チリワインは関税が安い。
漠然とわかっていますが今一度整理してみます。

日本とチリは、EPA(Economic Partnership Agreement)、
経済連携協定によってワインの関税撤廃を目指しています。
2007年に締結し12年かけてゼロにすることになっていて、
来年、2019年4月には晴れてゼロになります。やったー!

現在は、「2.3%もしくは125円/リットルの低い方」を適用です。
EPAを結んでいないヨーロッパ(EU)は、
「15%もしくは125円/リットルの低い方適用。
ただし、67円/リットルを下回る場合は67円適用。」となっています。

EUの15%は結構ですよね。
そこで気になるのが、
「同じ値段のチリワインとフランスワインを買った場合、
関税金額分フランスワインは安物を買っていることになるのでは?」
という素朴な疑問です。

そこで細かく計算をしてみました。
ImpTax01

やまやの原価率が82.6%だとWEBで見たので、
ザクっと80%で計算。
(ちなみにエノテカは53.1%だそうで、やまやさんは良心的ですね。)
ワンコイン500円から1万円までのワインを想定して関税を計算。
チリとEUの関税差を比較してみます。

するとどうでしょう。
ワンコインの58円は大きいですね。
(まあ、フランス産のワンコインはあまりないですが。)
1,000円の75円も10%もないですが、ちょっと気になりますね。
2,000円で57円差。
5,000円以上のワインではほぼ同額で差がありません。
結論、「EU産は安物だけ避ければあとは大差なし」です。


一応、チリの関税が撤廃されたらどうなるか。
ImpTax02

さすがにゼロは差がつきますね。
しかし、それでも100円以下の差ってことです。

家飲みワインを買う庶民感覚でいくと、
まあ気にしなくていいレベルだと思います。
チリ vs. フランス対決する場合でも、
価格ハンデは最大100円くらいですから。