コストコで購入のスペイン・リオハの白です。「2 Cepas」という名前で2品種ブレンドしてることはピンときました。(当方、スペイン語が専門なもので…笑)何を使ってるのかな~とよく見るとすぐ横に答えが書いてました。ビウラとテンプラニージョ・ブランコだそうです。テンプラニージョ・ブランコは前にモノセパージュを試したことがあります。
作り手は1899年創業のマルケス・デル・アトリオ(Marqués Del Atrio)グループというリオハ発祥の大手生産者でした。スペイン中の主要なワイン産地に進出しているようです。以前、リアス・バイシャスのアルバリーニョを試して、作り手を調べたらリオハの生産者だったので驚いたことがありますが、まさにそこでした。奇遇ですね(笑)。
公式ページはそれなりに情報豊富。リオハDOCaとは関わりが深くトップ5に入るそうです。
今日のワインもデータシート付きで情報が載ってます…が、ブレンド比が不明(笑)。
・ビウラ
・テンプラニージョ・ブランコ
何も書いてないということは50:50でしょうか。ビウラの方が多いような気もします。フレンチオークのサイズ違いの樽(225Lと500L)で10ヶ月の熟成とのこと。ワイン名のサブタイトルに「Blanco de Guarda」とありますが、「(樽)熟成の白」という意味で、樽熟しているのも売りのようです。
さて、リオハDOCa(Denominación de Origen Calificada)の品種についてまとめておきましょう。参考にするのはリオハDOCa公式ページです。
リオハDOCaでは赤・白あって、認められている品種は以下のようになっています。生産比率も載っていました。認められてるけどほとんど使用されないマイナー品種なんかも入ってるようです。
<白品種>
<黒品種>
全部足しても100%にならないのが気持ち悪いですが、ビウラとテンプラニージョが圧倒的というのはわかりました。ガルナチャ、そんなに多くないですね。
ビウラ(Viura)、マカベオ(Macabeo)のリオハでのシノニムです。
白品種としてスペインでの生産量第2位のポピュラーな品種です。1位はアイレン(Airén)。カバ(DO Cava)でもお馴染みの品種ですね。
テンプラニージョ・ブランコ(Tempranillo Blanco)。2番目に多いんですね。
スペインの代表品種、黒ブドウのテンプラニージョの突然変異種です。1988年にリオハで発見されました。その後改良され、2004年に正式にリオハDOCaの品種として認可されています。ワインになったのは2005年からだそうで、まだまだ若い品種ですね。それでも、ビウラに次ぐ生産量になっているので驚きます。
マルケス・デル・アトリオの本拠地に行ってみます。ストビュー届いてないので遠目から。
さすがリオハのトップ5に入るグループです。かなり規模の大きな建物ですね。リオハを貫くエブロ川がすぐ近くを流れています。ログローニョ(Logroño)の東側からエブロ川の北岸はナバラ州になっています。リオハDOCaの大部分はラ・リオハ州(La Rioja)ですが、一部ナバラ州も含まれるということになります。
リオハ(Rioja DOCa)をGoogle Mapで俯瞰して位置関係を見てみましょう。
リオハは1991年にDOCa(Denominación de Origen Calificada)に認定されていますが、これがスペイン最初のDOCaです。18年後の2009年にカタルーニャのプリオラート(Priorat)が2番目のDOCaになっていますが、現在のところこの2つしかDOCaはありません。ちなみにプリオラートは、DOCa のカタルーニャ語にあたる DOQ(Denominació d'Origen Qualificada)と現地では言われたりします。
EUのワインの分類と比べると、VPからVCまでDOP(Denominación de Origen Protegida)の範疇に入ってしまうのがわかります。単にDOPと言うと、スペインの格付けでは VP / DOCa / DOC / VC 全部を含むという訳です。
ラベル平面化画像。「2」が素通しになっていて面白いですね。
ヴィンテージの表記がなく、リオハの認証シールで2019と確認できるのみです。
コストコシール貼っておきます。
さあ、抜栓。
コルク平面化画像。
ラベルと同じデザインになっています。
作り手は1899年創業のマルケス・デル・アトリオ(Marqués Del Atrio)グループというリオハ発祥の大手生産者でした。スペイン中の主要なワイン産地に進出しているようです。以前、リアス・バイシャスのアルバリーニョを試して、作り手を調べたらリオハの生産者だったので驚いたことがありますが、まさにそこでした。奇遇ですね(笑)。
公式ページはそれなりに情報豊富。リオハDOCaとは関わりが深くトップ5に入るそうです。
今日のワインもデータシート付きで情報が載ってます…が、ブレンド比が不明(笑)。
・ビウラ
・テンプラニージョ・ブランコ
何も書いてないということは50:50でしょうか。ビウラの方が多いような気もします。フレンチオークのサイズ違いの樽(225Lと500L)で10ヶ月の熟成とのこと。ワイン名のサブタイトルに「Blanco de Guarda」とありますが、「(樽)熟成の白」という意味で、樽熟しているのも売りのようです。
さて、リオハDOCa(Denominación de Origen Calificada)の品種についてまとめておきましょう。参考にするのはリオハDOCa公式ページです。
リオハDOCaでは赤・白あって、認められている品種は以下のようになっています。生産比率も載っていました。認められてるけどほとんど使用されないマイナー品種なんかも入ってるようです。
<白品種>
・Viura(=Macabeo) 68.7%
・Tempranillo Blanco 12.6%
・Verdejo 5.4%
・Garnacha Blanca 3.6%
・Sauvignon Blanc 3.3%
・Chardonnay 2.6%
・Tempranillo Blanco 12.6%
・Verdejo 5.4%
・Garnacha Blanca 3.6%
・Sauvignon Blanc 3.3%
・Chardonnay 2.6%
・Malvasía 2.2%
・Maturana Blanca 0.6%
・Turruntés 0.1%
<黒品種>
・Tempranillo 87.7%
・Garnacha Tinta 7.5%
・Graciano 2.1%
・Mazuelo(=Cariñena / Carignan) 2.0%
・Maturana Tinta(=Trousseau) 0.3%
全部足しても100%にならないのが気持ち悪いですが、ビウラとテンプラニージョが圧倒的というのはわかりました。ガルナチャ、そんなに多くないですね。
ビウラ(Viura)、マカベオ(Macabeo)のリオハでのシノニムです。
白品種としてスペインでの生産量第2位のポピュラーな品種です。1位はアイレン(Airén)。カバ(DO Cava)でもお馴染みの品種ですね。
テンプラニージョ・ブランコ(Tempranillo Blanco)。2番目に多いんですね。
スペインの代表品種、黒ブドウのテンプラニージョの突然変異種です。1988年にリオハで発見されました。その後改良され、2004年に正式にリオハDOCaの品種として認可されています。ワインになったのは2005年からだそうで、まだまだ若い品種ですね。それでも、ビウラに次ぐ生産量になっているので驚きます。
マルケス・デル・アトリオの本拠地に行ってみます。ストビュー届いてないので遠目から。
さすがリオハのトップ5に入るグループです。かなり規模の大きな建物ですね。リオハを貫くエブロ川がすぐ近くを流れています。ログローニョ(Logroño)の東側からエブロ川の北岸はナバラ州になっています。リオハDOCaの大部分はラ・リオハ州(La Rioja)ですが、一部ナバラ州も含まれるということになります。
リオハ(Rioja DOCa)をGoogle Mapで俯瞰して位置関係を見てみましょう。
リオハ自体は「La Rioja」というスペインの自治州全体のエリア(+ちょこっとナバラ州)になりますが、その中にリオハ・アルタ(Rioja Alta)、リオハ・アラベサ(Rioja Alavesa)、リオハ・オリエンタル(Rioja Oriental)という3つのサブリージョンがあります。リオハ・オリエンタル(「東リオハ」の意)はリオハ・アルタ(「上リオハ」の意)に対しリオハ・バハ(Rioja Baja=「下リオハ」)と呼ばれていましたが、感じ悪いというので(笑)2018年に改名されました。
これら3つのサブリージョンはエブロ川(Río Ebro)流域の峡谷にあることがわかりますが、リオハ・アラベサが、粘土質石灰岩の土壌が斜面にある好立地のようです。リオハ・アルタは、粘土質石灰岩の他、沖積土が優勢だそうです。リオハ・オリエンタルは最も標高が低く温暖で、ガルナチャが主体でしたね。今日の作り手、マルケス・デル・アトリオはリオハ・オリエンタルのエリアにあります。
ところでリオハはDO(Denominación de Origen)ではなく DOCa(Denominación de Origen Calificada)というワンランク上の格付けになります。下図にスペインの格付けを示します。
リオハは1991年にDOCa(Denominación de Origen Calificada)に認定されていますが、これがスペイン最初のDOCaです。18年後の2009年にカタルーニャのプリオラート(Priorat)が2番目のDOCaになっていますが、現在のところこの2つしかDOCaはありません。ちなみにプリオラートは、DOCa のカタルーニャ語にあたる DOQ(Denominació d'Origen Qualificada)と現地では言われたりします。
EUのワインの分類と比べると、VPからVCまでDOP(Denominación de Origen Protegida)の範疇に入ってしまうのがわかります。単にDOPと言うと、スペインの格付けでは VP / DOCa / DOC / VC 全部を含むという訳です。
ラベル平面化画像。「2」が素通しになっていて面白いですね。
ヴィンテージの表記がなく、リオハの認証シールで2019と確認できるのみです。
コストコシール貼っておきます。
さあ、抜栓。
コルク平面化画像。
ラベルと同じデザインになっています。
Alc.13%。
キラキラゴールド。
黄桃、梨、揮発油的な何か(笑)。
クールフレッシュな辛口アタック。
酸はいい感じにバランスを演出します。
味も黄桃風味ですね。
適度なコクもあり、
さっぱりうまいフィニッシュで満足感アップ。
*****
Marqués del Atrio
2 Cepas
Blanco de Guarda
Viura Tempranillo Blanco 2019
Rioja
2 Cepas
Blanco de Guarda
Viura Tempranillo Blanco 2019
Rioja
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