今日の夕飯はアルボンディガス。
スペインや中南米でいうところのミートボールのトマト煮込みです。
これにタバスコと粉チーズを投入すると最高にワインと合います。
さあ、合わせるワインを悩みぬいた末、やはりカルメネール。
最近おいしいコンチャ・イ・トロの上等ラインであります、
マルケス・デ・カサコンチャのカルメネールを抜栓。


MDCCYT


Alc.14%とボトルに書いてますが、
公式サイトのテクニカルシートでは13.9%と細かく表記されています。
セパージュは、
・カルメネール 87.5%
・カベソー 12.5%
と、これまた細かい。
D.O.ペウモと表記されており、
カチャポアル・ヴァレーのさらに細かい銘醸地名ですから、
産地限定の上等な位置づけを物語っています。
(PeumoはCachapoal Valleyにあります。
CachapoalとColchaguaを両方合わせてRapel Valleyと呼びます。)
チリの原産地呼称(D.O.)は農業保護庁農牧局(S.A.G)が定義してますが、
あまり正確に、かつ有効に使用されている感じはしませんけどね。(笑)

さて、色は黒いくらい濃いガーネット。
黒ベリー香りますが、カルメネール特有の青臭さやモカはあまり来ません。
香り自体は多すぎず、少なすぎずという感じです。
仏樽で16ヶ月熟成している割には樽香あまりきつくありません。
口当たりから「フィネス!」と思わず言葉がもれました。(笑)
複雑味、酸・タンニンのバランス、パーフェクトです。
余韻もずっとうまみが残ります。
マリアージュが功を奏した感もありますが、久々の感動。
このブログ始めて以来の最高点をつけましょう。
(ちなみにWine Spectatorはこの2015に92点をつけています。)

公式サイトによりますと、
ファイン・ワイン、プレミアム、バリエタルと3カテゴリーにわかれており、
ファイン・ワインが一番上等という位置づけです。
そしてこのマルケス・デ・カサコンチャはそのファイン・ワインに格付けされています。
でも、2,000円しないんですけどね。
(ちなみに、カシジェロ・デ・ディアブロは真ん中クラスのプレミアムです。)
ファイン・ワインには、カルメネール最高峰のカルミン・デ・ペウモや、
カベソー最高峰のドン・メルチョールが名を連ねています。
どっちも5年前にいただいてますが、ピンとこなかったんですよね。
最近のコンチャ・イ・トロは、なぜかすごくおいしくなってるので、
この二大巨頭ももう一度試さないといけないですね。
まあ、まずはちょっと上位のテルーニョからかな?

調べると、このマルケス・デ・カサコンチャと、
カシジェロ・デ・ディアブロは同じエノロゴ(Marcelo Papa)ですが、
テルーニョ、カルミン・デ・ペウモは違うエノロゴ(Ignacio Recabarren)です。
同じカルメネールでも味の性格は違うのかもしれません。
興味は尽きませんね。


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Concha y Toro / Marques de Casa Concha Carmenere 2015
RRWポイント 94点