Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

ピノ・ノワール

Karl Haidle Spätburgunder Trocken Stubensandstein 2018 Württemberg

カール・ハイドルというドイツはヴュルテンベルク(Württemberg)の作り手のシュペートブルグンダー(Spätburgunder)、すなわちピノ・ノワールです。VDP.の Gutswein の等級マークがついていますが、店頭では隣に同じ作り手の Erste Lage のものも置いてました。一瞬迷いましたが、平常運転、お手頃のグーツヴァインの方を選びました。はてさて、吉と出るか凶と出るか…。

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カール・ハイドル(Karl Haidle)は、カール・ハイドルさんが1949年にシュトゥットガルトに近いレムス渓谷(Remstal)で設立したワイナリーです。0.5haで始めた畑は現在19haにもなり、この地で協同組合ではなく個人でワイナリーを成功させた先駆者とされているようです。現在は2代目のハンスさん、3代目のモリッツさんが運営をしています。

公式ページは、ワイナリー紹介、畑紹介などなかなか充実の内容でした。
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ワイン紹介は、今日のワインのデータシートがリンク切れのようで残念。
・ピノ・ノワール 100%
オークの大樽とバリックの併用で熟成させるようですが期間がわかりません。

今日のワインは VDP. のグーツヴァイン(Gutswein)の等級となっていますが、VDP.(ファーデーペー、Verband Deutscher Prädikatsweingüter)の格付けについておさらいをしましょう。
ドイツの QbA や Prädikatswein の等級は甘さが基準で品質自体がわかりにくいこともあり、VDP.(ドイツ高品質ワイン醸造家協会)が1910年に独自に審査・認定を始め、畑に格付けをしています。テロワール重視のフランス式と考えればわかりやすいです。
キャップシールに VDP. ロゴ(鷲のマーク)が入り、以下の等級が表記されます。

Gutswein(グーツヴァイン)・・・地域名ワイン
Ortswein(オルツヴァイン)・・・村名ワイン
Erste Lage(エアステ・ラーゲ)・・・1級畑ワイン
Grosse Lage(グローセ・ラーゲ)・・・特級畑ワイン
 この特級畑からの辛口ワインには、特に、
Grosses Gewächs(グローセス・ゲヴェックス)・・・“Grand Cru”
 と表記され、Qualitätswein trocken が併記されます。

今日のワインは Gutswein(地域名ワイン)。同様に Qualitätswein trocken が併記されてます。


ワイナリー訪問。ロゴマークにある建物が畑の真ん中にありました。
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ワイナリー自体はこの畑のすぐ麓にあります。丘の上の建物はイーブルク城 (Y-Burg)といって建てられたのは1300年頃といいます。なんだかんだあって18世紀頃に壁だけが残るまで破壊されたそうです。この建物を取り囲む畑はカール・ハイドルの畑なので、イーブルク城もワイナリーの所有なんでしょうね。マークに使ってるくらいですから。

公式ページに所有畑の地図があったので Google Map にインポーズします。
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最初の写真に写ってる畑全部なんですね。この地図の範囲外にもまだ所有畑はありました。

今日のワインは地域名ワインで、ヴュルテンベルク(Württemberg)が産地です。ドイツの(13ある)生産地のひとつでありまして、場所としてはバーデンの東側に広がっています。
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この地図にも書かれていますが、ヴュルテンベルクには大きく4つのベライヒ(Bereich)があります。以下の4つになります。

Kocher-Jagst-Tauber(コッハー・ヤークスト・タオバー )
Württembergisch-Unterland(ヴュルテムベルギッシュ・ウンターラント )
Remstal-Stuttgart(レムシュタール・シュトゥットガルト)
Oberer Neckar(オーベラー・ネッカル )

また、地図外ですが、少し離れたボーデン湖畔にも飛び地のベライヒがもう2つあります。湖の北岸東側で Württembergischer Bodensee(Nonnenhorn、Wasserburg、Lindau)と Bayerischer Bodensee(Kressbronn周辺)といいます。ボーデン湖周辺はややこしい…。

今日のワインは Remstal-Stuttgartレムシュタール・シュトゥットガルト)のベライヒになりますが、見にくい地図なので、Google Mapに転記してワイナリーの所在を確認します。
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シュトゥットガルトの東側ですね。シュトゥットガルトはバーデン・ヴュルテンベルク州の州都であり、ネッカー川が町を流れる大都市です。ベンツやポルシェの本社と博物館があったりします。

ワイン産地としてのヴュルテンベルクのカギとなるのがやはり川です。上の地図にも書き込みましたが、川だけに着目するとこんな具合に流れています。
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ネッカー川(Necker)はマンハイムでライン川と合流しますので、ライン川の支流ということになりますが、ヴュルテンベルクの主要な4つのベライヒを貫く大きな川です。


ラベル平面化画像。長~い一枚ものです。
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ユーロリーフが付いてますね。ヴィーガンワインのようです。
インポーターシールが隠しているのはバーコードだけでした。セーフ。


さあ、スクリュー回転。
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Ortswein(オルツヴァイン)以下はスクリューキャップ仕様のようです。キャップにはエンボスのマークが入っていてカッコいいですが。

Alc.12%。(pH:4.11、Brix:6.2)
ルビー。
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ラズベリー、ストロベリー、チェリー。
青み、茎っぽさもかすかに感じます。
辛口アタック。
大人しめの酸はいい感じですが、
味の芯は弱めで酸に負けています。
すると後味でもその酸は引きずるんですよね。

ライトなピノとしてよしって感じなんですが、
やっぱりもう一つ上のグレードが良かったのでしょうか。
(笑)


*****

Karl Haidle
Spätburgunder Trocken 
Stubensandstein 2018
Württemberg
RRWポイント 88点


Bouchard Père & Fils Bourgogne Pinot Noir La Vignée 2018

前にも2015年を試しているブシャール・ペール・エ・フィスです。特に好みなわけでもありません。たまたま特価で売っていたので手を出してしまった的な…(笑)。どちらかというと、過去に本や漫画(漫画ソムリエ 第6巻 Vintage 45:不正)で読んだブシャール・ペール・エ・フィス社が1987年に起こした不祥事の印象で避けていたくらいです(笑)。

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1731年もの昔にミシェル・ブシャールによってボーヌに設立されたブシャール・ペール&フィスは、ブルゴーニュで最も古い作り手の1つであり、コートドールで最大の地主の1つでもあります。(現在、所有畑130haの内、74haが1級畑、12haが特級です。)
そんな偉大なドメーヌがしくじったのが1987年の不正事件です。フランスでは法律で禁止されている補糖と補酸の併用を行っていたことが発覚。その上、補糖の量自体も法律の制限量を上回っており、さらには原産地表示以外のブドウも使っていたというから驚きです。そして事件当時の経営者が吐いた言葉が、「みんなやってるのに何でワシだけパクられるねん!」だそうです。(笑)
案の定、その後会社は傾き、1995年にシャンパーニュ・アンリオを所有するジョゼフ・アンリオ氏に身売りをすることになります。しかし、アンリオ氏が経営を引き継ぐと、畑から醸造からあらゆる面に改革が行われ、現在のブシャールの品質は向上し、再び世界に名が知れ渡るドメーヌに返り咲いているということです。
ただ個人的には、そういうネガティブな話は印象に残るものでして、なんとなくいや~な感じを感じながらの抜栓となっちゃうんですよね。(笑)

公式ページは大ドメーヌの風格でしっかりしてますよ。

今日のAOCブルゴーニュもちゃんとデータシートまであります。
・ピノ・ノワール 100%
ただし、畑の場所はわかりません。シャブリからボジョレーまでのどこかです(笑)。買いブドウ(マスト)か買いワインだとはっきり書いています。熟成は10~15%だけフレンチオーク樽で、残りはステンレスタンクで9~10ヶ月だそうです。まあ、レジョナルですからこんなもんでしょう。

ただ、ひとつ気になるのは、裏ラベルの添加物の「安定剤アカシア)」の表示。たまに安ワインの表示で見かけますが、調べると現物はこの写真のような樹脂だそうです。(オエッ…笑)
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アカシア属アラビアゴムノキの樹皮から採るそうで、「アカシア」の代わりに「アラビアガム」と表示されることもあります。自然由来ですし、禁止されているわけでもなく、乳化剤や安定剤として広く使われているもののようです。例えば、アイスクリームやガムシロップ。あと、清涼飲料水の類、特にコーラはこれなしには成分が均一に混ざらないそうです。まさに安定剤なわけですね。
しかし、待てよ? たいていのワインはこんなもの入れずに作ってますよね。やはりこれは真っ当な作り方を端折って、それなりの味わいを作為的に作り出そうとして入れるもんなんでしょうね。

添加物の安定剤、ペイ・ドックの安いワインでも見かけますが、自分の経験上として過去の記録を調べてみると、なぜか南アフリカが特に多かったです。これは「アラビアガム」の例。
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De Wetshof という作り手では「安定剤(CMC)」とあります。
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CMCは Carboxymethyl Cellulose(カルボキシメチルセルロース)のことで、天然パルプ由来のセルロースを加工して作られた増粘安定剤だそうです。これも無害なんでしょうが、真っ当なワイン造りではないところで、とろみや粘りを出そうとしてるわけですよね。今日のブシャール同様、何となく釈然としません。そうそう、調べていて気がついたんですが、南アフリカは他国では見られない「酸味料」という謎の添加物の表示も多かったです。要注意ですね。

今日はなんだかすごく脱線(笑)。恒例の作り手訪問はしておきましょう。
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ボーヌの鉄道駅から市街へ向かって歩いて5分。旧市街の外郭に到達してすぐのところですね。なんとお向かいがアルベール・ビショーでした。


エチケット平面化画像。
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「安定剤(アカシア)」が燦然と輝いています(笑)。


さあ、抜栓。
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キャップシールなんかはカッコいいですよ。

コルク平面化。
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汎用品ですが、DIAMのいくつだろう? 3? 5?(笑)

Alc.12.5%。(pH:4.42、Brix:7.1)
しっかり色づいてるルビー。
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フランボワーズ、チェリー、ベリーの酸味の香り。
辛口アタック。
控えめで程よい酸味と複雑さも感じる味があります。
軽さはありますが、フレッシュ感として解釈可能。
後味で少々水臭い気がするんですが、
総論としてなかなかうまくまとまっています。

昔飲んだ2015年よりずっといいですね。
これが「安定剤(アカシア)」の効果なんでしょうか?
(笑)


*****

Bouchard Père & Fils
Bourgogne Pinot Noir La Vignée 2018
RRWポイント 90点


MontGras Antu Pinot Noir 2017 DO Valle de Leyda

チリですが、ちょっと上等そうなピノ・ノワールを発見しました。作り手はモングラス(MontGras)。アメリカにいた頃は、モングラスのカルメネールや、4種ブレンドの「クワトロ」なんていうワインがあちこちに売っていたのでよく飲んでいましたが、日本ではあまり見かけませんね。なかなかおいしいワインを造るところという印象なので楽しみです。

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モングラスは1993年にコルチャグア・ヴァレーで始まりました。エルナンとエドゥアルドのグラス兄弟が創設者&現オーナーです。コルチャグアにとどまることなくマイポ・ヴァレー(Alto Maipo)やレイダ・ヴァレー(Leyda Valley、San Antonio Valley)にも進出して成長目覚ましいようです。今日のピノ・ノワールはそのレイダ・ヴァレーからですね。

公式ページは今風のいい感じです。データシートも豊富に準備されています。

「Ninquén」というカベソーのフラッグシップがあり、その下がこの「Antu」というシリーズになっています。「Antu」とは原住民の言葉(マプチェ語)で「太陽」の意味だそうで。
・ピノ・ノワール 100%
レイダのピノ・ノワールなので、載っていた「Limited」というやつと基本同じだと思うのですが、今日のは Limited と書いておらず、ワインメーカーのサインも違っています。公式に載ってないワインもあるのかもですが、同じだとすれば、228Lと500Lのフレンチオーク樽で12ヶ月の熟成だそうです。


モングラスはコルチャグア・ヴァレー、パルミージャ(Palmilla)近くにあります。
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残念ながらストビューで近寄れず、上空写真でお茶を濁します。コルチャグアの主要河川ティンギリリカ川(Río Tinguiririca)が近くを流れています。おっと、「コルチャグア」って地名がありますね。ショボすぎて町でさえなさそうですが、まさかここからコルチャグア・ヴァレーと名付けたんでしょうか。

ラペル・ヴァレー(コルチャグア+カチャポアル)のリベルタドール・ベルナルド・オイギンス州(Región del Libertador General Bernardo O'Higgins)を俯瞰してモングラスの場所を確認。
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モングラスはコルチャグアに畑を3ヶ所所有。サン・ホセ(900ha)、ニンケン(100ha)、プマンケ(2007年取得)です。カベソー、カルメネール、メルロー、シラーなんかはこの辺りからです。

今日のピノ・ノワールは少し離れた、サン・アントニオ・ヴァレーのサブリージョンになるレイダ・ヴァレー(Valle de Leyda)からになります。地図で示すとここ。バルパライソ州です。
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アマラル(Viña Amaral)と呼んでるそうです。海岸から12kmしか離れておらず、いわゆる「コスタ(Costa)」に分類される海洋性の気候です。フンボルト海流の影響を受け冷涼な気候となり、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、そしてピノ・ノワールにうってつけだそうです。

Google Mapで大体の場所がわかったのでズームインしてみます。
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ここに650haもの畑を開いているそうです。マイポ川の河畔で良さげな立地です。実際、標高や日照からくる影響のみならず、マイポ川流域の沖積堆積物、海洋堆積物からの石灰質、沿岸山脈に由来する花崗岩など、ありとあらゆる要素が絡み合い複雑なミクロクリマを形成しています。チリのテロワール、あなどるなかれですよね。


ラベル平面化画像。
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インポーターのヴァンパッションのサイトでは新生ドメーヌ 「ドメーヌ・デ・グラス」と紹介されています。そんなに新しくもない「モングラス」なんですけどね。


さあ、抜栓。
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キャップシールの太陽(?)マークはモングラスのシンボルのようですね。

コルク平面化。
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あまりたいしたことなかったですね。

Alc.14%。(pH:4.38、Brix:7.5)
しっかり色づいてる濃いめルビー。細かいながらキレのいい涙も。
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ラズベリー、チェリー、あんず。
茎っぽくもあり、熟成感のある複雑な香り。
辛口アタック。
穏やかないい酸に乗ってたどり着く味は、
ふくらみのあるなかなかな滋味です。
かすかな苦味様のタンニンがさらに立体感を与え、
余韻も最後まで楽しませてくれます。

何気にブルゴーニュ含め他国のバリ旨ピノと張り合えるうまさです。
チリのピノのポテンシャルを見た気がします。


*****

MontGras
Antu Pinot Noir 2017
DO Valle de Leyda
RRWポイント 94点


Clos Buzao Pinot Noir Réserve 2018 Dealurile Munteniei

ルーマニアのピノ・ノワールを見つけたのでポチったんですが、1000円+税というお値段です。素性を調べるのもちょっと手こずりそうな予感。まあ、ルーマニアは経験上レベルがそこそこ高いので、当たりであること期待しつつルーマニアワインの総論でも調べましょうか。

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案の定、作り手の素性不明(笑)。裏ラベルに「Bottled by DMD at F11170 France」とあります。フランスのネゴシアンでしょうか、このポストコードはレサック・シュル・ランピ(Raissac-sur-Lampy)というカルカソンヌの近くの町です。やはり、Chai DMD というワイン流通業者のようです。

Chai DMD の写真があったので貼っておきます。ルーマニアじゃないですよ。(笑)dmd01
ネットのショップの情報では、『南仏ドメーヌのオーナー“ピエール・デグルット氏”が手がける。“ブルゴーニュ以外でピノが上手に育つのはここしかない”と、ピノ・ノワールの苗木を全てフランスから持ち込んで、ルーマニアの銘醸地「デアルマーレ」で造られたワイン。』とあります。
「南仏ドメーヌ」ってどこな? ピエール・デグルット氏って誰な? …と、基本的なことがわからず情報的価値はほぼゼロです。(笑)

『ルーマニアの銘醸地「デアルマーレ」で造られたワイン』とありますが、今日のワインは「Dealurile Munteniei IGP」となっています。(IGPが「Indication Géographique Protégée」とフランス語なのもご愛敬。)ネットの情報によると、10年くらい前のヴィンテージでは(そんな前からあるんだ…)確かに DOC Dealu Mare だったようです。DOC → IGPで、少し広域になったのでしょうか。

ルーマニアのワイン法では、原産地呼称のDOCDenumirea de Origine Controlată)と地理的表示のIGIndicaţie Geografică)で産地が格付けされており、EUの規定よりも厳しいなんて言われています。ルーマニアがEUに加盟したのが2007年と割と最近なんですが、基本はEUワイン法のAOP/IGPに準じてるんじゃないでしょうか。

ルーマニアには、DOCが33、IGが12あると言います。列挙してみましょう。
(アルファベットはルーマニア語表記のまま記します。読みづれぇ~。笑)

DOC(Denumirea de Origine Controlată):計33
(Denumiri de origine controlată → 複数形)
インデントしてあるのはサブゾーンです。

1. Târnave
Blaj
Jidvei
Mediaş
2. Alba Iulia
3. Sebeş - Apold
4. Aiud
5. Lechinţa
6. Cotnari
7. Iaşi
Copou
Bucium
Uricani
8. Bohotin
9. Huşi
Vutcani
10. Iana
11. Dealu Bujorului
12. Nicoreşti
13. Panciu
14. Odobeşti
15. Coteşti
16. Dealu Mare
Boldeşti
Valea Călugărească
Urlaţi
Ceptura
Tohani
Breaza
Merei
Zoreşti
17. Pietroasa
18. Ştefăneşti
Costeşti
19. Sâmbureşti
20. Drăgăşani
21. Banu Mărăcine
22. Segarcea
23. Mehedinţi
Severin
Corcova
Golul Drâncei
Vânju Mare
Oreviţa
24. Recaş
25. Banat
Moldova Nouă
Dealurile Tirolului
Silagiu
26. Miniş
27. Crişana
Diosig
Biharia
Şimleu Silvaniei
28. Murfatlar
Medgidia
Cernavodă
29. Babadag
30. Sarica Niculiţel
Tulcea
31. Adamclisi
32. Oltina
33. Însurăţei


IG(Indicaţie Geografică):計12
(Indicaţii geografice → 複数形)

1. Dealurile Transilvaniei
2. Dealurile Moldovei(もしくは)
Dealurile Hârlăului
Dealurile laşilor
Dealurile Huşilor
Dealurile Tutovei
Dealurile Covurluiului
Terasele Siretului
3. Dealurile Vrancei
4. Dealurile Munteniei
5. Dealurile Olteniei
6. Viile Carașului
7. Viile Timişului
8. Dealurile Zarandului
9. Dealurile Crişanei
10. Dealurile Sătmarului
11. Colinele Dobrogei
12. Terasele Dunării


今日のワインは、IG Dealurile Munteniei ですが、ワイン名が「Clos Buzao」といいます。おそらく「Buzao」という場所があるはずと調べると、どうやら現地語で「ブザウ(Buzău)」のようです。ムンテニア(Muntenia)地方の県とその県都に Buzău というところがありました。ムンテニア(Muntenia)地方は首都ブカレストを含むルーマニアの南部を占める地方です。

ブザウは DOC Dealu Mare の域内にあり、IG Dealurile Munteniei に含まれます。Dealurile Munteniei の意味は「ムンテニアの丘」ということですから、ムンテニア地方の山側部分に当たるようです。以上をこの地図で確認してみましょう。
Romania_Wine_Region
ブカレストの北側、IG Dealurile Munteniei(黄文字)は見つかりましたか? その中に DOC Dealu Mare があり、ブザウ(Buzău)もその域内にありましたね。


実はこの辺りの情報は、ルーマニアワイン専門商社のユーロアジアトレーディングのサイトが詳しいです。カタログPDFにルーマニア情報が満載です。読み方もカタカナでわかります。(笑)
Romania_Wine_Region_ET
最初からこれを上げとくべきでしたかね。(笑)

毎回やってますが、Google Map上でルーマニアの緯度を見ます。
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ルーマニアはフランスとほぼ同じ緯度にあり、フランスの銘醸地のエリアがほぼ同じ規模で東欧に展開している印象です。国土の中央にとぐろを巻くように走るカルパチア山脈を境に、山岳部と平
原部で気候が大きく異なるため、生産されるワインも多種多様なんだそうです。やはり興味深い国です。


ラベル平面化画像。
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インポーターの重松貿易のサイトへ行ってもこのワインの情報はありませんでした。


さあ、抜栓。
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まあ、汎用品ですね。コルクも短い。

コルク平面化。
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ブドウのイラストのみ。

Alc.12.5%。(pH:4.37、Brix:7.0)
しっかり色づいたルビー。
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ラズベリー、イチゴ。
ミンティーな風味に隠れ軽めながら佃煮香もあります。
辛口アタック。
酸はミルキーなくらいまろやかで控えめ。
そこそこの複雑味があって面白いです。
全体像は値段なりの軽さはあるんですが頑張ってると思います。
やはり、ルーマニアはいい線行ってますね。


*****

Clos Buzao
Pinot Noir Réserve 2018
Dealurile Munteniei IGP
RRWポイント 90点


Domaine Philippe Charlopin Bourgogne Côte d’Or 2017 Cuvée Prestige

ブルゴーニュを代表する生産者のひとつであるドメーヌ・フィリップ・シャルロパン・パリゾ(Domaine Philippe Charlopin-Parizot)であります。ジュヴレ・シャンベルタンが本拠地ですが、8つのグラン・クリュ、35のアペラシオンのワインを作る名門ドメーヌ。過去、村名はいくつか試してますが、今日は「AOC Bourgogne Côte d’Or」をいただきます。これは2017年に新しく認められたAOCで、ただの広域と侮るなかれというやつでしたね。シャルロパンは早速2017年ヴィンテージからこの「~コートドール」に名称変更しています。

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1977年に家業の畑たった1.5haから始めたフィリップ・シャルロパンは、かのアンリ・ジャイエから指導を受けた一人ですが、そのお陰なのか今では珠玉のグラン・クリュ含む25haに大発展し高評価を得ています。そう言えば店頭でシャルロパンのシャブリも見かけましたね。手広い。

公式ページは正直古くさいデザイン。情報も決して多くないですが、あるだけマシですね。

ワインごとの情報がないのでネットで探ります。
・ピノ・ノワール 100%
新樽率10%で10~14ヶ月という情報がありました。また、畑は、ジュヴレ・シャンベルタン村、マルサネ村、そしてわずかにクーシェ村に広がる合計3haの畑からとのこと。


作り手訪問。ジュヴレ・シャンベルタンですが少し外れの方。県道974号線沿いです。
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お向かいがフーリエですね。

ジュヴレ・シャンベルタンの地図上で見るとこのあたりです。(黄四角)
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ジュヴレ・シャンベルタンは村名畑が県道974号線の東側まで広がっており、AOC Bourgogne に相当する広域畑(レジョナル)はさほど多くはないです。とは言え、今日のワイン、それにマルサネ、クーシェを混ぜて3haという手掛りだけでは、どこだかさっぱりわかりません。(笑)

そのマルサネ(マルサネ・ラ・コート)とクーシェの位置関係を見ておきます。
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白い線は行政区分ですが、AOCジュヴレ・シャンベルタンはブロションにはみ出てますし、AOCマルサネがシュノーヴやクーシェまで含むだとか、AOCフィサンは一部ブロション側にはみ出してるとか、行政区分通りスキッといかないので正しい範囲は適宜覚えましょう。(笑)


今日のメインエベント、AOCブルゴーニュ・コートドールAOC Bourgogne Côte d’Or)です。コートドールが付いただけと思うなかれ。実は対象の地域はAOCブルゴーニュとはずいぶん違います。まずは、その対象範囲を見てみましょう。例によってINAOの地図を見ます。
BCotedor02
左側が元来のAOCブルゴーニュの対象範囲の地図です。右側が今回のAOCブルゴーニュ・コートドールの対象範囲を示す地図になります。
具体的には右の地図の「AOP Bourgogne DGC Côte d’Or」が示す範囲になるんですが、もともとのAOCブルゴーニュ(左側の地図)がグラン・オーセロワからボジョレーまで広範囲に渡っていたことからすると、ずいぶんと限定されましたね。

この範囲をGoogle Map上に重ねてみます。赤線で囲った部分です。
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シュノーヴからマランジュまで、まさにコートドール(=コート・ド・ニュイ+コート・ド・ボーヌ)の全範囲。特級・1級畑を含む村名AOCの集合体です。それでも基本は県道974号線の東側(もともとのAOCブルゴーニュ)がメインになるんでしょうけど…。
山側のオート・コート・ド・ニュイ/ボーヌはこの範囲からは外れていますね。これらはそれぞれ単独で、AOC Bourgogne Hautes Côtes de Nuits / Beaune が名乗れますからね。AOCブルゴーニュ・コートドールがこれら「地理的呼称付きブルゴーニュ」の仲間入りをしたってことになります。なので、オート・コートの部分は外れるわけで。
つまり、AOCブルゴーニュ・コートドールは、今までにもあった、地理的呼称DGCDénomination Géographique Complémentaire)がついたAOCブルゴーニュと同じ扱いで、地域名AOCブルゴーニュでありながら、その中の特定のエリアに限定するものということです。

AOC Bourgogne Côte d’Or が仲間入りし、全部で14になった地理的呼称付きAOCブルゴーニュDénominations Géographiques Complémentaires de l’AOC Bourgogne)を列挙します。(順不同)範囲・場所は書きませんので勝手に調べてください(笑)。

・AOC Bourgogne Côtes d'Auxerre
・AOC Bourgogne Chitry
・AOC Bourgogne Epineuil
・AOC Bourgogne Coulanges La Vineuse
・AOC Bourgogne Hautes Côtes de Nuits
・AOC Bourgogne Hautes Côtes de Beaune
・AOC Bourgogne La Chapelle Notre Dame
・AOC Bourgogne Le Chapitre
・AOC Bourgogne Montrecul(Montre-Cul)
・AOC Bourgogne Tonnerre
・AOC Bourgogne Côte Saint-Jacques
・AOC Bourgogne Côte Chalonnaise
・AOC Bourgogne Côtes du Couchois
AOC Bourgogne Côte d’Or

AOC Bourgogne Vézelay というのもありましたが、AOCブルゴーニュ・コートドール誕生と同じくして2017年に単独 AOC Vézelay に昇格しています。
この中じゃ、オート・コート以外ではコート・シャロネーズと Montrecul(Montre-Cul)くらいしか飲んでませんね。課題多し…。


エチケット平面化画像。
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2016年まではご覧の通り、ただのAOCブルゴーニュでした。
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今まで飲んだ他のAOCブルゴーニュも、AOCブルゴーニュ・コートドールが名乗れるものが多かったと思います。順次名称変更が進むんでしょうかね。

そうそう、インポーターシールは剥がしましたが、こんな具合でした。
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オリジナルのラベルは上から貼られることを想定してるデザインですかね。


さあ、抜栓。
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コルクはドメーヌ名入りですが、ここに写ってるだけなので平面化はしません。

Alc.13%。(pH:4.37、Brix:6.8)
クリアですがしっかり色づいたルビー。アンリ・ジャイエ譲りの完全除梗ですからね。
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フランボワーズ、フレーズ、煮詰まった滋味の風味あり。
完全除梗ながら茎っぽい青さもかすかに香ります。
辛口アタック。
酸は弱めながら味の輪郭をアシストしています。
複雑味もしっかりありウットリしますね。
喉越しから余韻と、いいバランスを流れの中で感じられます。

出ましたね。いい仕事する酸のパターンです。
2017年が良年だからでしょうか。かなりハイレベル。


*****

Domaine Philippe Charlopin-Parizot
Bourgogne Côte d’Or 2017
Cuvée Prestige
RRWポイント 93点


Indómita Gran Reserva Pinot Noir 2019

前からちょこちょこ試しているインドミタです。今日はピノ・ノワールといきましょう。とにかくリカマンに大量に置いてあるので(笑)特売になってるとつい手が出てしまいます。ここはサンソーカリニャンのモノセパージュ、ゲヴュルツの甘口など結構面白そうなのを出しているので過去にいくつか試しています。実力もそこそことお見受けします。

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インドミタはカサブランカ・ヴァレーに2004年創業という新しめのワイナリーですが、輸出量ではチリで8位という大手になっています。元はベティア(Bethia)グループというチリ資本の傘下でしたが、2017年に中国のワイン企業グループ Changyu(Yantai Changyu Pioneer Wine)に買収され現在は中国資本になっています。サンタ・アリシア(Santa Alicia)も同じく Changyu 傘下ですからお仲間です。(笑)

公式ページはまたリニューアルしてるようです。内容は減っていってるような…。

ワイナリーの歴史も長くなく、中国企業傘下ということもあってか、自社の歴史なんかはまったく触れられていません。なんとなく身につまされるものがありますね。
・ピノ・ノワール 100%
これ以上の情報は載ってませんが(笑)、ブラジルのショップサイトの情報ですと、除梗あり、低温浸漬あり、オーク樽で6ヶ月の熟成とのこと。


何度も行ってますが、再度ワイナリーを訪問。丘の上にあって割と立派ですよ。
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首都サンティアゴと太平洋岸の都市バルパライソを結ぶ幹線道路(68号線)沿いにあるカサブランカの町のすぐ近くです。そしてここがカサブランカ・ヴァレーなわけです。


サンティアゴ、首都州周辺の広域地図で位置関係を把握しておきましょう。
Indomita02
サンティアゴの人は、ビニャ・デル・マル(Viña del Mar)という海岸リゾートによく行きますから、幹線道路沿いのカサブランカ・ヴァレーはマイポ・ヴァレーより馴染みがあるんじゃないかと思われます。
カサブランカ・ヴァレーは「Costa」に分類されるその地形・位置関係から、フンボルト海流による冷却効果の影響を強く受け、概して冷涼な気候となっています。ブドウ栽培が盛んになったのは1980年代とさほど古くないのですが、すぐに白品種にうってつけとわかった生産者が集まり、ソーヴィニョン・ブランやシャルドネの一大産地となっていきました。同様の理由で、ピノ・ノワールもカサブランカ・ヴァレーに適した品種として栽培され成功しています。


ラベル平面化画像。
IMG_4836
ジェームズ・サックリングさんの91点シールが誇らしげです。サックリングおじさんはこのピノ・ノワールに過去からコンスタントに90点以上をつけてます。お好みなんですね。


さあ、抜栓。
IMG_4907
キャップシールは無印。

コルク平面化。
IMG_4908
凝った模様にワイナリーの遠景からの姿が描かれています。

Alc.14%。(pH:4.30、Brix:7.7)
ルビー。
IMG_4909

ラズベリー、イチゴ。
ミント(ゼラニウムっぽ?)や茎感もわずかながらあります。
酸味が乗った辛口アタック。
酸はさほど鋭角ではないんですが、
実体をマスクする感じで居座ります。
ペラペラではないので楽しめますが、
もう少し滋味感が欲しいかな~。

まあ、1000円ですからね。
上出来ということで。


*****

Indómita Gran Reserva Pinot Noir 2019
D.O. Casablanca Valley
RRWポイント 88点


Jean Perrier et Fils Savoie Pinot Noir 2018 Cuvée Gastronomie

サヴォワのピノ・ノワールをいただきます。以前、ビュジェBugey AOC)のピノ・ノワールを試して良かったので、その類推でサヴォアで試してみます。サヴォワAOC(Savoie AOC)の赤は、ガメ、ピノ・ノワール、モンドゥーズが主要品種で、これら3種が作付けの90%を占めないといけません。白主体のAOCなので赤は全体の2割ほどですが、ピノ・ノワールは主要品種ですから、しっかり作ってるんじゃないかと期待します。

IMG_4770
作り手のジャン・ペリエ・エ・フィスは1853年創業、7代続くサヴォアの老舗です。ドメーヌ名にもなっている3代目のジャン・ペリエさんが規模を拡大、その息子のヴィクトールさんが1947年にサヴォアで初めて自社瓶詰めを始めるなど、サヴォアのワインを牽引してきた作り手と言えるかもしれません。実際、公式ページにはドメーヌの歴史の前にサヴォワ・ワインの歴史が書かれています。(笑)

公式ページは動画を使ってサヴォアの雰囲気が伝わるいい感じのものです。

今日のピノは「Cuvée Gastronomie」という副題が示すように日常の食事に合わせるデイリー・レンジのようですが、きちっと紹介も載ってます。
・ピノ・ノワール 100%
手摘み収穫、MLFあり、樽はなしです。早飲み仕様、2年内の消費を推奨だそうで。
ブドウは、ブルジェ湖(Lac du Bourget)北側のショターニュ(Chautagne)とジョンジュー(Jongieux)、イゼール川(L'Isère)流域の渓谷(La Combe de Savoie と呼ばれる)など複数の場所から来ているそうで、どうりで「Vin-de-Savoie+産地名」が名乗れないわけです。

各ワイン紹介と共に、ブドウと畑の写真が載ってました。親切~。
Savoie001
と思ったら、ピノ・ノワールの写真はモンドゥーズと同じものでした。(笑)

さて、作り手訪問です。
Savoie02
以前モンドゥーズを試したドメーヌ・イヴ・ジラール・マドゥーの近くでした。シニャン(Chignin)の駅を挟んで反対側です。


サヴォワAOC(Savoie AOC)もしくはヴァン・ド・サヴォアAOC(Vin-de-Savoie AOC)の範囲をお馴染みのINAOの地図で見てみましょう。サヴォア全域対象のAOCというのがわかります。
Savoie04
この地図で「Vin-de-Savoie+産地名」の16地域もわかりますね。

そしていつものGoogle Map転記地図。作り手の所在も書き込みました。
Savoie03
とどのつまり、Vin-de-Savoie(もしくは単にSavoie) 、Roussette-de-Savoie、Seyssel の3つしかAOCはないんですが、「Vin-de-Savoie+産地名」x 16 と 「Roussette-de-Savoie+産地名」x 4 の地理的名称付きバージョンと、Crémant de Savoie、Vin de Savoie Mousseux、Vin de Savoie Pétillant、Seyssel Mousseux、Seyssel Molette などが話をややこしくしています。違いや位置づけはINAOのサイトなんかで調べましょう。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_4752
シンプルなデザイン。山の稜線のようなライン。嫌いじゃないです。

はい、例によってインポーターラベルはこのありさまです。
IMG_4751
フランス語だからって作り手のメッセージを隠してはいけませんね。


さあ、抜栓。
IMG_4765
キャップにエンボスでドメーヌのロゴ。「SAVOIE」&エチケットと意匠を合わせたネックの模様もいいですね。

コルク平面化。
IMG_4766
これは完全に汎用品でした。2年で飲み切り推奨ですからDIAM1でいいんでしょう。

Alc.12%。(pH:4.24、Brix:6.6)
クリアできれいなローズ系のルビー。
IMG_4767

フランボワーズ、チェリー、かすかな佃煮香も。
ハーブでなくミントっぽいかな。
酸味がかすかに乗った辛口アタック。
うっ、軽いな…。
厚み、複雑味を期待するのは酷かもしれません。
ただ、酸とフワッとした苦味がバランスを取ってくるので、
案外と楽しめることが判明します。

油淋鶏にバッチリ会いました。(笑)
へたなブルゴーニュより、こんなピノもありです。


*****


Jean Perrier et Fils
Savoie Pinot Noir 2018
Cuvée Gastronomie
RRWポイント 88点


丹波ワイン てぐみ35 京都丹波 2020

2ヶ月ぶりくらいに丹波ワイン訪問。ピノ・ノワールVVをリピートしようか悩んでいたら、ブルゾンちえみのイラストのPOPが目に入ります。35億ならぬ35品種をブレンドしたワインですと⁉ 「てぐみ35」という、亜硫酸塩無添加・無濾過の微発泡にごりワイン「てぐみ」シリーズ最新作のようです。この「てぐみ」も気にはなっていましたが初めてお試しです。これは楽しみ。

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このブレンドの35品種というのは、なんと全て自社畑からです。丹波ワインでは試験栽培含め現在は全部で48種類の品種を栽培しているそうで、西日本最多だそうです。(東日本はどこだろう?)

衝撃の(笑)POPがこれです。関西のノリでいいですが、イラストのブルゾンもイケてます。
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「てぐみ」シリーズにはこれ以外に、デラウェアの白、MBA・巨峰・キャンベルなどからのロゼ、兵庫県播磨産のシャルドネを使用した「てぐみシャルドネ」があります。しかし、自社畑のブドウというのもさることながら、「てぐみ35」が35品種もブレンドしたらどんな複雑味を感じられるのか興味津々です。

さて、いつもの公式ページ。ワイン情報はショップサイト、日々の更新はブログを読みましょう。

説明によると、「てぐみ」シリーズは、発酵終了直前(狙い通りのガス圧になるように少し残糖がある状態)のワインを瓶詰めし、瓶の中で発酵を継続させることで、酵母が生み出した炭酸ガスがワインに溶け込んだ発泡ワインになり、瓶内二次発酵ワインのようにデゴルジュマン(澱引き)をしていない無濾過のため、ブドウ由来の澱が残り、そのにごりが独特の風味を醸し出すんだそうです。

さらに「てぐみ…とは?」の説明が以下に様に載ってます。敵は「とりあえずビール」なんだ。(笑)

『打倒!「とりあえずビール」。暖簾をくぐって発せられるその一言。うらめしい・・・いや、うらやましい。シンプルでいて、ビールに取って代われる、飲みやすいけれどしっかりしたワインができないものか? 最初の乾杯から楽しめるワインが造りたい! 酸化防止剤(亜硫酸塩)無添加のおいしいワインを造りたい!!そんな思いから試行錯誤を繰り返し構想から二年、亜硫酸塩無添加の微発泡にごりワインの「てぐみ」が生まれました。』

今日の「てぐみ35」は、2020年が豊作で品質も非常に良いことから、一部を酸化防止剤無添加スパークリング「てぐみ」スタイルで仕上げたもので、35種類の品種を混醸し、醗酵直後の酵母などをそのままボトリングすることにより、非常に複雑味のある味わい深い「てぐみ」になったんだそうです。

さあ、セパージュというか、比率は不明ですが、35品種を列挙します。

・Pinot Noir
・Pinot Blanc
・Chardonnay
・Aligoté
・Chenin (= Chenin Blanc)
・Riesling
・Muscadelle
・Petit Menseng
・Carignan
・Trebbiano
●Gewurtz (= Gewürztraminer)
・Scheurebe
●Nebbiolo
・Silvaner
・Osteiner ( ← Riesling x Silvaner)
・Pinot Meunier
・Zinfandel
・Roter Gutedel (= Chasselas)
・Melon ( ← Gouais Blanc / Heunisch Weiß x Pinot 70742)
Schönburger
・Malvasia
・Barbera
・Garganega
・Sémillon
●Cortese
●Albariño (= Alvarinho)
・Kai Noir (= 甲斐ノワール)
・Grenache
・Mourvèdre
・Savagnin
・Petit Verdot
・Aglianico
●Viognier
Ehrenfelser ( ← Riesling x Knipperlé)
●Malbec

壮観ですね。丹波ワインって聞いたことのない品種もいろいろと栽培してるんですね。
ところで、これ、公式サイトやPOPに載っていた「使用品種」のリストからかなり手直しをしました。アクセント記号やウムラウトはいいとして、恥ずかしいレベルの誤字がたくさんありました。ひどかったのは頭の黒丸を大きくして示しています。丹波ワインに置かれましては早々に修正されることを希望します。(笑)

今日のワインを買った時の丹波ワインです。冬の空…。
IMG_0327

自社畑をGoogle Mapに転記したいつもの地図です。
tamb01
48種類もこの中でやってるんですかね。


ラベル平面化画像。
IMG_4698
絞りの入った和紙調のラベルです。

実はネックのシールに35品種のリストがあります。
IMG_4695
コピペなんでしょう。スペルミスはそのままです。(笑)


さあ、スクリュー回転。
IMG_4701

Alc.12%。(pH:4.62、Brix:6.1)
濁ってます。玉ねぎの皮っぽい黄色。
IMG_4702

ピノ・ノワールが主体なんでしょうか。
赤ベリー系の香りにリンゴの感じも。
辛口アタック。
酵母入りって感じがビンビン来ます。
というっか、ビールみたい。(笑)
複雑味は確かにすごいです。
パッションフルーツ、トロピカルな感じの味わい。
しかし酵母感すごいな~。
ビールの代わりになる、というか、
これはもうフルーティなビール。
打倒「とりあえずビール」は成功してると言えるでしょう。

白ワインの範疇なので、80点満点のWWWポイントで評価します。
これは…満点です。


*****


丹波ワイン
てぐみ35
京都丹波 2020
WWWポイント 80点


Star of Africa Reserve Pinot Noir 2019

最近リカマンでよく見かけるこのゾウさん。「Star of Africa」という名前で、いかにも南ア~な感じが前面に出ています。シュナン・ブラン、シャルドネ、ピノタージュなどいろいろ出ていて、リカマンのクーポンで今月はどれもちょっと安くなっていました。ということで、未だ試したことのなかった南アのピノ・ノワールをチョイスし、お試しとなりました。

IMG_4670
この手のワインあるあるかもしれませんが、素性がさっぱりわかりません。インポーターはリカマンですから都光。生産者は「メゾン・デュ・キャップ」とあり、ググるとフランシュフック(Franschhoek)にあるホテルのようです。ワインを作っている雰囲気はありません。Stellenbosch Vineyards の Abraham de Villiers 氏がワインメーカーと書いてますが、そちらのワイナリーにも繋がりは見出せず。最終的には裏ラベルが正しいでしょうということで見てみますが、Les Vins Du Littoral 社元詰めとなっており住所はフランスのラングドックにある町が書かれています。もう、コンガラガッチーであります。

「そうだ、南アはこの手があった!」と、ネックのシールを見ます。
IMG_4673
SAWIS(South African Wine Industry Information and Service)のシールサーチのページでこの番号を入力すると認証確認ができるようになっています。いざ、番号入力!

出てきた情報がコレ。

Production Area: STELLENBOSCH
Cultivar(s): PINOT NOIR
Type: RED WINE
Vintage: 2019
Estate:

ステレンボッシュ産のピノ・ノワール2019は正しかったです。しかし、肝心のエステート名が空欄。ガックシです。

もう、ワイン情報はリカマンのものしかありません。
・ピノ・ノワール 100%
ステレンボッシュ(+Helderbergだそう)の畑から手摘み収穫。主発酵後、3日間のスキンコンタクト(醸し)。300Lのフレンチオーク樽(新樽率20%)で26ヶ月熟成だそうです。
2019年モノで26ヶ月熟成? おや? 南半球だから2019年の早いうちに収穫したとしても計算が合いません。全くもってリカマンの情報は信じられなくなってきました。(笑)


W.O. Western Cape の地図でステレンボッシュを確認しておきましょう。
VanLoveren02
ケープタウンのすぐ東側、ステレンボッシュの町中心に広がっている地域です。

Google Map上に転記して地形との関係を見ておきます。
Stellenbosch01
ケープタウンの市街地が途切れるとステレンボッシュって感じですね。


ラベル平面化画像。
IMG_4633
原産国:南アフリカ共和国、元詰め:フランスの会社。まあ、瓶詰めをフランスでやったとは限らないからいいのかな。


さあ、抜栓。
IMG_4668
無印~。「DIAM」とだけ書かれてます。DIAM1でもないってことでしょうか。

Alc.14%。(pH:4.35、Brix:7.5)
しっかり濃いルビー。ピノっぽくないです。
IMG_4669

ラズベリー、カシス、ミント。
辛口アタック。
酸味が嫌みなく程よく効いています。
しっかりしたコクもありますね。
ある意味ブルゴーニュのピノっぽくないんですが、
バランスのいいストラクチャーはうまく造られてる感じです。
ハーブっぽい風味は南アの個性でしょうか。

濃口のピノ、いいね。
しかし、南アは何でも重く造るな~。


*****


Star of Africa
Reserve Pinot Noir 2019
RRWポイント 90点


J.L. Raillard Bourgogne Les Paquiers 2018

ヴォーヌ・ロマネのジャン・ルイ・ライヤールをお試しです。インポーターの売り文句では「DRCで40年間働いていた母と、同じく37年間働いていた父を両親に持つ男、ジャン・ルイ・ライヤール。ライヤール自らもDRCで働いた経験を持ち、毎年DRCの瓶詰めに立会い、試飲をする権利も持っています。」なんて書いてます。なんだかすごそうで、そうでなさそうで不思議な表現です。DRCを持ち出されると弱い民を狙い撃ちしてるのかもなんて邪推してしまいます。まあ、お試しするのは平常運転でAOCブルゴーニュなんですが、それも含めて調べてみます。

IMG_4659
1968年から元詰を始めたドメーヌ・ジャン・ルイ・ライヤールは、栽培面積がわずか1.4ヘクタール、総生産量5,000本前後という、他のヴォーヌ・ロマネのドメーヌに比べて極めて小規模なドメーヌです。ライヤールが最もこだわりを持っているのは設立当初から行っている全房発酵のワイン造りなんだそうです。うん、DRCっぽい。(笑)

予想はしていましたが、やはりドメーヌの公式ページはないようです。
仕方がないので、基本的にはインポーター情報を頼りに見ていきます。

今日のワインは、エチケットにも記載があるようにヴォーヌ・ロマネ村のAOCブルゴーニュ畑「レ・パキエ」からだそうで、とにかく素性がはっきりしているのはいいことです。
・ピノ・ノワール 100%
栽培面積わずか0.35haで育まれる平均樹齢54年のブドウを手摘みで収穫。畑とセラーで2度に渡る選果の後、100%除梗…。ええっ? 全房発酵にこだわってるんじゃないの~?
村名やプルミエ・クリュは除梗なしなんですが、AOCブルゴーニュだけは100%除梗するんだそうです。なぜだか理由は書いていません。なんだかちょっとだけ残念です。(笑)
熟成は新樽率20%で14ヶ月だそうです。

早速ドメーヌを訪問です。Google Mapで検索すると、ジャン・ルイ・ライヤールさんの自宅の方に行き着いてしまいますが、ドメーヌ自体はヴォーヌ・ロマネ集落のど真ん中にありました。
JLRaillard01
2019年10月のストビューですが、何やら樽を外に並べて作業中ですね。このお向かいがグロ・フレール・エ・スール(Domaine Gros Frère & Sœur)で、右隣の方にはメオ・カミュゼ(Méo-Camuzet)があります。DRCはというと角を曲がって歩くこと200mの距離です。スーパースターが揃ったすごい街角にあるんですね。


今日のAOCブルゴーニュの畑、レ・パキエ(Les Paquiers)を確認します。AOCブルゴーニュの畑名まで載ってる地図はやはりこれですね。(Luc Corporation様サイトより拝借)
JLRaillard02
黄色、赤枠で示したところです。当然ながら県道D974号線のこっち側です。左上にインポーズした地図にも書いていますが、この畑、ジャン・ルイ・ライヤールさんの自宅の真ん前です。

さあ、この位置関係をGoogle Map上で見てみましょう。(この地図は上が北です。)
JLRaillard05
AOCブルゴーニュの畑とは言え、ヴォーヌ・ロマネ村名の畑を挟んだ向こう側は名だたるグラン・クリュが並んでいる位置関係。只者ではないAOCブルゴーニュかもって気がしてきます。(笑)

そして、恒例の「畑の境界に立ってみました」シリーズです。
JLRaillard03
う~ん、写真じゃわかりませんが、差はそんなにないと信じたい。破れ、テロワールの幻想!


エチケット平面化画像。
IMG_4431
シンプルですが、なんだかDRCのデザインを意識してません?(笑)

裏ラベルはなく、このインポーターシールのみでした。
IMG_4432


さて、抜栓。
IMG_4655

コルク平面化。
IMG_4657
ドメーヌ名、ミレジム、基本はしっかりしています。DIAM5を採用です。

Alc.13.2%。(pH:4.43、Brix:6.9)
エッジは透けますが、しっかり色着いたルビー。やはり全房感はないですね。
IMG_4658
涙はくっきりしてますが細かいです。
フランボワーズ、フレーズ。
かすかな佃煮香と茎っぽさがあります。
辛口アタック。
深み、深遠さを感じる味わい。
酸はそれにさらに立体感を与えてくれてる感じがします。
その後、上品な苦味がまとめにかかり、抜群のバランスで余韻へ突入。
喉元のアルコール感も心地よいです。
まだまだ寝かせられそうな雰囲気がありますが、今でも全然楽しめます。

まさに…エレガント…。
この作り手、だてにDRC一家なわけじゃなさそうです。(笑)


*****

Jean Louis Raillard
Bourgogne 2018
Les Paquiers
RRWポイント 95点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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