久しぶりに「ヴィノスやまざき」をのぞいたんですが、これといって目ぼしいものが見当たらず、かと言って手ぶらで帰るのもなんだなってことで、超お手頃のオーストラリアのシラーをお買い求め。コスパが良くってヴィノスやまざきでも人気の商品なんですってね。1000円ですから、おいしけりゃ偉いワインです。
カラブリア・ファミリー・ワインズというニュー・サウス・ウェールズ州のリヴァリーナ地区に1945年に創業したという家族経営のワイナリーです。名前からも想像できるように(笑)元は南イタリアからの移民だそうです。ヴィノスやまざきはオーストラリアからの蔵直ワインを始めたころからのお付き合いだそうですね。もしかして今日のワインは日本向けのみバージョンでしょうか…。
公式ページは、トップページが動画でショップ兼用という大手によくあるパターン。
やはり予想した通り、今日のウェストエンドなるワインは載ってませんね。
・シラーズ 100%
価格的にもローエンドの「Richland」というシリーズが同じワインだと類推してデータを見ますが、情報がほとんどなし。ヴィノスやまざきの情報も同じようなものでした。わかるのはブドウがリヴァリーナ(Riverina)産だということのみです。
作り手訪問。産地リヴァリーナのエリアの真ん中辺り、グリフィスという町です。
ストビューの古いアーカイブの写真を見ると、なんと「Westend Estate」という名前になっています。旧名称なのか買収したのか不明ですが、今日のワイン名「Westend」とは無関係ではなさそうです。
いつもの拾い物の地図で位置関係を確認しておきましょう。黄四角がワイナリー所在。
今日のワインのリヴァリーナ地区を擁するビッグ・リバーズ(Big Rivers)というゾーンから見ていきましょう。名前の通り、重要な大きな川がいくつもあるのがキーポイントです。
まず、グレート・ディヴァイディング山脈/大ジバイジング山脈(Great Dividing Range)を水源に西へ流れ、アデレード南方のアレクサンドリナ湖から南極海に注ぎ込む、オーストラリア最長の川、マレー川(Murray)を押さえましょう。この川はニュー・サウス・ウェールズ州とヴィクトリア州の州境になっているのがよくわかりますね。
マレー川には支流があり、北側がダーリング川(Darling)、その南にマランビジー川(Murrumbidgee)があります。マランビジー川は更にラックラン川(Lachlan)に分かれます。地図上で「Big Rivers」を成す以上の4つの川は追えましたでしょうか。
「Big Rivers」は1996年に定められた GI(Geographical Indication)で、以下の4つのサブリージョンがあります。
・Riverina(マランビジー川、ラックラン川流域。Big Rivers 最大の産地。)
・Murray Darling(マレー川、ダーリング川接続部周辺。)
・Swan Hill(マレー川南側、Swan Hill 周辺。)
・Perricoota(Swan Hill のもう少し上流域、マレー川北側。)
リヴァリーナ地区はニュー・サウス・ウェールズ州のブドウ栽培の60%を占め、オーストラリア全体でも15%に相当する一大産地です。今日の作り手の所在、グリフィス(Griffith)が中心地になります。
マレー・ダーリングとスワン・ヒルは、ビッグ・リバーズのサブリージョンであると同時に、ヴィクトリア州側では、「North West Victoria ゾーン」のサブリージョンにもなっていますのでご注意を。
これら G.I. は、政府公式のワイン・オーストラリアというサイトで一覧で見られます。
オーストラリア全体では65の G.I. がありますが、それらの地図や、ゾーンや州別の地図も完備してあり素晴らしいサイトです。
ラベル平面化画像。
裏はお馴染みヴィノスやまざきラベルです。おっと、「アメリカンオークとフレンチオークで樽熟成」と書いてますね。「樽熟成からくるスモーキーな味わいが特徴」なんてことも。
さあ、スクリュー回転。
無印キャップは仕方ないですね。
カラブリア・ファミリー・ワインズというニュー・サウス・ウェールズ州のリヴァリーナ地区に1945年に創業したという家族経営のワイナリーです。名前からも想像できるように(笑)元は南イタリアからの移民だそうです。ヴィノスやまざきはオーストラリアからの蔵直ワインを始めたころからのお付き合いだそうですね。もしかして今日のワインは日本向けのみバージョンでしょうか…。
公式ページは、トップページが動画でショップ兼用という大手によくあるパターン。
やはり予想した通り、今日のウェストエンドなるワインは載ってませんね。
・シラーズ 100%
価格的にもローエンドの「Richland」というシリーズが同じワインだと類推してデータを見ますが、情報がほとんどなし。ヴィノスやまざきの情報も同じようなものでした。わかるのはブドウがリヴァリーナ(Riverina)産だということのみです。
作り手訪問。産地リヴァリーナのエリアの真ん中辺り、グリフィスという町です。
ストビューの古いアーカイブの写真を見ると、なんと「Westend Estate」という名前になっています。旧名称なのか買収したのか不明ですが、今日のワイン名「Westend」とは無関係ではなさそうです。
いつもの拾い物の地図で位置関係を確認しておきましょう。黄四角がワイナリー所在。
今日のワインのリヴァリーナ地区を擁するビッグ・リバーズ(Big Rivers)というゾーンから見ていきましょう。名前の通り、重要な大きな川がいくつもあるのがキーポイントです。
まず、グレート・ディヴァイディング山脈/大ジバイジング山脈(Great Dividing Range)を水源に西へ流れ、アデレード南方のアレクサンドリナ湖から南極海に注ぎ込む、オーストラリア最長の川、マレー川(Murray)を押さえましょう。この川はニュー・サウス・ウェールズ州とヴィクトリア州の州境になっているのがよくわかりますね。
マレー川には支流があり、北側がダーリング川(Darling)、その南にマランビジー川(Murrumbidgee)があります。マランビジー川は更にラックラン川(Lachlan)に分かれます。地図上で「Big Rivers」を成す以上の4つの川は追えましたでしょうか。
「Big Rivers」は1996年に定められた GI(Geographical Indication)で、以下の4つのサブリージョンがあります。
・Riverina(マランビジー川、ラックラン川流域。Big Rivers 最大の産地。)
・Murray Darling(マレー川、ダーリング川接続部周辺。)
・Swan Hill(マレー川南側、Swan Hill 周辺。)
・Perricoota(Swan Hill のもう少し上流域、マレー川北側。)
リヴァリーナ地区はニュー・サウス・ウェールズ州のブドウ栽培の60%を占め、オーストラリア全体でも15%に相当する一大産地です。今日の作り手の所在、グリフィス(Griffith)が中心地になります。
マレー・ダーリングとスワン・ヒルは、ビッグ・リバーズのサブリージョンであると同時に、ヴィクトリア州側では、「North West Victoria ゾーン」のサブリージョンにもなっていますのでご注意を。
これら G.I. は、政府公式のワイン・オーストラリアというサイトで一覧で見られます。
オーストラリア全体では65の G.I. がありますが、それらの地図や、ゾーンや州別の地図も完備してあり素晴らしいサイトです。
ラベル平面化画像。
裏はお馴染みヴィノスやまざきラベルです。おっと、「アメリカンオークとフレンチオークで樽熟成」と書いてますね。「樽熟成からくるスモーキーな味わいが特徴」なんてことも。
さあ、スクリュー回転。
無印キャップは仕方ないですね。
Alc.13.5%。(pH:4.24、Brix:7.8)
赤紫系の濃いガーネット。
黒ベリー、カシス。黒糖感あり。
辛口アタック。
厚みは弱めながら、スモーキーで苦味様の複雑味があります。
ラベルのコメントは正しそうです。(笑)
ラベルのコメントは正しそうです。(笑)
タンニンは収斂性しっかりあり。
余韻は早めに退散しますが、全体の評価として悪くないです。
オーストラリアのシラー感出てます。
オーストラリアのシラー感出てます。
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Calabria Family Wines
Westend The Black Shiraz 2019
Westend The Black Shiraz 2019
RRWポイント | 90点 |
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