Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

カベルネ・ソーヴィニヨン

Château des Eyssards Semental 2016 Bergerac

前に予期せずしてシャトー・デ・ゼサールのお手頃レンジを試しましたが、
その時に本当に試したかったのが同じ作り手のこのスペシャル・キュヴェ。
カベソーが完璧な出来の年に少量しか作らない、こだわりの1本だそうです。
気になって仕方がないので、やっぱり京阪百貨店のワイン売り場でゲット。(笑)
ベルジュラックの真の実力がこれで見られたらいいな~と抜栓いたします。


IMG_3174
シャトー・デ・ゼサールは、現当主はパスカル&ローラン・キュイセ兄弟ですが、
祖父の代1929年に北仏からベルジュラックへ移住、ブドウ畑を得たのが始まり。
父の代に規模拡大し、パスカル&ローラン兄弟が1982年から本格的に参加。
パスカルさんの娘も加わり、家族で作るワインはコスパも高く評価もいいようです。


前回も確認しましたが、ここは公式サイトというものがなさそうです。
毎回、作り手の背景やワイン情報を求め公式サイトに頼ってるのでホント困ります。
最後は心許ないインポーターやショップの情報に頼ることになりますからね。

ただ、ここはfacebookで情報の発信はしているようです。更新も割と頻繁です。
今日のワインの写真が、そのfacebookに上がってましたので貼っておきます。
IMG_3172
記事には「来週から忙しくなるので、プライムリブとSemental 2016で、
力つけるゾ~!」って書いてました。やっぱり情報ないよ~。(笑)

はい、インポーター情報を総合して、このワインの詳細をまとめます。
・カベソー 100%
ベルジュラックはメルロー主体が多いので、カベソー100%は珍しいですね。
裏ラベルやインポーターシールにもありましたが、フレンチオーク新樽率50%で、
12ヶ月の熟成だそうです。やはりベルジュラックにしては贅沢な感じです。
「セメンタル」はエチケットからもわかりますが、スペイン語で種牛のこと。
男性的でパワフルであることを表すそうです。


作り手訪問。残念、ストビューでは入口までしか近寄れません。
Mezzo02
上空から見る限りは、建屋も立派で、周囲の畑もなかなかなものですよ。
場所はベルジュラックの町から南西に車で30分ほどのところ。
甘口白のAOC、ソシニャック(Saussignac)のエリアになります。

例によって、ベルジュラック周辺を中心にGoogle Map上に表します。
Mezzo01
AOC Bergeracはドルドーニュ川流域でかなり広範囲に広がってます。
いくつかの甘口白のAOCをサブリージョン的に内包していますね。

シュッドウェスト(南西地方)全体の地図でベルジュラックの位置を確認。
Fronton03
南西地方と同義のようなガスコーニュ地方からはちょっと外れにあり、
どっちかというとボルドーじゃないのっていう位置にありますよね。
それが今日のようなワインにボルドーっぽさとして表れてるんだと思います。


エチケット平面化画像。
IMG_2987
お手頃レンジのMezzoもそうでしたが、至ってシンプルなデザイン。
裏ラベルに、新樽率50%フレンチオーク樽で12ヶ月熟成とあります。
パワフルなグルメワインで赤身のビーフとよく合うなんてコメントも。
タンニンはソフトに仕上げてあり、熟成もできますが早飲みにも向いているそう。
結局ウェブページはないですが、ラベルでしっかり解説してるんですね。

インポーターラベルは裏ラベルを隠してない偉いやつです。
IMG_2984
ここにも少々のワイン情報が書いてます。この気遣いはいいですね。


さあ、抜栓。
IMG_3170
コルクのデザインはわかりにくいですが…

平面化するとこう。やはり牛さんです。
IMG_3171
ミレジムが横に打ってあるのもいいですね。

Alc.15%。(pH:3.62、Brix:7.5)
濃い濃いインキ―なガーネット。
粘性の涙は色付き。細かいけどトロッと横と繋がってる感じ。
IMG_3173

ブラックベリー、ブラックチェリー。
果実味を残しながらも重い香り。
熟成香はスギか何かのシロップのような…。
辛口アタック。
収斂性のタンニンとかすかな酸が、
分厚い護衛のように付き添い、
最後に到達する味は厚み・構造感しっかり感じます。
喉元にアルコールのフルボディ感じながら続く余韻は長いです。
こんなベルジュラックもあるんだ~と、なんだかうれしい。


*****


Château des Eyssards
Semental 2016 Bergerac
Cabernet Sauvignon
RRWポイント 94点


Château Giscours 2015

メドック格付け第3級、マルゴーはラバルド村のシャトー・ジスクールです。
過去、セカンドのLa Sirène de Giscours、サードのLe Haut-Médic de Giscours
フォース(?)のPetite Sirèneを試してるので、今日のファーストでフルコンプです。
あと、Le Rosé de Giscoursというロゼも出してるようですが…。(笑)


IMG_3102
シャトー・ジスクールの歴史は古く、1330年代まで遡れるようですが、
ワイン作りでは1552年に最初の記述があるそうです。いずれにしても十分古い。
オランダ人のエリック・アルバダ・イェルヘルスマ(Eric Albada Jelgersma )
氏がオーナーなのですが、この人、シャトー・ジスクールを1995年に取得、
3年後の1998年にシャトー・デュ・テルトルも取得し、両方のオーナーです。
オランダでスーパーマーケットチェーンを持つ実業家で資金は潤沢そうですが、
ネット記事を見ていると、2018年に79歳で亡くなられたそうです。合掌…。


公式ページはカッコいいんですが、ワイン情報は薄いです。

ミレジム毎の情報はなく、作付け比率のみでセパージュが不明。
まあ、裏ラベルにセパージュの記述があったのでセーフですが。
・カベソー 60%
・メルロー 32%
・カベフラ 5%
・プチヴェルド 2%
新樽率100%とするインポーター情報もありましたが、本家サイトでは、
新樽率50%、1年落ち50%のフレンチオーク樽で15~18ヶ月となってます。

この2015年のパーカーおじさんの評価は、2016年の先行試飲で94-96点をつけ、
最終的に94+点としたようです。なかなかなもんですね。


さて、何度目かのシャトー訪問。AOCマルゴー南側のラバルド村です。
Giscours01
マルゴー村やカントナック村と違い、他シャトーと混み合ってないので、
周りは全部自社畑のようで、敷地面積合計は300ha以上あるそうです。
畑は、AOCマルゴーに94ha、オー・メドックに60haを所有しています。
ボルドーの格付けシャトーの中では広さは群を抜いているようです。

シャトーから結構離れた敷地の入り口には立派な門がありました。
Giscours03
Google Mapに上がっていた写真ですが、そんな門のひとつなんでしょう。
きれいな写真です。気に入ったので貼っておきます。


新たにGoogle Map上に描いた「マルゴーまるごと地図」を見てみましょう。
Giscours02
ちゃんと上が北になっていて、マルゴーの全格付けシャトーを記入してます。
例によって、AOC Margauxの計21シャトーを以下に列記しておきます。

<MARGAUX マルゴー村>(9シャトー)
(第1級)Château Margaux(マルゴー)
(第2級)Château Durfort-Vivens(デュルフォール・ヴィヴァン)
     Château Lascombes(ラスコンブ)
     Château Rauzan-Ségla(ローザン・セグラ)
     Château Rauzan-Gassies(ローザン・ガシー)
(第3級)Château Ferrière(フェリエ―ル)
     Château Malescot-Saint-Exupéry(マレスコ・サン・テグジュペリ)
     Château Marquis-d’Alesme(マルキ・ダレーム)
(第4級)Château Marquis-de-Terme(マルキ・ド・テルム)

<CANTENAC カントナック村>(9シャトー)
(第2級)Château Brane-Cantenac(ブラーヌ・カントナック)
(第3級)Château Boyd-Cantenac(ボイド・カントナック)
     Château Cantenac-Brown(カントナック・ブラウン)
     Château Desmirail(デスミライユ)
     Château d’Issan(ディッサン)
     Château Kirwan(キルヴァン)
     Château Palmer(パルメ)
(第4級)Château Pouget(プージェ)
     Château Prieuré-Lichine(プリューレ・リシーヌ)

<LABARDE ラバルド村>(2シャトー)
(第3級)Château Giscours(ジスクール)
(第5級)Château Dauzac(ドーザック)

<ARSAC アルサック村>(1シャトー)
(第5級)Château du Tertre(デュ・テルトル)

こうして見ると、最近マルゴーばかり飲んでいることに気づきます。


エチケット平面化画像。
IMG_3093
「王冠に人魚」はシャトー・ジスクールのシンボルマークです。
「Sirène」はセカンドの名前にもあるように「人魚」の意味です。

インポーターシールが隠してるのはほぼバーコードなんですが、
非常に質の悪いシールで、うまく剥がせませんでした。チキショー!


さて、抜栓。
IMG_3095
キャップシール、コルクともシンボルの人魚・王冠が入ってます。

コルク平面化。
IMG_3097
ミレジムもちゃんと横にも入ってます。

Alc.14%。(pH:3.74、Brix:6.8)
濃いガーネット。粘性ありますが涙の形ははっきりしません。
IMG_3101

黒ベリー、ブラックチェリー、チョコ、ドライフルーツ。
濡れた木の樽香も感じます。
辛口アタック。
しっかり果実味が息づきながら、
圧倒的な凝縮感と骨格あり。
タンニンはあくまでなめらかかつシルキーで、
重くなりがちな味の固まりを舌の上で滑らせてくれます。
余韻の導入へ向けて、確かなバランスで準備が整っていきます。
その際、心地いい収斂性も喉に発見。
そのままフィニッシュまで長く楽しめました。

いい。とてもいいんだけど、なんとなく96点以上はつけられない。
う~ん、パーカーおじさんは、94-96点とか、94+点とか、
いいとこ突くよな~。(笑)


*****


Château Giscours 2015
RRWポイント 96点


Carmen Gold Reserve Cabernet Sauvignon 2011

おなじみチリのカルメンですが、今日はトップエンドのゴールドです。
カベルネ・ソーヴィニヨンのモノセパージュになっています。(たぶん…)
カルメンならカルメネールのゴールドを常々出してほしいと思っていますが、
Winemaker's Blackというメチャうまのカルメネールがあるので許します。(笑)


IMG_2898
カルメンはチリ大手のひとつですが、1850年から続くチリ最古のワイナリー。
失われた品種カルメネールが1994年に再発見されたのがカルメンの畑なので、
Carmenereからカルメンという名前になったのかなと思ってしまいますが、
1850年の創業者Christian Lanzさんの妻の名がカルメンだったとのことで、
カルメンと名付けられています。
これも日本カルメネール振興協会では、ひとつの常識になっています。(笑)


公式ページは何度も訪問済み。言語切替に、チリ版、スペイン語版、国際版があります。

一見立派そうなんですが、情報は薄い…。

今日のGOLDの単独ページがこれですが、畑がマイポ以外の情報なし。(笑)

・カベソー 100%
ではなく、プチヴェやカルメネールなんかブレンドしてるんじゃないかと疑いますが、
真相は書いてないのでわかりません。
他、1957年植樹の樹齢54年の古木を使用してるのがわかるんですが、樽熟は不詳。
トップキュヴェですから贅沢にしてると思うんですけどね。困るな~。

カルメンは1987年にクラロ・グループ(Grupo Claro)傘下になっています。
この情報発信の弱さは、クラロ・グループのせいなのかなと思っています。(笑)


本拠地はサンティアゴの南、Padre Hurtado道路沿い、Buinというところ。
CarmG01
なかなか大きな施設なんですが、ストビューで近寄れず、いい写真もなし。

3Dで見ると位置関係がよくわかります。真ん中を東西に流れるのがマイポ川。
Carmenere03
で、今日のカベソーは、D.O. Valle de Maipo(Maipo Valley)なので、
当然この辺りもマイポなのですが、DOマイポ・ヴァレーは首都州全域です。

この地図で見るとマイポ・ヴァレーの範囲がよくわかります。
CarmG02
要は州境が産地の区分けにもなってるわけで、サンティアゴにも近い、
カサブランカやサン・アントニオがマイポに入らないのも州が違うのです。
逆にラペル川ぎりぎりまでマイポになっているのもわかりますね。


ラベル平面化画像。今ではデザインが変わって黒ラベルになっています。
IMG_2888
よく読むと「Carneros 288」という区画からの単一畑ということがわかります。
そんなことより、セパージュや樽熟情報をおくれ!

インポーターシールのバーコードだけ隠すという涙ぐましい努力は買います。
IMG_2890
で、このシールは割と剥がしやすい。コルドンヴェールえらい。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_2894
マーク入りですが、特別ゴールド用というわけではなく、下のラインと同じ。

一応、コルク平面化。
IMG_2895

Alc.14%。(pH:3.29、Brix:7.3)
濃いインキーなガーネット。涙割とはっきりしてます。
IMG_2896

黒ベリー、ナッツ、黒糖、古木。
辛口アタック。
酸はかすかに主張してます。
きめ細かいストラクチャーがきれいです。
それをさっきの酸がふわっと底支えします。
シルキーなタンニンは喉越しで感じますが、
収斂性というほどの影響はありません。
おいしいではありますが、最初の酸の評価が難しいのと、
Winemaker's Blackほどの傑出した感がないのが少々残念。

最新ヴィンテージでしょうか、2017年に、
パーカーおじさんは92点を付けたようです。そんな感じ。(笑)


*****


Carmen
Gold Reserve
Cabernet Sauvignon 2011
RRWポイント 92点


Hess Shirtail Ranches Cabernet Sauvignon 2016 North Coast

カリフォルニアのカベソーです。ライオンマークでお馴染みのヘス(Hess)。
先日飲んだナパがすごく甘く感じられ、アメリカ出張で連日飲んでいた時も、
カリフォルニアのはどれも甘く感じた記憶が思い起こされました。
これはカルフォルニアの特徴なのか、体調とか環境のせいなのか、正直不安。
今日はあえて選んだ甘そうな(笑)カリフォルニアで確かめてみます。


IMG_2864
お気づきかもしれませんが、実は先日のナパ以来、テイスティング前に、
ワインのpH値と糖度(Brix値)を測るようになりました。(笑)
これを続ければ、自分が感じる甘さや酸味との因果関係がわかるかも。
まあ、ごく個人的な研究ですので皆さまお気になさらぬよう…。(笑)

そんなわけで今日選ばれたヘスですが、1970年代に先代のドナルド・ヘスさんが、
ナパの山の手、マウント・ヴィーダー(Mt.Veeder)に開いたワイナリーで、
世間からの高い評価もありナパのトップ・ワイナリーのひとつとなってます。


公式ページはアメリカらしい感じですが、ワイン紹介含め情報はしっかりしてます。

今日の「Shirtail Ranches」というシリーズですが、裏ラベルにも書かれていますが、
レストラン専用シリーズなんだそうです。35~45ドルでオンリストされる想定だそう。
スクリューキャップなのも安物だからではなく、レストランでの扱いやすさのため。
じゃあ、なんで日本では酒屋で売ってんだ?となりますが、まあ、気にしない。(笑)
・カベソー 86%
・プチシラー 11%
・シラー 3%
出ました、カリフォルニア名物、プチシラー&シラー攻撃です。(笑)
樽熟は、新樽率27%のフレンチオークで12ヶ月です。悪くないだろう。(ぺこぱ風)


ワイナリー訪問。ナパとはいえマウント・ヴィーダーは山間になります。Hess03
やはりストビューは入り口までですが、中の施設は立派な感じです。

今日のワインはノース・コースト(North Coast)AVAになります。
銘醸地ナパやソノマを擁するカリフォルニア州北部の広域です。
今日のワイナリー、The Hess Collectionの場所も黄丸で示しました。
Hess02
「Shirtail Ranches」シリーズは、レイク・カウンティ(Lake County)の
Red Hills」という地域からだそうです。これも地図上に示しました。

ご参考までに拾い物のノース・コーストの地図も貼っておきましょう。
Hess01
この地図で気を付けないといけないのは、上が真北じゃないことです。
結構、傾かせてあるので気を付けてくださいね。
HessのあるMount VeederAVA(American Viticultural Area)ですね。


ラベル平面化画像。
IMG_2849
インポーターラベルが裏ラベルを隠していますが、剥がしてみると、
警告表示だけでしたので今日は責めないでおきましょう。(笑)


さあ、スクリュー回転です。
IMG_2862
レストラン仕様の敢えてのスクリューキャップ。(笑)
エンボスのライオンマークはええ感じです。


Alc.13.5%(データシートでは13.9%とありましたが…)。
ガーネット。(pH:3.92、Brix:7.2)
IMG_2863

ブラックベリー、スパイス、黒糖、なまっと濡れ木。
辛口アタック。
上等ワインの風格。
味の厚みは十分、構造感もありますね。
甘みはけっこうあるようなんですが、出過ぎてはいません。
酸味とのバランスなんだろうと思います。
単に糖度だけで甘さを語れない部分なんでしょうね。
その甘味と酸の絶妙なバランスの味わいを続けながら余韻へ。
フィニッシュでやはり甘みが残るんですが、
全く問題なく楽しめました。
いや、逆にうまく効かせる甘みもあるんだなって感じ。

やはり、数値での糖度で甘さは判断できない気がしますね。
結局バランスなんですよ。バランスが崩れてると、酸が目立ったり、
甘味が目立ったりする、そんな気がします。
まだまだこの探求は続きそうですね。(笑)


*****


The Hess Collection
Hess Shirtail Ranches
Cabernet Sauvignon 2016
North Coast
RRWポイント 92点


Château Tour Léognan 2016 Pessac-Léognan

シャトー・トゥール・レオニャンの赤です。リカマンでちょっと安くゲット。
昔から店頭ではよく見かけていたんですが、グラーヴの格付けシャトー、
シャトー・カルボニューのセカンドであることに気づいたのは最近です。(笑)
Château Carbonnieuxと小さく書いてますが、全然違うデザインだもんな~。


IMG_2848
シャトー・カルボニューのファーストラベルは2011年を以前試しています。
パーカーおじさんと同じ90点を付けましたが、なぜか手放しで最高とはいかずでした。

シャトー・カルボニューは13世紀からの長い歴史があるところで、
1953年のグラーヴの格付けで赤・白両方が格付けされているように、
過去よりもっぱら素晴らしい白を作ることで知られていたそうです。
その先入観もあってか、前回の赤は試す前に少々ハードル上がってたのかも。

実際世間も赤は白より評価低めだそうですが、1956年にペラン家の所有となり、
赤の品質向上にも力を入れてるとのことで、今は生産の半分が赤になってます。
さて、今日のセカンド2016年赤はいかに?(笑)


公式ページはしっかりしたものです。歴史も創世期から詳しく書いてます。

データシートはちょっと探しますが、セカンドもちゃんとあります。
・カベソー 60%
・メルロー 40%
樹齢12年以下(平均8年)の若木からのブドウがセカンドになります。
熟成は新樽率30~40%のオーク樽で12ヶ月。悪くないと思います。


シャトー・カルボニューはグラーヴ地区でも最大規模のシャトーです。
前にも訪問してますが、今回改めてしっかり訪れてみました。(笑)
Carbonnieux01
中庭にも入りました。(笑)周囲の畑含め、規模・貫禄なかなかですね。

恒例のグラーヴ格付けシャトー地図。すでにカルボニューは記入済み。
(グラーヴについては試したシャトーに丸印を追記していってます。)
Carbonnieux02
この地図はだいたいAOCペサック・レオニャンの範囲をカバーしてますが、
シャトー・カルボニューはペサックではなくレオニャンの町にあるわけですね。

以下に、グラーヴ格付けシャトーの一覧を記します。
1953年に最初の格付けが行われ、1959年に修正、全16シャトーが認定されています。

<赤>のみ:7シャトー
・シャトー・オー・ブリオン(Ch. Haut-Brion)<Pessac>[メドック第1級]
・シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン(Ch. La Mission-Haut-Brion)<Talence>
・シャトー・パプ・クレマン(Ch. Pape-Clément)<Pessac>
・シャトー・ド・フューザル(Ch. de Fieuzal)<Léognan>
・シャトー・スミス・オー・ラフィット(Ch. Smith-Haut-Lafite)<Martillac>
・シャトー・オー・バイィ(Ch. Haut-Bailly)<Léognan>
・シャトー・ラトゥール・オー・ブリオン(Ch. La Tour-Haut-Brion)<Talence>
 (※2005年にラ・ミッション・オー・ブリオンに統合)

<赤・白>両方:6シャトー
・ドメーヌ・ド・シュヴァリエ(Domaine de Chevalier)<Léognan>
・シャトー・ラトゥール・マルティヤック(Ch. Latour-Martillac)<Martillac>
・シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール(Ch. Malartic-Lagravière)<Léognan>
・シャトー・カルボニュー(Ch. Carbonnieux)<Léognan>
・シャトー・ブスコー(Ch. Bouscaut)<Cadaujac>
・シャトー・オリヴィエ(Ch. Olivier)<Léognan>

<白>のみ:3シャトー
・シャトー・クーアン(Ch. Couhins)<Villenave-d’Ornon>
・シャトー・クーアン・リュルトン(Ch. Couhins-Lurton)<Villenave-d’Ornon>
・シャトー・ラヴィル・オー・ブリオン(Ch. Laville-Haut-Brion)<Talence>
 (※2009年からラ・ミッション・オー・ブリオン・ブランとしてリリース)

メドックのように等級はありません。
しかし、メドック第1級のシャトー・オー・ブリオンは別格でしょうし、
赤・白両方で認定されたシャトーのほうが格上という考えもありそうです。


公式ページに畑の地図があったので、ページソースからJPGを抜きました。(笑)
(普通にクリックしても展開しないようになってますが、元の画像は特大でした。)
Carbonnieux03
区画ごとの品種がわかり貴重な情報ですが、いかんせん画像が大きすぎます。

ということで、この畑の地図をGoogle Mapに転記してみました。(笑)
Carbonnieux05
手間がかかりますがリアル・マップはやはり雰囲気が違いますね~。(笑)
グラーヴ地区でも最大規模のシャトーというのも実感が湧いてきます。

で、驚いたんで書き込んでしまいましたが、カルメネールの区画を発見!
ボルドーではちょこっとカルメネールを植えてるところが時々あります。
セパージュとして使わないのに何で栽培してるんでしょうね?


気になるので、そのカルメネールの区画に行ってみました。
Carbonnieux04
実は最新の画像(2018年)では植え替えられていて、今は小さな苗木です。
この写真はストビューの時を戻して、2008年のものを表示させました。
植え替えた新しい苗木もカルメネールなのかもしれませんが、真相は不明…。


エチケット平面化画像。
IMG_0074
もっとカルボニューを前面に押し出した方がいいような気がするんですが…。
データシートをよく読むと、1956年にペラン家が買収する際、隣接してあった、
シャトー・トゥール・レオニャンという別のシャトーも合わせて取得したそうで、
それが今ではセカンドラベルになっているんだそうです。合点がいきました。


さあ、抜栓。
IMG_2844
コルクは横にミレジム入ってますよ。

コルク平面化しておきましょう。
IMG_2845
DIAM5採用。飲み頃は5年内だそうですから、ちょうどいいわけですね。

Alc.13.5%。(pH:3.64、Brix:6.5)
濃いガーネット。涙ははっきりしません。
IMG_2847

ブラックベリー、ブラックチェリー、スパイス。
濡れた木の樽香あり。
辛口アタック。
程よい酸が若さアピールしながら導入してくれます。
シナモンっぽい風味がプッとしました。
収斂性が心地いいシルキーなタンニンが絡むんですが、
ストラクチャーはしっかり主張して貫禄あります。
「理解しやすい」うまさとでもいいましょうか。
そのいいバランスを保ちながら、余韻も十分な伸びがあります。

セカンドとはいうものの、なかなかの好印象。
前に飲んだファーストの2011年よりずっといいです。


*****


Château Carbonnieux
Château Tour Léognan 2016
Pessac-Léognan
RRWポイント 93点


Textbook Cabernet Sauvignon 2017 Napa Valley

テキストブック(教科書)なるナパのカベソーをいただきます。
変わったネーミングですが、ラベルもなんとなく教科書の表紙風です。
ナパ・ヴァレーの教科書、つまりお手本のようなワインを作ってるんだとか。


IMG_2837
ワイン業界で経験豊富なペイ夫妻(Jonathan & Susan Pey)が2004年に設立。
アメリカじゃ最近多いそうですが、このワイナリーはワイナリーがありません。(笑)
ブドウを持ち込んでワイン造りの設備(プレス、醸造、熟成、瓶詰め)を借りる、
いわゆるカスタム・クラッシュ(Custom Crush)でワインを作っています。
これなら、少々の資金があれば買いブドウでワインが作れますね。うふふ。


公式ページは立派です。しかし畑は出てきますが、ワイナリーは出てきません。(笑)

さすが「教科書」。詳しいデータシートをヴィンテージごとに完備です。
・カベソー 94%
・メルロー 9%
新樽率30%のフレンチオーク樽で16ヶ月の熟成です。
手摘み収穫、選果もマニュアル。各工程での糖度(Brix値)も示しています。
発酵終了時のBrix値は5%だそうです。


さあ、ワイナリー訪問と行きたいところですが、ワイナリーはありません。
畑はオークヴィル他にあるようですが、自社畑かあやしいですね。契約畑かも。
Napa_Valley02
なので、試飲会なんか畑の真ん中でやるようです。(笑)(facebookより)


トップレンジのオークヴィルの畑の場所が公式ページに示されてましたので、
例によってGoogle Mapにストビュー写真をインポーズして見てみましょう。
Napa_Valley01
Oakvilleの中のVyborny VineyardとHolmes Vineyardという2ヶ所ですが、
公式ページでは「所有畑」とははっきり書いてませんね。(笑)
「長年の経験から栽培農家に行き着いた」とあるので契約農家なんでしょうね。
しかし、オーパスワンはじめすごいワイナリーがひしめくオークヴィルです。
畑の素性は間違いないと思われます。

ただし、
今日のワインはNapa Valley AVA。右上の地図のナパ・ヴァレー各地からです。(笑)
これらも当然契約畑なんだと思われます。


ラベル平面化画像。
IMG_2831
表も裏も教科書っぽいデザインで、紙も凹凸のある上等な感じ。


さあ、抜栓。
IMG_2833
キャップシール、コルクはワイナリー名入りでカッコいいです。

コルク平面化。
IMG_2834

Alc.13.3%。さすが、細かい。
濃いインキーなガーネット。
IMG_2835

ブラックベリー、湿った樹皮、スギ、スパイス。
果実香は少ないですが貫禄あるノーズ。
果実味の酸が乗った辛口アタック。
香りはいいのにな〜なんて思っていると、
酸と思ったのが、甘みに変わってきました。
複雑味、構造感はしっかりとしてるんですが、
ナパにありがちな「甘み」が出過ぎてますね。
「果実味」と、いいように取るのは簡単ですが、
ここは厳しく評価しましょう。

そう思うと、余韻でも甘さが気になって、
結構lingeringなfinishなのにあまり楽しめないです。
う~ん、これが「教科書」では困りますね。

発酵終了時のBrix値5%は間違ってません?(笑)


*****


Textbook Vineyards
Cabernet Sauvignon 2017
Napa Valley
RRWポイント 87点


Chateau Ste. Michelle Indian Wells Cabernet Sauvignon 2016 Columbia Valley

アメリカはワシントン州、コロンビア・ヴァレーのカベソーをいただきます。
ワシントン州と言えば、オレゴンのまだ北側、カナダとの国境の州です。
そんな冷涼地のカベソーはどうなんだとお思いでしょうが、ところがどっこい、
ナパなんかのように甘やかされていない(!)力強いカベソーが見つかるところ、
そんなふうなことが最近わかるようになってきました。(笑)


IMG_2789
シャトー・サン・ミッシェルは前身が1912年に遡る、この地のパイオニア。
アメリカの禁酒法時代(1920~1933年)を切り抜け、ワイナリーを再開。
(なので、創業を1934年としてあるものもあります。)1967年伝説的な醸造家、
Andre Tchelistcheff氏をコンサルとして招き、近代的なワインメイキングで評価を得、
サン・ミッシェル・ヴィントナーズを名乗って今の発展の礎を築いたそうです。
1976年フレンチ・スタイルのシャトーを建て、シャトー・サン・ミッシェルに改名。
旧世界の伝統的ワイン造りと新世界の革新的技術を織り交ぜるのがポリシーだそう。
即ち、ワシントンを今の一大産地にしたのがシャトー・サン・ミッシェルということ。
ゴイゴイスー。


公式ページはしっかりしててカッコいいんですが、ワイン情報はショップ兼用。

このパターンは、現行ヴィンテージ、もしくは在庫のあるものしか載ってません。
アメリカのワイナリー公式サイトあるあるです。(笑)
で、今日のカベソーは売り切れらしく、赤ブレンドとメルローしか載ってません。
仕方がないので、ネット情報を探る旅が始まります。
いろんな情報があり、絞り込むのが大変ですが、たぶん以下になります。
・カベソー 88%
・シラー 12%
新樽率51%のフレンチ/アメリカン混成の樽で20ヶ月熟成。
(新樽率32%で14ヶ月という情報もあり。)

ブドウの出どころも、
・Horse Heaven Hills AVA 45%
・Wahluke Slope AVA 22%
・残り33%は自社のCold CreekとCanoe RidgeのVineyardから。
あとで調べるとしましょう。


ワイナリーはシアトルの市街から車で30分ほど北へ行った所にあります。
SteMichelle01
広い敷地に立派な「シャトー」ですが、コロンビア・ヴァレーじゃないんですね。
一応、シアトル周辺もPuget Sound(ピュジェット湾)というAVAにはなってます。
(AVA=American Viticultural Area)

シアトルもAVAの中だったんですね。シアトルと言えばこのスタバ1号店。
SteMichelle04
去年シアトルを訪れた際は、ここへ行った後、イタリアワインを飲んでます。
せっかくならワシントンのワインをいただけば良かったですね。(笑)


さあ、この地図でワシントン州のAVAを見ておきますよ。
SteMichelle02
シアトルのあるPuget Sound AVA以外は、カスケード山脈を挟んで内陸側、
コロンビア川流域の、いわゆるコロンビア・ヴァレーAVAになります。
その中に内包されて狭域のAVAがあるという関係になっています。

今日のワインの、Horse Heaven Hills AVAWahluke Slope AVAも確認。
どちらもコロンビア川流域の割と大きな範囲のAVAですね。

コロンビア川はカナディアンロッキーを水源にワシントン州を広範囲に流れ、
Horse Heaven Hills AVAのあたりで、オレゴン州との州境となり西へ向かい、
オレゴン州最大の都市ポートランド(オレゴンの州都はセイラム - Salem)で
Willamette Valley AVAから来たウィラメット川と合流し太平洋に注ぎ込みます。

まあ、うだうだ書いていても頭に入らないのでGoogle Map転記を断行。(笑)
SteMichelle03
Chateau Ste. Michelleの所在も書き込んでます。ほぼシアトルですね。
公式サイトによると、シアトル近くのシャトー・サン・ミッシェルでは、
主に白ワインを作り、赤ワインは別途にHorse Heaven Hills AVAにある、
Canoe Ridge Estate winery(所在不明…)なるところで作っているそうです。
確かにシアトルはコロンビア・ヴァレーからはちょっと離れすぎですもんね。


ラベル平面化画像。
IMG_2495
裏ラベルを隠さない控えめインポーターシールはエラいです。


さあ、抜栓。
IMG_2785
キャップシール、コルクともに「Indian Wells」専用デザインですね。

コルク平面化。ロゴマークとURL入り。
IMG_2786
無印の集成コルクですね。こんなのもブショネないんでしょうか。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。涙はくっきりで色付き。
IMG_2787

ブラックベリー、スギ、スパイス、フッと黒糖。
辛口アタックと思ったら、後から甘みが舌の上に乗ってきます。
始終甘みはパレットに居座ってるんですが、
味のストラクチャーはしっかり感じるので問題なさそうです。
この甘みはなぜかタンニンと拮抗し、
相当あるはずの収斂性を和らげてくれています。
余韻まで引きずる甘さですが、
「重み」と両立する「甘さ」は初めての感覚です。
スモーキーな感じが始終あるのがいいのかもしれません。

ワシントン、奥が深いですね~。


*****


Chateau Ste. Michelle
Indian Wells
Cabernet Sauvignon 2016
Columbia Valley
RRWポイント 91点


Telish Cabernet Sauvignon & Merlot 2013

KALDIで1000円ほどで買えるTelishというブルガリア・ワインです。
以前、Castra Rubraというのを同じくKALDIで買って割と良かったんですが、
その時、Castra Rubraの前身がTelishだったなというのが記憶に残ってました。
案の定、店頭のPOPは「あの、ミシェル・ロラン監修!」みたいな…。(笑)


IMG_2752
1960年創設の官営ワイナリーが民間に払い下げられ、現オーナー、
Jair Agopian氏が購入、1999年に「Telish」ワイナリーをスタート。
その後、2006年に新ワイナリー「Castra Rubra」を建てたそうです。

Telishというのは首都ソフィアの北側に「Telish」という町があり、
そこにある(あった?)ワイナリーというのはネットで調べました。
ワインの裏ラベルには「Telishにあるテリッシュ・ワインセラーで生産、
Kolarovoにあるカストラ・ルブラ・ワイナリーで瓶詰め」とあります。
どうやら、テリッシュもカストラ・ルブラも個別に存在してそうですが、
2つの所在はソフィア経由で車で4時間の距離です。
ブルガリアの北の端と南の端ですから、なんとも不便な位置関係ですね。


公式ページでいろいろ調べようとしたら、なんと工事中です。

タイミング悪いですね。結局ネット情報を探るしかありません。
インポーター、オーバーシーズのサイトに作り手紹介はありました。
ワイン情報が見当たらず、結局得体の知れないドイツのショップサイトで、
・カベソー 50%
・メルロー 50%
らしいことはわかりました。樽は不明です。お値段的になしかな?


テリッシュの町を散策しましたが(笑)ワイナリーらしきものは発見できず。
しかたないので再訪ですが、カストラ・ルブラへ行ってみます。
Telish01
これだけの施設ですから、実質こっちが本拠地なのでしょうね。
1999年テリッシュをスタートした時植えたのがカベソーとメルローと言います。
今日のワインからすると、畑だけは残ってるって感じでしょうかね。

因みに、Castra Rubraの名前ですが、すぐ近くにローマ時代の要塞の遺跡、
Castris Rubrisがあり、そこから取ったそうです。今は石垣が残ってるのみ。
どうりでワイナリーが石造り風情になってるわけですね。


さて、ネットの拾い物ですが、こんな地図がありました。
ブルガリアのワイナリー名が(多分ほとんど全部)地図上に示されてます。
Telish02
テリッシュの町のあたりにはTelishというワイナリー名は書かれていません。
Castra Rubra他、今まで飲んだブルガリアのワイナリーに印をつけました。
Logodajはいいとして、Enira(Bessa Valley)はまた飲んでみたいですね。


さあ、抜栓。
IMG_2750
キャップシールはラベルに合わせたデザインですが、コルクがまさかの無地。
当然ながらコルクの平面化はしません。(笑)

Alc.13.5%。
ガーネット。涙は形がはっきりしません。
IMG_2751

ブラックベリー、ブラックチェリー。
生っと熟成された樽香のようなものを感じます。
辛口アタック。
味の厚みは若干物足りないんですが、
カベソーとメルローのブレンドのお手本のような旨味は出せてます。
嫌味や欠点も見当たらないので、そこそこハイレベルと思われます。
タンニンも十分シルキーで余韻にスムーズにつないでくれますね。
若干の軽さだけ、どう評価するかです。


*****


Telish
Cabernet Sauvignon & Merlot 2013
RRWポイント 91点


Château du Tertre Les Hauts du Tertre 2012 Margaux

メドック格付け第5級、ちょっと影が薄いシャトー・デュ・テルトルです。
で、例によって、そのセカンド・ワインをお試しするのであります。
世間的評価は、1978年以降ムラがなく、1998年に現オーナーになってからは、
畑の整備や醸造設備の刷新に資金が投入され更なる高品質化がされてるとか。
まあ、今日はその高評価のファーストではなくセカンドなんですが…。(笑)


IMG_2715
オランダ人のエリック・アルバダ・イェルヘルスマ(Eric Albada Jelgersma )
氏がオーナーなのですが、この人、シャトー・ジスクールを1995年に取得、
3年後の1998年にシャトー・デュ・テルトルも買っちゃってるわけです。
オランダでスーパーマーケットチェーンを持つ実業家で資金は潤沢そうですが。
ネット記事を見ていると、2018年に79歳で亡くなられたそうです。合掌…。


公式ページは、さすがにシャトー・ジスクールのと体裁が似ています。

セカンドもちゃんと載ってますが、情報が薄いのも似ていて、これは困ります。
以下のシャトーの作付け割合のみで、個々のワインのセパージュが載ってません。
・カベソー 43%
・メルロー 33%
・カベフラ 19%
・プチヴェルド 5%
ファーストは作付けに近いかもしれませんが、セカンドはかなり違うはずです。

ネット情報を集め、それらしいのを比較検討し、結果これが一番確からしい。
・カベソー 40%
・メルロー 30%
・カベフラ 30%
どうやって確からしいか判断してるかというと、正確な情報を載せてそうな(笑)
(ミレジム毎にデータが整理されアルコール度数他も正確)欧州のショップの、
複数の情報が一致した場合に採用します。あとは勘。(笑)
熟成も一致した意見が、新樽率30%で12ヶ月になってます。


さあ、マルゴーAOCでも外れになるアルサック村にあるシャトー訪問。
ストビューでは敷地内に入れず。代わりに空撮写真をつけておきます。
Tertre01
シャトー名の「Tertre」は高台のこと。マルゴーでは一番高い丘にあるそう。
アルサック村はジロンド川から遠いですが、ムーリナ川という小川があり、
シャトーの所有畑をぐるっと囲むように流れています。
また、マルゴー村やカントナック村のシャトーのように区画が分断されず、
シャトーの周辺に整然とかたまってあるのも好感が持てます。


さて、今日はいつもの「マルゴーまるごと地図」ではなく新作です。
シャトー・デュ・テルトル目線で作り直し。ちゃんと上が北です。(笑)
MarMargaux
マルゴー村は少々混みあってますが(笑)全格付けシャトーを明記してます。
以下にリストアップしますので、地図で位置(所在村)確認しましょう。

<MARGAUX マルゴー村>(9シャトー)
(第1級)Château Margaux(マルゴー)
(第2級)Château Durfort-Vivens(デュルフォール・ヴィヴァン)
     Château Lascombes(ラスコンブ)
     Château Rauzan-Ségla(ローザン・セグラ)
     Château Rauzan-Gassies(ローザン・ガシー)
(第3級)Château Ferrière(フェリエ―ル)
     Château Malescot-Saint-Exupéry(マレスコ・サン・テグジュペリ)
     Château Marquis-d’Alesme(マルキ・ダレーム)
(第4級)Château Marquis-de-Terme(マルキ・ド・テルム)

<CANTENAC カントナック村>(9シャトー)
(第2級)Château Brane-Cantenac(ブラーヌ・カントナック)
(第3級)Château Boyd-Cantenac(ボイド・カントナック)
     Château Cantenac-Brown(カントナック・ブラウン)
     Château Desmirail(デスミライユ)
     Château d’Issan(ディッサン)
     Château Kirwan(キルヴァン)
     Château Palmer(パルメ)
(第4級)Château Pouget(プージェ)
     Château Prieuré-Lichine(プリューレ・リシーヌ)

<LABARDE ラバルド村>(2シャトー)
(第3級)Château Giscours(ジスクール)
(第5級)Château Dauzac(ドーザック)

<ARSAC アルサック村>(1シャトー)
(第5級)Château du Tertre(デュ・テルトル)

以上の合計21シャトーになります。


エチケット平面化画像。
IMG_2599
裏ラベルにプチヴェルドも混ぜてるって書いてますね。(汗)
じゃあ、第二候補のこれかな?
・カベソー 33%
・メルロー 32%
・カベフラ 30%
・プチヴェルド 5%

インポーターシールは裏ラベルを隠さない偉いタイプです。
IMG_2716


さあ、抜栓。
IMG_2710
セカンド・ワインでも手抜きのない感じのコルク。

平面化しておきましょう。
IMG_2711
セカンド専用デザイン、横ミレジム入り、完璧です。

Alc.12.5%。
濃いガーネット。エッジが結構褐変しています。ねっとり系の涙。
IMG_2714

黒ベリー、スパイス、なめし皮、森の下草。
スモーキーな感じプンプンです。
辛口アタック。
でも、薄っすらと酸が健在ですね。
枯れることなく生き生き感を与えてます。
圧倒的な複雑味と構造感がパレットに迫ります。
タンニンもしっかりこなれシルキー。
余韻に入っても、これら同じバランスで続き、
おさらいができますよ。
最初の酸はまろやかで最後までいい仕事してます。

これはなかなか傑出してるワインじゃないでしょうか。
ファーストが気になりますね。


*****


Château du Tertre
Les Hauts du Tertre 2012
Margaux
RRWポイント 94点


Château Prieuré Lichine 2015

メドック格付け第4級、マルゴーのシャトー・プリューレ・リシーヌです。
以前、セカンドのConfidences de Prieuré Lichine 2009を試しています。
なかなか良かったので今日はファースト。良年の2015年ならどうでしょう。
期待は高まりますね~。


IMG_2618
12世紀にヴェルタイユ修道院の僧侶たちが建てたカントナック小修道院で、
ブドウ栽培が始められたのが、シャトー・プリューレ・リシーヌの始まり。

その後、ワインの権威で評論家の故アレクシス・リシーヌ氏が1952年に取得し、
実際そこに住みながらシャトーを育て上げたとして知られています。
それまでプリューレ・カントナック(カントナック小修道院)だったシャトー名を、
自身の名前を付けて、今のプリューレ・リシーヌに改名もしています。

1999年にはバランド・グループ(Ballande Group)が取得、ミシェル・ロラン氏や、
ステファン・デュルノンクール氏をコンサルに招き、畑と醸造の更なる改良をしています。


公式ページは工事中。これは痛い。


代わりにインスタグラムに誘導され、写真はいいんですが、ワイン情報はなし。

仕方がないのでネット情報に頼るしかありません。

所有畑は70ha(78haとも)。作付けは複数のソースが以下としています。
(作付け)Cabernet Sauvignon 50%、Merlot 45%、Petit Verdot 5%

しかし、違うソースでは最新と思われる次の比率になってます。
(作付け)Cabernet Sauvignon 56%、Merlot 41%、Petit Verdot 3%
なぜこのデータが最新だと思うかというと、ミレジム毎のセパージュが、
一緒に2015年まで載ってたからです。(2012~2013は他データとも一致)

(2015)Cabernet Sauvignon 66%、Merlot 30%、Petit Verdot 4%(今日の)
(2014)Cabernet Sauvignon 65%、Merlot 30%、Petit Verdot 5%
(2013)Cabernet Sauvignon 70%、Merlot 25%、Petit Verdot 5%
(2012)Cabernet Sauvignon 65%、Merlot 30%、Petit Verdot 5%

熟成は、どこの情報もだいたい新樽率50%、16ヶ月という感じでした。


さあ、久しぶりにシャトー訪問。大きな壁に囲まれ中が見えません。
Prieure00
敷地の中にはエチケットに描かれている前庭付きのシャトーがあります。

ポイヤックにも続く県道D2号線(通称ボルドーワイン街道)沿いですね。
Prieure02
シャトーの背後にはカントナック小修道院の名残と思われる教会があります。
すぐ近くに、シャトー・キルヴァンとシャトー・デスミライユがあります。
シャトー・ディッサンの敷地の南端も隣接してるようです。

さて、いつもの「マルゴーまるごと地図」で位置関係を確認しましょう。
Prieure01
ジロンド川が下になってますから北が右下側なので気を付けてください。
(マルゴーの格付けシャトーを全部1枚に収めるための苦肉の策です。)
地図にも書き込んでますが、リストで照らし合わせられるよう下記します。

<MARGAUX マルゴー村>(9シャトー)
(第1級)Château Margaux(マルゴー)
(第2級)Château Durfort-Vivens(デュルフォール・ヴィヴァン)
     Château Lascombes(ラスコンブ)
     Château Rauzan-Ségla(ローザン・セグラ)
     Château Rauzan-Gassies(ローザン・ガシー)
(第3級)Château Ferrière(フェリエ―ル)
     Château Malescot-Saint-Exupéry(マレスコ・サン・テグジュペリ)
     Château Marquis-d’Alesme(マルキ・ダレーム)
(第4級)Château Marquis-de-Terme(マルキ・ド・テルム)

<CANTENAC カントナック村>(9シャトー)
(第2級)Château Brane-Cantenac(ブラーヌ・カントナック)
(第3級)Château Boyd-Cantenac(ボイド・カントナック)
     Château Cantenac-Brown(カントナック・ブラウン)
     Château Desmirail(デスミライユ)
     Château d’Issan(ディッサン)
     Château Kirwan(キルヴァン)
     Château Palmer(パルメ)
(第4級)Château Pouget(プージェ)
     Château Prieuré-Lichine(プリューレ・リシーヌ)

<LABARDE ラバルド村>(2シャトー)
(第3級)Château Giscours(ジスクール)
(第5級)Château Dauzac(ドーザック)

<ARSAC アルサック村>(1シャトー)
(第5級)Château du Tertre(デュ・テルトル)

以上の合計21シャトーになります。


エチケット平面化画像。
IMG_2608
格付けワインらしい貫禄の裏ラベルと、それを隠さないインポーターラベル。


さあ、抜栓。
IMG_2613
キャップシール、コルク、ファーストですもの抜かりはないです。

コルク平面化。
IMG_2614
紋章、2015のミレジム表示、さすがにちゃんとしてます。(笑)

Alc.14%。
濃いガーネット。涙は細かいけど輪郭がはっきりせず。
IMG_2617

黒ベリー。モカ、スパイス。
しっとりした樽香です。
辛口アタック。
構造感、凝縮感、申し分ないですね。
喉越しで、シルキーなタンニンとさりげない酸味が、
心地よく続く余韻のうまい導入部分になってる感じ。
「傑出してる」域にあと少し…かな。

パーカーおじさんは88-90点評価とちょっと厳しいです。
もうちょっといいと思うんだけどな~。(笑)


*****


Château Prieuré Lichine 2015
RRWポイント 94点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

ワインBLOGランキングへ

にほんブログ村 ワインへ
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

メール:
saikin.photo の gmail.com

カテゴリー
タグ絞り込み検索
記事検索
最新記事 50(画像付)
月別アーカイブ
アクセス(ユニーク数)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:



PVアクセスランキング にほんブログ村
© All Rights Reserved.
無断複製転載禁止します。
  • ライブドアブログ