滋賀県のヒトミワイナリーにまた行ってきました。これ樽熟のメルローですが、本来の味にならなかったとしてワイナリー限定で特価になってたので思わずゲットしました。本当は「ゴクローサワー」なるデラウェアのスパークリングワインを買いに行ったんですが、ヒトミワイナリー毎度の「自虐商法」(決して贈り物にはしないでください!)にまたやられてしまいました(笑)。

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ヒトミワイナリーは1991年、滋賀県東近江市に創業。滋賀県人には(旧)永源寺町の方が通りがいいところです。アパレルメーカー(日登美株式会社)の社長、図師禮三(ズシ レイゾウ)さんが1984年60歳を機に社長から会長に退いた際、大のワイン好きが高じて自分のワインが作りたいと全くゼロからこのワイナリーを立ち上げたそうです。

訪れた日は、ホントに天気が気持ちよかったです。
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ワインツーリズムとまでは言いませんが、田舎風情がたまに行くと楽しいところです。

公式ページはいたって普通。ちょっとこなれてない感あり(失礼!)。

今日のワインは「ワイナリー限定販売」ですから載ってないんですよね。

・山形県産メルロー 100%

詳しくは、店頭の説明をそのまま貼っておきます。お楽しみください(笑)。
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下線を書き足したの僕じゃないですよ(笑)。お店で自ら大事な部分を強調されているのです(笑)。万人受けせず、苦手な人が多く、贈り物・お土産にしてはいけない。自分用のみ限定!?
ここまでの自虐、潔いし、面白すぎます。めっちゃ楽しみです。


恒例、滋賀県を俯瞰して位置関係を確認しましょう。
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関西は本当にワイナリーの数が限られますね。しかし、琵琶湖周辺の地図をこうして眺めていると、なんとなくイタリアのガルダ湖周辺に見えてくるんですよね。となると、ヒトミワイナリーは日本のヴァルポリチェッラか!?(笑)

これからヒトミワイナリーへ行かれる方へ、近隣の見どころを紹介しておきます。現在、このあたりは滋賀県南部のかなり広域を占める「東近江市」という市の一部になっていますが、平成の大合併以前は「(神崎郡)永源寺町」という所でした。滋賀出身の自分にとってはまだ「永源寺町」の方がしっくりきます(笑)。そして、その名前の由来はこの「永源寺」という古刹にあります。
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この日いい天気だったので永源寺を訪れていて、その時撮った写真です。川沿いの斜面に開かれた美しいお寺です。ヒトミワイナリーの近くも流れる愛知川(えちがわ)が続いているところの山際にあり、ワイナリーから車で5分ほどの距離です。

愛知川をさらに上流に伝っていくと永源寺ダムがあります。
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さらにここから上流ですが、道の駅・奥永源寺渓流の里にも是非。


ラベル平面化画像。
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裏ラベルにはワイン作りの狙いが思いとして書かれています。これが思惑を外れ「本来のバリックメルローとは大きく違う」ことになってしまったのはなぜなんでしょうね。答えはテイスティングにあり、でしょうか。


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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Alc.11%。
澄んだガーネット。熟成は進んでるようでオレンジ味が出ています。
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カシス、プラム、ストロベリーな感じも。
辛口アタック。
かわいい酸味がいいアクセント。
確かに厚みは弱いんですが熟成で生まれた複雑味はありますよ。
タンニン分は弱々しいながら役割りは果たしてます。
例えれば…うまいマスカット・ベイリーAを飲んでる感じ(笑)。

ヒトミワイナリーも品種の個性が弱いと書いていましたが、
確かにメルロー感は少ないんですよね。
しかし「うまい」の範疇には入ると思います。


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ヒトミワイナリー
Barrique Merlot 2016
Yamagata Merlot
RRWポイント 87点