Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

オーストラリアワイン

Coldstream Hills Pinot Noir 2018

2回目の登場、オーストラリアのコールドストリーム・ヒルズのピノです。
前回は2016でしたからミレジムは2年進んでます。やはりおいしいかな?
漫画「瞬のワイン」でオーストラリアのロマネ・コンティと紹介されたように、
DRCをお手本に全房発酵でブルゴーニュ・スタイルを目指してますからね。
今日のこれはスタンダードラインですが、同じく全房発酵でやってます。


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オーストラリアの有名ワイン評論家ジェームズ・ ハリデー氏夫妻によって、
1985年設立されたワイナリーですが、1966年にサウスコープに買収され、
2005年にはそのサウスコープもフォスターズ(Foster’s)傘下になります。
オーストラリアのワイン業界の常ですが、大手の資本参加が当たり前になってます。
オーストラリアには何千というワイナリーがありますが、法人としては、
上位20社で全ワインの90%の流通を占めるそうです。


創設者のジェームズ・ ハリデー氏はご高齢ながら未だライターで活躍中で、
コールドストリーム・ヒルズも氏が育てたワインメイキングチームが、
引き続き高品質なワインを作り続けているそうですから、安心です。(笑)


公式ページは情報多そうですが、ショップ兼用で最新ヴィンテージのみ。

なので、残念ながら今日のワイン情報は2019年のもです。
・ピノ・ノワール 100%
当然ながらの全房発酵。新樽率27%のフレンチオークで8ヶ月の熟成です。
上等ラインのリザーブでは、これが新樽率41%で10ヶ月となります。


ワイナリー訪問です。
ColdstreamHills01
ビクトリア州の大都市メルボルンの東に車で1時間ほどのところ。
残念ながらストビューではここまで。


「Yarra Valley」を確認しておきましょう。メルボルンのすぐ横。
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コールドストリーム・ヒルズのサイトの説明では、ヤラ・ヴァレーは、
「ボルドーより冷涼でブルゴーニュより温暖」という表現をしています。
オーストラリア内では南の方なので冷涼で、お陰でピノ・ノワールや、
シャルドネが盛んなんでしょうね。
80軒以上のワイナリーがテイスティングやってるそうです。行きた~い。


ラベル平面化画像。
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レイアウトは同じですが、畑やブドウの写真が毎年差し変わります。
裏ラベルによると、ジェームズ・ ハリデーさん自ら撮った写真です。

実はインポーターラベルがこんなだったので剥がしています。
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バーコードに被せたんでしょうが、公式サイトのURLや住所も隠れてます。
困るな~、こういうのは。せめて剥がしやすいシールにしてほしいです。


さて、スクリューキャップ開栓です。
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Coldsream Hillsの頭文字がエンボスになってます。

Alc.14%。
透明感あるルビー。全房にしてはしっかり色が出ています。涙も形はっきり。
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フランボワーズ、プラム、茎っぽさと佃煮複雑香。
ブルゴーニュの上等な全房の雰囲気のある香りですよ。
辛口アタック。
複雑な香りは複雑味のある味に繋がっていることを実感します。
かすかな苦味が絶妙ですね。
余韻も酸・タンニン・苦味・複雑味すべてがハーモニー。
このままフィニッシュまでじんわり楽しめました。

ブルゴーニュでもなかなかない上等さを感じます。
ブルゴーニュの美味しいピノを探すことの意義が薄れそうです。


*****


Coldstream Hills
Pinot Noir 2018
Yarra Valley

RRWポイント 93点


Devil’s Corner Pinot Noir 2018 Tasmania

オーストラリア南端にあるタスマニア島、そこのピノ・ノワールだそうです。
南半球の南端ということは冷涼な気候になり、ピノにいいのかもですね。
リカマンで特売だったということは置いておいて(笑)初タスマニアです。
近年タスマニアでも注目のワイナリーだそうで、楽しみであります。


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1994年設立のタスマニアを代表するテイマー・リッジというワイナリーが、
デイリーレンジとして始めたのがこのデヴィルズ・コーナーなんだそうで。
その後ヴィクトリア州の大手生産者であるブラウン・ブラザーズに買収されますが、
その資金力を使い、Tamer RidgeDevil's Cornerを2つの異なるスタイルとして、
自社タスマニア・ブランドの確立に注力した結果、なんだかんだで(笑)、
デヴィルズ・コーナーはタスマニアで 1、2を争うブランドに成長したんだそうです。


公式ページは見やすくていいですが、ワイン情報はショップページ兼用です。

・ピノ・ノワール 100%
は当然として、醸造について詳しい記述がなくて残念。樽はなさそう。
興味深いのが「air maceration technique」を使っているという記述。
ミシェル・ロランおじさんのマイクロ・オキシジェネーションみたいなのかな?


テイマー・リッジの公式ページがこちら。デザイン・体裁はほぼ同じです。

こっちの方がかなりのピノ・ノワール押し。こっちのも試してみたいですね。
テイマー・リッジはテイマー川という大河の畔にあって、一帯をTamer Valleyといいます。
実はこの川が直角に曲がる船の難所があって、その名がDevil's Cornerなんです。
「悪魔の曲がり角」ってことですね。


さて、
デヴィルズ・コーナーを訪問ですが、テイマー・リッジからちょっと離れています。
もともと派生ブランドだったので本家とは別の場所なのはいいんですが、
船の難所の「Devil's Corner」とは全く別の場所なのがなんとも微妙です。(笑)
Devil01
きれいな畑に囲まれていますが、ポツンと一軒家状態ではあります。
施設はオシャレかつワイルドな感じでなかなかいい。行ってみたいです。


ワイン生産地としてのタスマニアを地図上で見ておきましょう。
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Tamer Ridge、Devil's Corner間は車で2時間の距離。結構離れています。


ラベル平面化画像。船の難所らしいイラストです。意味がわかりました。
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インポーターシールの貼り方がぞんざいですが、裏ラベルを隠していません。
普通は下のバーコードを隠しに行ってベッタリなんですが、これは偉いです。


さあ、オーストラリアですからスクリュー開栓です。
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DC(Devil's Corner)のエンボスが入ってますね。

Alc.13%。
赤味少し強めのルビー。
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ラズベリー、イチゴ、茎っぽさ。
辛口アタック。
かすかな苦味がアクセントで複雑な味わいです。
ハーブっぽさ?も感じます。
酸味もありますが、全く邪魔しないくらい穏やかなのはいいですね。
お陰で「フルーティさも忘れちゃいない!」といった喉越しと余韻。

むむむ...ちょっと驚きました。
これはかなりレベルの高いピノです。
タスマニア、やるじゃないか。


*****


Devil’s Corner
Pinot Noir 2018
Tasmania
RRWポイント 93点


Berton Vineyards Metal Durif 2018

DURIF」と書かれたオーストラリアワインを店頭で衝動買い。(笑)
デュリフ(Durif)は、カリフォルニアでプティ・シラーの名で知られています。
1880年頃、南仏で交配された品種ですが、フランスではほとんど残っておらず、
アメリカやオーストラリア、イスラエルに多いようです。
しかし、プティ・シラーがデュリフだと判明したのは1997年と最近ですから、
アメリカではプティ・シラー(Petite Sirah)のままでやってるみたいです。


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そこで疑問なんですが、オーストラリアは最初からデュリフと認識してたのかです。
アメリカは「何の品種かわかんないけどシラーっぽいからプティ・シラーにしちゃえ!」
とばかりに勝手に命名し、おまけにシラー(Syrah)のスペルを間違えるという、
アメリカ人らしいアホアホさを発揮しています。(プティ・シラーはPetite Sirah

オーストラリア人は最初からデュリフとしっかり認識して持ち込んだのでしょう。
でなきゃ、「DURIF」名のワイン作りませんもんね。エライぞオージー!
今日のワインを調べると、実は「Petite Sirah」名のバージョンが見つかります。
PSI
「Durif=Petite Sirah」ということが判明したのは、前述のように、
1997年カリフォルニア大学デイヴィス校のラボのDNA鑑定によってですから、
それまでデュリフをデュリフとして栽培していたオーストラリア人が、
「へ~、これプティ・シラーと同じなんだ。」とそこで初めて結びついたはずです。
で、「これプティ・シラーで売った方が売れるかも?」ってことでしょうね。(笑)

因みに、デュリフは南仏のデュリフ博士シラープルールサン(Peloursin)を交配、
シラーにベト病に対する抵抗力をつけるのが目的だったようです。
博士はがんばって広めたそうですが、あまり受けなかったようでその後衰退します。
また、アメリカのプティ・シラーの10%ほどは、デュリフ(プティ・シラー)とシラーが
さらに交配されたもので、プルールサンのDNAは1/4クォーターになってるそうです。
逆に3/4がシラーなので、ほとんどシラーですよね。ほんとアメリカってカオスな国。(笑)


作り手はBerton Vineyards公式ページはそこそこの情報はありそうです。

1996年にバロッサ・ヴァレーとイーデン・ヴァレーの間のHigh Edenに畑を取得、
高評価を得ると、ニュー・サウス・ウェールズ州リヴァリーナ地区に拠点を構え、
CoonawaraやPadthawayのあるLimeston Coastにも生産地を広げ急成長しています。

今日のワインはビッグ・リバーズ地域のリヴァリーナ地区の畑からのデュリフ100%。
Big Rivers地域は、New South Wales州のモラムビジー川(Murrumbidgee)と
ラックラン川(Lachlan)に挟まれた広大な地域で、Riverinaはサブリージョン。

ブドウは除梗・破砕されステンレスタンクで醸造、マロラクティック発酵まで行われ、
フレンチオーク樽に移され約4ヶ月の熟成をさせます。


さあ、イェンダ(Yenda)という町にあるワイナリーを訪問。
Berton01
なかなか規模の大きいワイナリーです。

公式ページのREGIONのところに所有畑の詳しい説明がありますが、
オーストラリアのかなりの広範囲に渡ってることがわかります。
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Berton Vineyardsの場所はBig RiversのRiverina地区。地図上に示しました。
BarossaやLimeston Coastにも畑を持ってます。(黄色で示しました。)
遠くないのかな?


ラベル平面化画像。
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メダルが並んでますが、いろいろ賞を取ってるようです。


さあ、スクリュー回転。
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オーストラリアですからスクリューですが、一応ワイナリーのマーク入り。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。雫は色付いてます。
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黒ベリー、チョコ、シナモン。
スモーキーな感じですね。
辛口アタック。
タンニンがしっかり効いた中にも、
酸味も乗った厚みのある味です。
シナモン・黒糖の風味もありますね。
余韻も後を引くんですが、最後に酸が少し強調される気がします。
フレッシュ感と思えば楽しめるんですけどね。

知ってるプティ・シラーの味とちょっと印象が違う気がします。
同じ品種でも、奥が深いですね〜。

あと、おいしいんではあるのですが、何故だか悪酔いする気がします。
いつもと同じ量を飲んでも、なぜかクラクラ酔いの回りが早いような。
なにか変なもの入ってる?(笑)


*****


Berton Vineyards
Metal Durif 2018
RRWポイント 90点


Maverick Breechens Shiraz 2017

連日、オーストラリアの大規模森林火災の報道を目にします。
犠牲者も出てますし、コアラやカンガルーの住む場所もなくなってるとか。
南オーストラリア州のアデレード・ヒルズでは火災被害が現在も甚大で、
現地のワイナリーの1/3以上のブドウ畑が焼き尽くされたとの報道も見ました。
(現地に90軒ほどある内60軒以上のワイナリーが影響を受けているそうです。)
現地のワインを飲んだところで、何かが変わるわけではないですが…。


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自然の驚異や温暖化の影響とは言いますが、ただただ終息を願うばかりです。
今日のワインはバロッサ・ヴァレー。アデレード・ヒルズではないですが…。


Maverickというこのワイナリー、2004年創業とまだ新しく、
自らをブティック・ワイナリーと言ってますから、規模もまだ小さそうです。
公式ページはそこそこの出来ですが、ワインの詳細情報は貧弱でした。

今日の「Breechens」というシリーズは「ハウスワイン」と書いてますが、
いわゆるエントリー、もしくはローエンドといったところです。
・シラー 100%
以上の情報は見当たりませんでした。
ネット情報では、開放タンクで発酵、一部フレンチオーク樽で熟成とのこと。


ワイナリー訪問。この辺りにしては質素な感じのワイナリーです。
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バロッサ・ヴァレーの中心地らしく周りは広大な畑です。
公式サイトの説明によると本格的なビオディナミを取り入れながら、
オーガニックを頑張ってやってるようです。(牛の角を埋めてたし…笑)

バロッサ・ヴァレーやアデレード・ヒルズの場所を確認しておきましょう。
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南オーストラリア州のアデレードの周辺になります。

Google Mapに転記したついでに、現在の火災状況も貼り付けました。
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南オーストラリア州消防のサイト情報。リアルタイム更新されてるみたいです。
地形的に山地で広がってるようで、バロッサ・ヴァレーまでは来てないようですが、
現在進行形ですから、被害の拡大はまだまだ未知数です。


ラベル平面化画像。横長の裏ラベル兼用タイプです。
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それにマッチさせようとする横型のインポーターシールは偉いです。


さあ、スクリュー回転。
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さすがローエンド、まったくの無印キャップです。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。
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黒ベリー、青野菜、黒胡椒、スパイス。
甘みを感じた気がしますが辛口アタック。
その甘みは、実は酸と気づいた時には、
収斂性のタンニンと絡み合って味の固まり感を出しています。
決して重くなく、味の中心には果実味をしっかり感じます。
いつもながら、酸と果実味は表裏一体だな~と思いますね。
余韻も、いいバランスで続きますが、
果実味のせいか、軽めであっさりの印象で終わります。


*****


Maverick
Breechens Shiraz 2017
Barossa Valley
RRWポイント 88点


Yalumba The Y Series Viognier 2017

オーストラリアのヴィオニエをスーパーで買いました。
ヴィオニエはフランス・ローヌ地方北部のコンドリューが原産地で、
1985年頃まではほとんど地域外に出ていない品種でしたが、
1990年代になって世界中で栽培されるようになったそうです。
お陰でいろんな国(特に新世界)のヴィオニエが発見できます。
その秘密は味にあるんだと踏んで、各地のヴィオニエを試しています。


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ヤルンバは1849年創業のオーストラリア最古の家族経営ワイナリー。
20年に及ぶヴィオニエ研究の末、1998年にThe Virgilius Viognierをリリース。
ヴィオニエに関してはオーストラリアならヤルンバを選んで正解のようです。
ただ、今日のはYシリーズというスタンダードタイプですが。(笑)


公式ページはヴィンテージ毎にワイン情報も完備でよく出来ています。

・ヴィオニエ 100%
南半球なので2017年の3~4月に収穫。ステンレスタンクで自然酵母で発酵。
発酵後は、オリと共にそのまま3ヵ月熟成されます。
トップキュヴェのThe Virgiliusは、全房を直接フレンチオーク樽に圧搾・搾汁。
発酵後、10ヶ月間のシュールリー。樽も使ってますし随分手間が違うようです。
いつかはトップのも試してみたいものです。(5000円は少し躊躇しますが…笑)


さて、バロッサ・ヴァレーにあるヤルンバへ行ってみましょう。
Yalumba01
北パラ川沿いのアンガストンという町の近くですが、敷地が広い。
ストビューでは入口までしか行けません。学校の時計台のような建物らしいです。

オーストラリアの産地と共にヤルンバとの位置関係を見ます。
Australia2
アデレードの北東へ車で1時間ほどの距離です。
所有畑はたくさんあるようで、バロッサ・ヴァレー、エデン・ヴァレーの他、
ちょっと離れてクナワラ、ラットンブリーにも畑があるようです。
今日のヴィオニエはSouth Australiaなので複数畑の広域からでしょうね。


ラベル平面化画像。横長のおシャレなデザインです。
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インポーター(サントリー)シールは裏ラベルを丸隠しです。
剥がすとヤルンバの住所が書かれてました。情報を隠されるの困りますねえ。
まあ、サントリーさんのお陰でスーパーでも買えたわけですが。


さあ、スクリュー回転。
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YシリーズだけにYのエンボスがキャップに入っています。

Alc.13.5%。イエロー。
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白い花、花梨、白桃。
甘み感じさせるようなアタックながら辛口。
ボリューム感ある味わいですが、
苦味をまとっていますね。
酸はあくまで穏やかに、
バックグラウンドでいい仕事をします。

総じて好印象なんですが、 
後口まで苦味が続くのが評価を難しくさせますね〜。


*****


Yalumba
The Y Series Viognier 2017
South Australia
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

Parker Coonawarra Estate Favourite Son Shiraz 2016

オーストラリアのシラーズを探してると、近所じゃPenfoldsばっか。
ちょっと足を延ばして京都三条御前のリカマンへ行くとこれがありました。
パーカー・クナワラ・エステートとな。名前に産地名が入ってるんですね。
クナワラと言えば、以前WYNNSを試しています。


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1985年にジョン&フェイ・パーカーによって設立だそうです。
親子か兄弟か不明ですが、2013年にはオーナーが変わってます。


公式ページはそこそこ情報もあり、よくできています。

クナワラは本来カベソーで有名な産地なので、ラインアップもカベソー推しです。
しかし…今日の「Favourite Son」というシリーズが見当たりません。
ショップ兼用サイトなのでネットでは売ってない感じですかね~。
しかし情報が取れないのは困ったもんです。仕方ないのでネット頼りします。
インポーターサイト他、いろいろ見つかりました。
・シラーズ 100%
樽熟は、一部だけフレンチオークの旧樽で6ヶ月だそうです。軽め。


さあ、ワイナリー訪問。クナワラの南端ペノラという町の近くです。
Parker01
まわりも畑。クナワラはテラロッサという赤い土壌で有名でしたね。

オーストラリアの他の銘醸地との位置関係をこの地図で確認。
Parker02
見にくいのでクナワラを黄色でマークしました。
サウス・オーストラリア州ですが、ヴィクトリア州との州境の際々。

「クナワラが小さすぎて見えない!」というハズキルーペの謙さんのために、
オーストラリア内の位置関係がわかるクナワラ拡大地図もご用意しました。(笑)
Parker03
しっかし、逆に、オーストラリアってでかいですね~。


ラベル平面化画像。裏ラベルを見るとUKのインポーターです。
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「Favourite Son」の説明らしきものも書いてます。
ワインは「息子」のように誰か一人をお気に入りに選べないとかなんとか。


さあ、スクリュー回転です。
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一応、ワイナリー名入りですね。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。
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黒ベリー…以外気づかないです。
甘み乗ったような(?)辛口アタック。
果実味だな、これは。
味の厚み、複雑味は充分にあります。
やっぱり果実味が支配的ながら、
スモーキーな風味があって全体を盛り上げてます。
うん、まあまあ楽しませてくれます。

このスモーキーさ、タンニンなのかな?
いずれにせよ、いい具合に余韻に収束していきます。



*****


Parker Coonawarra Estate
Favourite Son Shiraz 2016
RRWポイント 92点


George Wyndham BIN555 Shiraz 2017

これ、結構お手頃なのにジョージ・ウィンダムのフラッグシップだそうで。
現存するオーストラリアで最も歴史の長いワイナリーで、1835年に、
オーストラリアで初の商業用シラーの植樹をしたシラーズのパイオニア…。


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1828年、イギリスから移住したジョージ・ウィンダムが、
ニュー・サウス・ウェールズ州のハンター・ヴァレーに開いたそうです。


公式ページを見ると「Black Cluster」という上級シラーズが載ってました。
今日のはやはりエントリー。フラッグシップは言い過ぎでした。(笑)
しかしワイン情報は貧弱です。なぜか栄養表示のみ。(笑)

インポーターは国際ワイン流通業のペルノ・リカール社でした。
その公式ページも見ますが情報は似たり寄ったり。
シラーズ100%なんでしょうが、樽使いがわかりません。


ワイナリー訪問しようと思いますが場所不明。
公式ページにもともと「Dalwood Wines」という名前だったとあります。
1887年「Wyndham Estate」に改名。2015年に「George Wyndham」となったそう。
なので「Dalwood」で検索したらこれが出てきました。
Dalwood01
ハンター・ヴァレーですし、1928年創立も一致するので間違いないです。
しかし、ここは今も「Dalwood Estate」という名前で自社ワインを作ってます。
謎だらけですね~。
ペルノ・リカール社がブランド名だけ買ったのでしょうかね。


ハンター・ヴァレーの位置を確認しておきましょう。
12x16-Australia-wine-map2
シドニーが州都のニュー サウスウェールズ州ですね。
ニューキャッスルまで流れているハンター川沿いになります。


ラベル平面化画像。
IMG_9599


さて、オーストラリアなのでスクリュー回転です。
Alc.14.5%。
濃いガーネット。若さ感じる紫がかり。
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黒ベリー、ブラックチェリー、ナッツっぽい風味も。
スパイシーというのかな。
辛口アタック、鉄っぽさ感じます。
味の厚みはある方です。
鉄っぽい酸味はいいアクセントになってます。
シラーズ特有の重っ苦しさを軽減してくれてるようです。
余韻になんとなく苦味が残ります。シラーズ風。

値段が値段だけに貫禄はないんですが、
バランスはよく、美味しくいただけます。


*****


George Wyndham
BIN555 Shiraz 2017
RRWポイント 89点


Rawson’s Retreat Organic Collection Cabernet Shiraz Merlot 2016

オーストラリアですが、1,000円台のローソンズ・リトリート。
ネックのPOPの「ペンフォールドの基礎を築いた…」が目を引きました。
美味しければ「偉いワイン」確定です。はてさて。


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これがそのPOPです。
ペンフォールズの基礎を築いたワインならスゴそうですが、
「ペンフォールド」ですからね~。(笑)
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インチキ臭さを感じつつ調べてみると、過去のラベルにはPenfoldsのロゴが。
ところが今日のにはPenfoldsなんて一言も書いていません。

ペンフォールズの創始者は、Dr. Christopher Rawson Penfoldだそうで、
そのミドルネームに因んでそうなのはわかります。
で、苗字は「ペンフォールド(Penfold)」でした。(笑)
奥様のMaryさんと二人で「The Penfolds」(ペンフォールド夫妻)ですし、
「Penfolds」は「ペンフォールド家」だったわけですね。
あながちPOPは間違っていなかったわけですかね…。(笑)


ラベル平面化画像。
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裏ラベルには「founder(創業者)」とは書いてますが、
ペンフォールズとははっきり書いてませんね~。謎~。

流通業者は世界的規模の「Treasury Wine Estates」です。
ここはペンフォールズも扱ってますから、何らかの関係があるのでしょう。

困ったのはこのトレーダーの公式ページでもワイン詳細情報がないことです。
仕方がないので、結構詳しかったフィンランドのショップサイトを頼ります。
セパージュは、
・カベソー 75%
・シラーズ 15%
・メルロー 10%
全体の2%だけフレンチオーク樽で4ヶ月熟成。
残りの98%はフレンチオークのチップを7ヶ月浸けて香り付けしてます。
まあ、お手頃ワインですからこんなもんでしょうね。
しかし、2%だけ樽に詰める意味があるのかしら?(笑)

また裏ラベルからわかるように、ユーロリーフ(EUオーガニック認証)と
ACO(オーストラリア・オーガニック認証)を取ったオーガニックです。


裏ラベルに「Rawson’s Retreat Wines」なるところの住所を発見。
早速行ってみます。
RR
すると、なんと…
Penfoldsとは縁もゆかりもない「Wolf Blass」と同じ場所でした!?
想像するに、流通業者のトレジャリー・ワインが傘下のペンフォールズから
ウルフ・ブラスに生産委託を付け替えたんではないでしょうか?
真相は…闇の中です。(笑)


さあ、抜栓、ではなくスクリュー回転です。
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Alc.13.5%。
濃いガーネットです。
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カシス、ブラックベリー、爽やか且つ華やかな香り。
辛口アタック。
味の構造感はあります。
若干の軽さは価格ゆえでしょうか。
サラッと飲むにはアリですが、
オークチップの香り付けが鼻につきます。


*****


Rawson’s Retreat
Organic Collection
Cabernet Shiraz Merlot 2016
RRWポイント 88点


Penfolds Max’s Shiraz Cabernet 2015

コストコで真っ赤なフィルムに覆われたペンフォールズを発見。
「Max's」というシリーズみたいです。グランジは別格ですが、
上等なBINシリーズとお手頃なクヌンガ・ヒルの間に位置するようです。
どうりで、あんまり偉い価格ではありませんでした。はてさてお味は?


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MAX'Sは、1948~1975年に初代チーフワインメーカーを務めた、
マックス・シューバートに敬意を表して造られたワインだそうで。
サッポロビールのサイトによると2016年発売です。
するとこの2015年はファースト・ヴィンテージでしょうか。


公式ページには2016年のヴィンテージしか載ってないですが、
毎度使う裏技、URL打ち換え(2016→2015)で出てきました。(笑)
例によってデータシートを貼っておきましょう。
Penfilds_Maxs01
ブドウはマルチ・リージョンのブレンドで、Wrattonbully、Padthaway、
McLaren Vale、Upper Adelaide、Barossa Valleyからだそうで、
出どころがはっきりしてるような、してないような微妙な感じですね。
これら地名の場所を調べてみましたが、かなり広範囲に散らばってます。
ペンフォールズでは「マルチリージョナルブレンド」という基本思想があり、
これこそがペンフォールズらしさということのようです。
セパージュは、
・シラーズ 70%
・カベソー 30%
樽熟は、新樽4%+ユーズド樽58%のフレンチオークと、
新樽2%+ユーズド樽36%のアメリカンオークの割合で、
12ヶ月の熟成をしています。


ワイナリー訪問は過去にしていますが、今日はこんなところを発見。
Penfilds_Maxs02
アデレードの町中に、グランジ・コテージなんて名前で小さな畑も。
調べると、1844年イギリスから移住したクリストファー・ローソン博士が、
アデレード近郊マギルに診療所を設立、医療目的のワイン造りを始めました。
これがペンフォールズの始まりで、この場所なんだそうです。
その後、1931年にマックス・シューバートがペンフォールズに入社。
そう、今日のMAX'Sのマックスです。
ボルドーで学んだマックスが、複雑味のある長期熟成のワインを、
ここオーストラリアで「グランジ」として完成させたわけですね。


これがMAX'Sが売られていた姿です。
IMG_8179
何やら色々プリントされた真っ赤なフィルムで覆われています。

ぺりぺり剥くと、いつもの白いラベルが出てきます。
IMG_8177

外側フィルムも平面化撮影しておきました。
IMG_8176
インポーターシールはここに貼られてますので、内側のラベルの上から
貼られていないのがありがたいですね。


さあ、抜栓。
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オーストラリアですがスクリューキャップじゃありません。

Alc.14.5%。
濃い濃い透けないガーネットです。
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黒ベリー、チェリー。
果実香のみ感じ、変な熟成香はないですね。
重い辛口アタック。
酸味を感じますが重さを中和してくれている気がします。
味の構造感は残念ながら弱いかな?
これも酸味が災いしてる気がします。
微妙に酸味を纏ったまま来る余韻は悪くないんですが、
最後にやっぱり酸味が残って評価を下げます。

意外や意外、今までのペンフォールズで最低点となりました。
まあそれでも、レベルの高い比較なんですが。


*****


Penfolds Max’s Shiraz Cabernet 2015
RRWポイント 89点


Torbreck Woodcutter’s Shiraz Barossa Valley 2016

以前、Old Vines GMSをいただいたトルブレックです。
(GMSはグルナッシュ・ムールヴェードル・シラーの意味です。)
お安いラインということもありましたが、イマイチ納得いかず、
今日のウッドカッターズ・シラーズでリベンジを試みます。
パーカーおじさんは91点つけてるそうですから、そこそこです。


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前はグルナッシュ主体でしたが、これはシラーズです。


公式ページにはちゃんと情報がありました。
ミレジムごとにデータシート完備はありがたいです。
・シラーズ 100%
樽熟はフレンチオークの中・大樽で12ヶ月です。


ワイナリー訪問は前回の再掲です。
Torbreck01

アぺレーションと同じくバロッサ・ヴァレーにあります。
Torbreck02


さて、スクリューキャップ回転。
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Alc.15%。
濃い濃いガーネット、透けにくいです。
7cb07103

黒ベリー、オリーブ、スパイス香。
辛口アタックです。
よっしゃ、今回は余計な甘味はなさそうです。
ミント風味をちょっと感じますが。
厚みのある味わいはいいですね。
タンニンもちょっと遅れて喉を刺激します。
クールな風味ですが、余韻が楽しい。
かすかな苦味もアクセントです。

まずまず、リベンジ成功です。


*****


Torbreck Woodcutter’s Shiraz
Barossa Valley 2016
RRWポイント 90点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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