Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

□ フランスワイン □

Domaine Agnès Paquet Bourgogne Pinot Noir 2017

エチケットのデザインに見覚えがあるな~と思いながら、テキトーにゲット。
おしゃれなエチケットデザインにアニェス・パケという名前の響き…。
たぶん、リアルワインガイド誌だなと調べてみると…ビンゴでした。
『イチゴミルクのような甘やかなタンニンはアンリ・ジャイエを思い出してしまう。
ブラヴォー・パケ!!』というコメントらしいです。イミフです。(笑)


IMG_3245
インポーター資料ですと、アニェス・パケは2001年の創業となってますが、
実はアニェス・パケの家族は1950年代からワイン作りをしています。
地元の作り手に畑を貸し出して回すような、いい加減な経営だったようで、
2001年に家族はとうとう畑とドメーヌを売却しようと考えましたが、
アニェス・パケさん(娘さんってことですね。)が「私が引き継ぐわ!」
と名乗り出たのが始まりのようですね。
彼女はワイン作りを学校で勉強し直し、女性醸造家としてのイメージや、
自身の名前を前面に出す形で、独自のスタイルを確立していきました。
今では畑も13haに増やし、新世代の革新者として地元でも認められてます。
そんなところに日本のワイン雑誌も惹かれたってことでしょうか。(笑)


公式ページはパステル調でおしゃれな感じ。フランス語オンリーですね。

ワイン情報はショボいですね。AOCブルゴーニュは2018年のみです。
・ピノ・ノワール 100%
まあ、2017年と大差はないでしょうから、それによると、樽熟は10%のみ。
残り90%はタンクで熟成させます。ただしその10%の樽は新樽だそうです。
期間の明記はないですが、おそらく10~12ヶ月くらいと思われ。

あと、畑はドメーヌのあるムロワジー村(Meloisey)からだそうで、
AOC Hautes Côtes de Beauneの畑からの格下げなんだそうです。
別にHautes Côtes de Beauneのワインも出してますが、その畑のようです。
どちらも樹齢30年としていますし。
Hautes Côtes de Beauneの方は100%樽熟してますので、樽使いの差かな?


早速、ムロワジー村のドメーヌを訪問してみます。
Paquet01
やはり、おしゃれな感じになってますよ。

さて、そのムロワジー村をコート・ド・ボーヌ全体の中で位置確認。
M0
白で囲った部分ですが、サン・ロマンのお隣ですね。

次は畑です。AOCオート・コート・ド・ボーヌの区画の分布地図を用意。
M2
確かにムロワジー村にAOC Hautes Côtes de Beauneがありますね。

これをGoogle Mapにインポーズするとこうなります。
M
村のほとんどの畑がオート・コート・ド・ボーヌになるようです。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_3222
裏ラベルはインポーター貼り替えタイプですが、表と同じ雰囲気です。
「このワインは無濾過なので澱があるかもよ」って書いてます。


さあ、抜栓です。
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キャップシールもおしゃれですぞい。

コルク平面化。横方向にビローンと印刷してあります。
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ミレジムも横に打ってあり、なかなか凝ってますよ。

Alc.13%。(pH:3.61、Brix:5.2)
クリア感はありますが、しっかりしたルビー。
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酸味系の香りから来ます。
チェリー、プラムっぽいのが辛うじて取れます。
スワリングして落ち着いてくるとフランボワーズも。
やはりですが、かなりの酸味から来るアタックですね。
味の芯は滋味感があり楽しめそうなんですが、
酸は全体にビタッと張り付いている感じです。
喉越しに痺れと苦味を起こしながら、そのままフィニッシュへ。

ブルゴーニュではかなりの確率で出会う味なんですが、
この酸味は苦手なパターンなんですよね。
新世界のピノのうまいやつが恋しくなるくらい…。

イチゴミルクのような甘やかなタンニンは感じないし(そんなのあるの?)、
アンリ・ジャイエも思い出さない。(そもそも知らない。笑)
ブラヴォーじゃないよ!パケさん!


*****


Domaine Agnès Paquet
Bourgogne Pinot Noir 2017
RRWポイント 85点


Domaine des Comtes Lafon Volnay-Santenots du Milieu Premier Cru 2017

前回に引き続きコント・ラフォン。ブルゴーニュの偉大な白の作り手による赤。
ヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリュー、プルミエ・クリュ2017であります。
まあ、白のついでに試したんですが、個人的にはこっちが楽しみだったりします。


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19世紀から続くムルソーの名門ドメーヌであり、コシュ・デュリと共に双璧を担う、
ブルゴーニュ最上の白の偉大な造り手というのが、コント・ラフォンの枕詞です。

じゃあ、その赤はイマイチなのかということですが、そうではないはずですよね。
パーカーおじさんは白のクロ・ド・ラ・バール2017に92+点をつけましたが、
おそらく同時に試したこのサントノ・デュ・ミリュー2017に93点をつけてることから、
相当これは良かったことが伺え、偉大な白の造り手は赤もうまく造るということでしょう。


公式ページは簡素で古めな感じ。ミレジム情報も2009年で止まってます。

・ピノ・ノワール 100%
除梗機にかけるとあるので、除梗はありでしょうね。
樽熟は、新樽がだいたい1/3の割合で、20~22ヶ月といったところ。

畑はムルソー村のサントノ・デュ・ミリューの日当たりのいい一番いい区画だそうで、
現当主ドミニク・ラフォンさんの曽祖父、ドメーヌ創始者のジュールさんの代に取得。
合計3.8haあり、平均樹齢は40年ほどと思われ、古いものは70年超のようです。


前回ドメーヌ訪問したばかりですが、同じ画像を貼っておきます。
ComtesLafon01
ムルソーの集落内にあります。ちなみにコシュ・デュリは少し外れになります。

さて、まず畑に行ってみましょう。AOCはヴォルネイですがムルソー村です。
ComtesLafon005
ドメーヌからは車で5分くらい。歩いても20分くらいの距離です。
しかしきれいな畑ですね。さすがプルミエ・クリュです。

ムルソーのAOC地図で位置確認。ムルソー村ながらヴォルネイに隣接。
ComtesLafon003
地図左下の凡例を見ると、ここで赤を作るとヴォルネイ・サントノの1級になり、
白を作るとムルソーの1級になるわけです。そのすぐ下のSantenots Dessousは、
赤だとヴォルネイ・サントノ(もしくはヴォルネイ)の1級ながら、白を作ると、
ムルソー村名になるようですね。土壌の違いかな。ややこしや。

はい、例によってGoogle Map転記バージョン。ドメーヌ、畑位置確認です。
ComtesLafon004
サントノ(Santenots)の畑と似たようなのが、反対側のブラニー(Blagny)です。
ブラニーは行政区分ではなく、ムルソーとピュリニー・モンラッシェに跨る地区名。
白を作ればムルソー(もしくはムルソー・ブラニー)の1級なのですが、
赤だとブラニー1級です。ピュリニー・モンラッシェ側でも状況は同じで、
白ならピュリニー・モンラッシェ、赤ならブラニーとなります。(1級、村名あり。)
結論、ブラニーは赤のみのAOCということになりますね。


エチケット平面化画像。
IMG_0124
今気づきましたが、ドメーヌ名の下にクロ・ド・ラ・バール(Clos de la Barre)とあります。
住所のように必ずこのモノポールの畑名を入れてるようですね。
この畑がアイデンティティーというか、誇りを持ってるってことでしょうか。


さあ、いただいてみましょう。
IMG_0142
Bubble TagのQRコードでつながるページはワイン名が確認できるのみです。
上にミレジム入りのコルクはおそらくDIAMでしょうね。

Alc.13%。(自宅じゃないのでpHや糖度は計っていません。笑)
かなりクリアに透けたルビー。
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甘いフランボワーズ、イチゴジャム。
若い樽香が少し。杉っぽい。
落ち着いた酸味の辛口アタック。
そのまま苦さも連れて滋味の味わいへ入っていきます。
アルコール感とタンニンはごく控えめに余韻の入り口を飾ります。
フィニッシュまで最初の酸は健在なんですが、
かすかな苦味と絡みながらいい効果を出してると思います。

パーカーおじさんは、ドミニク・ラフォンさんの所で、樽からでしょうか、
(リリース前の)2018年と一緒に、この2017年のテイスティングしているようです。
2017 vs. 2018、甲乙つけがたいようですが、記事からすると、
2017年(RP93点)に軍配を上げてるように読めました。


*****


Domaine des Comtes Lafon
Volnay-Santenots du Milieu
Premier Cru 2017
RRWポイント 92点


Domaine des Comtes Lafon Meursault Clos de la Barre 2017

ムルソー最高峰とも言われるコント・ラフォンの、クロ・ド・ラ・バール2017。
村名ですが、ラフォン家の庭の如く隣接するコント・ラフォンのモノポールです。
最新ヴィンテージがお試しできるとあって、コロナ禍の中行ってきました。(笑)


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19世紀から続くムルソーの名門ドメーヌであり、コシュ・デュリと共に双璧を担う、
ブルゴーニュ最上の白の偉大な造り手というのが、コント・ラフォンの枕詞です。

以前、コント・ラフォンがマコネで作るレ・ゼリティエ・デュ・コント・ラフォン
(Les Héritiers du Comte Lafon Mâcon-Milly-Lamartine 2014)を試しましたが、
それほどの驚きはなかったんですよね。やはり本家を試さないとですね。(笑)


公式ページは質素な感じ。まあ、情報があるだけマシかな。

・シャルドネ 100%
アペラシオンごとの醸造の説明はなく、新樽率や熟成期間は年毎に変わるようです。
だいたい18~22ヶ月のようで。

畑の説明はしっかりあり、クロ・ド・ラ・バールは敷地のすぐ裏に2.1ha広がり、
石垣で囲まれたコント・ラフォンのモノポールであることを自慢げに書いています。
内0.8haは1950年植樹の樹齢70年のVVです。残り、0.8haは1975年植樹の樹齢55年、
0.5haは1999~2004年植樹の比較的若木になります。
あと、酸味が顕著なので5~7年寝かせて酸を落ち着かせるようにと書いています。
ということは、今日はまだ3~4年早いんでしょうか。
因みに、パーカーおじさんは今年1月にこの2017年を試し、92+点をつけています。

そう言えば、Les Héritiers du Comte LafonのMâcon-Milly-Lamartine 2014を試したときも、
酸味がどうも気になって、いい評価ができませんでした。これも早かったのかな?


ムルソーの市街地にあるドメーヌへ行ってみます。
ComtesLafon01
このまま、塀伝いに右方向へ行くと、塀は畑の石垣に繋がっています。

クロ・ド・ラ・バール(Clos de la Barre)の畑も見てみましょう。
ComtesLafon02
左奥の木立がコント・ラフォンで、その他三方は石垣で囲われています。
よく見えませんが、門柱に「CLOS」「De La BARRE」とあるようです。
歴史あるモノポールの畑という雰囲気がありますね。


さて、ムルソーのAOC地図上に示すとここになります。
ComtesLafon03
ムルソー村名畑の範囲は県道D974号線まで達していないのがわかりますね。
特級はなく1級畑も限定的。またブラニーやサントノの扱いが難しいんですが、
次回、コント・ラフォンの赤、サントノ・デュ・ミリューの記事で触れます。

例によって、Google Mapに転記します。
ComtesLafon04
村名畑は県道D974号線まで達してませんが、畑は県道の向こう側まで続きます。
AOCブルゴーニュの畑になりますが、Google Map転記して初めてわかります。
やはりこれをやらないと、実感わかず、頭に入ってこないんですよね~。(笑)


エチケット平面化画像。シンプル~。
IMG_0123
近代的な醸造法を取り入れるばかりか、全畑ビオディナミらしいですが、
認証マークさえ載せてません。これだけのビッグネームには不要ですね。


さあ、いただいてみましょう。ネック画像3本合成してしまいましたが、
デザイン、認証シールやコルクのミレジムを確認できるようこうしています。
IMG_0140
Bubble TagのQRコードでつながるページはワイン名が確認できるのみです。
コルクはおそらくDIAMでしょうね。

Alc.13%。(自宅じゃないのでpHや糖度は計っていません。笑)
淡いゴールドイエロー。
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洋梨…。
樹木、スパイスか菊系の花。複雑な香りです。
辛口アタック。
ハーブのような風味があります。
味の中心は、甘みと苦味の混ざったミントのタブレットを思わせます。
例えが下手クソですが、非常に複雑な味わいってことで。
「独特」もしくは「違う」という価値を感じます。
酸は淡く、きれいに喉元へ運んでくれます。
全然酸味はきつくないですね。むしろ効果的。
白ながら余韻もしっかり味わえます。
最高レベルの白ってこういうことなんだと勉強になります。

パーカーおじさんも、若くても十分楽しめたと評していますが、
10年くらい寝かせれば複雑味が増してさらに良くなるはずとのこと。
でしょうね。(笑)


*****


Domaine des Comtes Lafon
Meursault Clos de la Barre 2017
WWWポイント 80点



WhiteWhiteWine01

Trimbach Riesling 2017

アルザスはトリンバックのベーシックなリースリングをいただきましょう。
アルザスはおいしいピノ・ノワールも多いのでついつい赤を飲んでますが、
生産の90%以上は白という白ワイン王国です。やはり定期的に白を、
それもリースリングかゲヴュルツを飲んでおきたいな~と思うわけです。


IMG_3204
アルザスのワインはAOCは3つです。簡単だな~。ありがたい。(笑)
・AOC Alsace
・AOC Alsace Grands Crus
・AOC Crémant d'Alsace
この内、AOCアルザス・グラン・クリュは51の特級畑(lieux-dits)のもので、
それぞれ独立したAOCなので合計53のAOCがあるという解説もありますが、
アルザス全体の4%ほどの量しかないので一括りでいいと思います。(笑)
ただ、使える品種がアルザスの高貴品種とされる、RieslingGewürztraminar
Pinot GrisMuscatの4種でないといけない決まりがあります。

また、AOCアルザスは単一品種の場合、品種名がラベルに記載されます。
これはマルセル・ダイスさんのお陰で(笑)今は表示義務はありません。(されてますが。)

AOCクレマン・ダルザスは瓶内二次発酵のシャンパーニュ方式の発泡ワインです。
Pinot Blanc、Pinot Gris、Pinot Noir、RieslingとChardonnayが使えますが、
シャルドネだけは逆にAOC Alsace/Alsace Grands Crusに使ってはいけません。

さあ、ここまでで「アルザスは捉えた!」となればいいんですが、実はもうひとつ。
アルザスワインの公式ページによると、2011年にAOC Alsaceに改正がありました。
Alsaceの後にコミューン名(Villages)や畑名(Lieux-dits)が足せるようになってます。
現在つけられるコミューンは以下の13だそうです。
・Blienschwiller
・Côtes de Barr
・Côte de Rouffach
・Klevener de Heiligenstein
・Saint Hippolyte
・Ottrott
・Rodern
・Vallée Noble
・Val Saint Grégoire
・Scherwiller
・Wolxheim
・Coteaux du Haut-Koenigsbourg
・Bergheim
困ったことに、産地の個性を示すために、これらは使える品種が限定されます。
まあ、覚える気はないですが(笑)以下の表が載ってたので貼っておきます。
Tri03
ん? Savagnin RoseってAOC Alsaceで使えないことになってます?

かなり脱線したので、白ブレンドの Edelzwicker(Edel=Noble、Zwicker=Blend)や
甘口白の Sélection de Grains Nobles や Vendanges Tardives については割愛。(笑)


さあ、トリンバックの公式ページです。
TrimbachD
かっこいいんですが、ワイン情報がほぼありません。
・リースリング 100%
シーフード他、辛口アジアンフード、寿司や刺身に合うなんて書いてます。


何度も行ってますが、リボヴィレ(Ribeauvillé)の町のトリンバックへ。
Tri01
町側と裏の畑側の2ショットを挙げておきます。
アルザスらしいデザインの建物に背後の斜面の畑。いい雰囲気です。


前に描いた地図でアルザスとトリンバック他のおおよその位置を見ます。
アルザスはライン川流域ですが、下流側がバ・ラン県(Bas-Rhin)、
上流側がオー・ラン県(Haut-Rhin)に分かれ、リボヴィレはオー・ランです。
ストラスブールとコルマールは、バ・ラン県、オー・ラン県各々の県庁所在地です。
Tri02
リボヴィレ(Ribeauvillé)のトリンバックと共に、いつもお馴染みの、
ベルクハイム(Bergheim)のマルセル・ダイス、リクヴィール(Riquewihr)
のヒューゲルを書き込んでます。この3者、意外に近いものです。
マルセル・ダイスからトリンバック経由でヒューゲルへ車で行っても、
12分しかかかりません。


エチケット平面化画像。
IMG_2960
ネックシールの平面化、とっても苦労しています。(笑)

で、エノテカさんの裏ラベルがこれ。
IMG_2961
おふざけあそばせ!と思わず声が出るほど腹立たしいです。(笑)


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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両端にディスク型のコルクを使用した集成コルク。耐用は2~3年らしいです。
これって、ブショネ対策にはならないですよね。(笑)

Alc.12.5%。(pH:3.36、Brix:5.8)
イエロー。
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黄桃、洋梨。ペトロールはかすかですね。
味も洋梨的にフルーティな感じ。
酸がきれいにパレットに広がります。
甘みはごくごくかすかに感じる程度。
後味は酸が優勢で少し苦味残ります。

美味しくいただけるんですが、なんだか面白みに欠ける気がします。
やはりアルザスよりドイツのリースリングが好みかな。


*****


Trimbach
Riesling 2017
Alsace
WWWポイント 77点



WhiteWhiteWine01

Louis Latour Givry 2015

大手ルイ・ラトゥールのコート・シャロネーズ、ジヴリをいただきます。
ルイ・ラトゥールはインポーターがアサヒビールということもあって、
比較的スーパーなんかでも手に入りやすく、ハーフボトルも結構選べるので、
今日のように、サクッとピノを合わせたいときに重宝しますね。(笑)


IMG_3180
ルイ・ラトゥールの歴史を紐解くと、フランス革命以前の1731年に始まります。
ルイ・ラトゥール家がコート・ド・ボーヌに最初の畑を取得したんだそうです。
「Maison Louis Latour」が設立されたのが1797年。それでも200年以上前ですね。
現在はブルゴーニュ一円に48haの畑を所有し、内27haがグラン・クリュといいます。
これはコート・ドール最大のグラン・クリュ所有者になります。


公式ページは変な効果がいっぱいで非常に使いにくいです。(笑)

一応、全ラインナップ(多すぎて壮観です)、ミレジム毎にデータがあります。
・ピノ・ノワール 100%
ステンレスタンクで発酵、ステンレスタンクで熟成(10~12ヶ月)。
MLFは100%行います。
ただし、ジヴリの畑はどこだか明示がありません。残念。


とりあえず、ボーヌの中心街にあるルイ・ラトゥールの本部へ行きます。
MaisonLouisLatour01
17世紀からの古いマンションらしいのですが、本部はずっとここだそうで。
ただし活動拠点はアロース・コルトンにある「Château Corton Grancey」に、
1891年に取得してから移っています。

コルトンの丘のふもと、周囲はグラン・クリュ畑のなかなかすごいところ。
Givry02
1895年には、ここであのコルトン・シャルルマーニュを誕生させたそうです。
スーパーで売っていて親しみやすいブランドですが、実はなかなかゴイゴイスー。


とはいうものの、今日いただくのはコート・シャロネーズのジヴリでした。
まずはコート・シャロネーズとジヴリの位置関係を確認しましょう。
Rully03
コート・ドールからの続き、ブーズロンに始まり、マコネまでに5つのAOCがあります。
リュリー(Rully)、メルキュレ(Mercurey)、ジヴリ(Givry)までは、
赤・白両方のAOCで、1級畑もありますから、レベルは高そうです。
さらに南側のモンタニー(Montagny)は白(シャルドネ)のみのAOCです。

ジヴリ(Givry)のAOC地図を貼っておきます。1946年にAOC認定です。
Givry01
プルミエ・クリュ(1級畑)があることと、Givryのコミューンだけでなく、
一部、JamblesDracy-le-Fortにまたがっていることも覚えておきましょう。
栽培面積は265haで、赤・白ありますが、赤が圧倒的に多いです。(約85%)


エチケット平面化画像。
IMG_2957
おなじみのデザインですね。


さあ、抜栓。
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キャップシール、コルクとも紋章入り。

コルク平面化。
IMG_3177
テクニカルコルク、5年耐用のDIAM5を採用です。
熟成ポテンシャルは3~5年としてますので十分ですね。

Alc.13%。(pH:3.56、Brix:6.0)
クリア感あるルビー。割と粘性のある涙です。
IMG_3178

フランボワーズ、チェリー。青茎っぽさ。
この色味からして除梗はしてるんでしょうけど。
辛口アタック。
控えめな酸はいいですね。
落ち着きのある味わいに果実味を添えます。
複雑味も感じます。これは「あり」ですね。
余韻はあっさりでしたが。

前に飲んだルイ・ラトゥールのサントネが、
酸がキツめだったのを考えると、ジヴリはいいです。


*****


Louis Latour
Givry 2015
RRWポイント 91点


Château des Eyssards Semental 2016 Bergerac

前に予期せずしてシャトー・デ・ゼサールのお手頃レンジを試しましたが、
その時に本当に試したかったのが同じ作り手のこのスペシャル・キュヴェ。
カベソーが完璧な出来の年に少量しか作らない、こだわりの1本だそうです。
気になって仕方がないので、やっぱり京阪百貨店のワイン売り場でゲット。(笑)
ベルジュラックの真の実力がこれで見られたらいいな~と抜栓いたします。


IMG_3174
シャトー・デ・ゼサールは、現当主はパスカル&ローラン・キュイセ兄弟ですが、
祖父の代1929年に北仏からベルジュラックへ移住、ブドウ畑を得たのが始まり。
父の代に規模拡大し、パスカル&ローラン兄弟が1982年から本格的に参加。
パスカルさんの娘も加わり、家族で作るワインはコスパも高く評価もいいようです。


前回も確認しましたが、ここは公式サイトというものがなさそうです。
毎回、作り手の背景やワイン情報を求め公式サイトに頼ってるのでホント困ります。
最後は心許ないインポーターやショップの情報に頼ることになりますからね。

ただ、ここはfacebookで情報の発信はしているようです。更新も割と頻繁です。
今日のワインの写真が、そのfacebookに上がってましたので貼っておきます。
IMG_3172
記事には「来週から忙しくなるので、プライムリブとSemental 2016で、
力つけるゾ~!」って書いてました。やっぱり情報ないよ~。(笑)

はい、インポーター情報を総合して、このワインの詳細をまとめます。
・カベソー 100%
ベルジュラックはメルロー主体が多いので、カベソー100%は珍しいですね。
裏ラベルやインポーターシールにもありましたが、フレンチオーク新樽率50%で、
12ヶ月の熟成だそうです。やはりベルジュラックにしては贅沢な感じです。
「セメンタル」はエチケットからもわかりますが、スペイン語で種牛のこと。
男性的でパワフルであることを表すそうです。


作り手訪問。残念、ストビューでは入口までしか近寄れません。
Mezzo02
上空から見る限りは、建屋も立派で、周囲の畑もなかなかなものですよ。
場所はベルジュラックの町から南西に車で30分ほどのところ。
甘口白のAOC、ソシニャック(Saussignac)のエリアになります。

例によって、ベルジュラック周辺を中心にGoogle Map上に表します。
Mezzo01
AOC Bergeracはドルドーニュ川流域でかなり広範囲に広がってます。
いくつかの甘口白のAOCをサブリージョン的に内包していますね。

シュッドウェスト(南西地方)全体の地図でベルジュラックの位置を確認。
Fronton03
南西地方と同義のようなガスコーニュ地方からはちょっと外れにあり、
どっちかというとボルドーじゃないのっていう位置にありますよね。
それが今日のようなワインにボルドーっぽさとして表れてるんだと思います。


エチケット平面化画像。
IMG_2987
お手頃レンジのMezzoもそうでしたが、至ってシンプルなデザイン。
裏ラベルに、新樽率50%フレンチオーク樽で12ヶ月熟成とあります。
パワフルなグルメワインで赤身のビーフとよく合うなんてコメントも。
タンニンはソフトに仕上げてあり、熟成もできますが早飲みにも向いているそう。
結局ウェブページはないですが、ラベルでしっかり解説してるんですね。

インポーターラベルは裏ラベルを隠してない偉いやつです。
IMG_2984
ここにも少々のワイン情報が書いてます。この気遣いはいいですね。


さあ、抜栓。
IMG_3170
コルクのデザインはわかりにくいですが…

平面化するとこう。やはり牛さんです。
IMG_3171
ミレジムが横に打ってあるのもいいですね。

Alc.15%。(pH:3.62、Brix:7.5)
濃い濃いインキ―なガーネット。
粘性の涙は色付き。細かいけどトロッと横と繋がってる感じ。
IMG_3173

ブラックベリー、ブラックチェリー。
果実味を残しながらも重い香り。
熟成香はスギか何かのシロップのような…。
辛口アタック。
収斂性のタンニンとかすかな酸が、
分厚い護衛のように付き添い、
最後に到達する味は厚み・構造感しっかり感じます。
喉元にアルコールのフルボディ感じながら続く余韻は長いです。
こんなベルジュラックもあるんだ~と、なんだかうれしい。


*****


Château des Eyssards
Semental 2016 Bergerac
Cabernet Sauvignon
RRWポイント 94点


Domaine Perrot-Minot Bourgogne Gravières des Chaponnières 2017

現当主になって評価が高まったというモレ・サン・ドニにあるペロ・ミノです。
例によって、そのAOCブルゴーニュでお試しですが、畑名はわかってますし、
場所もモレ・サン・ドニ界隈で、樹齢55年のVVだそうです。悪くないだろう。(笑)


IMG_3167c
起源は4世代に渡り19世紀まで遡るのですが、アルマンド・メルムさんの代に、
娘マリー・フランス・メルムさんと夫アンリ・ペロ・ミノさんが地所を引き継ぎ、
1973年にドメーヌ・ペロ・ミノが誕生します。
息子で現当主となるクリストフ・ペロ・ミノさんは7年間修業をする中で、
あのブルゴーニュワインの神様、アンリ・ジャイエの薫陶を受けているそうで、
1993年に修行から戻りドメーヌを引き継ぐと、その品質と評価は鰻登りだそうで。
モレ・サン・ドニ、ジュヴレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニーに加え、
ヴォーヌ・ロマネやニュイ・サン・ジョルジュに畑を拡大し、計13haになるそう。
また、樹齢を重んじて新しい木はほとんど植えず、VVがたくさんあるようです。


公式ページはモダンな感じでよくできてはいます。ただ、情報少なめで、
英語ページは存在するのに、言語切り替えのボタンが見当たりません。(笑)
(URLの「fr」を「en」に打ち換えると英語ページが出てきます。)

また、データシートもあるようなんですが、リンクがエラーでつながりません。
今日のAOCブルゴーニュの畑はモレ・サン・ドニ村の2ヶ所にあると書いています。
1つは樹齢55年。もうひとつが25年だそうで。結構なVV(Vieilles Vignes)です。
・ピノ・ノワール 100%
インポーター情報ですが、除梗率はミレジム毎に50~100%だそうです。
アンリ・ジャイエの教えは完全除梗だったんじゃないんでしょうか。(笑)
樽熟は12〜14ヶ月と比較的短く、新樽率は村名で20%、1級・特級で30%と、
かなり新樽は嫌ってる感じです。


さあ、モレ・サン・ドニの集落の真ん中にあるドメーヌ訪問。
Perrot-Minot01
とんがり屋根の立派な建物ですね。敷地もここらへんじゃ広そう。
なんでも、先代アンリ・ペロ・ミノさんが先々代から引き継ぐとき、
ドメーヌ・アルマンド・メルムが2つに分割され、一方が向かいにある、
ドメーヌ・トープノ・メルムなんだそうです。こちらは有名じゃなさそう…。

畑名はラベルから「Gravières」と「Chaponnières」と思われます。
(ラベルの畑名の「des」の使い方が不明。フランス語は専門でないので…笑)
いつものラック・コーポレーション様の地図を拝借して確認します。
Morey-Saint-Denis01
名前からして、おそらくここだろうという畑2ヶ所を赤で囲んでいます。
Chaponnièresは確かにモレ・サン・ドニですが、Gravièresは綴りは微妙ですが、
シャンボール・ミュジニーになりますね。
一方はシャンボール・ミュジニーと書いてるショップサイトもあったので、
まあ、間違いないでしょう。

さあ、例によってGoogle Map転記し、各々の畑もストビューで訪問します。
Perrot-Minot02
どちらも県道D974号線の東側ですが、ChaponnièresはAOCブルゴーニュながら、
モレ・サン・ドニ村名畑に隣接しています。この違いは地層?土壌?(笑)


エチケット平面化画像。とんがり屋根のドメーヌ、本物どおりですね。
IMG_3138
裏ラベルを隠さないファインズさん、えらい。


さあ、抜栓。ん?なかなかコルク抜けない…長っ!!
IMG_3160
今までで一番長いコルクかもしれません。AOCブルゴーニュなのに。

コルク平面化。
IMG_3161
長さに加え、ミレジムも横に入っていて、なかなかちゃんとしてますね。

Alc.13%。(pH:3.65、Brix:6.1)
しっかり色付いたルビー。やはり完全除梗でしょうかね。
IMG_3164

フランボワーズ、スミレ。
滋味からくるような茎っぽさは香ります。
辛口アタック。
しっかりしたストラクチャーのある味わい。
かすかな酸はあくまでその盛り立て役です。
これはいいパターンです。
喉越しで軽いタンニンも加勢して、
余韻でさらに複雑味を感じました。


*****


Domaine Perrot-Minot
Bourgogne
Gravières des Chaponnières 2017
RRWポイント 91点


Despagne Château Tour de Mirambeau Bordeaux 2015

漫画「神の雫」で持ち上げられて、ちょっといいワイン風情のモン・ペラ。
残念ながら以前モン・ペラを試した時は、あまりいい評価ができませんでした。
なのに、今日はモン・ペラと同じ作り手デスパーニュのワインをまた試します。
どうせワインくじのハズレかなんかでしょうと思われた方、大正解です。(笑)


IMG_3210
デスパーニュの公式サイトによると、フラッグシップはモン・ペラではなく、
このシャトー・トゥール・ド・ミランボーの方だそうですね。

そもそも1769年から代々ワイン作りをしてきたデスパーニュ家の創業の地に、
Tour de Mirambeau(ミランボーの塔)があるそうで、まさに創業のシンボル。
エチケットのイラストでわかるように「塔」というような建物ではなくて、
元は風車小屋だったそうです。そこが家族の当初の住居だったようです。
で、ワインは名付けてシャトー・トゥール・ド・ミランボー。なるほど…です。


公式ページは、シンプルながら動画が出てきてカッコいいです。
日本でのモン・ペラの成功があるからか、日本語表示できます。(笑)
ただ個々のワイン情報が薄い。困ったのでインポーター(モトックス)情報から。

・メルロー 70%
・カベフラ 20%
・カベソー 10%
醗酵はステンレスタンク。熟成は80%をステンレスタンクにて12ヶ月、
残り20%をフレンチオーク樽(1~2年落ち)にて6ヶ月。
申し訳程度のかなり軽めの樽ですね。


アントル・ドゥ・メール(Entre-Deux-Mers)にあるデスパーニュ訪問。
Despagne01
創業の地はローザン(Rauzan)という町で、ここもその町外れですが、
Tour de Mirambeau(ミランボーの塔)のある場所なのかはわかりませんでした。
インポーズしたミランボーの塔の写真は公式ページから。現存はするようです。


アントル・ドゥ・メール中心にボルドーを俯瞰して、位置関係を確認します。
Despagne02
サンテミリオン他ボルドー右岸銘醸地のドルドーニュ川を挟んだ反対側ですね。
ドルドーニュ川とガロンヌ川に挟まれたところがアントル・ドゥ・メール
(Entre-Deux-Mers)です。かのジャンシス・ロビンソンはデスパーニュをして、
「アントル・ドゥ・メールのスーパースター」と評したそうですね。

今日のワインはAOCボルドーですが、アントル・ドゥ・メールを名乗るのは、
辛口白のみですからややこしいです。以下のボルドーまとめをご参考ください。
Bordeaux_map
デスパーニュはアントル・ドゥ・メールの各地にシャトーを持っており、
合計300haにもなります。ただ白でも全部AOCボルドーとして出しているようです。


エチケット平面化画像。
IMG_2694
イラストを見る限りミランボーの塔は畑の真ん中にポツンとあるようです。
少なくともシャトーっぽくはない(笑)。しかしどこにあるんでしょうね。


さて、抜栓です。
IMG_3207
キャップシール、コルク、デスパーニュのマーク入りです。
コルク横もマークの刻印があります。なのにミレジムはどこにもなし。

Alc.13.5%。(pH:3.82、Brix:6.0)
濃いガーネット。
IMG_3209

カシス、ダークチェリー、スパイス…。
樽っ気はないですね。
あっさり?
というか、水くさい辛口アタックです。
味の厚みは弱いんですが、
心地よい収斂性のタンニンと、
フルボディのアルコール感がそれを補ってくれます。
傑出した感ゼロなんですが(笑)、
最低限のバランスは守っており、何とか楽しめるというレベルです。

う~ん、驚かせてほしかったですね。
結局これもモン・ペラと同じような評価になってしまいました。
(笑)


*****


Despagne
Château Tour de Mirambeau
Bordeaux 2015
RRWポイント 84点


M. Chapoutier Condrieu Invitare 2016

ヴィオニエはちょこちょことお手頃なのを過去にも試してはいますが、
やはり「本家コンドリューを試さないという選択肢はないやろ?」ということで、
Condrieu AOC限定でネットを物色して、これをゲットしました。
ヴィオニエの芳香やリッチな味わいは経験済みですが、さて本物はどうでしょう。


IMG_3122
作り手はお馴染みのシャプティエ。ローヌじゃ間違いないところですね。
ただ、コンドリューAOCは140haほどの栽培面積で生産量も限られており、
人気も高いため、なかなかのお値段になっています。
ヴィオニエ100%で作れるAOCCondrieuChâteau-Grilletのみで、
過去にいくつか試したローヌの作り手のヴィオニエのモノセパージュは、
これらAOC対象地域でないので、Vin de Franceのカテゴリーでした。
ローヌのヴィオニエ100%でもCôtes-du-Rhône AOCにもならないんですね。

そんな本物コンドリューを味わう機会ですから、前々からやってみたかった、
ヴィオニエ頂点対決を実現しますよ! 対する挑戦者は、もちろん新世界、
オーストラリアのヤルンバのトップキュヴェ、The Virgilius Viognierです。
IMG_3118
オーストラリア最古の家族経営ワイナリーにしてヴィオニエの先駆者、ヤルンバ。
その頂点がオーストラリア、いや新世界のヴィオニエのベンチマークと言われる、
ザ・ヴェルギリウス・ヴィオニエ。お値段でもコンドリューに迫ります。(笑)
こちらの方の記事は次回別途に書きますが、勝負の行方はどちらでも触れます。


ヴィオニエはフランス・ローヌ地方北部のまさにコンドリューの村が原産地です。
ヴィオニエのみで作れるAOCはCondrieu AOCとChâteau-Grillet AOCのみで、他は、
コート・ロティのシラーとのブレンドのように補助品種として規定されています。
Vio01
世界中に広まったヴィオニエですが、過去1968年には14haまで生産量も落ち、
絶滅寸前だったといいます。1985年頃でも32haしかなく、ほぼローヌのみで、
フランス外に出ていない品種でした。その後評論家に注目され、人気が高まり、
1990年代になって世界中で栽培されるようになったそうです。
(フランス国内でも2018年のデータで6,740haもの栽培面積がありますね。)


シャプティエの公式ページでワイン情報を確認。

・ヴィオニエ 100%
樽熟はシュール・リーで8ヶ月。樽はローヌ伝統の600Lの大樽で、新樽率は15%。
残り85%は1~2年落ちです。
パーカーおじさんは、この2016年に93点をつけています。なかなかの評価ですね。


タン・レルミタージュのシャプティエは何度も行ってるので、訪問は割愛。
代わりにコンドリューの町に行ってみましょう。崖の上の畑から見下ろします。
ローヌ川も見えますね。畑はローヌ川右岸の花崗岩質の急な斜面にあります。
Condrieu01
ついでにシャトー・グリエ(Château-Grillet AOC)を訪問しておきます。
コンドリューAOCの中のヴェラン(Vérin)という村にあるシャトーですが、
シャトー単独でひとつのAOCになっています。言い方を変えると、
このシャトーがシャトー・グリエAOCのモノポールということになります。
わずか4ha弱の畑で、作られるのもヴィオニエのモノセパージュだけです。
周りはコンドリューAOCに囲まれてるので、もうコンドリューでいいじゃん!
(笑)と思ってしまいますが、2011年にあのシャトー・ラトゥールのオーナー、
フランソワ・ピノー氏がここを取得しています。価値があるんでしょうね~。


探せばやはり、コンドリューAOCの公式ページがありました。

シンプルですが情報は豊富。登録生産者は64ありました。もちろんシャプティエも。
以下のリンクをクリックするとCondrieuの詳しいマップがダウンロードできます。
地質分布や、畑名も載ってますが、あまり利用価値はなさそう。(笑)
Condrieuの詳しいマップ

公式ページに載っていた地図を使って、こんなまとめ地図を作ってみました。
Condrieu02
Condrieu AOCは以下の7つのコミューンが対象です。
(VérinとSaint Michel sur Rhôneの一部はChâteau-Grillet AOCですが。)
・Condrieu
・Vérin
・Saint Michel sur Rhône
・Chavanay
・St Pierre de Bœuf
・Malleval
・Limony
コンドリューのコミューンからずいぶん南側に広がってるんですね。
今日のワインのデータシートから、シャプティエのコンドリューの畑は、
Condrieu、Chavannay、Limonyの3つのコミューンにあることが判明。
コンドリュー全域に渡り3ヶ所に分かれてるようです。


最後にローヌ全体地図で位置関係を大きく捉えておきましょう。
Ventoux03
コンドリューとシャトー・グリエの位置関係が不正確ですね。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2937
またインポーターラベルが微妙な貼り方をしてますね。


さあ、抜栓です。
IMG_3124
見慣れたキャップシールです。コルクもコンドリュー専用です。

コルク平面化。
IMG_3120
きっちりミレジムが横に打ってあります。

Alc.13.5%。(pH:3.59、Brix:6.0)
ゴールドイエロー。
IMG_3121

白い花、花梨、黄桃か南国フルーツ。
香りはきつくないけど、多めです。
辛口アタック。
きれいな滑らかな酸のベールを感じながら、
ネーブル的な柑橘系の味わいが広がります。
軽く爽やかかと思うと、芯にボリューム感がある感じ。
絶妙なうまさと言っておきましょう。
白ワインの最高点をつけておきます。

さて、ヤルンバのThe Virgilius Viognierとの勝負ですが、結論は互角。
写真を見てわかるようにコンドリューの方が色が濃いですが、
味わいは逆にヤルンバの方が濃い目・強めの主張がありました。
IMG_3130
ヴィオニエの共通項は感じつつも、その味わいの方向性は大きく違いました。
でも、どちらもおいしく、どちらも「正解」と言えると思います。
ヤルンバのテイスティング結果は次回の記事にて詳しく書きます。


*****


M. Chapoutier
Condrieu Invitare 2016
WWWポイント 80点



WhiteWhiteWine01

Gourmandise de Bel-Air La Royère 2017 Blaye Côtes de Bordeaux

ブライ・コート・ド・ボルドーAOCからのメルロー100%のワインです。
Château Bel-Air La Royèreというシャトーのサード・ワインのようです。
このシャトー、漫画「神の雫」に出たんだそうで。(21巻 #201)
とにかく、リカマンでちょっと割引だったので手を出しました。(笑)


IMG_3116
女性醸造家コリーンさんが手がけるワインということで人気のようですね。
4世代続くコニャックの生産者なのですが、1992年にこのシャトーを入手。
12haの畑でメルロー主体にマルベックをブレンドするワインを作っています。
ただ、今日いただくのはサードになりまして、メルローのモノセパージュです。
しかし、「神の雫」で紹介されたのって、ソーヴィニヨン・ブランですから、
もはや赤でさえない訳で…。(笑)


公式ページはこのサードワインまでそこそこ情報あり。データシートがJPGって…。

・メルロー 100%
早くから飲める、シャトーのラインナップの中のエントリーということです。
熟成については「樽をサッと通した後タンクで9ヶ月」なんて書いてます。
樽を使ってるんだか、使ってないんだか?


ブライの市街から車で10分ほど郊外にあるシャトー訪問。
Bel-AirLaRoyere01
シャトー・・・ではないですよね。お家。この辺りはこのパターンです。
ブライ(Blaye)はジロンド川を挟んだメドックの対岸の産地です。
フランス語の発音を調べるとやはりブライ。ブライユという人もありました。


今日のサード・ワインは「AOC Blaye Côtes de Bordeaux」ですが、
このシャトーのファースト・ワインは「AOC Blaye」になっています。
AOC Blayeはちょっと上級というのがわかります。また赤のみのAOCです。

AOC Blaye Côtes de Bordeauxというのは、2009年制定のAOCで、
それまでのAOC Premier Côtes de Blayeの名称変更です。
整理しますと、
・AOC Côtes de Blaye  → 辛口白のみ
・AOC Premier Côtes de Blaye → 赤のみ
・AOC Blaye → 赤のみ(上級)2000年制定
と3種類あった内の、Premier Côtes de Blayeが、
Blaye Côtes de Bordeauxに変更になったということです。
変更と同時に赤・白OKになったようですね。
白のみのCôtes de Blaye、赤のみのBlayeを残しつつですから、ややこしい…。
因みにカバーする範囲はどれも同じです。

ご参考までに、Côtes de Bordeauxが後ろにつくAOCは軍団を組んでいます。(笑)
その、コート・ド・ボルドー軍団の公式サイトはこれ。以下の地図に示された、
コート・ド・ボルドー(Côtes de Bordeaux)と名の付くAOCの合同サイトです。
Blaye012
結構離れたAOCが名前つながりで団結してるって、なんだか不思議ですが、
マイナーAOCがみんな一斉に「ボルドー」を名前に取り入れて名称変更、
メジャーなボルドーの名前にあやかろうとしたマーケティングと思われます。
因みにこのサイト、日の丸マークを押すと日本語表示ができます。(笑)

そして、AOC Blaye Côtes de Bordeaux単独の公式サイトもありました。

なかなか情報豊富。今日の作り手も紹介されています。

そしてこのサイトでこんな地図も見つけました。
Blaye01
Blaye Côtes de BordeauxのAOCの範囲と畑の分布が示してあります。

これはGoogle Map転記をしなきゃならんやろ、ということで。(笑)
Blaye00
今日の作り手Château Bel-Air La Royèreの場所も示してあります。
ジロンド川を挟んでのメドックとの位置関係もよくわかりました。


エチケット平面化画像。
IMG_3052
裏ラベルはなく一体になってます。インポーターラベルも兼ねてますね。
シャトーのイラスト、これはこれで正しいことがさっきの訪問でわかりましたね。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_3111
「所有者元詰め」とだけ書いた汎用品コルクですが…。

ミレジムが横に打ってあるというのがちょっといい感じ。
IMG_3113
あんまり見ないパターンです。

Alc.14%。(pH:3.69、Brix:7.0)
濃い目のガーネット。
IMG_3114

カシス、ブラックベリー。メルローらしい軽めの香り。
若い木の樽香を感じます。
これが「樽をくぐらせた」ってやつ?(笑)
酸味か果実香か…青野菜風味も。
辛口アタック。
フルーティな微かな酸を伴い、
しっかりした構造感のある味は結構ハイレベルです。
メルローの青さ、軽さは感じるんですが、
喉越しのタンニンの収斂性が気持ちいい。
余韻も引き続き軽めが感じられますが十分長いです。

ブライのシャトーのサードなんてって舐めてましたが、
いやいや、これはちょっと驚きです。


*****


Château Bel-Air La Royère
Gourmandise de Bel-Air La Royère 2017
Blaye Côtes de Bordeaux AOC
RRWポイント 93点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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