Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

プティ・シラー

Berton Vineyards Metal Durif 2018

DURIF」と書かれたオーストラリアワインを店頭で衝動買い。(笑)
デュリフ(Durif)は、カリフォルニアでプティ・シラーの名で知られています。
1880年頃、南仏で交配された品種ですが、フランスではほとんど残っておらず、
アメリカやオーストラリア、イスラエルに多いようです。
しかし、プティ・シラーがデュリフだと判明したのは1997年と最近ですから、
アメリカではプティ・シラー(Petite Sirah)のままでやってるみたいです。


IMG_1445
そこで疑問なんですが、オーストラリアは最初からデュリフと認識してたのかです。
アメリカは「何の品種かわかんないけどシラーっぽいからプティ・シラーにしちゃえ!」
とばかりに勝手に命名し、おまけにシラー(Syrah)のスペルを間違えるという、
アメリカ人らしいアホアホさを発揮しています。(プティ・シラーはPetite Sirah

オーストラリア人は最初からデュリフとしっかり認識して持ち込んだのでしょう。
でなきゃ、「DURIF」名のワイン作りませんもんね。エライぞオージー!
今日のワインを調べると、実は「Petite Sirah」名のバージョンが見つかります。
PSI
「Durif=Petite Sirah」ということが判明したのは、前述のように、
1997年カリフォルニア大学デイヴィス校のラボのDNA鑑定によってですから、
それまでデュリフをデュリフとして栽培していたオーストラリア人が、
「へ~、これプティ・シラーと同じなんだ。」とそこで初めて結びついたはずです。
で、「これプティ・シラーで売った方が売れるかも?」ってことでしょうね。(笑)

因みに、デュリフは南仏のデュリフ博士シラープルールサン(Peloursin)を交配、
シラーにベト病に対する抵抗力をつけるのが目的だったようです。
博士はがんばって広めたそうですが、あまり受けなかったようでその後衰退します。
また、アメリカのプティ・シラーの10%ほどは、デュリフ(プティ・シラー)とシラーが
さらに交配されたもので、プルールサンのDNAは1/4クォーターになってるそうです。
逆に3/4がシラーなので、ほとんどシラーですよね。ほんとアメリカってカオスな国。(笑)


作り手はBerton Vineyards公式ページはそこそこの情報はありそうです。

1996年にバロッサ・ヴァレーとイーデン・ヴァレーの間のHigh Edenに畑を取得、
高評価を得ると、ニュー・サウス・ウェールズ州リヴァリーナ地区に拠点を構え、
CoonawaraやPadthawayのあるLimeston Coastにも生産地を広げ急成長しています。

今日のワインはビッグ・リバーズ地域のリヴァリーナ地区の畑からのデュリフ100%。
Big Rivers地域は、New South Wales州のモラムビジー川(Murrumbidgee)と
ラックラン川(Lachlan)に挟まれた広大な地域で、Riverinaはサブリージョン。

ブドウは除梗・破砕されステンレスタンクで醸造、マロラクティック発酵まで行われ、
フレンチオーク樽に移され約4ヶ月の熟成をさせます。


さあ、イェンダ(Yenda)という町にあるワイナリーを訪問。
Berton01
なかなか規模の大きいワイナリーです。

公式ページのREGIONのところに所有畑の詳しい説明がありますが、
オーストラリアのかなりの広範囲に渡ってることがわかります。
Berton02
Berton Vineyardsの場所はBig RiversのRiverina地区。地図上に示しました。
BarossaやLimeston Coastにも畑を持ってます。(黄色で示しました。)
遠くないのかな?


ラベル平面化画像。
IMG_1261
メダルが並んでますが、いろいろ賞を取ってるようです。


さあ、スクリュー回転。
IMG_1443
オーストラリアですからスクリューですが、一応ワイナリーのマーク入り。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。雫は色付いてます。
IMG_1421

黒ベリー、チョコ、シナモン。
スモーキーな感じですね。
辛口アタック。
タンニンがしっかり効いた中にも、
酸味も乗った厚みのある味です。
シナモン・黒糖の風味もありますね。
余韻も後を引くんですが、最後に酸が少し強調される気がします。
フレッシュ感と思えば楽しめるんですけどね。

知ってるプティ・シラーの味とちょっと印象が違う気がします。
同じ品種でも、奥が深いですね〜。

あと、おいしいんではあるのですが、何故だか悪酔いする気がします。
いつもと同じ量を飲んでも、なぜかクラクラ酔いの回りが早いような。
なにか変なもの入ってる?(笑)


*****


Berton Vineyards
Metal Durif 2018
RRWポイント 90点


Ridge Lytton Estate Petite Sirah 2014

カリフォルニアワインが勝利した1976年のパリスの審判から30年後、
2006年のリターンマッチで、またも圧倒的点差で勝利したのがリッジです。
その勝利したワインはMonte Belloというカベソーブレンドでしたが、
今日いただくのは久々のプティ・シラーです。
お値段の差もありましたが、カリフォルニアワインなら、
ジンファンデルとかプティ・シラーをいただかないとね。(笑)


IMG_7399
リッジ共通のラベルデザインですが、ブルゴーニュ型ボトルになってます。
やはりプティ・シラーはシラーと同類の扱いなんですね。

プティ・シラーは長らくカリフォルニアの固有品種かと思われていましたが、
1880年頃南仏でシラーとローカル品種プルールサン(Peloursin)を交配した、
デュリフ(Durif)という品種と同一であることが1998年DNA鑑定で判明。
小粒なことから「Petite Sirah」とカリフォルニアで呼ばれるようになりました。
片親がシラーですから、当初からシラーの特徴を色濃く持っているという
認識があったんでしょうね。
(綴りがSyrahとPetite Sirahでは違ってます。アメリカ人らしいです…)


さて、ワインを調べます。
リッジはなんと日本の大塚製薬株式会社が1986年に取得して所有しています。
なので、日本語の公式ページがあります。
しかしながら、今日のプティ・シラーが載ってなかったりしますので、
英語の公式ページを参照します。さすがに内容充実。

セパージュはプティ・シラー100%。
過去のヴィンテージではジンファンデルを少しブレンドしてたりもします。
樽熟は、新樽率20%のアメリカンオークで14ヶ月です。
(残り55%は1~2年落ち、25%は3年落ち)


リッジの醸造家と言えば、CEO兼最高醸造責任者だったポール・ドレーパー氏。
2016年に80歳を迎え、引退し会長職に退いています。
今日のワインは2014年なので現役時代に醸されたものですね。
氏は今もモンテベロ・リッジの頂上に家を持ち家族と暮らされているそうです。


さあ、ワイナリー訪問です。
RidgeLytton01
ソノマ・カウンティですがかなり北の方にあります。

実はリッジは2カ所拠点がありまして、もうひとつがモンテベロ。
RidgeLytton02
サンノゼ近くのApple社でも有名なクパチーノにあります。
2つのワイナリーはなんと車で2時間以上離れています。


ラベル平面化画像。
IMG_7393
「Dry Creek Valley」は、リッジのリットン・スプリングスの畑がある所です。
後で気づいたのですが、先日飲んだコッポラ・ワイナリーのすぐ近く。


さて、抜栓。
IMG_7401
う~ん、キャップシールもコルクの刻印もシンプル。

Alc.13.9%。
濃いガーネット、涙は色付き。
弱め黒ベリー。
樽香か?ブレタノマイセス?っぽい重い複雑な香りがします。
辛口アタック。
特徴的なタンニンに包まれている味は凝縮感があってよろしい。
喉越しの厚みはタンニン込みで非常に心地いいです。
余韻もじんわり。うま~い。

確かに知っているプティ・シラーっぽい風味を感じますが、
作り手が上手いと美味いプティ・シラーになることがわかります。
パーカーおじさんは90点だそうですが、
もうちょっと今日の評価は高いです。


*****


Ridge Vineyards
Lytton Estate Petite Sirah 2014
RRWポイント 92点


Carmen Gran Reserva Petite Sirah 2013

カリフォルニアのコナンドラムというワインを飲んで、
プティ・シラーについてちょっと勉強しました。
ジンファンデルのように固有品種として広まり、
DNA鑑定で本当の親が判明するというドラマチック(?)なやつです。
それから、いろんなワインをながめていると、
メキシコにもチリにもプティ・シラーのバリエタルがあるんですね。
これが果たしてカリフォルニアから来たのか、
フランス本国のデュリフ(Durif)なのか興味は尽きません。


IMG_4525


今日はいつもの「やまや」さんで見つけたチリのプティ・シラーです。
カルメンのグラン・レセルバですが、
なぜかこのプティ・シラーは公式サイトには載っていません。
よって詳細情報がわからないのですが、
そんなときは裏ラベルの情報に頼るしかありません。


IMG_4526


う~ん、オーク樽で12ヶ月熟成ぐらいしかわかりませんね。
あと、表ラベルの綴りが「SYRAH」となっているのが間違いで、
正しくは「SIRAH」だというのが裏ラベルでわかります。
まあ、もともとはアメリカ人が「Syrah」と書きたかったところを、
間違えたのが原因だとは思いますがね。(笑)

さて、お味の方は…。
濃い濃いガーネットです。
黒ベリーにちょっと青野菜。
カルメネールを思わせるような香りです。
アタックは、甘・爽やかです。
でもすぐに来るタンニンは、シラーっぽい太め・重めです。
やはり前と同じで、タンニンが特徴的な品種です。
後味でけっこう酸味もあるのがわかります。
これを最初に「甘・爽やか」と感じたのだと納得。
でもいい感じの余韻ではありません。
薄っぺらくも感じるし…。


*****


Carmen Gran Reserva Petite Sirah 2013
RRWポイント 84点


Conundrum Red 2014

ナパのカベソーで有名なケイマス・ヴィンヤードが、
別ブランドでいろんなセパージュにチャレンジしています。
そのひとつがこの「コナンドラム」です。
「Conundrum」は「謎」という意味。
セパージュ詳細は公表されていません。
「飲んでみて、何のブレンドか当ててみな」ということです。
アメリカっぽい発想ですね。面白いワインです。


Conundrum


実は、公式サイトからダウンロードできるテイスティングノートに、
「プティシラー」「ジンファンデル」「カベソー」主体にブレンドしてますと、
ネタばれが書いています。ダメじゃん。(笑)
まあ、比率は不明ですが。
後で試飲結果を書きますが、おそらく大半がプティシラーではないかと思います。
よって、本記事のカテゴリーのために「プティシラー」を新設しました。
ただ、この品種、濃い色で凝縮感のある非常に強いタンニンが持ち味だそうで、
ジンファンデルのブレンドパートナーとして使われることが多いそうです。
カテゴリー新設しても、
この先あまりプティシラー主体のワインをいただくことはないような気はしますが。(笑)

このワインを飲んでみた印象は、「シラー」っぽい、です。
プティシラーっていうぐらいですから、シラーの親戚かと調べるとビンゴです。
長らくカリフォルニアの固有品種かと思われていましたが、
南仏で1880年ごろ、シラーとローカル品種(Peloursin/プルールサン)を交配した、
「Durif/デュリフ」という品種と同一であることが1998年のDNA鑑定で判明したそうです。
小粒なことから「Petite Sirah」とカリフォルニアで呼ばれるようになったようですが、
当初からシラーの特徴を色濃く持っているという認識があったんでしょうね。
(綴りが、SyrahとPetite Sirahは違ってますが、アメリカ人らしい…)

さて、抜栓(スクリューキャップです。)。
Alc.15.2%。今までで最高値かも。
超パワフル・フルボディーの予感。
濃い濃い赤紫。涙も色づいてます。
樽香、黒ベリー、スパイスの順で来ます。
口当たりで派手なタンニンを感じますが、「うまい」です。
きつい収斂性はなく「渋み走ったうまいヤツ」とでも言っておきましょう。
ヘビー級の重口ながら、今晩のミートローフにバッチリ合いました。
余韻もタンニン効きまくりですが、いやじゃない。
後味にビターチョコっぽい感じが残るのが、いかにもシラーっぽいです。


*****


Conundrum Red 2014
RRWポイント 89点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

ワインBLOGランキングへ

にほんブログ村 ワインへ
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

メール:
saikin.photo の gmail.com

カテゴリー
タグ絞り込み検索
記事検索
最新記事 50(画像付)
月別アーカイブ
アクセス(ユニーク数)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:



PVアクセスランキング にほんブログ村
© All Rights Reserved.
無断複製転載禁止します。
  • ライブドアブログ