Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

アルゼンチンワイン

Santa Ana Classic Torrontés 2017

アルゼンチンのトロンテス。2018年のソムリエ二次試験のテイスティングワインとして出題されて驚きましたが、なんと今年のワインエキスパート呼称資格の二次試験でまた出たんですってね。甲州なんかが頻出するのはわかりますが、日本ソムリエ協会はなぜこんなにトロンテス押しなのか理解に苦しみます。とにかくもう一度お試しして考察してみましょう。(笑)


IMG_4069
お試しのために上等なトロンテスをお取り寄せしたわけではなく、そこら辺のスーパーかなんかでたまたま見つけたやつです。(笑)作り手のサンタ・アナは1891年創立というアルゼンチンでは最古参のところですが、現在は世界第5位の販売量というペニャフロール・グループ(Grupo Peñaflor)傘下に入っています。実は、ソムリエ二次試験にトロンテスが出た後にエル・エステコのトロンテスを一度試してますが、その El Esteco社もペニャフロール・グループ傘下でした。さすが大グループです。


ペニャフロール・グループ社の公式ページサンタ・アナの紹介はありますが、サンタ・アナ自体のホームページが存在しないようです。仕方がないのでインポーターページから。

・トロンテス 100%
これぐらいしかわかりませんでした。(笑)

トロンテスTorrontés)は、ほぼアルゼンチンでしか栽培されていないアルゼンチンの土着品種です。ご存知アルゼンチンの白ワインの代表選手ですね。
T0
スペインの修道士が新大陸に持ち込んだ、クリオージャ・チカ(Criolla Chica)とマスカット・オブ・アレキサンドリア(Muscat of Alexandria)の自然交配種と言われています。(2003年のDNA分析による。)クリオージャ・チカはアルゼンチンでの呼び名で、別名リスタン・プリエト(Listán Prieto)とも呼ばれますが、チリでパイス(País)、北アメリカでミシオン(Misión)と呼ばれる品種と同じものです。過去、スペインのガリシア地方にある同名のトロンテスとの関係が疑われましたが、このDNA鑑定により否定されています。

実はトロンテスには3つの亜種が存在します。これら3種類は同じ味わいではなく品質に差があるといいますが、どれをどれだけ使ってもワインには「トロンテス」とだけ表示されます。
T

トロンテス・リオハノ
Torrontés Riojano)が他の2種より芳香や果実味に優れ、一番品質が高いとされます。よって、ワインにはトロンテス・リオハノが主体で使われ、トロンテス・サンフアニーノTorrontés Sanjuanino)や、トロンテス・メンドシーノTorrontés Mendocino)は、トロンテス・リオハノともブレンドされる形でピスコやブランデーの原料となるようです。しかしながら、ワインのラベルには「トロンテス」としか表示されませんから、何をどれだけ使ったのか知る由もありませんし、トロンテスのワインと一口に言っても、その味に非常にばらつきがありそうなことは想像がつきますね。そもそもこんな性格が不確実な品種をテイスティングの試験に出していいもんでしょうか? まったくもって日本ソムリエ協会の意図は計りかねます。(笑)

これだけトロンテスを推すんだから、きっと教本には深〜いトロンテスの解説があるんだろうと確認してみると、例によって誤認情報含めてお粗末なものでした。いまだにスペイン原産だとか書いてあるし。(笑)

補足情報ですが、それぞれの品種の生産量を調べたらこんな数字がありました。
・トロンテス・リオハノ(Torrontés Riojano)77%
・トロンテス・サンフアニーノ(Torrontés Sanjuanino)17%
・トロンテス・メンドシーノ(Torrontés Mendocino)6%
まあ、ほとんどトロンテス・リオハノってことなんでしょうけどね。しかし、先のDNA分析では、トロンテス・メンドシーノだけ片親のクリオージャ・チカ(Criolla Chica)が確定しなかったそうです。やはりこの3種は一括りにできなさそうです。


そうそう、サンタ・アナを訪問しておきます。
SantaAna01
さすが、歴史のある老舗です。メンドーサ市街の中にあります。


ラベル平面化画像。
IMG_4023


さあ、スクリュー回転。
IMG_4067
1000円以下ですから無印はしかたがないです。

Alc.12.5%。(pH:3.85、Brix:6.6)
ゴールドイエロー。
IMG_4068

甘いシロップ漬けの黄桃、白い花の芳香、グリーンのニュアンス。
黄・白・緑と色どりいろいろ賑やかな香りですね。
甘み感じる辛口アタック。
梅のような酸味からそう感じた甘味のようです。
塩味もあるような…。
若干薄っぺらい味は、その酸をうまく受け止めてくれて、
全体像として膨らみを持たせてる印象です。

品種としてのポテンシャルは日本ソムリエ協会が押すほど感じませんが、
全くつまらないというものでもないというのが結論。(笑)


*****


Santa Ana
Classic Torrontés 2017
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

El Esteco Don David Blend of Terroirs Malbec・Malbec 2018

なにか面白いワインはないかと都会の(笑)ワインショップなんかをまわっていると、アルゼンチンのエル・エステコのワインで品種が「マルベック・マルベック」となっているのを発見。裏ラベルによると同じ Calchaquí Valley ながら、フルーティーな Finca La Maravilla Vineyard と、色が濃く構造感のしっかりした Chañar Punco の2つの畑からのマルベックのブレンドだそうで。まあ、結局マルベック100%なのですが(笑)、異なったテロワールのブレンドというのが売りのようです。これは面白いかも。


IMG_3900
エル・エステコのワインはちょこちょこ見かけますし、以前にタナの探求をしてる頃、ドン・ダビのタナ100%を試したことがあります。そうそう、トロンテスを試したのもエル・エステコでした。これは2018年のソムリエ二次試験のテイスティングワインとして出題されたので勉強のために試しましたが、今年のワインエキスパート二次試験でまたトロンテスが出たんですってね。そんなに重要な品種でしょうか? 時々日本ソムリエ協会には「?」となりますね。ウルグアイのタナやチリのカルメネールなんか出した方がいいのでは? 僕は当てれます。(笑)

さて、エル・エステコは1892年創業といいますから、アルゼンチンでは最古の部類の名門ワイナリーです。公式ページはトップページでアルゼンチン国内向けサイトかインターナショナル・サイトか選ぶようになっています。それぞれで若干ラインアップが異なるようです。

しかし、どちらにも今日の「マルベック・マルベック」が載っていません。仕方がないのでインポーター情報に頼ります。
・マルベック 100%
ではあるものの、Finca La Maravilla Vineyard と、Chañar Punco の畑と2ヶ所の異なるテロワールのブレンドでしたね。前者のフィンカ・ラ・マラビージャはワイナリー周辺のカファジャテ(Cafayate)にあり、標高1700mの痩せた沖積土、高日照、低湿度、昼夜の温度差がある畑で、後者のチャナール・プンコは北の方に離れたところで、標高1900mの砂漠気候、寒冷高地で石灰質土壌を持つ畑だそうです。アルゼンチンは南半球なので北に行くほど温暖になります。エル・エステコ自体、アルゼンチンの最北に近い所に位置しますが、1800m級の高地のためちょうどよい気候(温度)になるんでしょうね。
いずれも手摘み収穫、発酵前に低温浸漬、MLFあり、熟成は樽なしでコンクリートタンク(エッグタンク)を使うそうです。

Tolosan00


カファジャテの町の近くのワイナリー訪問。ストビューでは近づけず、畑越しに眺めます。
ElEsteco01
建物は立派ですね。

ほぼ同じところからですが、ちょっとアングル違いで。(笑)
ElEsteco02


アルゼンチン全体が入った地図で位置関係を把握します。カファジャテ・ヴァレー(Cafayate Valley)というところですが、アルゼンチン最大の生産地(全生産量の2/3以上)であるメンドーサ(Mendoza)からはずいぶん北の方になります。
IMG_3850
地図にあるサルタ州の地域はサルタ(Salta)の町を中心に広がっており、カファジャテ・ヴァレー(Cafayate Valley)を内包しますが、エル・エステコはカルチャキ・ヴァレー(Calchaqui Valley / Valles Calchaquíes)と呼んでいますね。調べてもはっきりしなかったのですが、両者は同義か、もしくはカルチャキ・ヴァレーが広域でその中心にカファジャテ・ヴァレーがあるという関係のようです。

以上をざくっとGoogle Map上で見てみましょう。
ElEsteco03
アルゼンチンの州区分の地図も貼りましたのでわかりやすいですね。


ラベル平面化画像。
IMG_3847
表にも裏にも「Blend of Terroirs」の意味がしっかり書いてあります。
でも、比率はどうなんでしょう。Malbec・Malbecだから50/50でしょうか。


さあ、抜栓。
IMG_3895
キャップシールは無印…。

コルク平面化。
IMG_3896
なんと、ザクっとした南米地図でアルゼンチンを示してあります。(笑)
5年耐用テクニカルコルク、DIAM5を採用です。

Alc.14%。(pH:4.25、Brix:8.1)
濃い黒いインキーなガーネット。Chañar Punco の畑のお陰でしょうか。
IMG_3899

黒ベリー、プラム、スパイス、ミントっぽくも。
辛口アタック。
フルーティでフレッシュな酸がいい感じ。
そこそこ厚みを感じる味わいもあります。
貫禄こそ足りない気もしますが、抜群のバランスではあります。
シルキーなタンニンは喉越しを心地よく刺激。
余韻はわりとあっさりですが、
全体のバランスが秀逸でフィニッシュ後の満足度が高いです。

同じマルベック同士のブレンドですが、
確かにテロワールの違いが功を奏し、複雑味を増してると思われます。


*****


El Esteco
Don David Blend of Terroirs
Malbec・Malbec 2018
RRWポイント 93点


Bodega Piedra Negra (Lurton) Finca Las Higueras Tinto 2017

アルゼンチンの、1000円でお釣りが来るブレンド赤ワインですが、
確かリュルトン家がアルゼンチンに建てたワイナリーという売り文句で、
この前飲んだミシェル・ロランのアルゼンチン・ワインからの連想もあり、
何かのついでにポチッと押してしまったようです。(笑)
そこらへんのアルゼンチン事情も探りつつ試してみることにしましょう。


IMG_2701
リュルトン一族のFrançois Lurtonがアルゼンチンに展開するワイナリー、
Bodega Piedra Negraというところのワインで、多分最ローエンド。(笑)
でも、どこかの雑誌の「ネットで買える1000円ワイン」かなんかで入賞とか…。


公式ページは立派です。ラインナップ見ると若干高級路線を狙ってますね。

そのせいか今日のワインは載っていません。情報ないのは困りますね〜。
ネット情報では、サンジョヴェーゼやボナルダとマルベックのブレンドだとか、
怪しいのが散見され、「サンジョヴェーゼが効いている」だの、まことしやか。

こういう時、信頼できるのがインポーター情報。インポーター飯田の情報では、
・シラー 80%
・マルベック 20%
とのことで、Bodega Piedra Negraのローエンドにも同じようなブレンドがあって、
信憑性は高そうです。シュールリーで3ヶ月熟成するも、当然のごとく樽はなし。


さあ、ワイナリー訪問。メンドーサの市街から車で南下すること1時間半。
FL02
さすが、リュルトン。近代的なカッコいいワイナリー施設です。
インポーズした畑の写真、マルベックでなくて(Côt)なのが面白いです。

ここは積極的にテイスティング・ツアーを受け入れていて好感が持てます。
いろんなコースがあり、この「月明りのテイスティング」なんて行ってみた~い!
FL03


広域の地図で位置関係を見ます。Uco Valley、Tunuyánの町の近くですね。
FL01
おっと、ボデガ・ロランのあるClos de los Sieteがご近所ですね。
サンティアゴも一緒に収めましたが、アルゼンチンのメンドーサと、
チリのマイポは、アンデスを挟んで表裏一体な位置関係ですね。
どちらも銘醸地ですが、太平洋に面してる方が複雑性があると思います。
(カルメネール振興協会代表 談)


ラベル平面化画像。
IMG_2517
Bodega Piedra Negraを前面に出さないのは、お手頃シリーズだからでしょうか。


さあ、スクリュー回転。
IMG_2699
François Lurton名とマーク入り。やはり無地よりはいいです。

Alc.13%。
紫寄りのガーネット。
IMG_2700

カシス、プラム、ミント系、青野菜…。
深みのない酸味系の香りに感じます。
辛口アタック。
割と厚みのある味で安心します。
軽さを生む微かな酸に裏支えされているは仕方がないとして、
居酒屋ガブ飲みワインとは一線を画すレベルには到達しています。
余韻はサラッと安物風情が顔を出すんですが、
大失点ポイントは特になく、いい評価ができそうです。

食事と合わせてしっかり楽しめるお手頃ワインでした。
メンチカツに合いましたぞ!(笑)


*****


Bodega Piedra Negra (Lurton)
Finca Las Higueras Tinto 2017
RRWポイント 89点


Clos de los Siete 2013 by Michel Rolland

世界の名だたるワインをコンサルするミシェル・ロランおじさんが所有する、
フロンサックのChâteau Fontenilというシャトーのワインを以前に試しました。
その時、おじさんの公式サイトを見ていると、所有ワイナリーのリンクの中に、
アルゼンチンのワイナリーがあるのに気がつき、以来気にはなっていました。
たまたま店頭でそれらしきワインを発見。「by Michel Rolland」ですって。(笑)


IMG_2397
「Clos de los Siete」とはスペイン語で「7人の葡萄畑」の意味。
ラベルには七角形の星に「7」の文字。なにやらベンチャー事業のようです。
ミシェル・ロランおじさんと6人の仲間たちのアルゼンチンでの協業ですね。

<再掲>ミシェル・ロランおじさんのイメージはやはりこれです。(笑)
CastroRubra05(※)
ジョナサン・ノシター監督の2004年のドキュメンタリー映画、
「モンドヴィーノ」に出てきたミシェル・ロランおじさんの印象は強烈でした。
マフィアのボスのような風情がありましたからね。(笑)
(※注)マイクロ・オキシジェネーション(micro-oxygenation):
「醸造中のタンク内のワインに極微細な泡の酸素をエアーポンプで供給することにより、
酸化熟成を促すテクニック」


Rolland Collectionというおじさんのサイトを以前確認しています。


このサイトのアルゼンチン関連のリンクに行くと、おじさんの所有ワイナリーの紹介。
Mariflor、Val de Flores、Yacochuyaといったワイナリーを所有してるようです。
ただ、今日の「Clos de los Siete」とは関係なさそうですし、第一ここに載ってません。

と思ったら、Clos de los Sieteの公式サイトがありました。なんと横スクロール。

なるほど、わかってきました。メンドーサの南、ウコ・ヴァレー(Uco Valley)にある、
「Campo」という大きな敷地に4つのワイナリーが建てられ、それぞれ個別運営ながら、
「Clos de los Siete」の名のもとに、ミシェル・ロランがワインメイキングを担当し、
共同で一つのワインを生み出しているようです。

セパージュは、
・マルベック 53%
・メルロー 23%
・カベソー 12%
・シラー 8%
・プチヴェルド 4%
マルベックにメルローでボルドーブレンドを目指すわけですね。
樽熟は70%だけ11ヶ月熟成。新樽率は33%(新樽1/3、1年落ち1/3、2年落ち1/3)。
残り30%はステンレスタンク。なぜに?樽の効きを調整してるんでしょうか。


ワイナリー訪問試みますが、例によってストビューはなし。
上空から見ると整然とした広大な敷地に4つのワイナリー。(5つ?)
Siete02
それぞれに独自のワインを作ってますが、ミシェル・ロラン作の共同ワイン
(今日のClos de los Siete)も作ってるって感じのようです。
その名もBodega Rollandというミシェル・ロランおじさんのワイナリーが、
一番最後に建てられたということです。

上記の畑はUco Valleyにあります。恒例のGoogle Map書き込みで確認。
地図下方、トゥヌヤン(Tunuyán)の町の近く。(黄色の太四角印)
Siete01
大括りではMendozaですが、サブリージョンがUco Valleyってことですね。

さあ、南米のワインマップ(ネットの拾い物)で全体を見ておきます。
Siete03
Mendoza地区のUco Valley(Tupungato)って発見できましたか?
アンデスの山を越えればチリのサンティアゴっていう緯度ですね。


ラベル平面化画像。
IMG_2135
フランス語と英語でびっしり解説があります。しかし、なぜスペイン語なし?

で、インポーターシールは剥がしましたが、裏ラベル丸隠しでした。
IMG_2136
メルシャンかJALUXか知らないけど許しませんよ!(笑)


さあ、抜栓。
IMG_2394
キャップはラベルと同じ七角形の星に「7」。

コルク平面化。
IMG_2395
テクニカルコルク、DIAM5を採用です。

Alc.14.5%。
濃い、黒い、インキーなガーネット。コルクの先も真っ黒でした。
IMG_2396

黒ベリー、スパイス、メトキシ・ピーマンも微かに…。
滋味が乗った辛口アタックです。
複雑味、構造感ともに素晴らしい感じです。
が、マルベックの厚みの弱さ、きめの粗さもありますね。
こなれたタンニンは心地よい刺激です。
酸味も少々あるのが、ドラマチックな余韻の中で気づきますが、
爽やかさを与えるいい酸のようです。

やはり、やるなミシェル・ロラン。(笑)
確かに、このおじさんにかかるとハズレはなさそうです。


*****


Clos de los Siete 2013
by Michel Rolland
RRWポイント 95点


Bodega El Esteco Elementos Torrontés 2019

アルゼンチンのトロンテスをいただきます。
2018年のソムリエ二次試験のテイスティングワインとして出題されました。
おそらくそんなことでもないと、完全にスルーしていた品種です。白ですし。
マルベックやタナとかはいいですよ。フランスでも栽培されてますし。
しかし、トロンテスはアルゼンチンにしかない土着品種ですからね。
誰もこんなの当てられません。でも、後学のため味見はしておきましょう。(笑)


IMG_1072
スペイン語の発音は「トロンテッス」と最後の音節にアクセントです。
そして、「rr」は巻き舌です。(笑)


公式ページはいい感じですが、この「Elementos」というシリーズは載ってません。

おそらく輸出用のお手頃バリエタルなんでしょう。
上等バージョンは低温浸漬、樽熟、シュル・リーとか手間をかけてるようですが、
これはローエンドですからステンレスタンクでポンのようです。


アルゼンチンへ飛んでワイナリー訪問。ストビューでは入り口から近づけず。
Esteco01
カファジャテ(Cafayate)という町の近くです。建物は立派ですね。
アルゼンチンの有名な生産地のメンドーサからはずいぶん北の方になりますが、
1892年創業といいますから、アルゼンチンでは最古の部類のワイナリーです。

アルゼンチンの生産地マップで位置関係を把握します。
Sudamerica01
Cafayate Valleyってありますね。サルタ(Salta)州に属します。
El Esteco周辺のValles Calchaquíesという畑は標高1800mにあるそうです。

一応お約束なので、Google Mapでも確認しておきましょう。
Tescoco
アンデス山脈の両側にチリとアルゼンチンの産地が対のように連なってます。


ラベル平面化画像。
IMG_1027
まあ、とにかくシンプルですね。


さあ、スクリュー回転。
IMG_1070
見事な無印キャップ。(笑)

Alc.13.5%。
薄いゴールド。
IMG_1071

梨のコンポート、白桃、白い花~。
かすかに白檀のような芳香があります。
生き生き酸味乗った辛口アタック。
多い香りが果実味を盛り立ててくれます。
厚みはないんですが味の輪郭は感じます。

個性的でいいんじゃないでしょうか。ヴィオニエ的?
しかし、花々しい香りは食事に合わせにくそうです。(笑)


*****


Bodega El Esteco
Elementos Torrontés 2019
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

Bodega Chacra Treinta y Dos 2016 Pinot Noir

ボデガ・チャクラの32(Treinta y Dos)です。
以前「Barda」というベーシックラインを飲んでうまさに驚いたところの、
トップラインを試せるというのでグランフロント大阪まで行ってきました。
しまった...ボトルとグラスのツーショット撮るの忘れました。(笑)
ラベル平面化撮影の失敗画像でお茶を濁すしますが、ボトルはブルゴーニュ型です。


IMG_0206c
アルゼンチンのパタゴニアにボデガ・チャクラを設立したのが、
サッシカイアのオーナーの甥のピエロ・インチーザ・デッラ・ロケッタ氏。
ニューヨークで試飲したアルゼンチンのピノ・ノワールに衝撃を受け、
すぐにアルゼンチンへ飛んで行って畑を購入したそうです。
2004年が初リリースですが、今じゃ南米ナンバーワンの高評価です。


公式ページはデータシートがミレジムごとだったりでよくできています。

この32(Treint y Dos)という名前は、1932年に植えられた畑からの意味。
80年以上の古木からということになります。ゴイゴイスー。
チリのようにフィロキセラ禍がなく接ぎ木なしの古樹です。
ひとつ下のラインに、55(Cincuenta y Cinco)というのもありますが、
お察しの通り、1955年に植えられた畑のブドウからです。

当然の、
・ピノ・ノワール 100%
樽熟は、80%をセカンドとサードのフレンチオーク樽でということで、
残り20%はセメントタンクで熟成だそうです。
トップエンドでも新樽を使わないこだわりでしょうか。


ワイナリー訪問は以前試みてますが、再訪です。
Chacra05
モダンなカッコいい建物があるのですが、ストビューで近づけません。

原産地はパタゴニアとなっています。
南米大陸レベルで位置関係を見ておきましょう。
パタゴニアというのはコロラド川以南から大陸の先端までの地域です。
コロラド川以北はパンパですね。乾燥・湿潤パンパ、習いましたね。(笑)
Chacra01
メンドーサ州の南、ネグロ川が真ん中を流れるリオ・ネグロ州にあります。
コロラド川とネグロ川に挟まれたパタゴニアの北端の地域ですね。
チリのワイン産地と緯度を見比べてください。ワイン作りの南限です。
冷涼な気候でピノ・ノワールにいいんでしょう。


ラベル平面化画像。
IMG_0202
なんとシリアルナンバーが手書き。総生産数7,082本の2148番です。


さあ、いただきます。
Alc.12%。
クリアなルビーです。
IMG_0207

フランボワーズ、チェリー、ブルーベリー。
酸味感じる辛口アタックです。
さすが古樹。苦みとも思える何とも言えない複雑味もあり、
味の芯もしっかりしています。
ただ最初に感じた酸味が目立って、まとまりが悪い気がします。
余韻でますます貫禄を出すんですが、
酸に気を取られてしまい、もうひとつ楽しめませんね。

エントリーのBardaはあんなにおいしかったのにな~。
パーカーおじさんは2015年に97点つけてるみたいです。
うっそ~!?


*****


Bodega Chacra
Treinta y Dos 2016 Pinot Noir
Patagonia Argentina
RRWポイント 88点


Catena Malbec 2017

久々のアルゼンチンのマルベックをいただきます。
前からちょっと気になってたカテナです。
実はワインエキスパートの2次試験対策用に買い込んだ1本ですが、
既に試験は終わってしまいました。(笑)合格したからいいですが…。


IMG_0171
1902年創業のアルゼンチンのトップ生産者です。パーカーおじさんも、
トップエンドのNicolás Catena Zapata 2004に98+点をつけ、
「これはアルゼンチンのラフィット・ロートシルトだ!」とのたまってます。
今日のスタンダード・マルベックも2015年が91点、2016年が92点と、
パーカーおじさんの評価は悪くないです。
今日の2017年は未評価のようですが、この流れだと93点のはず。(笑)


公式ページは同じ内容で2つURLがありました。
catenawines.com
catenazapata.com

どちらも全く内容が同じで意味不明ですが、ワイン情報はしっかりしてます。
今日のワインもミレジム毎にデータあり。天然酵母を使用し、
今日のは違うようですが、一部全房で醸したりもしているようです。
・マルベック 100%
樽熟は12ヶ月で、新樽/1年落ち/2年落ちの比率は年ごとに変わるそう。
日本のインポーター情報では新樽率35%のフレンチオーク70%と、
アメリカンオーク30%で14ヶ月熟成となってます。

公式ページをよく見ていると、ワインによってワイナリー名を、
Bodega y Viñedos CatenaBodega Catena Zapataとで使い分けてますね。
まあ、なんとなく上等ラインが後者って感じでしょうか。


ワイナリー訪問を試みますが、ストビューで近づけません。
仕方がないのでアップしてあった写真を拝借。
Catena01
マヤのピラミッドを模したというシンボリックな建物です。
そこからの畑の眺めも素晴らしいですね。

場所的にはメンドーサの町の南側、メンドーサ川渡ったアグレロという所。
Catena00
メンドーサの南側とチリのサンティアゴはアンデスを挟んで同じ緯度。

ついでなので、アルゼンチンとチリのワイン生産地の地図を貼っておきます。
Sudamerica01
例のフリーマップですが、ウルグアイやブラジルも網羅してますね。


エチケット平面化画像。
IMG_9753
ピラミッドのイラスト。3代目ニコラス・カテナ・サパタさんと、
娘(4代目)のラウラ・カテナさんのサインが入っています。


さて、抜栓。
IMG_0168
キャップシール、コルク、Catenaネーム入りです。

コルクの平面化撮影。
IMG_0169
テクニカルコルク、DIAM5を採用です。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。涙くっきり。
IMG_0170

黒ベリー、ブラックチェリー、スパイス、野菜っぽさも。
酸味乗った辛口アタックです。
味の構造感は十分ですが、涼しい感じがします。
鉄分も感じますね。
タンニンは極めてシルキー。
余韻と共にフィニッシュへの仕上げにかかります。

重めの食事に合わせると真価を発揮するうまさですね。
アサード(焼肉料理)に合うクールな味としておきましょう。


*****


Bodega y Viñedos Catena
Catena Malbec 2017
RRWポイント 91点


Bodega Chacra Barda Pinot Noir 2016

ボトルに見慣れたサッシカイアのマークがありますね。
実はこれ、サッシカイアの一族がアルゼンチンで醸すワインです。
おまけにボルドー品種ではなく、ピノ・ノワール。
えっ?えっ?えっ?と思わず試したくなるでしょ。(笑)


IMG_8644
アルゼンチンのパタゴニアにボデガ・チャクラを設立したのが、
サッシカイアのオーナーの甥のピエロ・インチーザ・デッラ・ロケッタ氏。
ニューヨークで試飲したアルゼンチンのピノ・ノワールに衝撃を受け、
すぐにアルゼンチンへ飛んで行って畑を購入したそうです。
2004年が初リリースですが、今じゃ南米ナンバーワンの高評価です。
今日の「Barda」はその中でも一番ベーシックラインになりますが…。


公式ページはワイン情報もそこそこで、
特にパタゴニアのテロワールの説明に多くを割いている感じです。
オーガニックやビオディナミの実践についても説明があります。

今日の「バルダ」は若木から作られる早飲みを想定したレンジです。
チリのように、畑はすべて接木していないそうです。
写真を見る限りは完全除梗のようですね。
樽熟はフレンチオークで10ヶ月となってますが、
テクニカルシートでは2016年は8ヶ月になってました。
年ごとのデータを見るとどんどん短くなってるようです。
2017年以降は75%がセメントタンクで熟成となってます。


ワイナリー訪問。ううっ...やはりストビューで近寄れない。
Chacra02
上空から見ると結構立派な施設のようです。周りはかなりの田舎。

南米大陸レベルで位置関係を見ておきましょう。
パタゴニアというのはコロラド川以南から大陸の先端までの地域です。
コロラド川以北はパンパですね。乾燥・湿潤パンパ、習いましたね。(笑)
Chacra01
メンドーサ州の南、ネグロ川が真ん中を流れるリオ・ネグロ州にあります。
コロラド川とネグロ川に挟まれたパタゴニアの北端の地域ですね。
チリのワイン産地と緯度を見比べてください。ワイン作りの南限です。
冷涼な気候でピノ・ノワールにいいんでしょう。


ラベル平面化画像。
IMG_8264
サッシカイア・マークも崩れずにうまく撮れました。


さあ、抜栓ですよ。
IMG_8645
横にミレジム入りながら、ノンブランドの合成コルク。

Alc.12.5%。
ルビー。透明感があります。
IMG_8642

フランボワーズ、チェリー、イチゴ。
華やかです。微かに茎っぽさも。
辛口アタック。
味わいはしっかりしており、酸味も効果的にハーモニーです。
微かな苦味がまた絶妙です。
喉越しで旨味が頂点に達し、余韻がじんわり続く…。
なんだこれ。傑作ブルゴーニュに出会ったような錯覚を起こします。

ピエロさんがパタゴニアのポテンシャルに惚れ込んだのがわかります。
ブラインドで飲んだら、みんな上等ブルゴーニュを信じて疑わないでしょう。


*****


Bodega Chacra Barda Pinot Noir 2016
Patagonia Argentina
RRWポイント 92点


Bodega Norton Barrel Select Malbec 2017

久々のアルゼンチン、マルベックです。
定番かもしれないボデガ・ノルトンです。
あのクリスタルガラスのスワロフスキーが運営しています。
どおりでノルトンのCEOはドイツ系オーストリア人で、
なんとかスワロフスキーさんの息子さんだそうで。


IMG_8011
1895年創業だそうで、120年以上の歴史があるトップ生産者です。


公式ページにはバレル・セレクト・シリーズはあるのですが、
カベソーとシャルドネだけで今日のマルベックが載ってません。
アルゼンチンならマルベック押しじゃないんですかね。
仕方ないのでインポーターのエノテカ情報です。
・マルベック 100%
新樽・旧樽混合で12ヶ月の熟成です。


ワイナリー訪問。立派な施設です。畑や周りの景色も美しい。
Norton01
メンドーサの町の南側、外れに位置します。

南米大陸でのメンドーサの位置も確認しましょう。
Norton02
アンデス山脈はさんでチリのサンティアゴの裏ですね。


エチケット平面化画像。
IMG_8001


さて、抜栓。
IMG_8012
合成コルク。キャップシールにはノルトンのシンボルマークが。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。
IMG_8010

チェリー、プラム、茎っぽさも。
辛口アタック。
酸味が全体を覆ってきますが味の厚みはそこそこあり。
この酸は余韻までついてくるお節介なやつです。
安いラインはやっぱりサッパリしてます。
もう少し上のも試さねば、と思いました。


*****


Bodega Norton
Barrel Select Malbec 2017
RRWポイント 87点


Bodegas Caro Aruma Malbec 2016

近所のスーパーで購入。
アルゼンチンのマルベックですが、
見覚えのあるラフィットのマークにひかれました。


IMG_6101

ボルドー第1級シャトー・ラフィット・ロートシルトを擁する、
ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(ラフィット)は、
南仏ラングドックのドメーヌ・ド・オーシエール
チリのヴィーニャ・ロス・ヴァスコス
そして、このアルゼンチンのボデガス・カロを運営しています。
アルゼンチンでは、ニコラス・カテナと手を組んでスタート。
Bodega Catena Zapata」とのジョイントベンチャーというわけです。

カベソーブレンドの「カロ」が2000年初ヴィンテージで登場。
2003年にマルベック比率を上げた「アマンカヤ」を追加、
2010年にはマルベック100%のこの「アルーマ」が出ました。

ところで、この「カロ」という名前は、
アルゼンチンの「Catena」と「Rothschild」の頭を取って、
「CA」+「RO」なんだそうで。(笑)


そのボデガス・カロを訪問してみると、
メンドーサの町の真ん中にありました。
Caro01
立派な建物ですが、まわりは完全な市街地で畑はありません。

パートナーのカテナは郊外の畑の中。車で30分の距離です。
Caro02
そして西にそびえるアンデスを越えればチリのサンティアゴです。

エチケット平面化画像。
IMG_5843


さて、抜栓。
Alc.13%。
濃い濃いルビーです。
フランスのカオールでは、
「黒ワイン」と言われるマルベックですからね。
黒ベリー、しっとりした樽香あり。
甘、酸味感じるアタックですね。
味わいはあるんですが構造感は弱い感じがします。
余韻にも最初の甘、酸味が残りますね。
これは苦手なタイプかも。
飲んでる間に薬草の香りもしてきました。
ちょっと期待外れですね。

ラフィットマークに釣られたこっちも悪いですが、
これ見よがしのラフィットの名前でこのレベルはいただけません。
そういや、安物ラフィットシリーズのポイヤックもダメでしたね。

2015年モノにはパーカーおじさんは89点をつけています。
ちょっとラフィットに忖度しすぎじゃないかい?


*****


Bodegas Caro
(Domaines Barons de Rothchild [Lafite] and 
Nicolas Catena)
Aruma Malbec 2016
RRWポイント 84点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

ワインBLOGランキングへ

にほんブログ村 ワインへ
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

メール:
saikin.photo の gmail.com

カテゴリー
タグ絞り込み検索
記事検索
最新記事 50(画像付)
月別アーカイブ
アクセス(ユニーク数)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:



PVアクセスランキング にほんブログ村
© All Rights Reserved.
無断複製転載禁止します。
  • ライブドアブログ