間違いない作り手というのは、どこの国、どの品種についても居るもので、スペインのテンプラニージョに関しては、このアレハンドロ・フェルナンデス(Alejandro Fernández)さんはその一人に違いないです。1975年から作るティント・ペスケラはすぐに名声を得、ベガ・シシリアの名前くらいしか知られていなかったリベラ・デル・ドゥエロという産地に世界の注目を集めさせ、1982年にDOリベラ・デル・ドゥエロ(DO Ribera del Duero)を誕生させるキッカケともなりました。今日は氏のもう一つのリベラ・デル・ドゥエロ、コンダド・デ・アサをお試しです。

アレハンドロ・フェルナンデス(Familia Fernández Rivera)は1972年にドゥエロ川河畔の町ペスケラ・デ・ドゥエロ(Pesquera de Duero)で創業します。1975年にティント・ペスケラ(Tinto Pesquera)の初ヴィンテージをリリース、その評判によって1982年に原産地呼称、DO(Denominación de Origen)リベラ・デル・ドゥエロが出来たのは前述の通り。同年、最高級のハヌース・ペスケラ(Janús Pesquera)をリリース。これをパーカーおじさんは「スペインのペトリュス」と絶賛しています。
1995年にもう一つのリベラ・デル・ドゥエロのワイナリーを立ち上げるのですが、それが今日のコンダド・デ・アサ(Condado de Haza)」になります。その後も1998年にサモーラ近くにデエサ・ラ・グランハ(Dehesa la Granja)、1999年にカスティージャ・ラ・マンチャのエル・ビンクロ(El Vínculo)と矢継ぎ早に新ワイナリーを立ち上げてきました。
公式ページは以上の4つのワイナリーがひとつになってます。
なんと日本語も選べるようになってます。その心意気、うれしいですね。
情報もしっかりあって非常に好感が持てます。
・テンプラニージョ 100%
熟成はアメリカンオークの樽で18ヶ月。さらにボトルで6ヶ月です。
30分以上前のデカンタージュ推奨。無濾過なので沈殿物の可能性ありとか丁寧な情報です。
ペスケラ・デ・ドゥエロ(Pesquera de Duero)のティント・ペスケラの方は前に訪問してます。今日のコンダド・デ・アサはドゥエロ川沿いに車で30分ほど上流へ行った所にあります。

「Condado de Haza」というのは「アサ(Haza)にある伯爵の領地」という意味です。このワイナリーの南側(さらに車で20分ほど)に確かにアサ(Haza)という小さな集落が丘の上にありました。30人ほどしか住んでいないそうですが、スペイン歴史保護遺産にもなっている昔の要塞都市なんだそうです。
そこの観光スポットの「サンミゲル教会」がなんだか見覚えがあります。

今日のワインのラベルのイラストですね。ワイナリーじゃなくて地元のシンボルをあしらっていたわけですね。
ネットで拾ったカスティージャ・イ・レオン州(Castilla y León)の DO地図で、DOリベラ・デル・ドゥエロ他、アレハンドロ・フェルナンデスの拠点の位置関係を確認しましょう。

と思いましたが、この地図じゃイマイチしっくりきませんねぇ。
やはりこれです。Google Map上で地形と合わせてみます。うん、わかりやすい。

ドゥエロ川(Duero)が重要です。元の地図は流路が若干間違ってましたので描き直しています。下流域でポルトガルに入るとドウロ川(Douro)に名を変えるんでしたね。
Tinto Pesquera、Condado de Haza、Dehesa la Granja の場所も示しました。El Vínculo はカスティージャ・ラ・マンチャ州(マドリードの南)なので少し離れています。右下のスペイン地図に書き込みました。(笑)
ラベル平面化画像。

さあ、抜栓。

キャップシールはアレハンドロ・フェルナンデス共通のデザインです。
コルク平面化。

シンプルですが、ヴィンテージがちゃんと横に打ってあります。

いやあ、テンプラニージョは、やはり、
アレハンドロ・フェルナンデスで間違いないっす。

アレハンドロ・フェルナンデス(Familia Fernández Rivera)は1972年にドゥエロ川河畔の町ペスケラ・デ・ドゥエロ(Pesquera de Duero)で創業します。1975年にティント・ペスケラ(Tinto Pesquera)の初ヴィンテージをリリース、その評判によって1982年に原産地呼称、DO(Denominación de Origen)リベラ・デル・ドゥエロが出来たのは前述の通り。同年、最高級のハヌース・ペスケラ(Janús Pesquera)をリリース。これをパーカーおじさんは「スペインのペトリュス」と絶賛しています。
1995年にもう一つのリベラ・デル・ドゥエロのワイナリーを立ち上げるのですが、それが今日のコンダド・デ・アサ(Condado de Haza)」になります。その後も1998年にサモーラ近くにデエサ・ラ・グランハ(Dehesa la Granja)、1999年にカスティージャ・ラ・マンチャのエル・ビンクロ(El Vínculo)と矢継ぎ早に新ワイナリーを立ち上げてきました。
公式ページは以上の4つのワイナリーがひとつになってます。
なんと日本語も選べるようになってます。その心意気、うれしいですね。
情報もしっかりあって非常に好感が持てます。
・テンプラニージョ 100%
熟成はアメリカンオークの樽で18ヶ月。さらにボトルで6ヶ月です。
30分以上前のデカンタージュ推奨。無濾過なので沈殿物の可能性ありとか丁寧な情報です。
ペスケラ・デ・ドゥエロ(Pesquera de Duero)のティント・ペスケラの方は前に訪問してます。今日のコンダド・デ・アサはドゥエロ川沿いに車で30分ほど上流へ行った所にあります。

「Condado de Haza」というのは「アサ(Haza)にある伯爵の領地」という意味です。このワイナリーの南側(さらに車で20分ほど)に確かにアサ(Haza)という小さな集落が丘の上にありました。30人ほどしか住んでいないそうですが、スペイン歴史保護遺産にもなっている昔の要塞都市なんだそうです。
そこの観光スポットの「サンミゲル教会」がなんだか見覚えがあります。

今日のワインのラベルのイラストですね。ワイナリーじゃなくて地元のシンボルをあしらっていたわけですね。
ネットで拾ったカスティージャ・イ・レオン州(Castilla y León)の DO地図で、DOリベラ・デル・ドゥエロ他、アレハンドロ・フェルナンデスの拠点の位置関係を確認しましょう。

と思いましたが、この地図じゃイマイチしっくりきませんねぇ。
やはりこれです。Google Map上で地形と合わせてみます。うん、わかりやすい。

ドゥエロ川(Duero)が重要です。元の地図は流路が若干間違ってましたので描き直しています。下流域でポルトガルに入るとドウロ川(Douro)に名を変えるんでしたね。
Tinto Pesquera、Condado de Haza、Dehesa la Granja の場所も示しました。El Vínculo はカスティージャ・ラ・マンチャ州(マドリードの南)なので少し離れています。右下のスペイン地図に書き込みました。(笑)
ラベル平面化画像。

クリアンサ(Crianza)ですから、規定では24ヶ月熟成(内、6ヶ月は樽)です。樽18ヶ月+ボトル6ヶ月なので一応クリアですね。コンダド・デ・アサには上級のレセルバ(Reserva)もあって、樽24ヶ月+ボトル12ヶ月しています。これも当然ながらレセルバの規定、36ヶ月熟成(内、12ヶ月は樽)をクリアしています。
さあ、抜栓。

キャップシールはアレハンドロ・フェルナンデス共通のデザインです。
コルク平面化。

シンプルですが、ヴィンテージがちゃんと横に打ってあります。
Alc.14.5%。(pH:4.47、Brix:7.5)
濃いガーネット。

黒ベリー。プラムは酸を連想させる感じ。
藁っぽいですがブレットとは違うようです。
アメリカンオーク樽でしょうかね。
アメリカンオーク樽でしょうかね。
辛口アタック。
とろみのある厚みはいいですね。
ビロードのような繊細な舌触り。
奥深い複雑味も感じます。
かすかな酸がとてもいい隠し味になってますし。
タンニンも控え目ですがいい仕事して効いています。
余韻は、うまさのバランスをおさらいできる例のやつ。
いやあ、テンプラニージョは、やはり、
アレハンドロ・フェルナンデスで間違いないっす。
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Alejandro Fernández
Condado de Haza Crianza 2016
Condado de Haza Crianza 2016
Ribera del Duero
RRWポイント | 96点 |
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