このブログ、タイトル画像がロマネ・コンティの畑なのはご存知の通り。
この神々しい畑を目の当たりした時の感動は忘れられませんが、
いざそのワインをいただいたことがあると言われれば、
当然、答えはNO。
というか、おそらく一生ないでしょう。(笑)
しかし、その味は気になるところではあるので、
お店でホンモノを見かけた時、せめてもの写真を撮ってみました。


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写真では味はわかりませんが、値段はわかります。
2012年物で、なんと178万円なり。
750人で共同購入して味わったとすると、
一人当たり1ccで、2,400円ほどになります。
「おっ、手が届きそうじゃん」なんて思いますが、
小さじ一杯では味わったうちに入らないでしょうな。(笑)

しかし、結構おいしいナパやチリのピノ・ノワールを、
仮に1,780円とすると、1000倍の値段です。
その味は、果たしてうまうまナパの1000倍うまいのでしょうか。
かなりうまいのかもしれませんが、1000倍はないでしょう。
この価格というのは、需要と供給のバランスが崩れ、
投機対象となってしまった数奇な運命のブドウ酒の悲しい姿を、
図らずも現しているような気がします。

これは、かの有名な僕の名言ですが、
ワイン好きの庶民は「偉いワイン」を求めて、
ひたすら毎晩の家飲みを続けるのです。(笑)

ロマネ・コンティの下にリシュブールが見えますね。
やはりDRCですと、29万円ですか。
でも上の値段と比べると、かなりお手頃に感じます。(笑)
リシュブールの畑はロマネ・コンティのすぐ隣ですからね。
タイトル画像の右端はリシュブールかもしれません。
数十メートルの差で150万円の差も、
テロワールの価値という幻想の空虚さを示している気がします。