ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルトから始まり、
Los Vascosのカルメネールをいただいたのはいいのですが、
昨日は久々のボルドー探求へと道が逸れてしまいました。(笑)


ERterroir


軌道修正ではないのですが、
バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドについても書いておきましょう。
ここはラフィットと同じくメドック第1級のシャトー・ムートン・ロートシルトを擁する
ワイン業界の最大手でありまして、同じくいくつものワイナリーを運営。
(こちらはなぜかドイツ語読みの「ロートシルト」でなく、
「ロスチャイルド」と読ませるのが多いですね。
ちなみにフランス語読みは「ロッチルド」だそうで。)

フランスでは、(酸味が立っいて今イチ僕は好きではないですが)
ムートン・カデなんかお安くて飲まれた方も多いのではないでしょうか。

バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドが、フランスのみならず海外展開し、
アメリカのロバート・モンダヴィとコラボして作ったのが、かのオーパス・ワンです。
そして、同じくチリでも最高のワインづくりを目指してConcha y Toroとコラボしたのが、
あの高額チリワインのアルマビバ(Almaviva)です。

チリでのワイン造りの高い可能性に開眼したバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドが、
1999年から独自でワイナリー運営をしているのが「エスクード・ロホ」です。
スペイン語の、Escudo(盾) Rojo(赤い)というのは、つまり英語のRed Shield、
ヨーロッパのロートシルト/ロスチャイルド(Rothschild)と同じ意味なのです。
それだけロートシルトをチリの地で具現化したい思いが現れたネーミングなわけですね。


ERportal


なかなかこの公式サイトもかっこいいです。
チリ法人の正式な社名は「Baron Philippe de Rothschild Maipo Chile SpA」。
メインブランドはEscudo Rojoで、白やロゼも出しています。
「Andera」や「MAPU」のブランドもここが出しているようです。

このサイトを見ていて気づいたのが、真っ赤なラベルのブレンドを出していること。
近所のスーパーでも売っている白ラベルのカルメネールは何度もリピートしていますが、
ブレンドは初耳でした。


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ブレンド比は、
・カベルネソーヴィニヨン 39%
・カルメネール 35%
・シラー 24%
・カベルネフラン 2%
と、非常に興味深い。
3品種がほぼ等しいくらいの割合です。
これがどんなふうに味に現れるのか…

ということで早速Amazonでお取り寄せすべくポチりました。
結果は後日。


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Baron Philippe de Rothschild Maipo Chile /
Escudo Rojo Carmenere (Rapel Valley)
RRWポイント 91点


(過去何回か飲んだカルメネールの総合評価です。)