Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

アメリカワイン

Murphy-Goode Winery Cabernet Sauvignon 2016 Alexander Valley Sonoma County

コストコで見かけるマーフィーグッドというソノマのワイナリーです。カリフォルニアAVAのローレンジもあるようですが、これは上のラインでソノマ・カウンティ、アレキサンダー・ヴァレーAVA(Alexander Valley AVA)になります。コストコの店頭では2,089円(税抜)でしたので、USドル換算で20ドルくらいでしょうか。現地では定価28ドルで出ていますので、やはりコストコ、お値打ち価格でご提供してますね。

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ティム・マーフィー(Tim Murphy)さんとデイル・グッド(Dale Goode)さんが毎週興じるサイコロゲームのさなか、ワイン愛の話に花が咲き、本物のワインを作ろうじゃんかと盛り上がったんだとか。そんなこんなでワイナリー立ち上げたのが1985年のことだそうです。

公式ページはショップ兼用、あんまり情報がないアメリカンな感じです。

畑名なんかは書いてありますが、ほぼほぼ情報なし。以下はコストコ情報です。
・カベルネ・ソーヴィニヨン 98%
・プチ・ヴェルド 2%
樽はしっかり使ってると思いますが、詳細は不明。


ワイナリー訪問しようとしましたが、Geyeserville, CA と書いてあるもののGoogle Mapではヒットしません。この写真はテイスティングルーム(の看板)らしいです。
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どうやらワイナリーの実体がなさそうで、なんとなく嫌な予感。カスタム・クラッシュ(Custom Crush)かもしれないですね。カスタム・クラッシュとは、ワイナリーや畑を持たない作り手が、(買い)ブドウを持ち込んでワイン造りの設備(プレス、醸造、熟成、瓶詰め)を借りてワインを作るシステムです。流通量もそこそこありますし、パーカーおじさんやWine Enthusiastなんかでも評価記事があったりするレベルの作り手でもカスタム・クラッシュってあるんですかね。
一応、公式ページの求人欄がジャクソン・ファミリー・ワインズというところに繋がってました。ここがカスタム・クラッシュの請負先でしょうかね。

作り手所在不明ですが、ソノマ・カウンティーAVAの地図で位置関係を確認しておきましょう。
Murphy02
公式ページには所在としているガイザーヴィル(Geyserville)も書き込みました。まさにアレキサンダー・ヴァレーAVAの真っ只中です。少なくとも畑はそこに所有してるんでしょう。


ラベル平面化画像。
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さて、抜栓。
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キャップシールはマーク入り。いいぞ。

コルク平面化。
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ヴィンテージを打ってないのが残念。5年耐用のDIAM5採用です。

Alc.14.5%。(pH:4.59、Brix:8.0)
濃いガーネット。
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黒ベリー、胡椒、いい樽香がします。
辛口アタック。
クールな酸味はかすかですが、いいように効いてます。
構造感しっかりありますね。Big & Rich...
カリフォルニア特有の甘さはあれども強く感じないのが秀逸です。
 シルキーなタンニンも絶妙で、余韻も質の高さ感じさせます。

カスタムクラッシュだとしても、
「うまいもんはうまい」ということですね。


*****

Murphy-Goode Winery
Cabernet Sauvignon 2016
Alexander Valley Sonoma County
RRWポイント 95点


Michael David Winery Petite Petit 2017

コストコ偵察で目に留まった一品です。同じようなサーカス柄で「Freakshow」という名のカベソーやジンファンデルもあったのですが、プチ・プチ(Petite Petit)という名前と、プチ・シラーとプチ・ヴェルドのブレンドという面白さからこっちを選びました。作り手の Michael David Winery というのは見覚えがあるなと思ったら、昔アメリカの高級ステーキ店でちょっと上のレンジのカベソーをバイザグラスで試してました。

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マイケル・デイビッド・ワイナリーという作り手、ローダイで150年の歴史あるフィリップス家の家族経営のワイナリーです。ローダイで代々ブドウ栽培をしていた5代目のマイケルとデイビッドの兄弟が創設したのが始まりで、この名前なわけです。現在はマイケルさんの息子さん、娘さんもチームに加わり、ローダイ愛をもってワイナリーの発展に尽力しているそうです。


公式ページはトップページでいきなりサーカス団のイメージが出てきます。まじめな(?)プレミアムワインもラインアップしていますが、サーカスのデザインが看板ワインなんでしょう。

2018年しか載ってませんでしたが、ネット上に2017年のデータシートを発見。
・プチ・シラー(Petite Sirah) 85%
・プチ・ヴェルド(Petit Verdot) 15%
と、プチ・プチといいながらがっつりプチ・シラーです。綴りも入れてますが、プチ・シラーは「Sirah」と「y」じゃなくて「i」なので注意ください。本来シラーは「Syrah」です。
熟成は、60%がフレンチオークの新樽、40%がニュートラルオーク(ユーズドの意味?)で16ヶ月だそうです。2018年は14ヶ月と短くなってるようです。


ローダイのマイケル・デイビッド・ワイナリー訪問。州道沿いのドライブイン風情ですね。
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このカリフォルニア州道CA12号線はローダイからナパ経由ソノマまで東西に一直線につなぐ幹線道路です。一本道でソノマのダウンタウンまで行けますよ。

ローダイAVA(American Viticultural Area)の地図にワイナリー所在を追記しました。
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あんまり聞かないですが、サブリージョンもいくつかありそうですね。ローダイAVAは、地図にもありますサクラメント=サン・ホアキン・デルタ(Sacramento-San Joaquin Delta)の外郭部分にあり、ローダイ市のあるサン・ホアキン郡(San Joaquin County)から北側のサクラメント郡(Sacramento County)に渡ります。大括りではセントラル・ヴァレーAVAに含まれます。
この地図でも見て取れますが、サクラメント=サン・ホアキン・デルタに流れ込む川がたくさんあるお陰で、かなり内陸部にあるにもかかわらず地中海性気候に似た特徴を示すそうです。

ローダイ・ワイン(Lodi Wine Visitor Center)の公式サイトにこんなイラストがありました。
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畑がいっぱいあって、川が流れていて、ええ感じです。行ってみたくなります。

イラストの「LODI」のアーチはローダイ駅のすぐ近くに実在します。
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まわりは駅や市街地で畑はないですが。(笑)


ラベル平面化画像。
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ぐるっと1周タイプ。詳細や警告表示はチケットの半券に書かれています。おしゃれ~。
プチ・プチといいながらフルボディの重いワインなのでゾウのイラストにしてあるとか。

コストコのシールはここに貼ってありました。
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小さめのシールにした努力は買いますが、このサイズなら上から貼らずにボトルの上の方に貼れたんじゃないでしょうか。

ネックにこんなPOPがついていました。
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パーカーおじさんは試していないようですが、ワイン・エンスージアスト誌(Wine Enthusiast)は毎年高評価をしてるようです。


さあ、抜栓。
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エンボスロゴ入りキャップシールはカッコいいですね。

コルク平面化。
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ロゴマークの繰り返しですが、コルク横にもマーク入り。ここはヴィンテージ打ちましょうよ。

Alc.14.5%。(pH:4.47、Brix:9.0)⇒ 驚愕のBrix値。
赤紫色の強めの濃いガーネット。涙は細かいけど色つき。
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黒ベリー、チェリー、カシス。
ミントからのゼラニウムっぽさもありますね。
辛口アタック。
果実味をしっかり感じる導入部です。
案外、重み・厚みは弱めながら存在感はありますね。
喉元に収斂性も感じますが穏やかなタンニンです。
余韻もあっさりなんですが絶妙な「軽め」が味わえる気がします。

ゾウの絵でヘビーなのを期待しますが、少々当て外れ。
昔プチ・シラーでよく感じた変なスモーキーさは少ないので好印象です。


*****


Michael David Winery
Petite Petit 2017
Lodi
RRWポイント 90点


Black Ridge Vineyards Pinot Noir California

コストコのワインが続きます。これはずいぶん前から店頭で見かけていたカリフォルニアのピノ・ノワールです。高級シャンパーニュ、クリュッグ(Krug)の醸造に携わったジム・ヤークス氏が醸造家というのが「売り」なんですが、ノン・ヴィンテージだったりして何だか怪しそうで手を出していませんでした。まあ、お手頃価格なので今回ついでにカゴ投入。(笑)

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インポーター(CAAV)情報によると、ローダイのスコット・セラーズが実体のようですね。スコット・セラーズは前にもジンファンデルのNVを試していました。(やっぱ、NVなんだ…笑)

スコット・セラーズがクリュッグを造ったジム・ヤークス氏とこの「ブラック・リッジ」を立ち上げたのはホントのようです。
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コストコではインポーターの希望小売価格よりはずいぶん安く売ってます。でも、結構ホコリかぶってますね。(笑)

スコット・セラーズの公式ページにはこのブラック・リッジは載っておらず、ブラック・リッジ専用の公式ページが存在します。

住所はコントラ・コスタ・カウンティ―のどこかのショッピングモールになっており、コンタクト先はスコット・セラーズになってます。内容はPDFのワイン紹介のみ。いろんなワインがラインナップにありますが、すべてNVというのもわかりました。(笑)
なので再びインポーター情報に頼ります。セパージュはなんと、ピノ・ノワール100%ではなく、ピノ・ノワール主体にシラー、バルベーラのブレンドだそうです。樽は不明ですが、「甘いオークの風味がアクセント」なんて書いてあるのでオークチップくらいは漬けてあるのかもしれません。


一応、ローダイにあるスコット・セラーズ(Scotto Cellars/Scotto Family Wines)を訪問しておきます。
Scotto01
1883年創業の全米でもTOP20に入る大規模家族経営ワイナリーで、無数のブランドを立ち上げているようです。

ついでにセントラル・ヴァレーAVAに属するローダイAVAの地図も貼っておきましょう。
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今日のワインは裏ラベルに「Backridge Cellars in Lodi, CA」と書いてあるのみで、「Lodi AVA」と書いてあるわけではないので、畑の場所は知る由もありませんが…。


ラベル平面化画像。
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NVですが、ボトルに刻印されていた製造日っぽい数字からすると2019年じゃないかと思われます。(笑)


さあ、スクリュー回転。
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無印…。

Alc.12.8%。(pH:4.48、Brix:7.6)
ルビー。
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ラズベリー、チェリー、リコリス。ちょっと複雑。
ブレンドされてるシラーとバルベーラのお陰でしょうか。
辛口アタック。
薄っすらと甘みをたたえる芯のしっかりした味わい。
いきいきした果実味を期待しますが、
それはちょっと弱めかな~。
バランス的にはなかなかなんですが、
なんとなく元気がない印象。

価格からするとレベルは高いと思うので、
悪くはないですよ。


*****


Black Ridge Cellars
Pinot Noir NV 
California
RRWポイント 89点


Charles & Charles Cabernet Sauvignon Syrah 2017 Post No.35 Blend Columbia Valley

コストコで目に付いた星条旗のラベル。チャールズ&チャールズ? ワシントン州はコロンビア・ヴァレーのカベソー主体のワインですね。経験上、カベソーはナパなんかよりコロンビア・ヴァレーの方がおいしいのに出会ってる気がするので、ついつい試したくなります。

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Charles Bieler さんと Charles Smith さんの2人のワインメーカーのジョイントベンチャーみたいな感じですね。裏ラベルに製造元として「Charles & Charles」とあり、所在は Benton City、WA とありますが、ちょっと調べても実体がなさそうです。

公式ページはどうかなと、裏ラベルに書いてある bielerandsmith.com にアクセスしてみます。するとここにリダイレクトされます。どうやら Charles Bieler さんの方のサイトのようです。

ここには「辛口ロゼをプロヴァンスから持ち込んで普及に努めた」なんて苦労話は書いてあるんですが、いろんなページがほぼリンク切れで使い物にならず。「Charles & Charles」というページもあるようなのですが、繋がりません。所在もわかりません。

Charles Smith さんの方はというと、シアトルにこんなところがありました。
CandC02
ワラ・ワラ(Walla Walla)にもお店があるようです。公式ページこちら

困ったので、ネット情報に頼ります。セパージュは裏ラベルにもありますが、
・カベソー 60%
・シラー 40%
シラーは除梗せず全房で、カベソーは除梗しますが破砕はぜず、天然酵母で畑のロット毎に別々に発酵させたんだそうです。発酵後に1週間前後の発酵後浸漬を行い濃厚で飲み応えのある力強いフレーバーを引き出しているんだそうで。樽はありません。

もうひとつわかったのが、ラベルに写った Charles Bieler さんと Charles Smith さんのバックの星条旗の壁がどこかなのかということです。Walla Walla の北に位置する Waitsburg の町にある第35米国在郷軍人会(American Legion Post No.35)の建物の壁でした。早速行ってみました。
CandC01
なるほど、このワインの名前「Post No.35 Blend」の意味がわかりました。いや、もうひとつ意味としてはモヤモヤしていますが…。(笑)


さて、いつものようにコロンビア・ヴァレーをGoogle Map上でおさらいです。
CandC00
Walla Walla Valley、Waitsburgって見つかりましたか? 裏ラベルには今日の作り手の所在は Benton City となっていましたが、こちらはコロンビア川沿いのリッチランド(Richland)という町の近く、Red Mountain AVA の辺りになります。

いつものわかりやすい地図(PDF完全版はここ)も貼っておきます。
Wash01
また、ワシントン州のワイン公式サイトというのもあるのでご参考まで。


ラベル平面化画像。
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ヒッピーのようなファンキーなおっさん二人です。ラベルデザインもファンキーです。(笑)


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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なんと、繰り返し「ワシントン」と書かれているだけ。ファンキー…。

Alc.13.9%。(pH:4.64、Brix:7.0)
ガーネット。
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ブラックベリー、カシス、プラム。
辛口アタック。
タンニンの渋味が最初から特徴的です。
味の厚みは充分ですね。
奥に酸と甘みのニュアンスを備えながら、苦味様の複雑さが構造感を演出しています。
シラー多目って感じの味です。シラー全房ですもんね。
余韻も渋み強めながら優雅に続きます。

なんだかんだ言って、正体不明のワインでしたが(笑)、
また「コロンビア・ヴァレーのカベソーはハズレがない」が証明されました。


*****


Charles & Charles
Cabernet Sauvignon Syrah 2017
Post No.35 Blend Columbia Valley
RRWポイント 93点


Napa Highlands Cabernet Sauvignon 2016 Napa Valley

なかなか良さげな雰囲気を醸し出すナパ・ハイランズのカベソー。4000円ほどの微妙な値付けでしたが割引で買っておいたものです。評判を検索すると、「評価の高いオークヴィルとヨントヴィルのブドウを使用」とし、「オーパス・ワンから南に道を挟み広がる畑とドミナスの近くにある畑」なんて解説もあります。極めつけは「ホンマでっか!?TV で明石家さんまさんがオススメしたワイン」なんだそうで。なんだか嫌な予感がします…。(笑)

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作り手は「Napa Highlands Vineyards & Winery」となっていますが、ちょっと調べても正体不明です。裏ラベルには住所はなく、URL(www.napahighlands.com)にアクセスしてもウェブサイトはありません。ナパ・ヴァレー公式サイトで検索してもそんなワイナリーはヒットしません。

ネット情報の説明では『ナパ・ハイランズはナパ・ヴァレーの葡萄栽培農家と密接な関係を築き、ナパ・ヴァレーのカベルネソーヴィニヨンらしさを生み出すべく、非常に評価の高い中心的な二つの地区であるオークヴィルとヨントヴィルの葡萄をブレンドしています。オークヴィルはオーパス・ワンから南に道を挟み広がる畑です。畑の名前は公表されていません。ヨントヴィルの畑は地区の北にあり、オークヴィルの南端と接します。ここにある有名なドミナス・エステートの近くにある畑の葡萄を使用しています。』となっており、これを頼りにナパヴァレー、オークヴィルの地図を見てみます。
Oakville01
オーパス・ワンの畑の道を隔てた南側というのは、前に試したフランシスカンと「Napa Wine Co.」の畑になっているようです。

「Napa Wine Co.」というのをググってみました。これがそこの公式サイト

するとここはカスタム・クラッシュCustom Crush)をやっていると書いてます。カスタム・クラッシュとは、ワイナリーや畑を持たない作り手が、(買い)ブドウを持ち込んでワイン造りの設備(プレス、醸造、熟成、瓶詰め)を借りてワインを作るシステムです。
どうやらこれが怪しそうですね。カリフォルニアは有名ワインでも実態はカスタム・クラッシュっていうのがありますからね。以前試したテキストブックなんてのもそうでした。

と、自分的には結論付けて、日本のインポーターサイト(中川ワイン)から情報を見ます。
・カベソー 90%
・プチヴェルド 10%
フレンチとアメリカンのオーク樽混合で20ヶ月の熟成だそうです。


ラベル平面化画像。
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雰囲気は立派なんですが、所在情報が全くなし。URLは繋がらず。そうなると、メアドが Gmail っていうのが笑えます。


さあ、抜栓。
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なんと、コルクが完全無印。こんなの初めてかも。当然平面化はしません。

Alc.14%。(pH:4.17、Brix:7.7)
濃い濃いガーネット。
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ブラックベリー、ブラックチェリー、濡れ木、スパイス。
辛口アタック。
若干甘みを感じますが味の厚みは貫禄級。
構造感を感じさせるエキスって感じです。
タンニンもとってもシルキー。
喉越しから余韻でちょっと酸味を確認。
これが原因か後味にも甘みが残ります。
ちょっと「ナパ甘症候群」再発かと不安になりますが、
ワイン自体はとってもおいしいです。

カスタム・クラッシュでも当然おいしいワインはあるってことですね。
オーパス・ワンに迫るかというと、それはないですが。(笑)


*****


Napa Highlands
Cabernet Sauvignon 2016
Napa Valley
RRWポイント 92点


Hedges C.M.S 2016 Columbia Valley

前に試したワシントン州の作り手、ヘッジズ(Hedges)の Red Mountain というのが超絶おいしかったんですが、そこの普及ラインと思われる C.M.S というのを今日は試してみます。C.M.Sとは、Cabernet Sauvignon.Merlot.Syrah のことのようですね。おいしそうな名前です。(笑)


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Hedges は1987年創業の家族経営ワイナリーで、オーナーがトムとアン・マリーのヘッジズ夫妻です。トムさんはこのワイナリーの近くリッチランドという町の出身ですが、奥さんはシャンパーニュ出身のフランス人とのこと。ワイナリーを始める前には世界のワイン産地を二人で回ってるそうで、目線は世界なんでしょうね。


公式ページはよく出来ていますが、アメリカあるあるでワイン紹介はショップ兼用。

今日の C.M.S も載ってますが最新ヴィンテージの2017年のみでした。
しかし、セパージュ情報は裏ラベルにありましたので間違いはないです。
・メルロー 58%
・カベソー 30%
・シラー 12%
あれれ、メルロー主体ですね。すると C.M.S ではなく M.C.S じゃないの?(笑)
ブドウは Sagemoor Farms という栽培農家からの買いブドウに、Red Mountain の自社畑のブドウをブレンドしているとのこと。
40%がアメリカンオーク樽で発酵、MLF(マロラクティック発酵)まで行い、そのまま15~18ヶ月の熟成をされ、残りの60%がMLFまでタンクで行った後、フレンチオーク樽に移され熟成されます。ややこしいことをやってそうですが、おそらく買いブドウと自社畑で別のプロセスを踏むからなんでしょうね。


ヘッジズは、ワシントン州ベントン・シティにあり、周囲が自社畑です。Hedges01
ストビューでは敷地の中に入れず、入口+建物写真でお茶を濁します。
奥に見える丘が Red Mountain 山で、この辺り一帯が Red Mountain AVA になります。

前回見ていますが、ワイナリーの周辺が以下のような自社畑になっています。
Hedges03
今日のワイン C.M.S にブレンドされている畑が、Hedges、Bel’ Villa、Jolet、Les Gosses、Magdalena ということで、ほぼ全部の畑からですね。(笑)(Joletという畑は下側にあるんですが、この地図の外側です。)

買いブドウを供給してるのが、リッチランドとコロンビア川の向こう側にある Sagemoor Farms(Sagemoor Vineyards)という栽培農家になります。車で30分ほどの距離ですね。
Hedges03
ということで、自社畑のみなら Red Mountain AVA になるところ、今日のワインは広域の Columbia Valley AVA になるわけですね。

例によってワシントン州を俯瞰して Red Mountain AVA のヘッジズの位置を確認します。
Hedges02
シアトルのある Puget Sound AVA 以外は、カスケード山脈を挟んで内陸側、コロンビア川流域の、いわゆるコロンビア・ヴァレーAVAになります。その中に内包されて狭域のAVAがあるという関係になっています。(AVA=American Viticultural Area)
コロンビア川はカナディアンロッキーを水源にワシントン州を広範囲に流れ、Horse Heaven Hills AVA のあたりでオレゴン州との州境となり西へ向かい、オレゴン州最大の都市ポートランド(オレゴンの州都はセイラム - Salem)で Willamette Valley AVA から来たウィラメット川と合流し太平洋に注ぎ込みます。やはり川が銘醸地を知る鍵ですね。

AVAを見るには、こういうネットで拾った地図(PDFはここ)の方がわかりやすいですね。
Wash01
また、ワシントン州のワイン公式サイトというのもあるのでご参考まで。


ラベル平面化画像。
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ワイナリー名をヘッジズと書かず、CMS Wineryとしています。そこに書いてあるURLはヘッジズのサイトに繋がりますが…。(笑)


さあ、抜栓。
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シンプル~。

コルク平面化。
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CMSx2のみ。ノマコルクっぽいけど表示はなし。

Alc.13.5%。(pH:4.16、Brix:7.4)
ガーネット。
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ブラックベリー、ブラックチェリー、黒糖、濡れ木。
うまく樽熟も効いてる香りです。
酸も感じる辛口アタック。
深み・厚みしっかりした味です。
若干の酸が微妙な感じなんですが、
メルロー、カベソーの風味が凝縮してる感じがします。
タンニンもほどよいですね。
ただし、本当にかすかなんですが、ちょっと気になる酸。
余韻も貫禄の長さなんですが…+酸。(笑)

トップエンドに遠慮した作りは意図的なのかもしれませんが、
位置づけとして、ちょうどいい感じの普及ラインに仕上げてあります。
しかし、ヘッジズ…やるな。このクオリティーは間違いないです。


*****


Hedges Family Estate
C.M.S 2016
Columbia Valley
RRWポイント 94点


Hess Lion Tamer 2016

Mount Veeder という山の手ナパにあるライオンマークでお馴染みのヘス(Hess)です。
ちょっと上等シリーズの Lion Tamer(ライオン調教師)の Red blend なんですが、日本のインポーターの希望小売価格が10,000円のところ、コストコでは税込み4,798円で売ってました。それでもお手頃とは言えない価格ですが(笑)、思わず手に取ってしまいました。


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Hess は、スイス出身の先代のドナルド・ヘスさんが、ナパの山の手マウント・ヴィーダー(Mt.Veeder)に1970年代に開いたワイナリーで、世間からの高い評価もありナパのトップ・ワイナリーのひとつとなってます。カベソーが有名と思ってましたが、ナパ中に畑を広げ、多様な品種を手掛けていますね。


公式ページはさすがナパの一流ワイナリーって感じ。ワイン紹介もショップ兼用じゃないですよ。

このライオン・テイマーという名前は「ライオンの調教師、ライオンを手なずける者」ということなのですが、Hess がマウント・ヴィーダーでカベソーを作るとき、そのタンニンを和らげるのにマルベックを使っていたことに端を発しています。山奥のカベルネ・ソーヴィニヨンのタンニン分が荒々しかったんでしょうか、それを Hess のシンボルのライオンに見立て、それを調教するのがマルベックという訳です。というわけで、セパージュはこんな感じ。
・マルベック 40%
・ジンファンデル 27%
・プティシラー 21%
・カベソー 8%
・ムールヴェードル 2%
・プチヴェルド 1%
・メルロー 1%
ライオン調教師のマルベックが40%と主役です。しかし、ライオン役のカベソーが8%しか入ってませんね。個人的にはジンファンデルがガッツリ入ってるのが少々気になります。(笑)
新樽率40%のフレンチオーク樽で22ヶ月熟成と、ここは上等ワイン風情です。

パーカーおじさんの2016年の評価は90点とまずまずですが、2014年が93点で、2015年が92点と、このところ年々下がってきてるのもちょっと気になります。(笑)


ワイナリー訪問。ナパとはいえマウント・ヴィーダーは山間になります。
Hess03
やはりストビューは入り口までですが、中の施設は立派な感じです。


このワインは Mount Veeder AVA ではなく Napa Valley となってるので、ナパの各地にある畑からのブレンドのようですが、データシートに地図があり、Allomi Vineyard と Su’skol Vineyard が印されてました。正確な所在までは不明ですが、とりあえずGoogle Map転記してみます。
Hess03
ノース・コースト2台巨頭、ナパとソノマ、それとHess(Mt. Veeder)の位置関係を確認。

ナパ・ヴァレー公式サイトで拾った地図(ワイナリー名入り)も貼っておきます。
Hess01
Hessに印をつけておきました。やはりちょい外れの山の中ですね。


ラベル平面化画像。
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裏ラベルにブレンド詳細が書かれています。こういうブレンドには重要な情報です。


さあ、抜栓。
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キャップシールにシンボルのライオンマークのエンボスあり。

コルク平面化。
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ヴィンテージなど表示のないシンプルなものですね。

Alc.14.8%。(pH:4.00、Brix:8.8)アルコール、濃ゆい…。
濃いインキーなガーネット。粘性の涙は細かめですが色付きしてます。
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酸味の香りから来る黒ベリー、梅、あんず。
芳ばしい樽香が奥にあるのを感じます。
やはり酸が前に出ているかな。ジンのせい?
が、圧倒的な厚みと構造感はそれを忘れさせるくらい貫禄は十分。
若干酸に押されるバランスで時は進みます。
タンニン、収斂性もあるにはありますが完全に蚊帳の外。
喉元にアルコール感のフルボディ感じながら、
少々歪なバランスで長めの余韻が続きます。
貫禄は十分ながら、全体の建て付けは荒い感じがします。

調教すべきライオンは、カベソーではなくジンファンデルだったか?
Tamer になり切れなかった Lion Tamer でした。(笑)


*****


Hess
Lion Tamer 2016
RRWポイント 89点


Beringer Main & Vine Cabernet Sauvignon 2017

今日は「いきなり!ステーキ」のグラスワインを試したのでメモっておきます。
前に試した時は確かグラスでも3種類くらいから選べた様な気がするんですが、
フードコート形式の簡易「いきなり!ステーキ」だからなのか、これ1択でした。
レジの優しいお姉さんに無理言って、ボトルを撮影させてもらいました。(笑)


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その昔、ナパを巡ったワイン旅行で訪問したベリンジャーじゃないですか。
Main & Vine というシリーズのようです。しかしフードコートのグラスワインです。
安物シリーズには違いないでしょう。(笑)

今年の夏は、Go Toなんかに踊らされず、予てから予約してあった温泉旅行もキャンセル。
連日の猛暑から逃れることだけを目的に、日帰りで奈良の吉野方面に出かけました。
年間通じ8℃という面不動鍾乳洞と日本一の長い谷瀬の吊り橋(水面54m)を訪問。
ひんやり&冷や冷やさせていただきました(笑)。で、帰りに夕食を取ったのが、
モールの中のフードコートという訳です。


Main & Vineシリーズの公式ページがあります。明確に本家とは別物として分けてますね。

立派なサイトなんですがワインについての詳しい情報はなし。
ネットも調べましたが、向こうじゃ6ドルくらいで売ってるくらいしかわからず。(笑)

一応、本家の公式ページもリンクしておきます。

1869年にもさかのぼる150年もの歴史のあるナパじゃ古参のワイナリーなんですが、
次々とオーナーが変わったり、お手頃別ラインのシリーズを出したりと大変そうですね。
そう言えば、ロバート・モンダヴィもプライベート・セレクションとかやってましたね。


ナパのワイン街道になるセント・ヘレナ・ハイウェイ(CA-29号線)を北上し、
セント・ヘレナの市街を越えてすぐのところにあるベリンジャーを訪問。
Beringer01
テイスティングに立ち寄ったので、このヨーロッパ風の建物覚えています。


ラベル平面化撮影してないので、ネットで拾った写真を貼っておきます。
Beringer02
裏ラベルにシリーズ名「Main & Vine」の意味のヒントが書いてました。
セント・ヘレナ・ハイウェイがセント・ヘレナの市街を通るとき、
「Main Street」という名前になるようです。
そのメイン・ストリートが町を抜けるとベリンジャーのところで終わり、
そこからベリンジャーのブドウ畑が始まることから、そのポイントを指す
「メイン&ブドウの木」と名付けたようです。
うまいんだか、うまくないんだか。(笑)


さあ、いただきます。定番のリブロース300gです。
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ご飯もついて何だかファミレス然としていますが…。(笑)

Alc.13%。ガーネット。(写真の色味、ちょっとおかしいですが。)
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カシス…。黒ベリーの印象は弱い香りです。
味は…深みがなく、さらに甘めに仕上げられています。
これはまさに「居酒屋飲み放題系」のフレーバーです。(笑)
このレンジなら、同じ飲み放題系でもチリワインの方が上手ですね。
ベリンジャーも「安物だからこんなもん」と割り切らずに、
もう少し何とかして欲しかったところです。

で、やっぱり、
いきなり!ステーキは BYO(Bring Your Own)がいいですね。(笑)


*****


Beringer
Main & Vine Cabernet Sauvignon 2017
RRWポイント 81点



Chateau Ste. Michelle Riesling 2017 Columbia Valley

コストコでワシントン州のシャトー・サン・ミッシェルのリースリングを発見。
ここはカベソーを試して、コロンビア・ヴァレーの実力を知った作り手です。
折りしも、この前飲んだアルザスのリースリングがイマイチだったので、
おいしいリースリングであることを期待して、リベンジ・リースリングです。(笑)


IMG_3251
シャトー・サン・ミッシェルは前身が1912年に遡る、この地のパイオニア。
アメリカの禁酒法時代(1920~1933年)を切り抜け、ワイナリーを再開。
(なので、創業を1934年としてあるものもあります。)1967年伝説的な醸造家、
Andre Tchelistcheff氏をコンサルとして招き、近代的なワインメイキングで評価を得、
サン・ミッシェル・ヴィントナーズを名乗って今の発展の礎を築いたそうです。
1976年フレンチ・スタイルのシャトーを建て、シャトー・サン・ミッシェルに改名。
旧世界の伝統的ワイン造りと新世界の革新的技術を織り交ぜるのがポリシーだそう。
即ち、ワシントンを今の一大産地にしたのがシャトー・サン・ミッシェルということ。
ゴイゴイスー。


公式ページはしっかりしててカッコいいんですが、ワイン情報はショップ兼用。
このパターンは、現行ヴィンテージ、もしくは在庫のあるものしか載ってません。
アメリカのワイナリー公式サイトあるあるです。(笑)
今日のリースリングはやっぱりですが2019年しか載っていません。
・リースリング 100%
と、畑はコロンビア・ヴァレー各地からのブレンドとしか書いてないんですけどね。(笑)
9ドルですし、Everyday Riesling だと書いてあり、とにかくベーシックラインですね。

そうそう、コストコでは、この2017年と2018年が置いてあったんですが、
2018年はスクリューキャップでした。なぜか迷わずコルクの2017年を購入。(笑)


リースリングはドイツ原産というのが有力です。その親子関係は未だ不明らしく、
父方は Heunisch weiß(仏:Gouais Blanc)は判明してますが、母方が不明。
Riesling
世界中で栽培される人気の品種ですが、ドイツが最大面積(22,580ha、2010年)。
フランス、アルザスのリースリングも有名ですが、3,513ha しかありません。
オーストリアでも1,863ha しかないです。ドイツの次というのが、実はアメリカ
なんと、4,852ha もあります。(3位は多分オーストラリアで 4,114ha。)
アメリカがドイツに次いで2番目のリースリング大国というのも驚きですが、
そのアメリカの中で1番なのが、なんと今日のワシントン州(2,558ha)なのです。
2位のカリフォルニア州は 1,550ha なので、ぶっちぎりの1位ですね。
リースリングなら、アメリカ、それもワシントン。覚えておきましょう。(笑)


さて、ワイナリーを再訪。シアトルの市街から車で30分ほど北へ行ったところ。
SteMichelle01
さすがワシントンのパイオニアであり、トップ「シャトー」。立派です。
ただ、この本拠地、コロンビア・ヴァレーからはけっこう遠いのです。

いつものようにGoogle MapにAVAを転記して俯瞰してみましょう。
一応、シアトル周辺もPuget Sound(ピュジェット湾)というAVAであり、
ブドウは産するようですが、最大生産地はやはりコロンビア・ヴァレーです。
SteMichelle03
シアトルのあるPuget Sound AVA以外は、カスケード山脈を挟んで内陸側、
コロンビア川流域の、いわゆるコロンビア・ヴァレーAVAになります。
その中に内包されて狭域のAVAがあるという関係になっています。
(AVA=American Viticultural Area)

コロンビア川はカナディアンロッキーを水源にワシントン州を広範囲に流れ、
Horse Heaven Hills AVAのあたりで、オレゴン州との州境となり西へ向かい、
オレゴン州最大の都市ポートランド(オレゴンの州都はセイラム - Salem)で
Willamette Valley AVAから来たウィラメット川と合流し太平洋に注ぎ込みます。
やはり川が銘醸地を知る鍵ですね。

ネットで拾った地図(PDFはここ)も貼っておきます。
Wash01
また、ワシントン州のワイン公式サイトというのもあるのでご参考まで。


ラベル平面化画像。
IMG_3216
表ラベルの下に、「100% Vinifera Rootstock」とあるのは何でしょうね?
100%ヨーロッパ種(ヴィティス・ヴィニフェラ)の台木ということですから、
フィロキセラに耐性のあるアメリカ産の台木を使わず、欧州産にこだわってる?

裏ラベルの情報に目を移すと、いろいろわかります。
コロンビア・ヴァレーの冷涼なところと温暖なところのブレンドだそうで。
また、甘さの表示を見ると、辛口と甘口の中間になってますね。
別に「Dry Riesling」というのもラインアップにあるので、そっちが辛口で、
今日のただの「Riesling」は若干甘口よりなんでしょうね。

こういった大事な裏ラベル情報を隠す不届き者がいます。
コストコさん、自社で輸入するのはいいけれど、ちょっと気を使って!
IMG_3215
けっこう剥がすの大変でした。きれいに剥がれなかったし…。


さあ、抜栓。
IMG_3248
キャップシール、コルクに名前入り。スクリューキャップよりいいですよね。

コルク平面化。
IMG_3249
URLと、誇らしげに「ワシントン州で創設のワイナリー」とあります。

Alc.11.5%。(pH:3.30、Brix:7.1)
ライトイエロー。
IMG_3250

いきなりの超ペトロール!
この香りに邪魔されて他の香りが取れないくらい。(笑)
ここですでに、ずいぶんアルザスとは趣が違います。
なんとなく青リンゴ、柑橘系も軽くありますね。
やはり甘みを少し感じる辛口アタックです。
洋梨か 果実味たっぷりに感じます。
酸は前に出ず全体を爽やかに保ってくれています。
ミネラル感もほんのり。
甘さは全然気にならないレベルで、絶妙のバランス。

リースリングの王道という印象です。
ラインガウに迫るか?


*****


Chateau Ste. Michelle
Riesling 2017
Columbia Valley
WWWポイント 80点



WhiteWhiteWine01

Cristom Pinot Noir Mt. Jefferson Cuvée 2016 Willamette Valley

オレゴンはウィラメット・ヴァレーのピノ・ノワールをいただきます。
クリストムってなんだか聞いたことがあるなってくらいで適当にチョイス。
ネットなんかじゃ「オレゴンのカレラ」なんて書いてあるのもありますね。
オレゴンでは屈指のピノ・ノワール生産者というのは間違いないようです。


IMG_3082
1992年にポール・ゲリーさん夫妻が創業。今は息子トムさんが引き継いでます。
で、ワインメーカーがスティーヴ・ドーナー(Steve Doerner)さんなんですが、
元カレラで10年間アシスタント・ワインメーカーを務めたんだそう。
なるほど、それでオレゴンのカレラというわけですね。
ピノ・ノワールとシャルドネ専門で、ちょいとヴィオニエもやってるようです。
そんなところもカレラっぽいですね。


公式ページのワイン紹介はアメリカ式にショップ兼用。

今日のMt. Jefferson Cuvée 2016は辛うじて載ってましたが、情報ほぼゼロ。
・ピノ・ノワール 100%
クリストムの畑は、自社のまわり、エオラ・アミティ・ヒルズAVAにありますが、
このMt. Jefferson Cuvéeは一部買いブドウを使うのでEola-Amity Hills AVAにならず、
Willamette Valley AVAになるようです。
カレラのように全房発酵ですが、50%だけだそうで、ちょっとオリジナリティですね。
ブドウの自社畑率は69%だそうで、残り31%を近隣の優良生産者から調達してます。
そういう意味でラインアップではローエンドになるんでしょうが、この2016年には、
パーカーおじさんが93点をつけています。これはピノにしてはなかなか高得点では?


ワイナリー訪問します。セイラムの町の近くEola-Amity Hills AVA内です。
Cristom00
この前試した、同じくオレゴンのFaillaのすごくご近所でした。

自社畑というのはワイナリー周辺のこれらの区画になるようです。
Cristom01
この地図は公式ページにはなかった情報で、Google Mapに上がってました。

Eola-Amity Hills AVAと一緒にクリストムの所在を確認します。
Eola00
オレゴン州の太平洋側、南北に240kmに渡って流れるウィラメット川流域が、
Willamette Valley AVAです。そのサブリージョン(狭域AVA)が以下の6つ。
・Chehalem Mountains AVA
・Yamhill-Carlton AVA
・Ribbon Ridge AVA
・Dundee Hills AVA
・McMinnville AVA
・Eola-Amity Hills AVA
セイラムの西側がEola-Amity Hills AVAになり、地図の黄色で囲った所です。
(AVA=American Viticultural Area)

実はこのEola-Amity Hills AVAの地図、前回より正確になっています。
なぜなら、Eola-Amity Hills AVA公式ページにこんな地図があったからです。
Eola01
トレースするのは大変でしたが、こういう情報は公式ページ様様です。
Eola-Amity Hills Vineyard Map」という、各ワイナリーの所在を示した、
更に詳しい地図もありました。クリックするとその地図がJPGで開きますが、
かなりデカいので気を付けてください。(笑)


ラベル平面化画像。
IMG_2956
さっき見た畑の地図がイラストで入ってますね。275樽生産されたとも。
1樽225Lとして、750mlなら300本になるので、8万2,500本の生産ですね。


これがインポーターシール。微妙に裏ラベルを隠してます。
IMG_2952
当然剥がしましたが、5ミリほどですから、重ねなきゃいいのに。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_3075
キャップシールにはシンボルマーク。

コルク平面化。シンボルマークはここにも。
IMG_3077
アメリカ式のTEL&URL。横にはヴィンテージを入れてほしいものです。

Alc.13.5%。(pH:3.81、Brix:6.9)
しっかりルビー。
IMG_3078

ラズベリー、アメリカンチェリー。
生木か茎っぽさ、半分だけ全房でしたね。
若干酸がある辛口アタック。
味わいは酸に囲われて軽く感じます。
もう少し貫禄が欲しいような…。
喉越しでタンニンも酸に加勢します。
おかげで、余韻の導入部は慌ただしい感じがします。

オレゴンのカレラはちょっと言い過ぎのような…。(笑)
でも、パーカーおじさんはこれに93点つけたんですよね~。
まあ、カレラもそうだったわけですが、
もう少し上のレンジを試す必要がありそうです。


*****


Cristom Vineyards
Pinot Noir Mt. Jefferson Cuvée 2016
Willamette Valley
RRWポイント 88点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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