前からちょこちょこ試しているインドミタです。今日はピノ・ノワールといきましょう。とにかくリカマンに大量に置いてあるので(笑)特売になってるとつい手が出てしまいます。ここはサンソーカリニャンのモノセパージュ、ゲヴュルツの甘口など結構面白そうなのを出しているので過去にいくつか試しています。実力もそこそことお見受けします。

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インドミタはカサブランカ・ヴァレーに2004年創業という新しめのワイナリーですが、輸出量ではチリで8位という大手になっています。元はベティア(Bethia)グループというチリ資本の傘下でしたが、2017年に中国のワイン企業グループ Changyu(Yantai Changyu Pioneer Wine)に買収され現在は中国資本になっています。サンタ・アリシア(Santa Alicia)も同じく Changyu 傘下ですからお仲間です。(笑)

公式ページはまたリニューアルしてるようです。内容は減っていってるような…。

ワイナリーの歴史も長くなく、中国企業傘下ということもあってか、自社の歴史なんかはまったく触れられていません。なんとなく身につまされるものがありますね。
・ピノ・ノワール 100%
これ以上の情報は載ってませんが(笑)、ブラジルのショップサイトの情報ですと、除梗あり、低温浸漬あり、オーク樽で6ヶ月の熟成とのこと。


何度も行ってますが、再度ワイナリーを訪問。丘の上にあって割と立派ですよ。
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首都サンティアゴと太平洋岸の都市バルパライソを結ぶ幹線道路(68号線)沿いにあるカサブランカの町のすぐ近くです。そしてここがカサブランカ・ヴァレーなわけです。


サンティアゴ、首都州周辺の広域地図で位置関係を把握しておきましょう。
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サンティアゴの人は、ビニャ・デル・マル(Viña del Mar)という海岸リゾートによく行きますから、幹線道路沿いのカサブランカ・ヴァレーはマイポ・ヴァレーより馴染みがあるんじゃないかと思われます。
カサブランカ・ヴァレーは「Costa」に分類されるその地形・位置関係から、フンボルト海流による冷却効果の影響を強く受け、概して冷涼な気候となっています。ブドウ栽培が盛んになったのは1980年代とさほど古くないのですが、すぐに白品種にうってつけとわかった生産者が集まり、ソーヴィニョン・ブランやシャルドネの一大産地となっていきました。同様の理由で、ピノ・ノワールもカサブランカ・ヴァレーに適した品種として栽培され成功しています。


ラベル平面化画像。
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ジェームズ・サックリングさんの91点シールが誇らしげです。サックリングおじさんはこのピノ・ノワールに過去からコンスタントに90点以上をつけてます。お好みなんですね。


さあ、抜栓。
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キャップシールは無印。

コルク平面化。
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凝った模様にワイナリーの遠景からの姿が描かれています。

Alc.14%。(pH:4.30、Brix:7.7)
ルビー。
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ラズベリー、イチゴ。
ミント(ゼラニウムっぽ?)や茎感もわずかながらあります。
酸味が乗った辛口アタック。
酸はさほど鋭角ではないんですが、
実体をマスクする感じで居座ります。
ペラペラではないので楽しめますが、
もう少し滋味感が欲しいかな~。

まあ、1000円ですからね。
上出来ということで。


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Indómita Gran Reserva Pinot Noir 2019
D.O. Casablanca Valley
RRWポイント 88点