以前、テラノブレの上等クラスのカルメネール、
これは山側区画(アンデス)からのカルメネールでしたが、
今日のCA2は、海沿い区画(コスタ)からのものです。
同じカルメネールで2種類ラインアップするこだわりはすごいですね。


TNCA2


それぞれ、CA1、CA2とコードネームがついているのも面白いです。
同じ品種で同じ作り手でもテロワールの差が出ると自信を持っているんでしょう。

詳細は公式サイトにありますが、CA1、CA2共に、

・カルメネール 100%
・100%フランス産の新樽で12ヶ月熟成

と、条件は同一です。
今回のCA2(コスタ)の方が海風の吹く冷涼な気候のため、
ブドウはゆっくり熟し、濃密な風味になるとか。
反対に、CA1(アンデス)は温暖なため果実味が出て、赤ベリーが香るとか。
ほんまかいな、ですね。
実は前回のCA1、まあまあおいしかったのですが、
どうも保存状態が悪かった味がして、正確な評価が出来ていないんですよね。
樽香が異様に際立ち、ヴィンテージは2012年でしたが大量のオリが発生していました。
なので、今日のCA2(コスタ)をうまく比較しきれないとは思います。
またあらためてCA1(アンデス)を飲むのも何ですしね~。

さて、抜栓。Alc.14%。
濃い赤紫、紫強めですね。
涙の数が多く、少し色つきです。
黒ベリー、ごく僅かですが青野菜とチョコ。
香りは総じて少ないです。樽香もかすか。
口当たりは、枯れた感じ。熟成が進んでるんでしょうか。
もしや、また保存状態悪いのかと思いましたが、
そこまでひどくないです。しかし、後味の酸味が気になります。
余韻にタンニンありますがあっさりめ。
酸味がここにも残ります。
う~ん、総じておいしいんですが、この酸味が邪魔します。
また劣化なのかな~。
リーファーコンテナではさそうですからね。

2種類のカルメネールを詰めるという志は評価しますが、
味がもうひとつ釈然としない、という結果でした。


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TerraNoble / Carmenere Costa (CA2) 2014
RRWポイント 87点