日本ワインのコーナーでジャケ買いしたフェルミエ「花火」です。新潟のワインでして、ラベルのイラストの花火は信濃川上空を彩る新潟の夏の風物詩なんだそうです。雰囲気もさることながら、裏ラベルを見ると新潟産のカベルネ・ソーヴィニヨンをフレンチオーク樽で熟成しているとあります。これは楽しみです。

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作り手のフェルミエは、以前見たカーブドッチのある「新潟ワインコースト」なるワイン産地にあるところで、脱サラして家族とともに東京から新潟に移り住んで2006年からワイン造りを始めたんだそうです。なんだか夢がありますね。(脱サラだけしたい...笑)

公式ページはこだわりをしっかり説明しています。アルバリーニョ推しが興味深いです。

ただし、個々のワインの説明がけっこうあっさりしていて少々残念。

・新潟産のカベルネ・ソーヴィニヨン

たぶんモノセパージュでしょう。これをフレンチオーク樽で熟成、としか情報がありません。ラベルの「花火」は貼絵画家・深町めいしゅうの作品ということは書いてあります(笑)。


さあ、フェルミエを訪問ですが、ストビューが届いてないのでHPの上空写真を拝借。
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自社畑から建物越しに日本海を望むいいアングルだったのでいただきました。

カーブドッチの時の「新潟ワインコースト」の地図を再掲。フェルミエも載ってます。
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よく見るとフェルミエの所有畑もわかるようになっています。左下にインポーズした地図でわかりますが、かなり日本海の海岸に近いです。実際、この辺りは海の砂のような特異な砂質土壌の海岸砂丘なんだそうです。この土壌の特徴となる、栄養素が極端に少なく水はけが良いというところに目を付け「新潟ワインコースト」にした、ということのようです。


関西人にはあまり馴染みのない新潟県を俯瞰しておきましょう。
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いやあ、日本海に沿って長い県ですね。山形にも長野にも接してるんだ。未だ足を踏み入れたことのない新潟県。いつかは行ってみたいなぁ。


ラベル平面化画像。
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調べると、確かに新潟は各地でたくさん花火大会があるようです。新潟市の信濃川河畔で行われる「新潟まつり花火ショー」なる大花火大会はコロナで延期され、11月3日(木)開催だそうで、なんと今日じゃないですか。まだ間に合う?(笑)


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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DIAM5ですね。

Alc.12.5%。
透明感ある透け透けガーネット。
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ブラックベリー、チェリー、アセロラ。
あれ?フォクシーフレーバーがある?
樽香は感じません。
酸味が立つ辛口アタック。
カベソーらしい味のふくらみはなく、
酸味が引き続き全体を荒らす感じです。
タンニン分もほぼ感じません。
盛り上がりないまま終わっていく…。
本当に植えたのはカベソーでしたか?
…と、思わず聞いてしまいそう。

かなり残念な結果。
日本のカベソー、考えさせられます。


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Fermier
花火 2021
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