Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

イタリアワイン

Tenuta Tignanello (Antinori) Tignanello 2015

アンティノリのフラッグシップとも言えるティニャネロです。
スーパータスカンいろいろあれど、サンジョヴェーゼ主体なのが特徴。
以前2012年を試し、パーカーおじさんと同じ93点をつけましたが、
今日の2015年、パーカーおじさんは96点ですって。ゴイゴイスー。


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アンティノリが作るいわゆるスーパータスカン。サンジョヴェーゼ主体ですが、
そこにカベソーやカベフラをブレンドしたりしてトスカーナIGTとされています。
そのカベソーとサンジョヴェーゼの比率をひっくり返したのがソライア(Solaia)。
どちらもキヤンティ・クラッシコの地域にあるテヌータ・ティニャネロが作ります。


公式ページはアンティノリ公式の中でしたね。

データシートがミレジム毎完備で醸造やら詳しく書いてあるんですが、
なぜかセパージュの記述がないんです。何かマズいことでもあるんでしょうか。
困ったのでインポーター(Enoteca)情報。
・サンジョヴェーゼ 85%
・カベソー 10%
・カベフラ 5%
と、これが2015年のセパージュだそうです。
熟成はフレンチとハンガリアンオーク樽(新樽か一年落ち)にて14~16ヵ月間。

ここで念のため(笑)キヤンティ・クラッシコDOCGの決まりを見ておきます。
・サンジョヴェーゼ80%以上
・アルコール度数12.0%以上
・熟成は12ヶ月以上
となっています…。あれ? キヤンティ・クラッシコDOCGをクリアしてません?

1971年にTenuta Tignanelloが設立され、最初のティニャネロが出ますが、
当時のキヤンティでは10%ほどブレンドされていた白品種などを使わず、
カベソー/カベフラの国際品種を使い、バリックで熟成するという手法が、
伝統的なキヤンティ(クラッシコ)から外れテーブルワイン(Vino da Tavola、VdT)
とされました。今はToscana IGT(Indicazione Geografica Tipica)が名乗れます。
て言うっか、名乗ってます。(笑)

当時はキヤンティの品質低下でキヤンティ・クラッシコDOCGが派生するなど、
キヤンティ~を名乗ること自体にあまり意義もなかったようです。
とにかくスーパータスカンであることがカッコよくって意義があるわけで、
今さらキヤンティを名乗る必要もないでしょう。「俺様がティニャネロだ!」って。


さて、何度も行ってますが、フィレンツェから車で40分、再訪問です。
TenutaTignanello01
キヤンティのエリアですが、アンティノリのお膝元フィレンツェに近い。

トスカーナのDOC/DOCGマップにTenuta Tignanelloの位置を書き込みます。
TenutaTignanello02
キヤンティ・クラッシコDOCGエリアのSan Casciano in Val di Pesaにあります。


ラベル平面化画像。
IMG_1933
裏はエノテカ貼り替えタイプですね。


さあ、いただきます。コルクは平面化するとこうです。
IMG_1935
表ラベルの縞々の丸のデザインがここにも。

Alc.14%。
ガーネット。
IMG_1938

黒ベリー、ダークチェリー、ザラメ。
辛口アタック。
なめらかな酸に誘われ味の本体へ到達すると…
厚みはそこそこ、複雑味もありますね。
タンニンを喉に落としながら入る余韻もまあまあ。
あれ?
おいしいんではありますが、
なんとなく感動がないです。

う~ん、ボトルバリエーションか抜栓後の保存か…。
今回はパーカーおじさんと同じ点数にはなりません。(笑)


*****


Tenuta Tignanello (Antinori)
Tignanello 2015
Toscana IGT
RRWポイント 89点


Fontanafredda Ebbio Langhe Nebbiolo 2017

バローロ・エリアの大手、フォンタナフレッダのランゲ・ネッビオーロ。
ストライプスという縞々ラベルのカジュアルな雰囲気のシリーズです。
「EBBIO」なんて名前がついていますが、調べても意味は解らず。
多分ですが、Nebbioloの真ん中部分(N-ebbio-lo)を取ったと思われますが、
それでもその意味は不明。(笑)


IMG_2664
フォンタナフレッダと言えば、19世紀末にイタリアの初代国王の息子が、
その所有地を譲り受け設立した、バローロ作りの代表的ワイナリー。
全バローロ生産の6%をフォンタナフレッダが占めます。
(前は15%って書いていたような気がするんだけど…比率下がった?)


公式ページは何気にリニューアルされてるような気がします。

簡単ですが一応データシート完備です。
・Nebbiolo 100%
Langhe DOCは1994年にDOCになっています。
今日のように「Nebbiolo」と品種を表示する場合は85%以上必要です。
使用可能な黒品種は、ネッビオーロの他、バルベーラ、ドルチェット、カベソー、
メルロー、ピノ・ノワール、およびイタリアローカル品種のフレイザ(Freisa)。
ランゲDOCは熟成に関しての規定はないですが、今日のワインは木樽で8ヶ月、
更にボトルで2~3ヶ月やってるそうです。
ここで詳述はしませんが、シャルドネやアルネイスを使ったランゲ白もあります。


再訪ですが、
お城で有名なセッラルンガ・ダルバ(Serralunga d'Alba)のはずれにある、
フォンタナフレッダ村(!)に行ってみます。ちょっとした町ですね。
Fontanafredda02
施設がいろいろあり過ぎて、どこがワイナリーかわかりません。(笑)


前にも紹介したのですが、面白いフォンタナフレッダ周辺地図があります。
Fontanafredda01
今回は全体をフルでJPG化し転載させてもらいました。なんだか中世風。

今日はこの地図に近しいエリアのGoogle Mapで位置確認をします。
Fontanafredda03
わかりやすくするために若干イラストの建物も移設しました。(笑)


ラベル平面化画像。
IMG_0001
裏ラベルはインポーター貼り替えタイプです。


さあ、抜栓。
IMG_2662

コルクも平面化して全体デザインを見ます。
IMG_2659
ノマコルクですね。個人的にDIAMより好きです。

Alc.13.5%。
透け感ある若干茶味がかったガーネット。
IMG_2663

黒ベリー、ドライフルーツ、スパイス。
辛口アタック。
酸味は表に出てこないんですがフルーティな味わいです。
タンニンや苦味成分が味に複雑味を与えてくれてますね。
喉越しから余韻にかけて若い酸があるのにやっと気づきます。

バローロ、バルバレスコのようなのを期待するといけませんが、
それらとは違った方向で楽しめるネッビオーロでした。


*****


Fontanafredda
Ebbio Langhe Nebbiolo 2017
RRWポイント 90点


Nino Negri Valtellina Superiore DOCG Riserva 2015

ヴァルテッリーナ・スペリオーレDOCGキアヴェンナスカをいただきますよ。
Valtellina (Superiore) はピエモンテのお隣、ロンバルディア州のDOC (DOCG) で、
Chiavennasca(キアヴェンナスカ)はネッビオーロのシノニムでしたね。
キアヴェンナスカはヴァルテッリーナ地元での呼び名ですが、響きがカッコいい。(笑)


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Valtellinaの地域はロンバルディア州の北端、スイス国境に近い山間にあります。
ネッビオーロを主体としたValtellina DOCが1968年にDOCとして認められますが、
1998年にValtellina Superiore DOCGという単独DOCGが派生します。
どちらもネッビオーロ90%以上ですが、Valtellina DOCが6ヶ月熟成なのに対し、
Valtellina Superiore DOCGは2年熟成、内1年は木樽熟成が義務付けられます。
今日のワインはRiservaなのでトータル3年以上の熟成をしています。

2003年更に、Sforzato di Valtellina DOCGという、陰干しで凝縮させた濃いワイン
(アルコール度数14%以上)が単独のDOCG化をしています。


作り手は1897年創業というニノ・ネグリ社。公式ページを見るとわかるのですが、
Gruppo Italiano Viniというイタリア全土をカバーする大グループに属するようです。

あれれ、今日のワインズバリが載っていません。インポーター情報ですが、
・キアヴェンナスカ(ネッビオーロ) 100%
スロヴァニアンオークの大樽にて36ヶ月+ボトルで6ヶ月の熟成です。
ちゃんとValtellina Superiore DOCGのRiservaの規定はクリアしてますね。

ファーストヴィンテージは1959年と古く、優良年しか作られてこなかったそう。
ワイナリーがキウロ(Chiuro)の町の城跡にあることからCastel Chiuro(キウロ城)
と呼ばれていたそうですが、1967年からこのニノ・ネグリ・リゼルヴァに改名。
現在ラインナップのトップキュヴェが「Castel Chiuro」の名を冠してることから、
トップキュヴェの準ずるクオリティなんじゃないかと勝手に想像します。


さあ、キウロの町の作り手訪問。立派な建物だけど路地が狭い。
Valtellina02
ラベルのイラストに似た城壁があります。これがキウロ城?…しょぼ。


さあ、Valtellinaの位置関係を確認。ChiuroとNino Negri見つかりました?
下の北イタリア地図の赤枠部分。スイス国境近くの険しい山間の産地です。
Valtellina01
Valtellina Superiore DOCGのはサブ・ゾーンがあり一緒に表記できます。
Maroggia、Sassella、Grumello、Inferno、Valgellaの5つです。


ラベル平面化画像。
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インポーターラベルは裏ラベルを避けてありました。エライ。
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さあ、抜栓。
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ワイナリーのマーク、ロゴが入っています。

コルク平面化。
IMG_2603

Alc.13.5%。
透け感ある薄いガーネット。
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カシス、ブルーベリー、プラム。
さすがの3年熟成、いい具合の樽感が香ります。
酸味のしっかりある辛口アタック。
味の厚みはあるんですが、こじんまりとした印象で、
パレット隅々まで広がる感じではないですね。
しかし、お陰で重々しくならず、
フィニッシュまでいいまとまりで続きます。
最初の酸味が重要な構成要素というのがわかる味です。

キアヴェンナスカ、確かにネッビオーロです。(笑)
しかし、上等なバルバレスコのような美味しさで驚きます。



*****


Nino Negri
Valtellina Superiore DOCG
Riserva 2015
RRWポイント 91点


Tenuta Guado al Tasso (Antinori) Bolgheri Superiore 2014

あちこちのワインを飲んでいると、アンティノリ絡みのワインに出くわします。
ルーマニアで出会っても、チリで出会ってもそれなりに美味しいのはすごいです。
そのアンティノリの王道でありルーツである、ソライアティニャネッロと並び、
ひとつの頂点とも言えるのがボルゲリのグアド・アル・タッソですね。


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貴族のデッラ・ゲラルデスカ家(Della Gherardesca)が17世紀後半から、
トスカーナの海岸沿いのボルゲリでワインを扱いだしたのが事の始まり。
その後ワイン造りで栄えるも、跡取りがいなくなった時に、二人の娘が嫁いだのが、
アンティノリ家とインチーザ・デッラ・ロケッタ家(Incisa della Rocchetta)。
後者はなんと後のサッシカイアのテヌータ・サン・グイドを所有していました。
1930年代のことだそうで、アンティノリとサッシカイアは親戚筋ということです。

アンティノリ家はサッシカイヤの成功を支えたり、オルネライアも世に出したりと、
実はボルゲリでは歴史の最初から暗躍(言葉が悪いですが)していたという訳です。


公式ページはいつものごとくアンティノリの公式の中。

スーパータスカンらしくセパージュはがっつりボルドータイプ。
・カベソー 60%
・メルロー 20%
・カベフラ 18%
・プチヴェルド 2%
オーク樽で18ヶ月の後、ボトルで10ヶ月熟成します。

Bolgheri DOCの規定は10ヶ月の熟成のみですが、Bolgheri Superiore DOCは2年、
そのうち1年は木樽にて。Guado al TassoはBolgheri Superiore DOCですから、
2.3年熟成(内木樽で1.5年)と軽々クリアしていますね。

Bolgheri DOCについて少し。このDOCは1983年に制定されますが、実はなんと、
白とロゼのみに認められたDOCだったのです。赤が加えられたのは1994年です。
サッシカイアはじめスーパータスカン(主にボルドーブレンド)の品質が認められ、
最近になって後から赤がDOCに加えられたというわけです。

その功績からか、Bolgheri Sassicaia DOCというのがBolgheri DOCから派生します。
2013年にですから、それこそごく最近のことですね。しかし単独のDOCってすごい。


ワイナリー訪問。ここが入り口。て言うっかストビューでは入れず。(笑)
Guad0

Osteria del Tassoというレストランが敷地に中に併設されています。
なかなかいい雰囲気で、行ってみたいな~という気持ちを込め写真を貼ります。
Guad001
ボルゲリを俯瞰する地図で近隣のワイナリーとの位置関係を見ておきましょう。
しかし、なんだかんだでTenuta Guado al Tassoはボルゲリで最大級の畑です。
(320haあるそうです。)

最後に公式ページからスクショしたアンティノリの世界戦略地図を貼っておきます。
Guad01
いやぁ、世界どこに行ってもアンティノリって感じですね。


ラベル平面化画像。
IMG_1934


さあ、抜栓。
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コルク平面化は失敗ですが、雰囲気はわかるでしょうか。
IMG_1936

Alc.14%。
ガーネット。
Guad02

黒ベリー、あんず、柔らかな樽香。
割と酸を感じる辛口アタック。
味の厚みはまあまあですが、圧倒的ではないですね。
あまり盛り上がりなく、酸とタンニンの拮抗する余韻の入口へ。
もうひとつ余韻も長い感じでもないんですよね。
ちょっと期待が先行したかな?

パーカーおじさんの評価は93+点。
コメントには2014年は寒くて厳しい年だったとあります。
翌2015年には97点、2016年には98点をつけていますから、
2014年はあまりいい年ではなかったようですね。
しかし、98点の2016年なんか気になりますね~。(笑)


*****


Marchesi Antinori
Tenuta Guado al Tasso
Bolgheri Superiore 2014
RRWポイント 88点


Feudi di San Gregorio Lacryma Christi del Vesuvio 2017

ラクリマ・クリスティ(キリストの涙)というワインがあるのは知っていましたが、
ある日やまやの店頭で売っているのを発見すると、試さずにいられなくなるもので…。
DOCとしてはタウラージで楽しませてもらっているカンパーニア州のVesuvio DOCで、
その中の1種がLacryma Christi del Vesuvioと名付けられているようです。白もありますが、
赤はカンパーニア州の土着品種ピエディロッソ(Piedirosso)を50%以上使います。


IMG_0010
作り手はカンパーニア州の大手、フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ。
小さな四角いラベルデザイン、イタリアのおしゃれ系って感じがします。
南イタリアに広く進出してるので、老舗かと思いきや意外に創業は1986年。
その昔(6世紀頃)カンパーニア州イルピニア地方のワイン造りの伝統を築いた、
グレゴリオ教皇に敬意を表して社名をつけたそうです。
「Feudi di San Gregorio」=「聖グレゴリオの領地」の意味になります。


公式ページはモダンですが、いろんな効果で使いにくし(笑)。日本語表示もできます。

日本語のデータシートまであるんですが、セパージュの比率が不詳。
・ピエディロッソ
・アリアニコ
とだけ書いてます。Lacryma Christi del Vesuvio DOCの規定でいくと、
ピエディロッソは50%以上は使われています。逆にアリアニコは30%まで。
なので、70%以上はピエディロッソということになります。
(規定ではOlivellaやSciascinosoというローカル品種も20%まで使用可。)
熟成はステンレスタンクで4~5ヶ月とあっさりです。
ピエディロッソ他これら土着品種はキリストの涙から生まれたという伝説があり、
このDOCの名前の元になったわけですが、なぜキリストが涙を流したかは、
長くなるので割愛します。(笑)


アヴェッリーノ(Avellino)県にあるフェウディ・ディ・サン・グレゴリオを訪問。
Lacryma02
でっかい敷地に立派な建物ですが、なぜに入り口がこんなに小さい?
けっこうな丘陵地でまわりも葡萄畑ですね。


さて、カンパーニア州のDOC/DOCGを確認しつつ、Google Mapを見ます。
Lacryma01
Lacryma Christiを含むVesuvio DOCはまさにヴェスヴィオ火山の周辺です。
アヴェリーノとフェウディ・ディ・サン・グレゴリオの位置関係もご確認を。


ラベル平面化画像。
IMG_2196
裏ラベルからすると表はすごく小さいんですが、あえて拡大してます。
裏のインポーターシールは表とフォントを合わせているのがニクいですね。


さあ、抜栓。
IMG_0006
キャップもコルクもシンプルに名前入り。

コルク平面化。
IMG_0007
合成コルクDIAM3(3年耐用)を使っています。

Alc.13%。
ガーネット。
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カシス、チェリー。
ちょっとびっくりな独特の酸味のある辛口アタックです。
ずっとその酸に覆われつつも、味の芯はしっかりあります。
う~ん、これがキリストの涙の味か…。(笑)
食事に合わせるのが難しそうなくらい個性的な酸でした。
しかし、なぜかスルスル飲めて1本空いちゃったんですよね。
この酸だけウェルカムな人なら評価は高いかも。


*****


Feudi di San Gregorio
Lacryma Christi Rosso del Vesuvio 2017
RRWポイント 84点


Renato Ratti Barolo Rocche dell’Annunziata 2015

「上等バローロも飲んでおこう!」のコーナー(笑)。レナート・ラッティです。
1965年からバローロ地域のラ・モッラに本拠地を構える家族経営の作り手ですが、
創業者レナートさんは「偉大なるバローロの改革者」と異名をとるとか。
ラ・モッラで最も有名な単一畑の一つ、ロッケ・デッラヌンチャータからの一杯です。


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レナートさんは1988年に急逝していますが、若かりし頃、アルバで醸造を学び、
ブラジルに渡ってスパークリングワインとチンザノのベルモットの生産に携わり、
1965年ピエモンテに戻ってからMarcenascoの畑を取得しバローロを作り始めます。
こういうちょっと変わった経歴が革新的な作り方の発想に結び付くんでしょうか。
発酵や熟成の期間を短縮したり、オーク樽での熟成を2年までに抑え、代わりに、
ボトルでの熟成期間を延ばすなど、モダン・バローロの基礎を作ったそうです。


公式ページはモダンな感じ。伝統的なイタリアらしさはあまり感じません。

そこそこ情報はありました。バローロですから、そう仕様は変わらないですが。
・ネッビオーロ 100%
除梗・破砕後の発酵、温度調節付き発酵槽にて30度で7~10日間。
マロラクティック発酵はオーク樽内で行います。
ただ、樽はフレンチオークのバリックと25ヘクトリットルの大樽を併用。
樽での熟成期間はやはり2年です。
で、今日のロッケ・デッラヌンチャータ2015はパーカーおじさん95点です。おお。


ラ・モッラのアヌンチャータ(Annunziata)教会横のレナート・ラッティ訪問。
Ratti034
2002年に最新設備に更新したそうなので、モダンでカッコいい建物です。

バローロDOCGを俯瞰して見ると、この辺りにあります。
Ratti03

公式ページにはレナート・ラッティの所有畑の地図がありました。
Ratti01
しかし、あまりにもザックリし過ぎで面白くないですね。バローロの形…。(笑)

今日のロッケ・デッラヌンチャータの畑に行ってみましょう。
Ratti03
レナート・ラッティのすぐ裏手がこの畑でした。いい眺めです。
ストビューでうろついてみましたがレナート・ラッティの区画はわからず。
たぶんワイナリーに近い方(この写真あたり)なんじゃないかと。


ラベル平面化画像。
IMG_1942

裏ラベルはあるんですが…エノテカさんが丸隠し。
IMG_1941
いつも言わせていただきますが、これはイカンです。


さあ、抜栓...じゃなくてCORAVIN(コラヴァン)です。
IMG_1944
グラスワインでも抜栓仕立ての風味が保てるなら非常にありがたいシステムです。

Alc.14%。
透明感あるガーネット。
IMG_1945

カシス、ブルーベリージャム、ブラックベリー。
エレガントな辛口アタックです。
軽さを演出する酸も感じるんですが、
ボディーはしっかり重みがあって均衡しています。
喉元の収斂性もドラマチックに余韻へ流れていきます。

うん、おいしいバローロです。ただ...
パーカーおじさんの95点とまではいかないな~。(笑)


*****


Renato Ratti
Barolo
Rocche dell’Annunziata 2015
RRWポイント 91点


Paolo Scavino Barolo Cannubi 2015

1921年に設立されたバローロの名門、パオロ・スカヴィーノです。
現当主エンリコ・スカヴィーノ氏は、かつて「バローロ・ボーイズ」といわれた、
モダンバローロの造り手ということで、その革新的な醸造で評価も高いそうです。
最近は無名の(伝統的な?)バローロ、バルバレスコばかりいただいてましたが、
上等なのも試しておかないとですので、こういうのもいただきます。(笑)


IMG_2014
「ちょっといいバローロも試しておこう(その2)」カンヌビになります。
畑違いでいくつもバローロが出ていて、昨日のブリッコ・アンブロージオより上等。
といっても、バローロ・リゼルヴァのトップキュヴェがまだ上にありますが。
(Rocche dell’Annunziataと言って、これはかなりお高いです。)
このカンヌビはバローロ村にあり、1946年植樹という歴史あるところで、
樹齢70年超の老木からは低収量となり、いい塩梅で個性が出るんだそうです。
パーカーおじさん、94+点です。何気に昨日より良さそうです。(笑)


公式ページはさすがにモダン。(笑)

データシートまであるんですが、醸造に関する情報がありません。
ネット情報でブリッコ・アンブロージオはこんなでした。おそらくほぼ同じだと。
・ネッビオーロ 100%
ステンレスタンクで発酵、フレンチオークのバリックにて12ヶ月熟成後、
同じく仏産の大樽にて12ヶ月熟成。更に12ヶ月ステンレスタンクにて熟成。
そして6~7ヶ月ボトルで寝かせて瓶詰めし、リリースだそうで。
バローロDOCGの規定、合計38ヶ月の熟成、内木樽で18ヶ月は当然クリアです。


作り手訪問。
バローロDOCG地域のほぼ真ん中にあるカスティリオーネ・ファッレット
(Castiglione Falletto)というコミューンにあります。
Paolo01
バローロでいち早くロータリーファーメンター(回転式発酵槽)を導入した
パオロ・スカヴィーノですから、設備投資や改築もかなりやってるようで、
敷地や建屋の規模が大きいです。


バローロDOCGの対象エリア、コミューンの地図に位置を書き込みました。
PSMC


公式ページに所有畑の位置の地図があります。(ありがたい。)
バローロ域内に合計30haもの銘醸畑を所有しています。
PSM
今日のカンヌビの場所と現地写真もインポーズしてみました。いい感じ。
パオロ・スカヴィーノの場所も印してますが、カンヌビまで車で3分。
歩いても30分というような距離です。


ラベル平面化画像。
PaoloScavino0A
やはり生産本数が書いてます。5リットルボトルも5本作ったんですね。


さあ、抜栓。
IMG_2020

Alc.14%。
透け感のあるガーネット。
IMG_2021

黒ベリー、ブラックチェリー、鞣し革、佃煮。
やはりこれも酸を感じる辛口アタック。
重々しくない中程度の厚みのある味。
タンニンは穏やかに見えて喉に結構な収斂性が来ます。
苦味と黒糖感をかすかに感じるのは複雑味とも言えるでしょう。
余韻にも酸は残ります。
が、果実味のフレッシュさと思えばそれほど嫌味でもない。

う~ん、昨日のブリッコ・アンブロージオよりも若干上かな。
でも、やっぱり酸味は気になります。


*****


Paolo Scavino
Barolo DOCG
Cannubi 2015
RRWポイント 89点


Paolo Scavino Barolo Bricco Ambrogio 2014

1921年に設立されたバローロの名門、パオロ・スカヴィーノです。
現当主エンリコ・スカヴィーノ氏は、かつて「バローロ・ボーイズ」といわれた、
モダンバローロの造り手ということで、その革新的な醸造で評価も高いそうです。
最近は無名の(伝統的な?)バローロ、バルバレスコばかりいただいてましたが、
上等なのも試しておかないとですので、こういうのもいただきます。(笑)


IMG_2013
まず最初はブリッコ・アンブロージオ。いくつも畑違いのバローロが出ていて、
この畑は2001年に購入とのことで比較的新しいやつということになりますが、
すでに評価は高いようですね。パーカーおじさん、92点です。


公式ページはさすがにモダン。(笑)

データシートまであるんですが、醸造に関する情報がありません。
2001年に購入した畑で、2002年の初ヴィンテージ時に雹の被害を受けなかった、
ラッキーな畑だとかなんとか。そんなことどうでもいいんですけど…。
ネット情報では、
・ネッビオーロ 100%
ステンレスタンクで発酵、フレンチオークのバリックにて12ヶ月熟成後、
同じく仏産の大樽にて12ヶ月熟成。更に12ヶ月ステンレスタンクにて熟成。
そして6~7ヶ月ボトルで寝かせて瓶詰めし、リリースだそうで。
バローロDOCGの規定、合計38ヶ月の熟成、内木樽で18ヶ月は当然クリアです。


作り手訪問。
バローロDOCG地域のほぼ真ん中にあるカスティリオーネ・ファッレット
(Castiglione Falletto)というコミューンにあります。
Paolo01
バローロでいち早くロータリーファーメンター(回転式発酵槽)を導入した
パオロ・スカヴィーノですから、設備投資や改築もかなりやってるようで、
敷地や建屋の規模が大きいです。


バローロDOCGの対象エリア、コミューンの地図に位置を書き込みました。
PSMC


公式ページに所有畑の位置の地図がありました。(ありがたい。)
バローロ域内に合計30haもの銘醸畑を所有しています。
PSM
今日のブリッコ・アンブロージオの場所と現地写真をインポーズしました。
結構北の端、ロッディというコミューンにある畑です。


ラベル平面化画像。縦長~。
IMG_2018
750mlで6,444本、マグナムで211本と生産量が書かれていますね。


さあ、抜栓。
IMG_2019

Alc.14.5%。
透け感あるガーネット。エッジ、オレンジっぽい。
IMG_2022

黒ベリー。
香りは強くなく、藁のような乾いた香り。
酸のしっかり乗った辛口アタック。
味は滋味のある厚みを感じます。
タンニンは、こなれてない収斂性がパレットに張り付く感じです。
余韻で酸が帰ってこないのはいいんですが、
ちょっとこの酸味をどう評価するかですね。
無名の伝統的なバローロに慣れすぎたかな?(笑)


*****


Paolo Scavino
Barolo DOCG
Bricco Ambrogio 2014
RRWポイント 88点


Alasia Barbaresco DOCG 2014

スーパーで発見したバルバレスコDOCG。2000円ほどだったと思います。
バローロ、バルバレスコなどについては、有名な作り手を選ばずとも、
ネッビオーロ100%や、樽熟も18ヶ月や9ヶ月と規定されていますから、
そんなに差はないんじゃないかと、無名バローロ、バルバレスコを見つけると、
ついついお試ししたくなります。「アラシア」か…知らねぇな~。(笑)


IMG_2264
Alasiaというブランドは、Castel Boglioneという町に1954年に創業した、
Gruppo Araldica Castelveroという協同組合が出していました。
従業員90名、ピエモンテ一帯の140の栽培者が加盟し、合計900haもの畑から、
年間26百万本を生産するという大きなところでした。.


Alasiaブランドの公式ページがちゃんとありまして、なかなかちゃんとしてます。

ラインナップも載っていますが、個々の紹介はシンプルです。
まあ、バルバレスコDOCGなので、バルバレスコ対象地域の
・ネッビオーロ 100%
熟成は26ヶ月、内9ヶ月は木樽にて。(Riservaは26→50ヶ月です。)

当然ながら本家(Araldica)公式ページというのもあります。

リンクから傘下にいろんなブランドやワイナリーがあるのがわかります。


Araldica Castelveroの本拠地を訪問します。
Alasia01
Castel Boglioneという小さな集落にある大きな会社って感じです。

ここはピエモンテ、ランゲ・エリア周辺からのワインをいろいろ作ってますが、
本拠地のCastel Boglioneという町はなんとランゲ・エリアの外にありました。
Alasia02
赤で示したのがCastel Boglioneの場所です。まあ、近いんではありますが。

Alasiaブランドでは、今日のバルバレスコ含め以下のラインアップを扱ってます。

・Barolo DOCG
・Barbaresco DOCG
・Gavi DOCG
・Brachetto d'Acqui DOCG
・Moscato d'Asti DOCG
・Langhe DOC Nebbiolo
・Dolcetto d'Asti DOC
・Barbera d'Asti DOCG
・Roero Arneis DOCG
・Piemonte DOC Barbera
・Piemonte DOC Cortese

一個一個解説はできませんのでここで拾った地図を貼ってお茶を濁します。
Alasia03
ピエモンテのDOC/DOCGはホントややこしいというのがわかります。(笑)
DOC/DOCG詳細はItalian Wine Centralのサイトで検索できます。


ラベル平面化画像。
IMG_2206
裏ラベルに解説あり。オークの大樽で2年熟成したと書いてます。

インポーターシールもあったのですが、上の画像はこれを剥がしたものです。
IMG_2203
右下のバーコードだけ隠してました。まあ、仕方ないですね。


さあ、抜栓。
IMG_2266
そんなに凝ったものではありません。

コルクも平面化しておきます。
IMG_2262
BARBARESCO DOCGを2回繰り返し。(笑)
5年耐用のテクニカルコルク、DIAM5を採用です。

Alc.13.5%。
クリアな透け感のあるガーネット。
IMG_2263

黒ベリー、フィーグ、スパイス。
辛口アタック。
適度な厚みと複雑味を備える味わいです。
苦味とタンニンもあるのが確認できますが、
あくまでシルキーなベールのごとくでいい感じです。
余韻含め、若干軽めの印象ながら、バランスはピカイチ。

読み通り、おいしいバルバレスコでした。
価格からすると、かなり偉いバルバレスコですよ。


*****


Araldica Castelvero
Alasia
Barbaresco DOCG 2014
RRWポイント 93点


Santamaria Langhe Nebbiolo Freròt 2016

日頃は行かない小さなワインショップで適当に何本か買ったうちの1本。
そこはレストラン併設で、期間中に食事をすればワイン20%OFFとのことでした。
小腹も空いていたのでパスタをいただき、速攻ショップ内を物色しました。(笑)
いつものショップにはない品揃えで結構面白く、今日のこれも初めての作り手。
一応、バローロ地区のラ・モッラ村が所在でランゲ・ネッビオーロ。いいかも...。


IMG_2211
あまり聞かないインポーターですが、この作り手の情報ページがありました。
1861年から続く家族経営の素朴なワイナリーでクラシックバローロの名手だそう。
ラベルに3代目当主のヴァルテル・ヴィベルティさんの名前があります。


公式ページは手作り感満載です。素朴な家族経営ですからね。(笑)

ラインナップはBaroloとLanghe Nebbioloの2本立てしかなさそうです。
畑はバローロのラ・モッラ村の、その名もサンタマリアという地区だけで、
Langhe Nebbioloも同じ畑の若木から作るということのようです。
・ネッビオーロ 100%
で、樽は使ってません。ボトルでエイジングだそうです。

ここで、Langhe Nebbiolo DOCの規定を見ておきましょう。
Langhe DOCに使用可能な黒品種は、ネッビオーロの他、カベソー、メルロー、
バルベーラ、ドルチェット、ピノ・ネロ、フレイザになります。
Langhe Nebbioloのように品種名を表記する場合は85%以上使う必要があります。
樽熟の規定はありません。どおりで。


さて、作り手訪問です。のどかでいいですね。
Santamaria01
ラ・モッラの集落から北東にちょっと離れています。車で5分ほどですが。

Barolo DOCGの地図で見るとこの辺りになります。
(DOCG=Denominazione d’Origine Controllata e Garantita)
Santama01
ラ・モッラってバローロじゃ一番大きいコミューンですね。

今回はバローロ域内からですが、本来のLangheはこれだけ広域になります。
Langhe_B
Roero DOCGBarolo DOCGBarbaresco DOCG等を内包します。

そのややこしさはこの地図を見ればわかりますね。
Langhe
DoglianiというのもDolcetto100%のDOCGです。2005年にDOCG昇格しました。
Diano d’Alba(Dolcetto di Diano d’Alba)も同じくDolcetto100%のDOCGです。
こちらは2010年にDOCGに昇格しました。


ラベル平面化画像。裏はインポーターラベルのみだったので下に合体。
IMG_1856
「Freròt」というのは「鍛冶屋」の意味のピエモンテ方言だそうで。
ヴィベルティ家はその昔サンタマリアでブドウ栽培を始める前は、
モンフォルテ・ダルバで鍛冶屋だったそうで、祖先への敬意のネーミングです。


さあ、抜栓です。
IMG_2208
キャップシールには薄っすらとサンタマリアの刻印が見えますが、
コルクは何と全くの無地です。こんなの初めて。当然平面化はなし。(笑)

Alc.14.5%。
クリアに澄んだガーネット。
IMG_2209

黒ベリー、カシス、プラム、黒糖っぽさも。
甘み感じる辛口アタックです。
酸のせいだとすぐわかりました。
味わいはしっかりしてるんですが、酸が特徴的です。
余韻まで続く酸は、あっさりさも強調しますね。
ネッビオーロにしてはめずらしく果実味いっぱいとも言えますが、
バローロみたいのを期待するとちょっと微妙です。

軽く飲んで楽しむネッビオーロ…
こういうのも、悪くないだろう...。(ぺこぱ風)


*****


Azienda Agricola Santamaria
Langhe Nebbiolo Freròt 2016
RRWポイント 87点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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