メドック格付け第5級、シャトー・クレール・ミロンです。
今日はめずらしくセカンドではありません。(笑)
実は、以前詳しく書いたワインなのです。
ここはボルドーでは数少ないカルメネールを作付けし、
ブレンドしているシャトーなので、僕には貴重なのです。(笑)


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クレール・ミロンは、あのムートン・ロートシルトの、
バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドが所有するシャトーです。
(他にもダルマイヤックやラングドックのバロナークも所有してます。)
おまけに畑は、ポイヤックでも、
このムートンとラフィットの近くでもあるそうで、
作り手的にもロケーション的にも恵まれたところですね。
この2012年は、パーカーおじさんが92点、サックリングさんが93点と、
なかなか高得点になっていますので期待が高まります。

公式サイトではセパージュが書かれています。
・カベソー 60%
・メルロー 29%
・カベフラ 9%
・プチヴェルドー 1%
・カルメネール 1%
おっ、入ってますね~、カルメネール。
でも1%ですが。
まあ、味にはあまり影響ないと思いますが、
カルメネール探求者としては味わわねばです。


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裏ラベルには長々とフランス語で説明があります。
テキトーに要約すると、
『1855年に5級に格付けされたクレール・ミロンは、
1970年にバロン・フィリップが取得、現在は娘のフィリピーヌ、
ロスチャイルドの所有です。
伝統的なボルドー品種の畑はムートンの畑と連続しており、
ジロンド川沿いに30ヘクタールに広がっています。
そのワインは昔ながらの製法を守り、
現在の最高のワインと同等の品質を誇ります。
ラベルはムートンに倣い「アートでワインを表現」しており、
道化師のダンス…云々』

さあ、抜栓です。Alc.13.5%。
結構濃いルビーです。
グラスを嗅がなくても香り立ちます。
王道のカシス、ブラックベリーと微かに樽香。
口当たりは酸味が先に来ます。
複雑味が弱いかなと思わせるボディーですが、
余韻で収斂性が心地よく来ますので、総じてOK。
時間がたつと徐々に複雑味を感じてきました。
熟成を感じる風味です。
でも、もう5年ぐらい寝かせてもいいかも。
なので、ポテンシャルはあると思うんですが、
パーカーおじさんの92点にはちょっと足りない印象です。
そうそう、カルメネールは…感じたような…。(笑)


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Château Clerc Milon 2012
RRWポイント 91点