Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

 -- ローヌ

Famille Perrin Vinsobres Les Cornuds 2017

南部ローヌではジゴンダスはじめ、ヴァケラスラストーケランヌなど、AOCコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ(AOC Côtes-du-Rhône Villages)からの昇格組は試してきていますが、ヴァンソブル(Vinsobres)というのはまだでした。南部ローヌの盟主ファミーユ・ペランのヴァンソブルを発見しましたのでお試しといきましょ。

IMG_4977
ファミーユ・ペランは南部ローヌに5代続く名前の通りの家族経営の作り手です。シャトー・ド・ボーカステルを所有してることでも知られていますね。南部ローヌの主要な産地に計300haの畑を持ち、上等なやつからお手頃なものまで幅広くラインアップしてくれてるのがありがたいです。また、カリフォルニア(パソ・ロブレス)でもタブラス・クリークを展開しています。実に手広い。


公式ページは多岐にわたるラインナップがうまくまとめられています。

今日のヴァンソブルも「Les Crus」のシリーズの中にあります。ミレジム毎にデータがあり、残念ながら2013年以降更新がないようですが、ダウンロードできるデータシートが2018年でした。ここだけ更新しているのね。(笑)
また、ローヌあるあるですが、セパージュの%が書かれていませんのでネット情報から。
・グルナッシュ 50%
・シラー 50%
AOCヴァンソブルの規定では、グルナッシュ50%以上、シラー、ムールヴェードルを合わせて25%以上となっていますので、今日のはシラー最大限配合って感じですね。シラーがポイントなのか、シラーだけ木製のタンクで醸され、グルナッシュはステンレスタンクです。MLFが終了後にブレンドされ6ヶ月熟成されます。


作り手訪問。ファミーユ・ペランはオランジュ(Orange)郊外にあります。ストリートビューではこの門から先に行けませんので、こんな写真で失礼します。Perrin01
本体はシャトー・ド・ボーカステルにあるようですが、ファミーユ・ペランのテイスティングルームやセラーはここのようです。

南部ローヌをGoogle Map上で俯瞰して位置関係を確認します。
Rhone_Sud_Meridional_V
ファミーユ・ペランは黄色四角で示しました。ヴァンソブルは他のAOCからは少し離れていますね。記号で示していますが、ヴァンソブルVinsobres)は赤のみのAOCです。(2006年昇格。公式ページ

ラストー(Rasteau)やボーム・ド・ヴニーズ(Beaumes de Venise)も赤のみの表示になっていますが、これらは元々、酒精強化ワインの一種であるヴァン・ドゥ・ナチュレルVDNVin Doux Naturel)と呼ばれる天然甘口ワインがベースにあるAOCのため注意が必要です。

ボーム・ド・ヴニーズBeaumes de Venise)のVDNは、ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ(Muscat de Beaumes de Venise)という名で1945年からのAOCです。赤のボーム・ド・ヴニーズ(Beaumes de Venise)が単独のAOCとなったのが2005年とずっと後です。それまでは赤を出してもAOCコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ(AOC Côtes-du-Rhône Villages)だったわけです。

ラストーRasteau)は、1944年からVDNのAOCとしてAOCラストーが存在しています。赤はAOCコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ラストー(AOC Côtes-du-Rhône Villages Rasteau)だったものが2010年に単独AOCラストーに昇格しました。ここは同じAOCラストーの名前なので要注意。

少々脱線しましたが、ヴァンソブルにズームインです。
Perrin02
ヴォークリューズ県(Vaucluse)に挟まれたドローム県(Drôme)にあります。今日のワイン名が「レ・コルニュ(Les Cornuds)」なので探してみたら小さな集落がありました。このあたりの畑からなんでしょうね。


INAOの地図で AOC Côtes du Rhône Côtes du Rhône Villages の範囲の違いを確認。
Bouchene03
AOCコート・デュ・ローヌ(左地図)は、北部ローヌ(Vallée du Rhône Nord / Septentrional)まで包含していることがわかりますが、AOCコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ(右地図)は南部ローヌ(Vallée du Rhône Sud / Méridional)にしかないことがわかります。地図にある95のコミューンが該当するそうです。

前から何度か使っているこの地図で AOC Côtes du Rhône Villages 関連をおさらいします。
Rhone_Sud_B
AOCコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ対象の95のコミューンの内、25のコミューンは16のエリアに分かれ「Villages」のあとに地名を名乗ることができます。その16の地名がこの地図の右側に書いてあります。この地図では18ありますが、2010年単独AOC昇格のラストー(Rasteau)と2016年昇格のケランヌ(Cairannne)が抜けて現在は16となっています。列記しましょう。

・Côtes-du-Rhône-Villages Chusclan
・Côtes-du-Rhône-Villages Laudun
・Côtes-du-Rhône-Villages Massif-d'Uchaux
・Côtes-du-Rhône-Villages Plan-de-Dieu
・Côtes-du-Rhône-Villages Puyméras
・Côtes-du-Rhône-Villages Roaix
・Côtes-du-Rhône-Villages Rochegude
・Côtes-du-Rhône-Villages Rousset-les-Vignes
・Côtes-du-Rhône-Villages Sablet
・Côtes-du-Rhône-Villages Séguret
・Côtes-du-Rhône-Villages Saint-Gervais
・Côtes-du-Rhône-Villages Saint-Maurice sur Eygues
・Côtes-du-Rhône-Villages Saint-Pantaléon-les-Vignes
・Côtes-du-Rhône-Villages Signargues
・Côtes-du-Rhône-Villages Valréas
・Côtes-du-Rhône-Villages Visan

以上、16あります。ああ、しんど。将来、またこの中から単独AOCに昇格していくんでしょうかね。また、Côtes du Ventoux、Côtes du Luberonが、2009年にそれぞれAOC Ventoux、AOC Luberonに改称され、2010年には Coteaux du Tricastin も Grignan-les-Adhémar に改称されているのもついでにチェックです。

最後に「AOCコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュいち抜けた組」を時系列でまとめます。

1971年 AOC ジゴンダス(AOC Gigondas)
1990年 AOC ヴァケラス(AOC Vacqueyras)← Côtes-du-Rhône-Villages Vacqueyras
2005年 AOC ボーム・ド・ヴニーズ(AOC Beaumes de Venise)
2006年 AOC ヴァンソブル(AOC Vinsobres)
2010年 AOC ラストー(AOC Rasteau)← Côtes-du-Rhône-Villages Rasteau
2016年 AOC ケランヌ(AOC Cairanne)← Côtes-du-Rhône-Villages Cairanne


エチケット平面化画像。
IMG_4744
ネックのミレジムのシールは平面化が大変です。


さあ、抜栓。
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コルクは「Famille Perrin」2回繰り返しだけなので平面化は割愛。

Alc.14.5%。(pH:4.37、Brix:8.0)
濃いガーネット。
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黒ベリー、チェリー、コショウ、シダ。
旨味感じる辛口アタック。
複雑味、コク、いいですね。うまいローヌ感むんむん。
フレッシュさを表現する柔らかな酸も隠し味で効いてます。
タンニンは感じないほどで、淡く薄くふわっと広がります。
余韻はさすがに軽めながら、じんわり楽しめました。

ヴァンソブル、いいじゃないですか。
ヴィラージュ昇格組はどこもおいしいという法則できました。


*****

Famille Perrin
Vinsobres Les Cornuds 2017
RRWポイント 94点


Château Beauchêne Côtes du Rhône Premier Terroir 2017

シャトー・ボーシェーヌ(Château Beauchêne)というシャトー ヌフ・デュ・パプとコート・デュ・ローヌを作る南部ローヌの作り手ですが、前に Grande Réserve というのを試しています。ラインナップ上はローレンジでしたが、RRWポイントは92点と(笑)なかなかおいしかったので、もう少し上のレンジも試してみたいなと思っていました。というわけで、黒ラベルの「プルミエ・テロワール」なんて名前のついた少し上のレンジをお試しです。Grande Réserve の希望小売価格9.9ユーロに対し、Premier Terroir は12.95ユーロ。3割増しでおいしいはずです。(笑)


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17世紀からこの地に住むベルナール家が1794年に畑を入手しシャトー・ボーシェーヌの歴史が始まります。1971年現当主ミシェル・ベルナールさんの代になり家族経営でさらに拡大・発展させてるんだそうです。

公式ページは少々ショボめですが、ワイン情報はしっかりしてます。

セパージュは、グラン・レゼルヴがシラー・グルナッシュが均等に入っていましたが、このプルミエ・テロワールはがっつりグルナッシュ主体です。
・グルナッシュ 70%
・シラー 25%
・ムールヴェードル 5%
樹齢も30~50年だったものから、AOC Châteauneuf-du-Pape に隣接するという30~100年もの古木になっていて、期待が高まりますね。熟成も、フレンチオーク樽で6〜12ヶ月の部分熟成となっていて、全量ではなさそうですがしっかり樽熟成しています。


シャトー訪問。ストビューで近づけないのでアップされてた写真を拝借。
Beauchene01
敷地内もきれいに整備されてます。エチケットのイラスト通りの建物です。

位置関係をローヌ南部のAOCと共に確認します。シャトー・ボーシェーヌはオランジュ(Orange)の町のすぐ北側。オランジュ市街からも車で10分ほどの距離です。
Bouchene01
シャトー・ボーシェーヌは Châteauneuf du Pape、Côtes du Rhône、同Villagesに合計70haの畑を所有しています。他のAOCはありません。

INAOの地図でAOC Côtes du RhôneAOC Côtes du Rhône Villagesの範囲を確認します。
Bouchene03
AOCコート・デュ・ローヌ(左地図)は、北部ローヌVallée du Rhône Nord / Septentrional)までかかっていることがわかりますが、AOCコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ(右地図)は南部ローヌVallée du Rhône Sud / Méridional)にしかないことがわかります。地図にある95のコミューンが該当するそうです。

前から何度か使っているこの地図でAOC Côtes du Rhône Villages関連を深掘りします。
Bouchene02
AOCコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ対象の95のコミューンの内、25のコミューンは16のエリアに分かれ「Villages」のあとに地名を名乗ることができます。その16の地名がこの地図の右側に書いてあります。18ありますが、2010年単独AOC昇格のラストーRasteau)や2016年昇格のケランヌCairannne)が抜けて現在は16となっています。列記しましょう。
・Côtes-du-Rhône-Villages Chusclan
・Côtes-du-Rhône-Villages Laudun
・Côtes-du-Rhône-Villages Massif-d'Uchaux
・Côtes-du-Rhône-Villages Plan-de-Dieu
・Côtes-du-Rhône-Villages Puyméras
・Côtes-du-Rhône-Villages Roaix
・Côtes-du-Rhône-Villages Rochegude
・Côtes-du-Rhône-Villages Rousset-les-Vignes
・Côtes-du-Rhône-Villages Sablet
・Côtes-du-Rhône-Villages Séguret
・Côtes-du-Rhône-Villages Saint-Gervais
・Côtes-du-Rhône-Villages Saint-Maurice sur Eygues
・Côtes-du-Rhône-Villages Saint-Pantaléon-les-Vignes
・Côtes-du-Rhône-Villages Signargues
・Côtes-du-Rhône-Villages Valréas
・Côtes-du-Rhône-Villages Visan
以上、16あります。ああ、しんど。将来、またこの中から単独AOCに昇格していくんでしょうかね。また、Côtes du Ventoux、Côtes du Luberonが、2009年にそれぞれAOC VentouxAOC Luberonに改称されているのもついでにチェックです。


エチケット平面化画像。
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下位レンジ、グランド・レゼルヴの色違い黒バージョン。高級感あります。


さあ、抜栓。
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キャップシールに紋章。ボトルの浮き彫りと同じ紋章ですね。

コルク平面化。
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集成コルクながら、横にミレジム入り、シャトーのイラスト、よくできています。

Alc.14.5%。(pH:4.46、Brix:7.7)
濃いインキーなガーネット。
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黒ベリー、チェリー、スパイス。
辛口アタック。
酸がほどよく効いています。
果実味〜と感じていい具合です。
構造感のしっかりの味わいは期待通りです。
タンニンはごくかすかながら、
喉越しと余韻にいい苦味様の味わいを加えてくれます。

うん、とてもおいしいではありましたが、
3割増しというほどではなかったかな。(笑)


*****


Château Beauchêne
Côtes du Rhône
Premier Terroir 2017
RRWポイント 92点


Domaine La Ligière Vacqueyras 2019

またまたコストコのワインですが、南部ローヌの作り手らしく、同じ作り手のジゴンダスとヴァケラスとコート・デュ・ローヌの3種類が置いてました。価格的にも松竹梅な感じだったので、なんとなく真ん中の「竹」を選びました。(笑)つまり、ヴァケラス。そう言えば前に試したヴァケラスもコストコのワインだったのを思い出しました。


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Vignobles Famille Bernard という家族経営の作り手で、南部ローヌのボーム・ド・ヴニーズ(Beaumes-de-Venise)にて1896年から農業を営み、1950年にブドウ栽培に完全に切り替え、現在に至ります。Domaine La Ligière として自社詰めの最初のリリースが2008年といいますから、新しいんだか古いんだか微妙ですが、現在は60haの畑から6つのアペラシオンのワインを送り出しているそうです。


公式ページは今風のいい感じですが、農場や宿泊施設の紹介と同居していて見にくし。

ワイン情報も探すのに難儀しましたが、データシートらしきものはありました。
ただ、内容がショボショボなのと、今ひとつ今日のワインと同じなのかが微妙です。
FicheTechnique
というのも、この写真のラベルを見ると、VACQUEYRASの下に畑名らしい表示がありますが、コストコでゲットしたものにはありません。おそらくコストコ用の別バージョンになるんでしょうね。ただ、AOCヴァケラスには変わりがないので、データもこれと大差はないと考えておきましょう。
・グルナッシュ 70%(樹齢50年)
・シラー 30%(樹齢20年)
手摘みによる選別収穫、除梗なし、天然酵母使用、30%だけ8ヶ月の樽熟成。清澄・ろ過なし、亜硫酸添加極少。と、こだわりの自然派な作りになっているようです。ユーロリーフのマークつきのビオワインですもんね。


作り手訪問。住所はやはりボーム・ド・ヴニーズ(Beaumes-de-Venise)です。
DomLagirier01
ただし、ほぼヴァケラスとの境界に近い所です。ここはAOCボーム・ド・ヴニーズもジゴンダスもやってますが、主力がAOCヴァケラスなのも頷けます。

南部ローヌを俯瞰して、他AOCとの位置関係を把握しましょう。
DomLagirier02
作り手の所在も書き込みましたが、ヴァケラス、ボーム・ド・ヴニーズ、ジゴンダスの中間くらいに位置していい感じですね。このあたりのAOCは1937年に Côtes du Rhône から出発し、ヴァケラス(AOC Vacqueyras)で言うと1955年に Côtes du Rhône Villages に昇格し、1967年に村名「Vacqueyras」を付けて名乗れるようになり、1990年に晴れて単独AOCを獲得するに至ります。このあたりはこのような出世魚のようなAOCが多いです。(笑)
因みに、AOC Beaumes-de-Venise も、2005年に Côtes du Rhone Villages Beaumes-de-Venise から単独AOCに昇格していますが、赤・白・ロゼが認められるヴァケラスと違い、赤のみのAOCになります。これは、この地域が1945年の前から AOC Muscat de Beaumes-de-Venise としてヴァン・ドゥ・ナチュレル(VDN、天然甘口ワイン)のAOCだったからかもしれません。


エチケット平面化画像。
IMG_3934
やっぱり、VACQUEYRASの下の不自然なスペース、気になるなぁ。(笑)
ありゃ?裏ラベルにムールヴェードルも入ってるようなことが書いてますね。う~ん、やはりコストコ特別ブレンドなんでしょうかね。
因みに、AOCヴァケラスのセパージュはこういう規定になってます。
<赤> グルナッシュ50%以上にシラーとムールヴェードル(合わせて20%以上)をブレンド。
<白> Grenache Blanc、Clairette、Bourboulenc、Marsanne、Roussanne、Viognier が使用可。ただし、どの品種も単独で80%を超えてはいけません。
<ロゼ> グルナッシュ60%以上にムールヴェードルとサンソー(単独もしくは合わせて15%以上)をブレンド。


さあ、抜栓。
IMG_4010
うん、まあ、汎用品ですね。

コルク平面化。
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Mise en Bouteille à la Propriété(所有者元詰め)表示のみ。

Alc.14.5%。(pH:4.32、Brix:8.0)
ガーネット。
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カシス、ブルーベリー、スパイス、青くさメトキシピラジン。
辛口アタック。
まろやかな味のかたまりは厚みも感じます。
果実味という酸がうまく効いてます。
少し薬っぽい風味が減点ながら、
シルキーなタンニンが導入部になり、
余韻もしっかりいいバランスが続き満足感が残ります。
1500円しないお手頃価格ですから、なかなか偉いワインです。


*****


Vignobles Famille Bernard
Domaine La Ligière
Vacqueyras 2019
RRWポイント 92点


Jeanne Delépine AOP Luberon 2019 by Michel Chapoutier

やまやで見つけた、お手頃 AOP(Appellation d'Origine Protégée)リュベロン。
昔、感動の旅をしたリュベロン。ついつい名前に惹かれてしまいます。(笑)
ジャンヌ・デレパン? 初めて見ますが「by Michel Chapoutier」の文字を発見。
シャプティエなら大ハズレはないでしょう。(笑)


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「Jeanne Delépine」というブランドをネットで調べますがヒットせず。
ラベルにURLも書いておらず、お手上げです。これは困りました。

シャプティエの公式ページも見てみますが、やはり載ってません。

AOCリュベロンなら、La Ciboise AOC Luberon というのがあるのみです。
参考にこのワインの情報を参照すると…
・グルナッシュ
・シラー
いつもながら比率は不明。コンクリートタンクで6ヶ月の熟成です。


AOC Luberon は、1988年に「Côtes du Luberon」としてAOC認定を受けますが、
2009年に「AOC Luberon」のみに改称されたんでしたね。
AOCの総本山、I.N.A.O.(Institut National des Appellations d'Origine)のサイトで、
AOCリュベロンの規定を確認しておきましょう。
AOC Luberon は、赤・白・ロゼがありますが、赤の規定だけ書いておきます。

 ・グルナッシュとシラーで60%以上。
 ・シラーは最低10%は入れないとダメ。
 ・サンソーとカリニャンはそれぞれ20%を超えてはダメ。

今日のワインもグルナッシュ主体にシラーのブレンドってことでしょうね。


さて、
これで終わってしまうとつまらないので、リュベロンについて考えてみます。
前にも書きましたが、個人的にリュベロンがローヌなのに納得がいきません。
ローヌ川の支流、デュランス川(La Durance)で区分けしてるようですが…。
Luberon00
これも前に見つけた地図ですが、珍しく南部ローヌとプロヴァンスが一緒になってます。
まあ、南仏という括りでいくと、アヴィニョンあたりから南仏感バリバリです。
で、雰囲気とか文化とか、そういうもので分けるならリュベロンは絶対プロヴァンス!
と勝手に思ってるわけです。(笑)

リュベロンがローヌである一番の根拠は、たぶんこれです。
デュランス川(La Durance)までがヴォクリューズ県であること。
Vaucluse
でも、あえて言います。リュベロンはプロヴァンスと捉えるべきです。
ピーター・メイルの『南仏プロヴァンスの12ヶ月』はリュベロンが舞台です。
リドリー・スコット監督の『プロヴァンスの贈りもの』(ピーター・メイル原作!)
もそうですね。リドリー・スコットはプロヴァンスにワイナリー持ってますし…。

プロヴァンス風情の小さな村々が点在するリュベロン地方を俯瞰します。
なんと、ローヌどころか、半分がAOCヴァントゥーのエリアにあります。
Luberon_mem01
これは、ヴァントゥーとリュベロンの境をカラヴォン川にしているためです。
実際リュベロン地方は、南側のリュベロン山脈(Massif du Luberon)と
北側のヴァントゥー山から続く山塊とに囲まれた盆地のようなところです。
真ん中に流れる川で分断してはいけませんね。

リュベロンを旅行した時、一番印象に残ってるのがグルトという小さな村。
ゴルドやルシヨンなど有名どころの集落の方が立体的で見栄えがするんですが、
そんなに有名でない小さな村がかえっていい雰囲気なんですよね。
そこにあるレストランも小さくてかわいらしく、夕暮れにロゼと共に食事…。
Luberon_mem02
これぞプロヴァンスなのであります…。(当時撮った写真をコラージュ)

参考までに、AOCリュベロンの公式サイトを貼っておきます。


そして、ローヌワインの公式サイト内にあるリュベロンのページ


このローヌのサイトにあった地図です。リュベロンはめっちゃローヌなんだそうで。
Luberon02
「プロヴァンスのめっちゃええところ」とご自慢のようです。おい!(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_3547
これ以上の情報がなく残念。


さあ、スクリュー回転。
IMG_3554
当然ながらの無印キャップ。

Alc.14%。(pH:4.04、Brix:6.9)
紫が若々しいガーネット。
IMG_3556

チェリー、カシス、酸味を感じる香りです。
辛口アタック。
言うほどの酸味はなく、ひとまず安心。
軽めの味の芯は仕方がないとして、バランスは悪くないです。
余韻は、軽さと酸味を再確認しながら、やはり早めに店じまい。

特筆すべきものはないんですが、
まあまあイケてるデイリーワインって感じで。(笑)


*****


Jeanne Delépine
AOP Luberon 2019
by Michel Chapoutier
RRWポイント 87点


Château Pesquié Le Paradou Grenache 2015

前回に続きAOCヴァントゥー(Ventoux)のパイオニア、シャトー・ペスキエ。
セカンドブランド的なお手頃ライン Le Paradou シリーズのグルナッシュです。
このシリーズは次世代を担う当主ポールさんの2人の息子が担当してるそうです。
(2003年から実質この2人がシャトー運営してるそう。パパはオーナーかな。)


IMG_3503
2人の息子(アレクサンドル&フレデリックさん)はこのプロジェクトを、
ヴァントゥーの南、リュベロンで始めたそうですが、AOC Luberon ではなく、
AOC表示のない Vin de France(2010年までの Vin de Table カテゴリー)
のワインとしています。一部はラングドックからのブドウも使っているようで、
AOC表示できないのは必然ではあるようですが、品質とコスパに特化し、
逆にAOCの威厳に頼らないワイン造りをしているということです。


公式ページはこれですが「Le Paradou」シリーズは載ってません。

「Le Paradou」シリーズは別サイトになってます。Winesページにリンクはあります。
前回の上級キュヴェのカンテサンス(Quintessence)はシラー主体でしたが、これは、
・グルナッシュ 100%
となってます。ステンレスとコンクリートのタンクで醸造、樽はまったくなしです。

パーカーおじさんは概ね高評価で、残念ながら今日の2015のデータはないんですが、
・2012 PP90
・2013 PP88
・2014 PP88
・2015 データなし
・2016 PP90
と、こんな感じなので、穴埋め問題だとしたら 2015 は88点か90点ですね。(笑)


Alexandre & Frédéric 兄弟は Famille Chaudière という名前で連絡先があり、
シャトー・ペスキエと同一なので、拠点は同じところなのでしょう。
Pesquie01
よく見ると Famille Chaudière という小さな看板が、
Château Pesquié の大きな看板の前に上がっています。


シャトーの位置を示した南北ローヌ特大地図も再掲しておきましょう。
Pesquie0A
今日のワインは Vin de France で、Ventoux は関係ないようですが、
グルナッシュのモノセパージュですし、ローヌ、ラングドックなど、
南フランスのテロワールは感じさせるはずです。

フランスのワイン産地全図(シンプル版)も上げておきましょう。
IMG_3313
上の南北ローヌ特大地図の範囲を赤い四角で示しました。


エチケット平面化画像。
IMG_3314
表には「Paradou」の意味の解説あり。このページに詳しく書いてます。


さあ、スクリュー回転。
IMG_3502
無印。

Alc.13.5%。(pH:4.04、Brix:6.5)
濃いガーネット。粘性の涙。
IMG_3504

カシス、黒糖、酸味っぽい香りも。
辛口アタック。
やはり早飲みテーブルワインの風情ですが、
そこそこ厚みのある味はなかなかです。
甘み、酸、タンニン分、それぞれ存在を確認できますが、
絶妙なハーモニーを成立させている気がします。
余韻ではさすがに愛想がなくなるかな。

このレンジに複雑味を求めるのは酷かな?
これが本来のグルナッシュの味ってことだと思います。


*****


Château Pesquié
Le Paradou Grenache 2015
RRWポイント 87点


Château Pesquié Quintessence 2017 Ventoux

AOCヴァントゥー(Ventoux)を代表する生産者、シャトー・ペスキエです。
1970年代創業。Côtes du Ventoux がAOCに昇格した(2009年Ventouxに改称。)
のが1973年ということで、当初からこのAOCのパイオニアだったそうです。
上級キュヴェのカンテサンス(Quintessence)をいただいてみましょう。


IMG_3518
2代目になる現当主ポール・ショディエールさんは、医療のキャリアをあきらめ、
世界の銘醸地を研究旅行。1989年に自社セラーを建てたうえで協同組合を去り、
最初の自社元詰め Quintessence 1990 を醸すことになります。
ヴァントゥーという少々マイナーな土地から1級品を生み出して注目を浴びます。
やはり、急成長する作り手には転機があり、打って出てるパターンが多いですね。

パーカーおじさんは2000年に92点をつけて以来、コンスタントに高評価しており、
今日の Quintessence 2017 も92-94点となかなかなようです。


公式ページは内容充実、色々語ってますが、サイトとしては少々見にくいです。

英語でもビッシリ文章がありますが、ウェブデザインが低解像度向けで読みにくい。
まあ、ないよりマシですが、いい作り手だけに損をしてますよ。改善望みます。(笑)
・シラー 80%
・グルナッシュ 20%
と、シラー主体ですが、いずれも樹齢50年超のVVなんだそうで。
除梗・破砕、伝統的な醸造法を踏襲。樽熟は12~15ヶ月。
新樽率は40%で、残りは2~3年落ちです。


さあ、ヴァントゥー山(Mont Ventoux)のふもとのシャトー訪問。
Pesquie00
標高は250~350mの石灰質土壌。ローヌでも冷涼なゾーンになるようです。

モルモワロン(Mormoiron)という小さな町の外れ。入り口から1本道。
Pesquie01
木立の中の道を行くと、シャトーやショップもあるセラー棟が見えてきます。


AOC Ventoux の範囲ですが、ヴォークリューズ県(Vaucluse)の真ん中。
Vaucluse
すぐ南側の AOC Luberon との境はカラヴォン(Calavon)川になってますね。
(リュベロンは、ヴァントゥーより遅く1998年にAOCに昇格しましたが、
同じ2009年に AOC Côtes du Luberon から AOC Luberon に改称してます。)

恒例のGoogle Map書き込みです。AOCとシャトーの位置関係を確認。
Pesquie0A
北ローヌ(Nord / Septentrional)と南ローヌ(Sud / Méridional)をカバー。
長い地図になりましたが、ローヌ自体が南北に長すぎるんだから仕方なし。(笑)
主要AOCの名前も書き込みました。あわせてご確認ください。

ネットの拾い物の普通のローヌ地図でもこんな感じに長~い。
Pesquie03
しかし、Ventoux は広い。52ヶ村に7,500haもの畑があります。
赤・白・ロゼがありますが、赤がほとんどで80%近くを占めます。
ロゼが20%、白は4%ほどしかないそうです。


エチケット平面化画像。
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不思議なラベルデザイン。裏ラベルで「AOP Ventoux」なのがわかります。
輸入元の(株)飯田の作り手紹介ページはなかなか詳しいです。


さあ、抜栓。
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キャップシール、コルク、シャトー名入りです。

コルク平面化。
IMG_3515
ミレジムはないですね。

Alc.14.5%。(pH:4.00、Brix:7.3)
濃いガーネット。粘性の涙。
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黒ベリー。香りは多くなく、スパイス。
かすかな青野菜かゼラニウムもフッと。
辛口アタック。
きめ細かいテクスチャーを感じます。
厚みのある味。丸みのある厚みです。
タンニンは気づかないくらい滑らかで繊細。
かすかな苦味と酸味が絶妙のアクセントになっています。
衰えないうまさのまま余韻も続いてくれます。

やはり、ちょっといいローヌワインって感じです。
上級キュヴェといってもお手頃ですから、かなり偉い。
パーカーおじさんの92-94点はいいとこ突いてますね。(笑)


*****


Château Pesquié
Quintessece 2017
Ventoux
RRWポイント 92点


M. Chapoutier Condrieu Invitare 2016

ヴィオニエはちょこちょことお手頃なのを過去にも試してはいますが、
やはり「本家コンドリューを試さないという選択肢はないやろ?」ということで、
Condrieu AOC限定でネットを物色して、これをゲットしました。
ヴィオニエの芳香やリッチな味わいは経験済みですが、さて本物はどうでしょう。


IMG_3122
作り手はお馴染みのシャプティエ。ローヌじゃ間違いないところですね。
ただ、コンドリューAOCは140haほどの栽培面積で生産量も限られており、
人気も高いため、なかなかのお値段になっています。
ヴィオニエ100%で作れるAOCCondrieuChâteau-Grilletのみで、
過去にいくつか試したローヌの作り手のヴィオニエのモノセパージュは、
これらAOC対象地域でないので、Vin de Franceのカテゴリーでした。
ローヌのヴィオニエ100%でもCôtes-du-Rhône AOCにもならないんですね。

そんな本物コンドリューを味わう機会ですから、前々からやってみたかった、
ヴィオニエ頂点対決を実現しますよ! 対する挑戦者は、もちろん新世界、
オーストラリアのヤルンバのトップキュヴェ、The Virgilius Viognierです。
IMG_3118
オーストラリア最古の家族経営ワイナリーにしてヴィオニエの先駆者、ヤルンバ。
その頂点がオーストラリア、いや新世界のヴィオニエのベンチマークと言われる、
ザ・ヴェルギリウス・ヴィオニエ。お値段でもコンドリューに迫ります。(笑)
こちらの方の記事は次回別途に書きますが、勝負の行方はどちらでも触れます。


ヴィオニエはフランス・ローヌ地方北部のまさにコンドリューの村が原産地です。
ヴィオニエのみで作れるAOCはCondrieu AOCとChâteau-Grillet AOCのみで、他は、
コート・ロティのシラーとのブレンドのように補助品種として規定されています。
Vio01
世界中に広まったヴィオニエですが、過去1968年には14haまで生産量も落ち、
絶滅寸前だったといいます。1985年頃でも32haしかなく、ほぼローヌのみで、
フランス外に出ていない品種でした。その後評論家に注目され、人気が高まり、
1990年代になって世界中で栽培されるようになったそうです。
(フランス国内でも2018年のデータで6,740haもの栽培面積がありますね。)


シャプティエの公式ページでワイン情報を確認。

・ヴィオニエ 100%
樽熟はシュール・リーで8ヶ月。樽はローヌ伝統の600Lの大樽で、新樽率は15%。
残り85%は1~2年落ちです。
パーカーおじさんは、この2016年に93点をつけています。なかなかの評価ですね。


タン・レルミタージュのシャプティエは何度も行ってるので、訪問は割愛。
代わりにコンドリューの町に行ってみましょう。崖の上の畑から見下ろします。
ローヌ川も見えますね。畑はローヌ川右岸の花崗岩質の急な斜面にあります。
Condrieu01
ついでにシャトー・グリエ(Château-Grillet AOC)を訪問しておきます。
コンドリューAOCの中のヴェラン(Vérin)という村にあるシャトーですが、
シャトー単独でひとつのAOCになっています。言い方を変えると、
このシャトーがシャトー・グリエAOCのモノポールということになります。
わずか4ha弱の畑で、作られるのもヴィオニエのモノセパージュだけです。
周りはコンドリューAOCに囲まれてるので、もうコンドリューでいいじゃん!
(笑)と思ってしまいますが、2011年にあのシャトー・ラトゥールのオーナー、
フランソワ・ピノー氏がここを取得しています。価値があるんでしょうね~。


探せばやはり、コンドリューAOCの公式ページがありました。

シンプルですが情報は豊富。登録生産者は64ありました。もちろんシャプティエも。
以下のリンクをクリックするとCondrieuの詳しいマップがダウンロードできます。
地質分布や、畑名も載ってますが、あまり利用価値はなさそう。(笑)
Condrieuの詳しいマップ

公式ページに載っていた地図を使って、こんなまとめ地図を作ってみました。
Condrieu02
Condrieu AOCは以下の7つのコミューンが対象です。
(VérinとSaint Michel sur Rhôneの一部はChâteau-Grillet AOCですが。)
・Condrieu
・Vérin
・Saint Michel sur Rhône
・Chavanay
・St Pierre de Bœuf
・Malleval
・Limony
コンドリューのコミューンからずいぶん南側に広がってるんですね。
今日のワインのデータシートから、シャプティエのコンドリューの畑は、
Condrieu、Chavannay、Limonyの3つのコミューンにあることが判明。
コンドリュー全域に渡り3ヶ所に分かれてるようです。


最後にローヌ全体地図で位置関係を大きく捉えておきましょう。
Ventoux03
コンドリューとシャトー・グリエの位置関係が不正確ですね。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2937
またインポーターラベルが微妙な貼り方をしてますね。


さあ、抜栓です。
IMG_3124
見慣れたキャップシールです。コルクもコンドリュー専用です。

コルク平面化。
IMG_3120
きっちりミレジムが横に打ってあります。

Alc.13.5%。(pH:3.59、Brix:6.0)
ゴールドイエロー。
IMG_3121

白い花、花梨、黄桃か南国フルーツ。
香りはきつくないけど、多めです。
辛口アタック。
きれいな滑らかな酸のベールを感じながら、
ネーブル的な柑橘系の味わいが広がります。
軽く爽やかかと思うと、芯にボリューム感がある感じ。
絶妙なうまさと言っておきましょう。
白ワインの最高点をつけておきます。

さて、ヤルンバのThe Virgilius Viognierとの勝負ですが、結論は互角。
写真を見てわかるようにコンドリューの方が色が濃いですが、
味わいは逆にヤルンバの方が濃い目・強めの主張がありました。
IMG_3130
ヴィオニエの共通項は感じつつも、その味わいの方向性は大きく違いました。
でも、どちらもおいしく、どちらも「正解」と言えると思います。
ヤルンバのテイスティング結果は次回の記事にて詳しく書きます。


*****


M. Chapoutier
Condrieu Invitare 2016
WWWポイント 80点



WhiteWhiteWine01

Delas Ventoux 2018

ドゥラス(Delas)のAOCヴァントゥー(Ventoux)です。
ローヌのAOCはいろいろクリアしてきましたがヴァントゥーはまだでした。
コート・デュ・ヴァントゥー(Côtes du Ventoux)の表記も見かけますが、
2009年にヴァントゥー(Ventoux)のみに改名されてます。
南ローヌですから、グルナッシュ主体でしょうね。楽しみ~。


IMG_2973
ドゥラスは創設が1835年という北ローヌ、タン・レルミタージュにある老舗。
当初は創設者2人の名を取って「Audibert et Delas」と呼んでいたそうですが、
1924年後継者のHenriとFlorentinのDelas兄弟が、Delas Frères(ドゥラス兄弟)
に改名をして、今もこれが会社名になっています。

1993年、なんとシャンパーニュのルイ・ロデレールを所有するルゾー家が、
ドゥラスを買収します。以降、ルイ・ロデレールが誇る卓越した技術と、
160年のローヌでの歴史を融合し、新たなローヌのスタイルを確立させ、
世界が注目のワイナリーへと進化を遂げているそう。(インポーター資料より…笑)


公式ページはルイ・ロデレール譲りか、おしゃれにできています。

ワイン情報もしっかり載っています。ただ、ローヌあるあるですが(笑)、
セパージュ%が載っていません。今日のも「グルナッシュ主体+シラー」とだけ。
どこかのショップサイトに「通常はこれぐらい」として載ってたのがこれ。
・グルナッシュ 80%
・シラー 20%
まあ、そんなとこでしょうね。(笑)
また、シラーは品種の特徴を生かすため、しばしば全房で仕込むとあります。
ブレンド後は空調の効いた部屋にあるステンレスタンクで6~8ヶ月熟成だそう。


タン・レルミタージュ(Tain-l'Hermitage)の街中にあるドゥラス訪問。
Ventoux00
敷地はそこそこ大きいですが、市街地なので何となく手狭そうです。


さて、
今日のワインはAOCヴァントゥー(Ventoux)なので例によって調べてみます。
前述の通り2009年コート・デュ・ヴァントゥー(Côtes du Ventoux)から改名。
(隣のAOC Luberonも同時期にAOC Côtes-du-Luberonから改名しています。)

AOC Ventouxの範囲ですが、ヴォークリューズ県(Vaucluse)の真ん中。
Ventoux02
AOC Luberonとの境はカラヴォン(Calavon)川になってますね。

え~い!結局、ネットの拾い物地図を貼って見ましょう。(笑)
Ventoux03
まだCôtes du Ventoux表記のままですね。しかし、Ventouxは広いですね。
ローヌは北と南を合わせると長いですが、それで見てもVentouxはでかい…。


さて、例によってGoogle Mapに書き込みします。
Tain-l'HermitageのDelas Frèresと今日のAOC Ventouxとの位置関係を確認。
Ventoux01
北ローヌ(Nord / Septentrional)と南ローヌ(Sud / Méridional)をカバー。
主要AOCの名前も書き込みました。あわせてご確認ください。


エチケット平面化画像。
IMG_2905
裏ラベルを隠さない、えらいインポーターシールです。


さあ、抜栓。
IMG_2969
ワイナリー名、紋章入りのキャップシールとコルク。

コルクを平面化するとこんな感じ。
IMG_2970

Alc.14.5%。(pH:3.69、Brix:7.0)
ガーネット。涙は形がありません。
IMG_2971

カシス、チェリー、黒糖、鉄。
甘みを感じますが、辛口アタック。
また、酸味とまでは感じないんですが、
フレッシュ感を出す要素がありますね。
やはりですが味は軽め。厚みは弱いんですが、
苦味様の複雑味が出てきていい具合になってきます。
余韻もタンニン成分をはっきり感じながら、しっかり楽しめます。

2015年と2017年にパーカーおじさんは90点をつけています。
なるほど、そこそこうまい、そんな感じです。


*****


Delas Frères
Ventoux 2018
RRWポイント 91点


E.Guigal Châteauneuf-du-Pape 2013

ある意味オーソドックスなギガルのシャトーヌフ・デュ・パプをいただきます。
このブログを始めてからでも2007年を試してますので今日のは2回目ですね。
どこの産地でも間違いない大手があるっていいですね。シャプティエなんかもいい。
無名なの含めいろんな作り手を試そうと常々思っていますが、たまには大手。(笑)


IMG_0073
ただ、ギガルのこのLa Collectionというシリーズ、ラベルデザインが野暮ったい。
ひと目でギガルとわかるからいいんでしょうが、色どりといい少々古くさい気が…。


公式ページは何気にリニューアルされてました。トップページはChâteau d’Ampius。
コート・ロティのローヌ川沿いに佇む古城を1995年にギガルが取得しました。

ワイン詳細がミレジム毎にちゃんと載っています。今日のセパージュは…
・グルナッシュ 70%
・ムールヴェードル 15%
・シラー 10%
・その他 5%
出ました「その他」。シャトーヌフではよくありますね。「不明」なんでしょうか。
オークの大樽(foudre)で2年の熟成です。

AOCシャトーヌフ・デュ・パプは13種類のブドウを使っていいのですが、
その13種の名前を以下に挙げておきます。

1)グルナッシュ:Grenache (Noir, Gris, Blanc)(黒・グリ・白)
2)シラー:Syrah(黒)
3)ムールヴェードル:Mourvèdre(黒)
4)サンソー:Cinsault(黒)
5)クレレット:Clairette (blanche, rose)(白・ローズ)
6)ヴァカレーズ:Vaccarèse(黒)
7)ブールブラン:Bourboulenc(白)
8)ルーサンヌ:Roussanne(白)
9)クノワーズ:Counoise(黒)
10)ミュスカルダン:Muscardin(黒)
11)ピクプール:Picpoul (blanc, gris, noir)(黒・グリ・白)
12)ピカルダン:Picardan(白)
13)テレ・ノワール:Terret noir(黒)

グルナッシュやピクプールは黒(Noir)も白(Blanc)も1種類で数えられてます。
このAOCの規定は、赤でも、白でも、何%でもいいというゆるゆるな感じですが、
これら以外、ローヌならありそうなヴィオニエやマルサンヌを使うとアウトです。
以上でわかるようにAOCシャトーヌフ・デュ・パプには少量ながらもあります。


再訪ですが、作り手訪問。コート・ロティのあるアンピュイ(Ampuis)です。
guigale0
こうなると、もう町ごとギガルって感じです。(笑)

位置関係を北部ローヌの地図で確認します。
guigale1
コート・ロティにギガルあり。ただ、今日試すのは南部ローヌのシャトーヌフです。

南部ローヌの地図でシャトーヌフ・デュ・パプ他を見ておきましょう。
guigale2
ギガルは南部ローヌは本拠地ではないのですが、ローヌ全体をカバーしつつ、
シャトーヌフなんかへのこだわりはあったんでしょう。なぜなら…

シャトーヌフ・デュ・パプにあるChâteau de Nalysというシャトーを2017年に取得します。

シャトーヌフには並々ならぬ思い入れがあるのか、サイトもしっかりギガル化しています。
まあ、今日のワインは2013年ですから、ここから来てることはないのですが。(笑)

ついでなので一応訪問しておきます。
guigale3
ギガルの南部ローヌの拠点ということになるのでしょうか。


エチケット平面化画像。
IMG_0059-(1)
裏ラベル下のサインの所が汚れてますが、インポーターシールの剥がし跡です。

こんな貼り方だったんですよ。
IMG_0059-(1)
バーコードを隠したかったのはわかりますが、もう少し配慮が欲しいです。


さあ、抜栓。
IMG_0068
当たり前ですが、キャップシール、コルクともギガル専用品。

コルク平面化。
IMG_0070
シャトーヌフとも書いてないし、第一ミレジムがどこにもないです。
ちょっと残念な感じ。

Alc.14.5%。
濃いめのガーネット。エッジは若干クリア。
IMG_0071

黒ベリー、ダークチェリー、スパイス。
動物的...かすかなブレタノマイセスはお約束かな。
これぐらいならいいアクセントです。
辛口アタック。
若干酸味も乗っていましたが、
すぐに厚みのしっかりした味の実体に到達。
構造感は圧倒的なのに重々しくない。
なかなかのバランス。

しかし重々しいのが欲しい時もあるんですよね。
そういう意味では期待が大きすぎたかな。


*****


E.Guigal
Châteauneuf-du-Pape 2013
RRWポイント 90点


Châreau du Saint Cosme “Les Deux Albion” 2015 Côtes du Rhône

南部ローヌ、ジゴンダスのトップ生産者シャトー・ド・サン・コム。
少し前そこのネゴシアンブランド、Saint CosmeのCôtes du Rhôneを試しました。
まあ、おいしかったのですが、自社畑のシャトー・ド・サン・コム名はもっと美味い?
ということで、このChâreau du Saint Cosme名のCôtes du Rhôneを試します。


IMG_2462
500年の歴史を持つというシャトーの15代目ルイ・バリュオールさんは、
本格的な元詰めを始め、ジゴンダスのトップクラスのワインを生み出しています。
パーカーおじさんも「南部ローヌのスーパースター」とベタ褒め。
今日のワインには90点をつけています。7~8年寝かせろって。ちょっと早いかな。

しかし、このワイン、テレビドラマ「神の雫」第1話に登場したんですってね。
なんだかこういうのを聞くと一気にテンションが下がるのはなぜだろう?(笑)


公式ページはシンプルなタイプでしたね。FLASH使ってるのもご愛嬌。

データシートが2018年しか載ってませんが、必殺URL打ち換えで2015年が出てきました。
セパージュは比率なし。
シラー、グルナッシュ、カリニャン、ムールヴェードルにクレレットですって。
クレレット(Clairette)は南仏でよく使われる白品種ですよね。面白い。
南部ローヌの品種をいろいろ入れて毎年実験してるなんて書いてあります。

この書き方じゃ、最初に書いてあるシラー主体のような気がしますが、
パーカーおじさんの評中に50~60%はグルナッシュとあります。
なんだろ?グルナッシュを最初に書くのは嫌なのかな?

あと、全房発酵だと書いてます。
熟成は円錐形の大樽とコンクリートタンクにて、期間は不詳。


ジゴンダスにあるシャトーを訪問します。
Cosme00
シンボルマークの建物はシャトーではなく、近くにあるサンコム・チャペルです。
12世紀に建てられた古い教会。コムの綴りが違うのが気になります。(笑)

ジゴンダスはこんな場所でしたね。
Cosme01
サンタ・デュックの時の地図に追記してますが、気にしない。(笑)

南ローヌのAOCを俯瞰しておきましょう。
SaitCosme
ジゴンダスは赤とロゼが認められており、シャトーヌフ・デュ・パプとケランヌ
(Cairanne、2016年AOC昇格)は、赤と白が認められています。
ヴァンソーブル(Vinsobres、2006年AOC昇格)は赤しか認められてません。
ラストー、ボーム・ド・ヴニーズ(Beaumes-de-Venise)も赤のみでしたね。
その他のAOCは赤・白・ロゼが認められています。(Vacqueyras、Liracなど)
タヴェル(Tavel)はロゼのみと特殊です。


エチケット平面化画像。
IMG_2457
チャペルのイラストではなく紋章ですね。
「Les Deux Albion」(赤・白ある)だけがこの紋章になるようです。


さあ、抜栓。
IMG_2464 (1)
コルクにもエチケットの紋章があります。

コルクも平面化しておきます。
IMG_2459
横にもサンコム・マーク入りですが、ミレジムはどこにもなし。
実は前に飲んだサン・コムのコート・デュ・ローヌも同じデザイン。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。
IMG_2458

ブラックベリー、チェリー、鞣し革、チョコ。
フルーティな酸味乗った辛口アタック。
ミント、ハーブのニュアンスも。
なんだか独特の風味あり。
味の厚みはちょっと弱いかな~。
おかげで酸味が目立ってくる感じ。
複雑味も弱めながら、
余韻ではそこそこ楽しませてくれました。
が、総評として、ちょっと期待はずれな気がします。

近いうちに、
うまいローヌの基本に帰りたい気になってきました。
ギガルやシャプティエなんかで十分うまいので。


*****


Châreau du Saint Cosme
“Les Deux Albion” 2015
Côtes du Rhône
RRWポイント 88点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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