サンペドロの1865カルメネールの2020です。このブログの中でも、過去、2016、2017、2019と飲んでいますから最頻出ワインのひとつですね。やまやで定番で置いてくれるようになったのが大きいですが、なにより安定しておいしいのでついつい手が出ます(笑)。仕様も毎年ちょこちょこ微妙に変わっているようなのでこれも探ってみましょう。
今さらサンペドロを語るのも何ですが、1865年クリコー・ヴァレーに創業、150年以上の歴史のある、またコンチャイトロと並ぶチリ有数のワイナリーです。タラパカ、サンタ・エレナなどと組むVSPTワイングループの中核でもあります。「1865」というシリーズ名は創業年なわけです。
公式ページはちょっと前にリニューアルしてカッコよくなったんですが情報量は減ったような。
以前は樽熟の記述もあったはずなんですが、この新専用サイトでは見当たりません。以前は、95%仏樽、5%米樽で12ヶ月間、新樽率は50%となっていましたが、ネット情報を見るとフレンチオーク樽で12ヶ月としているものが多いのでそんなに変わりはないでしょう。それより、産地が昔からマウレ・ヴァレーだったものが現在はコルチャグア・ヴァレーに変わっているようです。今日の2020がまだマウレなので2021~2022あたりの直近で変わったんでしょうかね。今日の2020は長らく書かれていなかった畑名「Las Moradas」が久しぶりに明記されていたので、原点回帰か!と密かに喜んでいたんですが、今後はマウレでさえなくなってしまうようですね。
こちらが1865シリーズ専用サイトです。
カッコいいんですが内容は薄し。日本に入ってきてないモデルが多いことに愕然としますし。
サンペドロはマウレ州クリコー・ヴァレーのモリーナに本拠地があります。
カチャポアル・ヴァレーにもアルタイル(Altaïr)やカボ・デ・オルノス(Cabo de Hornos)などを作るプレミアムワイン専用ワイナリーを持っていますが、創業の地はこちらです。タラパカ、サンタ・エレナなどと組むVSPTワイングループの本部にもなっているようです。
このモリーナにあるサンペドロの本拠地、カルメネール100%の最上級ワインを作っています。その名も「TIERRAS MORADAS」。スペイン語で「紫の大地」という意味です。
日本カルメネール振興協会としては是非試してみたいのですが、日本に入ってきてないんですよね。同じくカルメネールの最高峰であるコンチャイトロのカルミン・デ・ペウモや、エラスリスの KAI なんかは入ってきてるんですけどね。どこかのインポーターさん、是非よろしく。
注目点はこのカルメネール最高峰ワインのブドウの出どころで、マウレ・ヴァレーのペンカウエ(Pencahue)というエリアからとなっています。実は1865のカルメネールはこのペンカウエにある「Las Moradas Vineyard」という畑がオリジナルの畑で、現在の1865は「Selected Vineyards」と副題が打たれていますが、元々「Single Vineyard(単一畑)」と言うシリーズで、「Las Moradas」の畑からのみのブドウで作られていたのです。それが今日の2020では「Las Moradas」表記が戻ってる!?と歓喜したわけです。サンペドロのカルメネール最高峰「TIERRAS MORADAS」は、おそらくこのペンカウエ(Pencahue)にある「Las Moradas Vineyard」からだと確信しています。
Google Mapでマウレ州を俯瞰して位置関係を確認。モリーナにあるサンペドロも印してます。
サンペドロはマウレ州北側のクリコー・ヴァレーのエリアにありますが、今日のワインは「D.O. Valle del Maule」なので州の南側のマウレ・ヴァレーからです。マウレ・ヴァレーはマウレ川流域なのですが、そのマウレ川(Río Maule)の支流のクラロ川(Río Claro)流域がサブリージョンのクラロ・ヴァレーになり、その中に6つあるエリアのひとつが先ほど書いたペンカウエ(Pencahue)になります。地図上に丸印をつけてあるので探してみてください。
チリの DO(Denominación de Origen)一覧表。マウレ・ヴァレーを確認してください。
セントラル・ヴァレー>マウレ・ヴァレー>クラロ・ヴァレー>ペンカウエ、という関係です。チリで使われる3つの地理条件でいうと、「Entre Cordilleras」になることもわかりますね。
ラベル平面化画像。
裏ラベルに「Las Moradas」の畑の位置を示す地図がありますが…無意味(笑)。
さあ、抜栓。
コルク平面化。
コルク両端にもロゴや150周年の文字があります。ミレジム打ってほしいものですが。
今さらサンペドロを語るのも何ですが、1865年クリコー・ヴァレーに創業、150年以上の歴史のある、またコンチャイトロと並ぶチリ有数のワイナリーです。タラパカ、サンタ・エレナなどと組むVSPTワイングループの中核でもあります。「1865」というシリーズ名は創業年なわけです。
公式ページはちょっと前にリニューアルしてカッコよくなったんですが情報量は減ったような。
ワイン紹介で1865を選ぶと、専用サイトに飛びますが、やはりそっちも簡素。
・カルメネール 100%
以前は樽熟の記述もあったはずなんですが、この新専用サイトでは見当たりません。以前は、95%仏樽、5%米樽で12ヶ月間、新樽率は50%となっていましたが、ネット情報を見るとフレンチオーク樽で12ヶ月としているものが多いのでそんなに変わりはないでしょう。それより、産地が昔からマウレ・ヴァレーだったものが現在はコルチャグア・ヴァレーに変わっているようです。今日の2020がまだマウレなので2021~2022あたりの直近で変わったんでしょうかね。今日の2020は長らく書かれていなかった畑名「Las Moradas」が久しぶりに明記されていたので、原点回帰か!と密かに喜んでいたんですが、今後はマウレでさえなくなってしまうようですね。
こちらが1865シリーズ専用サイトです。
カッコいいんですが内容は薄し。日本に入ってきてないモデルが多いことに愕然としますし。
サンペドロはマウレ州クリコー・ヴァレーのモリーナに本拠地があります。
カチャポアル・ヴァレーにもアルタイル(Altaïr)やカボ・デ・オルノス(Cabo de Hornos)などを作るプレミアムワイン専用ワイナリーを持っていますが、創業の地はこちらです。タラパカ、サンタ・エレナなどと組むVSPTワイングループの本部にもなっているようです。
このモリーナにあるサンペドロの本拠地、カルメネール100%の最上級ワインを作っています。その名も「TIERRAS MORADAS」。スペイン語で「紫の大地」という意味です。
日本カルメネール振興協会としては是非試してみたいのですが、日本に入ってきてないんですよね。同じくカルメネールの最高峰であるコンチャイトロのカルミン・デ・ペウモや、エラスリスの KAI なんかは入ってきてるんですけどね。どこかのインポーターさん、是非よろしく。
注目点はこのカルメネール最高峰ワインのブドウの出どころで、マウレ・ヴァレーのペンカウエ(Pencahue)というエリアからとなっています。実は1865のカルメネールはこのペンカウエにある「Las Moradas Vineyard」という畑がオリジナルの畑で、現在の1865は「Selected Vineyards」と副題が打たれていますが、元々「Single Vineyard(単一畑)」と言うシリーズで、「Las Moradas」の畑からのみのブドウで作られていたのです。それが今日の2020では「Las Moradas」表記が戻ってる!?と歓喜したわけです。サンペドロのカルメネール最高峰「TIERRAS MORADAS」は、おそらくこのペンカウエ(Pencahue)にある「Las Moradas Vineyard」からだと確信しています。
Google Mapでマウレ州を俯瞰して位置関係を確認。モリーナにあるサンペドロも印してます。
サンペドロはマウレ州北側のクリコー・ヴァレーのエリアにありますが、今日のワインは「D.O. Valle del Maule」なので州の南側のマウレ・ヴァレーからです。マウレ・ヴァレーはマウレ川流域なのですが、そのマウレ川(Río Maule)の支流のクラロ川(Río Claro)流域がサブリージョンのクラロ・ヴァレーになり、その中に6つあるエリアのひとつが先ほど書いたペンカウエ(Pencahue)になります。地図上に丸印をつけてあるので探してみてください。
チリの DO(Denominación de Origen)一覧表。マウレ・ヴァレーを確認してください。
<Wikipedia Anexo:Regiones vitícolas de Chile より一部(新サブゾーン)加筆>
セントラル・ヴァレー>マウレ・ヴァレー>クラロ・ヴァレー>ペンカウエ、という関係です。チリで使われる3つの地理条件でいうと、「Entre Cordilleras」になることもわかりますね。
チリでは2011年に新しい原産地呼称表示の制度が導入されていまして、
・Costa(コスタ =海岸)
・Entre Cordilleras(エントレ・コルディジェラス =山脈の間の平地部分)
・Andes(アンデス =アンデス山脈)
の3つの地理条件をD.O.に付記できるようになっています。
ラベル平面化画像。
裏ラベルに「Las Moradas」の畑の位置を示す地図がありますが…無意味(笑)。
さあ、抜栓。
コルク平面化。
コルク両端にもロゴや150周年の文字があります。ミレジム打ってほしいものですが。
Alc.14%。
濃いガーネット。
黒ベリー、モカ、青みもあり、
カルメネール王道の香りが確認できます。
カルメネール王道の香りが確認できます。
酸味イキイキ辛口アタック。
深み、厚み、ボリューム感、貫禄ありです。
安定の旨さでフルーティーさ失わず余韻へ〜。
いやいやこれは間違いなし。
*****
San Pedro
1865 Carmenère 2020
Selected Vineyards Las Moradas
D.O. Valle del Maule
1865 Carmenère 2020
Selected Vineyards Las Moradas
D.O. Valle del Maule
RRWポイント | 94点 |
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