Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

シラー/シラーズ

Calabria Family Wines Westend The Black Shiraz 2019

久しぶりに「ヴィノスやまざき」をのぞいたんですが、これといって目ぼしいものが見当たらず、かと言って手ぶらで帰るのもなんだなってことで、超お手頃のオーストラリアのシラーをお買い求め。コスパが良くってヴィノスやまざきでも人気の商品なんですってね。1000円ですから、おいしけりゃ偉いワインです。

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カラブリア・ファミリー・ワインズというニュー・サウス・ウェールズ州のリヴァリーナ地区に1945年に創業したという家族経営のワイナリーです。名前からも想像できるように(笑)元は南イタリアからの移民だそうです。ヴィノスやまざきはオーストラリアからの蔵直ワインを始めたころからのお付き合いだそうですね。もしかして今日のワインは日本向けのみバージョンでしょうか…。

公式ページは、トップページが動画でショップ兼用という大手によくあるパターン。

やはり予想した通り、今日のウェストエンドなるワインは載ってませんね。
・シラーズ 100%
価格的にもローエンドの「Richland」というシリーズが同じワインだと類推してデータを見ますが、情報がほとんどなし。ヴィノスやまざきの情報も同じようなものでした。わかるのはブドウがリヴァリーナ(Riverina)産だということのみです。


作り手訪問。産地リヴァリーナのエリアの真ん中辺り、グリフィスという町です。
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ストビューの古いアーカイブの写真を見ると、なんと「Westend Estate」という名前になっています。旧名称なのか買収したのか不明ですが、今日のワイン名「Westend」とは無関係ではなさそうです。

いつもの拾い物の地図で位置関係を確認しておきましょう。黄四角がワイナリー所在。
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今日のワインのリヴァリーナ地区を擁するビッグ・リバーズBig Rivers)というゾーンから見ていきましょう。名前の通り、重要な大きな川がいくつもあるのがキーポイントです。
まず、グレート・ディヴァイディング山脈/大ジバイジング山脈(Great Dividing Range)を水源に西へ流れ、アデレード南方のアレクサンドリナ湖から南極海に注ぎ込む、オーストラリア最長の川、マレー川Murray)を押さえましょう。この川はニュー・サウス・ウェールズ州とヴィクトリア州の州境になっているのがよくわかりますね。
マレー川には支流があり、北側がダーリング川Darling)、その南にマランビジー川Murrumbidgee)があります。マランビジー川は更にラックラン川Lachlan)に分かれます。地図上で「Big Rivers」を成す以上の4つの川は追えましたでしょうか。
「Big Rivers」は1996年に定められた GI(Geographical Indication)で、以下の4つのサブリージョンがあります。

Riverina(マランビジー川、ラックラン川流域。Big Rivers 最大の産地。)
Murray Darling(マレー川、ダーリング川接続部周辺。)
Swan Hill(マレー川南側、Swan Hill 周辺。)
Perricoota(Swan Hill のもう少し上流域、マレー川北側。)

リヴァリーナ地区はニュー・サウス・ウェールズ州のブドウ栽培の60%を占め、オーストラリア全体でも15%に相当する一大産地です。今日の作り手の所在、グリフィス(Griffith)が中心地になります。
マレー・ダーリングとスワン・ヒルは、ビッグ・リバーズのサブリージョンであると同時に、ヴィクトリア州側では、「North West Victoria ゾーン」のサブリージョンにもなっていますのでご注意を。


ラベル平面化画像。
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裏はお馴染みヴィノスやまざきラベルです。おっと、「アメリカンオークとフレンチオークで樽熟成」と書いてますね。「樽熟成からくるスモーキーな味わいが特徴」なんてことも。


さあ、スクリュー回転。
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無印キャップは仕方ないですね。

Alc.13.5%。(pH:4.24、Brix:7.8)
赤紫系の濃いガーネット。
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黒ベリー、カシス。黒糖感あり。
辛口アタック。
厚みは弱めながら、スモーキーで苦味様の複雑味があります。
ラベルのコメントは正しそうです。(笑)
タンニンは収斂性しっかりあり。
余韻は早めに退散しますが、全体の評価として悪くないです。
オーストラリアのシラー感出てます。


*****


Calabria Family Wines
Westend The Black Shiraz 2019
RRWポイント 90点


Penfolds BIN 28 Kalimna Shiraz 2014

やまやの「よりどり2本4000円」のコーナーにペンフォールズが何種類か並んでたんですが、前にも試したBIN8なんかはまあ妥当なところとして、中に1本、しれ~っとBIN28が並んでいます。これ単品でも5000円はしますから、何かの間違い?とは思いましたが、チリ・サンペドロのプレミアムワイン、シデラル(これも4000円ほどします。)と合わせて4000円でお買い上げ。うまうまワインを2本も半額以下で買えたラッキーな自分が素敵…。(笑)


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ごっつい久しぶりのペンフォールズです。10万円超えの最高峰「グランジ」にはまだまだ手は届きませんが、少しづつ登っていきましょう(笑)。今日の「カリムナ・シラーズ BIN28」は「BIN~」シリーズ最初のワインで、ファースト・ヴィンテージが1959年と歴史ある銘柄です。(グランジが世に出たのが1951年。)

ペンフォールズの創始者は、1844年イギリスから移住したクリストファー・ローソン・ペンフォールド博士(Dr. Christopher Rawson Penfold)です。アデレード近郊マギルに診療所を設立、医療目的のワイン造りを始めました。これがペンフォールズの始まりで、この場所にペンフォールズ・マギル・エステートとして今もワイナリーがあります。その後、1931年にマックス・シューバート(Max Schubert)がペンフォールズに入社。ボルドーで学んだマックスが、複雑味のある長期熟成のワインを、ここオーストラリアで「グランジ」として1951年に完成させたというのが、ペンフォールズ創世期のお話。


公式ページは大手らしい感じ。自動検知で認識するのかメニューで日本語表示を選べます。

「Kalimna Bin 28」の名の通り、リリース(1959年)当初は、ペンフォールズが1945年に取得したというカリムナ・ヴィンヤード(Kalimna Vineyard)のシラーズから作られました。この頃はペンフォールズお得意のマルチ・リージョン・ブレンドではなく単一畑だったんですね。
・シラーズ 100%
なので、ラベルにも「Barossa Valley」ではなく「South Australia」となっているように、バロッサ・ヴァレーの他、McLaren Vale、Padthaway、Wrattonbully、Fleurieu、Robe、Mt. Lofty Ranges、Adelaide Hills、Langhorne Creek などから適宜選択、ブレンドされるようです。後ほど地図も載せますが、ほぼサウス・オーストラリア州全域です(笑)。「カリムナ」名乗ってもいいんでしょうか?
熟成は、アメリカンオーク樽(hogshead=250L)で12ヶ月だそうです。


Google Mapが指し示すカリムナ・ヴィンヤードはここです。
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一応、ペンフォールズの立入禁止の看板があります。まあ、今日のワインがここの畑のブドウを使ってるのかは不明ですが。たぶん使ってないんでしょうけど、カリムナと言うなら少しでも使ってほしいものですね。

これがペンフォールズの本拠地。ヌリオートゥパ(Nuriootpa)という町にあります。
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先ほどのカリムナ・ヴィンヤードまでは車で10分。創業時の畑ですから近いですね。

で、アデレード市街の創業に地にあるペンフォールズ・マギル・エステートがこれ。
Penfilds_Maxs02
グランジ・コテージなんてところが畑の真ん中にあります。

以上3ヶ所を、Google Mapでバロッサ・ヴァレーを俯瞰して確認です。
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距離感が掴みにくいかもしれませんが、アデレードからヌリオートゥパ(Nuriootpa)まで車で1時間って感じです。市街地もありますが、郊外は一面畑って感じですね。


さらに広域、サウス・オーストラリア州のワイン産地の分布を見ます。
Penfolds01
2014年のデータは見つからなかったんですが、カリムナ・シラーズ BIN28の2016年は、Barossa Valley、McLaren Vale、Padthaway、Upper Adelaide、Wrattonbully の地域からのシラーズのブレンドだそうで。Upper Adelaide は Adelaide Plains のことでしょうか。それにしても上の地図で各産地を確認するととんでもなく広域からブドウを集めていることがわかります。マルチ・リージョン・ブレンド、恐るべし…。


ラベル平面化画像。
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表ラベルにかすかな汚れがあります。投げ売りになってたのはこのせいかもしれません。しかしキャップシールやコルクの浮きなど異常はなかったので問題なしです。安くなるならラベル汚れ、大歓迎です(笑)。

とっとと剥がしましたが、インポーターシールが裏ラベルを隠してました。
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BIN28が最初のBINワインであるとか、結構重要なことが書いてます。
これを隠すのはいただけませんね。


さあ、抜栓。
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キャップシールは「BIN 28」専用ですね。

コルク平面化。
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シンプルですが、ここにもちゃんと「BIN 28」。

Alc.14.5%。(pH:4.29、Brix:8.0)
濃いインキーなガーネット。
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ブラックベリー、ブラックチェリー、ミントのタッチ、黒胡椒。
辛口アタック。
酸味のアクセントを確認しながら、
しなやかなテクスチャーの味わいに到達します。
厚みは弱いかなと思うと、
しっかりめの収斂性のタンニンが底支えしてくれます。
バランスの妙ってやつですね。
このいいバランスのまま余韻も堪能できます。

最後に甘みが少し残りますが、Brix:8.0もあるからかな?
パーカーおじさんは91点だそうです。もう少し上をつけましょう。


*****


Penfolds
BIN 28 Kalimna Shiraz 2014
RRWポイント 92点


Hay Shed Hill Shiraz Tempranillo 2018 Margaret River

果実いっぱい、可愛らしいラベルデザインのワインをコストコで発見。マーガレット・リバー(Margaret River)とな。はは~ん、オーストラリアのいつもと反対側(西側)の産地ですな。パース(Perth)の町のある側。これもお初の産地です。試してみないとです。シラー・テンプラニージョというブレンドも面白そうですね。


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作り手のヘイ・シェッド・ヒルは、1973年創業のマーガレット・リバーでも最古のワイナリーの一つだそうです。最初は第一次世界大戦の帰還兵が入植した酪農場で、1980年代後半にモリソン家が取得し、ヘイ・シェッド・ヒルの名をつけてワイナリーとして整えたようです。その後2006年に現在のパートナーグループに所有権が変わり、産地の特性をよく表した高品質なワインを産み出しているそうです。


公式ページは今風でいい感じ。ショップ兼用ながらワイン紹介もしっかり。

セパージュはこうです。
・シラーズ 86%
・テンプラニージョ 14%
オーストラリアのGI(地理的呼称)制度では、そのGIで産出されたブドウを85%含んでいれば、地名表示(この場合、マーガレット・リバー)ができ、さらに3品種以下であれば合計95%がそのGI産出であれば多い順に品種の表示ができます。なので、Margaret River / Shiraz Tempranillo と表示されているわけですね。
シラーズとテンプラニージョは別々に発酵・醸しを行い、熟成は、新樽1/3、残りは1~2年落ちのフレンチオーク樽で15ヶ月と、なかなか手が込んでいます。


さあ、西オーストラリア州に飛んでワイナリー訪問します。
HayShedHill01
パースの町からは車で南へ3時間ほどと少し距離はありますね。セラードアが常設でテイスティングができるようになっています。

マーガレット・リバーはオーストラリア西端のインド洋に面した半島状になっています。年中温暖な地中海性気候でカベソーやシャルドネがよく栽培され、域内に200ほどの生産者がいます。
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Google Mapにいろいろと貼り付けましたので、オーストラリア内での位置関係、西オーストラリア州のその他の産地やパースの町との位置関係も把握できましたでしょうか。
また、今日の作り手 Hay Shed Hill の所在と共にマーガレット・リバーのサブリージョンも書き込んでいます。ただし、公式にはマーガレット・リバーのサブリージョンはなく、1999年にブドウ栽培学者のジョン・グラッドストーンズ博士が気候や土壌の差から6つのサブリージョンを提案したものになります。今日の Hay Shed Hill もあるウィリャブラップ(Wilyabrup)は特に温暖で一番優良なカベソーの作り手が集中しているそうです。

マーガレット・リバーは海岸線もきれいで風光明媚なところが多いリゾート地です。
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行ってみたいな~とふと思いますが、アデレードから車で28時間、シドニーからだと43時間にもなります。オーストラリアってやはりデカい。デカすぎます。


因みにですが、西オーストラリア・ワイン公式ページというのがあり、マーガレット・リバー含む西オーストラリアの産地の詳細が載っています。


マーガレット・リバー・ワインの公式ページというのもありました。

登録メンバー(145件)のワイナリー情報も載ってます。


ラベル平面化画像。
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セパージュによってラベルのデザインが変わります。他にもいろんな果実のデザインがありますが、ブドウだけない。(笑)しかし、コストコは裏ラベルを隠しませんね。エライ。


さて、スクリュー回転。
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キャップはエンボス入り。(撮影は上下間違えたようですが…。笑)

Alc.14%。(pH:4.15、Brix:7.7)
赤味強めの濃いガーネット。
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ブラックチェリー、カシス。
確かにリコリスも感じます。
辛口アタック。
静かな酸が底辺にありますが、
フレッシュネスを感じさせるのにいい効果です。
味の厚みもそこそこ。
ハーブっぽいニュアンスもあるかな。
喉越しでかすかなタンニンを感じますが、
いい感じに余韻につながります。

こうなると、同じ作り手のカベソーも試したいですね。
コストコ、置いてくれないかな~。(笑)


*****


Hay Shed Hill
Shiraz Tempranillo 2018
Margaret River
RRWポイント 90点


Domaine Py Cuvée Jules 2019 Corbières

フランス各地のAOCを見ていると、赤・白・ロゼの3種ともが認められたところが意外とたくさんあることに気づきますが、ロゼとなると、プロヴァンスやマルサネやタヴェルなど有名どころしか試す機会がなかなかないんですよね。なので今日はラングドックはコルビエールAOCロゼをいただいてみましょう。


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作り手のドメーヌ・ピィは2003年創業とまだ新しい家族経営のワイナリーですが、モンターニュ・ダラリック(Montagne d'Alaric)の麓に所有する154haの畑(内、50haは AOC Corbières 認定畑。)から1万ヘクトリットルのワインを生産する規模を誇っています。また、このワインのユーロリーフのマークからもわかるようにビオワインを作っています。2008年にオーガニックに移行したんだそうです。


公式ページはシンプルながらカッコいい感じです。

ワイン紹介もしっかり。こだわりを持って作っているのが伺えます。
・シラー 50%
・グルナッシュ 40%
・サンソー 10%
と、これら黒ブドウ3種からこのロゼが作られます。
3種それぞれ別々に浸漬(マセラシオン)し、マストに色がついてきたら果汁のみを抜き取り、これまた別々に発酵させ後にブレンドします。いわゆる「セニエ法」というロゼの製法ですが、品種別に発酵させて後でブレンドするのがこのドメーヌのやり方で、テロワールがより表現されるとか。あとはシュール・リーで熟成させ、アロマを抽出し品質を安定させます。軽くろ過して完成です。

ロゼの製法には、セニエ法(Saignée=フランス語で「血抜き」の意)の他にも、直接圧搾法という破砕後すぐに搾汁する方法もありますが、セニエ法より色が薄くなるのは想像がつきますね。
また、混醸法という、黒ブドウと白ブドウを混ぜて発酵させる方法もあります。混ぜてから発酵というのが大事で、出来上がってから赤・白を混ぜては「ロゼ」が名乗れません。(シャンパンおよびスパークリングワインは「アッサンブラージュ(ブレンド)法」が認められており、この限りではありません。)


さあ、ドメーヌ・ピィを訪問。
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カルカッソンヌ(Carcassonne)から AOC Corbières-boutenac のあるブートナック(Boutenac)に向かう道すがらのドゥザン(Douzens)という小さな町にあります。

オード県を俯瞰した地図で、コルビエールAOCとドメーヌの位置関係を見ます。
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オード県だけでもこれだけのAOCがあるんですね。ラングドック、課題が多いです。


エチケット平面化画像。
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ユーロリーフが誇らしげです。


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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ドメーヌ名入りですが、無名の集成コルク。

Alc.13%。(pH:3.90、Brix:6.2)
薄いシルバーピンクって感じ。
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ラズベリー、カシス、チェリー。
軽く甘みを感じたあとしっかりした酸が来ます。
風味はプラムっぽいかな。
複雑味やタンニン成分はあまり感じません。
やっぱりロゼは爽やかさ楽しんでスルスル飲むものか…。


*****


Domaine Py
Cuvée Jules 2019
Corbières
RRWポイント 83点


Château Pesquié Quintessence 2017 Ventoux

AOCヴァントゥー(Ventoux)を代表する生産者、シャトー・ペスキエです。
1970年代創業。Côtes du Ventoux がAOCに昇格した(2009年Ventouxに改称。)
のが1973年ということで、当初からこのAOCのパイオニアだったそうです。
上級キュヴェのカンテサンス(Quintessence)をいただいてみましょう。


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2代目になる現当主ポール・ショディエールさんは、医療のキャリアをあきらめ、
世界の銘醸地を研究旅行。1989年に自社セラーを建てたうえで協同組合を去り、
最初の自社元詰め Quintessence 1990 を醸すことになります。
ヴァントゥーという少々マイナーな土地から1級品を生み出して注目を浴びます。
やはり、急成長する作り手には転機があり、打って出てるパターンが多いですね。

パーカーおじさんは2000年に92点をつけて以来、コンスタントに高評価しており、
今日の Quintessence 2017 も92-94点となかなかなようです。


公式ページは内容充実、色々語ってますが、サイトとしては少々見にくいです。

英語でもビッシリ文章がありますが、ウェブデザインが低解像度向けで読みにくい。
まあ、ないよりマシですが、いい作り手だけに損をしてますよ。改善望みます。(笑)
・シラー 80%
・グルナッシュ 20%
と、シラー主体ですが、いずれも樹齢50年超のVVなんだそうで。
除梗・破砕、伝統的な醸造法を踏襲。樽熟は12~15ヶ月。
新樽率は40%で、残りは2~3年落ちです。


さあ、ヴァントゥー山(Mont Ventoux)のふもとのシャトー訪問。
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標高は250~350mの石灰質土壌。ローヌでも冷涼なゾーンになるようです。

モルモワロン(Mormoiron)という小さな町の外れ。入り口から1本道。
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木立の中の道を行くと、シャトーやショップもあるセラー棟が見えてきます。


AOC Ventoux の範囲ですが、ヴォークリューズ県(Vaucluse)の真ん中。
Vaucluse
すぐ南側の AOC Luberon との境はカラヴォン(Calavon)川になってますね。
(リュベロンは、ヴァントゥーより遅く1998年にAOCに昇格しましたが、
同じ2009年に AOC Côtes du Luberon から AOC Luberon に改称してます。)

恒例のGoogle Map書き込みです。AOCとシャトーの位置関係を確認。
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北ローヌ(Nord / Septentrional)と南ローヌ(Sud / Méridional)をカバー。
長い地図になりましたが、ローヌ自体が南北に長すぎるんだから仕方なし。(笑)
主要AOCの名前も書き込みました。あわせてご確認ください。

ネットの拾い物の普通のローヌ地図でもこんな感じに長~い。
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しかし、Ventoux は広い。52ヶ村に7,500haもの畑があります。
赤・白・ロゼがありますが、赤がほとんどで80%近くを占めます。
ロゼが20%、白は4%ほどしかないそうです。


エチケット平面化画像。
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不思議なラベルデザイン。裏ラベルで「AOP Ventoux」なのがわかります。
輸入元の(株)飯田の作り手紹介ページはなかなか詳しいです。


さあ、抜栓。
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キャップシール、コルク、シャトー名入りです。

コルク平面化。
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ミレジムはないですね。

Alc.14.5%。(pH:4.00、Brix:7.3)
濃いガーネット。粘性の涙。
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黒ベリー。香りは多くなく、スパイス。
かすかな青野菜かゼラニウムもフッと。
辛口アタック。
きめ細かいテクスチャーを感じます。
厚みのある味。丸みのある厚みです。
タンニンは気づかないくらい滑らかで繊細。
かすかな苦味と酸味が絶妙のアクセントになっています。
衰えないうまさのまま余韻も続いてくれます。

やはり、ちょっといいローヌワインって感じです。
上級キュヴェといってもお手頃ですから、かなり偉い。
パーカーおじさんの92-94点はいいとこ突いてますね。(笑)


*****


Château Pesquié
Quintessece 2017
Ventoux
RRWポイント 92点


Yalumba The Y Series Shiraz Viognier 2016

スーパーでまたヤルンバを見つけました。シラーズ・ヴィオニエって?
これって北ローヌのコート・ロティ(Côte-Rôtie)を彷彿とさせますよね。
ヤルンバはオーストラリアの老舗ながらヴィオニエへの拘りはすごいです。
ローヌのワインにリスペクトな作り手なんだなぁと思いつつ買い物かごへ。(笑)


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ヤルンバは1849年創業のオーストラリア最古の家族経営ワイナリー。
20年に及ぶヴィオニエ研究の末、1998年にThe Virgilius Viognierをリリース。
一度、これをコンドリューと飲み比べしてみたいななんて思います。
オーストラリアなのでシラーを主にいろいろラインナップしていますが、
ヴィオニエへの拘りからすると、シラーもローヌへのリスペクトがありそうです。
ただ、今日のはYシリーズというお手頃入門レンジですが。(笑)


公式ページはヴィンテージ毎にワイン情報も完備でよく出来ています。

しかし、そのデータシートにはブレンド比の記述がありません。
コート・ロティのようにヴィオニエは数%だと思われますが…困りますね~。
ネットで情報を漁り、唯一見つけたのが日本のサイトで、4%とありました。
・シラーズ 96%
・ヴィオニエ 4%
できるだけ破砕なし、低温発酵、樽は使わない、なんてことは書かれています。

本家ローヌのコート・ロティも最近はヴィオニエを入れないことも多いようなので、
ヴィオニエによるシルキーな質感や芳香が加わったシラーを気軽に楽しめていいですね。


サントリーはヤルンバの専用サイトを作っています。

こういう大手がインポーターだとスーパーなんかで手に入りやすくなりますね。


さて、バロッサ・ヴァレーにあるヤルンバへ行ってみましょう。
Yalumba01
北パラ川沿いのアンガストンという町の近くですが、敷地が広い。
ストビューでは入口までしか行けません。学校の時計台のような建物らしいです。

オーストラリアの産地と共にヤルンバとの位置関係を見ます。
Australia2
アデレードの北東へ車で1時間ほどの距離です。
所有畑はたくさんあるようで、バロッサ・ヴァレー、エデン・ヴァレーの他、
ちょっと離れてクナワラ、ラットンブリーにも畑があるようです。
今日のワインはSouth Australiaなので複数畑の広域からでしょうね。


ラベル平面化画像。横長のおシャレなデザインです。
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裏ラベルはオリジナルではなく、サントリー貼り替えタイプ。


さあ、スクリュー回転。
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YシリーズだけにYのエンボス入り。YalumbaのYかもしれませんが…。

Alc.14%。(pH:3.70、Brix:7.0)
ガーネット。涙は細かいですが数が少ない感じですかね。
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黒ベリー、プラム、黒胡麻、鉛筆の芯。
ヴィオニエというよりはがっつりシラーな感じ。
甘み・酸か迷う味の乗った辛口アタック。
アルコール感はっきりしたフルボディ。
味わいは繊細かつ華やかで、
厚みや複雑味では評せない、
ある種爽やかな味の実体があります。
ヴィオニエの効果なのかな~と勝手に想像。
後半、喉元へのタンニンでシラーらしさも出てきます。
余韻でもいい具合の深み感じ、
やはりシラーはシラーと実感。
なんだかんだで面白いです。


*****


Yalumba
The Y Series
Shiraz Viognier 2016
RRWポイント 90点


Shobbrook Wines Something Else 2016

ショブルックの「Something Else」(何かほかのもの)というワインです。
ネットで面白そうなオーストラリアのワインはないかと適当にゲットしました。
ビオディナミを実践する南オーストラリアのナチュラリスト御三家らしいです。
過去からあまりビオなんとかと相性が良くないので、引き気味に試します。(笑)


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当主トム・ショブルックさんは元々バロッサ・ヴァレーのブドウ農家出身で、
2001年から6年間イタリアに渡り修行の後、2007年からワイン造りをスタート。
とにかく一貫してナチュラルなブドウ、ワインを作ることに徹しているそうで。
手書き風のラベルを見ても、変なこだわりの強そうなお方です。(笑)


公式ページはなんだかファンキーな感じ。情報もぶっきら棒。(笑)

ワインは現在リリース中のものしか載っておらず、今日のはありません。(笑)
仕方ないので、ネット情報から。
・シラー
・メルロー
というブレンドで比率不明。というかラベルにはメルローとしか書いてない。(笑)
なんでもラベルデザイン担当の奥様が聞いたときに「メルロー」としか答えず、
そのままになってるとのこと。いい加減すぎる…。

同じくシラーにムールヴェードルをブレンドした「Tommy Ruff」というのがあり、
それをメルローに置き換えて、何かほかの(Something Else)を作ったんでしょう。
なのでラベルには「Something Else by Tommy Ruff」と書いてあります。
因みに、Tommy Ruffはオーストラリア・ニシン、地元のお魚の種類です。(笑)


裏ラベルに住所が書いてあったので、訪問してみます。
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しかし、Shobbrook Winesで検索すると30分ほど離れた場所がヒットします。

公式ページを読んでいると、やはりFlaxman Valleyに引っ越したとあります。
Adelaide00
実は家族が代々所有し、ワイン作りをしていたところは売却することになり、
12年間の活動を畳んで、新たに2haの畑を得て、ゼロから出発したそうです。
なんだか世の中厳しそうです。ビオディナミの畑、もったいないですね。


南オーストラリア州アデレード周辺のワインマップに所在を書き込みます。
Adelaide01
南オーストラリア州も広いので、いまひとつピンときませんね~。
グレーの四角部分を拡大してGoogle Map上に転記しましょう。

うん、これで何とかバロッサ・ヴァレーの雰囲気がわかります。(笑)
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そういえば、Adelaide HillsのBushfire(森林火災)収まってるようですね。
よかった。南オーストラリア州消防サイト


ラベル平面化画像。
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裏ラベルに、ほら、メルローとしか書いてません。シラー主体なのに。
インポーターはワインダイヤモンズ


さて、抜栓。
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コルクはこのデザインの2回繰り返しなので平面化しません。

Alc.13.5%。(pH:3.70、Brix:7.2)
濁りがかなりある濃いガーネット。エッジ微かに褐変。
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刺すような酸っぱいトップノーズ。やばいぞ。
チェリーかなと思うと、シンナー、セメダイン、マジックインキ。
果実味もへったくれもないですね。
そして酸味ONLYのアタック。
許せるギリギリレベルですが、かなりの酸味。
微炭酸にも感じるくらいです。
ミント菓子のような風味も感じます。
なんとかして味わいの芯を探すんですが、
あるような、ないような、不思議な味。
これを意図して作ったなら「アリ」かもしれませんが、
意図せずこれならほぼ「欠陥」でしょう。
フィニッシュ後も、ワインっぽい酸っぱいジュースを飲んだ気分…。
たまたま運が悪いのか、やはり「ビオ」が鬼門なのか…。


*****


Shobbrook Wines
Something Else 2016
RRWポイント 79点


Bodega Piedra Negra (Lurton) Finca Las Higueras Tinto 2017

アルゼンチンの、1000円でお釣りが来るブレンド赤ワインですが、
確かリュルトン家がアルゼンチンに建てたワイナリーという売り文句で、
この前飲んだミシェル・ロランのアルゼンチン・ワインからの連想もあり、
何かのついでにポチッと押してしまったようです。(笑)
そこらへんのアルゼンチン事情も探りつつ試してみることにしましょう。


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リュルトン一族のFrançois Lurtonがアルゼンチンに展開するワイナリー、
Bodega Piedra Negraというところのワインで、多分最ローエンド。(笑)
でも、どこかの雑誌の「ネットで買える1000円ワイン」かなんかで入賞とか…。


公式ページは立派です。ラインナップ見ると若干高級路線を狙ってますね。

そのせいか今日のワインは載っていません。情報ないのは困りますね〜。
ネット情報では、サンジョヴェーゼやボナルダとマルベックのブレンドだとか、
怪しいのが散見され、「サンジョヴェーゼが効いている」だの、まことしやか。

こういう時、信頼できるのがインポーター情報。インポーター飯田の情報では、
・シラー 80%
・マルベック 20%
とのことで、Bodega Piedra Negraのローエンドにも同じようなブレンドがあって、
信憑性は高そうです。シュールリーで3ヶ月熟成するも、当然のごとく樽はなし。


さあ、ワイナリー訪問。メンドーサの市街から車で南下すること1時間半。
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さすが、リュルトン。近代的なカッコいいワイナリー施設です。
インポーズした畑の写真、マルベックでなくて(Côt)なのが面白いです。

ここは積極的にテイスティング・ツアーを受け入れていて好感が持てます。
いろんなコースがあり、この「月明りのテイスティング」なんて行ってみた~い!
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広域の地図で位置関係を見ます。Uco Valley、Tunuyánの町の近くですね。
FL01
おっと、ボデガ・ロランのあるClos de los Sieteがご近所ですね。
サンティアゴも一緒に収めましたが、アルゼンチンのメンドーサと、
チリのマイポは、アンデスを挟んで表裏一体な位置関係ですね。
どちらも銘醸地ですが、太平洋に面してる方が複雑性があると思います。
(カルメネール振興協会代表 談)


ラベル平面化画像。
IMG_2517
Bodega Piedra Negraを前面に出さないのは、お手頃シリーズだからでしょうか。


さあ、スクリュー回転。
IMG_2699
François Lurton名とマーク入り。やはり無地よりはいいです。

Alc.13%。
紫寄りのガーネット。
IMG_2700

カシス、プラム、ミント系、青野菜…。
深みのない酸味系の香りに感じます。
辛口アタック。
割と厚みのある味で安心します。
軽さを生む微かな酸に裏支えされているは仕方がないとして、
居酒屋ガブ飲みワインとは一線を画すレベルには到達しています。
余韻はサラッと安物風情が顔を出すんですが、
大失点ポイントは特になく、いい評価ができそうです。

食事と合わせてしっかり楽しめるお手頃ワインでした。
メンチカツに合いましたぞ!(笑)


*****


Bodega Piedra Negra (Lurton)
Finca Las Higueras Tinto 2017
RRWポイント 89点


Viña Falernia Donna Maria Syrah 2014

ビニャ・ファレルニアのシラーです。スーパーで1000円ほどでした。
なぜ手に取ってしまったかというと、ラベルのAppassimentoの文字です。
以前この作り手のカルメネールをアパッシメントしたものを試しました。
正直微妙だったんですが、やっぱりここは何でもアパッシメントをやるんだと、
すごく気になってしまい、ちょっとリベンジ的にお試ししたくなりました。(笑)


IMG_2592
Appassimentoとは、イタリアなんかでよく行われている、収穫時期を遅らせ、
ブドウを樹上で陰干しして、果実の濃縮度を高めるという手法です。

やはり、ビニャ・ファレルニアを始めたオリヴィエール家はイタリアからの移民。
1951年、今日のワイン名にもなったDoña Maria Gramola Olivierお母さんとその一家が、
北イタリアDOC Trentinoの町トレント(トレンティーノ・アルト・アディジェ州)から、
チリの北方にあるエルキ・ヴァレー(Elqui Valley)に入植します。

息子さんでしょうか、アルド・オリヴィエールさんが1975年からブドウ栽培を開始。
イタリアで醸造家だった従弟ジョルジオ・フレッサティさんを呼び寄せ、
1998年にビニャ・ファレルニアを設立(結構新しい)、今に至るという訳です。


公式ページは画像豊富でなかなかいい感じ。

ワイン情報もしっかりあります。
・シラー 100%
お手頃価格のワインですが、手摘み収穫100%(15kg入りカゴで)です。
40%のブドウはアパッシメントで樹上で自然乾燥させ収穫、60%は通常収穫。
また全量ではないようですが、一部を仏オーク樽で6ヶ月熟成させています。


さあ、チリの北方、エルキ・ヴァレーにあるワイナリー訪問です。
Falernia01
木材を前面に使ったモダンな建物ですね。貯水池とエルキ川の畔は一面畑です。

アンデスから流れ出るクラロ川(Río Claro)の狭い河岸にブドウ畑が現れ、
やがてトゥルビオ川(Río Turbio)に名を変え、畑が山間に広がっていきます。
ビクーニャ(Vicuña)の町からビニャ・ファレルニアのあたりで畑は最大になり、
川も最終的にエルキ川(Río Elqui)となり、ラ・セレナ(La Serena)の町から、
太平洋に注ぎ込みます。これがエルキ・ヴァレー。エルキ川流域です。


恒例のGoogle Map書き込みでワイナリーの所在を確認します。
Falernia00
エルキ・ヴァレーは細長いチリの最北端のワイン産地になります。
(実際には、更に北のアタカマ砂漠の方の海岸側にHuasco Valleyや、
Copiapó Valleyという産地があります。)


ラベル平面化画像。
IMG_2470
かなりワイドなラベルは、左右の説明が裏ラベルを兼ねてる感じです。
おかげでインポーターラベルを貼るのに苦心したようです。

微妙にラベルに重なっていたので剥がして別撮りです。
IMG_2468
ワイン情報を盛り込もうという姿勢は評価できます。(笑)


さあ、スクリュー回転。
IMG_0078
無印スクリューキャップはお値段的に仕方ないですね。

Alc14.5%。濃ゆい。
濃いガーネット。
IMG_2591

カシス、ブルーベリーのコンポート。
シナモンかミント、スパイス…。
カルメネールのアパッシメントの時も感じましたが、
どうも個性的な香りになるようですね。
ちょっとコールタールかアスファルトの感じも。(笑)
辛口アタック。
奥に甘みを感じるんですが、甘々ではないな~とか思ってる間に、
結構厚みのある味が押し寄せてきて、結局程よいバランスになりました。(笑)
深み、凝縮感出すのにアパッシメントは有効なんでしょうね。
ただその副産物なのか、ハッカのような独特の風味はちょっと邪魔かも。

しかし、カルメネールはゴメンナサイでしたが、シラーは許せますね。
なんとなくアパッシメントの良さは出ていますから。
ここはカベソーのアパッシメントも出してるようです。試そうかな?


*****


Viña Falernia
Donna Maria Syrah 2014
RRWポイント 90点


Emiliana Coyam 2016 Los Robles Estate

チリのビオワインの草分けと言ったらこのエミリアーナじゃないでしょうか。
以前このブログでも、お手頃入門シリーズのカルメネールを試していますが、
エミリアーナはその随分前から「ビオ」や「オーガニック」で売り出してます。
10年以上前ビオなんて珍しかった頃にも、若干敬遠気味に何度かいただいてましたが、
(笑)今日はそのエミリアーナのフラッグシップ「コヤム」をいただきますよ。


IMG_2529
COYAMというのはチリの先住民族マプチェ族の言葉で「オークの木立」の意味です。
何だか樽をガンガンに効かせたワインかなと想像しますが、なんのことはない、
コヤムが作られるビオディナミの畑がオークの古木に囲まれていたからだそうで。

インポーターの情報ですと、エミリアーナは1986年にギリサスティ家が設立、
90年代後半から有機栽培を実践、2001年にチリ初のオーガニック認証ワイン、
Coyam 2001をリリース。今日のワイン、その15年目のヴィンテージって訳ですね。


公式ページは大手らしく立派。ビオな画像があふれてます。(笑)

データシート完備ですが2017のものしかありません。
しかし、裏ラベルにセパージュがあって助かりました。
・シラー 49%
・カルメネール 22%
・カベソー 16%
・ムールヴェードル 5%
・マルベック 4%
・グルナッシュ 3%
・テンプラニージョ 1%
シラーがベースにがっつりカルメネール、いい感じです。
しかし、なんとたくさんの種類のブレンドでしょう。
これでもすごいですが、2017年のヴィンテージではこの上さらに、
プチヴェルドとカリニャンもブレンドしています。(笑)
醸造もグラヴィティ・フローや樽内でのMLFなど自然な方法を取っています。
樽熟は75%がフレンチオークの新樽、20%がフードル(2000Lと5000Lの大樽)で、
残り5%はセメントタンクで、14ヶ月間になります。

パーカーおじさんの評価はと調べると、2012年が91+点、2013年が92点。
過去もだいたい90点以上ですから好評価は安定してそうです。


エミリアーナは、カサブランカ・ヴァレーを中心に、マイポ、カチャポアル、
コルチャグア、ビオビオなど各地に自社畑を922ha所有、契約畑は334haを管理し、
内オーガニック認証受けた畑はほとんどの1200haにもなるそう。ゴイゴイスー。
今日のCoyamの畑は、最初に有機栽培化した所有畑の内で最良のところで、
Los Robles Estateと呼ばれます。Robleはスペイン語でオーク。即ちコヤムです。
コルチャグア・ヴァレーの、そのLos Robles Estateに行ってみましょう。
Coyam01
ナンカグアとサン・フェルナンドの間のティンギリリカ川沿いです。
この周りの木がオークの古木ですね。Coyam専用の畑&ワイナリーです。

いつもの広域地図でColchagua Valley他の位置関係を見ておきます。
Chile _Rapel_Valley
見にくいですが、ティンギリリカ川沿いの四角い黄色印がLos Robles Estateです。

カチャポアル川流域が、カチャポアル・ヴァレー。ティンギリリカ川流域が、
コルチャグア・ヴァレー。合わせてラペル・ヴァレーになるんでしたね。
ちゃんと2つの川が合流するとラペル川という名前になります。
ティンギリリカ川もコルチャグア川って名前だと完璧なんですが、少し残念。(笑)
ついでなので、ティンギリリカ川とはどんな川なのか見ておきましょう。
Coyam02
Los Robles Estate近くの橋から覗いてみました。普通の川です。(笑)


ラベル平面化画像。
CoyamY
ユーロリーフのマークがありますが、このマークをつけるときには必ず、
管理団体のコード番号と農業原料が生産された場所を併記する必要があります。
このワインの場合、CL-BIO-001Chilean Agricultureと書いています。
最初の「CL」は管理が行われる国のISO国名コード、すなわちチリです。
「BIO」は明白ですね。そして「001」はおそらく認証第1号なんでしょう。

EcocertもEcocert Chileの認証となってます。Ecocertはフランス発ですが、
世界80ヶ国に認証機関を置いています。チリにも当然あるってことですね。

尚、ラベルにはありませんが、エミリアーナは2005年に中南米で初めて、
厳しいビオディナミの認証機関であるDemeterから認証を受けています。


さあ、抜栓。
IMG_2526
キャップシール、コルク共にCOYAM専用品ですね。

コルクも平面化。
IMG_2527
あんまり大したことなかったですね。

Alc.14.5%。
濃いインキーなガーネット。
IMG_2528

ブラックベリー。
黒糖、モカ、ビターなチョコ…。
酸か甘みか、そんな風味がしっとり乗った辛口アタック。
味の厚み、ボリューム、構造感はありありです。
それでいて重々し過ぎずエレガントなのは、
酸+甘みのアクセントが始終効いているからでしょう。
ただちょっと甘味成分が少々くどい気もしてきます。
新世界のカベソーなんかで感じる、果実味というか…「甘さ」です。
これをサラッとドライに仕上げてくれたらバッチリ好みなんですが。
パーカーおじさんと同じくらいの点数になりました。(笑)


*****


Emiliana
Coyam 2016
Los Robles Estate
Valle de Colchagua
RRWポイント 91点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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