Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

 -- ロワール

Domaine des Quarres Les Pierres Noires Anjou Sec 2016

アンジュー(Anjou)の白をいただきます。品種はシュナン・ブランです。
アンジューは、メーヌ川とロワール川の間のアンジェ(Angers)の町を中心とした、
その名もメーヌ・エ・ロワール県(Maine-et-Loire)ほぼ全域が対象です。
赤・白・ロゼがあり、赤はカベフラが主体でしたね。(ガメ、カベソーも使用可。)
有名なRosé d'Anjouはこの地方の固有品種であるグロロー種主体です。


IMG_2326
ニコラ・ジョリーとかは別にして、この辺りの作り手は特に有名でもなく、
しかしながら、比較的お手頃なワインを提供してくれています。
今日のDomaine des Quarresというのも、2007年に設立の新しいところです。
セドリック、ヴェロニク夫妻(Véronique Gourdon & Cédric Aubert)が運営。


公式ページは簡素でシンプル。ワイン情報はラインナップ紹介のみ。

まあ、サイトがあるだけマシってことですが…。

ショップサイトにリンクがありました。

しかし、そこにも、
・シュナン・ブラン 100%
以上の情報がない。(笑)

インポーターのサイト(ファインズ)には若干の紹介ページがありました。
レイヨン川沿い、Coteaux du Layon AOCの地域にあり、ラインアップを見ると、
この辺りで産するワインの種類がよくわかります。

・Coteaux du Layon(-Villages)(Villages対象の村にこのドメーヌがあります。)
・Anjou Blanc(今日の辛口白です。)
・Anjou-Villages(Anjou Rouge。Villages対象アンジェの南46ヶ村に入るようです。)
・Cabernet d'Anjou(カベルネ・フラン主体のロゼ。ロゼ・ダンジューより上等。)
・Rosé de Loire(Rosé d'Anjouより広域。ソーミュール、トゥーレーヌまで含む。)
・Anjou-Gamay(ガメ100%が名乗るAOC。)
・Crémant de Loire(泡。ロゼが多いですが、ここはシュナン100%でやってます。)


さて、
レイヨン川沿い、ラブレ・シュル・レイヨン(Rablay-sur-Layon)にある、
ドメーヌを訪問してみます。看板は上がってますが普通の邸宅に見えます。
Quarres01

集落の周りは一面の畑です。Google Mapにそれがわかる写真がありました。
Rablay
この雰囲気が伝えたくてどなたかがアップしたストビューのようですね。

いつものロワール地図にドメーヌの位置(白字)を書き込み。レイヨン川に注目。
Loire00
メモのような書き込みもしてるので見にくいですね。(笑)
そろそろ作り直さないといけません。

このGoogle Map地図のカバーする範囲はロワール全域ではこんな感じ。(四角枠)
Quarres03
ロワールが広すぎるというのもありますが、ちょっと中途半端な地図でした。


エチケット平面化画像。
IMG_2238
しかし、裏ラベルのインポーターシール、隠し方ひどくないですか。
剥がすと、提供温度や合わせる料理なんかが書いてありました。
きれいに剥がせなかったのでオリジナルラベルの写真はないですが、
「フランス語だから隠していいや」ってことはないですぞ。


さあ、抜栓。
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コルクも平面化。ドメーヌ名入り。
IMG_2319
ミレジムがコルク横に打ってます。えらい。

Alc.14.5%。
薄いイエロー。
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青リンゴ。すりおろした感じ。
リンゴの皮とも。(青臭いメトキシかも…。)
辛口アタック。
酸味のあるリンゴの風味。苦味もありますね。
最後まで酸が付きまとうのはいただけないです。
そして、少し旬を過ぎたような味わいも気になります。
2016は古いのでしょうか。
もう少し早飲みに向いてる気がします。


*****


Domaine des Quarres
Les Pierres Noires
Anjou Sec 2016
WWWポイント 76点



WhiteWhiteWine01

Domaine des Huards Romo 2015 Cour-Cheverny

ワインエキスパート受験をしていた頃、気になったワインがいくつかあります。
飲んだこともないワインを無理やり覚えたりする空しい作業がいけないんですが、
大抵マイナーなワインで、ネーミングに興味を覚えるパターンが多いです。(笑)
そんな中で、今日はAOCクール・シュヴルニーを試してみます。
希少なローカル品種、ロモランタン(Romorantin)100%で作られますが、
NHK教育テレビ「おかあさんといっしょ」で昔やっていた(2000~2009年)、
ぐ〜チョコランタン」を連想したのは僕だけじゃないはず。(笑)


IMG_2245
ロモランタンはこの地区のみで50haほど栽培されるだけなので本当に希少。
そのうちの8haを今日の作り手、ドメーヌ・デ・ウアーが所有しています。
ドメーヌは1846年から続くこの地の老舗で、7代目ミシェル・ジャンドリエ
(Michel Gendrier)さんが家族経営でロモランタンに情熱を燃やしています。


公式ページはそこそこいい感じ。ロモランタンについても語られています。

AOC Cour-Chevernyは3種類あり、今日のは一番下のレンジ。松竹梅の梅です。(笑)
・ロモランタン 100%
は、このAOCの必須条件です。それをビオディナミを実践して栽培しています。
醸造法については特に触れていません。
インポーターの情報ページを貼っておきます。ついでにご確認を。
テラヴェール


まさにクール・シュヴルニーのコミューンにあるドメーヌ訪問。
Domaine_Huards
まわりも畑です。ここはピノの赤やソーヴィニョンの白も作ってますから、
どれがロモランタンの畑かわかりませんね。


さあ、受験時はいい加減に覚えていた位置関係をしっかり調べますよ~。
対象地域をコミューンで押さえてあった地図を発見したので(地図中右下)、
参考にしながらAOC Cour-ChevernyとAOC Chevernyを書き込みます。
Cheverny_Cour01
AOC Cour-ChevernyはCour-Chevernyのコミューン自体よりかなり広範囲です。
またAOC ChevernyがAOC Cour-Chevernyを内包しているのがわかります。
こうなると品種の違いがAOCを決定します。AOC Cour-Cheverny地域でも、
ソーヴィニヨン・ブランで作るとAOC Chevernyになるわけです。

実際AOC Chevernyはソーヴィニヨン・ブラン主体で、シャルドネ、
シュナン・ブランを補助的に使います。トゥーレーヌでもこの辺りから西へ、
シュナン・ブラン主体からソーヴィニヨン主体へと切り替わっていきますね。
また、このAOCは赤とロゼもあり、ガメとピノ・ノワールが主体です。


いつもの、トゥーレーヌとサントル・ニヴェルネを一枚にした地図。
今回(クール)シュヴルニーのエリアがはっきりしたので修正してます。
ChevernyWRONG
ロモランタンが1519年にブルゴーニュから最初にもたらされたというのが、
その名もロモランタン・ラントネ(Romorantin-Lanthenay)という町で、
クール・シュヴルニーの南西30km。現在そこにはロモランタンはありません。

この地図、フランス全体のこのあたりを切り取ったものです。(四角印)
Loire_C_Nivernais02
エリア毎にAOCを押さえてると、それぞれの位置関係や全体像がわかりません。
たまにこうやってフランス地図を眺めないといけませんね。


エチケット平面化画像。
IMG_2221
ユーロリーフと共にビオディヴァン(BIODYVIN)のマークもありますね。
ビオディヴァンはデメテールと並ぶ厳格なビオディナミ認証機関です。


さあ、抜栓。ぬぬぬ!キャップシールなしです。
IMG_2241
ビオワインっぽいですが、衛生的にどうなんでしょう。(笑)


コルク平面化。
IMG_2242
ドメーヌのシンボルマークですね。

Alc.13%。
蜜のようなゴールド。オレンジ気味かな。
IMG_2243

梨、黄桃、と、それらのシロップ漬け。
かすかにゼラニウムっぽいものも。
総じて爽やかなフルーツを思わせます。
若干酸の乗った辛口アタック。
レモン味のお菓子、カバヤの「ジューC」?(笑)
生き生きした酸がきめ細やかにパレットに広がります。
喉越しからフィニッシュにかけて苦味が出てきますが、
グレープフルーツのようなおいしい酸です。
ロモランタンは酸が特徴的とのことですが、
こういうことなんですね。おもしろい。

しかし、今まで飲んだ数少ない白の中でですが、
例えるものを思いつきません。個性的なんですね。



*****


Michel-Gendrier
Domaine des Huards Romo
2015 Cour-Cheverny
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

Sébastien Brunet Vouvray Arpent 2017

ロワールはトゥーレーヌ、AOCヴーヴレイ(Vouvray)をいただきます。
このAOCはシュナン・ブランからの白のみになります。
Vouvrayではシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵方式による発泡ワインや、
極甘口の貴腐ワイン(Moelleux)も同じくシュナン・ブランから作られます。


IMG_1457
京都の高島屋の店頭で何本かあったヴーヴレイのうち、適当に選んだ1本です。
デパートだと結構選べるんですが、普段は近所の酒屋メインになっちゃいます。(笑)
もっといろいろ出かけなくちゃだわ。


作り手はセバスチャン・ブリュネ。当主名がドメーヌ名になってます。
16世紀からの先祖代々の畑はあったようですが、2007年にドメーヌとして開始。
公式ページはシンプルかつ最小限の情報になってますが、まあまあ見やすいです。

今日のワインはドメーヌのベーシックラインで樹齢30年の若木から作られます。
シレックス(火打石)+粘土質の土壌の畑で、リュット・レゾネで作られます。
80%はステンレスタンクで、20%は木樽で、ごく短い熟成をするようです。
インポーター情報では、ステンレスは2ヶ月、樽は12ヶ月となってます。)


シャンセ(Chançay)というヴーヴレイの町にあるドメーヌ訪問。
Brunet01
田舎の一般のお宅風情ですね。ロワールとかこんなのが多いです。

これがAOCヴーヴレイの地域がわかる地図です。
Brunet03
ドメーヌの場所も赤マルで示しました。シャンセ(Chançay)もわかりますね。

ヴーヴレイの地図だけ眺めていても他地域との位置関係がわかりませんから、
例のごとくトゥーレーヌとサントル・ニヴェルネのGoogle Map上に表示。
Vouvray02
ロワール川中域、トゥールの町に隣接してるのがわかります。(クリックで拡大下さい。)
この辺りまでがシュナン・ブランで、以東はソーヴィニヨン・ブランが増えます。


エチケット平面化画像。裏ラベル含め、あっさりシンプル。
IMG_1458
インポーターシールは剥がしています。

しかし、インポーターシールのこの無神経な貼り方。
IMG_091
せっかく横長のシールなんだから、オリジナルを避けて貼れたはずです。
テラヴェール
さん、頼みますよ。(笑)


さあ、抜栓です。
IMG_1454
「Arpent」と書いてあるのでこのワイン専用になりますね。

コルクも平面化します。
IMG_1455
出ました、ノマコルクです。個人的にはDIAMより好きです。(笑)

Alc.13%。
イエローゴールド。
IMG_1456

青リンゴ、マーマレード。
最初にツンと欠陥臭的なものを感じましたが、
なぜかすぐ消えました。
辛口アタック。
酸は割と舌の上で主張しますね。
味は薄っぺらくないので、
じっくり味わうとミネラル感も感じ、これは楽しめます。

ただ、ニコラ・ジョリーのシュナン・ブランを知ってしまうと、
他のシュナン・ブランの評価が厳しくなってしまいます。(笑)


*****


Domaine Sébastien Brunet
Vouvray Arpent 2017
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

Pascal Jolivet Attitude Sauvignon Blanc 2018

阪急で買った新春白ワインおみくじのハズレです。(笑)
しかし、今回はハズレワイン消費の記事ではありませんよ。
なにせ、敢えてこのハズレ(末吉)を狙って買ったんですからね。
大吉が出たらどうしようかとドキドキしながら開封しましたが、
よっしゃ~! 見事狙い通りの末吉をゲットしました。(笑)


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以前にパスカル・ジョリヴェのサンセールを試し、非常に高評価をしました。
「ソーヴィニヨン・ブランの魔術師」と呼ばれるパスカル・ジョリヴェ。
そのスタンダードキュヴェも試したいなと思っていたのです。

これが阪急うめだで売っていた新春白ワインおみくじのチラシです。
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末吉を狙いましたが、それでも27%OFFの2000円ポッキリで十分お買い得。
(コルトン・シャルルマーニュが出れば越したことはないのですが。笑)


公式ページはかっこいいです。

このアティチュードというシリーズは、2001年から始められた、
ソーヴィニヨン・ブランの理想的なのテロワールであるロワール域内から、
サンセールとはまた違った高品質なワインを開発するというのがコンセプトだそうです。
・ソーヴィニヨン・ブラン 100%
は当然ですが、自然酵母使用以外の情報は載ってませんね。


作り手訪問は、以前のものを再掲。サンセールの町のすぐ北側です。
PascalJolivet01
しかし、今日のワインはサンセールではなく広域のVal de Loire IGPになります。
公式サイトの説明では、畑はシュヴェルニー城シャンボール城との間とあります。

トゥーレーヌ地域とサントル・ニヴェルネ地域を1枚に収めた地図を見ます。
Attitude01
シュヴェルニー城とシャンボール城の間となるとAOC Chevernyのあたりですね。
サンセールの本拠地からは結構離れています。車でも2時間くらいの距離です。
2016年に30haまで拡大させたこの畑は石灰質のシレックス土壌なんだそうで、
ここが産み出すブドウでパスカル・ジョリヴェはそのノウハウを遺憾なく発揮しています。

もう少し拡大した地図で場所を確認しましょう。黄色の四角あたりです。
Attitude02
公式ページの「シュヴェルニー城とシャンボール城の間」という説明が、
「ロワールの美しい城の近くの畑だよ」と誇らしげに聞こえたので、
その2つの城と、その他周辺の城も載せておきます。ロワ~ルって感じですね。


エチケット平面化画像。
IMG_0974
スタンダードラインらしくシンプルなデザインです。
「100% ロワール」とありますが、単なるお手頃な入門ワインではなく、
サンセールやプイィ・フュメとは違うロワールのワインを提案してるようで、
パスカル・ジョリヴェの考えが分かるような気がします。


さて、抜栓。
IMG_0988
サンセールの時と同じキャップ、コルクのようですね。

コルクの平面化もしておきます。
IMG_0989
ここにもシンプルにパスカル・ジョリヴェのサインです。

Alc.12.5%。
イエローゴールド。
IMG_0990

梨、白桃、水飴、香り立つフレッシュフルーツ。
トロッと辛口アタック。
酸はあくまできれいでソフト。
お陰でコクのある味をじっくり味わえます。
ミネラル感は喉越しから後味で出てきますね。

確かにサンセールとは方向性が違う気がしますが、うまい。
やっぱこの人、ソーヴィニヨンの魔術師だわ。


*****


Pascal Jolivet
Attitude Sauvignon Blanc 2018
Val de Loire IGP
WWWポイント 79点


WhiteWhiteWine01

Domaine des Hautes Troglodytes Saumur Champigny 2016

ローテーションにカベルネ・フランのモノセパージュがあると、
毎日の食事に合わせる時に前からうまくいくことが多かったので、
常備しておかなきゃなと最近は結構探します。
やまやでソーミュール・シャンピニーを発見。カベフラ100%のはず。
ロワールの赤じゃ、シノンやブルグイユなどと並んで最良のひとつです。


IMG_0605
やまやのロワールなのでジョセフ・ヴェルディエの傘下のワイナリーです。


公式ページはこれになるんでしょうね。

いずれにしてもここにはあまりたいした情報はありません。
・カベフラ 100%
ステンレスタンクで熟成、くらいがネットでわかる情報です。
作り手のオート・トログロディット(Domaine des Hautes Troglodytes)は、
クラリス&ローラン・マシェット(Clarisse et Laurent MACHET)さんが、
親から引き継いで運営しているドメーヌで、Souzay-Champignyにあります。


スゼ・シャンピニーのドメーヌの場所をつきとめました。
Champigny01
ストビューで前の通りに入れず、証拠の看板と共に遠目に眺めます。
スゼ・シャンピニーは内陸側のシャンピニーの町まで細長いのですが、
このドメーヌは一番ロワール川にあって、畑もこの辺りらしいです。

AOCソーミュールでもカベフラの赤は作られますが、ロワール川寄りの、
8つの村がAOCソーミュール・シャンピニーを形成し、質も一段上です。
Champigny04

こんな地図もネットで拾いました。
Champigny03
川沿いで、内陸(AOCソーミュール)よりテロワールがいいんでしょうね。

ソーミュール・シャンピニーの公式ページらしきところにあった画像。
Champigny05
ポップな感じでソーミュール周辺の8つの村の名前が確認できます。
1957と書いてありますが、1957年にAOCに認められています。
(読みやすいようにテキストをまわりに打ち込んでいます。)

同じサイトにGoogle Mapに作り手の所在をインポーズしたものがありました。
Champigny02
白マルが今日のオート・トログロディットの場所です。

ついでにいつもの自作ロワール地図も貼っておきます。
Champigny06
少々粗が見えてきました。そろそろ作り直さないといけませんね。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_0470
Gilbert & Gaillardの金メダルシールは裏ラベルの上に移動させました。


さあ、抜栓。
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Vinotopの合成コルクです。

Alc.12%。
ガーネット。
IMG_0603

黒ベリー、チェリー、ミント。
かすかにメトキシピラジン?
辛口アタック。
クールですが味の厚みはしっかりあります。
タンニンもなめらか。
酸は感じますがクール感演出しています。

ロワールのカベフラの王道の味です。
いや、平均以上のうまさかも。
和食にも合うし、カベフラはいい仕事をします。


*****


Domaine des Hautes Troglodytes
Saumur Champigny 2016
RRWポイント 92点


Eric Louis Menetou-salon 2015

ロワールのいろんなAOCを試したいなと思って探すんですが、
メジャーなものでないと、なかなか面白いのが見当たりません。
今日のこれはサンセールの西側に連なるAOCメヌトゥー・サロン。
白・赤・ロゼがありますが、赤はピノ・ノワール主体になります。


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エチケット、おシャレなデザインです。


公式ページは一見ショボそうですが、内容は充実してます。

今日のワインは、リュット・レゾネを採用です。
・ピノ・ノワール 100%
除梗あり。樽は明記なし。ないんでしょうね。

歴史を読むと、1860年からひいひいおばあちゃんのポーリンさんに始まり、
現在4代目のエリックさんが受け継ぎ、ドメーヌ元詰めで品質向上させつつ、
サンセールにとどまらず、今日のメヌトゥー・サロン他に手を広げてるそう。
サン・テグジュペリの 『星の王子さま』を読んでワイン造りに生かしてるとか、
エチケットのデザインがそんな雰囲気ですね。


さあ、ドメーヌ訪問。エチケットと同じデザインの看板がありますね。
Eriouis01
この作り手、エリック・ルイはサンセール近く、ドーヴネの町にあり、
Menetou-Salonだけでなく、Sancerre、Pouilly-Fumé、Quincy、Reuillyや、
Châteaumeillantと、この辺一帯の主だったAOCを扱ってるようです。

Google Map書き込みで広域の位置関係を見ましょう。
Eriouis02
ドーヴネの町と言ってもサンセールまで車で10分とかかりません。
Châteaumeillantは入りきりませんでしたが、Reuillyの南側になります。

フランス全体から見ると四角の部分を切り取った形になります。
Loire_C_Nivernais02


エチケット平面化画像。
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裏ラベルを隠さないインポーターです。偉い。


さあ、抜栓。
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Alc.13%。
濃いルビー。
IMG_9977

フランボワーズですが華やかな印象ではないです。
ブラックチェリーも香ります。
すると、ゼラニウム、紅茶、タバコ…色々出てきますが、
全体として「あり」な感じ。(笑)
辛口アタック。
酸も極めて穏やかです。
味はしっかり実体を感じていいんですが、
ブルゴーニュの味わいとは違うものですね。
ドライながら青い植物、かすかなミント感があります。
やはり冷涼な地域のピノの特徴でしょうかね。
余韻は充分あります。


*****


Eric Louis Menetou-salon 2015
RRWポイント 89点


Claude Lafond Le Clos du Château Valançay 2016

ロワールというのは広範囲で、いろんなAOCもあるのですが、
近所の酒屋の店頭ではそうそうめずらしいものには出くわしません。
よって、もっぱらネットで物色するんですが、それでも豊富ではないです。
あまり選べませんが、今日はトゥーレーヌのAOCヴァランセを試します。


IMG_9959
ヴァランセというと、メキシコのピラミッド型のチーズの方が有名のようです。
ロワールによくあるシェーブルタイプ(ヤギ乳原料)です。
ワインより早く1998年にAOCヴァランセになったそうです。(ワインは2004年。)


作り手は、クロード・ラフォンというルイィ(Reuilly)の作り手です。
ルイィってトゥーレーヌ地区(Touraine)じゃなく、中央フランス、
サントル・ニヴェルネ(Centre Nivernais) のAOCじゃなかったっけ?

ドメーヌ訪問してみます。確かにルイィの町にありました。
Lafond01
立派なところですね。

公式ページで確認することにしてみます。

扱いは、AOC Reuilly / AOC Valençay / IGP Loire Valleyの3種。
ルイィの畑は35ha、ロワール・ヴァレーは5haあるそうです。
そして、ちょっと離れますが、ヴァランセに3haの畑も所有とのこと。
それが今日の「Le Clos du Château」という畑らしいです。

なんとこの畑、ヴァランセのシンボル、ヴァランセ城のすぐ前でした。
ChateaudeValencay
この畑の半分に、ピノ・ノワール、コ(マルベック)、ガメが植えられ、
残り半分にソーヴィニヨン・ブランとシャルドネが植えられています。
(従い、Le Clos du ChâteauのAOC Valançayは白もあります。)
先代で創業者のクロード・ラフォン氏が惚れ込んで手に入れた畑だそうです。
(クロードさん他界後、娘のナタリーさんがドメーヌを引き継いでいます。)

というわけで、今日のワイン、1.5haに植えられた以下のセパージュです。
・Pinot Noir 50%
・Côt (Malbec) 30%
・Gamay 20%
醗酵・熟成はスチールタンクのみ使用です。


しかし、気になるのが、
サントル・ニヴェルネのルイィとトゥーレーヌのヴァランセの位置関係。
だいたいロワールのお勉強をすると大抵地域ごとに分けてありますから、
(ペイ・ナンテ、アンジュー・ソーミュール、トゥーレーヌ、サントル・ニヴェルネ)
実はすぐ隣なんてこともあるはずですよね。
よって、トゥーレーヌサントル・ニヴェルネを1枚の地図に収めてみました。
Loire_C_Nivernais
トゥーレーヌのヴァランセとサントル・ニヴェルネのルイィ、近いです。
ルイィのクロード・ラフォンからヴァランセ城まで車で40分の距離でした。
(いろいろ他のAOCとか書き込みましたので拡大してお楽しみください。笑)

そうそう、この地図、フランス全体から見るとこの部分です。(赤枠)
Loire_C_Nivernais02
全体像がわかってきました。
こうして見てみると、ブルゴーニュのグラン・オーセロワと、
サントル・ニヴェルネも案外近い…。


エチケット平面化画像。
IMG_9525
インポーター稲葉のサイトにこの作り手の詳細情報があります。


さあ、抜栓。
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汎用品ながら、出ましたノマコルクです。

コルクも平面化しておきます。
IMG_9956

Alc.13%。
濃いルビー~ガーネット。
IMG_9957

フランボワーズ、カシス。
茎っぽいです。低温浸漬から来るのかな。
辛口アタックからのフレッシュな感じの酸味。
舌触りは濁りを感じるんですが、
味の構造感と、いいようにも受け取れる気はします。
しかし最初の酸が帰ってくるんですよね。
これが余韻までつきまとうので結構減点。


*****


Domaine Claude Lafond
Le Clos du Château Valançay 2016
RRWポイント 84点


Nicolas JOLY Savennières Les Vieux Clos 2016

ビオディナミの第一人者であり、フランスの5大白ワインにも入るという、
Coulée de Serrantの畑を単独所有するニコラ・ジョリー。
ロワールのシュナン・ブランで探してただけでしたが、結局これをゲット。
ニコラ・ジョリーが出すAOC Savennièresのシュナン・ブランです。


IMG_9946
大失敗でした。まさか10月に入って最高気温32度を記録するなんて…。
今回ネットで買ったのですが、まさかまだクール便が必要だったとは…。
そう、エチケットが汚れていますが、案の定「吹かして」しまいました。
なんということでしょう。正常な味ではなくなってるかもしれません…。


公式ページはよく出来ていて、ゲストブックなんかもあって意欲的な感じ。

そして、とうとうとビオディナミを解説しています。やはり先駆者であり実践者です。
(ビオディナミに関する二コラさんの著書の紹介ページもありますよ。)
神がかり的で宗教的な雰囲気もあるビオディナミには個人的には懐疑的ですが、
畑のテロワールの根源である細菌を殺さないためであるとか、太陽と月の運航が、
自然な畑と繋がってないわけがないじゃないか!とかの論説に妙な説得力があります。

さて、今日のサヴニエール・レ・ヴュー・クロですが、
二コラ・ジョリーの代名詞であるAOC Coulée de Serrantや、
AOC Savennières Roche aux Moines以外に所有する、AOC Savennièresの畑からです。
この畑は東向き斜面でブドウの熟成度は他の2つのAOCより少し劣るそうですが、
同じ地質、若木(20年)ながら同じ苗木(Coulée de Serrantから切り出し)であり、
そして何と言っても、Coulée de Serrantと同じ情熱で作ってるそうです。(笑)
当然ながらのシュナン・ブラン100%、発酵はタンクと樽の併用です。

裏ラベルにも書いてあるのですが、このワインの若くて控えめな香りを目覚めさせるため、
デキャンタージュが必須となっています。
今回不覚にも「吹かせて」しまいましたが、「偶然の自然デキャンタージュ」として、
いい方に効果が出てるといいんですがね。(笑)


ワイナリー訪問してみます。
NicolasJOLY01
二コラ・ジョリーのジョリー家が所有するシャトーですが、
名称をシャトー・ド・ラ・ロッシュ・オー・モワンヌといいます。
すぐ横が例のクレ・ド・セランの畑です。
ジョリー家のモノポール(単独所有)であり、かつ単独畑名のAOCです。
ロマネ・コンティと同じ数少ないパターンです。ゴイゴイスー。

場所はアンジェの近く、ロワール川の右岸になります。
NicolasJOLY02
自作ロワール・マップに白で示しましたので、拡大してご確認ください。


エチケット平面化画像。
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「できるなら絶対デキャンタしろ」と書いてます。「オリは品質の印」とも。


さあ、抜栓。やっぱり、コルクの横も濡れてます。
IMG_9942
キャップシールのてっぺんは白ですが、横にマークが入っています。

コルクも平面化。ここにもシャトーのマーク入り。
IMG_9943
コルクのミレジム表示も貼りつけておきました。

Alc.15%。けっこうなアルコール度数です。
濃いめのイエローゴールド。
IMG_9945

黄桃、ハチミツ、花梨、微妙にパイン。
すごい。圧倒的な香りです。
南アフリカのシュナン・ブラン的か、それ以上?
吹きこぼれによる「なんちゃってデキャンタ」のお陰かも。(笑)
甘さと酸味が絡み合った口当たりです。
すぐにアルコール感が喉に広がります。
何とも言えない厚みを感じる味は、ちょっぴりイチゴ風味。
吹いたから本来の味ではないかも…という不安はあるものの、
とても濃く美味しい。(笑)

酸が穏やかなのを実感しながらフルーツ感が最後まで続きます。
正直おどろきました。これがビオディナミ?
南アフリカのシュナン・ブランよりパワフルに感じましたよ。


*****


Nicolas JOLY
Savennières Les Vieux Clos 2016
WWWポイント 80点



WhiteWhiteWine01

Château de Champteloup Rosé d’Anjou 2018

冷蔵庫の奥にこのワインが眠ってました。(笑)
ロワールのロゼ・ダンジュー(Rosé d'Anjou)であります。
今日の夕食は皿うどん。コショーをぶっかけてやると、
案外この甘口ロゼと合うんじゃないかと抜栓します。


IMG_9739
ロゼ・ダンジューは赤ワイン用品種グロロー(Grolleau)主体に作られます。
よって白ワインのWWWポイントで評価はするものの、写真は黒ブドウを配置。


残念ながら公式ページは見つからず。
グロロー・グリ、グロロー・ノワール、ガメから作られるというネット情報。
以前にもロゼ・ダンジューを飲んだ時に確認してますが、
グロローを補完するのに、カベフラ、カベソー、ピノー・ドニス(Pineau d'Aunis、
ロワール原産の黒品種)、ガメ、コ(マルベック)の使用が認められてます。

グロロー・グリもノワールもロワール川流域にしかありません。
グリはノワールの突然変異種だそうで、名の通り果皮が灰色です。

ロゼ・ダンジューは残糖が7g/l以上という規定があるようですので、
かなり甘口ではないかと想像できます。


さて、作り手訪問します。
Chateau_de_Champteloup01
シャトー・ド・シャンプトゥループの歴史は15世紀までに遡り、
ワイン造りは1987年からだそうです。アンジュー地区に100haの畑を所有。

前に描いたロワールの地図で位置関係を確認。白マルのところです。
AnjouR01
場所的にはAOC Coteaux-du-Layonのあたり。これは甘口白のAOCですが、
この辺り周辺の広域がAOCアンジュ―、ロゼ・ダンジュ―対象の地域です。


エチケット平面化画像。
IMG_9146
ううっ。インポーターシールが裏ラベル隠しまくりです。


さあ、抜栓。
IMG_9740
名もなき安物然とした合成コルクです。

Alc.11%。
きれいな澄んだピンク。
IMG_9738

香りは、柑橘系っぽくもピーチっぽくもあります。
のっけから確かに甘いですが、今日はちょうどいい甘みに感じます。
皿うどんの胡椒ぶっかけに合う合う。(笑)


*****


Château Champteloup Rosé d’Anjou 2018
WWWポイント 78点


Domaine de la Seigneurie des Tourelles Saumur Blanc 2017

ソーミュールの白をいただきます。
ソーミュールの白はシュナン・ブラン100%と決まっています。
考えたら、過去は南アフリカのシュナン・ブランしか飲んでませんでした。
南アではスティーン(Steen)と呼ばれてましたね。
シュナン・ブランはロワール渓谷原産ですから、今日は本家本元です。


IMG_9420
何だかしらの金メダルシールがあって、いいんだか悪いんだか。(笑)


やはりですが、傘下にロワール中の作り手がいるジョセフ・ヴェルディエでした。
公式ページには一応今日のワインが若干の情報と共に載ってます。
Domaine de la Seigneurie des Tourellesなる作り手は3代続くデュベ家なんだそうで、
ヴォーデルネーの村にあるんだそうです。

早速、Vaudelnayの町でドメーヌを探しますが見つかりません。
Loire_Map2
Vaudelnayで検索すると誇らしげに出てくるお城は実は隣り町。(笑)
まあ、AOC Saumurなんだな~という位置確認をしただけに終わりました。

これだけでは何なので、懸案でもあるロワールのお勉強をしておきましょう。
こういう拾い物の地図をながめていても今ひとつピンときませんよね。
V0Valle_de_Loire_carte

ということで、恒例のGoogle Map転記を敢行いたしました。
AOCの範囲は、資料によってまちまちで結構いい加減に書いてます。
Val_de_Loire
この地方も川を起点に考えると、各産地が際立って理解しやすいです。
トゥールを越えたあたりから、(正確にはChevernyから。)
シュナン・ブランがソーヴィニョン・ブランに切り替わります。
面白いですね。


エチケット平面化画像。
IMG_9353


さあ、抜栓。
IMG_9422
出ました、ノマコルクです。

Alc.12%。
薄いイエロー。
IMG_9418

ライム、青リンゴ。
フレッシュ香にうっとりします。
甘みと酸味の調和を感じるアタック。
キレのいい酸が気持ちよく味わいを堪能させてくれていい感じ。
実際薄っぺらくなくて安物感がありません。

穏やかな果実感は「お上品」な印象。
南アフリカのスティーンとはかなり違いますね。


*****


Domaine de la Seigneurie des Tourelles
Saumur Blanc 2017
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01
--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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