ガルダ湖はアルプスにも近い北イタリアのリゾート地。豊かな自然に恵まれた美しい湖水地帯の保養地で有名です。湖の東側はヴェネト州で、ヴェローナ周辺のDOC、バルドリーノ、ヴァルポリチェッラ、ソアヴェと随分試してます。今日はガルダ湖の西側、ロンバルディア州にやってきました。その中でも白ワインのDOC、ルガーナ(Lugana DOC)をいただいてみようと思います。

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マランゴーナはガルダ湖の南の湖畔、ロンバルディアとヴェネトの州境のロンバルディア州側にある地元の作り手で、1600年代からの古い農家でしたが、1973年にワイナリーを立ち上げました。ルガーナDOCの中心に、樹齢10~50年の古木を植えた30haの畑を所有し、地元のテロワールを反映したクオリティの高いワインを生産しています。

公式ページはイタリア語オンリーで超シンプル。facebook見ると海外にも結構売り込んでるのに。

とりあえずデータシートはあるのでよかったですが。
・トゥルビアーナ 100%
樹齢20~30年のブドウを手摘み収穫、全房を使うようです。ステンレスタンクで発酵、そのままシュールリーで3~4ヶ月の熟成をします。

さあ、問題はルガーナDOCの主要品種、トゥルビアーナTurbiana)です。
VerdicchioNON
トゥルビアーナは地元の呼び名で、トレッビアーノ・ディ・ルガーナTrebbiano di Lugana)とも呼ぶそうです。ソアヴェでトレッビアーノ・ディ・ソアヴェTrebbiano di Soave)と呼ぶものと同じとされ、どちらもマルケ州の代表品種ヴェルディッキオVerdicchio Bianco)と同一というDNA鑑定結果が出ているようです。

しかし、ルガーナDOC公式サイトConsorzio Tutela Lugana D.O.C.)を見ると、「トゥルビアーナは長い間ヴェルディッキオの親戚とされてきて、混乱することもありましたが、最新の研究により、アロマにおいても、生育、栽培、醸造の観点からも異なる品種であることがわかっています。」と、別物であることを高らかにうたっています。(それもなんと日本語で。英語、ドイツ語、日本語のサイトがあります。フランス語はいらんの? 笑)
「とにかく、おらがトゥルビアーナは違う品種なんじゃい!」という地元愛のなせる業でしょうか。他にも「最近の科学的なテストで違う品種と判明した」とするサイトがありましたが、どちらも出典が不明なので今ひとつ説得力に欠けます。「ワイン自体の味わいも違うんだから違うんだ」とかも書いていて、とにかく違う品種であってほしいわけですね。(笑)


さあ、作り手訪問です。ガルダ湖のほとりの畑がきれいな地帯にあります。
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ヴェネト州との州境の際々にあって、ぎりぎりロンバルディア州側にある感じです。

公式ページに所有畑の所在地図があったので、それを頼りに所有畑越しに望みます。
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一部、所有畑がヴェネト州に入ってるのがわかります。税金とかどうなってるんでしょう。

ネットで拾ったこの地図で、ルガーナDOCとその周辺を見ていきます。
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Bardolino DOC や Bianco di Custoza DOC は前に見てますので今回はスルー。
Lugana DOC は、San Martino della Battaglia DOC と同じエリアになってますね。これは品種の違いで、ルガーナDOCはトゥルビアーナが主要品種(90%以上という規定)なのに対し、サン・マルティーノ・デッラ・バッタリアDOCはフリウラーノ(Friulano)が主要品種(80%以上という規定)です。ルガーナDOCが1967年、サン・マルティーノ・デッラ・バッタリアDOCが1970年制定ですから、ルガーナが少し先輩です。

また、Riviera del Garda Classico DOC というガルダ湖左岸のエリアが、ルガーノDOCと重なっていますが、こちらは、Groppello(30%以上)、Barbera(25%以下) 、Marzemino(25%以下)、Sangiovese(25%以下)からの赤・ロゼか、Riesling / Welschriesling(=Riesling Italico)の白からなります。

もともとガルダ湖の周囲全部(ロンバルディア州もヴェネト州も)をカバーするガルダDOC(Garda DOC)というのが1996年にできるのですが、ヴェネト州側は Bardolino や Bianco di Custoza のみならず、Soave のエリアまでカバーしていたので、地元の生産者はそっちの地元DOCで作りますよね。
ロンバルディア州側はというと、もともと現在の Riviera del Garda Classico DOC エリアにあたるところに Riviera del Garda Bresciano DOC というのがあり、ガルダDOCのサブゾーンであったクラッシコ(Garda DOC Classico)とヴァルテネシDOC(Valtènesi DOC)を吸収した上で、2017年に Riviera del Garda Classico DOC という今の名前に変更されたという経緯があります。
ヴァルテネシ(Valtènesi)は Riviera del Garda Classico DOC のサブゾーンとして残っており、グロッペロ(Groppello)ベースの赤(リゼルヴァあり)やキアレットのDOCとなっています。
そして、驚くことに、ガルダDOCというのは以上以外という括りで、いまだ存在してるといいますから、まさにカオスです。またここでイタリア・カオス説の片鱗を見ました。
疲れたので、Garda Colli Mantovani DOC は触れません。(笑)


恒例なのでGoogle Map転記をしておきます。まあ、重ねただけですが…。
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マランゴーナの所在を記しています。ガルダ湖の南、州境のあたりです。よく見るとわかりますが、ルガーナDOCは少しヴェネト州にまたがっています。大部分はロンバルディア州なんですが2つの州にまたがってると、よく特徴として言われます。


ラベル平面化画像。
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メッチャ下の方に貼ってある感じ。撮影しにくいっつ~の。おかげでインポーターシールは余裕でその上に貼ってありました。合格。(笑)


さあ、スクリュー回転。
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キャップにマーク入り。ギザギザのないこんなタイプでした。

Alc.12.5%。(pH:3.74、Brix:6.2)
薄いイエロー。
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シトラス、青リンゴ。
適度な酸が乗った辛口アタック。
味は軽めで、酸がきれいというか気持ちいいです。
ジューシーなのはこのせいですね。
ミネラル感もあまりなく、
ひたすら酸が心地よいまま爽やかに過ぎていく感じ。
味はあるんですが、やっぱり軽いかな~。


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Marangona
Lugana DOC 2017
Marangona
WWWポイント 77点



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