Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

スペインワイン

Alejandro Fernández Condado de Haza Crianza 2016 Ribera del Duero

間違いない作り手というのは、どこの国、どの品種についても居るもので、スペインのテンプラニージョに関しては、このアレハンドロ・フェルナンデス(Alejandro Fernández)さんはその一人に違いないです。1975年から作るティント・ペスケラはすぐに名声を得、ベガ・シシリアの名前くらいしか知られていなかったリベラ・デル・ドゥエロという産地に世界の注目を集めさせ、1982年にDOリベラ・デル・ドゥエロ(DO Ribera del Duero)を誕生させるキッカケともなりました。今日は氏のもう一つのリベラ・デル・ドゥエロ、コンダド・デ・アサをお試しです。

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アレハンドロ・フェルナンデス(Familia Fernández Rivera)は1972年にドゥエロ川河畔の町ペスケラ・デ・ドゥエロ(Pesquera de Duero)で創業します。1975年にティント・ペスケラ(Tinto Pesquera)の初ヴィンテージをリリース、その評判によって1982年に原産地呼称、DO(Denominación de Origen)リベラ・デル・ドゥエロが出来たのは前述の通り。同年、最高級のハヌース・ペスケラ(Janús Pesquera)をリリース。これをパーカーおじさんは「スペインのペトリュス」と絶賛しています。
1995年にもう一つのリベラ・デル・ドゥエロのワイナリーを立ち上げるのですが、それが今日のコンダド・デ・アサ(Condado de Haza)」になります。その後も1998年にサモーラ近くにデエサ・ラ・グランハ(Dehesa la Granja)、1999年にカスティージャ・ラ・マンチャのエル・ビンクロ(El Vínculo)と矢継ぎ早に新ワイナリーを立ち上げてきました。


公式ページは以上の4つのワイナリーがひとつになってます。


なんと日本語も選べるようになってます。その心意気、うれしいですね。

情報もしっかりあって非常に好感が持てます。
・テンプラニージョ 100%
熟成はアメリカンオークの樽で18ヶ月。さらにボトルで6ヶ月です。
30分以上前のデカンタージュ推奨。無濾過なので沈殿物の可能性ありとか丁寧な情報です。


ペスケラ・デ・ドゥエロ(Pesquera de Duero)のティント・ペスケラの方は前に訪問してます。今日のコンダド・デ・アサはドゥエロ川沿いに車で30分ほど上流へ行った所にあります。
Haza00
「Condado de Haza」というのは「アサ(Haza)にある伯爵の領地」という意味です。このワイナリーの南側(さらに車で20分ほど)に確かにアサ(Haza)という小さな集落が丘の上にありました。30人ほどしか住んでいないそうですが、スペイン歴史保護遺産にもなっている昔の要塞都市なんだそうです。

そこの観光スポットの「サンミゲル教会」がなんだか見覚えがあります。
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今日のワインのラベルのイラストですね。ワイナリーじゃなくて地元のシンボルをあしらっていたわけですね。

ネットで拾ったカスティージャ・イ・レオン州(Castilla y León)の DO地図で、DOリベラ・デル・ドゥエロ他、アレハンドロ・フェルナンデスの拠点の位置関係を確認しましょう。
Haza03
と思いましたが、この地図じゃイマイチしっくりきませんねぇ。

やはりこれです。Google Map上で地形と合わせてみます。うん、わかりやすい。
Haza01
ドゥエロ川(Duero)が重要です。元の地図は流路が若干間違ってましたので描き直しています。下流域でポルトガルに入るとドウロ川(Douro)に名を変えるんでしたね。
Tinto Pesquera、Condado de Haza、Dehesa la Granja の場所も示しました。El Vínculo はカスティージャ・ラ・マンチャ州(マドリードの南)なので少し離れています。右下のスペイン地図に書き込みました。(笑)


ラベル平面化画像。
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クリアンサCrianza)ですから、規定では24ヶ月熟成内、6ヶ月は樽)です。樽18ヶ月+ボトル6ヶ月なので一応クリアですね。コンダド・デ・アサには上級のレセルバReserva)もあって、樽24ヶ月+ボトル12ヶ月しています。これも当然ながらレセルバの規定、36ヶ月熟成内、12ヶ月は樽)をクリアしています。


さあ、抜栓。
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キャップシールはアレハンドロ・フェルナンデス共通のデザインです。

コルク平面化。
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シンプルですが、ヴィンテージがちゃんと横に打ってあります。

Alc.14.5%。(pH:4.47、Brix:7.5)
濃いガーネット。
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黒ベリー。プラムは酸を連想させる感じ。
藁っぽいですがブレットとは違うようです。
アメリカンオーク樽でしょうかね。
辛口アタック。
とろみのある厚みはいいですね。
ビロードのような繊細な舌触り。
奥深い複雑味も感じます。
かすかな酸がとてもいい隠し味になってますし。
タンニンも控え目ですがいい仕事して効いています。
余韻は、うまさのバランスをおさらいできる例のやつ。

いやあ、テンプラニージョは、やはり、
アレハンドロ・フェルナンデスで間違いないっす。


*****

Alejandro Fernández
Condado de Haza Crianza 2016
Ribera del Duero
RRWポイント 96点


Mustiguillo Finca Terrerazo Vino de Pago Bobal 2016

以前、このボデガス・ムスティギージョ(Bodegas Mustiguillo)のボバル(Bobal)という品種のブレンドを試しています。ボバルは、スペインの黒ブドウの栽培面積においてテンプラニージョに次いで第2位という割にはあまりお目にかかりませんが、ボバルの名手と言われるムスティギージョのボバルにたまたま出会ったものでお試しとなりました。今日は同じ作り手ながら、ボバル100%の上級レンジ。そして、スペインのワインの格付けでは最上級という「Vino de Pago」であります。ゴイゴイスー。

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ムスティギージョは、バレンシア州ウティエル(DO Utiel-Requena のウティエル)にてアントニオ・サリオン(Antonio Sarrión Martínez)さんが1998年に立ち上げた家族経営ワイナリーです。創業当初から地元品種ボバルの可能性に着目し、ボバルでバレンシアのテロワールを表現すべく取り組んでいるんだそうです。(Linked inの説明文より)そのおかげで、2010年には彼らの畑「El Terrerazo」が単独でDOP(Denominación de Origen Protegida)「Vino de Pago」に認定されています。


公式ページ前回見たときからリニューアルされていました。ずいぶんよくなってます。

さて今日のビノ・デ・パゴ、フィンカ・テレラソです。
・ボバル 100%
ブドウは粒ごとに2回の選果。低温浸漬後、35hlのオーク桶で若干のピジャージュをしながら10日間の発酵を行います。フリーランのみ225Lと500Lのフレンチオーク樽(一部35hlのフードル)に移され、樽内でMLF、18ヶ月の熟成を行います。

ボバルは主にバレンシア州周辺でしか栽培されてないせいか、あまり情報がありません。
Bobal01
系統や親子関係に関するデータは見当たらず。スペインじゃアイレン、テンプラニージョに続いて第3位の栽培面積ですから、みんなもっとボバルに興味を持とうよ(笑)。因みにボバル以下、ガルナチャ、モナストレルと続きます。ガルナチャより多いなんて意外ですよね。
そうそう、スペイン語の発音では後ろにアクセントがありますから「ボバール」に近い発音になります。


前にも行ってますが、作り手訪問。立派な門構え、建物です。
Mustiguillo01
ウティエル(Utiel)の町から北へ車で10分といったところ。

公式のトップページの写真が辺りの雰囲気含めいい感じなので貼っておきます。
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上の写真の門は白い矢印のところです。


バレンシアのDOウティエル・レケーナ(DO Utiel-Requena)の位置関係を見ておきます。
mustiguillo02
バレンシア州(Comunidad Valenciana)はカステジョン県(Castellón)、バレンシア県(Valencia)、アリカンテ県(Alicante)の3県から成り、ウティエル・レケーナはバレンシア県の内陸部にあるDOです。標高が700~900mもある地域で、今日の畑「El Terrerazo」も標高800mに位置するそうです。
DOウティエル・レケーナでは、80%以上がボバルの畑です。もうボバル王国といって過言ではありません。詳しくはDOウティエル・レケーナ公式ページで。ここはなんと日本語ページもあります。


ムスティギージョの公式ページに「El Terrerazo」の畑の地図があったのでGoogle Mapに転記してみました。これが2010年に認定された「Vino de Pago」の畑ということです。
Bobal01
VP(Vino de Pago)はスペインの格付けの頂点で、2003年のワイン法改正で新たに設定されたランクです。一つの村で他とは際立って上質のワインを生む畑(生産者)に適用されます。

公式ページではVPの同義語として、DOP El Terrerazo(DOP=Denominación de Origen Protegida)とも書いていますが、スペインとEUのワインの分類を見るとよくわかります。
スペイン・EUワイン法
DOPといっても、スペインの格付けの VP / DOCa / DOC / VC 全部を含む訳です。DOC / DOCa はお馴染みですね。DOCa は、現在のところリオハ(Rioja)とプリオラート(Priorat)しかありません。(プリオラートではカタルーニャ語でDOCaのことをDOQと書くので注意。)
VC(Vino de Calidad con Indicación Geográfica)は聞き慣れませんが、それもそのはず、DOへ昇格するためのプロセスのような格付けです。DO昇格前提で5年はこのランクで過ごさないといけないようです。現在7つの産地がこのカテゴリーでDO昇格を待っているそうです。
さて、肝心のVP(ビノ・デ・パゴ、Vino de Pago)ですが、現在認定を受けているのが19の畑(生産者)らしいです。以下にその19の畑を列挙しておきます。当然、ムスティギージョの「El Terrerazo」も入ってます。

<Castilla la Mancha
 (Castilla la Mancha = Albacete / Ciudad Real / Cuenca / Guadalajara / Toledo)

(1) Pago Calzadilla (Cuenca)
(2) Campo de la Guardia (Toledo)
(3) Dominio de Valdepusa (Toledo)
(4) Casa del Blanco (Ciudad Real)
(5) Dehesa del Carrizal (Ciudad Real)
(6) Pago Florentino (Ciudad Real)
(7) Finca Élez (Albacete)
(8) Pago Guijoso (Albacete)
(9) El Vicario (Ciudad Real)
(10) Los Cerrillos  (Ciudad Real)
(11) La Jaraba (Albacete)
(12) Vallegarcía (Ciudad Real)

<Aragón>

(13) Pago de Aylés (Zaragoza)

<Comunidad Valenciana
(Comunidad Valenciana = Alicante / Castellón / Valencia)

(14) Finca El Terrerazo (Valencia)
(15) Pago Vera de Estenas (Valencia)
(16) Los Balagueses (Valencia)

<Navarra>

(17) Pago de Arínzano
(18) Pago de Otazu
(19) Prado de Irache


ラベル平面化画像。
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シンプルでいい感じですね。「Vino de Pago」が誇らしげです。


さあ、抜栓。
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キャップシールには「FT」の文字。Finca Terrerazo のことですね。

コルク平面化。
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ミレジムは横にちゃんと入っています。

Alc.14%。(pH:3.94、Brix:7.0)
赤紫強めの濃いガーネット。
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黒ベリー、カシス、チェリー。
揮発油の感じもありました。
辛口アタック。
塩味もある?
酸味も結構あります。
そしてタンニンの収斂性もしっかり効いている。
果実味たっぷりで重苦しくない味わいです。
余韻も長く楽しめるんですが、
特徴的な酸はずっと健在です。
これがボバルの個性でしょうか。


*****

Mustiguillo
Finca Terrerazo
Vino de Pago
Bobal 2016
RRWポイント 90点


Brezo Mencía 2017 Bierzo

スペインDOビエルソ(Bierzo)の特産品種メンシーア(Mencía)です。最初にこの品種を試した時は正直ゲロまず(笑)と思ったのですが、なんとなく気になってその後もちょこちょこ試しています。未だ納得いくようなのに出会ってませんが、過去のデータを見るとパーカーおじさんはいろんなメンシーアに90点以上をつけてますね。さあ、今日のもおじさん91点のようです。いざ。

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グレゴリー・ペレス(Grégory Pérez)という新進気鋭の作り手です。ボルドー生まれで、ボルドーでワイン醸造学を学び、1997~2000年にグラン・ピュイ・ラコストやコス・デストゥルネルで修行した後、自身の家族のルーツであるスペインのビエルソへ戻り、ボデガス・メンゴバを運営しています。

公式ページは動画もあったりして情報は豊富そうですが、ワインの詳細は少々薄いです。

今日のワインの2020年が「パーカーおじさんの92点とったど~!」みたいなことは高らかにうたっていますが、セパージュなんかは%が書いてません。(笑) ネット情報では…。
・メンシーア 90%
・ガルナチャ・ティントレラ 10%
何ヶ所かの畑からで、樹齢は平均50年の古木だそうです。90%除梗でステンレスタンクの発酵・MLF。熟成は記載なし。ないんでしょうね。

さあ、これがメンシーアMencía)です。日本ではメンシアなんて書いてますが、後ろにアクセントがあります。加えて言うとスペイン語の発音では「シ」は英語でいう「th」の発音です。
Mencia01
スペイン原産らしいですが、2015年のDNA分析では、アルフロシェイロ(Alfrocheiro)とパトーラ(Patorra)の自然交配だろうと出ています。アルフロシェイロはポルトガルのダン(Dão)で使われる主要品種ですし、パトーラはポルトガル原産といいますから、ポルトガルと縁が深そうです。そう言えば、メンシーアはポルトガルではジャエンJaen)と呼ばれ、同じくダン(Dão)の主要品種のひとつでしたね。

今日のメンシーアにブレンドされているガルナチャ・ティントレラGarnacha Tintorera)です。「ガルナチャ・ティンタ(Garnacha Tinta)=グルナッシュ」とお間違えなきよう。フランス語でアリカント・アンリ・ブーシェAlicante Henri Bouschet)と呼ばれ、1866年に「Petit Bouschet」とグルナッシュ(Grenache=Garnacha Tinta)が交配されたフランスが原産の品種になります。(因みに交配したフランス人栽培家がアンリ・ブーシェさんです。)
Garnacha-Tintorera
この品種はタンテュリエTeinturier)と呼ばれ、果肉・果汁にも色が付いています。フランス語のタンテュリエ(Teinturier)は、スペイン語ではティントレラ(Tintorera=染物屋、クリーニング屋の意)と言います。なるほど、ガルナチャ・ティントレラ(Garnacha Tintorera)と呼ぶわけです。


ワイナリー訪問。一瞬唖然とする建物の面構え(笑)。奥に長い建物のようです。
Mengoba01
カスティージャ・イ・レオン州ビエルソの中心地ポンフェラーダの町の近くです。

スペイン全体地図でDOビエルソの位置関係を見ます。
Bierzo01
DOバルデオラス(Valdeorras)と隣接し、こちらもメンシーアが主要品種ですが、州としてはリアス・バイシャスのあるガリシア州になります。

DOビエルソのあるカスティージャ・イ・レオン州Castilla y León)の他のDO も確認。
4rayas02
リベラ・デル・ドゥエロ他、有名な産地がドゥエロ川流域にあるのがわかります。DOビエルソはそんな所から少し離れた西の端ですね。

「VC」とあるのは「Vino de Calidad con Indicación Geográfica」のことで、DO(Denominación de Origen)より、ワンランク下の格付けになります。下図参照。
Spain_Wine_Clase
また州全体が対象地域の「Vino de la tierra de Castilla y León」というのがありますが、これがEUワイン法の IGP に当たります。


ラベル平面化画像。
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ボデガス・メンゴバというワイナリー名よりグレゴリー・ペレスという名前を前面に押し出してる感じです。


さあ、抜栓。
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キャップシールには「Brezo」のエンボス。

コルク平面化。
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はい、ここにもワイナリーのマークと共にグレゴリー・ペレス。(笑)

Alc.13%。(pH:4.66、Brix:5.7)
濃いルビー。エッジは薄っすらと褐変。
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カシス、チェリー、梅。
辛口アタック。
メンシーアの特徴的な酸と薬草のような風味は健在。
なのに、味わいは深みがあってうまいですよ。
上等ブルゴーニュのような複雑味も感じます。
酸は全然刺さずクールな果実味を演出。
余韻からフィニッシュまでクリアなうまさ続きました。

これは…自分史上、最強メンシーア現る…ですよ。
試し続けてよかった。(笑)
パーカーおじさんは91点ですか。
もうちょっと上げましょう。


*****


Bodegas y Viñedos Mengoba
Brezo de Grégory Pérez
Mencía 2017 Bierzo
RRWポイント 93点


Celler Piñol Raig de Raïm 2018 Garnatxa Blanca

スペイン・ワインのコーナーで、これでもかとカタルーニャ語が躍るラベルを発見。解説もスペイン語よりカタルーニャ語の方が先に書いてます。やはりカタルーニャ人は主張が強いな~。(笑)「Garnatxa Blanca」はガルナチャ・ブランカ(グルナッシュ・ブラン)でしょうね。この品種主体のはシャトーヌフ・デュ・パプの白を試した時以来ですね。お試ししてみましょう。


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サジェ・ピニョル(Celler Piñol)は1945年創業の家族経営ワイナリー。1995年から高品質なワインを自社詰めでリリースし高評価を得ているようです。


公式ページは今風でカッコいいですが、内容は簡潔であっさり目かな。
CP0
アメリカ式にショップ兼用となっていて、今日のワインも最新ヴィンテージの2019年しか載っていません。インポーターのモトックスの情報を交えながら…。
・ガルナチャ・ブランカ 90%
・マカベオ 10%
ステンレスタンクで発酵。熟成はインポーター情報ではシュールリーで1ヶ月となっていますが、公式ページには「熟成:なし」とはっきり書いています。(笑)

さあ、ガルナチャ・ブランカ(Garnacha Blanca)です。スペイン原産のガルナチャ、いわゆるガルナチャ・ティンタ(Garnacha Tinta)、グルナッシュ・ノワール(Grenache Noir)の色変異種です。しかし、突然変異とはいえ見事な「白」ブドウになるもんですね。
GrenacheBlanc
同じくグルナッシュ・ノワールから突然変異で生まれたグルナッシュ・グリ(Grenache Gris)という果皮がピンク・グレーのものもあります。シャトーヌフ・デュ・パプAOCではこれら3つをグルナッシュ1種と数え、合計13種のブドウが使用可でしたね。なので、ごく少ないですがシャトーヌフにはもあるわけです。

10%しか入ってませんでしたが、マカベオ(Macabeo)も見ておきましょう。
Macabeu
アイレン(Airén)に次いでスペインで2番目に多く栽培される白ブドウです。リオハではビウラ(Viura)と呼ばれます。シャレッロ(Xarel·lo)やパレジャーダ(Parellada)と共にスペインの泡、カバ(Cava)の基本品種でしたね。


さて、恒例ですがワイナリーを訪問しておきます。
CP1
所在はカタルーニャ州タラゴナ県にあるバテアというところ。バルセロナから海岸沿いのタラゴナの町まで車で1時間。そこからさらに1時間のカタルーニャ州の西の端って感じです。上がってる写真を見ると、この地下に立派なセラーがあるようですよ。「Celler」(サジェと発音するようです。)はカタルニア語でセラー(英語:Cellar)の意味なんですが、スペイン語ではこれに当たる単語がなさそうですね。Cava とか Bodega になるのかな。


今日のワインの DO Terra Alta をGoogle Map上で示そうと思いましたが、DO Terra Alta の公式ページというのを発見。そこにいい感じの地図がいろいろ載ってましたので拝借します。(笑)
Terra_Alta0
なんと域内のワイナリーの所在も示してあります。Celler Piñol は見つかりましたか?それぞれのワイナリーのテイスティングツアーの受け入れ情報が書いてあるようですね。ゴイゴイスー。

手抜きついでにこの地図も参考になるので貼っておきます。
Terra_Alta2
DO Terra Alta がカタルーニャ州のどの辺りかというのがわかります。

そうそう、近隣のDOとの位置関係も大事。これで確認しておきます。
Terra_Alta1
バルセロナから西の方に、DOペネデスやDOCaプリオラートが続きます。その先にあるのがDOテラ・アルタって感じでしょうか。カタルーニャ州の西の端ですが、がっつりカタルーニャ語を使うこともわかりました。(笑)

実は上の地図は、カタルーニャ州のすべてのDOを書き込んでいません。
Catalunya
その他のDOはこんなのがあるってことだけ見ておきましょう。(↑)


ラベル平面化画像。
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「Raig de Raïm」というワイン名、これもカタルーニャ語でして、英語で「Ray of Grape」(ブドウの光線)という意味です。同じシリーズでガルナチャ・ティンタ(Garnacha Tinta)の赤ワインもあります。こちらをパーカーおじさんも褒めてるようですね。


さあ、抜栓。
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キャップシールにはPにニョロニョロのシンボルマーク入り。

コルク平面化。
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ワイナリー名の繰り返し。ミレジム入れましょうよ。早飲みだからいいのかな?

Alc.13.5%。(pH:3.82、Brix:6.5)
明るいゴールドイエロー。
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リンゴ、梨、ハーブ、ペトロールっぽくも感じます。
辛口アタック。
オイリーな舌触り。
白い果実の味わいです。
ミネラル感か苦味か、奥行きを出す要素はありますね。
しっかり濃い目の味は安っぽくなくていいです。
やはり、元はグルナッシュってことなんでしょうか。


*****


Celler Piñol
Raig de Raïm 2018
Garnatxa Blanca
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

Kirkland Signature Rioja Reserva 2015

スペイン、リオハDOCaのレセルバです。が、ご覧のようにカークランド・シグネチャーですから、ご存知コストコのプライベートブランド商品です。これは素性を探るのは難しそうですが、先日試した同じくコストコのキヤンティ・クラッシコ・リゼルヴァDOCG同様1000円を切る結構なお手頃価格ですから、偉いワインかどうか味見くらいはしておかなくてはなりませぬ。(笑)


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キヤンティの時は有難いことに裏ラベルに作り手(生産委託先)の名前が紹介してありましたが、どうやらこれは、そんな情報はなさそうです。しかし、よ~く目を凝らすと、極少文字で「Bottled by Bodegas Muriel - El Ciego - España」とあるのを発見。
作り手は、リオハ・アラベサ(Rioja Alavesa)のエルシエゴ(Elciego / Eltziego)で1926年に創業したボデガス・ムリエルになります。現在はリオハの複数のワイナリーやリアス・バイシャスのワイナリーまで傘下に収める「Muriel Wines」グループの中核となっているようです。なるほど、コストコ向けに大量に生産できる大手というわけです。


公式ページはこちら。当然のようにコストコ向けのワインは載っていません。

品種は当然ながらテンプラニージョです。テンプラニージョはたくさんのシノニムがありますが、
(リベラ・デル・ドゥエロのTinto Fino、カタルーニャのUll de Llebre、ラ・マンチャのCencibelなど)リオハでは「テンプラニージョ」と呼ぶので本家なのでしょうかね。
・テンプラニージョ 100%
裏ラベルによると、オーク樽で30ヶ月、ボトルで6ヶ月の熟成となっています。
リオハDOCaの熟成の規定はスペインの他のDOとは微妙に違うのでまとめておきましょう。

クリアンサ(Crianza)
(他DO)24ヶ月/内、6ヶ月は樽
DOCa Rioja)24ヶ月/内、12ヶ月は樽

レセルバ(Reserva)
(他DO)36ヶ月/内、12ヶ月は樽
(DOCa Rioja)36ヶ月/内、12ヶ月は樽

グラン・レセルバ(Gran Reserva)
(他DO)60ヶ月/内、18ヶ月は樽
(DOCa Rioja)60ヶ月/内、24ヶ月は樽

とにかく今日のワインはリオハDOCaのレセルバの規定はクリアしてます。(笑)


作り手訪問。やはりかなり大きな敷地、施設です。
BodegasMuriel01
エルシエゴ(Elciego / Eltziego)の町の東側一帯って感じ。

リオハのおおよその位置をスペイン地図で見ます。
RiojaA
リオハDOCaのあるラ・リオハ州はラ・リオハ県のみで構成され、州都・県都はログローニョです。エブロ川が州北部を東西に横断しており、バスク自治州、ナバーラ州、アラゴン州、カスティージャ・イ・レオン州と接しています。

さあ、リオハの地図を見ますが、これはいつも使ってるお馴染みのやつ。エルシエゴ(Elciego)の町は見つかりましたか?(リオハ・アラベサというサブリージョンにあります。)
RiojaB
リオハ・アラベサ(Rioja Alavesa)、リオハ・アルタ(Rioja Alta)、リオハ・バハ(Rioja Baja)の3つサブリージョンが示されています。ただ、リオハ・バハ(バハ=「低い」の意味)は響きが悪いので(笑)、今はリオハ・オリエンタル(=「東リオハ」の意味)と呼ばれます。
リオハ・オリエンタルは3つのエリアでは最も標高が低く温暖で、テンプラニージョより晩熟なガルナチャ(グルナッシュ)が主体の産地になっています。

「リオハ・オリエンタル」と表示してある地図がコレ。
RiojaC
リオハ・アラベサやリオハ・アルタ(アルタ=「高い」の意味)は500~800mの標高のお陰で寒暖差があり、良質のテンプラニージョを産するというわけです。
また、リオハ・オリエンタル(リオハ・バハ)は、VT(Vino de la Tierra) の Valles de Sadacia と重なることもわかりますね。Vino de la Tierra というのは IGP(Indicación Geográfica Protegida)に当たります。
DOカバに属するエリアも示してありますね。(DOカバはスペイン全土にあります。)

やっぱりですが、Google Mapにリオハのエリアを転記しておきます。
BodegasMuriel00
エブロ川やその支流の、河岸が分布しているエリアやその山沿いなんかを見ると、それぞれのゾーンの性格がなんとなくわかるような気がします。やはりGoogle Map転記は大切です。(笑)


ラベル平面化画像。ちゃんとリオハ・レセルバの認証シールがあります。
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しかし、この建物のイラスト、どこなんでしょう?


さあ、抜栓。
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キャップシールのマークはボデガス・ムリエルの紋章をもじったもののようです。

コルク平面化。
IMG_4018
裏ラベルにもあったリオハの認証マークですね。コルクはDIAM3を採用です。

Alc.13.5%。(pH:4.27、Brix:7.8)
ガーネット。
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やはりアメリカンオークでしょうか。
樽香が真っ先に来ます。
黒ベリー、オリーブ、スパイス。
辛口アタック。
酸も感じますが、出過ぎてはいません。
タンニンも収斂性あってうまく効いています。
ただ、それらを受け止める味わいは若干弱めで、
バランスとして惜しい気がします。
ですが、喉越しの苦味様の滋味からの余韻は結構楽しめ、
総論、全然悪くないと思いました。偉いワインです。


*****


Kirkland Signature
Rioja Reserva 2015
RRWポイント 91点


Barahonda Barrica 2017 Monastrell Syrah

スーパーでお手頃価格で売っていた、DOイエクラのバラオンダというワイン。モナストレルとシラーのブレンドです。調べるとパーカーおじさんが高評価をしていました。2010、2011で92点。2012で91点。パーカーおじさんはモナストレルの偉大さに注目し、ムルシア州を「世界の中でも偉大な地域」と表現したんだそうですね。(2006年の記事だそうで。)


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ワイナリーの歴史は、1850年ペドロ・カンデラ・ソリアノさんが自宅で造ったワインを販売し始めたことに始まる、代々カンデラ家の家族経営です。1925年アントニオ・カンデラ・ガルシアさんが小さいながらもワイナリーを設立。次の代、アントニオ・カンデラ・ポベダさんの代で大きな飛躍を遂げたそうです。そして、2000年4代目で現在のオーナー、アルフレド・カンデラさんにより「モナストレル主体で自社元詰めのクオリティワインを造ろう!」とバラオンダ社(Bodega Señorio de Barahonda)が設立されることになります。


公式ページはこれです。なかなかよくできています。

ワイン紹介にも載ってるんですが、内容はあっさり。セパージュはネット情報に頼ります。
・モナストレル 60%
・シラー 40%
フレンチオーク樽で6ヶ月熟成。リリース前にも6ヶ月ボトル熟成するそうです。
ワイン名の「Barrica」は樽(バリック)のことです。
ラベルにジェームズ・サックリング90点のシールが誇らしげですが、パーカーおじさんはこの2017に88点をつけてるようです。過去の91~92点から落ちてるのが気になりますが。(笑)

モナストレル(Monastrell)はフランスで言うところのムールヴェードル(Mourvèdre)ですが、原産はたぶんスペインの方ということになってます。
Barahonda03
オーストラリアやアメリカではマタロー(Mataró)というシノニムで呼ばれます。

一応、ブレンド相手のシラーも見ておきましょう。
Barahonda04
当然シラーもDOイエクラで使用可能な品種として認められています。
Monastrell、Tempranillo、Cabernet Sauvignon、Syrah、Merlot、Garnacha Tinta(=Grenache)、Garnacha Tintorera(=Alicante Henri Bouschet) 、Petit Verdot、です。


ワイナリー訪問。ストビューでも近寄れましたが、これは公式サイトの写真を拝借。
Barahonda01
イエクラ(Yecla)の町からすぐ(車で20分)のところにありました。

イエクラはムルシア州(Murcia)にあります。Google Mapで俯瞰しましょう。
Barahonda00
バラオンダの場所も追記してます。DO Jumilla など、ムルシア州の他の産地もご確認を。 


ラベル平面化画像。
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裏ラベルにイエクラのだいたいの地図(笑)。こういう情報、いいことです。


さあ、抜栓。
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キャップシールに「BH」。BaraHondaということのようです。

コルク平面化。
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なんだこのボトルに根の生えたイラスト。バラオンダのシンボルマークらしいです。

Alc.14.5%。(pH:4.32、Brix:8.8)
ガーネット。
IMG_3918

黒ベリー、プラム、かすかなピーマン(メトキシピラジン)。
いい具合の樽香が確認できます。Barricaですもんね。
辛口アタック。
酸味が真ん中にあるのはわかりましたが、
味わいが濃く太く、重みがあって全体のバランスがちょうどいいです。
凝縮感、構造感、申し分ないですね。
テクスチャーもタンニンも極めてシルキーな舌触りです。
最後まで酸味がガイドしてくれるんですが、
このいいバランスはくずれません。

ほんとにモナストレル?
経験値のモナストレルのイメージと違う気がしますが、
うまいんだから、オールオッケーです。(笑)


*****


Bodegas Señorío de Barahonda
Barahonda Barrica 2017
Monastrell Syrah
RRWポイント 94点


Veiga da Princesa Coral do Mar Albariño 2017 Rias Baixas

最近リアス・バイシャスのアルバリーニョの頻度が高くなっています。夏の暑い時期には合うかな~とか思いながらつい選んでしまってたんですが、結局のところ自分の好みの白なんでしょうね。魚介料理に合うなんてうたわれていますが、和食にも合わせやすいと思います。というわけで、今日もアルバリーニョ。(笑)


IMG_3734
作り手は Arbo の町にワイナリーを持つ Veiga da Princesa というところなんですが、リアス・バイシャスを含む、ガリシア州の3つのDOを展開する Grupo Pazo do Mar というグループの一部になっています。
ガリシア州の DO Ribeiro、DO Rias Baixas、DO Monterrei にある3つのワイナリーが2002年にグループとして立ち上げられたもので、中核は DO Ribeiro の Pazo do Mar なのでグループ名になっているようです。ただそれぞれのワイナリーは40年以上の経験があるとのことで、歴史が浅い割には品質は高いと自慢げです。(笑)


公式ページは当然グループ統一のものですが、中で各ワイナリーごとの紹介があります。

アルバリーニョはリアス・バイシャスのサブリージョン、Condado do Tea にある18haの自社畑からだそう。
・アルバリーニョ 100%
花崗岩質の土壌で低農薬で作られたブドウは酸味もおだやかで、マロラクティック発酵をする必要なく、フレッシュな品種の香りを引き出すことに成功しているとのこと。
現地の希望小売価格は6.45ユーロとありました。日本円で800円くらいですかね。2000円近くしましたが。(笑)

作り手訪問。リアス・バイシャスの Veiga da Princesa ではなく、DO Ribeiro の Pazo do Mar です。ここが本社というか中心ですね。ポルトガルとの国境にもなっているミーニョ川(Río Miño)のほとりのきれいなところでした。
Pozodamar0
リアス・バイシャスの Veiga da Princesa は住所はわかったのですが、醸造所は別のようで倉庫然とした建物しか見当たらなかったのでその写真は割愛します。(笑)


リアス・バイシャスの地図を見る前に、スペイン全体とガリシア州のDOを確認。
Pozodamar01
左下に Pazo do Mar グループの拠点の地図をインポーズしてます。DO Ribeiro、DO Rias Baixas、DO Monterrei の3つのDOが確認できたでしょうか。

さあ、リアス・バイシャスの公式ページの地図を使ってサブリージョンを確認します。
Pozodamar02
案外と DO Ribeiro の Pazo do Mar が近いですね。Veiga da Princesa は同じくミーニョ川沿いのアルボという町にあります。(赤マル印)サブリージョン、Condado do Tea 内ですね。


ラベル平面化画像。貝のイラスト、「海のワイン」の雰囲気出てますね。
IMG_3710
裏ラベルにリアス・バイシャスの説明(地図)や Veiga da Princesa 元詰めなどの表記があります。

しかし、この裏ラベルをインポーターシールは丸隠しでした。
IMG_3709
たのんますよ、マルカイコーポレーションさん!


さあ、抜栓。
IMG_3731
キャップシールかっこいいです。プラスチック然としたノマコルクですね。

コルク平面化。
IMG_3732
タツノオトシゴのオンパレード。ちょっと気持ち悪い。(笑)

Alc.13%。(pH:3.66、Brix:6.4)
若干緑がかった濃い目の黄色。
IMG_3733

青リンゴ、白桃。
かすかに塩味を感じる辛口アタック。
ミネラル感ってやつかも。
MLFなくても酸はまろやかです。
いつものアルバリーニョより突出してうまいという訳ではないですが、
濃い口アルバリーニョって感じで満足です。


*****


Veiga da Princesa
Coral do Mar Albariño 2017
Rias Baixas
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

Viñabade Albariño 2018 Rias Baixas

コストコだったかな? どこで買ったかもはや記憶にないリアス・バイシャス。
アルバリーニョを発見すると手当たり次第に買ってるってことですね。(笑)
Red Red Wine と言いながら、それだけ気に入った白ワイン品種てことで。


IMG_3357
アルバリーニョ発祥の地とも言われる、Valle de Salnés にある作り手です。
2009年創業と新しいですが、すでに大企業のようで、130haの自社畑から、
アルバリーニョ専門にやってるようです。


公式ページはまあまあ良くできています。

しかし…今日のワインずばりが載っていません。
・アルバリーニョ 100%
ばかりですからいいんですけど…。
インポーターの情報によると、除梗後にステンレスタンクで発酵を行ない、
その後プレスし低温発酵(14~16℃)で仕上げるんだそうで。

だいたいどのアルバリーニョもそんな感じでしょうけど。(笑)
Albarino
一応、写真を載せてお茶を濁しておきます。(笑)

ここは5つのワイナリーが属する Bodegas Gallegas グループのメンバーのようです。

「Gallego」はスペイン語で「ガリシアの」の意味。ガリシア州一円のグループです。


さあ、生産者訪問。周りは畑ですが、バリバリ大企業感出てますね。
RiasBaixas0xx
親玉の Bodegas Gallegas は1時間半ほど離れた内陸側にあります。


まずはいつものスペインDO地図でガリシア州のDOから見てみましょう。
RiasRioja03
カスティージャ・イ・レオン州(Castilla y León)のDOビエルソ(Bierzo)隣接の、
DOバルデオラス(Valdeorras)は同じくメンシーア(Mencía)が主力でしたね。


いつも使ってるDOリアス・バイシャスの公式ページから拝借した地図です。
RiasRioja04
これはこれでわかりやすいではあるんですが…。

やはりGoogle Mapに転記して、作り手の所在を確認しましょう。
RiasBaixas01
はい、ちゃんとサブリージョン Valle de Salnés にありましたね。


ラベル平面化画像。
IMG_3284
ビニャバデはブドウ畑の意味のようですね。

DOリアス・バイシャスの認証シールは別撮り。
IMG_3362
スペインのここって示す小さなイラストが涙ぐましい。


さあ、抜栓。
IMG_3361
キャップシール、コルクは凝ってます。

コルク平面化。
IMG_3359
DIAM1ですね。早飲みしましょう。

Alc.12.5%。(pH:3.66、Brix:5.7)
かすかに緑がかったゴールド。
IMG_3358

軽めライム、青リンゴ。白桃風味も。
リースリングのようなペトロールっぽいのも?
酸はきれいです。
味にボリュームというか厚みがありますね。
これがアルバリーニョって感じです。

魚貝に一番合うワインと世間では言われますが、
確かに、サーモンのムニエルにうまく合いました。


*****


Viñabade
Albariño 2018
Rias Baixas
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

Bodaga Cuatro Rayas Organic Tempranillo 2018 Rueda

やまやの店頭でオーガニックワインのコーナーがあり、つい手に取った1本。
Organic Tempranillo と書かれ、大きなミツバチのイラスト、Vegan マークも。
普段はビオなワインは敬遠しがちなんですが、怖いもん見たさでつい。(笑)
こういうお手頃ビオだと、テンプラニージョ本来の味が楽しめるかも…。


IMG_3463
作り手は1935年創業と歴史もある DO Rueda を代表する大手ワイナリーでした。
DO Rueda のワイン生産量の20%を占める地域最大の生産者ということです。
やはりベルデホ(Verdejo)種からの白が大半のようですが、2,150haの畑から、
年間1,500万本を生産し、全世界50ヶ国に輸出しているといいます。
一方で、樹齢100年超のプレフィロキセラの畑からの高級ベルデホなんかもあり、
ただの大量生産メーカーということではなさそうですね。


公式ページは大手らしくなかなかよくできています。

今日のオーガニック・テンプラニージョもデータシート付で載ってます。
・テンプラニージョ 100%
ステンレスタンクで発酵、熟成はオーク樽で3ヶ月となってます。
スペインなのでおそらくアメリカンオーク樽じゃないですかね。


ワイナリー訪問。工場風情の大きな施設ですが、周りはきれいな畑。
4rayas01
ルエダの町の東に車で10分、ラ・セカと言う町の外れにあります。

いつもの地図で DO Rueda の位置を確認しておきましょう。
4rayas03
DO Ribera del Duero から来るドゥエロ川(Río Duero)流域ですね。

ここでカスティージャ・イ・レオン州(Castilla y León)の DO を確認します。
リベラ・デル・ドゥエロ他有名な産地はドゥエロ川流域にあるのがわかります。
4rayas02
ルエダはカスティージャ・イ・レオン州のバジャドリー県(Valladolid)
になりますが、隣のトロ(DO Toro)はサモーラ県(Zamora)です。

VCとあるのは「Vino de Calidad con Indicación Geográfica」のことで、
DO(Denominación de Origen)より、ワンランク下の格付けになります。
4rayas04
ややこしいですが、EUの格付けと対比で覚えましょう。


ラベル平面化画像。粗い紙です。オーガニックの雰囲気出してるの?
IMG_3467
インポーターシール、裏ラベル、一体化の一枚ものラベルですね。
裏ラベルの側には DO Rueda 認証シールだけでした。(下に移動させました。)
ユーロリーフのオーガニック認証と、Vegan マークもありますから、
動物性素材不使用ということで、清澄での卵白等も使ってないんでしょう。


さて、抜栓といきましょう。
IMG_3458
キャップシール、コルクともロゴマーク入りで凝ってますよ。

コルク平面化。
IMG_3459
ノマコルクですね。サトウキビ由来のバイオプラスチック合成コルクです。

Alc.14%。(pH:3.79、Brix:7.0)
濃いガーネット。
IMG_3460

クロスグリ(Grosella Negra)、ラズベリー(Frambuesa)。
酸味の香りにも感じますが、まさに「果実香」って感じ。
青野菜がありますね。ビオっぽい。(笑)
樽木っぽくも感じ、3ヶ月でも効いてますね。
酸味っぽいクールさを感じる辛口アタック。
やはり相当な酸を感じます。
しかしながら、味の芯はしっかりしていて、
全体としては、まとまってる気がします。

テンプラニージョのコクは出ていておいしいんですが、
この酸味は損をしていて惜しい気がします。


*****


Bodaga Cuatro Rayas
Organic Tempranillo 2018
Rueda
RRWポイント 87点


Vicente Gandía Surana Bobal Cabernet Sauvignon 2018

スーパーで300円ほどで売っていたスペインのワイン、スラナのティント(赤)です。
普段は手を出さないレンジですが、ボバル(Bobal)という品種に釣られました。
スペインの黒ブドウでは断トツ1位のテンプラニージョに続いて2番目の生産量。
なのにバルクワイン用が主だったりして、この品種のワインをあまり見かけません。
以前に飲んだボバルの名手のワインとは雲泥の差でしょうが、試してみましょう。


IMG_3424
作り手は、1885年にバレンシア州に創業という老舗にして巨大ワイナリーである、
ビセンテ・ガンディーアというところ。
ボバルは、紀元前5世紀にはバレンシア州(ウティエル・レケーナ周辺)で栽培
されていたという記録も残る古代品種で、バレンシアはまさにボバルの故郷です。


公式ページはなんと自動で日本語表示。90ヶ国へ輸出する海外進出をしてますからね。

しかしながら、今日のような底辺のシリーズは輸出用ということもあってか、
全然情報が載っていません。
今日のワインは、DO(Denominación de Origen)の表示もありませんから、
DO Utiel-Requena でも DO Valencia でもない、出どころ不明の安ワインです。
ただ、少し上のレンジの DOP Valencia で同じくボバルとカベソーのブレンドを発見。
おそらく似たような比率のブレンドじゃないかと想像します。
・ボバル 80%
・カベソー 20%
まあ、こんな感じとしておきましょう。(笑)


統計数字を見ると、ボバルはバルクワイン用が多いとは言え、かなりの生産量。
bobal01
黒ブドウ品種と限らなくても、スペインの生産量では3位になっています。

(1位)アイレン(白) 214,594ha
(2位)テンプラニージョ(黒) 203,265ha
(3位)ボバル(黒) 59,565ha
(4位)ガルナチャ(黒) 53,183ha
(5位)マカベオ(白) 51,213ha
[2018年データ]

Bodegas Mustiguillo のような、おいしいボバルの作り手もいますから、
もっといいワインが作られるといいですね。


一応、ビセンテ・ガンディーアを訪問しておきます。
Gandia01
さすがに工場然とした規模ですね。バレンシアの西、車で30分のところ。

ただし、このビセンテ・ガンディーア、バレンシアが本拠地ながら、
スペイン中9つものDOのワインを出してます。それらDOに赤印をつけました。
Gandia02
(DO Cava はスペイン中の広範囲なので主生産地のペネデスに印をしてます。)
でも圧倒的にラインナップが多いのが、やはりDO ValenciaDO Utiel-Requenaです。 


ラベル平面化画像。
IMG_3402
輸入者は北海道札幌のセイコーフレッシュフーズとなっていますから、
コンビニチェーンのセイコーマートの自社輸入ってことですね。
発祥が酒屋であることからワインの輸入販売に力を入れてるそうです。


さあ、スクリュー回転。
IMG_3421
無印。そりゃあ300円ですもの。(笑)

Alc.12.5%。(pH:3.82、Brix:6.5)
クリア感のあるガーネット。
IMG_3422

カシス、梅、あんず。
軽い口当たりの辛口アタック。
酸味も結構ありますが刺さないので許します。
味わいは…許せるギリギリの薄っぺらさ。
でも、いいバランスでなんとか持たせている感じ。
余韻はないに等しいんですが、若干酸味がちながら、
ここでもバランスの良さは感じます。

割と普通に楽しめます。
価格からすると十分に偉いワインです。


*****


Vicente Gandia
Surana Tinto
Bobal Cabernet Sauvignon 2018
RRWポイント 86点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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