サヴォワのピノ・ノワールをいただきます。以前、ビュジェBugey AOC)のピノ・ノワールを試して良かったので、その類推でサヴォアで試してみます。サヴォワAOC(Savoie AOC)の赤は、ガメ、ピノ・ノワール、モンドゥーズが主要品種で、これら3種が作付けの90%を占めないといけません。白主体のAOCなので赤は全体の2割ほどですが、ピノ・ノワールは主要品種ですから、しっかり作ってるんじゃないかと期待します。

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作り手のジャン・ペリエ・エ・フィスは1853年創業、7代続くサヴォアの老舗です。ドメーヌ名にもなっている3代目のジャン・ペリエさんが規模を拡大、その息子のヴィクトールさんが1947年にサヴォアで初めて自社瓶詰めを始めるなど、サヴォアのワインを牽引してきた作り手と言えるかもしれません。実際、公式ページにはドメーヌの歴史の前にサヴォワ・ワインの歴史が書かれています。(笑)

公式ページは動画を使ってサヴォアの雰囲気が伝わるいい感じのものです。

今日のピノは「Cuvée Gastronomie」という副題が示すように日常の食事に合わせるデイリー・レンジのようですが、きちっと紹介も載ってます。
・ピノ・ノワール 100%
手摘み収穫、MLFあり、樽はなしです。早飲み仕様、2年内の消費を推奨だそうで。
ブドウは、ブルジェ湖(Lac du Bourget)北側のショターニュ(Chautagne)とジョンジュー(Jongieux)、イゼール川(L'Isère)流域の渓谷(La Combe de Savoie と呼ばれる)など複数の場所から来ているそうで、どうりで「Vin-de-Savoie+産地名」が名乗れないわけです。

各ワイン紹介と共に、ブドウと畑の写真が載ってました。親切~。
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と思ったら、ピノ・ノワールの写真はモンドゥーズと同じものでした。(笑)

さて、作り手訪問です。
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以前モンドゥーズを試したドメーヌ・イヴ・ジラール・マドゥーの近くでした。シニャン(Chignin)の駅を挟んで反対側です。


サヴォワAOC(Savoie AOC)もしくはヴァン・ド・サヴォアAOC(Vin-de-Savoie AOC)の範囲をお馴染みのINAOの地図で見てみましょう。サヴォア全域対象のAOCというのがわかります。
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この地図で「Vin-de-Savoie+産地名」の16地域もわかりますね。

そしていつものGoogle Map転記地図。作り手の所在も書き込みました。
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とどのつまり、Vin-de-Savoie(もしくは単にSavoie) 、Roussette-de-Savoie、Seyssel の3つしかAOCはないんですが、「Vin-de-Savoie+産地名」x 16 と 「Roussette-de-Savoie+産地名」x 4 の地理的名称付きバージョンと、Crémant de Savoie、Vin de Savoie Mousseux、Vin de Savoie Pétillant、Seyssel Mousseux、Seyssel Molette などが話をややこしくしています。違いや位置づけはINAOのサイトなんかで調べましょう。(笑)


エチケット平面化画像。
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シンプルなデザイン。山の稜線のようなライン。嫌いじゃないです。

はい、例によってインポーターラベルはこのありさまです。
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フランス語だからって作り手のメッセージを隠してはいけませんね。


さあ、抜栓。
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キャップにエンボスでドメーヌのロゴ。「SAVOIE」&エチケットと意匠を合わせたネックの模様もいいですね。

コルク平面化。
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これは完全に汎用品でした。2年で飲み切り推奨ですからDIAM1でいいんでしょう。

Alc.12%。(pH:4.24、Brix:6.6)
クリアできれいなローズ系のルビー。
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フランボワーズ、チェリー、かすかな佃煮香も。
ハーブでなくミントっぽいかな。
酸味がかすかに乗った辛口アタック。
うっ、軽いな…。
厚み、複雑味を期待するのは酷かもしれません。
ただ、酸とフワッとした苦味がバランスを取ってくるので、
案外と楽しめることが判明します。

油淋鶏にバッチリ会いました。(笑)
へたなブルゴーニュより、こんなピノもありです。


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Jean Perrier et Fils
Savoie Pinot Noir 2018
Cuvée Gastronomie
RRWポイント 88点