Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

 -- ボルドー

Château Prieuré Lichine 2015

メドック格付け第4級、マルゴーのシャトー・プリューレ・リシーヌです。
以前、セカンドのConfidences de Prieuré Lichine 2009を試しています。
なかなか良かったので今日はファースト。良年の2015年ならどうでしょう。
期待は高まりますね~。


IMG_2618
12世紀にヴェルタイユ修道院の僧侶たちが建てたカントナック小修道院で、
ブドウ栽培が始められたのが、シャトー・プリューレ・リシーヌの始まり。

その後、ワインの権威で評論家の故アレクシス・リシーヌ氏が1952年に取得し、
実際そこに住みながらシャトーを育て上げたとして知られています。
それまでプリューレ・カントナック(カントナック小修道院)だったシャトー名を、
自身の名前を付けて、今のプリューレ・リシーヌに改名もしています。

1999年にはバランド・グループ(Ballande Group)が取得、ミシェル・ロラン氏や、
ステファン・デュルノンクール氏をコンサルに招き、畑と醸造の更なる改良をしています。


公式ページは工事中。これは痛い。


代わりにインスタグラムに誘導され、写真はいいんですが、ワイン情報はなし。

仕方がないのでネット情報に頼るしかありません。

所有畑は70ha(78haとも)。作付けは複数のソースが以下としています。
(作付け)Cabernet Sauvignon 50%、Merlot 45%、Petit Verdot 5%

しかし、違うソースでは最新と思われる次の比率になってます。
(作付け)Cabernet Sauvignon 56%、Merlot 41%、Petit Verdot 3%
なぜこのデータが最新だと思うかというと、ミレジム毎のセパージュが、
一緒に2015年まで載ってたからです。(2012~2013は他データとも一致)

(2015)Cabernet Sauvignon 66%、Merlot 30%、Petit Verdot 4%(今日の)
(2014)Cabernet Sauvignon 65%、Merlot 30%、Petit Verdot 5%
(2013)Cabernet Sauvignon 70%、Merlot 25%、Petit Verdot 5%
(2012)Cabernet Sauvignon 65%、Merlot 30%、Petit Verdot 5%

熟成は、どこの情報もだいたい新樽率50%、16ヶ月という感じでした。


さあ、久しぶりにシャトー訪問。大きな壁に囲まれ中が見えません。
Prieure00
敷地の中にはエチケットに描かれている前庭付きのシャトーがあります。

ポイヤックにも続く県道D2号線(通称ボルドーワイン街道)沿いですね。
Prieure02
シャトーの背後にはカントナック小修道院の名残と思われる教会があります。
すぐ近くに、シャトー・キルヴァンとシャトー・デスミライユがあります。
シャトー・ディッサンの敷地の南端も隣接してるようです。

さて、いつもの「マルゴーまるごと地図」で位置関係を確認しましょう。
Prieure01
ジロンド川が下になってますから北が右下側なので気を付けてください。
(マルゴーの格付けシャトーを全部1枚に収めるための苦肉の策です。)
地図にも書き込んでますが、リストで照らし合わせられるよう下記します。

<MARGAUX マルゴー村>(9シャトー)
(第1級)Château Margaux(マルゴー)
(第2級)Château Durfort-Vivens(デュルフォール・ヴィヴァン)
     Château Lascombes(ラスコンブ)
     Château Rauzan-Ségla(ローザン・セグラ)
     Château Rauzan-Gassies(ローザン・ガシー)
(第3級)Château Ferrière(フェリエ―ル)
     Château Malescot-Saint-Exupéry(マレスコ・サン・テグジュペリ)
     Château Marquis-d’Alesme(マルキ・ダレーム)
(第4級)Château Marquis-de-Terme(マルキ・ド・テルム)

<CANTENAC カントナック村>(9シャトー)
(第2級)Château Brane-Cantenac(ブラーヌ・カントナック)
(第3級)Château Boyd-Cantenac(ボイド・カントナック)
     Château Cantenac-Brown(カントナック・ブラウン)
     Château Desmirail(デスミライユ)
     Château d’Issan(ディッサン)
     Château Kirwan(キルヴァン)
     Château Palmer(パルメ)
(第4級)Château Pouget(プージェ)
     Château Prieuré-Lichine(プリューレ・リシーヌ)

<LABARDE ラバルド村>(2シャトー)
(第3級)Château Giscours(ジスクール)
(第5級)Château Dauzac(ドーザック)

<ARSAC アルサック村>(1シャトー)
(第5級)Château du Tertre(デュ・テルトル)

以上の合計21シャトーになります。


エチケット平面化画像。
IMG_2608
格付けワインらしい貫禄の裏ラベルと、それを隠さないインポーターラベル。


さあ、抜栓。
IMG_2613
キャップシール、コルク、ファーストですもの抜かりはないです。

コルク平面化。
IMG_2614
紋章、2015のミレジム表示、さすがにちゃんとしてます。(笑)

Alc.14%。
濃いガーネット。涙は細かいけど輪郭がはっきりせず。
IMG_2617

黒ベリー。モカ、スパイス。
しっとりした樽香です。
辛口アタック。
構造感、凝縮感、申し分ないですね。
喉越しで、シルキーなタンニンとさりげない酸味が、
心地よく続く余韻のうまい導入部分になってる感じ。
「傑出してる」域にあと少し…かな。

パーカーおじさんは88-90点評価とちょっと厳しいです。
もうちょっといいと思うんだけどな~。(笑)


*****


Château Prieuré Lichine 2015
RRWポイント 94点


Château Cantenac Brown Brio de Cantenac Brown 2015 Margaux

メドック格付け第3級、マルゴーのシャトー・カントナック・ブラウンですが、
例によってそのセカンドワインをお試し。ファーストと同じくシャトーの図柄。
ただ、でかでかと「Brio」と書かれており、その名もBrio de Cantenac Brown
「Brio」とはイタリア語でもあるんですが、生気とか活気の意味があります。
早飲みフレッシュで生き生きとした飲み口を想像しますね。さてさて…。


IMG_2544
19世紀初頭にスコットランド出身のワイン商であり動物画家でも有名だった、
John-Lewis Brown (1769-1851)さんがこのシャトーを取得したため、
 カントナック・ブラウンという名前になってます。じゃあ、その前は?
とも思いますが、格付けされたのが1855年ですから、まいいっかです。(笑)
ブラウンさんが今のスコットランド調のシャトーとイギリス式庭園を造りました。

その後いく度となく所有者が変わってますが、1989年に保険会社アクサの子会社、
アクサミレジムの所有となってからシャトーの改革がなされ品質が向上したそうです。
2006年には英国の投資家サイモン・ハラビ氏に所有権が変わっていましたが、なんと、
2019年末にはヘルスケアのUrgoグループを持つル・ルース家( Le Lous )が取得。
まあ、引き続きレベルアップのための投資をするようですから心配はないでしょう。


公式ページは英・仏語の他、中国語と日本語に完全対応。ビジネス魂ですね。(笑)

Brio~のデータを見るとミレジム毎にはなく、セパージュも作付け比率しか書いてません。
その作付け比率は、
・カベソー 65%
・メルロー 30%
・カベフラ 5%
ですが、ファーストはこの比率に近いでしょうが、セカンドはどうなんでしょうね。
ということで、ネット情報では以下のようでした。
・カベソー 47%
・メルロー 42%
・カベフラ 11%
やはり、メルローの比率を高めて、早飲みフレッシュを演出するんですね。
樽熟は新樽率20~25%で12ヶ月です。


さあ、マルゴーはカントナック村にあるシャトーを訪問。
Brio01
門の外からですがバッチリとエチケットと同じシャトーと前庭がのぞけます。
隣にはカントナック仲間(笑)のシャトー・ブラーヌ・カントナックがあります。

いつもの「マルゴーまるごと地図」で位置関係を確認しましょう。
Brio051
黄色四角がカントナック・ブラウン。その他シャトーも書き込んでますが、
久々にマルゴー格付けシャトーのおさらいをしてみましょう。

<MARGAUX マルゴー村>(9シャトー)
(第1級)Château Margaux(マルゴー)
(第2級)Château Durfort-Vivens(デュルフォール・ヴィヴァン)
     Château Lascombes(ラスコンブ)
     Château Rauzan-Ségla(ローザン・セグラ)
     Château Rauzan-Gassies(ローザン・ガシー)
(第3級)Château Ferrière(フェリエ―ル)
     Château Malescot-Saint-Exupéry(マレスコ・サン・テグジュペリ)
     Château Marquis-d’Alesme(マルキ・ダレーム)
(第4級)Château Marquis-de-Terme(マルキ・ド・テルム)

<CANTENAC カントナック村>(9シャトー)
(第2級)Château Brane-Cantenac(ブラーヌ・カントナック)
(第3級)Château Boyd-Cantenac(ボイド・カントナック)
     Château Cantenac-Brown(カントナック・ブラウン)
     Château Desmirail(デスミライユ)
     Château d’Issan(ディッサン)
     Château Kirwan(キルヴァン)
     Château Palmer(パルメ)
(第4級)Château Pouget(プージェ)
     Château Prieuré-Lichine(プリウレ・リシーヌ)

<LABARDE ラバルド村>(2シャトー)
(第3級)Château Giscours(ジスクール)
(第5級)Château Dauzac(ドーザック)

<ARSAC アルサック村>(1シャトー)
(第5級)Château du Tertre(デュ・テルトル)

以上の合計21シャトー。地図と照らし合わせると簡単に覚えられますよ。


エチケット平面化画像。
IMG_2536
「Brio de Cantenac Brown」名のセカンドは2001年からリリースされています。
微妙にラベルデザインも変わっているようで、以前は「de Cantenac Brown」の文字が、
大きな「O」の中に書いてありました。(裏ラベルはまだ「O」の中ですね。)


さあ、抜栓。
IMG_2539
おっ、コルクはセカンド専用仕様、手抜かりなさそうです。

コルクも平面化。
IMG_2540
ミレジムもコルク横にも打ってあるタイプ。

Alc.14%。
濃いガーネット。
IMG_2543

ブラックベリー、プラム、スパイス、スギ。
辛口アタック。
厚み・構造感しっかりしてますね。
微かな酸のお陰か、それでいて軽快感もあり、
セカンドらしい作られ方がされているのがわかります。
余韻にかけてシルキーなタンニンも楽しめます。

格付けワインの貫禄はちゃんとあるし、
セカンドらしい性格付けとお手頃価格も相まって偉いワインです。
因みにパーカーおじさんはファースト2015に90+点つけてます。


*****


Château Cantenac Brown
Brio de Cantenac Brown 2015
Margaux
RRWポイント 93点


Clarendelle Saint-Émilion 2016 Inspired by Haut-Brion

クラレンドルというちょっといい風のワインがあるのは知っていました。
エチケットの下方にあるInspired by Haut-Brionというのが鼻について(笑)、
興味はあまりなかったんですが、お正月のエノテカのくじで引いたのがこれ。
AOCボルドーのクラレンドル・ルージュはスーパーでも見かけますが、
AOCサンテミリオンのこれはちょっといいやつのようです。抜栓しましょう。


IMG_2456
アメリカの著名な金融家クラレンス・ディロン氏が1934年にボルドー訪問。
シャトー・オー・ブリオンに魅了された氏は翌年にパッと買収しちゃいます。
1983年にディロン家は近所のシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン
(Château La Mission Haut-Brion)も買収。Domaine Clarence Dillonを名乗り、
2005年にクラレンドル(Inspired by Haut-Brion)をリリースします。
これをやったのが、ルクセンブルクの皇太子でもあるロベール殿下です。
母ムッシー公爵夫人がディロン家出身のため、なんとドメーヌの現会長・CEOです。

シャトー・オー・ブリオンのセカンドはル・クラレンス・ド・オー・ブリオンですが、
なんだか間違えそうですね。クラレンドルがセカンドと思う人もいるのでは?
この皇太子殿下、なかなかのマーケティングの手腕があると思われます。(笑)

ドメーヌ・クラレンス・ディロンは2011年にサンテミリオンのChâteau Quintusも買収。
はは~ん、クラレンドルのサンテミリオン・バージョンはここから来てそうですね。
Clarendelle Saint-Émilionは2014年がファースト・ヴィンテージのようですし。


クラレンドルの公式ページはこれ。うまいこと「スゴそう感」は出てます。(笑)

ミレジム毎にデータが置いてますが、なぜか2015年のみ。
セパージュは裏ラベルにあったので、まあよしとしましょう。
・メルロー 68%
・カベフラ 17%
・カベソー 15%
樽使いはわかりませんでした。

これがDomaine Clarence Dillonの公式ページ。

・Château Haut–Brion
・Château La Mission Haut–Brion
・Château Quintus
と、今日のClarendelle(Inspired by Haut-Brion)の総合サイトのようになってます。

一部はここの畑から来てるはずのChâteau Quintusの公式サイトも貼っておきます。

一応サンテミリオンのグラン・クリュですが、クラッセ(A)でも(B)でもないので、
ごまんとあるサンテミリオン・グラン・クリュの一つということです。(笑)


クラレンデルはシャトーの実体はなさそうなので訪問は無理でした。
公式ページにはイメージ写真ばかりでした。カッコいいけど…。
Haut-Brion1
背景はなんとなくシャトー・オー・ブリオンを思わせるものばかり。
これも、マーケティングだな~と冷めた目で見てしまいます。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2389
色味といい、デザインといい、今一つ好きになれません。
今まで手を出していなかったのは、こんな心理もあったんでしょう。


さあ、抜栓。
IMG_2449
キャップシールやコルクはさすがに立派。しかし、問題はボトルの口。
Clarendelleの文字の浮彫があるんですが、これでホイルカッターが効きません。(笑)

コルク平面化。
IMG_2451
コルク横にもClarence Dillonの頭文字CDが打たれていますが、
ここまでやるのに、ミレジムの表示はどこにもなし…。


Alc.14%。
濃いガーネット。
IMG_2453

黒ベリー、プラム(梅)、チェリー。
濡れ木も感じるので樽もしっかり使ってるようです。
辛口アタック…塩味?
と思ったら正体は酸味のようです。
不思議な風味です。
味の構造感はあるんですが、ぬるっと柔らかい印象。
当たり障りないんですが、パンチもないって感じでしょうか。
おかげで酸が目立ってくる気もします。

バランスは悪くない気がしますが、個性もないような…。
まずくないのに点数をあげられない、不思議な評価になりました。


*****


Clarendelle
Saint-Émilion 2016
Inspired by Haut-Brion
RRWポイント 88点


Château Lamothe-Vincent Réserve Saint-Vincent 2016 Bordeaux Supérieur

何かきっかけでもない限り試すことの滅多にないボルドー・シュペリウールです。
大抵お手頃価格なのでいいんですが、味も値段なりということが多いですからね。
そんなのをいただくのは、またワインくじのハズレかなんかじゃないのと思った方、
大正解です。(笑)


IMG_2429
近所にある京阪百貨店のお酒コーナーのワインはよくのぞくんですが、
たまにワインくじをやってます。モトックスが作ってるっぽいんですが、
お安いこともあってついつい買ってしまいます。

これがそのラインアップ。なんと千円(税抜き)ですよ。(笑)
IMG_2432
ま、1等でもダルマイヤックですから、当然たいしたものは入ってません。
今日のワインは、その中の4等でしたから、まあいい方じゃないでしょうか。

調べると、なんと漫画「神の雫」で出てきたワインだとか。
IMG_2434
(ちょっとボカしてみたけど転載しちゃいました。亜樹直先生ごめんなさい。)
まあこの漫画、結構なローエンドのワインもおいしいとなれば紹介してますよね。


公式ページはひと昔風な雰囲気ながら、情報はデータシート完備でそこそこ。

ただ今日のワインが載ってません。トップエンドがBordeaux Supérieurなので、
これもいい方の部類に入るんでしょうけど。仕方ないので、以下ネット情報モトックス)。
・メルロー 80%
・カベソー 20%
熟成は新樽率33%のフレンチオーク樽で12ヶ月。ちゃんとしてますね。


アントル・ドゥ・メールのモンティニャック村にあるシャトー訪問。
ストビューでは木立で中が見えなかったので上空写真にインポーズ。
Lamothe01
なかなか立派なところです。1920年創業の家族経営だそうですが、
施設への投資もしっかりしているようです。

ボルドー全体(主要河川着色済み)地図で位置関係を見てみます。
Lamothe00
ドルドーニュとガロンヌの2つの川に囲まれたところの、ちょうど真ん中辺り。
Bordeaux(Bordeaux Supérieur)はメドックからこの辺りまでの広域が対象。
アントル・ドゥ・メール(Entre-Deux-Mers)はAOCとしては白ワインのみです。
しかし、もう少し東になるとベルジュラック他、南西地方の範囲に入ってきます。

ボルドーというのは広域であるだけでなく、赤・白・甘口や、各地の格付け、
右岸・左岸他、細かなAOC含め、実はすごく全体像をつかむのが大変です。
1表で網羅することができず、こんな合わせ技の地図を作っています。
Bordeaux_map
ネットの拾い物ですが、これで見れば大抵のことはわかります。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2035
リヨン国際ワインコンクール金メダルが最初から刷り込まれています。


さあ、抜栓。
IMG_2425
意外や意外、キャップシールもコルクもしっかりしています。

コルク平面化。ミレジムもちゃんと横に入っています。
IMG_2426
シャトーのイラストもあり、上等ボルドーの風格ですね。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。涙も色つき。
IMG_2428

黒ベリー、ブラックチェリー、スパイス。
シダ、樹脂の樽香もしっかり効いています。
変な酸味を感じたと思うと辛口アタック。
厚みやストラクチャーはしっかり感じられ悪くないんですが、
やはり酸に囲われたような味わいですね。

ダメダメという人もいるかもしれませんが、
けっして欠陥のような酸ではないので、僕的にはOK。
楽しめました。


*****


Vignobles Vincent
Château Lamothe-Vincent
Réserve Saint-Vincent 2016
Bordeaux Supérieur
RRWポイント 87点


Château Lagrange 2015

ボルドーのサントリー。メドック格付け第3級のシャトー・ラグランジュです。
過去からセカンドも含め色々試しています。2014年がなかなかよくって、
セール品の(笑)2013年も試したら意外にも大沈没。それならということで、
ボルドー良年の2015年なら間違いないやろとストックしてあったのを本日抜栓。


IMG_2233
サントリーが所有するだけあって、1983年にサントリーが参画してから、
畑も醸造も大改革をし、品質が大々的に向上したそうです。
その時植え替えたブドウは30年以上経ち、現在は立派な古樹となり、
今のラグランジュの品質を支える主力になっているとのことです。


公式ページは、さすがに日本語表示がしっかりしています。(笑)

サードのオー・メドックまでミレジム毎のデータを完備しています。
今日はファースト。2015年のセパージュはこう。
・カベルネ・ソーヴィニョン 75%
・メルロー 17%
・プチヴェルド 8%
熟成は新樽率60%のオーク樽で21ヶ月です。
(セカンドのLes Fiefs de Lagrangeは新樽率25%で12ヶ月。)

サントリーの日本のサイトにもシャトー・ラグランジュの紹介ページがあります。

こんな記事もあり、サントリーもただ単にボルドーのシャトーを所有するだけではなく、
自社のフラッグシップワイン「登美」に活かしたりしてるようです。
なので、登美は何となくラグランジュを感じさせ、ラグランジュは登美に似てるんではと、
最近は思うようになってきました。しっかり検証しないといけない今後の課題です。(笑)


さて、シャトー訪問。前もやってますが、ストビューでは近づけません。(笑)
Lagrange02
周囲を所有畑が取り囲んでいます。(黄色の線で囲った範囲です。)
エチケットにもある特徴的なシャトーと前池の白鳥。行ってみたいです。
サードワイン(Haut-Médoc)のエチケットは白鳥のイラストになってます。

サン・ジュリアン全体がわかる地図で位置関係を見てみます。
Lagrange01
周辺の格付けシャトーにも印をつけていますのでご確認を。
AOCサン・ジュリアンの格付け11シャトーをおさらいしておきます。
(第2級)Château Gruaud-Larose(グリュオ・ラローズ)
     Château Ducru-Beaucaillou(デュクリュ・ボーカイユ)
     Château Léoville-Barton(レオヴィル・バルトン)
     Château Léoville-Las-Cases(レオヴィル・ラスカーズ)
     Château Léoville-Poyferré(レオヴィル・ポワフェレ)
(第3級)Château Langoa-Barton(ランゴア・バルトン)
     Château Lagrange(ラグランジュ)
(第4級)Château Beychevelle(ベイシュヴェル)
     Château Branaire-Ducru(ブラネール・デュクリュ)
     Château Talbot(タルボ)
     Château Saint-Pierre(サン・ピエール)
以上、11シャトー。


エチケット平面化画像。シンプルでいいですね。
IMG_2224
裏ラベル小さめでインポーターシールのスペースを空けてあるような印象です。


さて、抜栓です。
IMG_2226
キャップ、コルク共さすが格付けシャトーという貫禄です。

コルク平面化。ちゃんと両横にミレジムが打ってあります。
IMG_2227
シャトーのイラストも。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。涙の形はっきりせず。
IMG_2230

黒ベリー、ダークチェリー、カカオ、レーズン。
オーク材も香る。(笑)
辛口アタック。
程よい酸がフレッシュさを演出します。
厚み・凝縮感は上等です。
構造感は、あえて言うなら、ラウンド、丸い印象。
余韻で酸が少し戻ってくるんですが、
シルキーなタンニンがちゃんとエスコートしてくれます。
けど...少し何か物足りない…。

2014年には93点をつけましたが、
2015年もいいんですが、92点としましょう。
パーカーおじさんは2014年が92点、
2015年を93点としています。逆~。(笑)


*****


Château Lagrange 2015
RRWポイント 92点


Château Puygueraud 2015 Francs - Côtes de Bordeaux

ポムロールの超高級ワイン「ル・パン」を産んだティエンポン家が造るワイン、
シャトー・ピュイゲロー。以前2014年を試しましたがなかなかおいしかったです。
当たり年の2015年ならもっといいんじゃないかと踏んで買い置きしてあった1本。
さて、違いはあるでしょうか。本日、お試し~となります。


IMG_2202
ティエンポン家所有シャトーの運営はニコラ・ティエンポン氏が担当。
サンテミリオン第1級特別級B(Premier Gran Cru Classes B)のパヴィ・マカンや、
ボーセジュール・デュフォー・ラガロース、ラルシ・デュカスなども所有。
そんな中のピュイゲローですが、氏自身が幼少期をピュイゲローで過ごしたそうで、
このシャトーには並々ならぬ力を入れているそうです。
(因みに「ル・パン」の所有は兄弟のジャック・ティエンポン氏。)


公式ページはトップページがシャトーの空撮映像。気合い入ってますね。

ミレジム毎に詳細データシートありで、これまた気合い入り。
セパージュはご丁寧に裏ラベルにも書いていますが、
・メルロー 80%
・カベフラ 15%
・マルベック 5%
樽熟は12~16ヶ月。3年ごとに更新とあるので新樽率は33%ってことで。

ニコラ・ティエンポン氏所有シャトーの総合サイトもあります。

その他所有シャトーと共に若干の情報があります。


以前も訪問しましたが、ストビューでは近づけません。
よって公式ページのトップページの空撮写真を貼っておきます。
Puygueraud02
インポーズした写真はGoogle Mapから。エチケットと同じ建物がありますね。

さて、シャトー・ピュイゲローはAOCフラン・コート・ド・ボルドーです。
このAOCは公式サイトがあり、英語表示はないですが情報が豊富で助かります。
このAOCは、フラン(Franc)、タヤック(Tayac)、サン・シバール(Saint Cibard)
の三つのコミューンにまたがっています。
シャトー・ピュイゲローはサン・シバール(Saint Cibard)にあります。

自作ボルドー右岸AOC地図で見るとAOC Francs Côtes de Bordeauxはこの辺り。
Puygueraud01
隣のAOC Castillon - Côtes de Bordeauxは赤しか認められていませんが、
AOC Francs - Côtes de Bordeauxは、赤・白・甘口白とオールマイティです。
現にシャトー・ピュイゲローは白も作ってます。試してみたいです。


エチケット平面化画像。
IMG_2160
インポーターシールが裏ラベルを隠してますが、数ミリのみでした。


さて、抜栓。
IMG_2198
キャップシールにはティエンポン家の「T」のエンボスがたくさん。
これを見たTT兄弟が騒ぎ出しそうです。(笑)

コルクも平面化。ミレジムもちゃんと横に入っています。
IMG_2199
シャトーのイラスト入り。こういう所も気合いが入ってます。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。粘性の涙ながら細かめ。
IMG_2201

黒ベリー、プラム。
ヌルッと樽香。鉛筆の芯も。
辛口アタック。
やはり落ち着いた厚みのある味です。
メルローの薄っぺらさはなくストラクチャーを感じますね。
バックグラウンドでいい仕事するタンニンはあくまでもシルキー。
余韻は意外にあっさりですが、これはメルローの個性かな。
しかし、これは2014年より若干いいと思いました。

2015年はもっとおいしいかもという読みは当たりました。
ティエンポンさん、Good Job!!です。偉いワインです。


*****


Château Puygueraud 2015
Francs - Côtes de Bordeaux
RRWポイント 94点


Château Batailley Lions de Batailley 2015

メドック格付け第5級、ポイヤックのシャトー・バタイエです。
例によってそのセカンドワイン、リオン・ド・バタイエをいただきます。
歴史が古く、百年戦争(1339~1453年)が敷地や畑で繰り広げられたそうで、
シャトーの名前はバタイエ(Bataille=戦い)に由来するそうです。


IMG_2085
ボルドー大手ネゴシアンのボリー・マヌー(Borie-Manoux)社のオーナー、
カステジャ(Casteja)家が現在所有しています。
ボルドーの通常ルートに乗らない流通政策で、長らく過小評価されてたそうですが、
今日のと同じ2015年のファーストにパーカーおじさんは93-95点をつけていますから、
なかなか良さげです。(因みに今日のセカンド2015年は89点ですが…。笑)
 

公式ページはあっさり、こじんまりとした作り。

ミレジム毎のデータなんかないですし、なにより今日のセカンドが載ってません。
というのもセカンドワインは2014年が初リリースで、限定数量だったため、
この2015年が実質的に最初のセカンドワインになるようです。
従って、ネット情報に頼りますがデータがまちまちで一定してません。
仕方がないのでパーカーおじさんのコメントからセパージュはこれが正解と判断。
・カベソー 60%
・メルロー 33%
・カベフラ 6%
・プチヴェルド 1%
シャトー・バタイエの生産量の1/3強がセカンドに回されるそうで、
若木からとかなんでしょうけど、かなりの割合ではないかと思います。
樽熟は、ファーストが16~18ヶ月ですがセカンドは不明。


シャトー訪問はうまく近寄れなかったので、周辺地図にコラージュ。
近隣の格付けシャトーも確認。サン・ジュリアンにも結構近いです。
Pauillac_Batailley2
すぐ近くにシャトー・オー・バタイエ(Château Haut-Batailley)がありますが、
ただ名前が似てるのではなく、1942年にシャトー・バタイエの一部の畑が分割され、
シャトー・バタイエとシャトー・オー・バタイエに分かれました。
シャトーの建物は分割できないので、オー・バタイエの建物は後付けでショボいです。
オー・バタイエの方は2017年にシャトー・ランシュ・バージュのオーナーでもある、
カーズ家が所有することになり今に至ってます。

いつものポイヤック全体地図上にもシャトー位置を示しました。
Pauillac_Batailley
ポイヤックは名だたる第1級が3つもありますし、第2級も2つ。
ところが第3級がゼロで、第4級がデュアール・ミロンのみです。
あとは第5級が12もあります。で、今日のシャトー・バタイエも5級です。

まとめておきます。上の地図で位置関係も確認しましょう。
<第1級>
・Ch. Lafite-Rothschild(ラフィット・ロートシルト)
・Ch. Mouton Rothschild(ムートン・ロートシルト)
・Ch. Latour(ラトゥール)
<第2級>
・Ch. Pichon-Longueville-Baron(ピション・ロングヴィル・バロン)
・Ch. Pichon-Longueville-Comtesse-de-Lalande(ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド)
<第3級>なし
<第4級>
・Ch. Duhart-Milon(デュアール・ミロン・ロートシルト)
<第5級>
・Ch. d’Armailhac(ダルマイヤック)
・Ch. Clerc-Milon(クレール・ミロン)
Ch. Batailley(バタイエ)
・Ch. Haut-Batailley(オー・バタイエ)
・Ch. Haut-Bages-Libéral(オー・バージュ・リベラル)
・Ch. Croizet-Bages(クロワゼ・バージュ)
・Ch. Lynch-Bages(ランシュ・バージュ)
・Ch. Lynch-Moussas(ランシュ・ムーサ)
・Ch. Grand-Puy-Ducasse(グラン・ピュイ・デュカス)
・Ch. Grand-Puy-Lacoste(グラン・ピュイ・ラコスト)
・Ch. Pédesclaux(ペデスクロー)
・Ch. Pontet-Canet(ポンテ・カネ)
合計18シャトーです。


エチケット平面化画像。
IMG_2076
ファーストは金ピカですが、セカンドは似た図案ながら白地でシンプル。
シャトーの両脇にライオン(Lions)が加えられています。

インポーターシールは裏ラベルを隠していませんでした。エライ。
IMG_2077


さて、抜栓です。
IMG_2083
キャップシール、コルクともにセカンド専用デザインを奢っています。
ネックにも装飾があったので貼っておきました。

コルクも平面化。上下のない面白い図案です。
IMG_2078
コルク横にミレジム入り。セカンドでも手抜きなしという感じです。

Alc.13.5%。
ガーネット。粘性の涙です。
IMG_2084

黒ベリー、ブラックチェリー、ナツメグ、杉。
辛口アタック。
かすかな酸味は感じますが、
味の厚み・構造感・バランスはすこぶる良い感じがします。
タンニンはしなやか。薄いベールのように包んでくれます。
余韻も同じバランスで、味のおさらいをしながら続きます。

少々こじんまりした印象ながら、
よくまとまった小宇宙を体験できる、
上出来のセカンドと言えるんじゃないでしょうか。
2015年はボルドーの良年というのもあるんでしょうね。


*****


Château Batailley
Lions de Batailley 2015
RRWポイント 93点




Château d’Issan Blason d’Issan Margaux 2013

メドック格付け第3級、シャトー・ディッサンのセカンドラベル。
Haut-MédocBordeaux Supérieurのサードワインも出していますが、
(「Le Haut-Médoc d'Issan」と「Moulin d'Issan」という名前です。)
このBlason d’IssanはAOCマルゴーの正真正銘のセカンドです。(笑)


IMG_1729
以前ファーストラベルの2013を試してまして、今日は同じミレジムのセカンド。
ボルドーでは厳しかった2013年ですが、ファーストはなかなかの出来でした。
セカンドの2013年にも期待がかかります。(笑)


公式ページは格付けシャトーの貫禄があってよく出来ています。

ワインの紹介はラインアップそれぞれにしっかり情報量があります。

ブラゾン・ド・ディッサンの専用ページもなかなかの出来です。

ミレジムごとにデータシートがダウンロードできます。
・メルロー 57%
・カベソー 43%
シャトーの作付けは70:30でカベソー主体ですが、これはメルロー若干多め。
樽熟は新樽率35%で14~16ヶ月です。


公式ページで畑の所在を示す地図を発見したのでGoogle Mapに転記します。
Issan02
ただちょっと解せないのが、シャトーの前の畑がBordeaux Supérieurなのと、
Haut-Médocの畑がMargauxの畑に挟まれているようにも描かれています。
この地図ではそれがどこかはっきりわかりませんが、AOCマルゴーの域内でも、
格が落ちるHaut-MédocやBordeaux Supérieurの区画があるってことでしょうか?
誰か詳しい人、教えて~!


シャトー訪問は周辺の格付けシャトーとの位置関係も含めて見てみましょう。
Issan03
シャトー・マルゴーやパルメに隣接し、ジロンド川の近い方に位置します。
立地的には申し分ないとは思いますが、なぜそこがBordeaux Supérieur?(笑)

ファーストラベルのエチケットはシャトーの絵が描かれていましたが、
セカンドのBlason d’Issanは門のような建造物が描かれています。
Blasonは「紋章」の意味ですが、こういう門のことも指すんでしょうかね。
とにかくその場所を発見しましたのでスクショを貼っておきます。
Issan04
うん、ピッタリ一致です。若干前の草刈りが足りないようですが。(笑)

いつもの「マルゴーまるごと地図」も貼っておきます。(右下が北なので注意)
Issan01
シャトー・ディッサンはシャトー・マルゴーのお隣ではありますが、
マルゴー村ではなくカントナック村になります。
地図上に村ごとにリストを書き込んでますのでご確認を。


エチケット平面化画像。先ほど挙げたイラストはこれの原画です。
IMG_1691
セカンド、サードは描かれる建造物が違うだけでラベルの体裁は似せてあります。

インポーターラベルは裏ラベルを隠してませんでした。
IMG_1692
偉いぞ、ファインズ。別撮りで上げておきます。


さあ、抜栓。
IMG_1725
コルクは横ミレジム入り、Blason d’Issan専用品ですね。

コルク平面化しておきます。
IMG_1727
同じ門が描かれています。セカンドでも手抜きなしって感じです。

Alc.13%。
濃いガーネット。
黒ベリー、ダークチェリー、モカ、濡れた木…複雑です。
IMG_1728

辛口アタック。
渇いた灰のようなスモーキーさの後、
なかなかの厚みのある味が味わえます。
複雑味も十分。
逆に少し果実味が抜けてしまっている感じが、
少し寂しい気もします。灰と感じたのはそれかな?
シルキーなタンニンは余韻にいざなってくれます。
フィニッシュまでいいバランスが続き、楽しめますね。

う~ん、ファーストラベルも軽く超えてる気がします。
2013年のボルドーはいろいろ飲んでますが、確かにひどいのが多かったです。
ラフィットのセカンドとか、ラグランジュ2013とか)
このブラゾン・ディッサン2013は2013年では最高レベルかも。
シャトー・ディッサン2013も優秀で93点つけましたが、今日のは95点です。


*****


Château d’Issan
Blason d’Issan Margaux 2013
RRWポイント 95点


Château Grand-Puy-Lacoste 2012 Pauillac

メドック格付け5級のシャトー・グラン・ピュイ・ラコストです。
ポイヤックにはグラン・ピュイ・デュカスというシャトーもありますが
(同じくメドック格付け5級)、当時、シャトーの名前は地名(Grand-Puy)
+オーナー名であったため、特に関連性はないようです。
因みにGrand-Puyは大きな丘の意味だそうで。


IMG_1647
以前ラコスト・ボリーというセカンドを試していますが今日はファースト。
ラコストはその昔の所有者の名前で、ボリーは今の所有者の名前です。
現所有者はフランソワ・グザヴィエ・ボリー(Francois-Xavier Borie)氏。
1978年に父のジャン・ウジェーヌ・ボリー(Jean-Eugene Borie)氏が取得、
それを長男のフランソワさんが引き継いで運営しています。
昔の名前のつけ方ならシャトー・グラン・ピュイ・ボリーにしたいところでしょう。(笑)


公式ページは格付けシャトーらしくカッコよくしっかり出来ています。

ファーストもセカンドもミレジムごとのデータシート完備。
今日のファーストラベルの2012年も詳細データありです。
・カベソー 76%
・メルロー 24%
畑の作付けでは5%ほどカベフラがあるのですが、この年はブレンドしてません。
手摘み収穫、除梗の前と後で2回選果を行なう念の入れようです。
新樽率75%のフレンチオーク樽で16~18ヶ月の熟成だそうです。


さあ、シャトー訪問。きれいな畑に囲まれストビューでは近づけず。(笑)
GPL01
エチケットのイラストにある建物が名前の通り大きな丘(Grand-Puy)の上にあります。

公式ページに所有畑の地図が載ってたので、例によってGoogle Map転記します。
GPL03
ポイヤックの近隣の格付けシャトーができるだけ入るようにしました。

いつものポイヤック地図上にもシャトー位置を追記しています。
GPL02
以前の地図ではCh.Grand-Puy-Ducasseの位置が違っていたので今回修正してます。
シャトーはポイヤックの市街地にありました。畑が離れていたので間違えてました。

ポイヤックは名だたる第1級が3つもありますし、第2級も2つ。
ところが第3級がゼロで、第4級がデュアール・ミロンのみです。
あとは第5級が12もあります。で、今日のグラン・ピュイ・ラコストも5級です。

まとめておきます。上の地図で位置関係も確認しましょう。
<第1級>
・Ch. Lafite-Rothschild(ラフィット・ロートシルト)
・Ch. Mouton Rothschild(ムートン・ロートシルト)
・Ch. Latour(ラトゥール)
<第2級>
・Ch. Pichon-Longueville-Baron(ピション・ロングヴィル・バロン)
・Ch. Pichon-Longueville-Comtesse-de-Lalande(ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド)
<第3級>なし
<第4級>
・Ch. Duhart-Milon(デュアール・ミロン・ロートシルト)
<第5級>
・Ch. d’Armailhac(ダルマイヤック)
・Ch. Clerc-Milon(クレール・ミロン)
・Ch. Batailley(バタイエ)
・Ch. Haut-Batailley(オー・バタイエ)
・Ch. Haut-Bages-Libéral(オー・バージュ・リベラル)
・Ch. Croizet-Bages(クロワゼ・バージュ)
・Ch. Lynch-Bages(ランシュ・バージュ)
・Ch. Lynch-Moussas(ランシュ・ムーサ)
・Ch. Grand-Puy-Ducasse(グラン・ピュイ・デュカス)
・Ch. Grand-Puy-Lacoste(グラン・ピュイ・ラコスト)
・Ch. Pédesclaux(ペデスクロー)
・Ch. Pontet-Canet(ポンテ・カネ)
合計18シャトーです。


エチケット平面化画像。
IMG_1649
珍しく裏ラベルがなく、エノテカシールのみだったのでそれは割愛。


さて、いただきます。
Alc.13.5%。
濃いガーネット。
IMG_1648

黒ベリー、若い新樽のような樽香、モカ、スパイス。
果実香は弱い感じですね。
素っ気ない辛口アタック。
と思うと、ビロードのような飲み心地が始まり、
まろやかに舌の上で転がっていきます。
かすかな酸を感じさせ、結果まとまりの良い構造感です。
お上品な印象。これをエレガントというのでしょうか。
喉越し余韻のタンニンはごくごくシルキーで、
じんわり、そのこじんまりした構造感を楽しめます。

小さくまとまった小宇宙です。
ビッグではないがバランスはすこぶるいいと思いました。


*****


Château Grand-Puy-Lacoste 2012
Pauillac
RRWポイント 92点


Boyd Bordeaux (by Boyd-Cantenac ) 2016

メドック第3級シャトー・ボイド・カントナックのエチケットかなと思うと、
「Château Boyd-Cantenac」と入るべきところにデカデカと「BOYD」とあり、
「MARGAUX」となるところが「BORDEAUX」になってます。
これがボイド・カントナックのサードと称して2千円以下でスーパーで売ってます。
さて、どんなもんでしょうか。お試ししてみるしかありません。(笑)


IMG_1676
まずもって、本当にボイド・カントナックが作るサードなのか?です。
ライセンス契約かなんかで、のれんを貸してるってのもあると思われます。

海外のサイトでも同じようなのを見つけたので、世界中で売ってそうです。
しかしこちらは、ハッキリと「BY BOYD-CANTENAC」と書いてあります。
boydc01
7.99ユーロが特売で6.79ユーロの15%OFFです。850円くらいかな?
日本じゃ安いといっても、これの倍以上の値段で売ってることになります。
ちょっと悲しくなりますね。(笑)


ボイド・カントナックの公式ページにはセカンドまでしか載ってません。

他のシャトーでもAOCボルドーのサード以下までカバーしてるのは珍しいですから、
致し方ありませんね。(シャトー・ドーザックなんかは載せています。)

後で厳しく指摘させてもらいますが、裏ラベルのインポーターシールを剥がすと、
この「BOYD」が生まれる経緯が書かれていました。それを頼りにネット調査をすると、
ボイド・カントナックのオーナー、ルシアン・ギュイメ(Lucien Guillemet)氏と、
大手ネゴシアン、メゾン・ブーイのパトリック・ブーイ(Patrick Bouey)氏がタッグを組み、
お互いのノウハウを投入して生み出されたワインなんだそうです。

Maison Boueyの公式サイトがこれ

正式名称は「Famille Bouey Vignobles & Châteaux」となっており、
自社でいくつもシャトーを所有してるようです。実質ここで作ってるのかな?

海外サイトの情報でセパージュ他、少し判明しました。
・メルロー 80%
・カベフラ 10%
・カベソー 10%
樹齢が平均35年のまあまあの古木からです。
樽熟は不明ですが、価格レンジから言って樽が効いてることはないでしょう。
以上から、なんとなくやさしいフレッシュな飲み口が想像できます。


今日のはマルゴーではないのでシャトー訪問する意味はあまりないですが…。
Boyd01
ルシアン・ギュイメ(Lucien Guillemet)氏はシャトー・プージェも所有。
(Château Pougetはメドック格付け第4級。1906年取得。ルシアン氏で4代目。)
道を隔ててほぼ同じ場所にあるように思われますが、実質一体化してるようです。
レオヴィル・バルトンとランゴア・バルトンの関係みたいなもんでしょうね。

マルゴー全体を俯瞰して位置を確認。黄色い四角のところです。
Boyd02
マルゴー格付けシャトーを全部入れるため右下が北になってるのでご注意を。
ジロンド川は下部分、左から右に流れています。

とは言っても、今日のワインはAOCボルドーです。
おそらく生産を委託されているメゾン・ブーイの所有シャトーを見てみますが、
各地あちこちにあって、どこの畑からなのかはまったく見当もつきません。
Bordeaux_map
とりあえず、寄せ集めで作ったボルドー全部入り地図を貼っておきます。


エチケット平面化画像。
IMG_1578
裏ラベルは少し破れてますが、剥がすのに苦労しました。

なんせ、こんな感じにインポーターシールがベッタリでしたから。
IMG_1576
ワインの素性を知る大切な情報を隠すのは大きな罪だと私は思います。
せめて剥がしやすいシールにしておいてほしいです。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_1677
コルクはなんと専用デザインですね。

平面化するとこうです。
IMG_1673
一応ミレジムも入ってますね。

Alc.13%。
ガーネット。
IMG_1674

黒ベリー、うっすらコルク臭?
あまり果実香は多くありません。
アタックで酸味はけっこう来てる気がしましたが、
味自体は…ちょっと驚きました。
ボルドーの平均以上のレベルに来てる気がします。
嫌味がなく「なんかウメェ〜」と素直に思ってしまいました。
喉越しにはタンニンが軽く乗って余韻にかけていい感じだし。

重みはないんですが、確実にうまい。
なんじゃこりゃ?これは偉いワインかも…です。


*****


Château Boyd-Cantenac & Maison Bouey
Boyd Bordeaux (by Boyd-Cantenac ) 2016
RRWポイント 91点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

ワインBLOGランキングへ

にほんブログ村 ワインへ
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

メール:
saikin.photo の gmail.com

カテゴリー
タグ絞り込み検索
記事検索
最新記事 50(画像付)
月別アーカイブ
アクセス(ユニーク数)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:



PVアクセスランキング にほんブログ村
© All Rights Reserved.
無断複製転載禁止します。
  • ライブドアブログ