関西一円のワイナリーを調べていて気になっていたワインです。
ワインを作っておられる工房は日ごろ簡単に行けるところなのですが、
ワイン販売所はミナミのあべのハルカスの近くまでいかないといけないので、
やっとこの週末出かけてゲットしてきました。


GankOyaji


公式サイトでこのワイン工房の概要はわかりますが、
実はここのワインを応援する酒屋さんのウェブページや、
ワイン通の方のブログなんかでさらに詳しい情報が載っており、
みなさん絶賛なのです。

先日紹介した飛鳥ワインも近い大阪羽曳野市にて自社畑を持ち、
すべて減農薬の自然農法で栽培したブドウを使用し天然酵母で発酵。
そして、本来の果実味をストレートに引き出すため、
発酵・熟成をすべてステンレスタンクで行い樽熟成はしないそうです。
加えて、瓶詰・コルクキャップ・ラベル貼までの全ての手作業工程を
オーナーで二代目の仲村現二氏がほぼ一人でこなされているそう。
さすが「がんこおやじ」、相当なこだわりを感じます。

この2016年ヴィンテージのセパージュは、
・カベソー 60%
・メルロー 25%
・マスカットベイリーA 12%
・ミツオレッド 3%
で、中でも気になるのが、
3%ブレンドされている「ミツオレッド」なるブドウ。
実はこれ、
ブドウ畑を拓いて創業された先代の光夫氏が植えていたもので正体不明。(笑)
ただ、果肉も色づく独特なブドウのため、
色づけと仲村わいんのアイデンティティーのために少しブレンドしているそうです。

さて、抜栓。Alc.13%。
わりと濃いめの赤紫です。
赤ベリーが一瞬香ったかと思うとマスカットベイリーAのキャンディ香が来ます。
スワリングすると黒ベリーが来る。
樽熟成しないことで、ブレンドされたそれぞれの品種の個性が出てるみたいです。
酸とタンニンがバランスよく融合して、
果実味あふれるフレッシュな口当たりを演出している感じですね。
風味に少しベイリーAが続きます。12%なのに結構個性の強い品種ですね。
余韻もそこそこ続いていい感じです。
樽香がない分、軽口に感じますが、
ブドウの個性と旨味がストレートに出てきておいしいです。
これは日本ワインではかなりレベルが高いんではないでしょうか。

実は飲み残すといけないからとハーフボトルを買ってしまったのですが、
失礼しました。フルボトルをリピートします。(笑)


*****


仲村わいん工房
がんこおやじの手造りわいん 2016
RRWポイント 90点