Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

チリワイン

Miguel Torres Chile Santa Digna Carmenére Gran Reserva 2019

日本カルメネール振興協会の活動日です。これは昔から飲んでるやつなんですが、このブログでは未掲載のミゲル・トーレス・チレのカルメネールと参りましょう。ん!? カルメネールの表記が「Carmenére」とアクサンテギュ付きになっています。このパターンはありえません。裏ラベルはエノテカが貼り替えたやつですが、ここも間違っています。さては、エノテカが間違えたか?

IMG_5051
以前、カルメネールの発音と綴りについて考察をしています。アクサンテギュとアクサングラーヴの有無の違いでおおよそ3パターンあり、使われる表記はまちまちです。

(1) Carménère(カルメネール)
(2) Carmenère(カルムネール)
(3) Carmenere(スペイン語読みをするとカルメネーレ)

カルメネールはもともとボルドーの品種ですから、フランス本国に倣えばいいんですが、肝心のI.N.A.O.(Institut National des Appellations d'Origine)が(2)の「Carmenère」を正としているようなんです。フランスのブドウ品種サイトも昔は「Carménère」表記だったものがどんどん「Carmenère」に変わってきているようです。「Carménère」はシノニム扱いになってるところも多いです。
チリではまだまだ「Carménère」表記をするところがありますが、本国の影響か「Carmenère」が増えてきているようです。ご存知のように、個人的にはアクサンテギュとアクサングラーヴの両方ついた、「カルメネール」としっかり読める(1)Carménère を押しています。(笑)

で、本日の問題は、「Carmenére」というおそらく間違いであろう表記です。フランス語の正字法に従うと、アクサンテギュがついた後に、子音+無音の「e」が来ていますので、ここはアクサングラーヴでないといけません。これをわかっていると何とも気持ちの悪い表記に映ります。


さて、作り手のミゲル・トーレス・チレは、名前からわかるようにスペインの大手トーレス(Familia Torres)が1979年にチリに進出して立ち上げたワイナリーです。チリに目を付けた海外勢では一番乗りだったようです。公式ページはさすがにしっかりしています。

ワイン紹介もデータシートあり。
・カルメネール 100%
あれれ、データシートはちゃんと「Carménère」となってました。しかし、写真はやっぱり「Carmenére」となっています。おそらくミゲル・トーレスの中の人がラベル上で間違えたようですね。エノテカさんの間違いじゃないようです。エノテカさん、疑ってスミマセン。(笑)
TorresChile03
この写真、ミゲル・トーレスの畑の看板ですが、大文字で書いてアクセント記号をつけてないです。こんなだからラベルでミスをすることになるんですかね。(笑)
熟成は、全量の50%のみ3年落ち以上の樽を使い6ヶ月だそうです。グラン・レセルバというもののローレンジではありますね。


いやあ、カルメネール、表記含めいろんな意味で謎めいてるミステリアスな品種です。
Carmenere01
その数奇な歴史や、チリで混同されてきたメルローとの違いなどは過去記事で何度か触れています。そこでも引用していますが、日本酒類販売がナティバというカルメネールのワインの専用サイトを作ってまして、ここのカルメネールの解説がとても素晴らしいので一度ご覧になってください。ここでは系統にだけ触れておきます。2013年に実施されたDNA分析によると、カルメネールという品種の親子関係はこのようになります。

カルメネール= (母) ムラル x (父) カベルネ・フラン

ムラル(Moural)はフランス原産の品種です。このようにカルメネールの親として登場はしますが、現在栽培はされていないようです。チリでカルメネールと混同されていたメルローはというと…

メルロー= (母) マグドレーヌ・ノワール・デ・シャラント x (父) カベルネ・フラン

そ~ら、片親(父)が同じカベフラです。混同されたくらいですから血は争えないですね(笑)。このマグドレーヌ・ノワール・デ・シャラント(Magdeleine Noire des Charentes)というのもフランス原産の古い品種で現在は栽培はされていません。しかし、コ(Côt)すなわち、マルベック(Malbec)の母親もこの品種なのでいろいろお世話になってはいます。(笑)
ついでにカベソーもおさらいしておきましょう。

カベルネ・ソーヴィニヨン= (母) カベルネ・フラン x (父) ソーヴィニヨン・ブラン

でしたね。ここではカベフラは母となりました。世界で人気の品種ですから、DNA分析が流行りになってきて真っ先に調べられ親子関係が判明したのがカベソーだったそうです。


ミゲル・トーレス・チレを訪問しておきます。これは入り口。敷地は右方に広がってます。
TorresChile01
パンアメリカン道路(チリハイウェイ)5号線沿い、マウレ州、クリコーの町の郊外です。ホテルやワイン・レストランなんかが併設されており興味深いです。

マウレ州を俯瞰するGoogle Mapで位置関係を見ておきます。
TorresChile02
ミゲル・トーレス・チレの所在(黄四角)も書き込みました。クリコーの町を最初に探してみてください。今日のワインはDO(Denominación de Origen)セントラル・ヴァレー(Valle Central)なのでマイポまで含む広域になります。よって畑は特定できませぬ。

ミゲル・トーレス・チレの公式ページの所有畑の紹介ページにこんな地図がありました。
Chile_Torres
チリの全産地に畑を持ってるのかと思ったら、チリの代表的な産地を紹介しているだけでした。ミゲル・トーレス・チレの所有畑は、やはりクリコーやマウレ中心でした。イタタ・ヴァレーはいいとして、なんだかすごく南方にも畑を持っていて、寒すぎてブドウが育つのか心配になります。


ラベル平面化画像。
IMG_4871
う~ん、やっぱり「Carmenére」が気になる(笑)。スペイン人らしい間違いと言えばそうなんですが。


さあ、抜栓。
IMG_5049
キャップにはシンボルマーク(リャマ? アルパカ?)。

コルク平面化。
IMG_5047

Alc.13.5%。(pH:4.53、Brix:7.3)
少し赤味の濃いガーネット。
IMG_5050

黒ベリー、スモーキーな香り…カフェ、ダークチェリー。
シダっぽいのは樽香かな。
辛口アタック。
珍しくソフトな酸を感じますね。
まろっとまろやかながら厚みのあるストラクチャー。
喉越しから余韻で、ほどよいタンニンの収斂性を楽しめます。

上等感はないですが、十分おいしいです。
カルメネールとしても合格点。


*****


Miguel Torres Chile
Santa Digna Cruz de los Andes
Carmenére Gran Reserva 2019
RRWポイント 92点


MontGras Antu Pinot Noir 2017 DO Valle de Leyda

チリですが、ちょっと上等そうなピノ・ノワールを発見しました。作り手はモングラス(MontGras)。アメリカにいた頃は、モングラスのカルメネールや、4種ブレンドの「クワトロ」なんていうワインがあちこちに売っていたのでよく飲んでいましたが、日本ではあまり見かけませんね。なかなかおいしいワインを造るところという印象なので楽しみです。

IMG_4982
モングラスは1993年にコルチャグア・ヴァレーで始まりました。エルナンとエドゥアルドのグラス兄弟が創設者&現オーナーです。コルチャグアにとどまることなくマイポ・ヴァレー(Alto Maipo)やレイダ・ヴァレー(Leyda Valley、San Antonio Valley)にも進出して成長目覚ましいようです。今日のピノ・ノワールはそのレイダ・ヴァレーからですね。

公式ページは今風のいい感じです。データシートも豊富に準備されています。

「Ninquén」というカベソーのフラッグシップがあり、その下がこの「Antu」というシリーズになっています。「Antu」とは原住民の言葉(マプチェ語)で「太陽」の意味だそうで。
・ピノ・ノワール 100%
レイダのピノ・ノワールなので、載っていた「Limited」というやつと基本同じだと思うのですが、今日のは Limited と書いておらず、ワインメーカーのサインも違っています。公式に載ってないワインもあるのかもですが、同じだとすれば、228Lと500Lのフレンチオーク樽で12ヶ月の熟成だそうです。


モングラスはコルチャグア・ヴァレー、パルミージャ(Palmilla)近くにあります。
MontGras00
残念ながらストビューで近寄れず、上空写真でお茶を濁します。コルチャグアの主要河川ティンギリリカ川(Río Tinguiririca)が近くを流れています。おっと、「コルチャグア」って地名がありますね。ショボすぎて町でさえなさそうですが、まさかここからコルチャグア・ヴァレーと名付けたんでしょうか。

ラペル・ヴァレー(コルチャグア+カチャポアル)のリベルタドール・ベルナルド・オイギンス州(Región del Libertador General Bernardo O'Higgins)を俯瞰してモングラスの場所を確認。
MontGras02
モングラスはコルチャグアに畑を3ヶ所所有。サン・ホセ(900ha)、ニンケン(100ha)、プマンケ(2007年取得)です。カベソー、カルメネール、メルロー、シラーなんかはこの辺りからです。

今日のピノ・ノワールは少し離れた、サン・アントニオ・ヴァレーのサブリージョンになるレイダ・ヴァレー(Valle de Leyda)からになります。地図で示すとここ。バルパライソ州です。
MontGras03
アマラル(Viña Amaral)と呼んでるそうです。海岸から12kmしか離れておらず、いわゆる「コスタ(Costa)」に分類される海洋性の気候です。フンボルト海流の影響を受け冷涼な気候となり、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、そしてピノ・ノワールにうってつけだそうです。

Google Mapで大体の場所がわかったのでズームインしてみます。
MontGras01
ここに650haもの畑を開いているそうです。マイポ川の河畔で良さげな立地です。実際、標高や日照からくる影響のみならず、マイポ川流域の沖積堆積物、海洋堆積物からの石灰質、沿岸山脈に由来する花崗岩など、ありとあらゆる要素が絡み合い複雑なミクロクリマを形成しています。チリのテロワール、あなどるなかれですよね。


ラベル平面化画像。
IMG_4736
インポーターのヴァンパッションのサイトでは新生ドメーヌ 「ドメーヌ・デ・グラス」と紹介されています。そんなに新しくもない「モングラス」なんですけどね。


さあ、抜栓。
IMG_4979
キャップシールの太陽(?)マークはモングラスのシンボルのようですね。

コルク平面化。
IMG_4980
あまりたいしたことなかったですね。

Alc.14%。(pH:4.38、Brix:7.5)
しっかり色づいてる濃いめルビー。細かいながらキレのいい涙も。
IMG_4981

ラズベリー、チェリー、あんず。
茎っぽくもあり、熟成感のある複雑な香り。
辛口アタック。
穏やかないい酸に乗ってたどり着く味は、
ふくらみのあるなかなかな滋味です。
かすかな苦味様のタンニンがさらに立体感を与え、
余韻も最後まで楽しませてくれます。

何気にブルゴーニュ含め他国のバリ旨ピノと張り合えるうまさです。
チリのピノのポテンシャルを見た気がします。


*****

MontGras
Antu Pinot Noir 2017
DO Valle de Leyda
RRWポイント 94点


Indómita Gran Reserva Pinot Noir 2019

前からちょこちょこ試しているインドミタです。今日はピノ・ノワールといきましょう。とにかくリカマンに大量に置いてあるので(笑)特売になってるとつい手が出てしまいます。ここはサンソーカリニャンのモノセパージュ、ゲヴュルツの甘口など結構面白そうなのを出しているので過去にいくつか試しています。実力もそこそことお見受けします。

IMG_4911
インドミタはカサブランカ・ヴァレーに2004年創業という新しめのワイナリーですが、輸出量ではチリで8位という大手になっています。元はベティア(Bethia)グループというチリ資本の傘下でしたが、2017年に中国のワイン企業グループ Changyu(Yantai Changyu Pioneer Wine)に買収され現在は中国資本になっています。サンタ・アリシア(Santa Alicia)も同じく Changyu 傘下ですからお仲間です。(笑)

公式ページはまたリニューアルしてるようです。内容は減っていってるような…。

ワイナリーの歴史も長くなく、中国企業傘下ということもあってか、自社の歴史なんかはまったく触れられていません。なんとなく身につまされるものがありますね。
・ピノ・ノワール 100%
これ以上の情報は載ってませんが(笑)、ブラジルのショップサイトの情報ですと、除梗あり、低温浸漬あり、オーク樽で6ヶ月の熟成とのこと。


何度も行ってますが、再度ワイナリーを訪問。丘の上にあって割と立派ですよ。
Indomita01
首都サンティアゴと太平洋岸の都市バルパライソを結ぶ幹線道路(68号線)沿いにあるカサブランカの町のすぐ近くです。そしてここがカサブランカ・ヴァレーなわけです。


サンティアゴ、首都州周辺の広域地図で位置関係を把握しておきましょう。
Indomita02
サンティアゴの人は、ビニャ・デル・マル(Viña del Mar)という海岸リゾートによく行きますから、幹線道路沿いのカサブランカ・ヴァレーはマイポ・ヴァレーより馴染みがあるんじゃないかと思われます。
カサブランカ・ヴァレーは「Costa」に分類されるその地形・位置関係から、フンボルト海流による冷却効果の影響を強く受け、概して冷涼な気候となっています。ブドウ栽培が盛んになったのは1980年代とさほど古くないのですが、すぐに白品種にうってつけとわかった生産者が集まり、ソーヴィニョン・ブランやシャルドネの一大産地となっていきました。同様の理由で、ピノ・ノワールもカサブランカ・ヴァレーに適した品種として栽培され成功しています。


ラベル平面化画像。
IMG_4836
ジェームズ・サックリングさんの91点シールが誇らしげです。サックリングおじさんはこのピノ・ノワールに過去からコンスタントに90点以上をつけてます。お好みなんですね。


さあ、抜栓。
IMG_4907
キャップシールは無印。

コルク平面化。
IMG_4908
凝った模様にワイナリーの遠景からの姿が描かれています。

Alc.14%。(pH:4.30、Brix:7.7)
ルビー。
IMG_4909

ラズベリー、イチゴ。
ミント(ゼラニウムっぽ?)や茎感もわずかながらあります。
酸味が乗った辛口アタック。
酸はさほど鋭角ではないんですが、
実体をマスクする感じで居座ります。
ペラペラではないので楽しめますが、
もう少し滋味感が欲しいかな~。

まあ、1000円ですからね。
上出来ということで。


*****

Indómita Gran Reserva Pinot Noir 2019
D.O. Casablanca Valley
RRWポイント 88点


Nahuen by Terrapura Gran Reserva Carmenere 2017 Colchagua Valley

日本カルメネール振興協会の活動日です。活動用に日頃からちょっといいカルメネールのバリエタルを探していますが、なかなか苦労しています。どの作り手もトップレンジにもカルメネールをラインナップしていたりするんですが、日本に入ってきてるのはお手頃ローレンジばかり。それもカベソーは入ってきていてもカルメネールだけなかったりします。まだまだ振興活動が足らないようですね(笑)。今日のコレは1000円台のとってもお手頃カルメネール。見慣れないブランドですが、「By TerraPura」となってます。

IMG_4887
インポーター、ヴィレッジ・セラーズの情報によると、このブランド、「ウンドラーガ・ファミリーのアルフォンソ・ウンドラーガと栽培醸造家であるホセ・ミゲル・オバルが2人のチリワイン産業界での経験を生かし、2006年に興したテラプラ(=ピュア・テロワールの意味)の後継ブランドです。」だそうです。
ここの情報によると、今日のカルメネールは、
・カルメネール 100%
フレンチオークで8~10ヶ月熟成となっています。

えっ、もうテラプラのブランドないんだと思ったら、こんな画像をネットで発見。
Nahuen01
どうやら、ほんとに「テラプラ → ナウエン」に変えちゃったようですね。

と思って、TerraPura の公式ページを探してみると、ブランドはいまだ健在です。

おまけに、Nahuen なんてかけらも載っていません。

裏ラベルに「8valleys」の製造とあり、「www.8valleyswines.com」のURLが載ってますが、こっちこそ、テラプラのことさえ載っていません。(笑)

う~ん、チリあるあるですが、メーカーの海外向けブランド戦略に翻弄されているようです。出荷先によってブランドを使い分けたり、別ブランド作ってみたりする方が、マーケティング的に非効率な気がするんですがね。


まあ、気を取り直してテラプラを訪問してみます。
Nahuen00
ストビュー(2015年のデータ)ではまだ存在していないので新しそうですね。これは公式ページの写真を拝借しました。パンアメリカンハイウェイ(チリハイウェイ)5号線沿い、レンゴとサン・フェルナンドの間です。

ラペル・ヴァレー(=コルチャグア+カチャポアル)の地図で場所(黄四角)を確認。
Nahuen02
ラペル・ヴァレーの範囲は、いわゆるリベルタドール・ベルナルド・オイギンス州(Región del Libertador General Bernardo O’Higgins)と重なるということです。


ラベル平面化画像。
IMG_4874
裏ラベルに熟成について書いてました。「フレンチオークに触れさせて10ヶ月」とのこと。出ました「オークチップ」ですね。樽なんてひと言も書いてません。「フレンチ」なのが救いでしょうか。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_4885
コルチャグア・ヴァレーなんて書いてますが汎用品ですね。コルクはこの「Chile Premium Wines」が2回繰り返しなだけなので平面化はしません。

Alc.13.5%。(pH:4.47、Brix:7.3)
濃いガーネット。
IMG_4886

黒ベリー、アメリカンチェリー。
黒糖・チョコかすかにありカルメネールを感じます。
酸も感じる辛口アタック。
軽めの中心ながら立体感はありますね。
酸は弱めですが始終居座るのはちょっとしつこいな。
カルメネールらしさは充分出ているとは思います。


*****


8Valleys
Nahuen by Terrapura Gran Reserva Carmenere 2017
Colchagua Valley
RRWポイント 88点


Concha y Toro Marques de Casa Concha Canernet Sauvignon 2017

コンチャ・イ・トロの上級レンジ(と言っても2千円台ですが)のマルケス・デ・カサ・コンチャのシリーズは過去からカルメネールを何度も試していて、安定のうまさで自分にとっては定番になっています。すると類推ではありますが、エノロゴも同じマルセロ・パパさんですし、同シリーズのカベルネ・ソーヴィニヨンも結構おいしいんではないかということです。前回デラうまで98点をつけたカルメネールと同じ2017年のカベソーを入手しました。さてさてお試しです。

IMG_4842
カルメネールとカベルネ・ソーヴィニヨンで大きく違う点があるとすれば、カルメネールが「D.O. Peumo、Cachapoal Valley 」で Viñedo Peumo というペウモにあるセラーで醸されているのに対し、カベソーは「D.O. Maipo、Maipo Valley」であり、Viñedo Puente Alto と Viñedo Pirque というサンティアゴ郊外の2ヶ所の畑のブドウをプエンテ・アルトのセラーで醸しているところです。畑と場所の違い、さてどれくらい影響するもんでしょうね。

公式ページはこれですが、ちょっと情報量が少ないかな。

マルケス・デ・カサ・コンチャのカベソーの情報もありますが、データシートが2018年のみ。

マルケス・デ・カサ・コンチャ専用サイトというのもあります。

こちら少し古いサイトなのか、データシートは2015年になっています。

毎年微妙に違うようですから、やはり2017年のデータが欲しかったところです。仕方がないのでネット情報に頼ります。
・カベソー 85%
・シラー 8%
・カベフラ 4%
・マルベック 1%
・プチヴェルド 1%
・メルロー 1%
フレンチオーク樽(バリックと5,000Lの大樽併用)で16ヶ月の熟成です。


マルケス・デ・カサ・コンチャ専用サイトにはそれぞれの品種がどこで造られているかを示す地図があります。カベソーとシラーはマイポ、カルメネールはカチャポアル・ヴァレーですね。
MdCCMapa
しかし、さすが大手のコンチャ・イ・トロ。いっぱい拠点がありますね。

サンティアゴ郊外(南側)のマイポ・ヴァレーでもこれだけあります。
CT201701
今日のカベソーは黄色四角で示した2ヶ所の畑から。醸造はプエンテ・アルトの施設でやっています。実はこのプエンテ・アルトの拠点、ほぼアルマビバ(Viña Almaviva)と同じ所です。

サンティアゴ周辺(首都州)、いわゆるマイポ・ヴァレー広域地図に書き込みます。
CT201702
Pirque、Puente Alto、Buin などはマイポ・ヴァレーのサブリージョンに当たります。Isla de Maipo なんかもそうでしたね。


ラベル平面化画像。
IMG_4471


さあ、抜栓。
IMG_4839
キャップシール、コルクともマルケス・デ・カサ・コンチャ専用品ですが、コルクはこの表示の2回繰り返しなので平面化はしません。

Alc.14%。(pH:4.37、Brix:8.2)
赤味強めの濃いガーネット。
IMG_4840

黒ベリー、ダークチェリー、スパイス、濡れ木。
辛口アタック。
厚み、構造感、しっかりあっていいですよ。
酸と相まってですが、タンニンが少々行儀が悪いかな。

全体的にレベルは高く、けっして悪くないんですが、
デラうまのカルメネールを知ってるだけに比べてしまいますね。


*****


Concha y Toro
Marques de Casa Concha Canernet Sauvignon 2017
RRWポイント 92点


Montes Alpha Chardonnay 2018

チリのシャルドネをいただきます。モンテスのちょっといいレンジのモンテス・アルファです。モンテスは Montes Alpha M や Purple Angel など赤のいいのはいろいろ試してますが、そう言えば白はこれが初めてですね。チリでは間違いない作り手ですから楽しみです。

IMG_4802
モンテスは1987年創業とチリでは新しい方です。この年にリリースしたモンテス・アルファのカベルネ・ソーヴィニヨンが最初のワインだそうですが、これがいきなりの高評価。以降、チリのプレミアムワインとして国際市場への道を切り開いていく先駆者となったそうです。

公式ページはさすがチリのトップブランドという感じです。情報も豊富。

今日のシャルドネもヴィンテージ毎にデータシート完備。
・シャルドネ 100%
3種類の違うやり方で作った(MLFやったりやらなかったりとか…)ワインを最後にブレンド、35%のみをフレンチオーク樽で12ヶ月の樽熟成だそうで、なんだかややこしいことをやってます。

ブドウは D.O. Aconcagua Costa からとなっています。この D.O.(Denominación de Origen)について深掘りをしておきたいと思います。なぜなら、これはお馴染みの D.O. Aconcagua Valley とは別で、2012年に新たに設定された D.O. になるからです。いったいどのエリアになるのかということを、バルパライソ州のGoogle Mapで確認してみましょう。
Montes03
バルパライソ州は首都サンティアゴのある首都州を取り囲むように太平洋側に広がっており、アコンカグア・ヴァレーのみならず、カサブランカ・ヴァレー、サン・アントニオ・ヴァレーまでを含めてアコンカグア・リージョンRegión Vitícola de Aconcagua)を形成しています。

チリでは2011年に新しい原産地呼称表示の制度が導入されていまして、
 ●コスタ(Costa =海岸)
 ●エントレ・コルディジェラス(Entre Cordilleras =山脈の間の平地部分)
 ●アンデス(Andes =アンデス山脈)
の3つの地理条件をD.O.に付記できるようになっています。

じゃあ、D.O. Aconcagua Costa は D.O. Aconcagua Valley(Valle del Aconcagua)+ Costa なのかというとさにあらず、この翌年の2012年に別個に独立したD.O.として設定されたものになります。
Google Map上に(Costa)をつけた産地、アコンカグア・リージョンの海岸側の部分になります。つまり、アコンカグア・ヴァレーのコスタ(Zapallar と Quillota)+カサブランカ・ヴァレー+サン・アントニオ・ヴァレーという、海岸線に沿った広大な D.O. です。

今日のワインのラベルを見ると「Casablanca Vineyard」と書いてます。ブドウはモンテスのカサブランカ・ヴァレーの畑からだということです。(写真はモンテス公式サイトから)
Montes01
先ほど見たようにカサブランカ・ヴァレーもDOアコンカグア・コスタ(D.O. Aconcagua Costa)の一部ですから、DOアコンカグア・コスタを名乗ってもいいわけです。
実際、2017年のヴィンテージまで D.O. Casablanca Valley 表示でした。何を思ったか、2018年のこのワインからDOアコンカグア・コスタに変えたようです。真相はよくわかりませんが、おそらくアコンカグア・ヴァレーのコスタにあるサパジャール(Zapallar)の畑を所有してるからなんでしょう。同じく所有のカサブランカとレイダの畑と一緒に打ち出せますからね。

アコンカグア・リージョンの DO、サブリージョン、エリア、付記される地理条件のまとめです。
Región vitícola de AconcaguaValle del AconcaguaZapallar
Quillota
Hijuelas
Panquehue
Catemu
Llay-Llay
San Felipe
Santa María
Calle Larga
San Esteban
Costa
Costa
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Andes
Andes
Andes
Valle de CasablancaCasablancaCosta
Valle de San AntonioCartagena
Algarrobo
Costa
Costa
Valle de LeydaSan Juan
Santo Domingo
Costa
Costa
Valle del Marga-MargaQuilpuéCosta














(出典:Anexo:Regiones vitícolas de Chile

A

このあたりをしっかり調べたいんですが、SAG(Servicio Agrícola y Ganadero =農業牧畜庁)のサイトを見てもバッチリの資料ってないんですよね~。まあ、飲みながら調べながら、ぼちぼち追記・修正をしていくとしましょう。(笑)


ところで、モンテスの本拠地はコルチャグア・ヴァレーにある「Apalta Vineyard」です。リベルタドール・ヘネラル・ベルナルド・オイギンス州のGoogle Mapに示しましたのでご確認を。
Montes02

これがそのモンテスの発祥の地であり、本拠地です。とっても近代的な施設。
Montes00
右にモンテスの拠点がわかる地図をつけています。北はサパジャールから南はイタタまで6拠点あるようです。


ラベル平面化画像。
IMG_4777
裏ラベルはエノテカ貼り替えですね。


さあ、抜栓。
IMG_4799
キャップシールはネックの模様含め高級感があります。コルクはこの「MONTES ALPHA」が2回繰り返しなだけなので平面化はしません。

Alc.14.5%。(pH:3.95、Brix:6.8)
ゴールドイエロー。
IMG_4801

リンゴ、シトラス、ナッツもあります。
キレのいい酸が乗った辛口アタック。
苦味もあるライムな感じの味わい。
いきいきした果実味たっぷりです。

案外、期待したのよりあっさり系でした。
こってりしすぎたシャルドネよりいいかも。


*****


Montes Alpha Chardonnay 2018
D.O. Aconcagua Costa
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

San Pedro Sideral 2016

お馴染みのサンペドロですが、今日はアルタイル(Altaïr)やカボ・デ・オルノス(Cabo de Hornos)と共にサンペドロの上級ラインの一角をなすシデラル(Sideral)をいただきます。シデラルは3年ほど前に2012年を試したきりですので随分お久しぶりになります。パーカーおじさんはこの2016年に91点をつけています。いいかも…。

IMG_4784
今さらサンペドロを語るのも何ですが、1865年クリコー・ヴァレーに創業、150年以上の歴史のある、またコンチャイトロと並ぶチリ有数のワイナリーです。タラパカ、サンタ・エレナなどと組むVSPTワイングループの中核でもあります。

公式ページはまたちょっとリニューアルしたようですね。

さすが上等レンジです。データシートをヴィンテージごとに完備。
・カベソー 78%
・カベフラ 10%
・シラー 7%
・カルメネール 3%
・プチヴェルド 2%
手摘み収穫、3度の選果、低温浸漬、軽いポンプオーバー、MLFは樽内で起こります。熟成は新樽率20%のフレンチオーク樽(225Lと600L)と3000Lのフレンチオーク大樽(フードル)併用で12ヶ月。

今日のシデラルはカチャポアル・ヴァレーにある Cachapoal Andes Winery で作られます。
SanPedro_Rapel01
アルタイル(Altaïr)やカボ・デ・オルノス(Cabo de Hornos)もここで作られています。プレミアムワイン専用ワイナリーということでしょうか。ここはサンティアゴから車で1時間半ほどで割と行きやすく、ツアーなどの受け入れも盛んにやっているようです。行ってみた~い。

リベルタドール・ヘネラル・ベルナルド・オイギンス州(Región del Libertador General Bernardo O'Higgins)のGoogle Mapでワイナリーの場所を確認しましょう。
SanPedro_Rapel02
ランカグア(Rancagua)とレンゴ(Rengo)の間、レキーノア(Requínoa)の山沿い部分にこのワイナリーはあります。これら同じ色付き文字で示した町はカチャポアル・ヴァレーのサブエリアになります。違う色でコルチャグア・ヴァレーも同様に示しています。これら2つの「ヴァレー」を合わせてラペル・ヴァレーでしたね。また、ラペル・ヴァレーの範囲はリベルタドール・ヘネラル・ベルナルド・オイギンス州とほぼ一致しますので覚えておきましょう。
また、カチャポアル・ヴァレーはカチャポアル川(Río Cachapoal)、コルチャグア・ヴァレーはティンギリリカ川(Río Tinguiririca)のそれぞれの流域に広がっていることに注目ください。この2つの川は合流するとラペル川(Río Rapel)となり太平洋に注いでいます。なるほど~でしょ。

サンペドロの本拠地はクリコー・ヴァレーのモリーナ(Molina)にあります。
SanPedro01
サンペドロの創業の地でもあり、パンアメリカン道路(チリ国道5号線)沿いの大規模な施設になっています。

マウレ州のGoogle Mapでその場所を確認してきましょう。ロントゥエ・ヴァレー(Valle del Lontué)の Molina の町のところです。見つかりましたでしょうか。
Maule_Curico01
ここも州の範囲が重要です。クリコー・ヴァレー+マウレ・ヴァレーがほぼマウレ州の範囲と一致します。

このモリーナにあるサンペドロの本拠地、カルメネールの最上級ワインを作っています。
SanPedro_Rapel03
日本カルメネール振興協会としては是非試してみたいのですが、日本に入ってきてないんですよね。同じくカルメネールの最高峰であるコンチャイトロのカルミン・デ・ペウモや、エラスリスの KAI なんかは入ってきてるんですけどね。どこかのインポーターさん、是非よろしく。


ラベル平面化画像。
IMG_4277
シデラル(Sideral)は星や恒星のことです。イラストは白鳥座でしょうかね。アルタイルはわし座のいわゆる彦星。


さあ、抜栓。

IMG_4782
キャップシール、コルク共に「Grandes Vinos de San Pedro」のマーク。

コルク平面化。
IMG_4783
このイラストは…おそらく今日のカチャポアル・ヴァレーのCachapoal Andes Wineryですね。

Alc.14%。(pH:4.53、Brix:8.0)
濃い濃いガーネット。
IMG_4786

黒ベリー、スパイス、黒糖感あり。
辛口アタック。
なめらかなテクスチャーです。
厚み、重み、エレガントさと両立してます。
収斂性はアルコール感と拮抗し、溶け合う感じ。
かなりタンニンがこなれてるのがわかります。
余韻は悠遠なり~。

Brix 8.0のせいか結構甘みも感じます。
しかし、傑出したうまさなのは確かです。


*****


San Pedro
Sideral 2016
RRWポイント 96点


Viña Tarapacá Gran Tarapacá Carmenère Reserva 2017

不定期ではありますが、本日は「日本カルメネール振興協会」の活動日となっております(笑)。日本で入手可能なカルメネールも限られているので、なかなか目新しいものに出会いません。今日もお馴染みのビニャ・タラパカとなりました。いつもは「グラン・レセルバ」をいただいてますが、今日は少しランクが落ちて、ただの「レセルバ」です。どこまで落としてもおいしくカルメネールが味わえるのかということも課題の一つですので確認しておきましょう。

IMG_4652
1874年にイスラ・デ・マイポ(Isla de Maipo)に創業のチリワインの老舗です。2008年からサン・ペドロと共にVSPTワイン・グループを形成し、グループとしてコンチャイトロに次ぐチリ二番目のワイン輸出企業となっています。VSPTはおそらく「Viña San Pedro y Tarapacá」の略ですね。サン・ペドロもタラパカも安定のうまさがありますから、この組み合わせは最強です。

公式ページはよく出来ていて情報豊富です。
tarapaca0
今日のワイン、D.O. Valle Central(Central Valley)となっており、グラン・レセルバが D.O. Valle del Maipo(Maipo Valley)でしたから、ランクが落ちて広域になっているようです。
・カルメネール 100%
マイポ以外からのカルメネールも使いながらもオーク樽で6ヶ月熟成と、一定のレベルは確保していそうです。


何度も見ていますが、ビニャ・タラパカを訪問。ラベルのイラストにもなっているこの屋敷は庭園と共に1927年に建てられています。トスカーナ様式だそうで、タラパカのシンボルですね。
tarapaca01a
敷地、建物の全体の規模は結構あります。また、まわりを丘陵に囲まれた盆地全体が所有畑になっています。D.O. Maipo Valley の場合はここからになります。

ビニャ・タラパカは場所がイスラ・デ・マイポ(Isla de Maipo)ということで、デ・マルティーノ(Viña De Martino)のご近所です。その時の地図にビニャ・タラパカを追記しています。
tarapaca02
サンティアゴの市街やアンデス山脈の高峰が臨めるマイポ川沿いの広大な銘醸地。壮観であります。

とは言うものの今日のワイン、D.O. Valle Central(Central Valley)の広域です。
Chile_Santiago_Alrededor
セントラル・ヴァレーはこの首都州(Región Metropolitana)のマイポ以南、リベルタドール・ヘネラル・ベルナルド・オイギンス州(Región del Libertador General Bernardo O'Higgins)のラペル(コルチャグア+カチャポアル)、マウレ州(Región del Maule)のクリコー、マウレにまで渡ります。

こちらがマウレ州のDOを書き込んだ地図になります。上下2枚でながめて下さい。
Maule_Curico
右にインポーズしたチリの産地全体がわかる地図の「Central Valley Region」で全体像をご確認ください。マウレ州からのカルメネールを使っているかはわかりませんが、首都州を超えてラペルからのブドウを混ぜたらもうマイポは名乗れないですからね。おそらくそんな感じなんでしょう。


ラベル平面化画像。
IMG_3972
このレセルバ、「グラン・タラパカ」という名前ですが、最新ヴィンテージでは、ただの「タラパカ」になっています。グラン・レセルバより下のレンジで「グラン」が付くとややこしかったんでしょう。

インポーターシールは裏ラベルを隠さずに控えめに貼ってありました。
Tara01
タラパカ専用サイトも用意してあり、偉いインポーターさんです。


さあ、抜栓。
IMG_4650
キャップシールにはシンボルマークがあしらってあります。

コルク平面化。
IMG_4653
チリの地図? まあ、汎用品です。

Alc.13%。(pH:4.45、Brix:7.2)
赤味強めの濃いガーネット。
IMG_4651

黒ベリー、カシス、青野菜かすかにモカも。
カルメネールらしい香りです。
辛口アタック。
シルキーなタンニンが薄いベールのように誘った先には、
果実味と厚みが両立するいい具合の味を発見します。
おいしいんですが、価格相応の軽さもあります。
バランスよく軽めに仕上げた「軽めネール」ということで…。


*****


Viña Tarapacá
Gran Tarapacá Carmenère Reserva 2017
RRWポイント 92点


Santa Rita 120 Reserva Espacial Carménère 2017

久しぶりのサンタ・リタのカルメネールです。このブログをつけ出してからは初登場ですね。一応、日本カルメネール振興協会の活動の一環ではあるんですが、「特製スワリンググラス」がおまけで付いてくるというのに惹かれてゲットしてしまったというのが真相です(笑)。

IMG_4452
サンタ・リタは1880年創業とこれもかなりの老舗です。1988年にカルメン同様に大企業クラロ・グループ(Grupo Claro)の傘下になっています。チリのワインはこういう大資本の存在が欠かせないですね。

さて、これがおまけのスワリンググラス(右)。「120」のロゴ入りです。
IMG_4482
写真の左側がダイソーで売ってる100円の「薄グラス」。なぜこれを並べたかというと、この「薄グラス」をかなり気に入っていて、今回のおまけグラスに釣られたきっかけだったからです。
ステムのないワイングラスって感じですが、リムが薄いので高級グラスの飲み口が楽しめるんです。また、飲み残したワインを冷蔵庫に保管し2日目以降に飲む際、冷えすぎたワインを体温で温めるのに非常に都合がいい形状で重宝しています。
おまけとは言え、ワイン専用のスワリンググラスに期待してみましたが、実はすごく残念な結果となっています。まず、リムがコップのごとく分厚いのです。コップでワインを飲んでる気がします(笑)。やはり、薄いリムってワインには重要ですね。そして、難点がもう一つ。ダイソーの薄グラスは底が平たくてちゃんと立つんですが、120のスワリンググラスの方は勝手にスワリングするコンセプトなのか、底が丸くてグラグラしてしまいます。これはいただけません。スワリングぐらい自分のペースでやりますから(笑)。
このグラス、「120」のロゴと横線が入ってますが、この線まで注ぐと「120ml」なんですって。そんなの要りませんから~。(笑)


公式ページは大手らしく立派な作りです。データはミレジム毎にありますが内容は薄目。

今日のワインも2017年は載ってませんでした。2019年がこうです。
・カルメネール 85%
・シラー 15%
2018年はカルメネール100%となってますので、今日の2017年もモノセパージュかもしれません。熟成について詳述なし。樽はないでしょうね。普通、「Reserva」と付けば多少はやってるもんですが…。
サンタ・リタは最ローエンドに「3 Medallas」というシリーズがあって、これはほんとに安いバリエタルなので、120 Reserva Espacial はもう少しいいと思ったんですが、スペック的にはほぼローエンドと思われます。


ワイナリー訪問。トップページにあった空撮映像からキャプチャーしました。
SantaRita00
敷地が広く、ホテルやレストラン、博物館まであってなかなかの施設です。

マイポ・ヴァレー、ブイン(Buin)の町あたりからサンティアゴを俯瞰。
SantaRita01
カルメンやポルタル・デ・アルトがご近所さんなのがわかります。

例により、サンティアゴ周辺の産地を見ながらサンタ・リタの位置関係を確認。
SantaRita02
ブイン(Buin)にあるサンタ・リタ、発見できましたでしょうか。


ラベル平面化画像。
IMG_4064
裏ラベル、ばっちり隠されています。きれいに剥がせなかったのでオリジナルのラベルの写真はありません。ワイン名の元になった、120名のチリ独立戦争の兵士をサンタ・リタのセラーでかくまったという伝説が書かれていました。サッポロビールさん、頼みますよ~。


さあ、スクリュー回転。
IMG_4449
キャップにはエンボスの紋章が入っています。

Alc.13%。(pH:4.25、Brix:6.9)
濃いガーネット。
IMG_4450

黒ベリー、黒糖、モカ。
ピーマンもかすかにあり、確かにカルメネール。
辛口アタック。
クールな酸味にマスクされるも厚みは充分ある味。
カルメネールの個性をしっかり表現しながら、
ワンコイン・ワインのレベルは確実に脱していますね。

激うまとは言えませんが、
家飲みで満足できる最低ラインはクリアということで。


*****


Viña Santa Rita
120 Reserva Espacial
Carménère 2017
RRWポイント 89点


Viña Undurraga Aliwen Reserva Pinot Noir 2019

日本カルメネール振興協会の活動があるので(笑)、チリワインというと個人的にどうしてもカルメネールに偏りがちですが、チリには代表的な国際品種のほとんどがあり、どのメーカーもそれらをラインナップしていたりしますから、いろんな作り手xいろんな品種=いろんなパターンがあってとっても楽しい…となります。日本でも入手しやすいコノスルなんかはテイスティング(品種当て)の訓練用にも有名ですね。今日はビニャ・ウンドゥラガのピノ・ノワールを試してみます。

IMG_4414
このブログをつけ出してからの過去の履歴を見ると、チリのピノ・ノワールでメチャ旨というのにはあまり出会ってませんね。唯一ベンティスケロのルートワンのピノ・ノワールが頭一つ抜けていたかな。やはり、オーストラリアやニュージーランド、米国オレゴンやカリフォニアのうまうま率にはかなわないですかね。
今日は1885年創業の老舗ビニャ・ウンドゥラガです。ワイナリーの歴史を読むと、創業者は創業前に独自にフランスからピノ・ノワールとカベソーを、ドイツからリースリングとゲヴュルツトラミネールをチリに持ち込んだそうです。また、チリの軍隊がヨーロッパから武器を輸入するときに使った木箱を払い下げてもらい、それでオーク樽を自作したとか。その箱がボスニア産のオーク材だというのを知っていたんだそうです。樽職人とブドウの栽培家もフランスから招へいしていますし、なかなかの起業家だったようですね。


公式ページはよくできています。英語とポルトガル語に切り替えられます。

今日のワインは「Reserva」ですから、ちょいと樽を使うミドルレンジってところです。
・ピノ・ノワール 100%
80%はカサブランカ・ヴァレーから、20%はマイポ・ヴァレーからだそうで。チリの農牧庁 SAGServicio Agrícola y Ganadero)の定めるワイン法では75%以上であれば原産地呼称(D.O.=Denominación de Origen)が名乗れますので、今日のワインは D.O. Casablanca Valley となります。
手摘み収穫ですが、温暖なのかマイポの方が1ヶ月ほど早く収穫されます。本発酵前に低温浸漬を3日間。熟成はセカンド~サードユースのフレンチ&アメリカンオーク樽の混成で6ヶ月間です。MLFはこの樽内で行われます。


ワイナリー訪問。首都州、タラガンテ地区のペニャフロールの町の近く。
Undurraga0
なかなかの規模です。創業の建物は庭園のようになっています。

サンティアゴ周辺を俯瞰して位置確認。マイポにあるウンドゥラガ見つかりました?
Chile_Santiago_Alrededor
各DOは州境が境界になってるんでしたね。ここの3州の形、位置関係合わせて覚えましょう。

この地図の範囲はチリ全体から見るとこんな感じ。(赤い四角の範囲。)
Chile-9
いかにチリの国土は南北に細長く、ワインの産地は真ん中に集中してるのかがわかります。


ラベル平面化画像。
IMG_4362


さあ、スクリュー回転。
IMG_4412
印刷ですが一応マーク入り。

Alc.13.5%。(pH:4.30、Brix:7.2)
透明感あるルビー。
IMG_4413

ラズベリー、酸味を想像させるプラムっぽい香り。
かすかな佃煮香も。
水臭めの辛口アタック。
やはり味はあっさり薄いです。
嫌味はないんですが少々インパクトに欠けますね。
味の方向性は悪くないんだけどな~。
面白みがないです。
ちょっと期待外れ。


*****


Viña Undurraga
Aliwen Reserva Pinot Noir 2019
RRWポイント 86点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

ワインBLOGランキングへ

にほんブログ村 ワインへ
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

メール:
saikin.photo の gmail.com

カテゴリー
タグ絞り込み検索
記事検索
最新記事 50(画像付)
月別アーカイブ
アクセス(ユニーク数)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:



PVアクセスランキング にほんブログ村
© All Rights Reserved.
無断複製転載禁止します。
  • ライブドアブログ