Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

カルメネール

Concha y Toro Marques de Casa Concha Carmenere 2017

本日は日本カルメネール振興協会の活動日です。(笑)
過去から何度も飲んで安定のうまさがあるマルケス・デ・カサ・コンチャです。
チリの大手コンチャ・イ・トロの中~上級クラスですが、2千円台とお手頃。
前回は2015年をいただきましたが、ミレジムは2年進んで2017年をお試し。


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ワインメーカーはマルセロ・パパ(Marcelo Papa)さん。1998年に入社し、
翌1999年以降ずっとマルケス・デ・カサ・コンチャを担当されてますが、
2017年より会社全体統一のテクニカル・ディレクターに就任されています。
ゴイゴイスーな人がやってるシリーズってことですね。


公式ページはこちら。Fine Wine Collectionの中に今日のワインの紹介があります。

残念ながら最新2018年のデータしか載っていないようですが…。
必殺URL打ち換え(2018→2017)で2017年のデータを取り出しました。(笑)
・カルメネール 90%
・カベソー 10%
やはり若干2018とは違ってまして、2018年はカルメネールが95%になっていました。
樽熟もフレンチオーク樽で14ヶ月ですが、2018年は12ヶ月となってます。
年ごとにちょこちょこ変えてるんですね。

Marques de Casa Conchaには専用ページがあります。
Etiqueta Negra(ブラック・ラベル)というのもあるんですね。
日本には入ってきてなさそうですが、試してみたいです。


ワイナリー訪問しますよ。
コンチャ・イ・トロは各地に拠点を持っていますが、今日のはペウモからです。
Chile002
ペウモはカルメネール主体の拠点ですが、門も建物もなかなか立派です。
カチャポアル川に囲まれたカチャポアル・ヴァレーの中心地ですね。

Marques de Casa Concha専用サイトには産地の地図がありました。
MdCCMapa
カチャポアルのViñedo Peumoという畑でカルメネールは栽培されています。
プレフィロキセラからのカルメネール株で、1994~1996年に植えられたとのこと。
わかりやすいし、親切ですね。

でも、
やっぱりGoogle Mapでも見てみましょう。ペウモ(Peumo)わかりますか?
Rapel01
カチャポアルはコルチャグアと合わせてラペル・ヴァレーとなるんでしたね。
カチャポアル川とティンギリリカ川に着目しましょう。合わさるとラペル川~。


ラベル平面化画像。
IMG_2150
裏ラベルはインポーターの日本仕様。


さあ、抜栓。
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ラベルと同じ紋章がキャップにありますね。
コルクは写ってる刻印がすべてなので平面化はなし。

Alc.14%。
濃いガーネット。涙ははっきりしてますが細かいです。
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黒ベリー、ブラックチェリー、青ネギ、モカ。
滋味感じる辛口アタックです。
きめ細やかな美しいストラクチャーを感じます。
シルキーで程よい収斂性が心地よいタンニンです。
このタンニンが感動の余韻にエスコートしてくれる感じ。
う~ん、非の打ち所がないカルメネールですね。
2015年よりおいしくなったんじゃないでしょうか。


*****


Concha y Toro
Marques de Casa Concha
Carmenere 2017
D.O. Peumo
RRWポイント 98点


Nativa Carmenere 2018

スーパーの500円ワインです。しかし、思いっきり注目してしまいました。
「まぼろしのブドウ品種 CARMENERE」の特大POP。「旨味の原点」とまで。
裏ラベルにも「1994年にチリで再発見されたカルメネールにこだわった」とあり、
かつてこれ程、カルメネール押しのワインがあったでしょうか?
日本カルメネール振興協会としてはこれは見過ごせません。早速お試しです。(笑)


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カルメネールはご存知のように、かつてボルドーの主要品種であったものの、
(カルメネールの原産地であるボルドー地方では、18世紀頃まで主要品種は、
現在のカベソーやメルローではなく、カルメネールであったとも言われています。)
1863年から19世紀末まで続いたフィロキセラ被害で欧州中のブドウが壊滅し、
カルメネールもボルドーから消え去ります。
チリなど新大陸に移植されていた品種をボルドー他欧州へ戻すと同時に、
フィロキセラに耐性のあるアメリカ産の野生ブドウの台木に接木することで、
ヨーロッパ中のワイン産業がその後なんとか復活を遂げました。
しかし、晩熟で害虫にも弱いカルメネールだけはボルドーに戻されませんでした。
そして一旦ワインの歴史からはカルメネールは消え去ってしまったのでした。

そして、1994年にフランス人ブドウ品種学者のJean Michel Boursiquotが、
チリのマイポで、失われた品種と思われていたカルメネールを再発見します。
この畑がViña Carmenであり、1996年には初のカルメネールのワインをリリース。
その後のチリのワインを特徴づける代表品種になったのはご存知の通りです。
以上、日本カルメネール振興協会では常識となっています。(笑)


チリの本家公式ページは見つかりませんでしたが、インポーターの日本酒類販売が、
気合の入った公式ページと見紛うサイトを作っています。(URLもなんと、nativa.jp

このサイト、さすがにカルメネールの解説がすごいです。
しかしながら、今日のワインの情報は極少。
・カルメネール 85%
・その他 15%
とのことですが、その他って何?
チリでは、カベソーやメルロー、シラー、カリニャン、プチヴェルド他、
いろんなものとブレンドするパターンが多いですからね。でも何?


作り手訪問しようと裏ラベルを見るとSur Andinoという名前と住所がありました。
この住所を調べると、なんと大手のViña Santa Ritaと同じでした。
なるほど、実体はサンタ・リタか~と思ってたら、上記Nativa.jpにこんな記述が…。

「フランス人研究者であるジャン・ミッシェル・ブルシコ氏がここ、
ナティバ・エステーツ(別名ヴィニャ・カルメン)にてカルメネールを再発見…」

な、なに!?
別名、ビニャ・カルメン(Viña Carmen)!?
今日の作り手がカルメネールを発見し、チリの代表品種となる礎を築いたなんて、
えらそ~なことが書いてあったので、もしかしてと思ったら、やっぱそうでしたか。

じゃあ、住所の件はどうなるんでしょう。調べると、なんと…。
Carmenere02
サンタ・リタとカルメンは隣接していて同じ道路に面しているため、
番地のない場合、同じ住所になってしまうようです。

サンティアゴの南、マイポ・ヴァレーになります。
Carmenere03
ここが、カルメネールの第2の故郷ということですね。

しかし、なぜカルメネールがチリで消えてしまったのか。
メルローと混植されて時間と共に混同され、メルローとして生き残っていたのです。
その昔は葉の形で品種を特定していたので、メルローと特徴が似ていたからだとか。
実際、90年代後半(まだカルメネールが再発見される前)のチリのメルローは、
他地域産と比べて飛びぬけておいしかった記憶があり、なるほどと頷きます。
実はカルメネールとメルローのブレンドを飲んでいたんですね。

そんなにメルローに似てるんだと信じていましたが、今日のナティバのサイトに、
カルメネールとメルローの違いが解説してあり、ちょっと驚きました。
Carmenere01
外観は全くと言っていいほど似ていません。

カルメネールのブドウは色が黒っぽくてメルローより大粒です。また、
粒を押すとカルメネールはメルローのように果汁が外に飛び出さないんだそうで。
カルメネールは果皮と果肉がひっついて、じわじわと流れ出るそうです。へぇ~。

例の葉の形も、カルメネールは葉脈の中心に向かって切れ込みが浅く、
全体的にロールがかっているのに対して、メルローはより深い切れ込みがあり、
葉はフラットなんですと。どうしてチリ人は混同したんでしょう?(笑)

晩熟であるカルメネールをメルローとして早く収穫してしまうと、
メトキシピラジンによる青臭い風味が強く出るということもあります。
でも、おいしかったんですよね~、昔のチリのメルロー。


ラベル平面化画像。Est 1994はミレジムではなく発見された年です。(笑)
ノンヴィンテージかと思ったら、裏ラベルに極小文字で2018とありました。
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で、このイラストにも注目です。粒は先ほどの解説のように黒っぽい。
葉が赤く描かれていますが、これこそカルメネールの名前の由来である、
赤く紅葉する葉です。(フランス語:Carmin=洋紅色)
実際、カルメネールをチリで再発見した前出のJean Michel Boursiquotさんは、
紅葉するメルローの葉を見て「これ、カルメネールちゃうか?」と気づいたとか。

このPOP。日本カルメネール振興協会としては表彰モンです。
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よって、別撮りして貼っておきます。(笑)


さあ、スクリュー回転。
IMG_2288
まあ、無印スクリューキャップですよね。500円ですから。


Alc.13%。
ガーネット。
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ブラックベリー、スパイス、鉛筆の芯、青野菜、モカ。
僕の知ってるカルメネールの要素をちゃんと持ってます。
安いけどカルメネールで間違いないでしょう。(笑)
辛口アタック。
酸は若さから来るんでしょうね。仕方なし。
厚みは当然弱いんですが、複雑味・構造感はしっかりしてます。
POPどおり、スパイシーってやつです。(笑)
タンニンは嫌味じゃない程度の収斂性。
余韻もそこそこしっかりあって味わい深いです。

500円の味を超えて、しっかりカルメネールしてるです。
さすがビニャ・カルメンです。よし!


*****


Sur Andino S.A.
Nativa Carmenere 2018
RRWポイント 90点


Veramonte Carménère 2018 Reserva

今日は日本カルメネール振興協会の活動日ですのでカルメネールです。(笑)
ネットで懐かしのベラモンテのカルメネールを発見したのでゲットしてました。
昔とは随分デザインも変わりましたし、ユーロリーフ、ECOCERT付きで、
オーガニックワインをうたってますね。お味はどんなもんでしょ?


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Viñedos Veramonteという生産者のはずですが、 Alto de Casablancaという名前で、
「Veramonte」「Primus」「RITUAL」などのブランドを使い分けています。


公式ページはこれで、「Veramonte」ブランドとして独立しています。

珍しくミレジムごとにデータシートがありました。
・カルメネール 100%
熟成はフレンチオーク樽で8ヶ月となっています。
しかし、Carménèreの表記はいいですね。
日本カルメネール振興協会ではアクサンテギュとアクサングラーヴ両方付き推奨です。(笑)


さて、ワイナリー訪問ですが、場所はカサブランカ・ヴァレー。
サンティアゴから海岸沿いのバルパライソへ向かう幹線道路沿いです。
Vera01
かなり大きな施設です。「Casona」はBig Houseの意味です。

昔、ここは訪れてるんですよね。
Vera02
2001年撮影。(笑)当時からCasonaだったのがわかります。


実は、カサブランカ・ヴァレーは白品種とピノ・ノワールだけで、
カベソーやカルメネールはかなり離れたコルチャグア・ヴァレーからです。
Chilesub
車で2~3時間は離れているので、現地で醸してるのかなと考えてしまいます。


ラベル平面化画像。
IMG_1717
裏ラベルを見ると、ゴンサレス・ビアス(González Byass)とあります。
「ティオ・ペペ」のシェリーで有名なスペインの生産者です。
どうやらベラモンテはゴンサレス・ビアスの傘下のようですね…。
González Byassnewsの公式ページでも紹介があり、1992年創業とあるので、
ゴンサレス・ビアスがチリで立ち上げたパターンかもしれませんね。

インポーターシールは別撮り。
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裏ラベルを隠さず、控えめなのがいいですね。


さあ、抜栓。
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キャップシールはCasonaのイラストがエンボスになっててカッコいいですね。
コルクはラベルに合わせた幾何学模様のような感じ。平面化はしません。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。
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ブラックベリー、ブルーベリージャム、シナモン…。
メトキシ野菜香も見つかります。
オーガニックの影響かとも思いますが、
いずれにせよカルメネールっぽいです。(笑)
辛口アタック。
薄っすら酸のベールに包まれるも、しっかり厚みのある味。
酸はフレッシュな果実味となって、
タンニンと一緒に喉越しにアクセントを与えてくれます。
余韻も長い。

オーガニックなカルメネール、
悪くないだろう。(ぺこぱ風に)


*****


Veramonte
Carménère 2018
Reserva
RRWポイント 91点


Lapostolle BOROBO 2013

ラポストルは自らFrench in Essence(本質はフランス)とうたうように、
チリで創業しながらフランスのワイン作りを信条にしています。
そのラポストルが作るトップエンドが、このボロボ(BO RO BO)です。
ボルドーローヌブルゴーニュBordeaux + Rhône + Bourgogne)が、
1本のワインの中に表現されているというから只者じゃないですよ。(笑)


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グラン・マルニエ(Grand Marnier)というオレンジ・リキュールを、
1880年にマルニエ・ラポストル社が売り出し成功しまして、
その創始者のひ孫のアレクサンドラ・マルニエ・ラポストルさんが、
チリの土地に惚れ込み、夫と1994年に創設したワイナリーがこのラポストルです。
自らのルーツであるフランスのワイン作りを恵まれたチリの土地で実践する、
そんなポリシーはラポストルのワインにはうまく現れていると思います。
スタンダードラインもどれもなかなかおいしいですから。
しかし今日は、チリワインでは驚きの1万円越えです。期待が高まりますね~。


公式ページはこのBOROBO含めミレジムごとに詳細データ完備。立派です。

BOROBO 2013のセパージュは以下の通り。
・カルメネール 45%
・メルロー 20%
・カベソー 15%
・シラー 9%
・プチヴェルド 1%
・ピノ・ノワール 10%
他の年と比べると、特にカルメネールが多く、ピノが少ないようです。

カルメネールとメルロー、カベソーがボルドーを表現します。
ボルドーではほぼ消えたカルメネール主体というのがいいですね。
本来のボルドーはカルメネール主体という説を裏付けてる気がします。
また、カルメネールとカベソーは樹齢60~80年の接ぎ木をしていない自根だそうで、
これこそプレ・フィロキセラの本物のボルドーのブドウの樹ですよね。

シラーはローヌを代表する品種です。これでローヌを表現。
しかし、19世紀のボルドーはラフィットもマルゴーもエルミタージュを混ぜていたと言います。
現在のボルドーはシラーを認めていませんが、ある意味本来のボルドーブレンドとも言えます。

そして最後に、ピノ・ノワールは当然ブルゴーニュを表します。
コンセプトとしては必要なんでしょうが、個人的には蛇足な気がしますね。
ボルドーブレンドにピノ・ノワールを加えるってなんだか禁断のブレンドって思いません?
因みにピノ・ノワールだけコルチャグアではなくカサブランカの畑からだそうです。

醸造は、80%の除梗を手作業で行い、残り20%も最新の光学選果装置Vistalysを使用。
フレンチオーク樽で発酵させますが、全て重力利用で負荷をかけないグラヴィティ・フロー。
ピジャージュもしますが、人が手作業でやります。
新樽率91%のフレンチオーク樽(225L)で28ヶ月と長期間の熟成を行ないます。
なかなかお手間入りの醸造です。


実はClos Apaltaというフラッグシップが別にあるんですが、別サイトになってます。

ワイナリー名自体をClos Apaltaとして分けてるようですが、実体はラポストルです。
マーケティングですかね。アメリカで100ドル近くした記憶があります。


ワイナリー訪問ですが、ストビューがないのでこんなふうにしました。
Lapostolle01
サンタ・クルスの東側にラポストルとクロ・アパルタの畑が広がっています。
クロ・アパルタは最新の建物でリゾートホテルもやってるようです。行ってみたい。
ご近所に、これもチリを代表する作り手のモンテスやベンティスケロがありますね。


サンタ・クルスはコルチャグア・ヴァレーの中心地的存在ですが、
こんな地図でチリ全体の産地と位置関係をおさらいしておきましょう。
Chilean-Wine-Map


ラベル平面化画像。
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裏ラベルにBOROBOの意味が解説してあります。

こんな包装紙に入ってました。
IMG_1239
ネックのシールは、総生産2,397本のうちの1,042番というシリアル番号でしょう。

Google Mapにこんな写真が上がってました。
Borobo01
マグナムボトルだとこんな専用木箱に入ってるんですね。ゴイゴイスー。


さあ、抜栓。
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エンボス紋章のキャップシール、横ミレジムのコルク。合格です。(笑)

コルクの平面化。
IMG_1248

Alc.15%。
濃い濃いガーネット。色付きで粘性の涙は細くて多めです。
IMG_1250

ブラックベリー、ブラックチェリー、
濡れた木の樽香、緑野菜のニュアンス。
カルメネールかカベソーのメトキシピラジンでしょうね。
辛口アタック。
複雑味、構造感…感動的。これは申し分ないですね。
喉越しで、究極シルキーなタンニンと、
かすかな酸が絡み合って中盤の盛り上げを演出します。
そのままドラマチックな余韻に突入。
重厚ながら重々しくないのはピノが効いてるのかな?

チリで昇華するフランスワインの妙。
カルメネールのポテンシャルもビンビン感じます。
あっぱれ。

ただ、個人的印象ではピノ・ノワールを混ぜないほうが、
もっとおいしくなったような気がします。
それでも98点をつけましたから、これ以上と言うのは100点の域です。
(因みにパーカーおじさんは91点だそうで。渋いですね。笑)


*****


Lapostolle
BOROBO 2013
RRWポイント 98点


Viña Aquitania Carménère 2017

去る11月24日は、なんと「カルメネールの日」でした。
こんな大切な日を忘れるとは日本カルメネール振興協会としては大失態です。(笑)
少々遅ればせながら、カルメネールを飲んでその奇跡の品種を祝いましょう。
1994年にフランス人ブドウ品種学者のJean Michel Boursiquotが、
チリのマイポで、失われた品種と思われていたカルメネールを再発見します。
それがこの11月24日で、20周年の2014年に「カルメネールの日」に制定され、
今年25周年のこの日を迎えたわけです。チリでは盛り上がってるようですが…。


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ストックしてあるカルメネールの中で、ビニャ・アキタニアをチョイス。
シャトー・マルゴーの醸造家(現CEO)であるポール・ポンタリエと、
シャトー・コス・デストゥルネルのオーナー、ブルーノ・プラッツが、
1984年に共同でチリの素晴らしいテロワールの畑を探し求めたのが、
このビニャ・アキタニアの始まりでしたね。


公式ページは一見いい感じなんですが、情報少なし。

リンク切れのようで、カルメネール紹介ページ自体は存在していました。
それによると、セパージュは、
・カルメネール 85%
・カベソー 15%
熟成はフレンチオーク樽とありますが、期間は不詳です。
ブドウ樹は1993年植樹とありますが…あれ?
カルメネールの再発見は1994年なので辻褄が合いませんね。
メルローとして植えたのが1993年で、
それが全部カルメネールと後で判明したんでしょうかね。(笑)

インポーター徳岡のサイトも詳しいです。



ワイナリー訪問は以前の画像を再掲。
Aquita02
サンティアゴのかなり町中にあるんでしたね。

カルメネールの畑はMaipoのPeñaleónであると書いてありますが、
それはこのビニャ・アキタニアの周りの畑です。
Aquita01
背後にアンデス山脈が見えますが、エチケットに描かれた線は、
このアンデスの山の稜線なんでしょうね。


エチケット平面化画像。
IMG_0590
シャトー・マルゴーとコス・デストゥルネルの二人は、その後、
仏系チリ人醸造家フィリップ・ド・ソルミニアックをパートナーに加え、
さらに、シャンパーニュ地方からギラン・ド・モンゴルフィエールを迎え、
4人組でこのワイナリーを育ててきたんでしたね。
彼らは自らをアレクサンドル・デュマ・ペールの三銃士になぞらえ、
「四銃士」と呼んでいまして、エチケットにも4人のサインがあります。

このエチケットには大文字でCARMENEREと書いてますからわかりませんが、
ビニャ・アキタニアのサイト上ではCarménèreで表記しています。
2音節目のeにアクサンテギュ、3音節目のeにアクサングラーヴがついているのは、
日本カルメネール振興協会推奨の表記です。(笑)
過去にこの件について記事を書きましたね。


さあ、抜栓。
IMG_0597
コルクはこれだけしか書いてなかったので、平面化はなし。

Alc.13.5%。
ガーネット。クリア感もあります。
IMG_0593

黒ベリー、青野菜、モカ、
カルメネール王道の香りです。
辛口アタック。
最初から厚みを感じる味わい。
かすかな酸も感じるんですが、
味の構造感がそこそこあって、
酸をひとつの構成要素にさせてくれますね。
余韻にかけてごくごくシルキーなタンニンが、
フィニッシュまでいざなってくれます。
いい感じのカルメネールでした。

¡Viva Carménère! 


*****


Viña Aquitania Carmenere 2017
RRWポイント 93点


Concha y Toro Carmín de Peumo 2007

コンチャイトロのカルメネール最高峰、カルミン・デ・ペウモです。
2万円コースなので偉いワインではないのですが、昔飲んだ感動が甦り、
最新のヴィンテージを試してみたくなり、ネットで探してみました。
2009年とか2013年はあるのですが、狙ってる2016年あたりが見つからず。
その昔飲んだ2007年の記録を頼りにエア・テイスティングをします。(笑)


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(写真はアメリカ在住時代に懐かしのiPhone4で撮ったものです。笑)
なかなかチリのトップエンドのクラスは日本に入ってきませんね。
セーニャやアルマビバなど有名どころはあるんですけどね。
ましてや、カルメネールのモノセパージュはまだまだ市民権を得てないか…。


公式ページはすでに慣れ親しんでいるいつものです。今日のワインを探してみます。


ワインの分類では、Fine Wine Collectionという上等カテゴリーに入っています。

Don Melchorというカベソーブレンドだけ別格扱いなのが気になりますが、
少なくともカルメネールではコンチャイトロの頂点であると言えます。

最新ヴィンテージが2017年のはずですが、2013年のデータしか載ってません。
仕方がないので2007年は当時のメモから。
・カルメネール 90%(91%)
・カベソー 6.5%(5%)
・カベフラ 3.5%(4%)
(*カッコ内は2013年のデータです。)
樽熟は、フレンチオークの新樽で18ヶ月+ボトルで12ヶ月。
2013年はエノロゴも変わってるようですし、仏樽で13ヶ月のみとなってます。
最近のヴィンテージは質を落としてるんでしょうか?

過去のパーカーおじさんの評価から考察してみると…
2003年 97点
2005年 97点
2007年 96点
2008年 95点
若干下降傾向なのが気になりますが、錚々たるもんです。
2007年の96点はなかなかなもんですよ。

その後はこんな感じ。
2010年 93点
2011年 94点
2013年 95点
2014年 93点
十分高評価ではありますが、落ちてきている気がします。
2016年を見つけてもガッカリしそうですね。


カルメネールはコンチャイトロのペウモの畑からで、
醸すのもカチャポアル・ヴァレーのペウモの施設です。ここです。
Chile002
混醸するカベソーとカベフラはマイポの方から持ってきているようです。

ペウモをワイン・マップ上で確認しておきましょう。
Chile001


ラベル平面化画像…ではなく、当時は剥がしてスクラップしていました。(笑)
IMG_0305
スクラップブックに丁寧に貼っていたんですよ。
今は簡単に平面化撮影でデジタル化、スクラップブックもブログとなりました。
便利な世の中になりましたね。

アメリカ在住中はほぼチリワイン、カルメネール一辺倒でしたけど、
一冊まるまるチリワインのスクラップブックは今見ても圧巻ですが…。

そのスクラップブックを見るとドン・メルチョールもいただいてましたね。
IMG_0307

当時はあまりテイスティングコメントはなく、「うま」とかしか書いてません。(笑)
しかし、カルミン・デ・ペウモ2007の記憶はなんとなく残っています。
抜栓したのが2011年でしたが、まだ少し若い印象の味でしたね。
しかしながら、カルメネールの本質を突き詰めた味は決して重苦しくなく、
いわば現代風の「おしゃれな」味わいに仕上げてあったような気がします。
爽やかなうまさを堪能できた忘れがたい1本となっています。



*****


Concha y Toro
Carmín de Peumo 2007
RRWポイント 95点


Santa Carolina Carolina Reserva Carmenère 2017

以前にも飲んでるサンタ・カロリーナのカルメネールですが、
ラベルデザインがお洒落な感じに変わってたので、また買ってみました。
前に飲んだのは2015年で、薄っぺらくて残念な評価でしたが、
今日の2017年は改善が見られるでしょうか?楽しみ~。


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サンタ・カロリーナはサンティアゴに1875年創立の老舗であり、大手です。


公式ページはなかなかよくできています。

ただ、最初のエイジゲートで国を「チリ」にすると、今日のワインのような、
輸出用のブランドは出てこないようですので、ご注意を。
また、日本を選ぶと日本語専用サイトに誘導されます。
情報量は豊富そうですが、今日のカルメネールは2015年と2016年のみでした。
2017年は不明ですが、書いてある内容を総合するとこういうことです。
・カルメネール 100%
40%だけフレンチオーク樽でマロラクティック発酵を行ない、
全量ブレンド後、アメリカンオーク樽で8ヶ月熟成です。
結構樽を効かせてるような印象です。


サンタ・カロリーナの本拠地は首都サンティアゴの中心近くです。
Santa02
所有畑は、マイポ、レイダ(サンアントニオ)、ラペル(カチャポアル+コルチャグア)、
マウレ、イタタと広範囲に渡っています。

チリのワイン生産地の地図で見ると赤で示したところです。
SantaCarolina01

で、今日のReservaCarmenèreはカチャポアルの畑からです。
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公式ページによるとカチャポアル川の畔、ピチデグアにあるそうです。


ラベル平面化画像。
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裏ラベルもあまり大した情報はないんですが、これを隠すのはいけません。

はい、インポーターシールはこんな具合に貼ってました。
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すぐに剥がしてやったぜい。ワイルドだろ~?


さあ、スクリュー回転。
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キャップはサンタ・カロリーナのマーク入り。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。透けない感じですね。
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黒ベリー、スパイス。
あまり華やかな香りではなく、
スモーキーな露骨目の樽香を感じます。
アメリカンオーク樽で8ヶ月熟成の影響でしょうかね。
辛口アタック。
バランスよく厚みもある味はなかなかいいです。
喉越しでシルキーなタンニンと酸が軽く刺激します。
その後の余韻も長くてOK。

前に試した2015年がぺらぺらで残念だったのからすると、
すごく良くなってる感じですね。
少々樽を効かせ過ぎなのが気になりますが、あとは完ぺき。
好きです。こういうの。


*****


Santa Carolina
Carolina Reserva
Carmenère 2017
RRWポイント 93点


Carmen Winemaker's Black 2015 Carmenère Blend

2ヶ月ぶりのカルメネールです。いつものカルメン。で、ちょっと上等。
以前に2013年を試してますので、おいしいのはわかった上での抜栓。
なんとなく今日は基本に立ち返りたい、本当に飲みたいのを飲みたい気分。
日本カルメネール振興協会としては(笑)そんな時カルメネールになるんです。


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このところ、珍しい品種ではなく基本品種を飲むことが多かったり、
もともと白嫌いなのに、いやに白が多かったのには訳があります。
ワインエキスパートの呼称資格認定試験を受験していたからです。
JSA日本ソムリエ協会のやってるアレです。その2次試験対策。(笑)

もともと、2年前にただの飲み散らかしをやめ、ブログにつけ始めてから、
1000本飲んだら試しに受けてみようと漠然と思っていました。
ところが、800本を前にして今年受験を申し込んでしまいました。(笑)

まあ、個人の備忘録とはいえ、ネットでワインのうんちくを垂れるなら、
エキスパートの肩書があった方がカッコがつくな~くらいの動機でしたが、
実際受けてみるといろいろと考えさせられるものがありました。

特に(自分のようなただのワイン愛好家には)必要ないジャンルの知識や、
テクニックを習得しないといけないことには釈然としないものを感じましたね。
そんなこんなの勉学になけなしの夏休みを費やし何とか合格はしました。
そして、自分の最初の見立ては大きく間違っていることにも気づきました。
ソムリエもワインエキスパートも、こんなブログ用に1000本飲もうが、
2000本飲もうが、「特殊な」勉強をしないと合格は無理だということです。
逆に「特殊な」勉強をすれば、ワインを全く嗜まなくても合格は可能ということ…。

脱線が長くなりましたが、試験明けで晴れ晴れした気持ちというのもあり、
また、本来の「偉いワイン」探しを再開するという意味を込めて、(笑)
自分の基本ワイン、カルメネールに立ち返りたくなった本日なのであります。


はい、いつも見てますが公式ページはワイン情報あっさり少な目。

セパージュの情報は裏ラベルにありました。
・カルメネール 85%
・プティ・シラー 8%
・プチヴェルド 5%
・カリニャン 2%
しかし、樽熟は不明。

前に飲んだ2013年のセパージュはこうでした。
・カルメネール 80%
・カリニャン 10%
・プチヴェルド 5%
・カベソー 5%
カベソーがプティ・シラーに変わった感じですかね。
カルメネール率も5%上がってます。


エチケット平面化画像。
IMG_0111
れれ? Carmenère Blendっていう表記がなくなってます。Blackのみ。
カルメネール比率は上がってるのにね~。

同じシリーズでWinemaker's Redもあって、これはカベソー・ブレンド。
カルメンのラインアップではさらに上等なGoldもありますがカベソーのみ。
よって、カルメンの最上級カルメネールは今日のこれになります。


さあ、抜栓。
IMG_0115
コルク、キャップシール、カルメンのエンブレム入りです。

コルクも平面化撮影しておきます。
IMG_0116
テクニカルコルク、DIAM5を採用ですね。DIAM3より上等ですから。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。
IMG_0117

涙もかすかに色づき、しっかり出てます。
黒ベリー、スパイス、モカ、青ピーマン。
樽香かな? けっこうスモーキーです。
辛口アタック。
若干最初に酸味が立つんですが、
すぐに圧倒的な厚みのある味がパレットに居座ってきます。
これこれ。やはりこのうまさは健在です。
喉越しのタンニンがシルキーで心地いいです。
滋味を味わい直せる余韻も秀逸。

カルメネールを最上の状態で表現できている気がします。
最初の酸がもう少し大人しければ100点出していたな、これは。


*****


Carmen
Winemaker's Black 2015
Carmenère Blend
RRWポイント 98点


Torreón de Paredes Reserva Carménère 2013

今日は「日本カルメネール振興協会」の活動です。
新たなカルメネールの作り手を探して試すだけですが。(笑)
トレオン・デ・パレデスのカルメネールをいただきます。
1979年にカチャポアル・ヴァレーで創業の家族経営ワイナリーだそうで。


IMG_9409
あまり日本には入って来ていないのか、あまり見かけませんね。

公式ページは「www.torreondeparedes.cl」らしいんですが、今ひとつ貧弱。
すると、もう一つ、「torreon.cl/」という立派な公式サイトを発見しました。

なぜ2つあるのか不明ですが、情報がしっかりあるのは助かります。
ミレジムごとにデータシート完備で素晴らしいです。
セパージュは、
・Carménère 95%
・Cabernet Sauvignon 5%
となってます。
樽熟はフレンチオークの新樽で6ヶ月だそうで。 

D.O.は、「Rengo – Valle del Alto Cachapoal」となってます。
D.O.のリストでは、カチャポアルのサブリージョンとしてレンゴはありますが、
「Valle del Alto Cachapoal」までうたってるのはこの作り手だけのようですね。


まずは、ワイナリー訪問します。
Torreon_de_Paredes01
なかなか立派な門構えですがGoogle Mapでは入れません。(笑)
施設や敷地は広大で、周りの畑も美しいのはわかります。

場所はD.O. Rengoだけあって、レンゴの町のすぐ東側です。
Torreon_de_Paredes02
カチャポアル周辺含めて俯瞰して位置関係を把握しておきましょう。


ラベル平面化画像。
IMG_9101
あまり聞かないインポーターですね。
しかし、カルメネールを日本に入れてくれるのはありがたいです。


さて、抜栓。
IMG_9406
ワイナリーオリジナルのコルク、キャップシールです。

Alc.13.5%。
ガーネット。涙はあっさりめ。
IMG_9408

黒ベリー、モカ、生野菜...カルメネールの王道です。
辛口アタック。
甘み・酸味が微妙に包み込む味は、
フレッシュネスを感じるものの、
味の実態は厚みを感じにくく弱めです。
ちょっと黒糖っぽいのを感じるのはいいのですが。
余韻もちょっと凡庸ですね~。
もうちょっと頑張って欲しかったな~。


*****


Torreón de Paredes Reserva Carménère 2013
RRWポイント 88点


Carmen Gran Reserva Carmenere 2015

なんだかんだでよくいただくカルメンです。
やまやに結構なラインアップが置いてあるからなんですが。
カルメネールのグラン・レセルバ、前回は2014年をいただいてます。
今日の2015年はいかがでしょうかね。


IMG_9008
1996年にチリで初めてカルメネールのワインを出しました。
それがこの「カルメン」なんですよね。


公式ページは最初のエイジゲートでチリとインターナショナルを選びます。
当然ながらチリの方が本国向けで種類が多いですから、ご注意を。
しかし、いつもながらこのサイト、ワイン情報が貧弱です。
よって、以下ネット情報です。
・カルメネール 95%
・カベソー 5%
樽熟はフレンチオークのバリックで12ヶ月。

ワイナリー訪問したいのですが、公式サイトには情報なし。
仕方ないので、畑の場所の説明ページをキャプチャー。
Carm01
英語ページもあるので安心してください。


エチケット平面化画像。
IMG_8888
おい!なんだこのインポーターシールは⁉ 裏ラベル丸隠しじゃんか。

剥がしてやったぜ~。ワイルドだろ~?
IMG_8889
手摘み収穫であることや、畑が「El Peñasco」という名前で、
コルチャグアのアパルタ・ヴァレーの丘陵地の麓にあることがわかります。
何でこんな重要な情報を隠すかな~?

さて、抜栓。
IMG_9005

Alc.14%。
濃い透けないガーネット。
IMG_9006

黒ベリー、チェリー、モカ。
カルメネールらしい、よく知ってる香りです。
うま味予感させる辛口アタック。
フレッシュネス感じさせる酸味ですが、
酸味が絶妙に味を包んできます。
味の厚みは充分、果実味ありありと評価はできました。

もう少し落ち着いた重さも欲しい所でしたが、
やはり最近ちょっと味が落ちてるんじゃないでしょうか。


*****


Carmen Gran Reserva Carmenere 2015
RRWポイント 90点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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