Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

カベルネ・フラン

Famille Berrouet Herri Mina 2016 Irouleguy

「エリ・ミナ」という名の、フランス南西地方、AOCイルレギーのワインです。
実は昔、漫画「ソムリエール」で登場、興味を持ったので探したことがあります。
当時は手に入れられず断念したのですが、今更ながらネットでゲットしました。
このワイン、ペトリュスの醸造責任者を44年間努めたジャン・クロード・ベルエ
(Jean‐Claude Berrouet)さんが家族(息子)と作っているワインのひとつです。


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ジャンさんが作る、Château SamionVieux Château Saint Andréといった、
ポムロール周辺のペトリュスにも通じるようなメルローのワインは試しました。
どちらもすこぶるうまく、両方ともリピート買いしてストックしています。

しかし、このエリ・ミナは遠く離れたAOCイルレギーということもあり特別です。
なぜなら、ジャンさんのルーツはバスク地方にあり、幼少期をそこで過ごしているのです。
「Herri Mina」はバスクの言葉で「郷愁」、故郷に対するホームシックの意味です。

ジャンさんは1992年サン・ジャン・ピエ・ド・ポール(Saint-Jean-Pied-de-Port)に
わずか4.5エーカー(1.8ha)の土地を取得、1998年に白ワインをリリースします。
2004年からはカベルネ・フラン100%の赤もリリース。まさに漫画で見たこれです。
HerriMina03
(漫画「ソムリエール」第5巻、第31話「郷愁」より)
漫画のストーリーも、落語家に弟子入りしたフランス人が頑なに里帰りしないのを、
このワインで遥か祖国への郷愁を掻き立てさせる...というようなものです。(笑)

しかしながら、ジャンさんが家族でプライベートワイン的に作ってるものなので、
シャトー・サミオン他もそうですが、情報の載った公式サイトが存在しません。
ネット情報では、
・カベルネ・フラン 100%
AOCイルレギーではカベフラもカベソーも使えますが、通常はタナ主体で、
カベフラ100%というのは珍しいようです。
樽熟はフレンチオークのバリックで20ヶ月です。


裏ラベルに「SARL Étienne BRANA」元詰めと書いてあります。
ワインはFamille Berrouet名ですが、醸造は地元のワイナリーに任せてそうです。
よって、ネットで大捜索をしたところ、概要が見えてきました。
エティエンヌ・ブラナという地元のワイナリーの息子ジャン・ブラナさんは、
地元の学校でジャン・クロード・ベルエさんの親友だったそうです。
ジャン・ブラナさんは今も醸造のアドバイスをもらったりする仲だそうで、
親交を続ける地元の親友のおかげで作れたワインということが言えそうです。

サン・ジャン・ピエ・ド・ポールのエティエンヌ・ブラナを訪問。
HerriMina02
ここで醸して瓶詰めしてるんですね。もしかしたら畑のお世話も...。(笑)
カベフラの畑はわずか0.9haで4樽(1,200本)しか作られないそうです。

一応Étienne BRANAの公式ページを貼っておきます。

ただし、エリ・ミナのことは全く書いていませんので悪しからず。(笑)


いつものGoogle Mapで南西地方とAOCイルレギーを俯瞰しておきます。
HerriMina01
過去に作った地図はAOCイルレギーが切れていたので、今回大幅に延長。(笑)
スペインとの国境をまたぐ、バスク地方とAOCイルレギーとの位置関係に注目。

汎用の地図も上げておきます。
HerriMina04
南西地方は範囲が広すぎる上に、各地で品種や特徴もいろいろ違うし、
ひと括りにするのはどうかと思ってきますね。


エチケット平面化画像。
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紋章の周りの一節は「秋が来ない夏の夢」という意味が書かれていて、
詩人であったジャン・クロード・ベルエの御父上の詩からの引用だそう。
まさに思い入れたっぷりのプライベートワインですね。


さあ、抜栓です。
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コルクも平面化すると…
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エリ・ミナ、ドメーヌ元詰めとなっています。(笑)

Alc.13.5%。
赤味強めのガーネット。
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カシス、チェリー。
マロンのペーストの香ばしさのような感じも。
辛口アタック。
程よい酸味があります。
厚みのある味ではないですが、
上品な(あっさりした)メルローのように感じます。
カベフラなら相当うまいカベフラです。
産地は南の方なのにクールな風味があり、
ロワールの当たりのカベフラも連想します。
余韻はあっさりながら、いいバランスが続きます。

ポムロールのメルローとは別ジャンルのうまさを感じます。
ジャンさん、プライベートワインでも手抜かりなしです。


*****


Famille Berrouet
Herri Mina 2016
AOC Irouléguy
RRWポイント 92点


La Fleur de Boüard Cabernet Franc 2011 Lalande de Pomerol

サン・テミリオンPremier grand cru classé (A)(第一特別級A)に2012年昇格した、
シャトー・アンジェリュス(Château Angélus)のオーナー、ユベール・ド・ブアール氏
(Hubert de Boüard de Laforest)が、1998年にラランド・ド・ポムロールのシャトーを購入。
ラ・フルール・サンジョルジュ(La Fleur Saint Georges)というところでしたが、
氏の名前を付けてラ・フルール・ド・ブアール(La Fleur de Boüard)に改名したそうです。


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ここのワインは通常メルロー主体にカベフラ、カベソーをブレンドという、
ボルドー右岸タイプなのですが、今日のワインは「CABERNET FRANC」。
2010~2012年の3年だけ、通常のブレンドとは別に、カベフラ他3品種を、
モノセパージュで醸したシリーズを限定生産したそうです。
そう、その限定生産のカベフラの2011年が今日のワインという訳です。
年間生産2400本の稀少な限定版なので、おいしくてもリピート難しそう。(笑)


公式ページシャトー・アンジェリュス同様カッコよくできています。

残念ながら限定リリースの今日のカベフラ・モノセパージュは載っていません。
仕方ないのでネット情報から。
・カベフラ 100%
樹齢25年、区画ごとにステンレスタンクで発酵。
新樽率75~80%で18~24ヶ月熟成。(MLFは樽内で行う。)


さあ、ラランド・ド・ポムロールのシャトー訪問です。
Fleur01
ネアック側にあり、この前飲んだシャトー・シオラックもご近所。(車で5分。)
立派な建物を建てて、ここでホテルもやってるようです。

はい、恒例、Google Mapで位置関係を確認。
Fleur02
ラランド・ド・ポムロールでもモンターニュ・サン・テミリオンとの際です。
また、同じオーナーであるサン・テミリオンのシャトー・アンジェリュス
(Château Angélus)も書き込んでます。ご確認を。


エチケット平面化画像。
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通常ブレンドは「Cabernet Franc」の所が「Lalande de Pomerol」になってます。
それ以外のデザインは同じです。


さあ、抜栓。
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上等ワインの部類ですから、キャップもコルクもシャトー専用品。

コルクも平面化。
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ミレジムはちゃんと横に入ってます。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。エッジがかすかにオレンジ。2011年ですからね。
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黒ベリー、なめし革、腐葉土…ブレタノマイセスですね。
果実香は飛んじゃってる感じなのでダメな人はダメかも。
パーカーおじさんは好きな感じかもしれません。(笑)
辛口アタック。
重厚なくらいの構造感と複雑味を感じます。
なめらかなタンニンながら喉元に軽い収斂性あり。
後味も引き続き重厚感ある重みが続き、いい感じなのですが、
やはり、ちょっとブレタノマイセス感も続くのが気になります。

評価が人によって分かれるでしょうが、僕はOK。(笑)


*****


La Fleur de Boüard
Cabernet Franc 2011
Lalande de Pomerol
RRWポイント 92点


Beau Pressoir Cabernet Franc 2017 Pays d’Oc

カルディで1000円ほどのとってもお手頃ワインなんですが、
ラングドックカベルネ・フランというのに惹かれました。
カベルネ・フランのモノセパージュはいつもロワールのが多いですから、
たまにこんなのを見つけると思わず手が出てしまいます。


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Beau Pressoirは「美しいぶどう絞り機」って意味でしょうか。
イラストに昔ながらのワインプレス機が描かれています。


作り手は、Les Producteurs Réunis à F34360 Cébazanとありますから、
フランスによくあるワイン生産者の共同組合ですね。
セバザン(Cébazan)はサン・シニアン(Saint-Chinian)近くの町です。
ワイン生産者組合としての公式ページはなさそうですが、
セバザンの町の公式ページにコンタクト情報が載っています。

というわけで、ワイン情報なし。カルディのサイトでも金賞受賞(笑)くらいの情報。
まあ、カベルネ・フラン100%らしいので、それでOKとします。


ワイン生産者組合だとしても、恒例の作り手訪問しますよ。
StChinian03
田舎の大きな古びた建物です。直売もやってそうですね。
場所がAOCサン・シニアンですから、今日のIGP Pays d'Oc以外にも、
AOC Saint-ChinianAOC Minervoisも出してるようです。

ラングドック全体からするとこの辺りになります。
StChinian01
AOC Saint-ChinianとAOC Minervoisは隣接してますね。
この辺りの作り手が集まった協同組合だと思われます。

お手製の地図は見にくいのでネットでの拾い物地図も上げておきます。
StChinian02
ラングドック・ルシヨンのいい地図ってあんまりないんですよね。
またGoogle Map地図を作り直したいとは思っています。(笑)


エチケット平面化画像。
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金賞はドイツのBerliner Wein Trophyのものですね。


さあ、スクリュー回転。
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無印キャップ! しかたないですね。(笑)

Alc.13%。
ガーネット。涙は形はっきりしないやつです。
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黒ベリー、赤ベリーっぽいのも香ります。
シナモンかリコリスも。
うまげな辛口アタック。
軽めですが複雑味も感じ飲みやすいです。
タンニンはなめらかで余韻に好影響。
総じて軽さを感じるんですが薄っぺらさはなく、
素性はすごくいいと思います。
値段的にはとっても「偉い」と思われます。


*****


Beau Pressoir
Cabernet Franc 2017
Pays d’Oc
RRWポイント 89点


Domaine des Hautes Troglodytes Saumur Champigny 2016

ローテーションにカベルネ・フランのモノセパージュがあると、
毎日の食事に合わせる時に前からうまくいくことが多かったので、
常備しておかなきゃなと最近は結構探します。
やまやでソーミュール・シャンピニーを発見。カベフラ100%のはず。
ロワールの赤じゃ、シノンやブルグイユなどと並んで最良のひとつです。


IMG_0605
やまやのロワールなのでジョセフ・ヴェルディエの傘下のワイナリーです。


公式ページはこれになるんでしょうね。

いずれにしてもここにはあまりたいした情報はありません。
・カベフラ 100%
ステンレスタンクで熟成、くらいがネットでわかる情報です。
作り手のオート・トログロディット(Domaine des Hautes Troglodytes)は、
クラリス&ローラン・マシェット(Clarisse et Laurent MACHET)さんが、
親から引き継いで運営しているドメーヌで、Souzay-Champignyにあります。


スゼ・シャンピニーのドメーヌの場所をつきとめました。
Champigny01
ストビューで前の通りに入れず、証拠の看板と共に遠目に眺めます。
スゼ・シャンピニーは内陸側のシャンピニーの町まで細長いのですが、
このドメーヌは一番ロワール川にあって、畑もこの辺りらしいです。

AOCソーミュールでもカベフラの赤は作られますが、ロワール川寄りの、
8つの村がAOCソーミュール・シャンピニーを形成し、質も一段上です。
Champigny04

こんな地図もネットで拾いました。
Champigny03
川沿いで、内陸(AOCソーミュール)よりテロワールがいいんでしょうね。

ソーミュール・シャンピニーの公式ページらしきところにあった画像。
Champigny05
ポップな感じでソーミュール周辺の8つの村の名前が確認できます。
1957と書いてありますが、1957年にAOCに認められています。
(読みやすいようにテキストをまわりに打ち込んでいます。)

同じサイトにGoogle Mapに作り手の所在をインポーズしたものがありました。
Champigny02
白マルが今日のオート・トログロディットの場所です。

ついでにいつもの自作ロワール地図も貼っておきます。
Champigny06
少々粗が見えてきました。そろそろ作り直さないといけませんね。(笑)


エチケット平面化画像。
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Gilbert & Gaillardの金メダルシールは裏ラベルの上に移動させました。


さあ、抜栓。
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Vinotopの合成コルクです。

Alc.12%。
ガーネット。
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黒ベリー、チェリー、ミント。
かすかにメトキシピラジン?
辛口アタック。
クールですが味の厚みはしっかりあります。
タンニンもなめらか。
酸は感じますがクール感演出しています。

ロワールのカベフラの王道の味です。
いや、平均以上のうまさかも。
和食にも合うし、カベフラはいい仕事をします。


*****


Domaine des Hautes Troglodytes
Saumur Champigny 2016
RRWポイント 92点


Bedell Cabernet Franc 2016 North Fork of Long Island

ニューヨーク近くに住んでいた頃、近くのワイナリーは結構まわりました。
なのでアメリカ東海岸のワインのレベルが実は高いことを知っています。
しかしロングアイランドまでは足を延ばせてないんですよね~。
今日はそんなロングアイランドのカベフラ、モノセパージュをいただきます。


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Bedell。1980年創業。東海岸ワインのベンチマークとも評される、
実力派ワイナリーのようですね。知らなかったな~。


公式ページは立派なのですが、ワイン情報はやっぱりのショップ兼用。

まあ、カベフラ100%はわかってます。自然酵母使用とも書いてますね。
樽熟はフレンチオークの旧樽を使っていますが期間が書いていません。
香り付け抑え目で品種本来の良さを生かしてるようです。
小売価格は45ドルと、そんなに安いワインではないですね。


早速、ロングアイランドにあるワイナリーを訪問してみます。
BedellCellars01
すぐ近くに建物があるんですが、木立に隠れて通りからは見えません。(笑)
ロングアイランドの先の方は多くのワイナリーが軒を連ね、辺り一面ブドウ畑。
アメリカのボルドーってどこかに書いてましたが、まさにそんな感じ。

North Fork of Long Island AVAの位置を確認しておきましょう。
BedellCellars02
ロングアイランドのまさにフォーク状になってる先んちょです。
緯度的には南仏やイタリアの銘醸地と大差ないあたりです。
このAVAは、栽培される黒品種ではカベフラが一番多いようですね。

昔住んでいたのがニュージャージ州側のパラマス(Paramus)で、
家からこのBedellに行こうとすると車で2時間半の距離です。
ちょっと躊躇する距離ですね。(笑)


ラベル平面化画像。
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インポーターシールは透明で控えめなやつが裏ラベルを隠さないところに。
IMG_9948
これはインポーターの良識を感じますね。


さあ、抜栓。
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ワイナリーのマークが入ったキャップシールとコルク。

コルクは合成コルクのDIAM10。
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DIAM10は10年耐用ですから、上等なのを使ってるってことですね。

Alc.11.8%。
濃いルビー。ピノの雰囲気です。
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カシス、ブラックベリー、チェリー。
ピーマン系の香りも。
モノセパージュだし、なんとなくロワールのカベフラの雰囲気。
酸味が乗った風の辛口アタック。
やはり冷涼地域のような冷たい感じがありますね。
そんなのを感じつつも、味の芯はしっかりとあります。
最初感じた酸は極々薄いもので、
この味わいを演出してくれていることに気づきます。
ロワールの上等カベフラの雰囲気が出てるんじゃないでしょうか。
余韻も続き、甘みも出てくるんですが、これも旨味ですよね。

狙い通りタンドリーチキンにめちゃ合いました。
カレー風味にカベフラ。これ僕の法則のひとつです。(笑)


*****


Bedell Cellars
Cabernet Franc 2016
North Fork of Long Island
RRWポイント 90点


Domaine Lorieux Bourgueil 2017 Cuvée de l’Humelaye

やまやでロワールのカベフラを探しました。
今日はシノンじゃなくてブルグイユといきましょう。
白をあまり好まないボク的なマリアージュの法則は、
中華とソース味にはピノ・ノワール、和食にはカベフラです。(笑)
というわけで、結構重宝するロワールの赤。お試しあれ。


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木の皮のようなエチケットに牡鹿のイラスト。不思議な雰囲気です。

ドメーヌ・ロリューなる作り手はいくつかあってどれだか不明。
裏ラベルに、生産者は「Joseph Verdier」とありました。
早速公式ページを見てみると確かにこのワインが載ってます。
ただし、ワイン自体の詳細情報はなし。
まあ、カベルネ・フラン100%で樽なしってところでしょうか。


このジョセフ・ヴェルディエなるところへ行ってみます。
Bourgueil01
ブルグイユから随分離れていると思ったら、傘下にいくつも生産者がいて、
ロワール中でワインを作っている会社でした。
それこそ、ナントのミュスカデからアンジュ―・ソーミュール、
トゥーレーヌの赤・白・ロゼ・ムスー、プイィ・フュメ、サンセールまで。

よくよく読むと、傘下のドメーヌ・ロリューはブルグイユとその隣の
サン・二コラ・ド・ブルグイユに14haの畑を持っているとあります。
オーナーがミッシェルとジョエル・ロリュー夫妻で、2005年から
息子のジェレミー・ロリューが引き継いでいると説明がありました。
これを手掛かりにドメーヌ・ロリューを探してみると…。ビンゴ!
Bourgueil03
間違いありません。公式ページに全く同じ説明がありました。
つまり、JoëlleとMichel Lorieuxが息子のJérémyと云々というくだりです。

広域地図でブルグイユ周辺と共に、この作り手の位置を確認しておきます。
Bourgueil02
ブルグイユの西隣がサン・二コラ・ド・ブルグイユというAOCです。
このドメーヌはここにも畑を持っているということでしたので、
AOC Saint-Nicolas-de-Bourgueil版があり、なんと牝鹿のイラストです。
domaine-lorieux-les-barbeaux-2016-saint-nicolas-de
(公式サイトから拝借した写真なので画質悪いですが…)

これが今日のブルグイユのエチケット平面化画像。
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う~ん、牝鹿バージョンも試したくなりますね。
公式サイトにもテロワールが違うと書いてます。(牝鹿の方が軽いそう)

そうそう、「Cuvée de l’Humelaye」というのは畑名に違いないです。
調べたら、またビンゴ。車で10分ほど東へ行ったところでした。
L'Humelaye
しかし、有名じゃない普通のワインを調べるのは楽しいですね。

「金メダル取りましたシール」(笑)は別撮りしておきました。
IMG_8723


さてさて、抜栓。
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「ロワール渓谷」とだけ書いたシンプルな合成コルク。

Alc.12.5%。
ガーネット。
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ラズベリー、木苺、ココアかな。
あっさりめの辛口アタック。
軽めですが、味の芯はあります。
サラッとした酸味が全体に居ますね~。
この酸は余韻でさらに出てきます。
特徴ないんですが、これが和食に合うんですよ。

しかし、
AOCサン・二コラ・ド・ブルグイユはさらに軽いのか…。


*****


Domaine Lorieux
Bourgueil 2017
Cuvée de l’Humelaye
RRWポイント 87点


Le Mortelle (Antinori) Poggio alle Nane 2015

ちょっと前にアレグリーニがボルゲリで作るカベフラ100%を試しました。
今度はアンティノリが醸すカベルネ・フランです。
イタリアの大御所はカベフラのポテンシャルは半端ないと思ってるようです。
冷涼なロワールなどとは違ったカベフラを味わわせてくれるのは確かです。
面白いですね~。興味が尽きません、ワインの世界は。


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「Maremma Toscana DOC」です。2011年にIGTから昇格したそうです。
比較的新しいDOCですが、アンティノリが進出すると昇格するんでしょうか?
(ちなみにアンティノリが「Le Mortelle」を取得したのは1999年。)


公式ページはアンティノリのサイトの中。
ミレジムごとにデータシートまで完備している割には、
その中身に情報が少なすぎでセパージュわからず。
樽熟はフレンチオークの小樽で16ヶ月です。

セパージュはネット上探し回るも、これぐらいしか情報なし。
・カベフラ 80%
・カベソー 10%
・カルメネール 10%
カベフラ主体で、カルメネールを少々ブレンドしてるのは間違いないようです。
カベルネ・フラン主体でやるのも面白いですが、カルメネールも興味深いです。
イタリアではフランス本国よりカルメネールに注目する作り手が多そうですね。

ここで困ったことが一つ。
このワイン、「Maremma Toscana Rosso DOC」なのですが、
マレンマ・トスカーナDOCの規定によると、「Rosso」であれば、
サンジョヴェーゼを40%以上使わないといけないようです。
このセパージュがクリアするのは「Maremma Toscana Cabernet DOC」のみで、
カベルネ・フランかカベルネ・ソーヴィニヨン、もしくは両方で85%以上です。
イタリア特有のいい加減さでしょうか。
トスカーナのDOCは元々ユルユルなものが多いですが、
それにも当てはまらない表示というのは気持ち悪いですね。(笑)


これがアンティノリが取得したイタリアのワイナリーを示す地図です。
Mortelle01
プルノットトルマレスカラ・ブラチェスカなどすでにお馴染みです。


ワイナリー訪問。テイスティングイベントやってるお庭ですかね。
Mortelle03

公式ページから拝借した写真ですが、裏手がすごい基地になってます。
Mortelle
近代的! さすがアンティノリ。投資が半端ない気がします。

ワイナリーの場所はトスカーナ州南部、マレンマ地方です。
Mortelle02

トスカーナDOC地図で見るとこんな感じです。
Mortelle2
州南部のかなり広い地域になりますね。


ラベル平面化画像。
IMG_8360


さあ、いただいてみましょう。
Alc.14%。濃いガーネット。
IMG_8365

赤ベリー、黒糖、クッキー?
知っているカベフラとも違う独特で複雑な香りです。
甘さを感じる辛口アタック。
タンニンに黒糖感の風味が絡んでる感じがします。
味の中心を見つけるまでに酸味がかなりあるのに気づきます。
味の厚みは一応あるんですが、外野に掻き消されてる感じです。
余韻前にタンニンが再度目立ってきますね。
これはフィニッシュまで絡んでくるので、ちょっと出すぎですね。
余韻は普通にいいのに、ちょっと残念。

パーカーおじさんは90点だそうですから、
そんなに悪くないのは認めます。


*****


Le Mortelle (Antinori)
Poggio alle Nane 2015
RRWポイント 87点


Poggio al Tesoro Dedicato A Walter 2011 Bolgheri Superiore

アレグリーニも手広くて、本拠地ヴェネト州を飛び出し、
San Poloを取得しブルネッロ・ディ・モンタルチーノを出してましたね。
これに先立つこと6年前の2001年には、ボルゲリに「Poggio al Tesoro」を設立、
スーパー・タスカンにチャレンジしていたことを知りました。
そこでカベソー主体「Sondraia」やシラー主体「Mediterra」を作ってますが、
今日のは、なんとカベフラ100%という、「Dedicato a Walter」です。


IMG_8357
Poggio al Tesoro設立に関わった亡きヴァルテル・アレグリーニを称え、
「ヴァルテルに捧ぐ」というワインの名前になっています。


ポッジオ・アル・テゾーロの公式サイトは、
アレグリーニのサイトからリンクされてますが、
アレグリーニ公式サイト日本語に切り替えると、
まったく別モノのようなサイトになってることに気づきました。
とにかく豊富な情報はありがたいです。

セパージュは、カベフラ100%です。
フレンチオークのバリック新樽で24ヶ月の熟成。

日本語サイトでは、このワインはIGTトスカーナとなってますが、
ラベルを見るとDOCボルゲリ・スペリオーレです。
いつのまにか昇格しているみたいですね。

DOCボルゲリ公式サイトに詳しい定義があったので、
それぞれちょっと調べてみます。

<DOC Bolgheri>
・0~100% Cabernet Sauvignon
・0~100% Merlot
・0~100% Cabernet Franc
・0~50% Syrah
・0~50% Sangiovese
・30%以下 補助品種(Petit Verdot他)
・最大収量:90 hl/ha
・リリースは収穫の翌年の9月1日以降。
 
<DOC Bolgheri Superiore>
・0~100% Cabernet Sauvignon
・0~100% Merlot
・0~100% Cabernet Franc
・0~50% Syrah
・0~50% Sangiovese
・30%以下 補助品種(Petit Verdot他)
・最大収量:80 hl/ha
・収穫の翌年の1月1日から起算して2年は熟成させること。
 その内1年はオーク樽を使用のこと。

<DOC Bolgheri Sassicaia>
・最低80%以上 Cabernet Sauvignon
・最大収量:80 hl/ha
・収穫の翌年の1月1日から起算して2年は熟成させること。
 その内18ヶ月はオーク樽(225Lのバリック)を使用のこと。

こうして見ると、カベフラ100%の24ヶ月樽熟でも、
確かにDOCボルゲリ・スペリオーレをクリアしています。


ワイナリー訪問します。
Tesoro01
同じリヴォルノ県ではありますが、住所はボルゲリではないです。
サッシカイアから南下して車で15分くらいの距離ですが。


エチケット平面化(?)画像。この図柄は撮影が難しいです。
IMG_8359
だいぶんごまかしましたが、こんなものでお許しを。


さあ、いただきます。
Alc.14.5%。濃いガーネット。
IMG_8364

カシス、セロリ、香り少なめです。
辛口アタック。
味は酸味に包まれてますね。
厚みはあるんですが、やはりカベフラって感じ。
この酸は全然嫌味ではないんですが、始終そこに居ます。(笑)

喉越しと余韻のうまさは、知ってるカベフラではない印象。
カベソー系のうまさですね。
温暖な地域のカベフラは結構ポテンシャルありそうです。
全体として成立してるので楽しめました。
 

*****


Poggio al Tesoro (Allegrini)
Dedicato A Walter 2011
Bolgheri Superiore
RRWポイント 88点


Domaine de Haute Perche Anjou 2016

久々のロワールです。カベフラの辛口赤です。
以前記事に書いたのはトゥーレーヌ(シノン)ですが、
今日のはアンジューです。(あとで場所は確認しますよ。)


IMG_8027
ロワールのカベフラは和食に合うと思うので個人的に重宝しています。


公式ページはフランス語のみで情報量はまあ普通です。
セパージュはカベルネ・フラン100%。
熟成はステンレスタンクで、期間は明記なしです。
樹齢30年の木からリュット・レゾネで収穫したブドウだそう。


さて、ドメーヌ訪問します。
Anjou1
近づけるはずなんですが、Google Map上に画像が貼られてません。
珍しいバグだと思われますが、結局ちょっと離れた所から。
1966年創業の家族経営(パパン家)のワイナリーです。


さあ、場所を確認しましょう。まずはロワール全域です。
Loire01
アンジューは、シノンやブルグイユのあるトゥーレーヌ地区の下流。
同じくロワール川沿いです。ソーミュールと一緒に解説してることもありますね。

アンジューを拡大。
Loire02
「Coteaux-de-l'Aubance」のようなシュナンブランの白を作ってる
サブ・リージョンもあります。

今日のドメーヌはアンジェの町の南東、ロワール川南側です。
Loire03


エチケット平面化画像。
IMG_7955


さて、抜栓です。
IMG_8028
コルクはドメーヌ名入り。

平面化撮影しておきました。
IMG_8030

Alc.13.5%。
濃いルビーかな。
IMG_8025

フランボワーズ、フレーズ、かすかにキャンディっぽい感じ。
草っぽさも微妙にあります。
フルーティな辛口アタック。
味わいは薄っぺらくないのでOKです。
後から甘みを感じてくる気がしますが実は甘みはなさそう。
酸味も現れますが嫌味はなく爽やかに余韻へ入って行きます。
カレー味の肉じゃが(?)にベストマッチでした。(笑)


*****


Domaine de Haute Perche Anjou 2016
RRWポイント 87点


Château Roques Mauriac Damnation 2015

漫画「神の雫最終章マリアージュ」で紹介されていたようですが、
気になったのが、85%というカベルネ・フラン比率の高さです。
シャトー・ロック・モリアックのダムナシオンというワインです。
アントル・ドゥ・メール(Entre-Deux-Mers)のボルドーであれば、
普通はメルロー主体なんだと思いますが…はてさて。


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サンテミリオンのシュヴァル・ブランやオーゾンヌもカベフラ主体ですが、
それでも55%くらいです。


公式ページはなんとなく手作り感漂う洗練されてないタイプ。(笑)
オーナーのレヴュー夫妻(Sylvie et Vincent LEVIEUX)のサイトで、
他所有の2シャトーといっしょに載っています。
情報はしっかり載ってるので良しとしましょう。
セパージュは、
・カベルネフラン 85%
・メルロー 15%
樽熟は、新樽で16~18ヶ月だそうで。


シャトー訪問。木立が深く道からは覗けないので上空写真です。
Roques01
シャトーの写真は公式サイトから拝借しました。
モリアック(Mauriac)という町のロック(Roques)というところです。
シャトー名は住所そのままだったようです。
まさに2川(ドルドーニュとガロンヌ川)の間のアントル・ドゥ・メール
(Entre-Deux-Mers)に位置しますね。
1975年創設のまだまだ新しいワイナリーのようです。


エチケット平面化画像。
IMG_7722
なぜか奥様のシルヴィーさんの名前しか載ってませんね。
「Damnation」の意味を調べると「酷評」だそうです。
「ののしり」とか「地獄行き」なんて訳もあります。
皮肉かシャレでつけた名前なんでしょうね。


さて、抜栓。
IMG_7763
キャップ、コルクはボルドー安ワイン風情です。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。
IMG_7764

黒ベリー、チェリー、モカ。
甘み感じるアタック。
味の厚みは充分ですね。
それほど甘みが出過ぎるわけではなく、
そつなく楽しめそうです。
ロワールなんかのカベフラっぽくなく、
単純に「うまい」と思います。


*****


Levieux Vignerons
Château Roques Mauriac Damnation 2015
RRWポイント 90点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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