このブログを書き始めて、ちょっと困ったことがありました。
それは飲んだワインの特徴をうまく表現する方法です。
まあ、一人で飲む分には「おいしい」「うまい」で事足りてますし、
人に伝える必要があまりなかったですからね。(笑)


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自分はソムリエでもありませんし、
巷のワイン評で見かける小洒落た表現を正直理解していませんでした。

特に香りの表現で、
チェリーはいいとして、カシスやブラックベリーなんかを
皆さん普段から食しておられるのだろうかと常々疑問を持っていました。
(チェリーも洋モノは日本人の想像しているものとは違いますし…)
ラズベリーなんかは、アメリカじゃお菓子類のフレーバーでは
チェリーと並んで代表格でしたので自分は好きですが、
日本じゃラズベリー(味)なんてほとんど見かけません。
ましてや、フランボワーズなんてフランス語でおっしゃる方は
どれだけラズベリーの香りに精通しておられるのでしょうか。
あとは、バラやスミレに始まり、コショウ、シナモン、ナツメグ。
バニラやコーヒー、チョコレート。
そんな独得な香りの強いものに例えらえるような強力な匂いの
ワインに出会ったことはないのでうまく例えられるわけないんですよね。

次に味ですが、
大抵が重口のフルボディーのものを選んで飲んでいますので、
「甘味」を論じることはあまりないと思います。
「酸味」はわかっていたつもりでしたが、心地よい酸味があることを
ブルゴーニュのテイスティングツアーのピノ・ノワールで再認識しました。

「渋み」、これですよね、問題は。
「タンニン」と言ってしまえばそれまでですが、
これも心地よい(ほどよい)渋みと、刺すような嫌な渋みがあります。
後者を「きぶい」と関西では言うのですが、
ネガティブなタンニンの評価に積極的に使っていこうと思います。
できれば日本のワイン通の間で流行らせたいワードです。(笑)
でも「タンニン」の風味は本当に奥深いです。
タンニンの語源となった「タナ」種のワイン飲み比べをしたのも、
このタンニンなるものの追求です。


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「余韻」という要素も大事ですね。
おいしければおいしいほど、後味の残り方で評価は高まります。
おいしいんだけど、味わいがサッと波が引くように消えると、
結果、少々残念という感じになります。


結局は、こういった表現に絶対的指標はなく、
個々人がどこに基準を置くかで評価の表現は変わってくる気はします。
しかしそれでは、このブログとしては記録としての意味が薄れます。

とにかく、少しづつですが、
世に言うテイスティングコメントを会得したいと思っています。
自分メモ用の色合いが濃いブログですので、
あとで自分が見返したときに有用であると思うので…。