Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

■ 赤ワイン品種 ■

Hacienda Terra d’Uro La Enfermera Tempranillo 2015 Toro

一風変わったラベルデザインと、DOトロテンプラニージョというだけで、
ネットで適当にゲットしたワインですが、昨年同じ作り手のを試してました。
前回は店頭でパーカーおじさん94点のシールに釣られたんですが(笑)、
今回も90点シールがついてました。まあ、評価が高いのはいいことです…。


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昨年試したUROというワインはトップキュヴェでしたが、今日のはお手頃で、
公式ページにも紹介がなさそうです。これは情報収集が大変そうです。

公式ページはこれ。一応体裁はしっかりしてますが、ワイナリーの実体が不詳。

それもそのはず、このワイナリーは醸造家3人のプロジェクトなんだそうで、
Cristiano Van Zeller氏、Oscar Garrote氏、Javier "Pipa" Ortega氏のお三方。
中心的存在のクリスティアーノ・ヴァン・ツェラーさんは実はポルトガル人で、
ポルトガルの銘醸地ドウロ(Douro)の Quinta Vale D. Maria の当主でもあります。

1980年代後半、酒精強化のポートワインに頼らず、辛口ワインにフォーカスした、
ドウロの5生産者が、グループを結成したドウロ・ボーイズというのがありまして、
クリスティアーノさんは、そのメンバーの一人なんだそうです。
バローロ・ボーイズやウスケ・ボーイズやらいろんなボーイズがありまんな~。

で、そのクリスティアーノさんがスペインのトロの地の可能性に目をつけ、
スペイン人のパートナーと共にこのプロジェクトを起こしたというわけです。


今日のワインですが、ネット情報を総合すると…。
・テンプラニージョ 100%
テラ・ドゥロは樹齢140年のプレ・フィロキセラ(自根)の古木の畑が自慢なのですが、
このワインは15年くらいの若木(でもこれも自根のようです。)から作られます。
熟成はフレンチ/アメリカンオーク樽にて3ヶ月。


テンプラニーリョとよく書いてますが、ここではテンプラニージョとしています。
テンプラニーヨはあったとしても、まずテンプラニーリョとは発音しません。
スペイン語でLLLとは別の文字で「エジェ」というアルファベットの1文字です。
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DOトロの地域ではテンプラニージョをTinta de Toroというシノニムで呼びます。
リベラ・デル・ドゥエロではTinto FinoとかTinta del Paísと言います。
ラ・マンチャではCencibel。カタルーニャのペネデスではUll de Llebre
またこれがポルトガルへ行くとティンタ・ロリス(Tinta Roriz)と呼びますが、
これはダンやドウロ含む北部の呼び方で、中央部やアレンテージョなどの南部では、
アラゴネス(Aragonez)になります。以上、シノニムまとめ。(笑)


さて、プロジェクトだからかワイナリーの所在がわかりません。
ネットでなぜか経緯度だけ書いてある情報がありました。
その場所はここになります。それらしい感じがないでもないですが…。
URO01
一応、DOトロのエリアではありますが…。


DOトロの位置関係をスペイン・ポルトガル地図でおさらいします。
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リベラ・デル・ドゥエロを抜けて来て、トロを貫くドゥエロ(Duero)川は、
ポルトガルに入るとドウロ(Douro)川に名を変え、DOCドウロを通って、
ポルトから大西洋に注ぎ込みます。ドウロとトロは川つながりで関係が深そうです。
(スペイン:DO=Denominación de Origen、ポルトガル:DOC=Denominação de Origem Controlada)


ラベル平面化画像。
IMG_3257
エチケットのイラスト(聴診器?)が「e」なのはEnfermeraの頭文字ですかね。
裏ラベルにワイン名「ラ・エンフェルメラ」のネーミングの説明があります。
「Enfermera」はスペイン語で「看護婦」の意味で、これには背景があるそうで…。
1476年の「トロの戦い」で、当時のカスティージャ王国(まあ、スペイン)の女王、
イサベル1世(Isabel la Católica)が攻めてきたポルトガルのアルフォンソ5世に応戦、
そして勝利しますが、その際、負傷兵のための設備を整えトロのワインを振舞ったとか。
その後のスペインの医療の原型とも言われています。それを「看護婦」になぞらえ、
イサベル1世を「ラ・エンフェルメラ」と呼んだそうです。ポルトガルを打ち負かし、
トロのワインを振舞う…このプロジェクトの成り立ちを思うと、なんだか意味深です。


インポーターシールはこれですが、DOトロの認証シールの上に貼ってました。
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頑張りましたが、きれいに剥がせませんでした。コンチクショー!


さあ、抜栓。
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無印キャップシールに、コルクには「TORO」のみ。(笑)

Alc.14.5%。(pH:3.84、Brix:7.3)
濃いガーネット。
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ブラックベリー、カシス、スパイス。
木樽も確かに香ります。
酸味感じる辛口アタック。
これは前に試したUROに似ています。
果実味もしっかり感じながら、
少々重々しく厚みのある味が現れます。
やっぱり酸は気にはなるんですが、
収斂性が前のめりのタンニンと拮抗して、
余韻前に絶妙なバランスを見せてくれました。
長めの余韻では、その酸もハーモニーの一部と気づきます。

テンプラニージョらしいいい味わいですが、
もう少し柔らかなタイプが好みですね。
でも、パーカーおじさんよりプラス1ポイント。(笑)


*****


Hacienda Terra d'URO
La Enfermera
Tempranillo 2015 Toro
RRWポイント 91点


Domaine Agnès Paquet Bourgogne Pinot Noir 2017

エチケットのデザインに見覚えがあるな~と思いながら、テキトーにゲット。
おしゃれなエチケットデザインにアニェス・パケという名前の響き…。
たぶん、リアルワインガイド誌だなと調べてみると…ビンゴでした。
『イチゴミルクのような甘やかなタンニンはアンリ・ジャイエを思い出してしまう。
ブラヴォー・パケ!!』というコメントらしいです。イミフです。(笑)


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インポーター資料ですと、アニェス・パケは2001年の創業となってますが、
実はアニェス・パケの家族は1950年代からワイン作りをしています。
地元の作り手に畑を貸し出して回すような、いい加減な経営だったようで、
2001年に家族はとうとう畑とドメーヌを売却しようと考えましたが、
アニェス・パケさん(娘さんってことですね。)が「私が引き継ぐわ!」
と名乗り出たのが始まりのようですね。
彼女はワイン作りを学校で勉強し直し、女性醸造家としてのイメージや、
自身の名前を前面に出す形で、独自のスタイルを確立していきました。
今では畑も13haに増やし、新世代の革新者として地元でも認められてます。
そんなところに日本のワイン雑誌も惹かれたってことでしょうか。(笑)


公式ページはパステル調でおしゃれな感じ。フランス語オンリーですね。

ワイン情報はショボいですね。AOCブルゴーニュは2018年のみです。
・ピノ・ノワール 100%
まあ、2017年と大差はないでしょうから、それによると、樽熟は10%のみ。
残り90%はタンクで熟成させます。ただしその10%の樽は新樽だそうです。
期間の明記はないですが、おそらく10~12ヶ月くらいと思われ。

あと、畑はドメーヌのあるムロワジー村(Meloisey)からだそうで、
AOC Hautes Côtes de Beauneの畑からの格下げなんだそうです。
別にHautes Côtes de Beauneのワインも出してますが、その畑のようです。
どちらも樹齢30年としていますし。
Hautes Côtes de Beauneの方は100%樽熟してますので、樽使いの差かな?


早速、ムロワジー村のドメーヌを訪問してみます。
Paquet01
やはり、おしゃれな感じになってますよ。

さて、そのムロワジー村をコート・ド・ボーヌ全体の中で位置確認。
M0
白で囲った部分ですが、サン・ロマンのお隣ですね。

次は畑です。AOCオート・コート・ド・ボーヌの区画の分布地図を用意。
M2
確かにムロワジー村にAOC Hautes Côtes de Beauneがありますね。

これをGoogle Mapにインポーズするとこうなります。
M
村のほとんどの畑がオート・コート・ド・ボーヌになるようです。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_3222
裏ラベルはインポーター貼り替えタイプですが、表と同じ雰囲気です。
「このワインは無濾過なので澱があるかもよ」って書いてます。


さあ、抜栓です。
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キャップシールもおしゃれですぞい。

コルク平面化。横方向にビローンと印刷してあります。
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ミレジムも横に打ってあり、なかなか凝ってますよ。

Alc.13%。(pH:3.61、Brix:5.2)
クリア感はありますが、しっかりしたルビー。
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酸味系の香りから来ます。
チェリー、プラムっぽいのが辛うじて取れます。
スワリングして落ち着いてくるとフランボワーズも。
やはりですが、かなりの酸味から来るアタックですね。
味の芯は滋味感があり楽しめそうなんですが、
酸は全体にビタッと張り付いている感じです。
喉越しに痺れと苦味を起こしながら、そのままフィニッシュへ。

ブルゴーニュではかなりの確率で出会う味なんですが、
この酸味は苦手なパターンなんですよね。
新世界のピノのうまいやつが恋しくなるくらい…。

イチゴミルクのような甘やかなタンニンは感じないし(そんなのあるの?)、
アンリ・ジャイエも思い出さない。(そもそも知らない。笑)
ブラヴォーじゃないよ!パケさん!


*****


Domaine Agnès Paquet
Bourgogne Pinot Noir 2017
RRWポイント 85点


Domaine des Comtes Lafon Volnay-Santenots du Milieu Premier Cru 2017

前回に引き続きコント・ラフォン。ブルゴーニュの偉大な白の作り手による赤。
ヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリュー、プルミエ・クリュ2017であります。
まあ、白のついでに試したんですが、個人的にはこっちが楽しみだったりします。


IMG_0121
19世紀から続くムルソーの名門ドメーヌであり、コシュ・デュリと共に双璧を担う、
ブルゴーニュ最上の白の偉大な造り手というのが、コント・ラフォンの枕詞です。

じゃあ、その赤はイマイチなのかということですが、そうではないはずですよね。
パーカーおじさんは白のクロ・ド・ラ・バール2017に92+点をつけましたが、
おそらく同時に試したこのサントノ・デュ・ミリュー2017に93点をつけてることから、
相当これは良かったことが伺え、偉大な白の造り手は赤もうまく造るということでしょう。


公式ページは簡素で古めな感じ。ミレジム情報も2009年で止まってます。

・ピノ・ノワール 100%
除梗機にかけるとあるので、除梗はありでしょうね。
樽熟は、新樽がだいたい1/3の割合で、20~22ヶ月といったところ。

畑はムルソー村のサントノ・デュ・ミリューの日当たりのいい一番いい区画だそうで、
現当主ドミニク・ラフォンさんの曽祖父、ドメーヌ創始者のジュールさんの代に取得。
合計3.8haあり、平均樹齢は40年ほどと思われ、古いものは70年超のようです。


前回ドメーヌ訪問したばかりですが、同じ画像を貼っておきます。
ComtesLafon01
ムルソーの集落内にあります。ちなみにコシュ・デュリは少し外れになります。

さて、まず畑に行ってみましょう。AOCはヴォルネイですがムルソー村です。
ComtesLafon005
ドメーヌからは車で5分くらい。歩いても20分くらいの距離です。
しかしきれいな畑ですね。さすがプルミエ・クリュです。

ムルソーのAOC地図で位置確認。ムルソー村ながらヴォルネイに隣接。
ComtesLafon003
地図左下の凡例を見ると、ここで赤を作るとヴォルネイ・サントノの1級になり、
白を作るとムルソーの1級になるわけです。そのすぐ下のSantenots Dessousは、
赤だとヴォルネイ・サントノ(もしくはヴォルネイ)の1級ながら、白を作ると、
ムルソー村名になるようですね。土壌の違いかな。ややこしや。

はい、例によってGoogle Map転記バージョン。ドメーヌ、畑位置確認です。
ComtesLafon004
サントノ(Santenots)の畑と似たようなのが、反対側のブラニー(Blagny)です。
ブラニーは行政区分ではなく、ムルソーとピュリニー・モンラッシェに跨る地区名。
白を作ればムルソー(もしくはムルソー・ブラニー)の1級なのですが、
赤だとブラニー1級です。ピュリニー・モンラッシェ側でも状況は同じで、
白ならピュリニー・モンラッシェ、赤ならブラニーとなります。(1級、村名あり。)
結論、ブラニーは赤のみのAOCということになりますね。


エチケット平面化画像。
IMG_0124
今気づきましたが、ドメーヌ名の下にクロ・ド・ラ・バール(Clos de la Barre)とあります。
住所のように必ずこのモノポールの畑名を入れてるようですね。
この畑がアイデンティティーというか、誇りを持ってるってことでしょうか。


さあ、いただいてみましょう。
IMG_0142
Bubble TagのQRコードでつながるページはワイン名が確認できるのみです。
上にミレジム入りのコルクはおそらくDIAMでしょうね。

Alc.13%。(自宅じゃないのでpHや糖度は計っていません。笑)
かなりクリアに透けたルビー。
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甘いフランボワーズ、イチゴジャム。
若い樽香が少し。杉っぽい。
落ち着いた酸味の辛口アタック。
そのまま苦さも連れて滋味の味わいへ入っていきます。
アルコール感とタンニンはごく控えめに余韻の入り口を飾ります。
フィニッシュまで最初の酸は健在なんですが、
かすかな苦味と絡みながらいい効果を出してると思います。

パーカーおじさんは、ドミニク・ラフォンさんの所で、樽からでしょうか、
(リリース前の)2018年と一緒に、この2017年のテイスティングしているようです。
2017 vs. 2018、甲乙つけがたいようですが、記事からすると、
2017年(RP93点)に軍配を上げてるように読めました。


*****


Domaine des Comtes Lafon
Volnay-Santenots du Milieu
Premier Cru 2017
RRWポイント 92点


Tamer Ridge Pinot Noir 2017 Tasmania

以前、Devil's Cornerというタスマニアのピノを試して、おいしくて驚いたのですが、
それはタスマニアを代表するTamer Ridgeというワイナリーのデイリーレンジでした。
そうなると、その本家はいかほどの味かと興味が湧きますよね。
というわけで、今日は満を持してそのテイマー・リッジをいただこうと思います。


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1994年創業のテイマー・リッジは、ピノ・ノワール作りに一家言あるようです。
「我々はワイン・メーカーである前に、ピノ・ノワール・メーカーである。」
このように公式サイトで訴えています。
「パーフェクトなピノ・ノワールを作るには、シドニー・ノーランが50%と、
アインシュタインが50%必要。」なんてことも書いてます。
シドニー・ノーランはオーストラリアを代表する画家・芸術家ですので、
ピノ・ノワール作りには「芸術」と「科学」が絶妙なバランスで必要ということが、
彼らの言いたいことなんでしょうね。とにかくすごい自信です。(笑)


公式ページはシンプルかつ大手っぽくよく出来ています。
ヴィクトリア州の大手生産者ブラウン・ブラザーズ傘下になってることもわかります。

ピノ・ノワールには上にリザーブやシングル・ブロックなどのラインナップがあり、
今日の素ピノは一番下のレンジのようですね。
・ピノ・ノワール 100%
樽熟は総量の20%のみで、新樽、2~3年落ち樽の混合で10~12ヶ月のようです。
デヴィルズ・コーナーは樽なしでしたから、ちょっとお手間入りという感じです。


テイマー・リッジはタスマニア島の北側、その名もテイマー川河畔にあります。
TamarRidge01
ここはセラー・ドアということで訪問可能のようです。ここから川までの間、
テイマー・リッジのものかわかりませんが、ブドウ畑が広がっています。


タスマニアを含むオーストラリア地図上で位置を確認しておきましょう。
TamarRidge02
Tamer Ridge、Devil's Corner間は車で2時間。タスマニア、結構大きいです。
オーストラリア最南端の産地ですが、南半球なので最冷涼地域ってことですね。


さあ、抜栓ならぬスクリュー回転。
IMG_3300
キャップのはエンボスで「TR」と入っています。

Alc.13.0%。(pH:3.63、Brix:6.3)
しっかりしたルビー。
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ラズベリー。海苔の佃煮風味からの茎っぽさ。
辛口アタック。
酸は若干前に出てくるんですが、
それほどきつくなく、フレッシュ感に貢献しています。
味わいのバランスはいいんですが、少々薄めか弱い感じがします。
喉越しから余韻で苦味様の味が加わり、複雑味を増していきます。
でも、フィニッシュでやっぱりあっさり目な印象で終わるんですよね。
レベルは十分高いんですが、少々期待が先行しましたかね~。

デヴィルズ・コーナーは派生ブランドながら、
独自の個性を確立している気がします。
なので親元のテイマー・リッジとは言え、
デヴィルズ・コーナーからマイナス1点しておきます。



*****


Tamer Ridge
Pinot Noir 2017
Tasmania
RRWポイント 92点


Louis Latour Givry 2015

大手ルイ・ラトゥールのコート・シャロネーズ、ジヴリをいただきます。
ルイ・ラトゥールはインポーターがアサヒビールということもあって、
比較的スーパーなんかでも手に入りやすく、ハーフボトルも結構選べるので、
今日のように、サクッとピノを合わせたいときに重宝しますね。(笑)


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ルイ・ラトゥールの歴史を紐解くと、フランス革命以前の1731年に始まります。
ルイ・ラトゥール家がコート・ド・ボーヌに最初の畑を取得したんだそうです。
「Maison Louis Latour」が設立されたのが1797年。それでも200年以上前ですね。
現在はブルゴーニュ一円に48haの畑を所有し、内27haがグラン・クリュといいます。
これはコート・ドール最大のグラン・クリュ所有者になります。


公式ページは変な効果がいっぱいで非常に使いにくいです。(笑)

一応、全ラインナップ(多すぎて壮観です)、ミレジム毎にデータがあります。
・ピノ・ノワール 100%
ステンレスタンクで発酵、ステンレスタンクで熟成(10~12ヶ月)。
MLFは100%行います。
ただし、ジヴリの畑はどこだか明示がありません。残念。


とりあえず、ボーヌの中心街にあるルイ・ラトゥールの本部へ行きます。
MaisonLouisLatour01
17世紀からの古いマンションらしいのですが、本部はずっとここだそうで。
ただし活動拠点はアロース・コルトンにある「Château Corton Grancey」に、
1891年に取得してから移っています。

コルトンの丘のふもと、周囲はグラン・クリュ畑のなかなかすごいところ。
Givry02
1895年には、ここであのコルトン・シャルルマーニュを誕生させたそうです。
スーパーで売っていて親しみやすいブランドですが、実はなかなかゴイゴイスー。


とはいうものの、今日いただくのはコート・シャロネーズのジヴリでした。
まずはコート・シャロネーズとジヴリの位置関係を確認しましょう。
Rully03
コート・ドールからの続き、ブーズロンに始まり、マコネまでに5つのAOCがあります。
リュリー(Rully)、メルキュレ(Mercurey)、ジヴリ(Givry)までは、
赤・白両方のAOCで、1級畑もありますから、レベルは高そうです。
さらに南側のモンタニー(Montagny)は白(シャルドネ)のみのAOCです。

ジヴリ(Givry)のAOC地図を貼っておきます。1946年にAOC認定です。
Givry01
プルミエ・クリュ(1級畑)があることと、Givryのコミューンだけでなく、
一部、JamblesDracy-le-Fortにまたがっていることも覚えておきましょう。
栽培面積は265haで、赤・白ありますが、赤が圧倒的に多いです。(約85%)


エチケット平面化画像。
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おなじみのデザインですね。


さあ、抜栓。
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キャップシール、コルクとも紋章入り。

コルク平面化。
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テクニカルコルク、5年耐用のDIAM5を採用です。
熟成ポテンシャルは3~5年としてますので十分ですね。

Alc.13%。(pH:3.56、Brix:6.0)
クリア感あるルビー。割と粘性のある涙です。
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フランボワーズ、チェリー。青茎っぽさ。
この色味からして除梗はしてるんでしょうけど。
辛口アタック。
控えめな酸はいいですね。
落ち着きのある味わいに果実味を添えます。
複雑味も感じます。これは「あり」ですね。
余韻はあっさりでしたが。

前に飲んだルイ・ラトゥールのサントネが、
酸がキツめだったのを考えると、ジヴリはいいです。


*****


Louis Latour
Givry 2015
RRWポイント 91点


Château des Eyssards Semental 2016 Bergerac

前に予期せずしてシャトー・デ・ゼサールのお手頃レンジを試しましたが、
その時に本当に試したかったのが同じ作り手のこのスペシャル・キュヴェ。
カベソーが完璧な出来の年に少量しか作らない、こだわりの1本だそうです。
気になって仕方がないので、やっぱり京阪百貨店のワイン売り場でゲット。(笑)
ベルジュラックの真の実力がこれで見られたらいいな~と抜栓いたします。


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シャトー・デ・ゼサールは、現当主はパスカル&ローラン・キュイセ兄弟ですが、
祖父の代1929年に北仏からベルジュラックへ移住、ブドウ畑を得たのが始まり。
父の代に規模拡大し、パスカル&ローラン兄弟が1982年から本格的に参加。
パスカルさんの娘も加わり、家族で作るワインはコスパも高く評価もいいようです。


前回も確認しましたが、ここは公式サイトというものがなさそうです。
毎回、作り手の背景やワイン情報を求め公式サイトに頼ってるのでホント困ります。
最後は心許ないインポーターやショップの情報に頼ることになりますからね。

ただ、ここはfacebookで情報の発信はしているようです。更新も割と頻繁です。
今日のワインの写真が、そのfacebookに上がってましたので貼っておきます。
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記事には「来週から忙しくなるので、プライムリブとSemental 2016で、
力つけるゾ~!」って書いてました。やっぱり情報ないよ~。(笑)

はい、インポーター情報を総合して、このワインの詳細をまとめます。
・カベソー 100%
ベルジュラックはメルロー主体が多いので、カベソー100%は珍しいですね。
裏ラベルやインポーターシールにもありましたが、フレンチオーク新樽率50%で、
12ヶ月の熟成だそうです。やはりベルジュラックにしては贅沢な感じです。
「セメンタル」はエチケットからもわかりますが、スペイン語で種牛のこと。
男性的でパワフルであることを表すそうです。


作り手訪問。残念、ストビューでは入口までしか近寄れません。
Mezzo02
上空から見る限りは、建屋も立派で、周囲の畑もなかなかなものですよ。
場所はベルジュラックの町から南西に車で30分ほどのところ。
甘口白のAOC、ソシニャック(Saussignac)のエリアになります。

例によって、ベルジュラック周辺を中心にGoogle Map上に表します。
Mezzo01
AOC Bergeracはドルドーニュ川流域でかなり広範囲に広がってます。
いくつかの甘口白のAOCをサブリージョン的に内包していますね。

シュッドウェスト(南西地方)全体の地図でベルジュラックの位置を確認。
Fronton03
南西地方と同義のようなガスコーニュ地方からはちょっと外れにあり、
どっちかというとボルドーじゃないのっていう位置にありますよね。
それが今日のようなワインにボルドーっぽさとして表れてるんだと思います。


エチケット平面化画像。
IMG_2987
お手頃レンジのMezzoもそうでしたが、至ってシンプルなデザイン。
裏ラベルに、新樽率50%フレンチオーク樽で12ヶ月熟成とあります。
パワフルなグルメワインで赤身のビーフとよく合うなんてコメントも。
タンニンはソフトに仕上げてあり、熟成もできますが早飲みにも向いているそう。
結局ウェブページはないですが、ラベルでしっかり解説してるんですね。

インポーターラベルは裏ラベルを隠してない偉いやつです。
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ここにも少々のワイン情報が書いてます。この気遣いはいいですね。


さあ、抜栓。
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コルクのデザインはわかりにくいですが…

平面化するとこう。やはり牛さんです。
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ミレジムが横に打ってあるのもいいですね。

Alc.15%。(pH:3.62、Brix:7.5)
濃い濃いインキ―なガーネット。
粘性の涙は色付き。細かいけどトロッと横と繋がってる感じ。
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ブラックベリー、ブラックチェリー。
果実味を残しながらも重い香り。
熟成香はスギか何かのシロップのような…。
辛口アタック。
収斂性のタンニンとかすかな酸が、
分厚い護衛のように付き添い、
最後に到達する味は厚み・構造感しっかり感じます。
喉元にアルコールのフルボディ感じながら続く余韻は長いです。
こんなベルジュラックもあるんだ~と、なんだかうれしい。


*****


Château des Eyssards
Semental 2016 Bergerac
Cabernet Sauvignon
RRWポイント 94点


Domaine Perrot-Minot Bourgogne Gravières des Chaponnières 2017

現当主になって評価が高まったというモレ・サン・ドニにあるペロ・ミノです。
例によって、そのAOCブルゴーニュでお試しですが、畑名はわかってますし、
場所もモレ・サン・ドニ界隈で、樹齢55年のVVだそうです。悪くないだろう。(笑)


IMG_3167c
起源は4世代に渡り19世紀まで遡るのですが、アルマンド・メルムさんの代に、
娘マリー・フランス・メルムさんと夫アンリ・ペロ・ミノさんが地所を引き継ぎ、
1973年にドメーヌ・ペロ・ミノが誕生します。
息子で現当主となるクリストフ・ペロ・ミノさんは7年間修業をする中で、
あのブルゴーニュワインの神様、アンリ・ジャイエの薫陶を受けているそうで、
1993年に修行から戻りドメーヌを引き継ぐと、その品質と評価は鰻登りだそうで。
モレ・サン・ドニ、ジュヴレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニーに加え、
ヴォーヌ・ロマネやニュイ・サン・ジョルジュに畑を拡大し、計13haになるそう。
また、樹齢を重んじて新しい木はほとんど植えず、VVがたくさんあるようです。


公式ページはモダンな感じでよくできてはいます。ただ、情報少なめで、
英語ページは存在するのに、言語切り替えのボタンが見当たりません。(笑)
(URLの「fr」を「en」に打ち換えると英語ページが出てきます。)

また、データシートもあるようなんですが、リンクがエラーでつながりません。
今日のAOCブルゴーニュの畑はモレ・サン・ドニ村の2ヶ所にあると書いています。
1つは樹齢55年。もうひとつが25年だそうで。結構なVV(Vieilles Vignes)です。
・ピノ・ノワール 100%
インポーター情報ですが、除梗率はミレジム毎に50~100%だそうです。
アンリ・ジャイエの教えは完全除梗だったんじゃないんでしょうか。(笑)
樽熟は12〜14ヶ月と比較的短く、新樽率は村名で20%、1級・特級で30%と、
かなり新樽は嫌ってる感じです。


さあ、モレ・サン・ドニの集落の真ん中にあるドメーヌ訪問。
Perrot-Minot01
とんがり屋根の立派な建物ですね。敷地もここらへんじゃ広そう。
なんでも、先代アンリ・ペロ・ミノさんが先々代から引き継ぐとき、
ドメーヌ・アルマンド・メルムが2つに分割され、一方が向かいにある、
ドメーヌ・トープノ・メルムなんだそうです。こちらは有名じゃなさそう…。

畑名はラベルから「Gravières」と「Chaponnières」と思われます。
(ラベルの畑名の「des」の使い方が不明。フランス語は専門でないので…笑)
いつものラック・コーポレーション様の地図を拝借して確認します。
Morey-Saint-Denis01
名前からして、おそらくここだろうという畑2ヶ所を赤で囲んでいます。
Chaponnièresは確かにモレ・サン・ドニですが、Gravièresは綴りは微妙ですが、
シャンボール・ミュジニーになりますね。
一方はシャンボール・ミュジニーと書いてるショップサイトもあったので、
まあ、間違いないでしょう。

さあ、例によってGoogle Map転記し、各々の畑もストビューで訪問します。
Perrot-Minot02
どちらも県道D974号線の東側ですが、ChaponnièresはAOCブルゴーニュながら、
モレ・サン・ドニ村名畑に隣接しています。この違いは地層?土壌?(笑)


エチケット平面化画像。とんがり屋根のドメーヌ、本物どおりですね。
IMG_3138
裏ラベルを隠さないファインズさん、えらい。


さあ、抜栓。ん?なかなかコルク抜けない…長っ!!
IMG_3160
今までで一番長いコルクかもしれません。AOCブルゴーニュなのに。

コルク平面化。
IMG_3161
長さに加え、ミレジムも横に入っていて、なかなかちゃんとしてますね。

Alc.13%。(pH:3.65、Brix:6.1)
しっかり色付いたルビー。やはり完全除梗でしょうかね。
IMG_3164

フランボワーズ、スミレ。
滋味からくるような茎っぽさは香ります。
辛口アタック。
しっかりしたストラクチャーのある味わい。
かすかな酸はあくまでその盛り立て役です。
これはいいパターンです。
喉越しで軽いタンニンも加勢して、
余韻でさらに複雑味を感じました。


*****


Domaine Perrot-Minot
Bourgogne
Gravières des Chaponnières 2017
RRWポイント 91点


Despagne Château Tour de Mirambeau Bordeaux 2015

漫画「神の雫」で持ち上げられて、ちょっといいワイン風情のモン・ペラ。
残念ながら以前モン・ペラを試した時は、あまりいい評価ができませんでした。
なのに、今日はモン・ペラと同じ作り手デスパーニュのワインをまた試します。
どうせワインくじのハズレかなんかでしょうと思われた方、大正解です。(笑)


IMG_3210
デスパーニュの公式サイトによると、フラッグシップはモン・ペラではなく、
このシャトー・トゥール・ド・ミランボーの方だそうですね。

そもそも1769年から代々ワイン作りをしてきたデスパーニュ家の創業の地に、
Tour de Mirambeau(ミランボーの塔)があるそうで、まさに創業のシンボル。
エチケットのイラストでわかるように「塔」というような建物ではなくて、
元は風車小屋だったそうです。そこが家族の当初の住居だったようです。
で、ワインは名付けてシャトー・トゥール・ド・ミランボー。なるほど…です。


公式ページは、シンプルながら動画が出てきてカッコいいです。
日本でのモン・ペラの成功があるからか、日本語表示できます。(笑)
ただ個々のワイン情報が薄い。困ったのでインポーター(モトックス)情報から。

・メルロー 70%
・カベフラ 20%
・カベソー 10%
醗酵はステンレスタンク。熟成は80%をステンレスタンクにて12ヶ月、
残り20%をフレンチオーク樽(1~2年落ち)にて6ヶ月。
申し訳程度のかなり軽めの樽ですね。


アントル・ドゥ・メール(Entre-Deux-Mers)にあるデスパーニュ訪問。
Despagne01
創業の地はローザン(Rauzan)という町で、ここもその町外れですが、
Tour de Mirambeau(ミランボーの塔)のある場所なのかはわかりませんでした。
インポーズしたミランボーの塔の写真は公式ページから。現存はするようです。


アントル・ドゥ・メール中心にボルドーを俯瞰して、位置関係を確認します。
Despagne02
サンテミリオン他ボルドー右岸銘醸地のドルドーニュ川を挟んだ反対側ですね。
ドルドーニュ川とガロンヌ川に挟まれたところがアントル・ドゥ・メール
(Entre-Deux-Mers)です。かのジャンシス・ロビンソンはデスパーニュをして、
「アントル・ドゥ・メールのスーパースター」と評したそうですね。

今日のワインはAOCボルドーですが、アントル・ドゥ・メールを名乗るのは、
辛口白のみですからややこしいです。以下のボルドーまとめをご参考ください。
Bordeaux_map
デスパーニュはアントル・ドゥ・メールの各地にシャトーを持っており、
合計300haにもなります。ただ白でも全部AOCボルドーとして出しているようです。


エチケット平面化画像。
IMG_2694
イラストを見る限りミランボーの塔は畑の真ん中にポツンとあるようです。
少なくともシャトーっぽくはない(笑)。しかしどこにあるんでしょうね。


さて、抜栓です。
IMG_3207
キャップシール、コルク、デスパーニュのマーク入りです。
コルク横もマークの刻印があります。なのにミレジムはどこにもなし。

Alc.13.5%。(pH:3.82、Brix:6.0)
濃いガーネット。
IMG_3209

カシス、ダークチェリー、スパイス…。
樽っ気はないですね。
あっさり?
というか、水くさい辛口アタックです。
味の厚みは弱いんですが、
心地よい収斂性のタンニンと、
フルボディのアルコール感がそれを補ってくれます。
傑出した感ゼロなんですが(笑)、
最低限のバランスは守っており、何とか楽しめるというレベルです。

う~ん、驚かせてほしかったですね。
結局これもモン・ペラと同じような評価になってしまいました。
(笑)


*****


Despagne
Château Tour de Mirambeau
Bordeaux 2015
RRWポイント 84点


サントネージュ 山梨産マスカット・ベーリーA 2018

コストコで何本か日本ワインが売ってました。その1本のマスカベAをゲット。
普段は手は出さないんですが(笑)、コストコが選ぶ日本ワインというのと、
恐らく中止になるであろう「幻」の東京2020のオフィシャルワインというので、
思わずカゴに投入(笑)。品種的に味は期待していませんが早速抜栓~。


IMG_3135
サントネージュは、1947年(昭和22年)といいますから、戦後まもなくに、
前身となる醸造所ができたそうです。1972年(昭和47年)には社名を、
フランス語で「聖なる雪」の意味のサントネージュ(Sainte Neige)にします。
名前にも表れてますが、当時から欧州品種を日本でいち早く取り入れたり、
日本のワイン造りの基礎を築く上で大きな役割を果たしてきたそうです。
2002年にアサヒビールグループに入り、同社のワイン事業を担っています。


公式ページはやはりアサヒビールの公式サイト内にあります。

ワイン紹介ページは一応あります…。
・マスカットベイリーA 100%
「山梨県の韮崎地区と八幡地区のブドウをブレンドして、丁寧に醸造しました。」
としか情報なし。醸造や熟成については書かれていません。ちょっとね~。

勝手にマスカベAと略してるマスカットベイリーAですが、まとめを記しておきます。
1927年(昭和2年)新潟県岩の原ワイナリー川上善兵衛氏が作り出した品種です。
新潟が原産の日本固有種ということで、日本のワイン用黒品種では第1位の生産量です。
2010年の「甲州」に次いで、2013年にOIV(国際ブドウ・ワイン機構)に登録され、
国際的なワイン用ブドウ品種として公式に認められているのはご承知の通りです。
SteNeige03
アルファベット表記では「Muscat Bailey A」なのですが、日本語表記となると、
マスカット・ベーリーA、マスカット・ベーリA、マスカット・ベリーA他、
(一番正しい)マスカット・ベイリーAの4表記がOIVに登録されてるそうです。
特に「ベリー」はいかがなものか?と思いますがね。

母方にアメリカ原産の交雑種ベイリー(Bailey)と父方に欧州のマスカット・ハンブルク
(Muscat Humberg)を掛け合わせたものですが、ベイリーがヴィティス・ラブルスカ
(Vitis Labrusca)を含む種間交雑種のため、マスカット・ハンブルクがヴィティス・
ヴィニフェラ(Vitis Vinifera)であるものの、そのフォクシー・フレーバー(Foxy Flavor)
は特徴的です。いわゆるグレープジュースの香りです。ファンタグレープなどは好きですが、
個人的にはワインからこの香りがするのは勘弁してほしいところです。
日本のワインはどれもこの香りがすると、一時期ノイローゼになったくらいです。(笑)

細かいことを言うと、ベイリー自体は4分の1はヴィティス・ヴィニフェラの系統で、
マスカベAの半分がヴィティス・ラブルスカの血筋ではないようです。(参考1参考2
それでもこの香りが強いは、ラブルスカの遺伝って、よっぽどキツイんですね。(笑)

マスカット・ハンブルクはマスカット・オブ・アレキサンドリア(いわゆるマスカット)
とチロル地方原産のスキアヴァ・グロッサ(Schiava Grossa)を交配した品種です。
スキアヴァ・グロッサはドイツのトロリンガーのことでしたね。


もう一つこのワインで気になるのが、「山梨県産」と表記されているものの、
GI Yamanashi」とは書かれていないことです。
「GI」はGeographical Indicationの略で、認定された「地理的表示」のことです。
2013年にワインで初めて「山梨」が認められ、2018年には「北海道」も認定されてます。
最近はちらほらと「GI Yamanashi」と入ったワインが増えてきたので余計気になります。
GI Yamanashi公式サイト国税局の資料でそこらへんの決まりを調べてみます。

山梨産ブドウ100%、指定品種(42種あります)のみ使用、山梨県内で醸造・瓶詰め、
こういった条件はクリアしています。その他細かい条件もありますが、たぶんOK。
唯一怪しいのが、分析値などの審査と官能検査にクリアする必要があるとのことで、
地理的表示「山梨」管理委員会という組織が審査をするそうです。もしかしたら、
これをやってないんでしょうかね。(笑)
「山梨県産」表示は「日本ワイン」をクリアしていれば都道府県名は書けるようです。


山梨のサントネージュを訪問してみましょう。なかなか立派。
SteNeige01
JR山梨市駅のすぐ裏。便利良さそうに聞こえますが都会は甲府の方ですね。(笑)

山梨を俯瞰して見てみましょう。この辺りにサントネージュがあります。
SteNeige02
ワイナリーの密集する勝沼エリアではないですが、県東部になります。


ラベル平面化画像。「日本ワイン」です。
IMG_3021
「東京2020オリンピック・パラリンピックオフィシャルワイン」限定ラベル。
しかし、この微妙な毛筆のワイン名、なんとかならんのか?(笑)


さあ、抜栓。コルク短かっ!
IMG_3132
コルクの印刷もここに見えてるだけなので平面化はしません。

Alc.12.5%。(pH:3.71、Brix:6.3)
クリア感あるルビー。
IMG_3133

やはり、グレープジュースの香り。
フォクシーフレーバーから来ます。(笑)
イチゴ。青い茎っぽさも少し。
だからマスカット「ベリー」なんて言われるんですね。

甘み様の酸が乗った辛口アタック。
風味はやはりジュースっぽいな~。
深みはないんですが、徐々にワインっぽく感じてきました。
というか、ワインっぽく飲めそう。(笑)

今日はカレーに合わせたら、割とOK。
マスカベAとしてはバランスいいと思いました。


*****


サントネージュ
山梨産マスカット・ベーリーA 2018
Saint Neige
Yamanashi Muscat Bailey A 2018
RRWポイント 84点


Gourmandise de Bel-Air La Royère 2017 Blaye Côtes de Bordeaux

ブライ・コート・ド・ボルドーAOCからのメルロー100%のワインです。
Château Bel-Air La Royèreというシャトーのサード・ワインのようです。
このシャトー、漫画「神の雫」に出たんだそうで。(21巻 #201)
とにかく、リカマンでちょっと割引だったので手を出しました。(笑)


IMG_3116
女性醸造家コリーンさんが手がけるワインということで人気のようですね。
4世代続くコニャックの生産者なのですが、1992年にこのシャトーを入手。
12haの畑でメルロー主体にマルベックをブレンドするワインを作っています。
ただ、今日いただくのはサードになりまして、メルローのモノセパージュです。
しかし、「神の雫」で紹介されたのって、ソーヴィニヨン・ブランですから、
もはや赤でさえない訳で…。(笑)


公式ページはこのサードワインまでそこそこ情報あり。データシートがJPGって…。

・メルロー 100%
早くから飲める、シャトーのラインナップの中のエントリーということです。
熟成については「樽をサッと通した後タンクで9ヶ月」なんて書いてます。
樽を使ってるんだか、使ってないんだか?


ブライの市街から車で10分ほど郊外にあるシャトー訪問。
Bel-AirLaRoyere01
シャトー・・・ではないですよね。お家。この辺りはこのパターンです。
ブライ(Blaye)はジロンド川を挟んだメドックの対岸の産地です。
フランス語の発音を調べるとやはりブライ。ブライユという人もありました。


今日のサード・ワインは「AOC Blaye Côtes de Bordeaux」ですが、
このシャトーのファースト・ワインは「AOC Blaye」になっています。
AOC Blayeはちょっと上級というのがわかります。また赤のみのAOCです。

AOC Blaye Côtes de Bordeauxというのは、2009年制定のAOCで、
それまでのAOC Premier Côtes de Blayeの名称変更です。
整理しますと、
・AOC Côtes de Blaye  → 辛口白のみ
・AOC Premier Côtes de Blaye → 赤のみ
・AOC Blaye → 赤のみ(上級)2000年制定
と3種類あった内の、Premier Côtes de Blayeが、
Blaye Côtes de Bordeauxに変更になったということです。
変更と同時に赤・白OKになったようですね。
白のみのCôtes de Blaye、赤のみのBlayeを残しつつですから、ややこしい…。
因みにカバーする範囲はどれも同じです。

ご参考までに、Côtes de Bordeauxが後ろにつくAOCは軍団を組んでいます。(笑)
その、コート・ド・ボルドー軍団の公式サイトはこれ。以下の地図に示された、
コート・ド・ボルドー(Côtes de Bordeaux)と名の付くAOCの合同サイトです。
Blaye012
結構離れたAOCが名前つながりで団結してるって、なんだか不思議ですが、
マイナーAOCがみんな一斉に「ボルドー」を名前に取り入れて名称変更、
メジャーなボルドーの名前にあやかろうとしたマーケティングと思われます。
因みにこのサイト、日の丸マークを押すと日本語表示ができます。(笑)

そして、AOC Blaye Côtes de Bordeaux単独の公式サイトもありました。

なかなか情報豊富。今日の作り手も紹介されています。

そしてこのサイトでこんな地図も見つけました。
Blaye01
Blaye Côtes de BordeauxのAOCの範囲と畑の分布が示してあります。

これはGoogle Map転記をしなきゃならんやろ、ということで。(笑)
Blaye00
今日の作り手Château Bel-Air La Royèreの場所も示してあります。
ジロンド川を挟んでのメドックとの位置関係もよくわかりました。


エチケット平面化画像。
IMG_3052
裏ラベルはなく一体になってます。インポーターラベルも兼ねてますね。
シャトーのイラスト、これはこれで正しいことがさっきの訪問でわかりましたね。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_3111
「所有者元詰め」とだけ書いた汎用品コルクですが…。

ミレジムが横に打ってあるというのがちょっといい感じ。
IMG_3113
あんまり見ないパターンです。

Alc.14%。(pH:3.69、Brix:7.0)
濃い目のガーネット。
IMG_3114

カシス、ブラックベリー。メルローらしい軽めの香り。
若い木の樽香を感じます。
これが「樽をくぐらせた」ってやつ?(笑)
酸味か果実香か…青野菜風味も。
辛口アタック。
フルーティな微かな酸を伴い、
しっかりした構造感のある味は結構ハイレベルです。
メルローの青さ、軽さは感じるんですが、
喉越しのタンニンの収斂性が気持ちいい。
余韻も引き続き軽めが感じられますが十分長いです。

ブライのシャトーのサードなんてって舐めてましたが、
いやいや、これはちょっと驚きです。


*****


Château Bel-Air La Royère
Gourmandise de Bel-Air La Royère 2017
Blaye Côtes de Bordeaux AOC
RRWポイント 93点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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