Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

メルロー

Clarendelle Saint-Émilion 2016 Inspired by Haut-Brion

クラレンドルというちょっといい風のワインがあるのは知っていました。
エチケットの下方にあるInspired by Haut-Brionというのが鼻について(笑)、
興味はあまりなかったんですが、お正月のエノテカのくじで引いたのがこれ。
AOCボルドーのクラレンドル・ルージュはスーパーでも見かけますが、
AOCサンテミリオンのこれはちょっといいやつのようです。抜栓しましょう。


IMG_2456
アメリカの著名な金融家クラレンス・ディロン氏が1934年にボルドー訪問。
シャトー・オー・ブリオンに魅了された氏は翌年にパッと買収しちゃいます。
1983年にディロン家は近所のシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン
(Château La Mission Haut-Brion)も買収。Domaine Clarence Dillonを名乗り、
2005年にクラレンドル(Inspired by Haut-Brion)をリリースします。
これをやったのが、ルクセンブルクの皇太子でもあるロベール殿下です。
母ムッシー公爵夫人がディロン家出身のため、なんとドメーヌの現会長・CEOです。

シャトー・オー・ブリオンのセカンドはル・クラレンス・ド・オー・ブリオンですが、
なんだか間違えそうですね。クラレンドルがセカンドと思う人もいるのでは?
この皇太子殿下、なかなかのマーケティングの手腕があると思われます。(笑)

ドメーヌ・クラレンス・ディロンは2011年にサンテミリオンのChâteau Quintusも買収。
はは~ん、クラレンドルのサンテミリオン・バージョンはここから来てそうですね。
Clarendelle Saint-Émilionは2014年がファースト・ヴィンテージのようですし。


クラレンドルの公式ページはこれ。うまいこと「スゴそう感」は出てます。(笑)

ミレジム毎にデータが置いてますが、なぜか2015年のみ。
セパージュは裏ラベルにあったので、まあよしとしましょう。
・メルロー 68%
・カベフラ 17%
・カベソー 15%
樽使いはわかりませんでした。

これがDomaine Clarence Dillonの公式ページ。

・Château Haut–Brion
・Château La Mission Haut–Brion
・Château Quintus
と、今日のClarendelle(Inspired by Haut-Brion)の総合サイトのようになってます。

一部はここの畑から来てるはずのChâteau Quintusの公式サイトも貼っておきます。

一応サンテミリオンのグラン・クリュですが、クラッセ(A)でも(B)でもないので、
ごまんとあるサンテミリオン・グラン・クリュの一つということです。(笑)


クラレンデルはシャトーの実体はなさそうなので訪問は無理でした。
公式ページにはイメージ写真ばかりでした。カッコいいけど…。
Haut-Brion1
背景はなんとなくシャトー・オー・ブリオンを思わせるものばかり。
これも、マーケティングだな~と冷めた目で見てしまいます。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2389
色味といい、デザインといい、今一つ好きになれません。
今まで手を出していなかったのは、こんな心理もあったんでしょう。


さあ、抜栓。
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キャップシールやコルクはさすがに立派。しかし、問題はボトルの口。
Clarendelleの文字の浮彫があるんですが、これでホイルカッターが効きません。(笑)

コルク平面化。
IMG_2451
コルク横にもClarence Dillonの頭文字CDが打たれていますが、
ここまでやるのに、ミレジムの表示はどこにもなし…。


Alc.14%。
濃いガーネット。
IMG_2453

黒ベリー、プラム(梅)、チェリー。
濡れ木も感じるので樽もしっかり使ってるようです。
辛口アタック…塩味?
と思ったら正体は酸味のようです。
不思議な風味です。
味の構造感はあるんですが、ぬるっと柔らかい印象。
当たり障りないんですが、パンチもないって感じでしょうか。
おかげで酸が目立ってくる気もします。

バランスは悪くない気がしますが、個性もないような…。
まずくないのに点数をあげられない、不思議な評価になりました。


*****


Clarendelle
Saint-Émilion 2016
Inspired by Haut-Brion
RRWポイント 88点


Château Lamothe-Vincent Réserve Saint-Vincent 2016 Bordeaux Supérieur

何かきっかけでもない限り試すことの滅多にないボルドー・シュペリウールです。
大抵お手頃価格なのでいいんですが、味も値段なりということが多いですからね。
そんなのをいただくのは、またワインくじのハズレかなんかじゃないのと思った方、
大正解です。(笑)


IMG_2429
近所にある京阪百貨店のお酒コーナーのワインはよくのぞくんですが、
たまにワインくじをやってます。モトックスが作ってるっぽいんですが、
お安いこともあってついつい買ってしまいます。

これがそのラインアップ。なんと千円(税抜き)ですよ。(笑)
IMG_2432
ま、1等でもダルマイヤックですから、当然たいしたものは入ってません。
今日のワインは、その中の4等でしたから、まあいい方じゃないでしょうか。

調べると、なんと漫画「神の雫」で出てきたワインだとか。
IMG_2434
(ちょっとボカしてみたけど転載しちゃいました。亜樹直先生ごめんなさい。)
まあこの漫画、結構なローエンドのワインもおいしいとなれば紹介してますよね。


公式ページはひと昔風な雰囲気ながら、情報はデータシート完備でそこそこ。

ただ今日のワインが載ってません。トップエンドがBordeaux Supérieurなので、
これもいい方の部類に入るんでしょうけど。仕方ないので、以下ネット情報モトックス)。
・メルロー 80%
・カベソー 20%
熟成は新樽率33%のフレンチオーク樽で12ヶ月。ちゃんとしてますね。


アントル・ドゥ・メールのモンティニャック村にあるシャトー訪問。
ストビューでは木立で中が見えなかったので上空写真にインポーズ。
Lamothe01
なかなか立派なところです。1920年創業の家族経営だそうですが、
施設への投資もしっかりしているようです。

ボルドー全体(主要河川着色済み)地図で位置関係を見てみます。
Lamothe00
ドルドーニュとガロンヌの2つの川に囲まれたところの、ちょうど真ん中辺り。
Bordeaux(Bordeaux Supérieur)はメドックからこの辺りまでの広域が対象。
アントル・ドゥ・メール(Entre-Deux-Mers)はAOCとしては白ワインのみです。
しかし、もう少し東になるとベルジュラック他、南西地方の範囲に入ってきます。

ボルドーというのは広域であるだけでなく、赤・白・甘口や、各地の格付け、
右岸・左岸他、細かなAOC含め、実はすごく全体像をつかむのが大変です。
1表で網羅することができず、こんな合わせ技の地図を作っています。
Bordeaux_map
ネットの拾い物ですが、これで見れば大抵のことはわかります。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2035
リヨン国際ワインコンクール金メダルが最初から刷り込まれています。


さあ、抜栓。
IMG_2425
意外や意外、キャップシールもコルクもしっかりしています。

コルク平面化。ミレジムもちゃんと横に入っています。
IMG_2426
シャトーのイラストもあり、上等ボルドーの風格ですね。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。涙も色つき。
IMG_2428

黒ベリー、ブラックチェリー、スパイス。
シダ、樹脂の樽香もしっかり効いています。
変な酸味を感じたと思うと辛口アタック。
厚みやストラクチャーはしっかり感じられ悪くないんですが、
やはり酸に囲われたような味わいですね。

ダメダメという人もいるかもしれませんが、
けっして欠陥のような酸ではないので、僕的にはOK。
楽しめました。


*****


Vignobles Vincent
Château Lamothe-Vincent
Réserve Saint-Vincent 2016
Bordeaux Supérieur
RRWポイント 87点


Château Puygueraud 2015 Francs - Côtes de Bordeaux

ポムロールの超高級ワイン「ル・パン」を産んだティエンポン家が造るワイン、
シャトー・ピュイゲロー。以前2014年を試しましたがなかなかおいしかったです。
当たり年の2015年ならもっといいんじゃないかと踏んで買い置きしてあった1本。
さて、違いはあるでしょうか。本日、お試し~となります。


IMG_2202
ティエンポン家所有シャトーの運営はニコラ・ティエンポン氏が担当。
サンテミリオン第1級特別級B(Premier Gran Cru Classes B)のパヴィ・マカンや、
ボーセジュール・デュフォー・ラガロース、ラルシ・デュカスなども所有。
そんな中のピュイゲローですが、氏自身が幼少期をピュイゲローで過ごしたそうで、
このシャトーには並々ならぬ力を入れているそうです。
(因みに「ル・パン」の所有は兄弟のジャック・ティエンポン氏。)


公式ページはトップページがシャトーの空撮映像。気合い入ってますね。

ミレジム毎に詳細データシートありで、これまた気合い入り。
セパージュはご丁寧に裏ラベルにも書いていますが、
・メルロー 80%
・カベフラ 15%
・マルベック 5%
樽熟は12~16ヶ月。3年ごとに更新とあるので新樽率は33%ってことで。

ニコラ・ティエンポン氏所有シャトーの総合サイトもあります。

その他所有シャトーと共に若干の情報があります。


以前も訪問しましたが、ストビューでは近づけません。
よって公式ページのトップページの空撮写真を貼っておきます。
Puygueraud02
インポーズした写真はGoogle Mapから。エチケットと同じ建物がありますね。

さて、シャトー・ピュイゲローはAOCフラン・コート・ド・ボルドーです。
このAOCは公式サイトがあり、英語表示はないですが情報が豊富で助かります。
このAOCは、フラン(Franc)、タヤック(Tayac)、サン・シバール(Saint Cibard)
の三つのコミューンにまたがっています。
シャトー・ピュイゲローはサン・シバール(Saint Cibard)にあります。

自作ボルドー右岸AOC地図で見るとAOC Francs Côtes de Bordeauxはこの辺り。
Puygueraud01
隣のAOC Castillon - Côtes de Bordeauxは赤しか認められていませんが、
AOC Francs - Côtes de Bordeauxは、赤・白・甘口白とオールマイティです。
現にシャトー・ピュイゲローは白も作ってます。試してみたいです。


エチケット平面化画像。
IMG_2160
インポーターシールが裏ラベルを隠してますが、数ミリのみでした。


さて、抜栓。
IMG_2198
キャップシールにはティエンポン家の「T」のエンボスがたくさん。
これを見たTT兄弟が騒ぎ出しそうです。(笑)

コルクも平面化。ミレジムもちゃんと横に入っています。
IMG_2199
シャトーのイラスト入り。こういう所も気合いが入ってます。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。粘性の涙ながら細かめ。
IMG_2201

黒ベリー、プラム。
ヌルッと樽香。鉛筆の芯も。
辛口アタック。
やはり落ち着いた厚みのある味です。
メルローの薄っぺらさはなくストラクチャーを感じますね。
バックグラウンドでいい仕事するタンニンはあくまでもシルキー。
余韻は意外にあっさりですが、これはメルローの個性かな。
しかし、これは2014年より若干いいと思いました。

2015年はもっとおいしいかもという読みは当たりました。
ティエンポンさん、Good Job!!です。偉いワインです。


*****


Château Puygueraud 2015
Francs - Côtes de Bordeaux
RRWポイント 94点


Comté d'Aquitaine Bergerac Merlot 2016

南西地方に分類されますが、ボルドー右岸に隣接したベルジュラック。
品種もスタイルもボルドーに似ていて、お手頃にボルドー風が楽しめます。
今日のこれ、やまやの店頭で発見ですが、お値段なんと680円+税です。(笑)


IMG_2124
ボルドーを訪れた去りし日、なぜか電車でドルドーニュ川沿いを移動、
その名もベルジュラックという町で夕食取って一泊しました。
フォアグラの元が闊歩するのどかな田舎で、夕食もフォアグラ三昧でした。
それに合わせるベルジュラックのワイン、味は覚えてないけど満足でした。


公式ページはこれ。ボルドーの大手ネゴシアン、ジネステ社が売ってるワインでした。

まあ、仕方ないですが、今日のワインは見当たらず。(笑)

ジネステ社はフランス有数のワイングループ、Groupe Taillanの傘下です。

こういうお安く、大量に売られるワインも、おいしけりゃオールOKなんですが…。


・メルロー 100%
以外何にも情報ないので、ワイナリー訪問はできません。
AOC Bergeracですから、ベルジュラック周辺で作ってるんでしょう。
そのAOC Bergeracの範囲をいつもの地図で確認します。
Vins _du_Sud-Ouest
ドルドーニュ川沿いに他にもAOCがありますが、ベルジュラックは広範囲。

全く無関係ですが、昔ベルジュラックで撮った写真を貼っておきます。
Bergerac01
シラノ・ド・ベルジュラックのお話が有名な町ですから、ル・シラノ。
Google Mapで探しましたが、このレストラン今は見当たりません。


ところで、このワイン名「Comté d'Aquitaine」ですが、アキテーヌ郡という意味。
その昔、ボルドーが中心のアキテーヌというひとつの地域圏でした。(以下の5県)
Aquitaine01
イングランド王家が所有したり、百年戦争でフランスが奪還したりと、
なんだかんだあったところで、ボルドーの歴史で勉強したような気が…。
とにかくこのワイン、ベルジュラックながら、ボルドーも含めた、
広域の名前を名乗ることで箔をつけようとしてる感じですかね。(笑)

フランス語の綴りもわかるように以下の地図も貼っておきます。
Aquitaine02


エチケット平面化画像。
IMG_2116
Gilbert & Gaillardの金メダル取ってますね。


さあ、抜栓。
IMG_2121
集成コルクはしかたないですが、キャップシールの装飾は立派ですね。

汎用コルクですが一応平面化しておきます。
IMG_2122

Alc.13%。
ガーネット。
IMG_2123

カシス、プラム、黒糖風味もあります。
水臭い辛口アタック。(笑)
酸味もかなり。
味の芯はかろうじて見つかりましたが、
余韻の導入部分で酸が再度主張してきます。
なんとか楽しもうとはするんですが、
やはり値段なりのクオリティと言わざるを得ませんね。
なんだかんだでスルスル飲んでしまったんですが。(笑)


*****


Comte d’Aquitaine
Bergerac Merlot 2016
RRWポイント 82点


Lapostolle Cuvée Alexandre Merlot 2014

チリのベストワイナリーのひとつとして大好きなラポストルです。
このキュヴェ・アレクサンドルというシリーズはちょっといいラインなのですが、
これのカルメネールが日本では見当たりません。カベソーは見つかるんですけどね。
日本カルメネール振興協会としては、まだまだこんな状況の日本を憂います。(笑)
仕方がないので、今日はメルローをチョイスです。


IMG_1846
消えたカルメネールはチリで再発見されるまでメルローとして植えられてました。
1990年代当時のチリのメルローが異様においしかった記憶がありますが、
そういうことだったんだな~と今更ながら思います。(笑)
今でも、たまに今日のようにメルローを選んだりします。
まだカルメネールが混じってるんじゃないかと思って...。
(1994年にフランス人ブドウ品種学者のJean Michel Boursiquotが、
チリのマイポで、失われた品種と思われていたカルメネールを再発見します。
2014年11月24日にカルメネール再発見20周年を迎えています。)


公式ページはいつもながら情報しっかりで助かります。

今日のワインもミレジム毎に詳細情報が見られます。
セパージュは、
・メルロー 87%
・カルメネール 13%
スパイシーさを強調するためにカルメネールをブレンドしているそう。
さすがに今はカルメネールをメルローと混植はしてないんでしょうが、
メルローの味付けにカルメネールを使うのはチリワインの妙味ですね。
14kg入りの小さいケースでの100%手摘み収穫を行なった上で、
高精度光学選果機(Vistalys)で78%、残り22%が手作業による選果・除梗です。
樽熟は、新樽42%、28%が1年落ち、30%が2年落ちのフレンチオーク樽で、
13ヶ月行います。


ワイナリー訪問ですが、ストビューがないのでこうしてみました。
Lapostolle01
コルチャグア・ヴァレーのサンタ・クルスの町のすぐ近く。


今日のワインはコルチャグア・ヴァレーの畑からなので地図を確認します。
サンティアゴの南方、サンタクルスの町は見つかりましたか。その周辺です。
Chilean-Wine-Map
カチャポアルとコルチャグアを合わせてラペル・ヴァレーといいますが、
この辺りの把握はやはり川を軸に考えるとわかりやすいです。

ということで、例によってGoogle Map上に川を示して見てみます。
Rapel01
Valley(Valle)と言うだけあって「川の流域」なわけですから、
コルチャグアはティンギリリカ川、カチャポアルはカチャポアル川流域です。
面白いのは、その2つの川が下流で合流してラペル川になります。
なるほどですよね。2つ合わせてラペル・ヴァレーになるわけです。
ティンギリリカ川がコルチャグア川という名前だと完璧なんですが。(笑)


ラベル平面化画像。
IMG_1732
裏ラベルに過去獲得した点数評価が列記されてますね。
因みにこの2014年はJames Sucklingさんが94点をつけています。

インポーターラベルは裏ラベルを隠していませんでした。
IMG_1836
偉いぞ、ファインズ。


さあ、抜栓です。
IMG_1839
キャップシール、コルク共に紋章入り。コルク横ミレジムもいいですね。

コルクも平面化しておきます。
IMG_1841

Alc.14.5%。
濃いガーネット。
IMG_1844

黒ベリー、森の下草、青野菜香。
やはり少しカルメネールっぽい感じです。
かすかに酸が効いた重み・厚みのしっかりした味です。
シルキーなタンニンですが、喉にいい具合の収斂性を与えます。
余韻も貫禄ありますね。

うん、おいしいメルローです。
カルメネールをブレンドしてるからでしょうか。
もしくはまだメルロー畑にカルメネール残ってる?(笑)


*****


Lapostolle
Cuvée Alexandre Merlot 2014
RRWポイント 92点


Château d’Issan Blason d’Issan Margaux 2013

メドック格付け第3級、シャトー・ディッサンのセカンドラベル。
Haut-MédocBordeaux Supérieurのサードワインも出していますが、
(「Le Haut-Médoc d'Issan」と「Moulin d'Issan」という名前です。)
このBlason d’IssanはAOCマルゴーの正真正銘のセカンドです。(笑)


IMG_1729
以前ファーストラベルの2013を試してまして、今日は同じミレジムのセカンド。
ボルドーでは厳しかった2013年ですが、ファーストはなかなかの出来でした。
セカンドの2013年にも期待がかかります。(笑)


公式ページは格付けシャトーの貫禄があってよく出来ています。

ワインの紹介はラインアップそれぞれにしっかり情報量があります。

ブラゾン・ド・ディッサンの専用ページもなかなかの出来です。

ミレジムごとにデータシートがダウンロードできます。
・メルロー 57%
・カベソー 43%
シャトーの作付けは70:30でカベソー主体ですが、これはメルロー若干多め。
樽熟は新樽率35%で14~16ヶ月です。


公式ページで畑の所在を示す地図を発見したのでGoogle Mapに転記します。
Issan02
ただちょっと解せないのが、シャトーの前の畑がBordeaux Supérieurなのと、
Haut-Médocの畑がMargauxの畑に挟まれているようにも描かれています。
この地図ではそれがどこかはっきりわかりませんが、AOCマルゴーの域内でも、
格が落ちるHaut-MédocやBordeaux Supérieurの区画があるってことでしょうか?
誰か詳しい人、教えて~!


シャトー訪問は周辺の格付けシャトーとの位置関係も含めて見てみましょう。
Issan03
シャトー・マルゴーやパルメに隣接し、ジロンド川の近い方に位置します。
立地的には申し分ないとは思いますが、なぜそこがBordeaux Supérieur?(笑)

ファーストラベルのエチケットはシャトーの絵が描かれていましたが、
セカンドのBlason d’Issanは門のような建造物が描かれています。
Blasonは「紋章」の意味ですが、こういう門のことも指すんでしょうかね。
とにかくその場所を発見しましたのでスクショを貼っておきます。
Issan04
うん、ピッタリ一致です。若干前の草刈りが足りないようですが。(笑)

いつもの「マルゴーまるごと地図」も貼っておきます。(右下が北なので注意)
Issan01
シャトー・ディッサンはシャトー・マルゴーのお隣ではありますが、
マルゴー村ではなくカントナック村になります。
地図上に村ごとにリストを書き込んでますのでご確認を。


エチケット平面化画像。先ほど挙げたイラストはこれの原画です。
IMG_1691
セカンド、サードは描かれる建造物が違うだけでラベルの体裁は似せてあります。

インポーターラベルは裏ラベルを隠してませんでした。
IMG_1692
偉いぞ、ファインズ。別撮りで上げておきます。


さあ、抜栓。
IMG_1725
コルクは横ミレジム入り、Blason d’Issan専用品ですね。

コルク平面化しておきます。
IMG_1727
同じ門が描かれています。セカンドでも手抜きなしって感じです。

Alc.13%。
濃いガーネット。
黒ベリー、ダークチェリー、モカ、濡れた木…複雑です。
IMG_1728

辛口アタック。
渇いた灰のようなスモーキーさの後、
なかなかの厚みのある味が味わえます。
複雑味も十分。
逆に少し果実味が抜けてしまっている感じが、
少し寂しい気もします。灰と感じたのはそれかな?
シルキーなタンニンは余韻にいざなってくれます。
フィニッシュまでいいバランスが続き、楽しめますね。

う~ん、ファーストラベルも軽く超えてる気がします。
2013年のボルドーはいろいろ飲んでますが、確かにひどいのが多かったです。
ラフィットのセカンドとか、ラグランジュ2013とか)
このブラゾン・ディッサン2013は2013年では最高レベルかも。
シャトー・ディッサン2013も優秀で93点つけましたが、今日のは95点です。


*****


Château d’Issan
Blason d’Issan Margaux 2013
RRWポイント 95点


Boyd Bordeaux (by Boyd-Cantenac ) 2016

メドック第3級シャトー・ボイド・カントナックのエチケットかなと思うと、
「Château Boyd-Cantenac」と入るべきところにデカデカと「BOYD」とあり、
「MARGAUX」となるところが「BORDEAUX」になってます。
これがボイド・カントナックのサードと称して2千円以下でスーパーで売ってます。
さて、どんなもんでしょうか。お試ししてみるしかありません。(笑)


IMG_1676
まずもって、本当にボイド・カントナックが作るサードなのか?です。
ライセンス契約かなんかで、のれんを貸してるってのもあると思われます。

海外のサイトでも同じようなのを見つけたので、世界中で売ってそうです。
しかしこちらは、ハッキリと「BY BOYD-CANTENAC」と書いてあります。
boydc01
7.99ユーロが特売で6.79ユーロの15%OFFです。850円くらいかな?
日本じゃ安いといっても、これの倍以上の値段で売ってることになります。
ちょっと悲しくなりますね。(笑)


ボイド・カントナックの公式ページにはセカンドまでしか載ってません。

他のシャトーでもAOCボルドーのサード以下までカバーしてるのは珍しいですから、
致し方ありませんね。(シャトー・ドーザックなんかは載せています。)

後で厳しく指摘させてもらいますが、裏ラベルのインポーターシールを剥がすと、
この「BOYD」が生まれる経緯が書かれていました。それを頼りにネット調査をすると、
ボイド・カントナックのオーナー、ルシアン・ギュイメ(Lucien Guillemet)氏と、
大手ネゴシアン、メゾン・ブーイのパトリック・ブーイ(Patrick Bouey)氏がタッグを組み、
お互いのノウハウを投入して生み出されたワインなんだそうです。

Maison Boueyの公式サイトがこれ

正式名称は「Famille Bouey Vignobles & Châteaux」となっており、
自社でいくつもシャトーを所有してるようです。実質ここで作ってるのかな?

海外サイトの情報でセパージュ他、少し判明しました。
・メルロー 80%
・カベフラ 10%
・カベソー 10%
樹齢が平均35年のまあまあの古木からです。
樽熟は不明ですが、価格レンジから言って樽が効いてることはないでしょう。
以上から、なんとなくやさしいフレッシュな飲み口が想像できます。


今日のはマルゴーではないのでシャトー訪問する意味はあまりないですが…。
Boyd01
ルシアン・ギュイメ(Lucien Guillemet)氏はシャトー・プージェも所有。
(Château Pougetはメドック格付け第4級。1906年取得。ルシアン氏で4代目。)
道を隔ててほぼ同じ場所にあるように思われますが、実質一体化してるようです。
レオヴィル・バルトンとランゴア・バルトンの関係みたいなもんでしょうね。

マルゴー全体を俯瞰して位置を確認。黄色い四角のところです。
Boyd02
マルゴー格付けシャトーを全部入れるため右下が北になってるのでご注意を。
ジロンド川は下部分、左から右に流れています。

とは言っても、今日のワインはAOCボルドーです。
おそらく生産を委託されているメゾン・ブーイの所有シャトーを見てみますが、
各地あちこちにあって、どこの畑からなのかはまったく見当もつきません。
Bordeaux_map
とりあえず、寄せ集めで作ったボルドー全部入り地図を貼っておきます。


エチケット平面化画像。
IMG_1578
裏ラベルは少し破れてますが、剥がすのに苦労しました。

なんせ、こんな感じにインポーターシールがベッタリでしたから。
IMG_1576
ワインの素性を知る大切な情報を隠すのは大きな罪だと私は思います。
せめて剥がしやすいシールにしておいてほしいです。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_1677
コルクはなんと専用デザインですね。

平面化するとこうです。
IMG_1673
一応ミレジムも入ってますね。

Alc.13%。
ガーネット。
IMG_1674

黒ベリー、うっすらコルク臭?
あまり果実香は多くありません。
アタックで酸味はけっこう来てる気がしましたが、
味自体は…ちょっと驚きました。
ボルドーの平均以上のレベルに来てる気がします。
嫌味がなく「なんかウメェ〜」と素直に思ってしまいました。
喉越しにはタンニンが軽く乗って余韻にかけていい感じだし。

重みはないんですが、確実にうまい。
なんじゃこりゃ?これは偉いワインかも…です。


*****


Château Boyd-Cantenac & Maison Bouey
Boyd Bordeaux (by Boyd-Cantenac ) 2016
RRWポイント 91点


Louis Eschenauer Merlot 2017 Pays d’Oc IGP

久しぶりに北港にあるIKEA鶴浜に行きました。IKEA、楽しいですよね。
アメリカ在住中、家から一番近いお店がIKEAだったのでIKEAは馴染みです。(笑)
で、何の脈略もなく、IKEAのレストランに置いてあるワインをお試し。
187mlの小瓶。いかにも飛行機のエコノミークラスのワイン風情です。


IMG_1411
IKEAで昼食時にレストランで購入。ドライバーですのでそのまま持ち帰りました。
家での夕食のお供に抜栓(スクリュー回転)です。(笑)


一応、公式ページを確認。割としっかりしたサイトがありました。

ボトルにも書いてますが、歴史は古く1821年創業となっています。
どんどんビジネスが広がり、2007年にはフランス最大級のワイン企業、
GCFグループ(Les Grands Chais de France)傘下となり世界にワインを供給しています。
ボルドーがベースで、ラングドックも作っていまして、今日のメルローがそうです。
一応、ワイン紹介がちゃんとありました。
・メルロー 100%
完熟で収穫、除梗破砕、低温で6~12日間醸します…とあるだけですが。
まあ、そんなレベルのテーブルワインなんだと思います。


ボルドーの近くが本拠地のLouis Eschenauerの訪問を試みますが、
Google Mapで検索するとここがヒットします。
GCF01
GCFグループですね。場所は、ほぼアルザス、ロレーヌです。(笑)
J.P. CHENETがメインブランドです。スーパーでよく見かけます。
で、Louis Eschenauer訪問はもう諦めます。

これがIKEA鶴浜。
Ikea01

これがアメリカでご近所だったIKEAパラマス店。
Ikea02
以上、どうでも良かったですね。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_1407
小さいボトルなのにしっかりしたデザインのラベルです。
インポーターはディス・エクスポール・ジャポン


さて、スクリュー回転。
IMG_1413
小さくて、開けにく~い。(笑)

Alc.13.5%。
ガーネット。
IMG_1409

カシス、チェリー。
軽めながら嫌な甘さや果実味はなくクールな感じ。
薄っぺらさをクールと表現できるのは印象がいい証拠?(笑)
こうなると、タンニンもうまく効かせてる気がしてきます。

値段なりのレベルながら楽しくガブ飲みできそうです。
ミニミニボトルではガブ飲みはできませんでしたが…。


*****


Louis Eschenauer
Merlot 2017
Pays d’Oc IGP
RRWポイント 85点


Domaine Tetta Merlot Barrique 2017

岡山県新見市哲多町にあるドメーヌ・テッタ。
2016年にワイナリー施設がオープンしたという新しいところです。
メルローをお試ししますが、この2017年がファースト・ヴィンテージだそうで、
ワイナリーの完成で、ブドウ栽培からビン詰めまで行えることになり、
晴れて屋号を「tetta」から「domaine tetta」に改名したんだそうです。
なんだかフランスのワイナリーのような話。本格派な感じがしますね。


IMG_1335
岡山県と言っても山奥(笑)。自宅から車で片道3時間半かかります。
微妙な距離ですが、今回これを抜栓するにあたり、頑張って行ってきました。

 
公式ページで下調べ。カッコいいデザインです。

今日のワインのコメントをそのまま転記しておきます。
「2016年は一部全房でピジャージュは1日1 回程度でしたが、2017 年は完全除梗、
ピジャージュ1日2 回。野生酵母で20℃を超えないゆっくりとした長期発酵は、
前半ステンレスタンク、後半木樽で。自然に任せた乳酸発酵が終わったかな?
といったところで瓶詰。」


さあ、Google Mapではなく本当にドメーヌ訪問です。(笑)
公式ページによれば月・火が休みだそうで、本日は日曜日で開いていることも確認。
IMG_1322
4時間近くかかり到着。「ん?」「静かだな…?」「CLOSED?」…「ガ~ン!」
まさかですが、閉まってました。(涙)

仕方がないので付近を散策。
IMG_1317
モダンなデザインの建物は、ブドウに優しいグラビティフローシステムを採用。

周りが一面所有畑なのは雰囲気が素晴らしいです。冬なので殺風景ですが。
IMG_1319
トレードマーク(?)のパンダちゃんも見つけました。

Google Mapでは、まだ「domaine」が完成する前の写真でした。
tetta01
リベンジでまた来るとは思いますが、いつになることやら…。


エチケット平面化画像。1枚ものです。
IMG_1043
「Mis en bouteille au domaine tetta」と「ドメーヌ元詰め」が誇らしげです。

もとはこんなデザインの紙でラップされてました。
IMG_1041
パンダちゃん! パンダちゃん!


さあ、抜栓です。
IMG_1333
キャップシールはアルミ箔ではなく、蝋(ろう)封タイプでした。

コルクも平面化。ここにもパンダちゃん!
IMG_1331
What would Panda drink?(パンダって何飲むの?)って何のメッセージ?
ワインを飲むって言いたいのかしら。

Alc.12%。
ガーネット、ですが結構透け感があります。
IMG_1334

涙はほぼ形を認められず。
カシス、スミレ…ブラックベリーも出てきました。
スパイスも。
微炭酸かと思う酸を感じる辛口アタック。
味の芯は確かにあるんですが厚みは弱めです。
喉元で苦味+タンニンを感じられ、
メルローらしさが出ていておいしいんですが、
酸を抑えきれてないのが少々残念。

ただ、すごいポテンシャルを感じるので、今後が楽しみ。
ピノも試したくなります。


*****


Domaine Tetta
Merlot Barrique 2017
RRWポイント 86点


Bodegas Tagonius Gran Vino Reserva 2005

スペインのタゴニウス・グラン・ビノ・レセルバ2005です。
リカマンの店頭での1本ですが、パーカーおじさん93点のシールに釣られたのは内緒。(笑)
DO Vinos de Madridというのは初めてです。後で調べてみましょう。
結構なバックヴィンテージですが、これが吉と出るか、凶と出るか…なんですよ。


IMG_1214
1860年に創立したワイナリーが前身だそうで、遡ると歴史は古そうです。
現在はマドリッドの企業グループが投資して規模を拡大、評価も高いようです。


公式ページはそこそこの出来なんですが、さすがに2005年のラインアップは載っていません。

よってネット情報に頼るわけですが、日本のサイトに結構この2005年が出回っています。
セパージュは、
・メルロー 65%
・テンプラニージョ 15%
・カベソー 10%
・シラー 10%
メルロー主体って面白いですね。
新樽率100%のフレンチオーク樽で18ヶ月熟成と贅沢にやってます。


ワイナリー訪問。
VinosdeMadrid02
Vinos de Madridと言うだけあってマドリードの南東にあります。
ティエルメス(Tielmes)という町の近く、マドリードから車で小1時間の距離です。

DO Vinos de Madridをスペイン全体の地図で確認します。
VinosdeMadrid03
やはりマドリード周辺ですが、南東側と南西側の2地域に分かれてますね。
面白い。

中央高原(Meseta Central)のDOだけに注目してみます。
VinosdeMadrid01
DO La Manchaでかいですね。

参考までに、
DO Vinos de  Madridの公式ページです。



ラベル平面化画像。
IMG_1206
珍しい透明フィルム状のラベル。撮影しにくっ。
裏ラベルはインポーターもので、これ見よがしの「パーカーポイント93点獲得ワイン」。
DO Vinos de Madridの認証シールはちゃんと貼ってます。


さあ、抜栓。うっ! 液面がかなり上がった跡がありますよ。
IMG_1212
15年ほどの間に何が起こったのか。どんな保管状態だったのか。心配です。

Alc.14.5%。
少し濁り気味のガーネット。エッジから褐変しつつ透明感が侵食しています
IMG_1213

弱い黒ベリーは感じますが、すぐに濡れた木の樽香からの腐葉土。
タマネギ。硫黄の感じ。還元臭か?
非常に嫌な予感です…。

酸と苦味のアタックです。
味わう力がないのかと不安になりながら味わいを探しますが、
その味が見当たりません。

残念ですが、これは欠陥認定です。
パーカーおじさんがこれに93点をつけるとは思えませんね。

 この2005年もの、海外では50ドルくらいで売られてたようですが、
日本ではなぜか1500円くらいで叩き売りしてるところがあります。
品質がヤバいこと、わかってたんじゃないのと疑ってしまいます。


*****


Bodegas Tagonius
Gran Vino Reserva 2005
DO Vinos de  Madrid
RRWポイント --点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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