ラングドックのピクプール・ド・ピネ AOC(Picpoul de Pinet AOC)です。赤ワインが主体のラングドックにおいて白ワインのみが認められた珍しいAOCで、品種はピクプール100%というわかりやすい特徴があります。またひとつ「知識としては知ってるけど飲んだことないワイン」を見つけてしまいました。こりゃあ、試しておかないといけません。

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作り手は、ピクプール・ド・ピネAOCのエリアの近く、ネジニャン・レヴック(Nézignan-l'Évêque)という町にある、コンダミーヌ・レヴック(Domaine Condamine de l’Evêque)というところらしいことはわかりました。ギレム・バスクー(Guilhem Bascou)さんがオーナーで、G.Bascou が法人名になっているようです。35年前にお父様がブドウ園を購入してワイナリーを始め、ギレムさんが引き継いで15年だそうです。
ワイナリーとしてのプロフィールはだいたいわかりましたが、今日のワインのネックに、近くにあるポメロル(Pomérols)の町のワイン協同組合の名前「Les Costières de Pomérols」が入っています。どうやら瓶詰めはそこでやってるのかもしれません。つまりは、かなり小規模の作り手ということなんでしょう。

案の定、公式ページはなし(笑)。facebookは発見しましたが、ほぼ個人アカウントの内容。
仕方がないのでその組合のサイトに載っていたピクプール・ド・ピネの情報を頼ります。

・ピクプール・ブラン(Piquepoul Blanc) 100%
低温浸漬、シュールリー(Sur Lie)。樽はなしです。

今日の品種ピクプール(Picpoul)、本名ピクプール・ブラン(Piquepoul Blanc)です。
Picpoul04
非常に古くからの品種で、14世紀には「Picapoll Nigri」の記述があり、現在の Piquepoul Noir が認識されていたことがわかります。ピクプール・ブラン(Piquepoul Blanc)とピクプール・グリ(Piquepoul Gris)はピクプール・ノワール(黒品種)から突然変異で発生しています。なので、黒・白・グリ共に遺伝子情報は共通しています。
AOCシャトーヌフ・デュ・パプで認められた13種類のブドウの1種類がピクプールで、黒・白・グリが含まれていたのを思い出しますね。


一応、作り手訪問。結構しっかりしたお屋敷です。
Picpoul03
協同組合に頼っているとすれば、ここに醸造施設はないんでしょうか?


INAOの地図でピクプール・ド・ピネ AOC(Picpoul de Pinet AOC)の範囲を確認。
Picpoul01
トー湖(Étang de Thau)とエロー川(Hérault)に挟まれた以下の6つのコミューンです。
・Pinet
・Pomérols
・Castelnau-de-Guers
・Montagnac
・Mèze
・Florensac

これをGoogle Map上に重ねます。
Picpoul02
今日の作り手の所在も記入しています。AOCのエリアからはちょっと外れていますね。

いつものラングドック・ルシヨン網羅地図でAOCの位置関係を見ておきます。
Languedoc_Roussillon
しかし、ラングドックのAOCはたくさんあって、なかなか一筋縄ではいきませんね。Coteaux-du-Languedoc → Languedoc のような名称変更(2007年~)もするし…。

ラングドック・ワインの公式ページなるものがあって、そこではこれらAOCを以下のように分類していました。クリュやグラン・ヴァンの選定基準が今ひとつわかりませんが、上記「ラングドック・ルシヨン Google Map 転記地図」と照らし合わせてお楽しみください。(笑)

<Crus du Languedoc>
・AOC Corbières-Boutenac
・AOC La Clape
・AOC Minervois-La Livinière
・AOC Pic-Saint-Loup
・AOC Terrasses-du-Larzac

<Grands Vins du Languedoc>
・AOC Cabardès
・AOC Clairette-du-Languedoc
・AOC Corbières
・AOC Faugères
・AOC Fitou
・AOC Limoux
・AOC Malepère
・AOC Minervois
・AOC Muscat-de-Frontignan
・AOC Muscat-de-Lunel
・AOC Muscat-de-Mireval
・AOC Muscat-de-Saint-Jean-de-Minervois
AOC Picpoul-de-Pinet
・AOC Saint-Chinian

<Appellation Régionale>
・AOC Languedoc

<Dénominations Régionales>
・AOC Languedoc Cabrières
・AOC Languedoc Grès de Montpellier
・AOC Languedoc La Méjanelle
・AOC Languedoc Montpeyroux
・AOC Languedoc Pézenas
・AOC Languedoc Quatourze
・AOC Languedoc Saint-Christol
・AOC Languedoc Saint-Drézéry
・AOC Languedoc Saint-Georges-d'Orques
・AOC Languedoc Saint-Saturnin
・AOC Languedoc Sommières
・AOC Saint-Chinian Berlou
・AOC Saint-Chinian Roquebrun

ラングドック・ワイン公式のこのページから、各AOC個別の詳細ページに飛べますので概要を知るには十分です。


エチケット平面化画像。
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住所がポメロル(Pomérols)になってます。共同組合のあるところです。


さあ、スクリュー回転。
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キャップのデザイン、まんま協同組合(Les Costières de Pomérols)のものです。

これがその協同組合のピクプール・ド・ピネです。騎馬のマーク、同じでしょ。
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ブドウは持ち込みなのかもしれませんが、商品仕様はほぼ同じですね。

Alc.13%。(pH:4.16、Brix:6.2)
かすかに緑がかったゴールドイエロー。
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青リンゴ、レモン。
辛口アタック。
爽やかなラムネのようなうまさです。(笑)
かすかな苦味もいいアシストをしてくれています。
なかなかいいですね。

ピクプールの語源は「Piquepoul = lip biter(唇を噛むもの)」だそうで、
その酸味が特徴といいますが、それほどの酸はなかったです。


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Domaine de la Condamine de L’Evêque
G.Bascou Picpoul de Pinet 2019
WWWポイント 79点



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