Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

グルナッシュ/ガルナチャ

E.Guigal Châteauneuf-du-Pape 2013

ある意味オーソドックスなギガルのシャトーヌフ・デュ・パプをいただきます。
このブログを始めてからでも2007年を試してますので今日のは2回目ですね。
どこの産地でも間違いない大手があるっていいですね。シャプティエなんかもいい。
無名なの含めいろんな作り手を試そうと常々思っていますが、たまには大手。(笑)


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ただ、ギガルのこのLa Collectionというシリーズ、ラベルデザインが野暮ったい。
ひと目でギガルとわかるからいいんでしょうが、色どりといい少々古くさい気が…。


公式ページは何気にリニューアルされてました。トップページはChâteau d’Ampius。
コート・ロティのローヌ川沿いに佇む古城を1995年にギガルが取得しました。

ワイン詳細がミレジム毎にちゃんと載っています。今日のセパージュは…
・グルナッシュ 70%
・ムールヴェードル 15%
・シラー 10%
・その他 5%
出ました「その他」。シャトーヌフではよくありますね。「不明」なんでしょうか。
オークの大樽(foudre)で2年の熟成です。

AOCシャトーヌフ・デュ・パプは13種類のブドウを使っていいのですが、
その13種の名前を以下に挙げておきます。

1)グルナッシュ:Grenache (Noir, Gris, Blanc)(黒・グリ・白)
2)シラー:Syrah(黒)
3)ムールヴェードル:Mourvèdre(黒)
4)サンソー:Cinsault(黒)
5)クレレット:Clairette (blanche, rose)(白・ローズ)
6)ヴァカレーズ:Vaccarèse(黒)
7)ブールブラン:Bourboulenc(白)
8)ルーサンヌ:Roussanne(白)
9)クノワーズ:Counoise(黒)
10)ミュスカルダン:Muscardin(黒)
11)ピクプール:Picpoul (blanc, gris, noir)(黒・グリ・白)
12)ピカルダン:Picardan(白)
13)テレ・ノワール:Terret noir(黒)

グルナッシュやピクプールは黒(Noir)も白(Blanc)も1種類で数えられてます。
このAOCの規定は、赤でも、白でも、何%でもいいというゆるゆるな感じですが、
これら以外、ローヌならありそうなヴィオニエやマルサンヌを使うとアウトです。
以上でわかるようにAOCシャトーヌフ・デュ・パプには少量ながらもあります。


再訪ですが、作り手訪問。コート・ロティのあるアンピュイ(Ampuis)です。
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こうなると、もう町ごとギガルって感じです。(笑)

位置関係を北部ローヌの地図で確認します。
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コート・ロティにギガルあり。ただ、今日試すのは南部ローヌのシャトーヌフです。

南部ローヌの地図でシャトーヌフ・デュ・パプ他を見ておきましょう。
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ギガルは南部ローヌは本拠地ではないのですが、ローヌ全体をカバーしつつ、
シャトーヌフなんかへのこだわりはあったんでしょう。なぜなら…

シャトーヌフ・デュ・パプにあるChâteau de Nalysというシャトーを2017年に取得します。

シャトーヌフには並々ならぬ思い入れがあるのか、サイトもしっかりギガル化しています。
まあ、今日のワインは2013年ですから、ここから来てることはないのですが。(笑)

ついでなので一応訪問しておきます。
guigale3
ギガルの南部ローヌの拠点ということになるのでしょうか。


エチケット平面化画像。
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裏ラベル下のサインの所が汚れてますが、インポーターシールの剥がし跡です。

こんな貼り方だったんですよ。
IMG_0059-(1)
バーコードを隠したかったのはわかりますが、もう少し配慮が欲しいです。


さあ、抜栓。
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当たり前ですが、キャップシール、コルクともギガル専用品。

コルク平面化。
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シャトーヌフとも書いてないし、第一ミレジムがどこにもないです。
ちょっと残念な感じ。

Alc.14.5%。
濃いめのガーネット。エッジは若干クリア。
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黒ベリー、ダークチェリー、スパイス。
動物的...かすかなブレタノマイセスはお約束かな。
これぐらいならいいアクセントです。
辛口アタック。
若干酸味も乗っていましたが、
すぐに厚みのしっかりした味の実体に到達。
構造感は圧倒的なのに重々しくない。
なかなかのバランス。

しかし重々しいのが欲しい時もあるんですよね。
そういう意味では期待が大きすぎたかな。


*****


E.Guigal
Châteauneuf-du-Pape 2013
RRWポイント 90点


Clos de Nit Criança 2015 DO Montsant

やまやの店頭で目を引きました。ジャケ買いならぬラベル買いの1本です。
Clos de Nit…見るからにカタルーニャ語。CrianzaじゃなくてCriançaだし。
「夜の畑」って意味です。確かに星空の下に夜の畑が広がっているデザイン。
カタルーニャとすればDOペネデスかプリオラートかと思うとDOモンサンとな。
DO Montsant、これはお試しして調べるしかないですね。(笑)


IMG_2504
この手のは当たればおいしかったりするんですが、とにかく得体が知れない。
裏ラベルにはスペイン語で「Embotellado para COFAMA Vins i Caves」と表示。
「COFAMA向けに瓶詰め」って意味ですから、COFAMAは作り手ではないですね。


COFAMA Vins i Cavesの公式ページがこちら。

一応、ワイン紹介とデータシートはありますが内容が薄い。
セパ―ジュが「Garnacha, Cariñena and Syrah」では比率不明。ネット情報では、
・グルナッシュ(ガルナチャ)40%
・カリニャン(カリニェナ)40%
・シラー 20%
のようです。当然どれもDO Montsantでは使用が認められた品種です。
赤はグルナッシュ、カリニャン、テンプラニージョ、シラー、メルロー、カベソーが可。
しかし、調べていると品種がカタルーニャ語のシノニムで書いてあり戸惑います。
グルナッシュはGarnatxa、カリニャンはCarinyena、テンプラニージョはUll de Llebre。
Ull de Llebreなんかはスペイン語で言うとOjo de Liebre、「うさぎの目」の意味です。
シノニムついでに因みにですが、カリニャンはアラゴン州やリオハではマスエロ(Mazuelo)と呼ばれます。

さて、データシートには「熟成が6ヶ月」とだけあります。
クラスが「Crianza」ですので木樽での熟成が6ヶ月以上というのがわかります。
クリアンサは出荷までにトータル2年の熟成が必要です。後は瓶で寝かします。
(リオハではクリアンサでも木樽は1年熟成が必要です。ややこしや…。)
Reserva (レセルヴァ)は3年熟成、内木樽で1年という決まりです。
Grand Reserva (グラン・レセルヴァ)は計5年熟成、内木樽が2年です。
クリアンサの下にJoven(英語でYoung)もしくはSin Crianza(英語でWithout Crianza)
というのがあって、これは樽熟成をしないタイプを指します。
今日のClos de NitというワインはCrianzaとJovenの2タイプあるようですね。

よく調べると、作っているのはCellers Unióというカタルーニャの巨大協同組合ですね。
公式ページはこれです。186もの共同組合の総元締めって感じです。

畑の総面積は4,400haをカバー、自社ワイナリーも6つ所有だそうです。

このサイトに扱いのDOを示す地図がありました。わかりやすいので貼っておきます。
Nit01
DO MontsantはDOCa Prioratをグルっと取り囲んでいますね。
この地図ではDOC Prioratと書いてますが、正しくはDOCa(Denominación 
de Origen Calificada)です。カタルーニャ語ではDOQ(Denominació
d'Origen Qualificada)ですから混同してるのかもしれません。

しかし、DO Montsantは不思議な形です。まんま「C」ですね。
Nit02
今回はそういうわけで、作り手訪問も、畑拝見も叶いませんでした。


ラベル平面化画像。
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しかし、なんで「夜の畑」なんだろう?…と思っていると、
昼の畑(Clos de Día)」というシリーズも出してました。(笑)


DO Montsantの認定シールは別撮りしました。
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DO Montsantの公式サイトもありますが、なんとカタルーニャ語のみ。


さあ、抜栓。
IMG_2500
キャップシールは専用デザイン。コルクは汎用の集成コルクです。

ネックにはこんなPOPが付いて売っていました。
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あまりたいした情報ではないですね。

Alc.13.5%。
エッジは若干クリアなガーネット。
IMG_2502

ブラックベリー、ダークチェリー、スパイス。
上品な樽香に感じます。
酸味が乗った辛口アタック。
味の芯はありますが酸味のせいか塩味に感じます。
嫌いな風味じゃないんですが、もう少し酸が大人しければ…。

そんなに悪くないんですが、
もう少しうまいガルナチャを知ってるだけに、評価は渋くなりますね。


*****


Clos de Nit
Criança 2015
DO Montsant
RRWポイント 86点


Châreau du Saint Cosme “Les Deux Albion” 2015 Côtes du Rhône

南部ローヌ、ジゴンダスのトップ生産者シャトー・ド・サン・コム。
少し前そこのネゴシアンブランド、Saint CosmeのCôtes du Rhôneを試しました。
まあ、おいしかったのですが、自社畑のシャトー・ド・サン・コム名はもっと美味い?
ということで、このChâreau du Saint Cosme名のCôtes du Rhôneを試します。


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500年の歴史を持つというシャトーの15代目ルイ・バリュオールさんは、
本格的な元詰めを始め、ジゴンダスのトップクラスのワインを生み出しています。
パーカーおじさんも「南部ローヌのスーパースター」とベタ褒め。
今日のワインには90点をつけています。7~8年寝かせろって。ちょっと早いかな。

しかし、このワイン、テレビドラマ「神の雫」第1話に登場したんですってね。
なんだかこういうのを聞くと一気にテンションが下がるのはなぜだろう?(笑)


公式ページはシンプルなタイプでしたね。FLASH使ってるのもご愛敬。

データシートが2018年しか載ってませんが、必殺URL打ち換えで2015年が出てきました。
セパージュは比率なし。
シラー、グルナッシュ、カリニャン、ムールヴェードルにクレレットですって。
クレレット(Clairette)は南仏でよく使われる白品種ですよね。面白い。
南部ローヌの品種をいろいろ入れて毎年実験してるなんて書いてあります。

この書き方じゃ、最初に書いてあるシラー主体のような気がしますが、
パーカーおじさんの評中に50~60%はグルナッシュとあります。
なんだろ?グルナッシュを最初に書くのは嫌なのかな?

あと、全房発酵だと書いてます。
熟成は円錐形の大樽とコンクリートタンクにて、期間は不詳。


ジゴンダスにあるシャトーを訪問します。
Cosme00
シンボルマークの建物はシャトーではなく、近くにあるサンコム・チャペルです。
12世紀に建てられた古い教会。コムの綴りが違うのが気になります。(笑)

ジゴンダスはこんな場所でしたね。
Cosme01
サンタ・デュックの時の地図に追記してますが、気にしない。(笑)

南ローヌのAOCを俯瞰しておきましょう。
SaitCosme
ジゴンダスは赤とロゼが認められており、シャトーヌフ・デュ・パプとケランヌ
(Cairanne、2016年AOC昇格)は、赤と白が認められています。
ヴァンソーブル(Vinsobres、2006年AOC昇格)は赤しか認められてません。
ラストー、ボーム・ド・ヴニーズ(Beaumes-de-Venise)も赤のみでしたね。
その他のAOCは赤・白・ロゼが認められています。(Vacqueyras、Liracなど)
タヴェル(Tavel)はロゼのみと特殊です。


エチケット平面化画像。
IMG_2457
チャペルのイラストではなく紋章ですね。
「Les Deux Albion」(赤・白ある)だけがこの紋章になるようです。


さあ、抜栓。
IMG_2464 (1)
コルクにもエチケットの紋章があります。

コルクも平面化しておきます。
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横にもサンコム・マーク入りですが、ミレジムはどこにもなし。
実は前に飲んだサン・コムのコート・デュ・ローヌも同じデザイン。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。
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ブラックベリー、チェリー、鞣し革、チョコ。
フルーティな酸味乗った辛口アタック。
ミント、ハーブのニュアンスも。
なんだか独特の風味あり。
味の厚みはちょっと弱いかな~。
おかげで酸味が目立ってくる感じ。
複雑味も弱めながら、
余韻ではそこそこ楽しませてくれました。
が、総評として、ちょっと期待はずれな気がします。

近いうちに、
うまいローヌの基本に帰りたい気になってきました。
ギガルやシャプティエなんかで十分うまいので。


*****


Châreau du Saint Cosme
“Les Deux Albion” 2015
Côtes du Rhône
RRWポイント 88点


Famille Quiot Jérôme Quiot Cairanne Côtes du Rhône Villages 2014

南部ローヌの比較的新しいAOC、ケランヌをグランマルシェの店頭にて発見。
ケランヌ(Cairanne)はCôtes-du-Rhône-Villages AOCの一部であったものが、
2016年に単独のAOC(Cairanne AOC)に昇格しています。(赤、白、ロゼ)
エチケットを見るとCôtes-du-Rhône-Villages Cairanneの表示のままです。
ミレジムは2014年。そりゃそうですよね。とにかくケランヌをお試しします。


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ファミーユ・キオというこの作り手、1748年創設とかなりの老舗。
シャトーヌフ・デュ・パプに本拠地を構える13代続く家族経営なんですって。
南部ローヌ一帯にかなりの畑/ドメーヌを所有してるようです。


公式ページはしっかりしてますが、構成がわかりづらく使いにくいです。

今日のケランヌは、JQ(Jérôme Quiot)というベーシックラインの一つのようで、
他に、ジゴンダス、ヴァケイラス、ヴァントゥー、コート・デュ・ローヌの赤と、
コート・ド・プロヴァンスのロゼがラインアップにあります。

ケランヌの情報ですが、Grenache、Carignan、Syrah、Mourvèdreとあるので、
4種のブレンドなんでしょうが、セパージュの%が書かれていません。
ネット情報ですが、2018年のセパージュはこうです。多分大差ないと思います。
・グルナッシュ 60%
・シラー 15%
・ムールヴェードル 15%
・カリニャン 10%
醸造は、除梗あり、破砕なし、それぞれのセパージュは別々に発酵後にブレンド。
熟成はコンクリートタンクで18ヶ月です。


作り手訪問。さすが老舗。シャトーヌフの市街の真ん中にあります。
FamilleQuiot01
門構えも立派ですね~。

南部ローヌのAOCをGoogle Map上に書き込んであります。ケランヌを探せ。
Cairanne01
ラストーの西隣りです。ちなみにラストーは2010年に単独AOCになってます。

このネットで拾った地図は2010年より古いんでしょう。
ラストーもケランヌもコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュのままです。
Rhone_Sud
ケランヌとラストーを「AOC Communales」の色に塗ったのは僕です。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2258
まあ、おしゃれなデザインだと思います。

裏ラベルはインポーターシールだけだったので別撮り。
IMG_2260


さあ、抜栓。
IMG_2294
キャップに創業年の1748が誇らしげに書いてあります。

コルクも平面化。
IMG_2295
たいしたことなかったです。

Alc.13.5%。
ガーネット。
IMG_2296

ブラックベリー、ダークチェリー。
ブレタノマイセスっぽさを極かすかに感じました。
ローヌっぽいっちゃ~ローヌっぽい。
辛口アタック。
複雑味を秘めた、そこそこ厚みのある味わいはいい感じ。
重苦しくないのがかえってチャーミング。
余韻もサラッとしてますが、しつこくなくていいです。

飲みやすいローヌ。
何気にポテンシャルは高いと思います。
好みです。オリが少しだけありました。


*****


Vignobles Famille Quiot
Jérôme Quiot
Cairanne
Côtes du Rhône Villages 2014
RRWポイント 94点


La Passion Grenache 2016 IGP Côtes Catalenes

安くてうまいと評判らしいですね、このルシヨンのグルナッシュ。
Real Wine Guideの安旨大賞とか、神の雫で出てきたとかPOPが踊ってました。
過去にもルシヨンで、Domaine Lafageとかおいしいのがありましたからね。
あながち大袈裟ではないかもしれないです。(笑)


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IGP Côtes Catalenesです。(IGP=Indication Géographique Protégée)
2009年まではVin de Paysだったわけですが、2003年にそれまで3つのVDP
(VDP Catalan、VDP des Coteaux de Fenouillèdes、VDP des Vals d’Agly)
だったものが統合されたそうですね。ややこしや。


作り手は、エチケットには「Jean PLA Sélection」となっていますが、
ネット情報ではトータヴェロワーズ(Tautavelloise)という共同組合なんだそう。
残念ながら公式サイトはどちらも見つからず。いきなり訪問してみましょう。
ペルピニャンの町の北西に車で30分ほどのトータヴェルにあります。
Tautavelloise01
さらに西に30分ほど走ると、Jean PLA Sélectionというところもありました。
ここはストビューで近づけなかったんですが、事務所のようでした。


IGP Côtes Catalenesを掘り下げようと調べるとRousillonの公式ページらしきもの発見。

なかなか情報もしっかりしていて助かります。

スペインとの国境にもなる最南端のPyrénées-Orientales県の118のコミューンが、
IGP Côtes Catalenesの対象となっています。ルシヨン地域の大部分になります。

このIGPで使える黒品種は以下の通り。
グルナッシュ、カリニャン、サンソー、ルドネール・プリュ、ムールヴェードル、シラー、
メルロー、カベソー、カベフラ、シュナンソン、マルスラン。聞きなれないのもありますね。
今日のワインはグルナッシュ100%ですが、一応これらをチェック。
ルドネール・プリュ(Lledoner pelut)はカタルニア語で、正式にはGarnacha Peluda
 (毛に覆われたグルナッシュの意)というそうです。グルナッシュの突然変異種。
シュナンソン(Chenanson)は1958年にフランスで人工交配された品種。
マルスラン(Marselan)は1961年にできたカベソーとグルナッシュの交配種です。


先ほどのルシヨン公式ページにAOC/IGPのよくわかるいい地図があったので、
フランスの県地図、Google Mapと合わせてこんな風にまとめてみました。
Rousillon001
一番下がIGPの分布。コリウール、バニュルスを含むIGP Côte Vermeille以外の、
ルシヨンの全域がIGP Côtes Catalenesと考えたらよさそうですね。


エチケット平面化画像。かわいい(?)イラストが特徴的です。
IMG_1986
裏ラベルはインポーター(ディオニー)もののみです。
その情報によれば、リュットレゾネ、樹齢60年のグルナッシュを手摘み収穫、
発酵・熟成はセメントタンクで行い、樽はなしです。


さあ、抜栓。
IMG_2184
無印キャップに、異様に短いコルクです。(笑)

しかしながら、このコルクにはエチケットと同じようなイラスト入り。
IMG_2185
コルクは短いけど、こういうこだわりは面白いですね。

Alc.14.5%。
ガーネット。アルコール高いですが涙は形なし。
IMG_2186

カシス、ブルーベリー、梅、ミント。
微妙に黒糖感もあります。
甘みをかすかに感じる辛口アタック。
果実味がしっかりした味は程よい酸のお陰ですね。
喉越しの酸と絡んだ弱々しいタンニンも素敵。
余韻はサラッと終わりますが、
スルスル飲めて楽しいワインだと思いました。


*****


Jean PLA Selection
La Passion Grenache 2016
IGP Côtes Catalenes
RRWポイント 89点


Ogier Héritages Côtes du Rhône 2018

イオンリカーの棚にオジェのエリタージュというのが3本並んでました。
シャトーヌフ・デュ・ パプジゴンダスコート・デュ・ローヌの3本。
価格はそれなりの差がありますが、迷わずコート・デュ・ローヌをチョイス。(笑)
まず基本がどうか。基本を手を抜かずに作ってるかというポイントが重要。


IMG_2065
オジェは1859年シャトーヌフ・デュ・ パプにネゴシアンとして始まりました。
以来、合併したり買収されたりいろいろ長い歴史を経てきているようですが、
シャトーヌフに居を構える南ローヌを代表する老舗なのは変わりないようです。


公式ページが見つかりません。「www.ogier.fr」らしいのですが404 Not Found。
Googleにキャッシュ(の残骸)が残っていましたので昔はあったようです。
困りました。facebookページだけはありましたが、情報は少なし。

ネット情報を見ますがセパージュの%は不明。ローヌはこういうの多いですね。
・グルナッシュ
・シラー
・ムールヴェードル
グルナッシュ主体にブレンドってことで。オーク樽で12ヶ月の熟成だそうです。


とりあえず、シャトーヌフの市街地にあるワイナリーを訪問します。
Ogier01
奥まってますが、建物はお城のような佇まいです。敷地もかなり大きいです。
160年以上の歴史があるわけですからね。

ほんとにシャトーヌフ・デュ・パプのど真ん中になります。
Ogier04
今日のワインはコート・デュ・ローヌなのでどこの畑かはわかりません。
グルナッシュ主体ですから、少なくともセプタントリオナル(北部)ではなく、
メリディオナル(南部)からでしょう。(シラーは北部からかも…) 


エチケット平面化画像。
IMG_2053
安いレンジでもお城の浮彫が入っていていい感じですね。

実はインポーターシールがこんな風に貼ってました。
IMG_2053b
これはひどい。全情報、全隠しです。


さあ、抜栓。
IMG_2062

コルクも平面化。
IMG_2063
Ogierとも書いていません。Héritagesだけ。

Alc.14.5%。
ガーネット。
IMG_2064

黒ベリー、チェリー、ラズベリー、カラメル。
辛口アタックからの少し酸味です。
かすかにキャンディ、
もしくはフィクシーフレーバーがあるような気が…。
味の厚みは弱めながら黒糖風味の複雑さはあります。
余韻は酸味も感じつつ凡庸に終わります。

う~ん、ジゴンダスにしてもよかったな。(笑)


*****


Ogier
Héritages
Côtes du Rhône 2018
RRWポイント 89点



Château Beauchêne Grande Réserve 2017 Côtes du Rhône

シャトー・ボーシェーヌは南フランスのオランジュのすぐ北側にあります。
17世紀からこの地に住むベルナール家が1794年に畑を入手し歴史が始まります。
1971年現当主ミシェル・ベルナールさんの代になり家族経営で拡大・発展させます。
シャトー ヌフ・デュ・パプをフラッグシップとするローヌを代表する作り手です。


IMG_1586
今日のこれはコート・デュ・ローヌ。グラン・レゼルヴなんて大層な名前ですが、
ラインアップでは一番下のレンジです。やはり下からお試しです。(笑)


公式ページは古めかしいテイストですが、内容はそこそこ。

セパージュは以下の通り。樹齢は30~50年となかなかのVVです。
・グルナッシュ 30%
・シラー 35%
・ムールヴェードル 23%
・マルセラン 8%
・カリニャン 4%
(記事カテは、シラーが最大分量ですが先に書いてあるグルナッシュに分類。)
完全除梗するなど記述はありますが、樽熟は不明。なしかな?
畑はオランジュの町の北側の石灰質土壌の傾斜地とありますが、
それだけでは場所までは特定できないですね。


シャトー訪問。ストビューで近づけないのでアップされてた写真を拝借。
Beauchene01
敷地内もきれいに整備されてます。エチケットのイラスト通りの建物です。

位置関係をローヌ南部のAOCと共に確認します。まさにオランジュの北側。
Beauchene02
シャトー・ボーシェーヌはChâteauneuf du Pape、Côtes du Rhône、同Villagesに
計70haの畑を所有とのことですが、場所はうまく特定できません。

せめてこの地図でCôtes du RhôneCôtes du Rhône Villagesの範囲を確認します。
発祥の地オランジュの北側と、オランジュとシャトーヌフとの間の畑と思われます。
ChateauBeauchene01
これはネットで拾った地図なのですが、ちょっと古かったので修正しています。
2006年AOCコミューンに昇格のヴァンソブル(Vinsobres)は正しいのですが、
2010年昇格のラストー(Rasteau)や2016年昇格のケランヌ(Cairannne)が、
まだAOC Côtes du Rhône Villagesのままでした。


エチケット平面化画像。
IMG_1452


さあ、抜栓。
IMG_1581
シャトー専用品。紋章もカッコいいですね。

コルクも平面化するとこうです。
IMG_1582
集成コルクですがシャトー名と、例の建物のイラスト入り。

Alc.13.5%。
ガーネット。
IMG_1583

ブラックベリー、プラム、ブラックチェリー。
甘み・酸味それぞれ少しづつ乗ったような辛口アタック。
軽さを感じさせるフレッシュ感はありますが、
味の厚みもあって、いいバランスと言えます。
深みはないんですが、奥に苦味も備えた、いい具合の味わい。
余韻も凡庸なんですが、フィニッシュまでたどり着くと、
「楽しめた」と思えるんです。不思議なもので…。

これは、上のレンジは絶対うまいと思いますね。
う~ん、また課題が増えたなぁ。(笑)


*****


Château Beauchêne
Grande Réserve 2017
Côtes du Rhône
RRWポイント 92点


Bodegas San Alejandro Evodia Pizarras Antiguas 2015

ローソンで買ったEvodiaがコンビニワインにしてはなかなかのうまさでした。
すると今度はスーパーでエヴォディア・プレステージなるものを見つけました。
落ち着いたカラーリングで、めっちゃブルーの普通のEvodiaより上等そうです。
「パーカーおじさん90+点」のシールも光ってますよ。(笑)


IMG_1493
しかし、「プレステージ」とはどこにも書いていませんね。
「グルナッシュの古木からのブドウをフレンチオークの新樽で12ヶ月熟成」
とありますので、一応プレステージなレンジではあるようです。
しかし、日本のマーケティングはうまいこと売りますね~。


公式ページはEvodia専用のがあります。

作り手はアラゴン州カラタユーのBodegas San Alejandroです。

本体であるBodegas San Alejandroの公式ページ内からもリンクがあります。

データシート完備でワイン情報は充実です。
・ガルナチャ(グルナッシュ) 100%
グルナッシュの古木は樹齢60~65年だそうです。
樽熟は12ヶ月なのは間違いないようですが、ラベルにあった「新樽」は、
「1~2回使用の新樽」と書いてます。それは新樽とは言わんやろ!(笑)

また、パーカーおじさんがこれに90+点つけたのは間違いないようですが、
どうやら今日の2015年でなく2016年のヴィンテージに対してのようですね。
それより、公式ページでは神の雫に載ったことのほうがうれしいようです。
Evo01
漫画のページそのまま引用し、アジアで一番人気のあるガルナチャとうたっています。


再度、ワイナリー訪問。
Evodia01
Miedes de Aragónというカラタユーから30分ほどの小さな町にあります。
ワイナリー自体はかなり立派な感じです。

アラゴン州のDOとともに位置関係を見ます。
AragonDO
Bodegas San Alejandroはだいたい図中に示した辺りです。

スペイン全体のDOマップからもDO Calatayudを探してみてください。
Evodia03
見つかりましたか?はい。OKですね。(笑)


ラベル平面化画像。
IMG_1342
普通のEvodiaはAltovinum向けと書かれていて、作り手名が伏せてありました。
お陰で正体を突き止めるのに手間がかかったわけですが、これはちゃんと、
Bodegas San Alejandroと書かれています。レンジによって販売ルート違うのかな。

インポーターは普通のEvodiaと同じ日本酒類販売株式会社なんですが、
これは日本向け専用の裏ラベルではなく、ご覧のように上からベタ貼りです。
IMG_1338-(1)
数量が少ないと専用ラベルは無理なんだと察しますが、困りものです。
下のバーコードを隠す必要性はわかりますが、大事な情報も隠れます。


さあ、抜栓。
IMG_1490
前はDIAMテクニカルコルクでしたが、今回は普通のコルク。

Alc.15%。
濃いガーネット。かすかにエッジにオレンジを感じます。
IMG_1491

カシス、ブラックベリー、プラム。
爽やか果実のフレーバーです。
酸味をかすかに感じさせる辛口アタック。
厚みのある味ですが、甘みを漂わせるボディー感もあります。
喉越しで若干さっきの酸味が戻ってくるんですが、
シルキーなタンニンに乗って余韻へスムーズにつながります。

おいしいんではあるのですが、
普通のEvodiaとの明確な差は発見できない印象です。
「プレステージ」はちょっと言い過ぎかな。(笑)


*****


Bodegas San Alejandro
Evodia
Pizarras Antiguas 2015
RRWポイント 91点


M.Chapoutier La Ciboise Costières de Nîmes 2017

AOC Costières de Nîmesは名前は知ってるものの今までご縁がありませんでした。
ずいぶん前ですが、夏のバカンスシーズンに南仏をレンタカー旅行していた時に、
アヴィニョン中のホテルが満室で、アルルまで移動して探すも、また満室。
結局、夜中走り回って最後にニームのオンボロ宿にありついたということがありました。
予定になかったニーム滞在でしたが、町自体はすごくいい印象の町でした。
それ以来、ニームと名の付くこのAOCのワインを飲みたいなと思っていました。
やまやの店頭でシャプティエのAOCコスティエール・ド・ニームを発見。即買いです。


IMG_1223
マイナーAOCだからか、本国でも6.46ユーロととってもお手頃価格。


シャプティエの公式ページはいつもながらセパージュの%が載ってません。

おそらく書いてある順番が比率順だと思われます。
・グルナッシュ
・シラー
・ムールヴェードル
・サンソー
・カリニャン
熟成はコンクリートタンクで6ヶ月。


タン・レルミタージュのシャプティエは何度も行ってるので、訪問は割愛。
代わりにニームへ行ってみましたが(ストビューで…笑)当時の面影はないような…。
当時撮ったフランスの旅行写真です。ニームの写真が1枚だけありました。
 
有名でない町でも南仏の地方都市はいいもんです。ワインもね。


さて、AOC Costières de Nîmesを調べてみます。この地図で確認。
南部ローヌとは言え南西の端っこ。ほとんどラングドックの域です。
実際、ラングドックのAOCとして分類されることもあるようです。
Nimes01
この地図、2016年昇格したケランヌがまだCôtes-Du-Rhône-Villagesのままですね。

恒例ですが、AOC Costières de Nîmesをニーム周辺のGoogle Mapに転記します。
Nimes1
一晩中走り回ったので位置関係は把握してます。しかし景色は記憶になし。(笑)

AOC Costières de Nîmesの公式ページもあります。



エチケット平面化画像。
IMG_1189


さあ、抜栓。
IMG_1216
キャップシール、コルクのミレジム、基本が出来ていますね。

コルクも平面化。
IMG_1218
ここにはAOPと表記。

Alc.14%。
濃いガーネット。
IMG_1221

ブラックベリー、カシス。
ふっとフォクシーフレーバーを感じましたが?
辛口アタック。
軽さもありますが複雑味も感じます。
もう少し滋味っぽいものもあればよかったんですが。
余韻の最後まで乾いた軽さを感じるのは、
値段相応ってことでしょうかね。
まあ、充分シャプティエに期待するうまさはあります。
ジゴンダスラストーの方が数段上でしたが。


*****


M.Chapoutier
La Ciboise
Costières de Nîmes 2017
RRWポイント 88点


Domaine Santa Duc Gigondas Aux-Lieux-Dits 2013

以前サンタ・デュックのエリタージュというVin de Franceをいただいてます。
なかなかのうまさだったので、もう少し上のレンジを試したくなります。
やはりジゴンダスの作り手ですから、ジゴンダスをいただいてみましょう。
パーカーおじさん91点ですって。これは楽しみ。


IMG_0671
1874年から6世代続く老舗。1984年イヴ・グラ(Yves Gras)さんが引き継ぎ、
それ以降、めきめきと頭角を現し、「ジゴンダスに君臨するチャンピオン」と、
パーカーおじさんをして言わしめるほどです。


公式ページはシンプルながら情報豊富。

今日のは3種類あるジゴンダスのラインアップ中一番下で、
「Aux Lieux-Dits」の名前が示すように複数の畑(8ヶ所)からです。
セパージュは、
・グルナッシュ 75%
・シラー 10%
・ムールヴェードル 13%
・サンソー 2%
手摘み収穫、一部除梗、自然酵母。
熟成は大樽とテラコッタのかめで18ヶ月だそうで。


ジゴンダスのワイナリー訪問。
SantaDuc01
立派な施設ですが、あまり近づけず。

公式ページの写真を拝借してコラージュしておきます。
Duc01


恒例、Google Mapからこんにちは。
SantaDuc02
ジゴンダス以外にもシャトーヌフやヴァケイラスなんかも作っています。


エチケット平面化画像。
IMG_0636
ABマーク、ユーロリーフ。


さあ、抜栓です。
IMG_0666
キャップのエンボスがカッコいいです。コルクも専用、横ミレジム入り。

コルク平面化しておきます。
IMG_0667
「Aux-Lieux-Dits」専用ということがわかりますね。

Alc.14%。
濃いガーネット。
IMG_0669

最初に来るのが酸の香り…ブショネ風…エッ!!
なんだか嫌な予感です。

黒ベリー、トリュフ、ゴム…?
飲めなくはない味ですが、明らかなブショネ臭も感じます。
ブショネ風味はつきまとうんですが、そんなにも強くない…。
まだまだ軽症のブショネの部類とは思いますが、
酸味も強めで、タンニンと拮抗していい効果は出てません。
とにかく「欠陥」確定。残念!

このブログをつけ始めてから850本ほど飲んでますが、
ブショネは疑い含め7本ありました。確率にして0.8%。
巷では2~3%といいますから、あまり高くないようですが、
全体の2割以上はスクリューキャップですから、
それを差し引いて計算すると、1%以上は出てますね。
いや、DIAMなど合成コルクも省くと…数えるのが大変ですが、
ザクっとコルクの1/3が合成コルクとして、1.7%くらいです。
世間で言う2~3%に近づいてきますね。

サランラップでブショネ臭が取れると聞いたことがあるので、
せっかくなのでこの際実験としてサランラップを投入してみました。
ポリエチレン製でないといけないという情報もあり、ポリエチレン袋も一緒に投入!
完全には無理ですがちょっと軽減された気がします。
ただ、うまくなるわけではありませんのでご注意を。(笑)


*****


Domaine Santa Duc
Gigondas Aux-Lieux-Dits 2013
RRWポイント 76点
(まだ飲めたので一応点数つけました。)

--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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