Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

ドイツワイン

Karl Haidle Spätburgunder Trocken Stubensandstein 2018 Württemberg

カール・ハイドルというドイツはヴュルテンベルク(Württemberg)の作り手のシュペートブルグンダー(Spätburgunder)、すなわちピノ・ノワールです。VDP.の Gutswein の等級マークがついていますが、店頭では隣に同じ作り手の Erste Lage のものも置いてました。一瞬迷いましたが、平常運転、お手頃のグーツヴァインの方を選びました。はてさて、吉と出るか凶と出るか…。

IMG_5057
カール・ハイドル(Karl Haidle)は、カール・ハイドルさんが1949年にシュトゥットガルトに近いレムス渓谷(Remstal)で設立したワイナリーです。0.5haで始めた畑は現在19haにもなり、この地で協同組合ではなく個人でワイナリーを成功させた先駆者とされているようです。現在は2代目のハンスさん、3代目のモリッツさんが運営をしています。

公式ページは、ワイナリー紹介、畑紹介などなかなか充実の内容でした。
KarlHaidle1A
ワイン紹介は、今日のワインのデータシートがリンク切れのようで残念。
・ピノ・ノワール 100%
オークの大樽とバリックの併用で熟成させるようですが期間がわかりません。

今日のワインは VDP. のグーツヴァイン(Gutswein)の等級となっていますが、VDP.(ファーデーペー、Verband Deutscher Prädikatsweingüter)の格付けについておさらいをしましょう。
ドイツの QbA や Prädikatswein の等級は甘さが基準で品質自体がわかりにくいこともあり、VDP.(ドイツ高品質ワイン醸造家協会)が1910年に独自に審査・認定を始め、畑に格付けをしています。テロワール重視のフランス式と考えればわかりやすいです。
キャップシールに VDP. ロゴ(鷲のマーク)が入り、以下の等級が表記されます。

Gutswein(グーツヴァイン)・・・地域名ワイン
Ortswein(オルツヴァイン)・・・村名ワイン
Erste Lage(エアステ・ラーゲ)・・・1級畑ワイン
Grosse Lage(グローセ・ラーゲ)・・・特級畑ワイン
 この特級畑からの辛口ワインには、特に、
Grosses Gewächs(グローセス・ゲヴェックス)・・・“Grand Cru”
 と表記され、Qualitätswein trocken が併記されます。

今日のワインは Gutswein(地域名ワイン)。同様に Qualitätswein trocken が併記されてます。


ワイナリー訪問。ロゴマークにある建物が畑の真ん中にありました。
KarlHaidle00
ワイナリー自体はこの畑のすぐ麓にあります。丘の上の建物はイーブルク城 (Y-Burg)といって建てられたのは1300年頃といいます。なんだかんだあって18世紀頃に壁だけが残るまで破壊されたそうです。この建物を取り囲む畑はカール・ハイドルの畑なので、イーブルク城もワイナリーの所有なんでしょうね。マークに使ってるくらいですから。

公式ページに所有畑の地図があったので Google Map にインポーズします。
KarlHaidle03
最初の写真に写ってる畑全部なんですね。この地図の範囲外にもまだ所有畑はありました。

今日のワインは地域名ワインで、ヴュルテンベルク(Württemberg)が産地です。ドイツの(13ある)生産地のひとつでありまして、場所としてはバーデンの東側に広がっています。
Wurttenberg02
この地図にも書かれていますが、ヴュルテンベルクには大きく4つのベライヒ(Bereich)があります。以下の4つになります。

Kocher-Jagst-Tauber(コッハー・ヤークスト・タオバー )
Württembergisch-Unterland(ヴュルテムベルギッシュ・ウンターラント )
Remstal-Stuttgart(レムシュタール・シュトゥットガルト)
Oberer Neckar(オーベラー・ネッカル )

また、地図外ですが、少し離れたボーデン湖畔にも飛び地のベライヒがもう2つあります。湖の北岸東側で Württembergischer Bodensee(Nonnenhorn、Wasserburg、Lindau)と Bayerischer Bodensee(Kressbronn周辺)といいます。ボーデン湖周辺はややこしい…。

今日のワインは Remstal-Stuttgartレムシュタール・シュトゥットガルト)のベライヒになりますが、見にくい地図なので、Google Mapに転記してワイナリーの所在を確認します。
KarlHaidle01
シュトゥットガルトの東側ですね。シュトゥットガルトはバーデン・ヴュルテンベルク州の州都であり、ネッカー川が町を流れる大都市です。ベンツやポルシェの本社と博物館があったりします。

ワイン産地としてのヴュルテンベルクのカギとなるのがやはり川です。上の地図にも書き込みましたが、川だけに着目するとこんな具合に流れています。
KarlHaidle02
ネッカー川(Necker)はマンハイムでライン川と合流しますので、ライン川の支流ということになりますが、ヴュルテンベルクの主要な4つのベライヒを貫く大きな川です。


ラベル平面化画像。長~い一枚ものです。
IMG_5013
ユーロリーフが付いてますね。ヴィーガンワインのようです。
インポーターシールが隠しているのはバーコードだけでした。セーフ。


さあ、スクリュー回転。
IMG_5053
Ortswein(オルツヴァイン)以下はスクリューキャップ仕様のようです。キャップにはエンボスのマークが入っていてカッコいいですが。

Alc.12%。(pH:4.11、Brix:6.2)
ルビー。
IMG_5055

ラズベリー、ストロベリー、チェリー。
青み、茎っぽさもかすかに感じます。
辛口アタック。
大人しめの酸はいい感じですが、
味の芯は弱めで酸に負けています。
すると後味でもその酸は引きずるんですよね。

ライトなピノとしてよしって感じなんですが、
やっぱりもう一つ上のグレードが良かったのでしょうか。
(笑)


*****

Karl Haidle
Spätburgunder Trocken 
Stubensandstein 2018
Württemberg
RRWポイント 88点


Villa Wolf Dornferder Trocken 2018

ドイツ最大の赤ワイン生産地がファルツ(Pfalz)で、その中でドルンフェルダー(Dornfelder)が一番栽培されています。そんなファルツのドルンフェルダーのバリエタルを発見。その昔ドイツでの食事で何度か飲む機会がありましたが、薬草の風味しかしなかった印象しかありません(笑)。今日はもう一度リベンジをしてみましょう。


IMG_3913
ヴィラ・ヴォルフは1756年という昔にファルツに設立されています。19世紀にかけて立派な建物も出来、栄華を極めたといいますが、1990年代になると衰退し、そんな弱みに(笑)モーゼルのカリスマ、ドクター・ローゼンのエンルスト・ローゼンさんがここを取得します。1996年のことだそうで。2011年からはドクター・ローゼンから送り込まれたメンバーによって管理されており、品質も向上し、復活をとげているそうです。


公式ページはこれですが、ドイツ語のみのようですね。

バリエタルのラインアップにドルンフェルダーがありませんね~。

もう一つ、URLが villawolf.com というのがあり、こっちにはドルンフェルダーの紹介がありました。こっちが海外向けのサイトになるんでしょうね。

・ドルンフェルダー 100%
ステンレスタンクで発酵および熟成。データシートにはこれだけの情報でした。

しかし、ドルンフェルダーってかっこいい名前ですね。変身ヒーローか変形合体ロボットにつけるような名前です(笑)。この品種が交配されたヴァインスベルク(Weinsberg)研究所の創設者、イマヌエル・ドルンフェルドさん(Immanuel A. L. Dornfeld)に因んで名づけられています。
Dornfelder01
ヴァインスベルク研究所のアウグスト・ヘロルド(August Herold)さんが、1955年にヘルフェンシュタイナー(Helfensteiner)とヘロルドレーベ(Heroldrebe )の交配で生み出しました。人工交配で生まれたのにこの交配品種が判明したのは2012年のDNA鑑定によってだそうで、アウグストさん、ちゃんとメモっておきましょうね。(笑)
しかし、ドイツ国内で黒ブドウとして2番目に多く栽培されている品種です。重要ですね。(1位はもちろん、Spätburgunder、ピノ・ノワールです。)


ワイナリー訪問。すごく立派な敷地と建物。18世紀からの歴史も感じます。
VillaWolf00
場所はマンハイムの町から西へ車で30分といったところ。

ドイツの中でのファルツの位置を確認しつつ俯瞰。ヴィラ・ヴォルフの所在を記入。
VillaWolf01
ファルツ地方全体は、西はザールラント州、北はラインヘッセン地方、ライン川の対岸はバーデン地方、そして南はフランスのアルザス地方に隣接しています。
地図にも書き込みましたが、ファルツは2つの大きなベライヒに分かれおり、北部がミッテルハルト(Mittelhaardt)、もしくはドイチェ・ヴァインシュトラーセ(Deutsche Weinstraße=ドイツワイン街道)と呼ばれ、南部がズードリッヒェ・ヴァインシュトラーセ(Südliche Weinstraße=南部ワイン街道)と呼ばれます。今日の作り手ヴィラ・ヴォルフは北側のベライヒ・ミッテルハルト/ドイチェ・ヴァインシュトラーセにありますね。
ファルツは23,600haの畑があり、ラインヘッセン(Rheinhessen)に次いでドイツで2番目に大きなワイン生産地です。(3位はバーデンです。)ドイツワインの3分の1がファルツって計算になります。ファルツの6割(62.3%)が白ワインなんですが、全体がでかいので、残り4割の赤だけでファルツがドイツ最大の赤ワイン生産地になるといいます。ファルツの中で一番多い黒ブドウ品種が、その1/3以上を占めるドルンフェルダーです。


ラベル平面化画像。
IMG_3845
「Ernst Loosen」とちゃんとオーナーの名前入りですね。


さあ、スクリュー回転。
IMG_3910
一応、「WOLF」とだけ入っています。

Alc.13%。(pH:4.07、Brix:7.3)
紫成分多い濃いルビー。もともとワイン色づけ用として交配されたものだそうで。なるほど。
IMG_3911

フランボワーズ、梅、かすかにフォクシーフレーヴァーも…。
辛口トロッケンなアタック。
弱いながら少々鋭角な酸を感じます。
昔飲んだドルンフェルダーの薬草の様な風味はないですね。
よかった。(笑)
味は薄っぺらでなく結構楽しめます。
が、なんとなくマスカベAの様な後味が残ります。
フォクシーフレーヴァーもあるしね。
余韻からフィニッシュで、やはりありました薬草風味。(笑)
しかし、楽しめるレベルにはありますね。
まずまずリベンジ成功っと。


*****


Weingut Villa Wolf
Dornferder Trocken 2018
RRWポイント 87点


Albert Glas Riesling 2018 Pfalz

ドイツのリースリングは半年ぶりくらいですね。いつもラインガウ(Rheingau)ばっかりなので、今日はファルツ(Pfalz)のリースリングといってみましょう。リカマンの店頭で、このアルバート・グラス(Albert Glas)が上等なのと普及ラインの2つ置いてあったんですが、迷わずお手頃な方を選びました。(笑)


IMG_3801
アルバート・グラス醸造所は1958年創業。ドイツで2番目に大きなワイン生産地ファルツの伝統ある家族経営のワイナリーです。

公式ページは、「ag」のロゴ含めドイツらしくないオシャレな感じです。(笑)

フェイスブックやインスタグラムも見ましたが、若手がいきいきやってるいい雰囲気を感じました。ただ、ワイン情報はショップ兼用であまり見るべきものはありませんでしたが。
・リースリング 100%
インポーター情報でも、自社畑のブドウをステンレスタンクで発酵・熟成とだけでした。


ワイナリー訪問なのですが、ドイツあるあるで、ストビューがありません。(笑)
Pfalz00
近辺の地図にフェイスブックから拝借した写真をインポーズしてお茶を濁します。
こうして上空から見ると、ほとんど畑ですね。これがファルツなんですね。

ドイツの中での位置を確認しつつ、ファルツ(Pfalz)を俯瞰。アルバート・グラスも記入。
Pfalz01
ファルツは23,600haの畑があり、ラインヘッセン(Rheinhessen)に次いでドイツで2番目に大きなワイン生産地です。(3位はバーデンです。)ドイツワインの3分の1がファルツって計算になります。ファルツの6割(62.3%)が白ワインなんですが、全体がでかいので、残り4割の赤だけでファルツがドイツ最大の赤ワイン生産地になるといいます。(一番多い品種がドルンフェルダーだそうですが…。)
ファルツ地方全体は、西はザールラント州、北はラインヘッセン地方、ライン川の対岸はバーデン地方、そして南はフランスのアルザス地方に隣接しています。
地図にも書き込みましたが、ファルツは2つの大きなベライヒに分かれおり、北部がミッテルハルト(Mittelhaardt)、もしくはドイチェ・ヴァインシュトラーセ(Deutsche Weinstraße=ドイツワイン街道)と呼ばれ、南部がズードリッヒェ・ヴァインシュトラーセ(Südliche Weinstraße=南部ワイン街道)と呼ばれます。
アルバート・グラスはベライヒ・ズードリッヒェ・ヴァインシュトラーセの方のランダウという町の近くにありますね。実はこのズードリッヒェ・ヴァインシュトラーセはドイツ最大のベライヒになるそうです。


ラベル平面化画像。横長1枚ものです。
IMG_3757
インポーターシールもうまく縦に貼ってありますね。


さあ、スクリュー回転。
IMG_3799
無印…。まあ普及価格ですからね。(笑)

Alc.12.5%。(pH:3.62、Brix:7.0)
薄っすら緑がかったゴールドイエロー。
IMG_3800

ライム、洋梨、花梨、ペトロールも少々あり。
穏やかな酸の辛口アタック。
柑橘系の味わいはしっかり芯があっていい感じ。
余韻まで続く酸は爽やかで全体をうまくまとめてくれています。
定番にしたい、いいリースリングでした。


*****


Albert Glas
Riesling 2018 Pfalz
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

Weingärtner Stromberg-Zabergäu eG Spätburgunder EPOS Trocken 2018

前にコストコで、ヴュルテンベルクの Trollinger mit Lembergar というを見つけ、
その昔の激マズワインのリベンジをしましたが、その時公式ページを覗いていて、
「結構上等そうなピノ・ノワールも作ってるんだな~」と気にはなってました。
やっぱりですが、そのピノ・ノワール、コストコで発見してしまいました。(笑)
これはもう「試さないという選択肢はないやろ?」ということで早速ゲットです。


IMG_3444
ドイツあるあるですが、作り手は協同組合です。もともと2つの協同組合、
Weingärtner BrackenheimとStromberkeller Bönnigheimが2012年に合併してできました。
約750haの畑だそうで、ヴュルテンベルクでは3番目に大きいということです。


公式ページは盛沢山ですが、ドイツ語オンリー。ワイン情報はショップサイト。

ドイツ語オンリーのショップサイトで今日の情報を見てみます。
・シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール) 100%
Spätburgunder は Pinot Noir のドイツ語で「Spät=遅い、 Burgunder=ブルゴーニュの
(ぶどう)」という意味なのでドイツでは晩熟品種という認識のようです。
木製の大樽で熟成するとは書いてますが、樽の種類や期間は不明でした。


作り手訪問。大手協同組合ですから、建物も立派できれい。
Wurttenberg00
シュトゥットガルトの北、車で1時間のブラッケンハイムという町にあります。

ドイツはあまりストビューがなくマップに投稿されてた写真を貼りましたが、
公式ページのギャラリーコーナーにとてもいい写真がありました。(笑)
Wurttenberg05
きれいすぎますね。本当に同じ場所かな?


ドイツの(13ある)生産地としてのヴュルテンベルク(Württemberg)はここ。
Wurttenberg03
今日の作り手のあるブラッケンハイムの位置も赤四角で書き込んでみました。
バーデンやフランケンに隣接してるのはわかりますが、ざっくりした地図ですね。

また、ヴュルテンベルクには大きく4つのベライヒ(Bereich)があります。
Kocher-Jagst-Tauber(コッハー・ヤークスト・タオバー )
Remstal-Stuttgart(レムシュタール・シュトゥットガルト)
Württembergisch-Unterland(ヴュルテンベルギッシュ・ウンターラント )
Oberer Neckar(オーベラー・ネッカル )

それがわかる地図がこれです。
Wurttenberg02
地図外ですが、少し離れたボーデン湖畔にも飛び地のベライヒがもう2つあります。
湖の北岸東側で Württembergischer Bodensee(Nonnenhorn、Wasserburg、Lindau)と
Bayerischer Bodensee(Kressbronn周辺)といいます。ボーデン湖周辺はややこしい…。

詳しくていい地図でしたが、まだ少し実感が湧きませんね。
え~い、やっぱり、Google Mapに転記しますよ。(笑)
Wurttenberg01
今日の作り手(協同組合)は、ヴュルテンベルギッシュ・ウンターラント
(Württembergisch-Unterland)のベライヒにあるということです。

ヴュルテンベルクは、バーデンの近くでもあり、ドイツでは黒ブドウの比率が高いです。
バーデンは全体の4割が黒ブドウで、そのほとんどがピノ・ノワール(全体の34%)ですが、
ヴュルテンベルクは全体の7割が黒ブドウと、黒品種の比率がさらに多いものの、
全品種の内34%がトロリンガーとレンベルガーで、ピノ・ノワールは12%にとどまります。
やはり、ヴュルテンベルクの主力は Trollinger mit Lembergar なんですね。(笑)
そういう意味では、今日のヴュルテンベルクのピノ・ノワールは貴重なのかも。


ラベル平面化画像。
IMG_3140
ラインナップの上位だからでしょうか、洒落たデザインです。

等級的には QbA(Quäitatswein)なのですが「GG」と書いたシールがあります。
Grosses Gewächs(グローセス・ゲヴェクス)とあるように「特級」の意味です。
フランスの Grand Cru にあたるドイツ語ですね。
VDP(ファーデーペー、Verband Deutscher Prädikatsweingüter)の格付けでは、
最上級の特級畑ワイン(グローセ・ラーゲ、Grosse Lage)の内、辛口ワインには、
QbA, Trocken 表記と合わせて Großes Gewächs が名乗れるという理解ですが、
キャップにVDPロゴ(鷲のマーク)もなく、勝手に「GG」を名乗ってる感じです。
こんなのもありなんですかね?(笑)
VDP(ドイツ高品質ワイン醸造家協会)も、会員の作り手に対する独自の認証ですから、
まだまだドイツ内での統一基準というのがなく、勝手が許されるのかもしれませんね。


さあ、抜栓。
IMG_3442
ちょっとコルクが短く、無印です。平面化はしません。(笑)

Alc.13.5%。(pH:4.06、Brix:6.8)
濃い目にしっかり色付いたルビー。
IMG_3443

フランボワーズ、プラム、樽香か芳ばしい佃煮香。
大人しい酸味を乗せた辛口アタックです。
深みと軽さが同居する味わいですね。
苦味的なもの含めた各要素は弱々しいんですが、
バランスだけはバツグンと思われ、
余韻も弱いんですが、ここでもバランスの良さが光ります。
しかしフィニッシュで少し水くさいとも感じるんですよね~。

おいしいですが、ヴュルテンベルクのピノ・ノワール、
ピノの新しい1パターンとも言えそうです。


*****


Weingärtner Stromberg-Zabergäu eG
Spätburgunder EPOS Trocken 2018
Württemberg
RRWポイント 90点


Weingärtner Stromberg-Zabergäu eG Trollinger mit Lembergar Trocken 2018 Württemberg

コストコでこんなドイツワインを発見。トロリンガー・ミット・レンベルガー。
3年程前、ドイツ出張で現地スーパーで買ってゲロまずだったやつの記憶が蘇ります。
ヴュルテンベルクも同じ。値段も1000円以下で、当時5ユーロだったのと同レベル。
怖いもん見たさのような感覚で、もう一度試してリベンジしてみようと思います。


IMG_3049
ドイツあるあるですが、作り手は協同組合です。もともと2つの協同組合、
Weingärtner BrackenheimとStromberkeller Bönnigheimが2012年に合併してできました。
約750haの畑だそうで、ヴュルテンベルクでは3番目に大きいということです。


公式ページは盛沢山ですが、ドイツ語オンリー。ワイン情報はショップサイト。

ドイツのECOVIN認証を取ったオーガニックワインとしか情報なし。
ゼラチンなどの動物性タンパク質も使わない完全Veganワインだそうで。

しかし、セパージュや醸造情報がまったくありません。
品種がひっくり返ったレンベルガー・ミット・トロリンガーもあったので、
このワインはトロリンガーの方が多めなんだろうと想像します。

そのレンベルガー・ミット・トロリンガーのワイン情報を読むと、
レンベルガーが3分の2を占めると書いています。ということは、
トロリンガー・ミット・レンベルガーも3分の2がトロリンガーということ?
まあ、そういうことにしておきましょう。(笑)

これがトロリンガーとレンベルガーです。と言われてもね~。(笑)
Trollinger_Lemberger
トロリンガーはチロル地方原産といわれてますが、ヴュルテンベルクの代表品種。
イタリア側の南チロルになる、トレンティーノ・アルト・アディジェ州にもあり、
イタリア語ではスキアヴァ・グロッサ(Schiava Grossa)と呼ばれます。
トロリンガーとリースリングを交配したのがケルナーです。覚えておきましょう。
また、トロリンガーとマスカット・オブ・アレキサンドリアを交配させたものが、
マスカット・ハンブルグ
日本の代表品種マスカット・ベイリーAは、アメリカの交雑種ベイリー(Bailey)と、
このマスカット・ハンブルグを交雑したものでしたね。ややこしや…。(笑)

レンベルガーの方ですが、ブラウフレンキッシュ(Blaufränkisch)のシノニム。
オーストリアで多く栽培されますが、ドイツではヴュルテンベルクが最大の産地。
それでもヴュルテンベルクの10%ほど、ドイツ全体で1%ほどで多くはないです。


作り手訪問。大手協同組合ですから、建物も立派できれい。
Wurttenberg00
シュトゥットガルトの北、車で1時間のブラッケンハイムという町にあります。

ドイツはあまりストビューがなくマップに投稿されてた写真を貼りましたが、
公式ページのギャラリーコーナーにとてもいい写真がありました。(笑)
Wurttenberg05
きれいすぎますね。本当に同じ場所かな?


ドイツの(13ある)生産地としてのヴュルテンベルク(Württemberg)はここ。
Wurttenberg03
今日の作り手のあるブラッケンハイムの位置も赤四角で書き込んでみました。
バーデンやフランケンに隣接してるのはわかりますが、ざっくりした地図ですね。

また、ヴュルテンベルクには大きく4つのベライヒ(Bereich)があります。
Kocher-Jagst-Tauber(コッハー・ヤークスト・タオバー )
Remstal-Stuttgart(レムシュタール・シュトゥットガルト)
Württembergisch-Unterland(ヴュルテムベルギッシュ・ウンターラント )
Oberer Neckar(オーベラー・ネッカル )

それがわかる地図がこれです。
Wurttenberg02
地図外ですが、少し離れたボーデン湖畔にも飛び地のベライヒがもう2つあります。
湖の北岸東側で Württembergischer Bodensee(Nonnenhorn、Wasserburg、Lindau)と
Bayerischer Bodensee(Kressbronn周辺)といいます。ボーデン湖周辺はややこしい…。

詳しくていい地図でしたが、まだ少し実感が湧きませんね。
え~い、やっぱり、Google Mapに転記しますよ。(笑)
Wurttenberg01
今日の作り手(協同組合)は、ヴュルテンベルギッシュ・ウンターラント
(Württembergisch-Unterland)のベライヒにあるということです。

同じく公式ページの写真ギャラリーから、ヴュルテンベルクの畑の風景。
Wurttenberg04
ええ感じです。


ラベル平面化画像。表にECOVIN認証マークがあります。
IMG_3023
「Vegan」マークも。裏にはユーロリーフもありますね、
Qualitätsweinであることもわかりました。


さあ、スクリュー回転。
IMG_3046
無印。ドイツでも6ユーロですから仕方がないですね。

Alc.12.5%。(pH:3.71、Brix:6.0)
透き通るルビー。オレンジっぽくも。
IMG_3047

イチゴ、ラズベリー、チェリー。赤ベリーわんさかの香り。
Trocken(辛口)だけにトロッケンなアタック。
以前の激マズはトロッケンと書いてなかったので甘口だったんでしょう。
ドイツはトロッケンを確認しないと甘口になっちゃうんですよね。
しかしこれも優しい酸か甘みのベールがある感じではあります。
これは果実味を演出してくれてるので、まあOK。
味わいは軽めながらペラペラではなく、しっかりした実体感じます。
タンニンは気がつかないくらいのシルキーさ。
余韻は楽しめるほど長くないですが、
フィニッシュで、結果「悪くないだろう」の結論に到達します。
いや、けっこうおいしいです。(笑)

トロリンガーやドルンフェルダーとかを見ると引いてましたが、
いろいろ試せば、案外おいしいのも見つかりそうです。
まあ、今回はリベンジ成功といたしましょう。(笑)


*****


Weingärtner Stromberg-Zabergäu eG
Trollinger mit Lembergar Trocken 2018
Württemberg
RRWポイント 88点


Markgraf Von Baden Gailinger Schloss Rheinburg Spätburgunder Trocken 2015 Baden Bodensee

ドイツ南部ボーデン湖畔の町、ウーバーリンゲンで何本か仕入れてきたワインの、
とうとう最後の1本。バーデンではありますが、ベライヒはBodensee(ボーデン湖)。
まさに地元のワインになります。シュペートブルグンダーのVDP.エアステ・ラーゲ。
ちょっともったいないけど、置いておいても仕方がないので抜栓しちゃいましょう。


IMG_2860
マルクグラフ・フォン・バーデンという作り手ですが、調べてびっくり。
バーデン大公国の君主として20世紀初頭までの約900年間にわたり、
バーデンの地を統治してきたロイヤル・ファミリーなんだそうで。
英国、スペイン、ギリシャ、モナコなどの王室ほかと姻戚関係があり、
君主ではなくなった現在でも人々の尊敬を集める存在なんだそうです。

現在は所有する城の一部を大学として開放する一方、所有する3つの城で、
それぞれのテロワールを活かしたワイン造りを行っているそう。


公式ページは見栄えはいいですがドイツ語のみのようです。

それよりも今日の「Gailinger Schloss Rheinburg」というのが載ってませんね。
「ガイリンゲンのラインブルグ城」というのはボーデン湖の向こう岸にありました。
そこからのワインなんでしょうが、メインのラインじゃないのでしょうかね。
とりあえず、同じランクと思われるErste LageのSpätburgunderのデータから。
・ピノ・ノワール 100%
新樽率50%で15ヶ月の熟成ですが、225Lのフレンチオーク樽と3000Lの大樽の併用。

VDP (ファーデーペー、Verband Deutscher Prädikatsweingüter)について、
おさらいをしておきましょう。
ドイツのQbAやPrädikatsweinの等級は甘さが基準で品質自体がわかりにくいですね。
そこで、VDP(ドイツ高品質ワイン醸造家協会)が1910年に独自に審査・認定を始め、
畑に格付けをしています。テロワール重視のフランス式ってことですね。
下の写真にあるように、キャップシールのVDPロゴ(鷲のマーク)を入れた上で、
以下の等級を表記することになります。

・Gutswein(グーツヴァイン)・・・地域名ワイン
・Ortswein(オルツヴァイン)・・・村名ワイン
・Erste Lage(エアステ・ラーゲ)・・・1級畑ワイン
・Grosse Lage(グローセ・ラーゲ)・・・特級畑ワイン
 この特級畑からの辛口ワインには、特に、
・Grosses Gewächs(グローセス・ゲヴェックス)・・・“Grand Cru”
 と表記され、Qualitätswein trockenが併記されます。

今日のワインはErste Lage。同様にQualitätswein trockenが併記されてます。


さあ、ボーデン湖にも近いワイナリーというか宮殿(笑)を訪問。
さすがロイヤル・ファミリーって感じ。敷地も建物も壮大です。
Bedensee03
ザーレム(Salem)という町にありますが、このワインを買った町
(ウーバーリンゲン)から車で15分くらいと激近でした。

このあたり、ボーデン湖畔はSpätburgunder(ピノ・ノワール)畑がいっぱい。
IMG_0319
仕事へ行く車中でも、ずっとこのテロワールを感じることができました。

前に描いたバーデンの地図に今日の作り手の所在も追記しました。
大きな黄丸は前に試したドクター・ヘーガー(Dr. Heger)の場所です。
Bedensee01
今回わかりやすいドイツワイン辞典の地図も拝借しご参考で貼っておきました。

今日は地名がドイツ語表記の地図にバーデンのベライヒを書き加えます。
タウバーフランケンとボーデンズィーが飛び地なのがわかりますね。
Bedensee02
フライブルグなどの町のあるライン川沿いの地域はシュヴァルツヴァルト
(Schwarzwald=黒い森)が反対側に広がり、南北に長い銘醸地帯です。
ライン川を境にフランスのアルザスとヴォージュ山脈が鏡のように対称形。
これに気づけば、バーデンのポテンシャルにも気づくはずです。


ラベル平面化画像。
IMG_2852
裏ラベル情報のようなものは、左端っこにあり、1枚ものラベルです。
ドイツで買ったのでインポーターラベルは当然なし。


さあ、抜栓。
IMG_2855
さすが、ロイヤルファミリー。キャップもコルクも紋章入りです。
ボトルのネックにはVDP.の鷲のマークとエアステ・ラーゲの表示があります。

コルク平面化。
IMG_2856
割とシンプルでした。

Alc.13.0%。(pH:3.56、Brix:6.2)
オレンジがかった透けるルビー。
IMG_2857

ラズベリー、イチゴ、チェリー。
ごくごく軽い佃煮香もあり。
柑橘系のような爽やかな風味、もしくはミント。
甘・酸入り混じった風味が乗ってますが、
一応トロッケン(辛口)なアタック。
次第に酸が甘味より押してくるんですが、
奥にある落ち着いた味わいが、それを受け止めます。
わかりにくいですね?
果実味とも評せる程度の程よい酸と言っておきましょう。
余韻にまでその酸は付いて回るんですが、
なんだかんだで楽しみながら逃げ切ってOK。(笑)


*****


Markgraf Von Baden
Gailinger Schloss Rheinburg
Spätburgunder Trocken 2015
Baden Bodensee VDP. Erste Lage
RRWポイント 89点


Allendorf Quercus Pinot Noir Trocken 2016 Rheingau

ドイツのシュペートブルグンダー(Spätburgunder)即ちピノ・ノワールを試していると、
かなりの確率でおいしいのに最近は出会っています。単に僕が運がいいだけなのか、
実はドイツのピノ・ノワールの平均点が高いということなのか、そのどちらかです。
今日はネックにVDP.の鷲のマークのある良さげなやつをリカマン店頭で適当にゲット。


IMG_2521
アレンドルフというラインガウに700年以上の歴史を持つという作り手です。
13世紀から所有するという75haの畑は家族経営のワイナリーでは最大級だそうで。
「Quercus」は「Oak」の意味で、オーク樽をしっかり使ったちょっといいライン。
リカマンのウェブの説明ではブルゴーニュのエシェゾーにも匹敵する味わいだとか...。


公式ページはいいんですが、ワイン解説はあっさりでショップへ誘導です。

・シュペートブルグンダー 100%
225Lのオーク樽で24ヶ月熟成と、さすが上等ラインです。
VDP.の鷲のマークがありましたが、Gutswein(グーツヴァイン地域名ワイン)になります。

VDP(Verband deutscher Prädikatsweingüter)は「ドイツ高品質ワイン醸造家協会」で、
1910年に独自に審査・認定を始め、フランス式に畑に格付けをしています。
キャップシールにVDPロゴ(鷲のマーク)を入れた上で、以下の等級を表記します。

・Gutswein(グーツヴァイン)・・・地域名ワイン
・Ortswein(オルツヴァイン)・・・村名ワイン
・Erste Lage(エアステ・ラーゲ)・・・1級畑ワイン
・Grosse Lage(グローセ・ラーゲ)・・・特級畑ワイン
 この特級畑からの辛口ワインには、特に、
・Grosses Gewächs(グローセス・ゲヴェックス)・・・“Grand Cru”
 と表記され、Qualitätswein trockenが併記されます。

今日のワインはGutsweinとは書かれず、Rheingauという地域名が書かれています。
公式ページにはAssmannshausenとWinkelの畑のベスト区画からと書かれています。
村名がわかってるんだったら、Ortswein(村名ワイン)でもいいような気がします。
あ、でも複数の村からのブレンドだから村名が名乗れないってことかな?


ライン川沿い、Oestrich-Winkelの町にあるアレンドルフを訪問です。
Allendorf01
例によってストビューがないので周りの雰囲気は撮れませんでした。
ただ、この近くに仕事の欧州拠点があったので出張でよく行った場所です。
休日はライン川沿いの鉄道でリューデスハイムとかに遊びに行ってました。

畑は、AssmannshausenWinkelの畑のベスト区画ということでしたね。
自作ラインガウ広域マップ(元はGoogle Mapですが…)で位置関係を見ましょう。
Allendorf02
今日はフランクフルトから空港経由でラインガウまでの道筋をカバー。(笑)
途中のヴィースバーデンに会社があり、ここかマインツによく宿泊してました。
で、肝心の畑はその辺りの写真を貼って雰囲気を出しておきましたのでご確認を。


ラベル平面化画像。
IMG_2479
通常のドイツワインの格付けでは、Qualitätswein(上質ワイン)ですね。


さあ、抜栓。
IMG_2522
キャップシールの白地のエンボス、かっこいいです。

コルクを平面化するとこう。シンプルながらいい感じです。
IMG_2519
この4つのマーク何かと思ったら裏ラベルにも同じマークがありました。
何かの歴史を表してるのか? 微妙に順番が違うのはなぜ?(笑)

Alc.14%。
透き通ったルビー。エッジ微かにオレンジかかってます。
IMG_2520

ラズベリー、プラム、チェリー。
そして、佃煮香って呼んでますが(笑)、
上等ブルゴーニュの貫禄の香りに同義。
甘み感じるアタックと思いきや、やっぱり辛口。
きれいな酸が甘みに思わせるようです。
複雑味がありますが、サラッとした軽さもあります。
と思うと、余韻に入る前に喉越しに心地よい苦味も出てきて、
なんだかんだでフィニッシュにかけて絶妙のハーモニーが完成。

おお、またうまいドイツのピノを発見してしまいました。
都光から5,000円で出てるようなので、あまりお手頃ではないですが。
(僕はいつものリカマン30%OFFセールで買いました。笑)


*****


Allendorf
Quercus
Pinot Noir Trocken 2016

Rheingau
RRWポイント 93点


Mayschoss-Altenahr Ahr Spätburgunder 2016

やまやの店頭で、ドイツはアールのシュペートブルグンダーを発見。
アール(Ahr)はモーゼルよりまだ北に何かあったな~くらいの印象で、
いただいたことがありません。これは試してみなくちゃだわ。(笑)
ちなみに、SpätburgunderPinot Noirのドイツ語名で、Spät=遅い、
Burgunder=ブルゴーニュの(ぶどう)なので晩熟品種という認識のようです。


IMG_1867
なんともあっさりとしたラベル。作り手の名前が表に書いてません。
裏を見るとわかるのですが、Winzergenossenschaft(ワイン生産者協同組合)です。
創業は1868年と150年以上の歴史があり、452の会員合計で150haの畑を所有。


公式ページはこちら。よくできていますがドイツ語オンリーです。(笑)

しかも、ワインの紹介が全くなし。オンラインショップのページで兼ねるようです。

ショップサイトがこちら。ピノ・ノワールの最新ヴィンテージは2017年のようです。

「Ahr Spätburgunder trocken 2016」も辛うじて載ってましたがセール品です。
通常9.33ユーロのところ、25%オフの7ユーロポッキリです。(笑)
しかし、ラベルデザインが全く違いますね。今日のは輸出用かな?
醸造情報は乏しく、マロラクティック発酵をやってることと、
熟成がステンレスタンクと大樽(ユーズド)の併用ということはわかりました。
熟成期間は不明です。


ワイナリー訪問。相変わらずドイツはストビューがないので残念です。
eG01
アップされてる写真からピックアップしてコラージュしました。
立派な施設で、前を囲むようにアール(Ahr)川が流れています。
アール川はライン川の支流でボンとコブレンツの間くらいで合流しており、
この流域がアールという特定生産地帯(Bestimmtes Anbaugebiet)になります。

例によって、Google Map上で確認します。ドイツもライン川他、川に注目。
(アール川は細かすぎて書き込めてませんが、今日の作り手の前を通ってます。)
eG02
アールの主要品種はシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)ですが、
今日のワイナリーも所有畑の63%がシュペートブルグンダーだそうです。
ドイツの最南になるバーデン地域よりもコート・ドールの方が南なので、
アールは相当北の地域ということになり、かなり冷涼な気候と想像します。
この品種は冷涼な気候を好むと言いますが、この差が味にどう表れるんでしょうね。


ラベル平面化画像。QualitätsweinでTrockenの表示があります。
IMG_1847
イラストは何となく今の建物の面影があるような…。


さて、スクリュー回転。
IMG_1891
まあ、無印ですわな。

Alc.13.0%。
ルビー。割としっかり色は出ていますね。
IMG_1866

フランボワーズ、チェリー。
かすかにシーチキン。(笑)
でもこの香りの時は、滋味があるときが多いですからね。
辛口アタック。
酸はありますが控えめなのでいい感じです。
味の芯はしっかりしてますね。
複雑味もあって楽しめます。
「悪くないだろう」とぺこぱ風につぶやいてしまいました。

各地のピノがありますが、これはいい方のピノですね。
世界的に見てもほぼ最北端のピノなんですが…。


*****


Winzergenossenschaft
Mayschoß-Altenahr eG
Ahr Spätburgunder 2016
RRWポイント 91点


Joachim Flick Hochheimer Königin Victoriaberg 2016 Riesling Trocken

リースリングを物色していると、ちょっと派手目のラベルが目に入りました。
おまけにネックに鷲のマーク。VDP.エアステ・ラーゲ(VDP. Erste Lage)ですね。
ドイツでの1級畑に相当する格付けの銘醸畑ということです。思わずこれに決定。
あとでわかりましたが、英国ヴィクトリア女王の名前を冠した超有名畑でした。


IMG_1551
1845年に英国ヴィクトリア女王がこの地を訪れ、ワインにむっちゃ感動。
同年12月5日に証明書を発行し、畑に女王の名前をつけることを許可しました。
1854年にはラベルのイラストにある記念碑(現存)が建てられています。


今日の作り手、ヨアヒム・フリック家は2010年にこの畑を購入。モノポールです。
公式ページはワイナリー情報は豊富ながら、ワイン情報はショップページのみで貧弱。

・リースリング 100%
熟成は、40%はステンレスタンクで、60%はオークの大樽で5ヶ月のようです。


ワイナリーと畑の場所は突き止めました。黄色で示しています。
flick01
フランクフルトからライン川に注ぎ込むマイン川のほとりですね。
ここもラインガウになるんですね。よって、いつもより広域の地図です。

上の地図中の白い四角で囲った部分を拡大するとこんな感じ。
flick02
マイン川沿いの細長い畑がHochheimer Königin Victoriabergの畑です。
ラベルにも描かれている記念碑が川に向かって立っています。

フランクフルト空港の近くですが他にもいい畑がたくさんありそうですね。
出張時は空港とライン川沿いのヴィースバーデンまでの往復でしたから、
すぐ近くを何度も通っていたわけです。


ラベル平面化画像。美しいです。手描きのイラスト調なのも素敵。
IMG_1415
裏には英語でちゃんと畑名のいわれが書かれています。

なのに、何ですかこのインポーターシールの貼り方は。丸隠し…。
IMG_1414
頼みますよ~、モトックスさん。


さあ、抜栓ならぬ、スクリュー回転。
IMG_1549
VDPのエアステラーゲはこんな風にネックに表示。

VDPは「ドイツ高品質ワイン醸造家協会」で、1910年に独自に審査・認定を始め、
畑に格付けをしています。畑、テロワール重視のフランス式ってことですね。
写真にあるように、キャップシールのVDPロゴ(鷲のマーク)を入れた上で、
以下の等級を表記することになります。
・Gutswein(グーツヴァイン)・・・地域名ワイン
・Ortswein(オルツヴァイン)・・・村名ワイン
・Erste Lage(エアステ・ラーゲ)・・・1級畑ワイン
・Grosse Lage(グローセ・ラーゲ)・・・特級畑ワイン
 この特級畑からの辛口ワインには、特に、
・Grosses Gewächs(グローセス・ゲヴェックス)・・・“Grand Cru”
 と表記され、Qualitätswein trockenが併記されます。

Alc.12.5%。
しっかりしたイエローゴールドです。
IMG_1550

洋梨、花梨、めっちゃペトロールきますね。
パンドミー。樽は効いていますね。
キレのいい酸を乗せた辛口アタック。
青リンゴ的味わいは、コクもあってなかなかの貫禄。
喉越しから余韻にかけてもいい酸を楽しめる感じです。
ヴィクトリア女王ほどの感動なのかは定かではないですが。(笑)


*****


Weingut Joachim Flick
Hochheimer Königin Victoriaberg 2016
Riesling Trocken
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

Franken Müller-Thurgau trocken 2017

特徴的なボックスボイテルのボトルです。ドイツのフランケン専用でしたね。
以前同じ所のドミナを試してますが、今日は王道ミュラー・トゥルガウをいただきます。
そう、これもKALDIに置いてあるやつです。(笑)


IMG_1303
この「GWF」というのは「Gebietswinzergenossenschaft Franken」の略、
つまり、「フランケン・ワイン協同組合」ということでしたね。


公式ページはきれいですが、ショップ兼用、協同組合らしい感じです。
英語表示の切替ボタンを押すと、なんとGoogle翻訳されるという手抜きですが。(笑)

カルディで売ってるシリーズは一番下のレンジなのか公式ページには見当たりません。
まあ、ミュラー・トゥルガウ100%で、樽はないでしょうからいいんですけどね。

ミュラー・トゥルガウは、1882年にトゥルガウ出身のスイス人植物学者、
ヘルマン・ミュラー教授がドイツのガイゼンハイム研究所で開発した交配品種ながら、
今ではリースリングに次いでドイツで2番目に生産される代表品種になっています。
で、フランケンでは、土着のシルヴァーナーを抜いて一番生産される品種です。
<*2017年データ:Müller-Thurgau (25.9%)、Silvaner (24.3%)、Bacchus (12.2%) >

ミュラー・トゥルガウはリースリングxシルヴァーナーの交配種など諸説ありましたが、
最新の解析では、リースリングxマドレーヌ・ロワイヤルの交配種と判明しています。
(マドレーヌ・ロワイヤルは、ピノ・ノワールとトロリンガーの交配品種)


ワイナリー訪問といきたいですが、協同組合なのでどこへ行けばよいやら。(笑)
2,100の生産者が会員で、総畑面積も1,200ヘクタールあるそうで。
Frank01
ドイツワインのサイトからフランケンの風景を貼ってお茶を濁します。


ついでにフランケンをもう少し深堀りしておきます。
やはり「川起点」で考えます。マイン川がフランケンを貫いてますね。
シュヴァインフルトから大きく蛇行してフランクフルトの手前までの河畔です。
Frank02
フランケンは大きく3つのベライヒに分類されます。
一番西側、フランクフルト寄りが、
Mainviereck(マインフィアエック/四角地区 )
真ん中のヴュルツブルクを含む三角形の地帯が、
Maindreieck(マインドライエック/三角地区)
一番東側、四角でも三角でもないのが、(笑)
Steigerwald(シュタイガーヴァルト )

ややこしいのが、これ以外に、タウバー川沿いのベライヒが、
Tauberfranken(タウバーフランケン)といってバーデン地方に属します。


ややこしついでに、13あるドイツの特定生産地帯(Bestimmtes Anbaugebiet)を俯瞰。
ドイツワインの地図もあまりいいのがネットでころがってないんですよね。
German02
(いつか怒られそうですがお馴染みワインフォリーの地図です。)

これはまた違うやつで日本語ですが、なんだかクリソツ。
German01
みんな、あちこちパクりまくりなんでしょうか。
なんとなくわかりました? フランケンにあるバーデン、タウバーフランケンと、
バーデンのベライヒ、ボデンズィー近くのバイエリッシャー・ボーデンズィー


ボックスボイテルはラベル平面化撮影しなくても平面です。(笑)
IMG_0950
PrädikatsweinKabinettなので最低エクスレ度(果汁糖度)は67度。
(1リットルの水より何グラム重いか=1リットル当たりの糖度)
しかし、Trockenなので最高残糖分9g/l以下の辛口ワインに仕上げてあります。


さて、スクリュー回転。
IMG_1304
キャップは一応マーク入り。

Alc.11.5%。
イエローです。
IMG_1301

青リンゴ、華やかな香りは白ユリかな。
甘さは本当にかすかで食事に合わせるのに程よい印象。
ニュートラルなフルーティさを感じる味です。
飛び抜けた特徴がない感じですが、それが特徴とも言えそう。
あっさりなのに安っぽさがないのがいいですね。
後味もクリアでよろしい。


*****


Franken Müller-Thurgau
trocken 2017
Prädikatswein Kabinett
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01
--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

ワインBLOGランキングへ

にほんブログ村 ワインへ
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

メール:
saikin.photo の gmail.com

カテゴリー
タグ絞り込み検索
記事検索
最新記事 50(画像付)
月別アーカイブ
アクセス(ユニーク数)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:



PVアクセスランキング にほんブログ村
© All Rights Reserved.
無断複製転載禁止します。
  • ライブドアブログ