ボルドー、メドック格付け第3級、
マルゴーのシャトー・ジスクールです。
はい、例によってそのセカンドワイン、
ラ・シレーヌ・ド・ジスクールをお試しです。


IMG_4808


公式ページによると、
オー・メドックやらもラインナップされていますが、
ファーストと同じ手法で作られ、若木を使っただけという、
このラ・シレーヌ・ド・ジスクールがやはりセカンドですね。

ただ、紹介ページにはミレジムごとの詳細はなく、
若木(3~15年が75%、10~25年が25%)の作付けが、
・カベソー 60%
・メルロー 32%
・カベフラ 5%
・プチヴェルド 3%
との記載はありますが、2014年の実際のセパージュは不明。

パーカーおじさんのWine Advocateの記事によると、
・カベソー 60%
・メルロー 30%
・カベフラ 10%
となっており、まあカベソー主体は間違いないようです。
(この時の評価はPP84-86点です。James Sucklingは90点。)

メルロー主体の早飲み仕様になってないのはありがたく、
ファーストとの違いはほぼ樹齢と樽熟方法のみとなり、
ファーストの味が推察できるわけです。

樽熟は、100%フランス産樽にて、
20%が新樽、80%がセカンド/サード・ユースの割合で、
12ヶ月間だそうです。

メドックでも最大級の広大な敷地を持っており、
シャトーもこのようにかっこいいのですが、(Google Mapより)
Giscours01


如何せん、ストリートビューでは近づけません。
Giscours00
遠巻きにちらっと見えていますが、これが限界。


仕方がないので畑側の道から見てみます。
Giscours001
う~ん、あまり変わりませんね。天気も悪いし。


ついでにマルゴーでの位置関係を確認しておきましょう。
Giscours020
マルゴーではかなり南側のラバルドにあります。
一番ご近所がシャトー・ドーザックですね。
あとはみんな北側にあり、一番北側にあのシャトー・マルゴーです。


裏ラベル。
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「シャトー・ジスクールのセカンドですよ」とだけ書いてます。


さて、抜栓。Alc.13.5%。
濃いガーネットながら、
きれいに澄んでいる感じです。
粘性の涙。
カシスに濡れた木のような生っぽい樽香。
果実味・甘味のない辛口のアタックです。
タンニンの主張がけっこうあります。
さすがファーストと同じようなカベソー主体です。
もう少し寝かせられるようなタンニンなので、
セカンドと言えど、
もう3~5年は熟成ポテンシャルありますね。
バランスよくうまいのですが、
もっとおいしくなりそうな気配。
抜栓がちょっと早すぎたかもしれません。


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Château Giscours /
La Sirène de Giscours 2014
RRWポイント 90点