Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

オーストラリアワイン

Calabria Family Wines Westend The Black Shiraz 2019

久しぶりに「ヴィノスやまざき」をのぞいたんですが、これといって目ぼしいものが見当たらず、かと言って手ぶらで帰るのもなんだなってことで、超お手頃のオーストラリアのシラーをお買い求め。コスパが良くってヴィノスやまざきでも人気の商品なんですってね。1000円ですから、おいしけりゃ偉いワインです。

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カラブリア・ファミリー・ワインズというニュー・サウス・ウェールズ州のリヴァリーナ地区に1945年に創業したという家族経営のワイナリーです。名前からも想像できるように(笑)元は南イタリアからの移民だそうです。ヴィノスやまざきはオーストラリアからの蔵直ワインを始めたころからのお付き合いだそうですね。もしかして今日のワインは日本向けのみバージョンでしょうか…。

公式ページは、トップページが動画でショップ兼用という大手によくあるパターン。

やはり予想した通り、今日のウェストエンドなるワインは載ってませんね。
・シラーズ 100%
価格的にもローエンドの「Richland」というシリーズが同じワインだと類推してデータを見ますが、情報がほとんどなし。ヴィノスやまざきの情報も同じようなものでした。わかるのはブドウがリヴァリーナ(Riverina)産だということのみです。


作り手訪問。産地リヴァリーナのエリアの真ん中辺り、グリフィスという町です。
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ストビューの古いアーカイブの写真を見ると、なんと「Westend Estate」という名前になっています。旧名称なのか買収したのか不明ですが、今日のワイン名「Westend」とは無関係ではなさそうです。

いつもの拾い物の地図で位置関係を確認しておきましょう。黄四角がワイナリー所在。
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今日のワインのリヴァリーナ地区を擁するビッグ・リバーズBig Rivers)というゾーンから見ていきましょう。名前の通り、重要な大きな川がいくつもあるのがキーポイントです。
まず、グレート・ディヴァイディング山脈/大ジバイジング山脈(Great Dividing Range)を水源に西へ流れ、アデレード南方のアレクサンドリナ湖から南極海に注ぎ込む、オーストラリア最長の川、マレー川Murray)を押さえましょう。この川はニュー・サウス・ウェールズ州とヴィクトリア州の州境になっているのがよくわかりますね。
マレー川には支流があり、北側がダーリング川Darling)、その南にマランビジー川Murrumbidgee)があります。マランビジー川は更にラックラン川Lachlan)に分かれます。地図上で「Big Rivers」を成す以上の4つの川は追えましたでしょうか。
「Big Rivers」は1996年に定められた GI(Geographical Indication)で、以下の4つのサブリージョンがあります。

Riverina(マランビジー川、ラックラン川流域。Big Rivers 最大の産地。)
Murray Darling(マレー川、ダーリング川接続部周辺。)
Swan Hill(マレー川南側、Swan Hill 周辺。)
Perricoota(Swan Hill のもう少し上流域、マレー川北側。)

リヴァリーナ地区はニュー・サウス・ウェールズ州のブドウ栽培の60%を占め、オーストラリア全体でも15%に相当する一大産地です。今日の作り手の所在、グリフィス(Griffith)が中心地になります。
マレー・ダーリングとスワン・ヒルは、ビッグ・リバーズのサブリージョンであると同時に、ヴィクトリア州側では、「North West Victoria ゾーン」のサブリージョンにもなっていますのでご注意を。


ラベル平面化画像。
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裏はお馴染みヴィノスやまざきラベルです。おっと、「アメリカンオークとフレンチオークで樽熟成」と書いてますね。「樽熟成からくるスモーキーな味わいが特徴」なんてことも。


さあ、スクリュー回転。
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無印キャップは仕方ないですね。

Alc.13.5%。(pH:4.24、Brix:7.8)
赤紫系の濃いガーネット。
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黒ベリー、カシス。黒糖感あり。
辛口アタック。
厚みは弱めながら、スモーキーで苦味様の複雑味があります。
ラベルのコメントは正しそうです。(笑)
タンニンは収斂性しっかりあり。
余韻は早めに退散しますが、全体の評価として悪くないです。
オーストラリアのシラー感出てます。


*****


Calabria Family Wines
Westend The Black Shiraz 2019
RRWポイント 90点


Penfolds BIN 28 Kalimna Shiraz 2014

やまやの「よりどり2本4000円」のコーナーにペンフォールズが何種類か並んでたんですが、前にも試したBIN8なんかはまあ妥当なところとして、中に1本、しれ~っとBIN28が並んでいます。これ単品でも5000円はしますから、何かの間違い?とは思いましたが、チリ・サンペドロのプレミアムワイン、シデラル(これも4000円ほどします。)と合わせて4000円でお買い上げ。うまうまワインを2本も半額以下で買えたラッキーな自分が素敵…。(笑)


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ごっつい久しぶりのペンフォールズです。10万円超えの最高峰「グランジ」にはまだまだ手は届きませんが、少しづつ登っていきましょう(笑)。今日の「カリムナ・シラーズ BIN28」は「BIN~」シリーズ最初のワインで、ファースト・ヴィンテージが1959年と歴史ある銘柄です。(グランジが世に出たのが1951年。)

ペンフォールズの創始者は、1844年イギリスから移住したクリストファー・ローソン・ペンフォールド博士(Dr. Christopher Rawson Penfold)です。アデレード近郊マギルに診療所を設立、医療目的のワイン造りを始めました。これがペンフォールズの始まりで、この場所にペンフォールズ・マギル・エステートとして今もワイナリーがあります。その後、1931年にマックス・シューバート(Max Schubert)がペンフォールズに入社。ボルドーで学んだマックスが、複雑味のある長期熟成のワインを、ここオーストラリアで「グランジ」として1951年に完成させたというのが、ペンフォールズ創世期のお話。


公式ページは大手らしい感じ。自動検知で認識するのかメニューで日本語表示を選べます。

「Kalimna Bin 28」の名の通り、リリース(1959年)当初は、ペンフォールズが1945年に取得したというカリムナ・ヴィンヤード(Kalimna Vineyard)のシラーズから作られました。この頃はペンフォールズお得意のマルチ・リージョン・ブレンドではなく単一畑だったんですね。
・シラーズ 100%
なので、ラベルにも「Barossa Valley」ではなく「South Australia」となっているように、バロッサ・ヴァレーの他、McLaren Vale、Padthaway、Wrattonbully、Fleurieu、Robe、Mt. Lofty Ranges、Adelaide Hills、Langhorne Creek などから適宜選択、ブレンドされるようです。後ほど地図も載せますが、ほぼサウス・オーストラリア州全域です(笑)。「カリムナ」名乗ってもいいんでしょうか?
熟成は、アメリカンオーク樽(hogshead=250L)で12ヶ月だそうです。


Google Mapが指し示すカリムナ・ヴィンヤードはここです。
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一応、ペンフォールズの立入禁止の看板があります。まあ、今日のワインがここの畑のブドウを使ってるのかは不明ですが。たぶん使ってないんでしょうけど、カリムナと言うなら少しでも使ってほしいものですね。

これがペンフォールズの本拠地。ヌリオートゥパ(Nuriootpa)という町にあります。
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先ほどのカリムナ・ヴィンヤードまでは車で10分。創業時の畑ですから近いですね。

で、アデレード市街の創業に地にあるペンフォールズ・マギル・エステートがこれ。
Penfilds_Maxs02
グランジ・コテージなんてところが畑の真ん中にあります。

以上3ヶ所を、Google Mapでバロッサ・ヴァレーを俯瞰して確認です。
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距離感が掴みにくいかもしれませんが、アデレードからヌリオートゥパ(Nuriootpa)まで車で1時間って感じです。市街地もありますが、郊外は一面畑って感じですね。


さらに広域、サウス・オーストラリア州のワイン産地の分布を見ます。
Penfolds01
2014年のデータは見つからなかったんですが、カリムナ・シラーズ BIN28の2016年は、Barossa Valley、McLaren Vale、Padthaway、Upper Adelaide、Wrattonbully の地域からのシラーズのブレンドだそうで。Upper Adelaide は Adelaide Plains のことでしょうか。それにしても上の地図で各産地を確認するととんでもなく広域からブドウを集めていることがわかります。マルチ・リージョン・ブレンド、恐るべし…。


ラベル平面化画像。
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表ラベルにかすかな汚れがあります。投げ売りになってたのはこのせいかもしれません。しかしキャップシールやコルクの浮きなど異常はなかったので問題なしです。安くなるならラベル汚れ、大歓迎です(笑)。

とっとと剥がしましたが、インポーターシールが裏ラベルを隠してました。
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BIN28が最初のBINワインであるとか、結構重要なことが書いてます。
これを隠すのはいただけませんね。


さあ、抜栓。
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キャップシールは「BIN 28」専用ですね。

コルク平面化。
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シンプルですが、ここにもちゃんと「BIN 28」。

Alc.14.5%。(pH:4.29、Brix:8.0)
濃いインキーなガーネット。
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ブラックベリー、ブラックチェリー、ミントのタッチ、黒胡椒。
辛口アタック。
酸味のアクセントを確認しながら、
しなやかなテクスチャーの味わいに到達します。
厚みは弱いかなと思うと、
しっかりめの収斂性のタンニンが底支えしてくれます。
バランスの妙ってやつですね。
このいいバランスのまま余韻も堪能できます。

最後に甘みが少し残りますが、Brix:8.0もあるからかな?
パーカーおじさんは91点だそうです。もう少し上をつけましょう。


*****


Penfolds
BIN 28 Kalimna Shiraz 2014
RRWポイント 92点


Hay Shed Hill Shiraz Tempranillo 2018 Margaret River

果実いっぱい、可愛らしいラベルデザインのワインをコストコで発見。マーガレット・リバー(Margaret River)とな。はは~ん、オーストラリアのいつもと反対側(西側)の産地ですな。パース(Perth)の町のある側。これもお初の産地です。試してみないとです。シラー・テンプラニージョというブレンドも面白そうですね。


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作り手のヘイ・シェッド・ヒルは、1973年創業のマーガレット・リバーでも最古のワイナリーの一つだそうです。最初は第一次世界大戦の帰還兵が入植した酪農場で、1980年代後半にモリソン家が取得し、ヘイ・シェッド・ヒルの名をつけてワイナリーとして整えたようです。その後2006年に現在のパートナーグループに所有権が変わり、産地の特性をよく表した高品質なワインを産み出しているそうです。


公式ページは今風でいい感じ。ショップ兼用ながらワイン紹介もしっかり。

セパージュはこうです。
・シラーズ 86%
・テンプラニージョ 14%
オーストラリアのGI(地理的呼称)制度では、そのGIで産出されたブドウを85%含んでいれば、地名表示(この場合、マーガレット・リバー)ができ、さらに3品種以下であれば合計95%がそのGI産出であれば多い順に品種の表示ができます。なので、Margaret River / Shiraz Tempranillo と表示されているわけですね。
シラーズとテンプラニージョは別々に発酵・醸しを行い、熟成は、新樽1/3、残りは1~2年落ちのフレンチオーク樽で15ヶ月と、なかなか手が込んでいます。


さあ、西オーストラリア州に飛んでワイナリー訪問します。
HayShedHill01
パースの町からは車で南へ3時間ほどと少し距離はありますね。セラードアが常設でテイスティングができるようになっています。

マーガレット・リバーはオーストラリア西端のインド洋に面した半島状になっています。年中温暖な地中海性気候でカベソーやシャルドネがよく栽培され、域内に200ほどの生産者がいます。
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Google Mapにいろいろと貼り付けましたので、オーストラリア内での位置関係、西オーストラリア州のその他の産地やパースの町との位置関係も把握できましたでしょうか。
また、今日の作り手 Hay Shed Hill の所在と共にマーガレット・リバーのサブリージョンも書き込んでいます。ただし、公式にはマーガレット・リバーのサブリージョンはなく、1999年にブドウ栽培学者のジョン・グラッドストーンズ博士が気候や土壌の差から6つのサブリージョンを提案したものになります。今日の Hay Shed Hill もあるウィリャブラップ(Wilyabrup)は特に温暖で一番優良なカベソーの作り手が集中しているそうです。

マーガレット・リバーは海岸線もきれいで風光明媚なところが多いリゾート地です。
HayShedHill03
行ってみたいな~とふと思いますが、アデレードから車で28時間、シドニーからだと43時間にもなります。オーストラリアってやはりデカい。デカすぎます。


因みにですが、西オーストラリア・ワイン公式ページというのがあり、マーガレット・リバー含む西オーストラリアの産地の詳細が載っています。


マーガレット・リバー・ワインの公式ページというのもありました。

登録メンバー(145件)のワイナリー情報も載ってます。


ラベル平面化画像。
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セパージュによってラベルのデザインが変わります。他にもいろんな果実のデザインがありますが、ブドウだけない。(笑)しかし、コストコは裏ラベルを隠しませんね。エライ。


さて、スクリュー回転。
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キャップはエンボス入り。(撮影は上下間違えたようですが…。笑)

Alc.14%。(pH:4.15、Brix:7.7)
赤味強めの濃いガーネット。
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ブラックチェリー、カシス。
確かにリコリスも感じます。
辛口アタック。
静かな酸が底辺にありますが、
フレッシュネスを感じさせるのにいい効果です。
味の厚みもそこそこ。
ハーブっぽいニュアンスもあるかな。
喉越しでかすかなタンニンを感じますが、
いい感じに余韻につながります。

こうなると、同じ作り手のカベソーも試したいですね。
コストコ、置いてくれないかな~。(笑)


*****


Hay Shed Hill
Shiraz Tempranillo 2018
Margaret River
RRWポイント 90点


Logan Weemala Pinot Noir 2019 Orange

「偉いワイン」探しの備忘録としてこのブログをつけだしてから、赤ワインの記事だけで1000を超えました。適当に好きなワインばかりを飲んでいた生活にピリオドを打ち、広く浅くワインの世界を俯瞰して「偉いワイン」に出会いたい…。その思いでやってきましたが、まだまだワイン沼は深そうです。国x産地x作り手x品種=ほぼ無限大です。(笑)今日は、まだまだ深掘りが足りないオーストラリアのお初の産地のピノを試してみましょう。オレンジですって。


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オーナーでワインメーカーのピーター・ローガンさんが、ニュー・サウス・ウェールズ州のクールクライメット(冷涼な気候)な産地のマッジーオレンジなど(Central Ranges と総称するそうです。)に目をつけ、1997年よりワイン造りを行っているのが今日のローガン・ワインです。大ジバイジング山脈(Great Dividing Range)の西側の斜面に位置し、500〜1100mもの標高があるそうで、かつ日照時間が非常に長く、寒暖差が大きい冷涼な気候はピノ・ノワールにはうってつけのようです。


公式ページはモダンでピーターさんの語り口調の内容も好感が持てます。

ワイン情報はショップ兼用なので2020年しか載ってませんが、データシートはなぜか2019年で助かりました。インポーター(モトックス)情報も交えながら…。
・ピノ・ノワール 100%
ブレンドした5つのクローンの種類や比率まで載ってました。777 (39%)、MV6 (25%)、114
(16%)、667 (12%)、115 (8%) だそうで。5%の全房と、15%の除梗したブドウとをカーボニック・マセレーション(マセラシオン・カルボニック)したとも書いてます。(これは意味不明。)発酵は自然酵母使用で、主発酵後マロラクティック発酵(MLF)が1/3進んだところでプレスするとか。10%を500Lのフレンチオーク樽で、90%をステンレスタンクで、8ヶ月の熟成です。安いレンジですがとにかくいろいろ細かいことをやってるようですね。


ローガン・ワインを訪問します。
Logan01
周りは畑ですが、ここはテイスティングルームとなっていて、実際醸造するところは別にあるのかもしれません。シドニーからマッジーの町に向かう幹線道路の道すがらになります。シドニーからは車で3時間といったところ。


セントラル・レンジ(Central Ranges)と呼ばれる、マッジーオレンジを確認しましょう。
AuMap01
オーストラリア全図なので見にくいですが、ハンター・ヴァレーの西隣に連なってるのは確認できますね。

ニュー・サウス・ウェールズ州だけをクローズアップします。
AuMap02b
割とわかってきましたが、赤枠部分をGoogle Map上でさらに拡大して見てみましょう。

ほいさっさ。グレートディヴァイディング山脈(大ジバイジング山脈)もあらわに。
AuMap0
ローガンの場所も示しましたのでご確認を。マッジーの町のすぐ近くですね。


ラベル平面化画像。
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ウィーマラ(Weemala)というシリーズ名はアボリジニの言葉で「Good View(絶景)」の意味だそうで、この辺りの畑に住むオーストラリアの野鳥が毎日畑の絶景を見ているという意味でこのデザインにしているそうです。ピノ・ノワールに描かれるのは Blue Wren というオーストラリアの固有種で、和名は「ルリオーストラリアムシクイ」というらしいです。ラベルではわかりませんが、オスの首周りは鮮やかなブルーをしています。

しかし、この大事な裏ラベルを丸隠ししていたのがこれです。
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モトックスさん、頼みますよ~。(笑)


さあ、スクリュー回転。
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キャップはローガンさんのサイン入りですね。

Alc.13%。(pH:4.38、Brix:7.0)
透けたルビー。
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ラズベリー、ストロベリー。
かすかな茎感は例の5%の全房かな?(笑)
甘みを感じるアタック。
甘味とバランスを取ってくれる酸が強いわけでもないんですが、
その甘み自体は嫌味なほどでなく、程よい感じですね。
果実味たっぷりと言えば聞こえはいいですが、
それ以上の複雑味のようなものは弱いかな~。

まあ、お手頃レンジですからね。
サクッとピノをいただくのにはいいです。(笑)


*****


Logan Wines
Weemala Pinot Noir 2019
Orange
RRWポイント 87点


Devil’s Corner Resolution Pinot Noir 2017 Tasmania

オーストラリアはタスマニアからのピノ・ノワール。このブログでは3度目です。
まず最初が、適当に店頭で手にしたデヴィルズ・コーナーでした。これが意外においしくて感動し、その本家であるテイマー・リッジがもっとおいしいと踏んで試したわけですが、十分おいしかった割に期待が大きすぎたようで評価は上がらずという結果。じゃあ今度は、おいしかったデヴィルズ・コーナーの上等ラインなら間違いないだろうと今日のコレになったという訳です。(笑)


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1994年設立のタスマニアを代表するテイマー・リッジというワイナリーがデイリーレンジとして始めたのがこのデヴィルズ・コーナーというところ。今ではテイマー・リッジのデイリーレンジ扱いだったローエンドだけではなく、この「Resolution」のような上等キュヴェもラインナップしています。

2010年、ヴィクトリア州の老舗ワイン生産者であるブラウン・ブラザーズに買収され、タスマニア北東部の比較的温暖なカイエナ・ヴィンヤード(Kayena Vineyard)のブドウから造るテイマー・リッジTamer Ridge)と、冷涼な東部フレイシネ半島近くに位置するハザーズ・ヴィンヤード(Hazards Vineyard)から造られるデヴィルズ・コーナーDevil’s Corner)とを、2つを異なるスタイルと位置付け、それぞれのコンセプトのもと個別ブランドの確立を進めてきたそうです。なるほど…本家がさらにうまいとかそういう関係じゃなかったわけですね。(笑)

タスマニアを含むオーストラリア地図上で2つのワイナリーの位置関係を確認しましょう。
TamarRidge02
Tamer Ridge、Devil's Corner間は車で2時間。オーストラリア最南端の産地ですが、南半球なので最冷涼地域ってことですね。そして南にあるデヴィルズ・コーナーの方が、海岸にも近く、さらに冷涼ということになります。つまりはこの2つ、けっこうな違いがありそうですね。


公式ページはこれなんですが、例によってワイン情報はショップと兼用。

この「Resolution」という上等レンジも、やはり最新ヴィンテージの2018しか載ってませんでしたが、内容にあまり差はないでしょう。
・ピノ・ノワール 100%
低温浸漬もしますし、テクスチャーと複雑味を出すために一部全房だそうです。
オープントップのファーメンターで人力のピジャージュを1日6回。
新樽率19%のフレンチオークで18ヶ月のようです。そこそこの情報がありました。


デヴィルズ・コーナーを再訪しておきます。周りに畑以外何もなし。(笑)
Devil01
この畑がタスマニア島東岸にあたる Hazards Vineyard になります。

全景だとこんな感じ。
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セラードアということでカフェやシーフードの軽食なんかもやってるようです。パッと見ではわかりませんが、ワインはここで醸してなさそうですね。


本家のテイマー・リッジはテイマー川という大河の畔にあって、一帯をTamer Valleyといいます。
この川が直角に曲がる船の難所があって、その名が Devil's Corner「悪魔の曲がり角」なんですね。
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元はテイマー・リッジのデイリーレンジですから、近くの名所から名前を取ったのでしょうが、現在のデヴィルズ・コーナーはテイマー川からはるか遠くにあり、ブドウも周辺のハザーズ・ヴィンヤードですから、ぜんぜん名前の由来との関りがなくなっているのが「なんだかな~。」ではあります。


ラベル平面化画像。
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横長1枚ものですね。インポーターシールは遠慮して縦貼り。(笑)


さあ、スクリュー回転。
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エンボスの「DC」マーク入り。

Alc.13.5%。(pH:3.84、Brix:7.2)
クリア感あるルビー。エッジかすかにオレンジ気味。
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ラズベリー、チェリー。
全房のお陰か茎感も。
茎感は何というか複雑な香りです。
酸味が乗った辛口アタック。
複雑な滋味を中に持つ味わいは、
酸のベールで覆われながらも完璧なバランスが成立してます。
喉越しで苦味がかすかに現れ、余韻前を盛り立てます。
フィニッシュで最初の酸を強めに感じたので、
最終的な評価に微妙な影響を与えそうです。

ノーマルのデヴィルズ・コーナーより複雑味が増してる気がしますが、
びっくりするような差にはなってないと思いました。
これなら、半額近いノーマルの方で十分かと思われます。(笑)
(希望小売価格は、Resolution:5,200円、ノーマル:2,800円)
(現地の値段は、34ドル vs. 24ドルで差は1.4倍ほどですが…。)


*****


Devil’s Corner
Resolution Pinot Noir 2017
Tasmania
RRWポイント 93点


Tamer Ridge Pinot Noir 2017 Tasmania

以前、Devil's Cornerというタスマニアのピノを試して、おいしくて驚いたのですが、
それはタスマニアを代表するTamer Ridgeというワイナリーのデイリーレンジでした。
そうなると、その本家はいかほどの味かと興味が湧きますよね。
というわけで、今日は満を持してそのテイマー・リッジをいただこうと思います。


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1994年創業のテイマー・リッジは、ピノ・ノワール作りに一家言あるようです。
「我々はワイン・メーカーである前に、ピノ・ノワール・メーカーである。」
このように公式サイトで訴えています。
「パーフェクトなピノ・ノワールを作るには、シドニー・ノーランが50%と、
アインシュタインが50%必要。」なんてことも書いてます。
シドニー・ノーランはオーストラリアを代表する画家・芸術家ですので、
ピノ・ノワール作りには「芸術」と「科学」が絶妙なバランスで必要ということが、
彼らの言いたいことなんでしょうね。とにかくすごい自信です。(笑)


公式ページはシンプルかつ大手っぽくよく出来ています。
ヴィクトリア州の大手生産者ブラウン・ブラザーズ傘下になってることもわかります。

ピノ・ノワールには上にリザーブやシングル・ブロックなどのラインナップがあり、
今日の素ピノは一番下のレンジのようですね。
・ピノ・ノワール 100%
樽熟は総量の20%のみで、新樽、2~3年落ち樽の混合で10~12ヶ月のようです。
デヴィルズ・コーナーは樽なしでしたから、ちょっとお手間入りという感じです。


テイマー・リッジはタスマニア島の北側、その名もテイマー川河畔にあります。
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ここはセラー・ドアということで訪問可能のようです。ここから川までの間、
テイマー・リッジのものかわかりませんが、ブドウ畑が広がっています。


タスマニアを含むオーストラリア地図上で位置を確認しておきましょう。
TamarRidge02
Tamer Ridge、Devil's Corner間は車で2時間。タスマニア、結構大きいです。
オーストラリア最南端の産地ですが、南半球なので最冷涼地域ってことですね。


ラベル平面化画像。
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裏までぐるっと一枚タイプ。熟成がフレンチオークで9ヶ月となってます。あれれ?
インポーターシールは縦貼りで重ねずOKです。読みにくいけど…。


さあ、抜栓ならぬスクリュー回転。
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キャップのはエンボスで「TR」と入っています。

Alc.13.0%。(pH:3.63、Brix:6.3)
しっかりしたルビー。
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ラズベリー。海苔の佃煮風味からの茎っぽさ。
辛口アタック。
酸は若干前に出てくるんですが、
それほどきつくなく、フレッシュ感に貢献しています。
味わいのバランスはいいんですが、少々薄めか弱い感じがします。
喉越しから余韻で苦味様の味が加わり、複雑味を増していきます。
でも、フィニッシュでやっぱりあっさり目な印象で終わるんですよね。
レベルは十分高いんですが、少々期待が先行しましたかね~。

デヴィルズ・コーナーは派生ブランドながら、
独自の個性を確立している気がします。
なので親元のテイマー・リッジとは言え、
デヴィルズ・コーナーからマイナス1点しておきます。



*****


Tamer Ridge
Pinot Noir 2017
Tasmania
RRWポイント 92点


Yalumba The Virgilius Viognier 2017

前回のコンドリューとの比較試飲のためにゲットしたヤルンバのトップキュヴェ。
オーストラリアのヴィオニエのベンチマーク、その名もThe Virgilius Viognier。
当時はまだまだ珍しかったヴィオニエを、1980年にオーストラリアで初めて、
エデン・ヴァレーに3エーカー植えたのが始まり。まさにそこからのワインです。
1980年と言えばフランスでもほぼローヌのみで細々と栽培されていた頃です…。


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ヤルンバは1849年創業のオーストラリア最古の家族経営ワイナリーです。
20年に及ぶヴィオニエ研究の末、1998年にThe Virgilius Viognierをリリース。
名前は古代ローマの詩人ウェルギリウスのことだと思いますが真相は不明。(笑)

いずれは試したいと思っていたワインですが、コンドリューの抜栓に合わせ、
ヴィオニエ頂点対決を実現するために、対戦相手として召喚いたしました。(笑)
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シャプティエのコンドリューの名前は「Invitare(招待する)」というラテン語から。
古代ローマの詩人ウェルギリウスとはいい組み合わせと思うのは僕だけでしょうか。

ヴィオニエはフランス・ローヌ地方北部のコンドリューの村が原産です。
1990年代になって世界中で栽培されるようになるまでは、絶滅危惧種(笑)でした。
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2010年のデータですが、フランス以外のヴィオニエの栽培面積比較です。
・オーストラリア 1,402 ha
・アメリカ合衆国 1,374 ha
・南アフリカ 892 ha
・アルゼンチン 816 ha
・チリ 753 ha
・ニュージーランド 163 ha
・カナダ 83 ha
・ポルトガル 82 ha
・イスラエル 50 ha
・ウルグアイ 45 ha
・スイス 31 ha
オーストラリア、アメリカがダントツですね。次が南アフリカか…。
南米を合計するとナンバーワンになりますね。
因みに本国フランスは2011年データですが、5,419 ha。さすが本家。


公式ページは何度も行ってますが、よく出来ています。

ワイン情報もミレジム毎にデータシートがあります。
・ヴィオニエ 100%
全房を直接フレンチオーク樽に圧搾・搾汁。発酵後、10ヶ月間のシュールリーで樽熟。
樽は、Barrique(225L)、Puncheon(500L)、Demi-muid(600L)の併用だそうで。


さて、バロッサ・ヴァレーにあるヤルンバへ行ってみましょう。
Yalumba01
北パラ川沿いのアンガストンという町の近くですが、敷地がかなり広い。
ストビューでは入口までしか行けません。学校の時計台のような建物らしいです。

Google Map上で場所を確認。アデレードから北東へ車で1時間ほどの距離。
Yalumba001
ヴィオニエを植えたというのがEden Valley。お隣のリージョンですね。
英語ではエデンじゃなくイーデン・ヴァレーと発音します。

オーストラリア広域地図で産地と共にヤルンバの位置関係を見ます。
Australia2
所有畑はたくさんあるようで、バロッサ・ヴァレー、エデン・ヴァレーの他、
ちょっと離れてクナワラ、ラットンブリーにも畑があるようです。


ラベル平面化画像。
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裏ラベルには、35年に渡るヴィオニエへの取り組みが結実した頂点とあります。

そんなメッセージをインポーターシールがだだ隠しです。
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頼みますよ、サントリーさん。ヤルンバ専用サイトなんか作っていて、
かなり気合いが入ってるんですけどね~。(笑)


さあ、スクリュー回転。「Y」マーク入り。
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オーストラリアですから上等ワインでもスクリュー・キャップですね。

Alc.13.5%。(pH:3.74、Brix:6.1)
淡い緑がかったイエロー。
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白い花、バターかスパイス、かすかに白桃。
珍しく涙の細かいのがはっきりあります。
きれいな酸がある辛口アタック。
苦味様の複雑味をまとった、洋梨、黄桃、夏ミカン…。
でも果実味というには弱めかな。
フルーティさと苦味が絶妙のバランスで、
余韻を楽しせてくれる感じです。
白ワインの最高点(80点)をつけておきます。

さて、シャプティエのCondrieu Invitare 2016との勝負ですが、結論は互角。
写真を見てわかるようにコンドリューの方が色が濃いですが、
味わいは逆にヤルンバの方が濃い目・強めの主張がありました。
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ヴィオニエの共通項は感じつつも、その味わいの方向性は大きく違いました。
でも、どちらもおいしく、どちらも「正解」と言えると思います。
コンドリューのテイスティング結果は前回の記事にて詳しく書いています。


*****


Yalumba
The Virgilius Viognier 2017
WWWポイント 80点



WhiteWhiteWine01

Yalumba The Y Series Shiraz Viognier 2016

スーパーでまたヤルンバを見つけました。シラーズ・ヴィオニエって?
これって北ローヌのコート・ロティ(Côte-Rôtie)を彷彿とさせますよね。
ヤルンバはオーストラリアの老舗ながらヴィオニエへの拘りはすごいです。
ローヌのワインにリスペクトな作り手なんだなぁと思いつつ買い物かごへ。(笑)


IMG_2993
ヤルンバは1849年創業のオーストラリア最古の家族経営ワイナリー。
20年に及ぶヴィオニエ研究の末、1998年にThe Virgilius Viognierをリリース。
一度、これをコンドリューと飲み比べしてみたいななんて思います。
オーストラリアなのでシラーを主にいろいろラインナップしていますが、
ヴィオニエへの拘りからすると、シラーもローヌへのリスペクトがありそうです。
ただ、今日のはYシリーズというお手頃入門レンジですが。(笑)


公式ページはヴィンテージ毎にワイン情報も完備でよく出来ています。

しかし、そのデータシートにはブレンド比の記述がありません。
コート・ロティのようにヴィオニエは数%だと思われますが…困りますね~。
ネットで情報を漁り、唯一見つけたのが日本のサイトで、4%とありました。
・シラーズ 96%
・ヴィオニエ 4%
できるだけ破砕なし、低温発酵、樽は使わない、なんてことは書かれています。

本家ローヌのコート・ロティも最近はヴィオニエを入れないことも多いようなので、
ヴィオニエによるシルキーな質感や芳香が加わったシラーを気軽に楽しめていいですね。


サントリーはヤルンバの専用サイトを作っています。

こういう大手がインポーターだとスーパーなんかで手に入りやすくなりますね。


さて、バロッサ・ヴァレーにあるヤルンバへ行ってみましょう。
Yalumba01
北パラ川沿いのアンガストンという町の近くですが、敷地が広い。
ストビューでは入口までしか行けません。学校の時計台のような建物らしいです。

オーストラリアの産地と共にヤルンバとの位置関係を見ます。
Australia2
アデレードの北東へ車で1時間ほどの距離です。
所有畑はたくさんあるようで、バロッサ・ヴァレー、エデン・ヴァレーの他、
ちょっと離れてクナワラ、ラットンブリーにも畑があるようです。
今日のワインはSouth Australiaなので複数畑の広域からでしょうね。


ラベル平面化画像。横長のおシャレなデザインです。
IMG_2882
裏ラベルはオリジナルではなく、サントリー貼り替えタイプ。


さあ、スクリュー回転。
IMG_2990
YシリーズだけにYのエンボス入り。YalumbaのYかもしれませんが…。

Alc.14%。(pH:3.70、Brix:7.0)
ガーネット。涙は細かいですが数が少ない感じですかね。
IMG_2991

黒ベリー、プラム、黒胡麻、鉛筆の芯。
ヴィオニエというよりはがっつりシラーな感じ。
甘み・酸か迷う味の乗った辛口アタック。
アルコール感はっきりしたフルボディ。
味わいは繊細かつ華やかで、
厚みや複雑味では評せない、
ある種爽やかな味の実体があります。
ヴィオニエの効果なのかな~と勝手に想像。
後半、喉元へのタンニンでシラーらしさも出てきます。
余韻でもいい具合の深み感じ、
やはりシラーはシラーと実感。
なんだかんだで面白いです。


*****


Yalumba
The Y Series
Shiraz Viognier 2016
RRWポイント 90点


Shobbrook Wines Something Else 2016

ショブルックの「Something Else」(何かほかのもの)というワインです。
ネットで面白そうなオーストラリアのワインはないかと適当にゲットしました。
ビオディナミを実践する南オーストラリアのナチュラリスト御三家らしいです。
過去からあまりビオなんとかと相性が良くないので、引き気味に試します。(笑)


IMG_2887
当主トム・ショブルックさんは元々バロッサ・ヴァレーのブドウ農家出身で、
2001年から6年間イタリアに渡り修行の後、2007年からワイン造りをスタート。
とにかく一貫してナチュラルなブドウ、ワインを作ることに徹しているそうで。
手書き風のラベルを見ても、変なこだわりの強そうなお方です。(笑)


公式ページはなんだかファンキーな感じ。情報もぶっきら棒。(笑)

ワインは現在リリース中のものしか載っておらず、今日のはありません。(笑)
仕方ないので、ネット情報から。
・シラー
・メルロー
というブレンドで比率不明。というかラベルにはメルローとしか書いてない。(笑)
なんでもラベルデザイン担当の奥様が聞いたときに「メルロー」としか答えず、
そのままになってるとのこと。いい加減すぎる…。

同じくシラーにムールヴェードルをブレンドした「Tommy Ruff」というのがあり、
それをメルローに置き換えて、何かほかの(Something Else)を作ったんでしょう。
なのでラベルには「Something Else by Tommy Ruff」と書いてあります。
因みに、Tommy Ruffはオーストラリア・ニシン、地元のお魚の種類です。(笑)


裏ラベルに住所が書いてあったので、訪問してみます。
Adelaide02
しかし、Shobbrook Winesで検索すると30分ほど離れた場所がヒットします。

公式ページを読んでいると、やはりFlaxman Valleyに引っ越したとあります。
Adelaide00
実は家族が代々所有し、ワイン作りをしていたところは売却することになり、
12年間の活動を畳んで、新たに2haの畑を得て、ゼロから出発したそうです。
なんだか世の中厳しそうです。ビオディナミの畑、もったいないですね。


南オーストラリア州アデレード周辺のワインマップに所在を書き込みます。
Adelaide01
南オーストラリア州も広いので、いまひとつピンときませんね~。
グレーの四角部分を拡大してGoogle Map上に転記しましょう。

うん、これで何とかバロッサ・ヴァレーの雰囲気がわかります。(笑)
Adelaide03
そういえば、Adelaide HillsのBushfire(森林火災)収まってるようですね。
よかった。南オーストラリア州消防サイト


ラベル平面化画像。
IMG_2883
裏ラベルに、ほら、メルローとしか書いてません。シラー主体なのに。
インポーターはワインダイヤモンズ


さて、抜栓。
IMG_2885
コルクはこのデザインの2回繰り返しなので平面化しません。

Alc.13.5%。(pH:3.70、Brix:7.2)
濁りがかなりある濃いガーネット。エッジ微かに褐変。
IMG_2886

刺すような酸っぱいトップノーズ。やばいぞ。
チェリーかなと思うと、シンナー、セメダイン、マジックインキ。
果実味もへったくれもないですね。
そして酸味ONLYのアタック。
許せるギリギリレベルですが、かなりの酸味。
微炭酸にも感じるくらいです。
ミント菓子のような風味も感じます。
なんとかして味わいの芯を探すんですが、
あるような、ないような、不思議な味。
これを意図して作ったなら「アリ」かもしれませんが、
意図せずこれならほぼ「欠陥」でしょう。
フィニッシュ後も、ワインっぽい酸っぱいジュースを飲んだ気分…。
たまたま運が悪いのか、やはり「ビオ」が鬼門なのか…。


*****


Shobbrook Wines
Something Else 2016
RRWポイント 79点


Coldstream Hills Pinot Noir 2018

2回目の登場、オーストラリアのコールドストリーム・ヒルズのピノです。
前回は2016でしたからミレジムは2年進んでます。やはりおいしいかな?
漫画「瞬のワイン」でオーストラリアのロマネ・コンティと紹介されたように、
DRCをお手本に全房発酵でブルゴーニュ・スタイルを目指してますからね。
今日のこれはスタンダードラインですが、同じく全房発酵でやってます。


IMG_1811
オーストラリアの有名ワイン評論家ジェームズ・ ハリデー氏夫妻によって、
1985年設立されたワイナリーですが、1966年にサウスコープに買収され、
2005年にはそのサウスコープもフォスターズ(Foster’s)傘下になります。
オーストラリアのワイン業界の常ですが、大手の資本参加が当たり前になってます。
オーストラリアには何千というワイナリーがありますが、法人としては、
上位20社で全ワインの90%の流通を占めるそうです。


創設者のジェームズ・ ハリデー氏はご高齢ながら未だライターで活躍中で、
コールドストリーム・ヒルズも氏が育てたワインメイキングチームが、
引き続き高品質なワインを作り続けているそうですから、安心です。(笑)


公式ページは情報多そうですが、ショップ兼用で最新ヴィンテージのみ。

なので、残念ながら今日のワイン情報は2019年のもです。
・ピノ・ノワール 100%
当然ながらの全房発酵。新樽率27%のフレンチオークで8ヶ月の熟成です。
上等ラインのリザーブでは、これが新樽率41%で10ヶ月となります。


ワイナリー訪問です。
ColdstreamHills01
ビクトリア州の大都市メルボルンの東に車で1時間ほどのところ。
残念ながらストビューではここまで。


「Yarra Valley」を確認しておきましょう。メルボルンのすぐ横。
Ade03
コールドストリーム・ヒルズのサイトの説明では、ヤラ・ヴァレーは、
「ボルドーより冷涼でブルゴーニュより温暖」という表現をしています。
オーストラリア内では南の方なので冷涼で、お陰でピノ・ノワールや、
シャルドネが盛んなんでしょうね。
80軒以上のワイナリーがテイスティングやってるそうです。行きた~い。


ラベル平面化画像。
IMG_1564
レイアウトは同じですが、畑やブドウの写真が毎年差し変わります。
裏ラベルによると、ジェームズ・ ハリデーさん自ら撮った写真です。

実はインポーターラベルがこんなだったので剥がしています。
IMG_1562
バーコードに被せたんでしょうが、公式サイトのURLや住所も隠れてます。
困るな~、こういうのは。せめて剥がしやすいシールにしてほしいです。


さて、スクリューキャップ開栓です。
IMG_1810

Coldsream Hillsの頭文字がエンボスになってます。

Alc.14%。
透明感あるルビー。全房にしてはしっかり色が出ています。涙も形はっきり。
IMG_1808

フランボワーズ、プラム、茎っぽさと佃煮複雑香。
ブルゴーニュの上等な全房の雰囲気のある香りですよ。
辛口アタック。
複雑な香りは複雑味のある味に繋がっていることを実感します。
かすかな苦味が絶妙ですね。
余韻も酸・タンニン・苦味・複雑味すべてがハーモニー。
このままフィニッシュまでじんわり楽しめました。

ブルゴーニュでもなかなかない上等さを感じます。
ブルゴーニュの美味しいピノを探すことの意義が薄れそうです。


*****


Coldstream Hills
Pinot Noir 2018
Yarra Valley

RRWポイント 93点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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