ナパのカベソーで有名なケイマス・ヴィンヤードが、
別ブランドでいろんなセパージュにチャレンジしています。
そのひとつがこの「コナンドラム」です。
「Conundrum」は「謎」という意味。
セパージュ詳細は公表されていません。
「飲んでみて、何のブレンドか当ててみな」ということです。
アメリカっぽい発想ですね。面白いワインです。


Conundrum


実は、公式サイトからダウンロードできるテイスティングノートに、
「プティシラー」「ジンファンデル」「カベソー」主体にブレンドしてますと、
ネタばれが書いています。ダメじゃん。(笑)
まあ、比率は不明ですが。
後で試飲結果を書きますが、おそらく大半がプティシラーではないかと思います。
よって、本記事のカテゴリーのために「プティシラー」を新設しました。
ただ、この品種、濃い色で凝縮感のある非常に強いタンニンが持ち味だそうで、
ジンファンデルのブレンドパートナーとして使われることが多いそうです。
カテゴリー新設しても、
この先あまりプティシラー主体のワインをいただくことはないような気はしますが。(笑)

このワインを飲んでみた印象は、「シラー」っぽい、です。
プティシラーっていうぐらいですから、シラーの親戚かと調べるとビンゴです。
長らくカリフォルニアの固有品種かと思われていましたが、
南仏で1880年ごろ、シラーとローカル品種(Peloursin/プルールサン)を交配した、
「Durif/デュリフ」という品種と同一であることが1998年のDNA鑑定で判明したそうです。
小粒なことから「Petite Sirah」とカリフォルニアで呼ばれるようになったようですが、
当初からシラーの特徴を色濃く持っているという認識があったんでしょうね。
(綴りが、SyrahとPetite Sirahは違ってますが、アメリカ人らしい…)

さて、抜栓(スクリューキャップです。)。
Alc.15.2%。今までで最高値かも。
超パワフル・フルボディーの予感。
濃い濃い赤紫。涙も色づいてます。
樽香、黒ベリー、スパイスの順で来ます。
口当たりで派手なタンニンを感じますが、「うまい」です。
きつい収斂性はなく「渋み走ったうまいヤツ」とでも言っておきましょう。
ヘビー級の重口ながら、今晩のミートローフにバッチリ合いました。
余韻もタンニン効きまくりですが、いやじゃない。
後味にビターチョコっぽい感じが残るのが、いかにもシラーっぽいです。


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Conundrum Red 2014
RRWポイント 89点