Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

イタリアワイン

Umani Ronchi Le Busche 2017 Marche Bianco IGT

以前モンテプルチアーノを試したウマニ・ロンキの白をコストコで発見。
IGTマルケで、ヴェルディッキオとシャルドネのブレンドとPOPにあります。
マルケ州のヴェルディッキオか…。王道だし夏場に合うな~っと思ってゲット。
帰って公式サイトを見ると、なんとシャルドネ100%とあります。エェ~ッ!?


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ウマニ・ロンキの古くからのラインナップで、1986年がファースト・リリース。
当初、シャルドネとヴェルディッキオのブレンドだったのは間違いないようですが、
(+少々のソーヴィニヨン・ブラン)90年代後半からシャルドネ100%だそうで。
同社は他にヴェルディッキオ100%を、Castelli di Jesi Verdicchio DOCなど、
いろいろラインナップしてるので、逆にこれはシャルドネ押しに変更したようです。
コストコさん、POPの内容は正確にお願いしますよ~。信用ならんな~。
しかし、ヴェルディッキオでないのは何となく悲しい。また課題が増えました。(笑)


公式ページはよく出来ていて情報量もしっかり。

・シャルドネ 100%
トノー樽で発酵、6ヶ月の熟成後瓶詰め、さらにボトルで6ヶ月寝かしてリリースです。

ブドウは、ヴェルディッキオの畑、カステッリ・ディ・イエージ(Castelli di Jesi)
からだそうで、そこは96%がヴェルディッキオで、2%シャルドネが植えてあるそう。
(残り2%はソーヴィニヨン・ブラン)
Verdicchio dei Castelli di Jesi DOCCastelli di Jesi Verdicchio Riserva DOCGはここからですね。
このDOC/DOCGを詳しく調べようと思っていましたが、また次の機会に。(笑)

代わりに、Marche IGT(Indicazione Geografica Tipica)について触れておきます。
マルケ州対象のIGT(=IGP;Identificazione Geografica Protetta)になりまして、
1995年制定、指定品種を使えば赤・白・ロゼ・泡、なんでもありです。
指定の品種もDOCほどの条件はなくユルユルです。白品種をアルファベット順で挙げます。

Albana、Biancame、Bombino Bianco、Chardonnay、Fiano、Friulano、Grechetto、
Maceratino、Malvasia、Manzoni Bianco、Montonico Bianco、Moscato、Mostosa
Passerina、Pecorino、Pinot Bianco、Pinot Grigio、Riesling、Sauvignon Blanc、
Trebbiano、Verdicchio、Vermentino、Welschriesling (Riesling Italico)

国際品種、イタリア土着品種、なんでもありですね。もちろんシャルドネもOK。
品種を表記する場合は85%以上使う必要があります。シャルドネ100%のワインなら、
Marche Chardonnay IGTと表記できます。 
なのに、今日のワインはわざわざMarche Blanco IGTと書いています。なぜに?
だからヴェルディッキオと勘違いして買っちゃう人がいるわけです。(笑)


マルケ州の州都アンコーナから南に車で15分でウマニ・ロンキに到着です。
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もともとは、内陸のヴェルディッキオの産地であるイエージ(Jesi)の近く、
Cupramontanaが発祥の地らしいです。

所有畑はマルケ州とアブルッツォ州に3拠点、計210haにもなるそうです。
UmaniRonchi02
公式ページの地図がわかりやすいので拝借しました。本拠地の場所も追記。


ラベル平面化画像。
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Marche Biancoとしてるのは昔の名残りでしょうが、シャルドネ100%ならそう書いてよ。(笑)


さあ、抜栓。
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コルクは名前入り。シンボルマークがキャップとコルク横にも。ミレジムなし。

Alc.13%。(pH:3.64、Brix:6.0)
かすかに緑がかったゴールドイエロー。
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ライム、青い葉っぱ、花かも。
辛口アタック。
ちょっとはしゃいだ酸が出てきます。
やはり青いライムの味わいです。
苦味がかすかにあるのがいい感じ。
和食に合うシャルドネでした。

しかし、ヴェルディッキオ飲みたかったな。
上等ヴェルディッキオを探すのが課題になりました。(笑)


*****


Umani Ronchi
Le Busche 2017
Marche Bianco IGT
WWWポイント 78点



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Tenuta Il Palagio When We Dance Chianti 2017

大阪のタカムラの店頭で面白いラベルのキヤンティDOCGを見つけました。
英語で「When We Dance」とあります。何だか聞いたことのあるフレーズ。
そう、元ポリスのミュージシャン、スティングのベスト盤に収録の曲名です。
そう言えば、スティングがイタリアにワイナリーを持ってるって聞いたことが…。


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やはりそうでした。1500年代までさかのぼる歴史のあるキヤンティのエステート
「イル・パラジオ」を1999年に訪れたスティングと奥様のトゥルーディさんは、
すぐ気に入って購入しちゃったそうです。さすが、ロックスターです。(笑)
少々荒れていたワイナリーに大投資をし見違えるように再興させたといいます。

ロックスターの道楽かと思いきや、思ったようなワインができないことから、
最初の10年はほぼ住み込みで、著名なコンサルやエノロゴを雇い改善に取組んだそう。
エステート内にスタジオも作り、セラーで作曲もしたというから驚きです。
「ワイン達は僕の音楽を聴いて熟成してるからおいしいはずだ。」なんてことを、
インタビュー記事でのたまっておられました。こりゃあ、本物ですぞ。(笑)

実はわたくし、何を隠そうポリス時代からのスティングの信奉者であります。
去年も最新アルバムのタイトル 57th & 9th(ニューヨーク9番街57丁目)に合わせ、
ニューヨークはマンハッタンへ赴いておりました。
しかし、このワインの件はすっぽりと抜けていたようです。ファンとして反省。


ワインの公式ページはオシャレでいい感じです。スティングっぽくないですが。(笑)

ラインナップを見ると Message In A Bottle や Sister Moon など曲に因んだものばかり。
今日の When We Dance は1994年の曲で、まだこれらの曲の中では一番新しいからか、
イル・パラジオのエントリーワインの位置づけのようです。
いずれにしても、どのワインもスティングのワインへの思いが込められているようで、
ロックスターの片手間ではないと思わせる迫力が感じられます。さて、今日のワインは…
・サンジョヴェーゼ 95%
・カナイオーロ/コロリーノ 5%
Canaiolo、Colorinoは、ちょいと混ぜてまろやかにしたり色付けをしたりします。
キヤンティの王道のようなブレンドです。
エントリーなので発酵、MLF、熟成(6ヶ月)まですべてステンレスタンクです。
瓶詰め後、ボトルで3ヶ月寝かします。スティングの音楽を聞かせるのかな?


早速、フィレンツェから南に車で小1時間の所のワイナリーを訪問します。
Palagio00
Google Mapではここがヒットするんですが「Farm Shop」のようです。
イル・パラジオはちょっと離れたところにちゃんとありました。
なぜか入り口に Gordon Matthew Sumner とあります。これスティングの本名。

イル・パラジオにはストビューで近づけなかったので、ネット写真でコラージュ。
Palagio01
敷地内でミニコンサートでしょうか。トゥルーディ奥様も写ってますね。
すごく立派なところで、ゲストハウスやイベントもやってるそうです。

イル・パラジオの公式ページは別にあって、これです。

前者のサイトはワインを含む生産品、後者のこれはエステート全体用って感じですね。


さて、少しキヤンティのおさらいをしましょう。まずは位置関係。
ワイナリーの場所も白四角で示しました。ギリ、キヤンティ・クラッシコ外。
Plagio01
キヤンティはかなり広範囲で、キヤンティ・クラッシコを内包しています。
キヤンティは1967年にChianti DOCとなり、1984年にDOCGに昇格しています。
キヤンティ・クラッシコはキヤンティのサブゾーンでしたが、1996年に、
Chianti Classico DOCGとして単独のDOCGとなっています。
違いは熟成期間がクラッシコの方が長く規定されているほか(木樽は不要)、
サンジョヴェーゼの最低含有率がキヤンティの70%に対し、クラッシコ80%です。


ラベル平面化画像。
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裏ラベルには、いかにスティングと奥様がワイナリーの再建に尽くしたかと、
最高のブドウを生み出すのに15年もかかったということが書いています。
ビオディナミで有名なコンサルのアラン・ヨーク氏を雇っているので、
ユーロリーフ付きのビオワインになってますね。

そして「スティングのワインにかけた情熱、献身、愛情を称賛して、
彼のロマンチックな曲名からネーミングしている」と説明があります。
ソロ活動10年目に出たベスト盤に収録された新曲2曲のうちのひとつで、
前衛的な映像が印象的なビデオクリップが記憶に残っている曲です。
Sting
Youtubeのビデオクリップ映像からキャプチャーしてコラにしてみました。

そんなことせずにYoutubeをリンクした方が早かったですね。(笑)

このブログで初めてYoutubeをリンクしました。(笑)
よし、イル・パラジオの Message In A Bottle も試して、記事を書くとき、また貼ろう。

インポーターシールはオリジナル裏ラベルを隠さない偉いやつでした。
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ジェロボームさん、よくできました。


さあ、抜栓です。
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一応、コルクは名前入り。

コルク平面化。
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5年耐用のDIAM5を採用です。

Alc.13%。(pH:3.60、Brix:6.9)
クリア感ある濃いめルビー。
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ブラックベリー、ダークチェリー、オリーブ、スパイス。
複雑な香り。樽はないのに濡れ木も感じます。
酸味を感じる辛口アタック。
味はしっかり厚みがあり重め。
なので、最初の酸がそれを中和してくれてます。
結果的に、果実味と相まって全体としてエレガント~。
やはり酸は一歩出た感じなんですが、
余韻でも絶妙なハーモニーとして楽しめるんですよ。

スティング、ほんとにワイン造り頑張ったんだね。
いいよコレ。驚きました。(笑)


*****


Tenuta Il Palagio
When We Dance
Chianti 2017
RRWポイント 92点


Feudo Arancio Inzolia 2018 Sicilia DOC

フェウド・アランチョというのはよく見かけますね。種類もいろいろ。
シチリア島の作り手ですが、ネロ・ダーヴォラやこのインツォリアのみならず、
カベソー、メルロー、ピノ・ネロ、シャルドネなど国際品種何でもやってます。
まあ、そういう節操のない感じに加え、趣味の悪い(失礼!)ラベルと、
1000円程のお値段で、何となく敬遠してましたが、本日初アランチョです。(笑)


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フェウド・アランチョは2001年にシチリア島の西、Sambuca di Siciliaに設立。
インポーター情報では、フェウド・アランチョは「最高のコスパ・ワインの提供」と
「料理と相性の良いワインを造る」というコンセプトの下設立されたらしいです。
北イタリア、トレント近くが本拠地のGruppo Mezzacorona傘下のようですが、
公式ページを見る限り、シシリー、シチリア島のワインというアイデンティティーを
かなり前面に押し出してるように思えます。


公式ページは、さすが大手、カッコよくできています。

一応、各ワインのデータシートもあります。
・インツォリア 100%
当然のように樽はなく、シュール・リーで4ヶ月の熟成です。

インツォリアはシチリア島原産のシチリアを代表する白品種です。
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アンソニカ(Ansonica)という名前でトスカーナでも栽培されていますが、
シチリアDOCの主要品種となるほどシチリアでは重要な品種のようです。

今日のワインはSicilia DOCですが、2011年にIGTから昇格したDOCです。
(IGT=Indicazione Geografica Tipica、DOC=Denominazione di Origine Controllata)
同時に従来のIGTカテゴリーとして、IGP Terre Sicilianeが新設されています。
Sicilia DOCは、Bianco(白)の場合、指定品種を50%以上使う必要があります。
Inzolia(=Ansonica)、 Catarratto、Chardonnay、Grecanico Dorato(=Garganega)、
Grilloがその指定品種です。
今日のワインのようにInzoliaを表示するには、Inzoliaが85%以上必要です。
今日のは100%インツォリアなのでOKですね。


さあ、Sambuca di SiciliaにあるFeudo Arancioを訪問しますよ。
Feudo02
すごい。さすがに立派な施設と周辺の畑です。

敷地総面積が280ha。ここ周辺の所有畑は内240haにのぼるそうです。
その上、創設から2年後の2003年、島の東側のワイナリーを取得します。
ラグーザ県のアカーテ(Acate)というところにあります。これが入り口。(笑)
Feudo05
ここはさらに大きく、総敷地面積が690ha、畑が450haあるそうです。
2拠点の畑を合わせると700ha近くを所有していることになります。
今日のインツォリアはアカーテの畑からとありますから、ここからですね。

シチリア島を俯瞰して、全体の位置関係や距離感を見ましょう。
Feudo03
創業の地のSambuca di SiciliaとAcateは車で3時間の距離になります。
また、Sambuca di Siciliaの市街地からフェウド・アランチョへ行く途中、
アランチョ湖という小さな湖を発見。なるほどここから来た名前ですね。


ラベル平面化画像。
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イスラームな雰囲気のラベルデザイン。
地中海の真ん中にして最大の島、シチリア。古来より交通と通商の要地で、
諸勢力が交替し、地中海における「文明の十字路」と言われるくらいです。
いつぞやの何らかの文明のデザインをモチーフにしてるんでしょうね。


さあ、抜栓。
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無印キャップシールですが、ネックには紋章がついてました。(冒頭写真参照)

コルク平面化。
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名前、デザイン入り。2年耐用のDIAM2を採用してますね。

Alc.13%。(pH:3.53、Brix:6.0)
ゴールドイエロー。
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みずみずしい梨、レモンのシャーベット、白い花。
酸味を感じる辛口アタック。
ライム味のかき氷が溶けたあとのような味わいです。(笑)
しかし、中にミネラル感や青い苦味様の風味があり、
味に膨らみを持たせてくれています。
薄っぺらくないのはいいですね。

キンキンに冷やして飲むのに最高です。
行ったことないけど、シチリア島が思い浮かびます。(笑)


*****


Feudo Arancio
Inzolia 2018
Sicilia DOC
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

Tenuta Tignanello (Antinori) Tignanello 2015

アンティノリのフラッグシップとも言えるティニャネロです。
スーパータスカンいろいろあれど、サンジョヴェーゼ主体なのが特徴。
以前2012年を試し、パーカーおじさんと同じ93点をつけましたが、
今日の2015年、パーカーおじさんは96点ですって。ゴイゴイスー。


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アンティノリが作るいわゆるスーパータスカン。サンジョヴェーゼ主体ですが、
そこにカベソーやカベフラをブレンドしたりしてトスカーナIGTとされています。
そのカベソーとサンジョヴェーゼの比率をひっくり返したのがソライア(Solaia)。
どちらもキヤンティ・クラッシコの地域にあるテヌータ・ティニャネロが作ります。


公式ページはアンティノリ公式の中でしたね。

データシートがミレジム毎完備で醸造やら詳しく書いてあるんですが、
なぜかセパージュの記述がないんです。何かマズいことでもあるんでしょうか。
困ったのでインポーター(Enoteca)情報。
・サンジョヴェーゼ 85%
・カベソー 10%
・カベフラ 5%
と、これが2015年のセパージュだそうです。
熟成はフレンチとハンガリアンオーク樽(新樽か一年落ち)にて14~16ヵ月間。

ここで念のため(笑)キヤンティ・クラッシコDOCGの決まりを見ておきます。
・サンジョヴェーゼ80%以上
・アルコール度数12.0%以上
・熟成は12ヶ月以上
となっています…。あれ? キヤンティ・クラッシコDOCGをクリアしてません?

1971年にTenuta Tignanelloが設立され、最初のティニャネロが出ますが、
当時のキヤンティでは10%ほどブレンドされていた白品種などを使わず、
カベソー/カベフラの国際品種を使い、バリックで熟成するという手法が、
伝統的なキヤンティ(クラッシコ)から外れテーブルワイン(Vino da Tavola、VdT)
とされました。今はToscana IGT(Indicazione Geografica Tipica)が名乗れます。
て言うっか、名乗ってます。(笑)

当時はキヤンティの品質低下でキヤンティ・クラッシコDOCGが派生するなど、
キヤンティ~を名乗ること自体にあまり意義もなかったようです。
とにかくスーパータスカンであることがカッコよくって意義があるわけで、
今さらキヤンティを名乗る必要もないでしょう。「俺様がティニャネロだ!」って。


さて、何度も行ってますが、フィレンツェから車で40分、再訪問です。
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キヤンティのエリアですが、アンティノリのお膝元フィレンツェに近い。

トスカーナのDOC/DOCGマップにTenuta Tignanelloの位置を書き込みます。
TenutaTignanello02
キヤンティ・クラッシコDOCGエリアのSan Casciano in Val di Pesaにあります。


ラベル平面化画像。
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裏はエノテカ貼り替えタイプですね。


さあ、いただきます。コルクは平面化するとこうです。
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表ラベルの縞々の丸のデザインがここにも。

Alc.14%。
ガーネット。
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黒ベリー、ダークチェリー、ザラメ。
辛口アタック。
なめらかな酸に誘われ味の本体へ到達すると…
厚みはそこそこ、複雑味もありますね。
タンニンを喉に落としながら入る余韻もまあまあ。
あれ?
おいしいんではありますが、
なんとなく感動がないです。

う~ん、ボトルバリエーションか抜栓後の保存か…。
今回はパーカーおじさんと同じ点数にはなりません。(笑)


*****


Tenuta Tignanello (Antinori)
Tignanello 2015
Toscana IGT
RRWポイント 89点


Fontanafredda Ebbio Langhe Nebbiolo 2017

バローロ・エリアの大手、フォンタナフレッダのランゲ・ネッビオーロ。
ストライプスという縞々ラベルのカジュアルな雰囲気のシリーズです。
「EBBIO」なんて名前がついていますが、調べても意味は解らず。
多分ですが、Nebbioloの真ん中部分(N-ebbio-lo)を取ったと思われますが、
それでもその意味は不明。(笑)


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フォンタナフレッダと言えば、19世紀末にイタリアの初代国王の息子が、
その所有地を譲り受け設立した、バローロ作りの代表的ワイナリー。
全バローロ生産の6%をフォンタナフレッダが占めます。
(前は15%って書いていたような気がするんだけど…比率下がった?)


公式ページは何気にリニューアルされてるような気がします。

簡単ですが一応データシート完備です。
・Nebbiolo 100%
Langhe DOCは1994年にDOCになっています。
今日のように「Nebbiolo」と品種を表示する場合は85%以上必要です。
使用可能な黒品種は、ネッビオーロの他、バルベーラ、ドルチェット、カベソー、
メルロー、ピノ・ノワール、およびイタリアローカル品種のフレイザ(Freisa)。
ランゲDOCは熟成に関しての規定はないですが、今日のワインは木樽で8ヶ月、
更にボトルで2~3ヶ月やってるそうです。
ここで詳述はしませんが、シャルドネやアルネイスを使ったランゲ白もあります。


再訪ですが、
お城で有名なセッラルンガ・ダルバ(Serralunga d'Alba)のはずれにある、
フォンタナフレッダ村(!)に行ってみます。ちょっとした町ですね。
Fontanafredda02
施設がいろいろあり過ぎて、どこがワイナリーかわかりません。(笑)


前にも紹介したのですが、面白いフォンタナフレッダ周辺地図があります。
Fontanafredda01
今回は全体をフルでJPG化し転載させてもらいました。なんだか中世風。

今日はこの地図に近しいエリアのGoogle Mapで位置確認をします。
Fontanafredda03
わかりやすくするために若干イラストの建物も移設しました。(笑)


ラベル平面化画像。
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裏ラベルはインポーター貼り替えタイプです。


さあ、抜栓。
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コルクも平面化して全体デザインを見ます。
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ノマコルクですね。個人的にDIAMより好きです。

Alc.13.5%。
透け感ある若干茶味がかったガーネット。
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黒ベリー、ドライフルーツ、スパイス。
辛口アタック。
酸味は表に出てこないんですがフルーティな味わいです。
タンニンや苦味成分が味に複雑味を与えてくれてますね。
喉越しから余韻にかけて若い酸があるのにやっと気づきます。

バローロ、バルバレスコのようなのを期待するといけませんが、
それらとは違った方向で楽しめるネッビオーロでした。


*****


Fontanafredda
Ebbio Langhe Nebbiolo 2017
RRWポイント 90点


Nino Negri Valtellina Superiore DOCG Riserva 2015

ヴァルテッリーナ・スペリオーレDOCGキアヴェンナスカをいただきますよ。
Valtellina (Superiore) はピエモンテのお隣、ロンバルディア州のDOC (DOCG) で、
Chiavennasca(キアヴェンナスカ)はネッビオーロのシノニムでしたね。
キアヴェンナスカはヴァルテッリーナ地元での呼び名ですが、響きがカッコいい。(笑)


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Valtellinaの地域はロンバルディア州の北端、スイス国境に近い山間にあります。
ネッビオーロを主体としたValtellina DOCが1968年にDOCとして認められますが、
1998年にValtellina Superiore DOCGという単独DOCGが派生します。
どちらもネッビオーロ90%以上ですが、Valtellina DOCが6ヶ月熟成なのに対し、
Valtellina Superiore DOCGは2年熟成、内1年は木樽熟成が義務付けられます。
今日のワインはRiservaなのでトータル3年以上の熟成をしています。

2003年更に、Sforzato di Valtellina DOCGという、陰干しで凝縮させた濃いワイン
(アルコール度数14%以上)が単独のDOCG化をしています。


作り手は1897年創業というニノ・ネグリ社。公式ページを見るとわかるのですが、
Gruppo Italiano Viniというイタリア全土をカバーする大グループに属するようです。

あれれ、今日のワインズバリが載っていません。インポーター情報ですが、
・キアヴェンナスカ(ネッビオーロ) 100%
スロヴァニアンオークの大樽にて36ヶ月+ボトルで6ヶ月の熟成です。
ちゃんとValtellina Superiore DOCGのRiservaの規定はクリアしてますね。

ファーストヴィンテージは1959年と古く、優良年しか作られてこなかったそう。
ワイナリーがキウロ(Chiuro)の町の城跡にあることからCastel Chiuro(キウロ城)
と呼ばれていたそうですが、1967年からこのニノ・ネグリ・リゼルヴァに改名。
現在ラインナップのトップキュヴェが「Castel Chiuro」の名を冠してることから、
トップキュヴェの準ずるクオリティなんじゃないかと勝手に想像します。


さあ、キウロの町の作り手訪問。立派な建物だけど路地が狭い。
Valtellina02
ラベルのイラストに似た城壁があります。これがキウロ城?…しょぼ。


さあ、Valtellinaの位置関係を確認。ChiuroとNino Negri見つかりました?
下の北イタリア地図の赤枠部分。スイス国境近くの険しい山間の産地です。
Valtellina01
Valtellina Superiore DOCGのはサブ・ゾーンがあり一緒に表記できます。
Maroggia、Sassella、Grumello、Inferno、Valgellaの5つです。


ラベル平面化画像。
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インポーターラベルは裏ラベルを避けてありました。エライ。
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さあ、抜栓。
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ワイナリーのマーク、ロゴが入っています。

コルク平面化。
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Alc.13.5%。
透け感ある薄いガーネット。
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カシス、ブルーベリー、プラム。
さすがの3年熟成、いい具合の樽感が香ります。
酸味のしっかりある辛口アタック。
味の厚みはあるんですが、こじんまりとした印象で、
パレット隅々まで広がる感じではないですね。
しかし、お陰で重々しくならず、
フィニッシュまでいいまとまりで続きます。
最初の酸味が重要な構成要素というのがわかる味です。

キアヴェンナスカ、確かにネッビオーロです。(笑)
しかし、上等なバルバレスコのような美味しさで驚きます。



*****


Nino Negri
Valtellina Superiore DOCG
Riserva 2015
RRWポイント 91点


Tenuta Guado al Tasso (Antinori) Bolgheri Superiore 2014

あちこちのワインを飲んでいると、アンティノリ絡みのワインに出くわします。
ルーマニアで出会っても、チリで出会ってもそれなりに美味しいのはすごいです。
そのアンティノリの王道でありルーツである、ソライアティニャネッロと並び、
ひとつの頂点とも言えるのがボルゲリのグアド・アル・タッソですね。


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貴族のデッラ・ゲラルデスカ家(Della Gherardesca)が17世紀後半から、
トスカーナの海岸沿いのボルゲリでワインを扱いだしたのが事の始まり。
その後ワイン造りで栄えるも、跡取りがいなくなった時に、二人の娘が嫁いだのが、
アンティノリ家とインチーザ・デッラ・ロケッタ家(Incisa della Rocchetta)。
後者はなんと後のサッシカイアのテヌータ・サン・グイドを所有していました。
1930年代のことだそうで、アンティノリとサッシカイアは親戚筋ということです。

アンティノリ家はサッシカイヤの成功を支えたり、オルネライアも世に出したりと、
実はボルゲリでは歴史の最初から暗躍(言葉が悪いですが)していたという訳です。


公式ページはいつものごとくアンティノリの公式の中。

スーパータスカンらしくセパージュはがっつりボルドータイプ。
・カベソー 60%
・メルロー 20%
・カベフラ 18%
・プチヴェルド 2%
オーク樽で18ヶ月の後、ボトルで10ヶ月熟成します。

Bolgheri DOCの規定は10ヶ月の熟成のみですが、Bolgheri Superiore DOCは2年、
そのうち1年は木樽にて。Guado al TassoはBolgheri Superiore DOCですから、
2.3年熟成(内木樽で1.5年)と軽々クリアしていますね。

Bolgheri DOCについて少し。このDOCは1983年に制定されますが、実はなんと、
白とロゼのみに認められたDOCだったのです。赤が加えられたのは1994年です。
サッシカイアはじめスーパータスカン(主にボルドーブレンド)の品質が認められ、
最近になって後から赤がDOCに加えられたというわけです。

その功績からか、Bolgheri Sassicaia DOCというのがBolgheri DOCから派生します。
2013年にですから、それこそごく最近のことですね。しかし単独のDOCってすごい。


ワイナリー訪問。ここが入り口。て言うっかストビューでは入れず。(笑)
Guad0

Osteria del Tassoというレストランが敷地に中に併設されています。
なかなかいい雰囲気で、行ってみたいな~という気持ちを込め写真を貼ります。
Guad001
ボルゲリを俯瞰する地図で近隣のワイナリーとの位置関係を見ておきましょう。
しかし、なんだかんだでTenuta Guado al Tassoはボルゲリで最大級の畑です。
(320haあるそうです。)

最後に公式ページからスクショしたアンティノリの世界戦略地図を貼っておきます。
Guad01
いやぁ、世界どこに行ってもアンティノリって感じですね。


ラベル平面化画像。
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さあ、抜栓。
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コルク平面化は失敗ですが、雰囲気はわかるでしょうか。
IMG_1936

Alc.14%。
ガーネット。
Guad02

黒ベリー、あんず、柔らかな樽香。
割と酸を感じる辛口アタック。
味の厚みはまあまあですが、圧倒的ではないですね。
あまり盛り上がりなく、酸とタンニンの拮抗する余韻の入口へ。
もうひとつ余韻も長い感じでもないんですよね。
ちょっと期待が先行したかな?

パーカーおじさんの評価は93+点。
コメントには2014年は寒くて厳しい年だったとあります。
翌2015年には97点、2016年には98点をつけていますから、
2014年はあまりいい年ではなかったようですね。
しかし、98点の2016年なんか気になりますね~。(笑)


*****


Marchesi Antinori
Tenuta Guado al Tasso
Bolgheri Superiore 2014
RRWポイント 88点


Feudi di San Gregorio Lacryma Christi del Vesuvio 2017

ラクリマ・クリスティ(キリストの涙)というワインがあるのは知っていましたが、
ある日やまやの店頭で売っているのを発見すると、試さずにいられなくなるもので…。
DOCとしてはタウラージで楽しませてもらっているカンパーニア州のVesuvio DOCで、
その中の1種がLacryma Christi del Vesuvioと名付けられているようです。白もありますが、
赤はカンパーニア州の土着品種ピエディロッソ(Piedirosso)を50%以上使います。


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作り手はカンパーニア州の大手、フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ。
小さな四角いラベルデザイン、イタリアのおしゃれ系って感じがします。
南イタリアに広く進出してるので、老舗かと思いきや意外に創業は1986年。
その昔(6世紀頃)カンパーニア州イルピニア地方のワイン造りの伝統を築いた、
グレゴリオ教皇に敬意を表して社名をつけたそうです。
「Feudi di San Gregorio」=「聖グレゴリオの領地」の意味になります。


公式ページはモダンですが、いろんな効果で使いにくし(笑)。日本語表示もできます。

日本語のデータシートまであるんですが、セパージュの比率が不詳。
・ピエディロッソ
・アリアニコ
とだけ書いてます。Lacryma Christi del Vesuvio DOCの規定でいくと、
ピエディロッソは50%以上は使われています。逆にアリアニコは30%まで。
なので、70%以上はピエディロッソということになります。
(規定ではOlivellaやSciascinosoというローカル品種も20%まで使用可。)
熟成はステンレスタンクで4~5ヶ月とあっさりです。
ピエディロッソ他これら土着品種はキリストの涙から生まれたという伝説があり、
このDOCの名前の元になったわけですが、なぜキリストが涙を流したかは、
長くなるので割愛します。(笑)


アヴェッリーノ(Avellino)県にあるフェウディ・ディ・サン・グレゴリオを訪問。
Lacryma02
でっかい敷地に立派な建物ですが、なぜに入り口がこんなに小さい?
けっこうな丘陵地でまわりも葡萄畑ですね。


さて、カンパーニア州のDOC/DOCGを確認しつつ、Google Mapを見ます。
Lacryma01
Lacryma Christiを含むVesuvio DOCはまさにヴェスヴィオ火山の周辺です。
アヴェリーノとフェウディ・ディ・サン・グレゴリオの位置関係もご確認を。


ラベル平面化画像。
IMG_2196
裏ラベルからすると表はすごく小さいんですが、あえて拡大してます。
裏のインポーターシールは表とフォントを合わせているのがニクいですね。


さあ、抜栓。
IMG_0006
キャップもコルクもシンプルに名前入り。

コルク平面化。
IMG_0007
合成コルクDIAM3(3年耐用)を使っています。

Alc.13%。
ガーネット。
IMG_0009

カシス、チェリー。
ちょっとびっくりな独特の酸味のある辛口アタックです。
ずっとその酸に覆われつつも、味の芯はしっかりあります。
う~ん、これがキリストの涙の味か…。(笑)
食事に合わせるのが難しそうなくらい個性的な酸でした。
しかし、なぜかスルスル飲めて1本空いちゃったんですよね。
この酸だけウェルカムな人なら評価は高いかも。


*****


Feudi di San Gregorio
Lacryma Christi Rosso del Vesuvio 2017
RRWポイント 84点


Renato Ratti Barolo Rocche dell’Annunziata 2015

「上等バローロも飲んでおこう!」のコーナー(笑)。レナート・ラッティです。
1965年からバローロ地域のラ・モッラに本拠地を構える家族経営の作り手ですが、
創業者レナートさんは「偉大なるバローロの改革者」と異名をとるとか。
ラ・モッラで最も有名な単一畑の一つ、ロッケ・デッラヌンチャータからの一杯です。


IMG_1943
レナートさんは1988年に急逝していますが、若かりし頃、アルバで醸造を学び、
ブラジルに渡ってスパークリングワインとチンザノのベルモットの生産に携わり、
1965年ピエモンテに戻ってからMarcenascoの畑を取得しバローロを作り始めます。
こういうちょっと変わった経歴が革新的な作り方の発想に結び付くんでしょうか。
発酵や熟成の期間を短縮したり、オーク樽での熟成を2年までに抑え、代わりに、
ボトルでの熟成期間を延ばすなど、モダン・バローロの基礎を作ったそうです。


公式ページはモダンな感じ。伝統的なイタリアらしさはあまり感じません。

そこそこ情報はありました。バローロですから、そう仕様は変わらないですが。
・ネッビオーロ 100%
除梗・破砕後の発酵、温度調節付き発酵槽にて30度で7~10日間。
マロラクティック発酵はオーク樽内で行います。
ただ、樽はフレンチオークのバリックと25ヘクトリットルの大樽を併用。
樽での熟成期間はやはり2年です。
で、今日のロッケ・デッラヌンチャータ2015はパーカーおじさん95点です。おお。


ラ・モッラのアヌンチャータ(Annunziata)教会横のレナート・ラッティ訪問。
Ratti034
2002年に最新設備に更新したそうなので、モダンでカッコいい建物です。

バローロDOCGを俯瞰して見ると、この辺りにあります。
Ratti03

公式ページにはレナート・ラッティの所有畑の地図がありました。
Ratti01
しかし、あまりにもザックリし過ぎで面白くないですね。バローロの形…。(笑)

今日のロッケ・デッラヌンチャータの畑に行ってみましょう。
Ratti03
レナート・ラッティのすぐ裏手がこの畑でした。いい眺めです。
ストビューでうろついてみましたがレナート・ラッティの区画はわからず。
たぶんワイナリーに近い方(この写真あたり)なんじゃないかと。


ラベル平面化画像。
IMG_1942

裏ラベルはあるんですが…エノテカさんが丸隠し。
IMG_1941
いつも言わせていただきますが、これはイカンです。


さあ、抜栓...じゃなくてCORAVIN(コラヴァン)です。
IMG_1944
グラスワインでも抜栓仕立ての風味が保てるなら非常にありがたいシステムです。

Alc.14%。
透明感あるガーネット。
IMG_1945

カシス、ブルーベリージャム、ブラックベリー。
エレガントな辛口アタックです。
軽さを演出する酸も感じるんですが、
ボディーはしっかり重みがあって均衡しています。
喉元の収斂性もドラマチックに余韻へ流れていきます。

うん、おいしいバローロです。ただ...
パーカーおじさんの95点とまではいかないな~。(笑)


*****


Renato Ratti
Barolo
Rocche dell’Annunziata 2015
RRWポイント 91点


Paolo Scavino Barolo Cannubi 2015

1921年に設立されたバローロの名門、パオロ・スカヴィーノです。
現当主エンリコ・スカヴィーノ氏は、かつて「バローロ・ボーイズ」といわれた、
モダンバローロの造り手ということで、その革新的な醸造で評価も高いそうです。
最近は無名の(伝統的な?)バローロ、バルバレスコばかりいただいてましたが、
上等なのも試しておかないとですので、こういうのもいただきます。(笑)


IMG_2014
「ちょっといいバローロも試しておこう(その2)」カンヌビになります。
畑違いでいくつもバローロが出ていて、昨日のブリッコ・アンブロージオより上等。
といっても、バローロ・リゼルヴァのトップキュヴェがまだ上にありますが。
(Rocche dell’Annunziataと言って、これはかなりお高いです。)
このカンヌビはバローロ村にあり、1946年植樹という歴史あるところで、
樹齢70年超の老木からは低収量となり、いい塩梅で個性が出るんだそうです。
パーカーおじさん、94+点です。何気に昨日より良さそうです。(笑)


公式ページはさすがにモダン。(笑)

データシートまであるんですが、醸造に関する情報がありません。
ネット情報でブリッコ・アンブロージオはこんなでした。おそらくほぼ同じだと。
・ネッビオーロ 100%
ステンレスタンクで発酵、フレンチオークのバリックにて12ヶ月熟成後、
同じく仏産の大樽にて12ヶ月熟成。更に12ヶ月ステンレスタンクにて熟成。
そして6~7ヶ月ボトルで寝かせて瓶詰めし、リリースだそうで。
バローロDOCGの規定、合計38ヶ月の熟成、内木樽で18ヶ月は当然クリアです。


作り手訪問。
バローロDOCG地域のほぼ真ん中にあるカスティリオーネ・ファッレット
(Castiglione Falletto)というコミューンにあります。
Paolo01
バローロでいち早くロータリーファーメンター(回転式発酵槽)を導入した
パオロ・スカヴィーノですから、設備投資や改築もかなりやってるようで、
敷地や建屋の規模が大きいです。


バローロDOCGの対象エリア、コミューンの地図に位置を書き込みました。
PSMC


公式ページに所有畑の位置の地図があります。(ありがたい。)
バローロ域内に合計30haもの銘醸畑を所有しています。
PSM
今日のカンヌビの場所と現地写真もインポーズしてみました。いい感じ。
パオロ・スカヴィーノの場所も印してますが、カンヌビまで車で3分。
歩いても30分というような距離です。


ラベル平面化画像。
PaoloScavino0A
やはり生産本数が書いてます。5リットルボトルも5本作ったんですね。


さあ、抜栓。
IMG_2020

Alc.14%。
透け感のあるガーネット。
IMG_2021

黒ベリー、ブラックチェリー、鞣し革、佃煮。
やはりこれも酸を感じる辛口アタック。
重々しくない中程度の厚みのある味。
タンニンは穏やかに見えて喉に結構な収斂性が来ます。
苦味と黒糖感をかすかに感じるのは複雑味とも言えるでしょう。
余韻にも酸は残ります。
が、果実味のフレッシュさと思えばそれほど嫌味でもない。

う~ん、昨日のブリッコ・アンブロージオよりも若干上かな。
でも、やっぱり酸味は気になります。


*****


Paolo Scavino
Barolo DOCG
Cannubi 2015
RRWポイント 89点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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