Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

 -- ラングドック/ルシヨン

White Chocolate Moose Viognier 2019

以前、チョコレート・ムースなるIGPペイ・ドックのカベルネ・ソーヴィニヨンを試しましたが、今日のこれはそれのヴィオニエ・バージョンになります。その名も「ホワイト・チョコレート・ムース」。同じくカルディで売っていたものです。前回も思いましたが、この名前と味に因果関係はなさそうです。(笑)

IMG_4988
作り手は…表ラベルに「Les Producteurs Réunis à F34360 Cébazan」とあります。これはカベソー・バージョンと同じですね。前回も見た例の Union Caves Coopératives de Cébazan というワイン生産協同組合でしょう。

カルディのHPでは例によって情報ほとんどなし。

・ヴィオニエ 100%
くらいしかわかりません。しかし、表ラベルに「Vieilles Vignes」と「Oak Aged」の表記が堂々と書いてあります。何年からがヴィエイユ・ヴィーニュか不確かですし、オーク「樽」と書いてあるわけではないので、そこそこ古い木からのブドウにオークチップを漬けたやつって感じかもしれません。

例の協同組合にもう一度行っておきます。
Moose01
サン・シニアン(Saint-Chinian)の近くのセバザン(Cébazan)という町にあります。結構モダンで規模も大きそう。AOC Saint-Chinian、AOC Minervois、そしてIGP Pays d'Ocを主力にやってるそうです。テイスティングもできる直売所もあるようです。

ラングドックの地図上に白い四角で場所を示しています。AOCサン・シニアンのところ。
Languedoc_Roussillon00
今日のヴィオニエがサン・シニアン産であっても、AOCサン・シニアンの白はグルナッシュ・ブランが主体(30%以上)なので、ヴィオニエ100%ですと必然的にIGPペイ・ドックという扱いになります。

ヴィオニエはフランス・北部ローヌのコンドリューの村が原産。今でこそかなり人気の高いヴィオニエですが、1990年代になって世界中で栽培されるようになるまでは絶滅危惧種(笑)でした。
Viognier
世界中に広まったヴィオニエですが、その昔の1968年は14haまで生産量も落ち絶滅寸前だったといいます。1985年頃でも32haしかなく、ほぼローヌのみでフランス外に出ていない品種でした。その後、評論家に注目され人気が高まり、1990年代になって世界中で栽培されるようになったそうです。
フランス以外では、アメリカとオーストラリアがかなり多いですね。その他は、アルゼンチン、チリに南アってところでしょうか。フランス国内は2018年のデータで6,740haもの栽培面積があり、さすが本国、世界でダントツ(世界の54%)のヴィオニエ生産国です。なるほど、ラングドックからも今日のようなこんなワインが出てくるわけです。


エチケット平面化画像。
IMG_4815
名前が長い分、実はカベソー・バージョンより横長。


さあ、抜栓。
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無印~。コルクもこれだけ。DIAM1なだけマシだと思われ。

Alc.13.5%。(pH:4.57、Brix:7.0)
蜜のようなゴールドイエロー。
IMG_4985

洋梨、花梨、黄桃。
辛口アタック。
味わって、クールな白い花の印象が出てきました。
南仏ですが、新世界の華やかな感じではなく、
落ち着いたまとまりがあって好感が持てます。
ミネラリ―とういうか、喉越しと余韻の苦味系の味わいもいいですね。
ヴィオニエらしさがはっきりあって楽しいです。グー。


*****


White Chocolate Moose
Viognier 2019
WWWポイント 79点



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Gavelot Chardonnay 2019 Limoux AOP

カルディで1500円ほどのお手頃価格で売っているシャルドネですが、南仏ラングドックのAOCリムー(AOC Limoux)というだけでお買い求め。エチケットを見る限り、このワイン自体や作り手を深掘りするのは難しそうですが、リムーのシャルドネを味わいながらAOCリムーの深掘りだけでもしておくとしましょう。(笑)

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いろいろググってみましたが、どこかの協同組合だとは思いますが、案の定全く素性がつかめず。裏ラベルにポストコードらしきものがありましたが「モンペリエ」のものです。あとでラングドックの地図を見るとわかりますが、モンペリエはリムーからは結構離れています。カルディのサイトもほぼ情報ゼロ。今回はさすがに作り手探求はあきらめます。(笑)

せっかくなので、表ラベルにあった表記「Mis en bouteille dans la région de production」を深掘りしておきます。そこそこのワインを飲んでいたらあまり見ない表記です。(笑)

Mis en bouteille dans la région de production(生産地域にて瓶詰め)
これは「醸造したところとは別の場所で」瓶詰めした場合に表記されます。大抵はその地域か、その近くのネゴシアンによるものと考えたら良さそうです。AOCをうたってる場合はその域内もしくはその近くになるので少しマシと言えばマシです。(笑)

Mis en bouteille au château(シャトーにて瓶詰め)
Mis en bouteille au domaine(ドメーヌにて瓶詰め)
Mis en bouteille à la propriété(所有されている地所にて瓶詰め)
これらはよく見ますね。シャトーやドメーヌで生産から瓶詰めまで一貫してやってることがわかります。気を付けないといけないのは、「propriété(自地所)」は「共同組合のセラー」の意味を含むところです。なぜなら、大抵の生産者は所属する協同組合の株主であり、「自分の地所にて」をうたう権利を持っているからです。

Mis en bouteille par ~(~によって瓶詰め)
これは誰が瓶詰めをしたかだけを示すもので、大抵は「第3者」、つまりはネゴシアンです。


さて、ラングドック・ルシヨンをGoogle Map上で見て、AOCリムーを確認しましょう。
Languedoc_Roussillon
カルカッソンヌ(Carcassonne)の近く。AOCマルペールの南、AOCコルビエールの西側です。地図にも示していますが、赤・白・泡が認められたAOCです。

しかしながら、赤が認められたのが2003年のヴィンテージからと比較的最近で、もともとは白のみ、そのルーツは泡のAOCでした。リムーの発泡性ワインのルーツは1531年まで遡り、シャンパーニュよりも1世紀早く「世界最古の発泡性ワイン」はリムーなんだそうです。まとめると…。

<1938年制定AOC>
・Blanquette méthode ancestrale(=Limoux méthode ancestrale):弱発泡白
・Blanquette de Limoux(=Limoux blanquette de Limoux):発泡白

<1959年制定AOC>
・Limoux blanc:辛口白

<1990年制定AOC>
・Crémant de Limoux:発泡白

<2004年制定AOC>
・Limoux rouge:辛口赤

以上のような流れですが、始祖はやはり最初の2つ。AOC Limoux +「補助表記(Méthode ancestrale / Blanquette de Limoux)」が正式ですが、旧表示も認められています。
Blanquette méthode ancestrale は、モーザック(Mauzac)100%から作られ、「先祖代々の方法(méthode ancestrale)」の名の通り、瓶内で発酵・熟成を完結させるためオリが残った状態で濁りがあり、(糖の添加もないので)アルコールも7%程度と低くなります。
Blanquette de Limoux は(リキュール・ド・ティラージュを添加する)瓶内二次発酵なので多少モダンになりました。ただし、後にさらにモダンな Crémant de Limoux が制定されたとき、Blanquette de Limoux はモーザック(Mauzac)90%以上の使用が義務化されます。これら2つの古い発泡性のAOCは、Crémant de Limoux に置き換えられてもおかしくなかったんですが、製法や品種を古くさいままにすることでなんとか共存することができたというわけです。しかし、ワインを知ろうとする学習者にとっては複雑になって迷惑な話です。(笑)

これがリムーの歴史の象徴ともいえるモーザック(Mauzac)です。
Mausac
南西地方の AOC Gaillac(blanc)/AOC Gaillac premières côtes でもモーザックは主要品種であり、実は起源はそっちの方らしいです。因みに、Mauzac Rose というピンクの果皮の種類と Mauzac Noir という黒ブドウがあるんですが、ロゼの方はモーザックの色変異種であるものの、ノワールの方は血縁関係のない全く別の品種だそうです。

Crémant de Limoux は、シャンパーニュ以外のスパークリングに「クレマン」という用語が導入された波に乗って制定されたモダン対応(笑)のAOCです。よって、人気のシャルドネ、シュナン・ブランが主要品種になります。規定は細かいのですが、まとめると、シャルドネが40%以上、シュナン・ブランが20%以上、シャルドネ、シュナン・ブラン合わせて最大90%で、これに補助品種としてモーザック、ピノ・ノワール合わせて10~40%(モーザックは最大20%)を加えます。また瓶内熟成期間は9ヶ月とされ、Blanquette de Limoux も同じく9ヶ月です。

AOC Limoux(blanc)はシャルドネ、シュナン・ブラン、モーザックが使えますが、モーザックは必ず15%は入れないといけません。また、オーク樽での熟成が義務付けられています。これはラングドックのAOCとしては唯一の樽熟が義務付けられた白ワインだそうです
さて、ということは今日のこのワインAOC Limoux ですから、モーザックが15%入っていて、かつ樽熟成をしているということです。無名のお手頃ワインですが、ただのシャルドネと言われるよりなんだか上等な気がします。(笑)

AOC Limoux(rouge)はメルロー主体と覚えておけばいいですが、メルローは45~70%の範囲であり、最低20%はコ(Côt=マルベック)、シラー、グルナッシュをブレンドします。カベフラ、カベソーも使えますが合計で35%を超えてはいけません。

詳しくは、AOC Limoux の公式サイトというのがありますのでご参考ください。



さて、AOC Limoux の範囲をINAOの地図で見るとこうなっています。
Limoux01
リムーを含む41のコミューンが対象です。

パッとしない地図なのでやっぱりですがGoogle Mapに重ねてみます。
Limoux03
AOC Limoux の公式サイトによればこの中に57の生産者がいます。


一応、エチケット平面化画像。
IMG_4816
正体不明のワインでしたが、AOC Limoux からある程度わかりましたね。モーザックが15%以上ブレンドされていて、樽熟をしているということ。(ホントかな…。笑)

ラングドック・ワインの公式ページをやっている、ラングドックワイン委員会(CIVL=Conseil Interprofessionnel des Vins du Languedoc)はAOCを以下のようにランク付けし分類しています。リムーはグラン・ヴァンですね。

<Crus du Languedoc>
・AOC Corbières-Boutenac
・AOC La Clape
・AOC Minervois-La Livinière
・AOC Pic-Saint-Loup
・AOC Terrasses-du-Larzac

<Grands Vins du Languedoc>
・AOC Cabardès
・AOC Clairette-du-Languedoc
・AOC Corbières
・AOC Faugères
・AOC Fitou
AOC Limoux
・AOC Malepère
・AOC Minervois
・AOC Muscat-de-Frontignan
・AOC Muscat-de-Lunel
・AOC Muscat-de-Mireval
・AOC Muscat-de-Saint-Jean-de-Minervois
・AOC Picpoul-de-Pinet
・AOC Saint-Chinian

<Appellation Régionale>
・AOC Languedoc

<Dénominations Régionales>
・AOC Languedoc Cabrières
・AOC Languedoc Grès de Montpellier
・AOC Languedoc La Méjanelle
・AOC Languedoc Montpeyroux
・AOC Languedoc Pézenas
・AOC Languedoc Quatourze
・AOC Languedoc Saint-Christol
・AOC Languedoc Saint-Drézéry
・AOC Languedoc Saint-Georges-d'Orques
・AOC Languedoc Saint-Saturnin
・AOC Languedoc Sommières
・AOC Saint-Chinian Berlou
・AOC Saint-Chinian Roquebrun


さあ、抜栓。
IMG_4950
完全無印(笑)。しかし、DIAM1ではあります。

Alc.13%。(pH:4.48、Brix:6.2)
オレンジ系のイエロー。
IMG_4951

青リンゴ、花梨、白桃シロップ漬け。
酸を先に感じる辛口アタック。
と思ったら、それほどの酸味は感じず、
フレッシュな軽さに苦味様の風味が加わるなかなかのバランス。
ただし、水臭いとまではいかないながら、やっぱり軽め。
樽らしきものも感じませんね。

シャルドネってこんなだっけ?と思いますが、
15%以上入ってるはずのモーザックのせいだったりして…。


*****


Gavelot Chardonnay 2019
Limoux AOP
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

Domaine Condamine de l’Evêque G.Bascou Picpoul de Pinet 2019

ラングドックのピクプール・ド・ピネ AOC(Picpoul de Pinet AOC)です。赤ワインが主体のラングドックにおいて白ワインのみが認められた珍しいAOCで、品種はピクプール100%というわかりやすい特徴があります。またひとつ「知識としては知ってるけど飲んだことないワイン」を見つけてしまいました。こりゃあ、試しておかないといけません。

IMG_4853
作り手は、ピクプール・ド・ピネAOCのエリアの近く、ネジニャン・レヴック(Nézignan-l'Évêque)という町にある、コンダミーヌ・レヴック(Domaine Condamine de l’Evêque)というところらしいことはわかりました。ギレム・バスクー(Guilhem Bascou)さんがオーナーで、G.Bascou が法人名になっているようです。35年前にお父様がブドウ園を購入してワイナリーを始め、ギレムさんが引き継いで15年だそうです。
ワイナリーとしてのプロフィールはだいたいわかりましたが、今日のワインのネックに、近くにあるポメロル(Pomérols)の町のワイン協同組合の名前「Les Costières de Pomérols」が入っています。どうやら瓶詰めはそこでやってるのかもしれません。つまりは、かなり小規模の作り手ということなんでしょう。

案の定、公式ページはなし(笑)。facebookは発見しましたが、ほぼ個人アカウントの内容。
仕方がないのでその組合のサイトに載っていたピクプール・ド・ピネの情報を頼ります。

・ピクプール・ブラン(Piquepoul Blanc) 100%
低温浸漬、シュールリー(Sur Lie)。樽はなしです。

今日の品種ピクプール(Picpoul)、本名ピクプール・ブラン(Piquepoul Blanc)です。
Picpoul04
非常に古くからの品種で、14世紀には「Picapoll Nigri」の記述があり、現在の Piquepoul Noir が認識されていたことがわかります。ピクプール・ブラン(Piquepoul Blanc)とピクプール・グリ(Piquepoul Gris)はピクプール・ノワール(黒品種)から突然変異で発生しています。なので、黒・白・グリ共に遺伝子情報は共通しています。
AOCシャトーヌフ・デュ・パプで認められた13種類のブドウの1種類がピクプールで、黒・白・グリが含まれていたのを思い出しますね。


一応、作り手訪問。結構しっかりしたお屋敷です。
Picpoul03
協同組合に頼っているとすれば、ここに醸造施設はないんでしょうか?


INAOの地図でピクプール・ド・ピネ AOC(Picpoul de Pinet AOC)の範囲を確認。
Picpoul01
トー湖(Étang de Thau)とエロー川(Hérault)に挟まれた以下の6つのコミューンです。
・Pinet
・Pomérols
・Castelnau-de-Guers
・Montagnac
・Mèze
・Florensac

これをGoogle Map上に重ねます。
Picpoul02
今日の作り手の所在も記入しています。AOCのエリアからはちょっと外れていますね。

いつものラングドック・ルシヨン網羅地図でAOCの位置関係を見ておきます。
Languedoc_Roussillon
しかし、ラングドックのAOCはたくさんあって、なかなか一筋縄ではいきませんね。Coteaux-du-Languedoc → Languedoc のような名称変更(2007年~)もするし…。

ラングドック・ワインの公式ページなるものがあって、そこではこれらAOCを以下のように分類していました。クリュやグラン・ヴァンの選定基準が今ひとつわかりませんが、上記「ラングドック・ルシヨン Google Map 転記地図」と照らし合わせてお楽しみください。(笑)

<Crus du Languedoc>
・AOC Corbières-Boutenac
・AOC La Clape
・AOC Minervois-La Livinière
・AOC Pic-Saint-Loup
・AOC Terrasses-du-Larzac

<Grands Vins du Languedoc>
・AOC Cabardès
・AOC Clairette-du-Languedoc
・AOC Corbières
・AOC Faugères
・AOC Fitou
・AOC Limoux
・AOC Malepère
・AOC Minervois
・AOC Muscat-de-Frontignan
・AOC Muscat-de-Lunel
・AOC Muscat-de-Mireval
・AOC Muscat-de-Saint-Jean-de-Minervois
AOC Picpoul-de-Pinet
・AOC Saint-Chinian

<Appellation Régionale>
・AOC Languedoc

<Dénominations Régionales>
・AOC Languedoc Cabrières
・AOC Languedoc Grès de Montpellier
・AOC Languedoc La Méjanelle
・AOC Languedoc Montpeyroux
・AOC Languedoc Pézenas
・AOC Languedoc Quatourze
・AOC Languedoc Saint-Christol
・AOC Languedoc Saint-Drézéry
・AOC Languedoc Saint-Georges-d'Orques
・AOC Languedoc Saint-Saturnin
・AOC Languedoc Sommières
・AOC Saint-Chinian Berlou
・AOC Saint-Chinian Roquebrun

ラングドック・ワイン公式のこのページから、各AOC個別の詳細ページに飛べますので概要を知るには十分です。


エチケット平面化画像。
IMG_4756
住所がポメロル(Pomérols)になってます。共同組合のあるところです。


さあ、スクリュー回転。
IMG_4850
キャップのデザイン、まんま協同組合(Les Costières de Pomérols)のものです。

これがその協同組合のピクプール・ド・ピネです。騎馬のマーク、同じでしょ。
Picpoul05
ブドウは持ち込みなのかもしれませんが、商品仕様はほぼ同じですね。

Alc.13%。(pH:4.16、Brix:6.2)
かすかに緑がかったゴールドイエロー。
IMG_4852

青リンゴ、レモン。
辛口アタック。
爽やかなラムネのようなうまさです。(笑)
かすかな苦味もいいアシストをしてくれています。
なかなかいいですね。

ピクプールの語源は「Piquepoul = lip biter(唇を噛むもの)」だそうで、
その酸味が特徴といいますが、それほどの酸はなかったです。


*****


Domaine de la Condamine de L’Evêque
G.Bascou Picpoul de Pinet 2019
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

Les Mastels Réserve 2018 AOC Languedoc Saint-Saturnin

Saint-Saturnin Coteaux-du-Languedoc AOP なんてエチケットに書かれていますが、裏ラベルではちゃんと Languedoc Saint-Saturnin AOP となってます。AOC Coteaux-du-Languedoc というのは2007年に AOC Languedoc に名称変更され、旧名称は2012年までは併用可だったと記憶しています。2018年に使っちゃダメですよね。旧ラベルが余ってたのかな?(笑)ここらへんも後でおさらいします。しかし、このワインのチョイスはお勉強用ではありませんで、いわゆるワインくじのハズレであります。年末年始、やはり縁起ものですから、ちょこちょこ手を出してしまいました。しばらくこういうハズレ消費が続くかもしれません…。(笑)

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作り手は「Fonjoya」と名乗ってますが、70年以上の歴史のある2つの協同組合が2018年末に合併したものです。ひとつはサン・サトゥルマン・ド・リュシアン(Saint-Saturnin-de-Lucian)の町の「Cave de Saint-Saturnin」と、もうひとつがサン・フェリックス・ド・ロデ(Saint-Félix-de-Lodez)の町の「Caveau de Saint Félix」です。
「Fonjoya」のネーミングは、ラングドック方言(オック語の一種)の「Font(泉)」+「Joia(喜び)」の造語だそうです。「ラングドック(Langue d'oc)」自体が「オック語」っていう意味ですからね。

公式ページは合併した時に立派なのを作ったんでしょうね。よく出来ています。

ただし、今日ワインずばりが載っていません。AOC Languedoc Saint-Saturnin のものがいくつかラインアップされてるのでそのうちのどれかなんだと思います。この手の作り手のラベルデザインや名称はコロコロ変わりますからね。ラングドック・ペイドックあるある。
このワインを引いたくじはリカマンのものでしたので、リカマンのデータを見ると…。
・メルロー 91%
・カベフラン 8%
・マルベック 1%
なんて、まことしやかに書いてますが、これはありえません。
AOC Languedoc Saint-Saturnin の規定(他の Languedoc~や Saint-Chinian~なんかも大体同じです。)によるとこうなります。

・グルナッシュ、ムールヴェードル、シラーの主要3品種(GMS)で60%以上。
(Lladoner Pelut=Garnacha Peludaを加えた4種とするAOCも多いです。)
・ムールヴェードル、シラーは単独または合わせて25%以上。
・1品種が75%を超えないこと。
・補助品種はカリニャン、サンソー。
・カリニャンを含む場合、グルナッシュは20%以上。
・サンソーは30%を超えないこと。

この規定、矛盾なく成立するのか不安になるぐらい複雑ですが、カベソーやメルローなどの人気の国際品種を使うとAOCが名乗れず、すぐにIGPペイドックになってしまうのが理解できます。
よって、リカマンの情報はまったくの出鱈目ということになります。ネット情報では今日のワイン、比率は不明なれど Grenache、Syrah、Carignan、Mourvèdre から成るとありました。上の規定と照らし合わせると…やっぱり比率はわかりません。(笑)


恒例の作り手訪問。サン・サトゥルマン・ド・リュシアン(Saint-Saturnin-de-Lucian)の町の「Cave de Saint-Saturnin」の方から。市街地すぐ横のかなり大きな施設。
Fonjoya01
こちらが元々 AOC Languedoc Saint-Saturnin の範囲内にあり、今日のワインもこちらで醸してると思われます。

ついでなので、合併の相手であるサン・フェリックス・ド・ロデ(Saint-Félix-de-Lodez)の町の「Caveau de Saint Félix」の方にも行ってみます。車で10分ほどの距離ですね。
Fonjoya02
こちらは AOC Languedoc Saint-Saturnin の範囲を外れますので、AOC Terrasses-du-Larzac
 という広域のAOCが主力になっているようです。AOC Languedoc Saint-Saturnin は、このAOC Terrasses-du-Larzac に内包される関係にあります。

どういうことかというと、こういうことです。遂に完成した「ラングドック・ルシヨン Google Map 転記地図」で確認してみましょう。Fonjoyaの場所に印をつけています。
Fonjoya00
念願のラングドック・ルシヨン網羅をしていますから、地図がデカすぎますね。

地図上部(ニーム~モンペリエ~ベジエ~ナルボンヌ)を拡大して見ます。
Fonjoya001
AOC Languedoc Saint-Saturnin が AOC Terrasses-du-Larzac に内包される関係わかりましたでしょうか。AOC Terrasses-du-Larzac って飛び地みたいのがあって結構広範囲ですね。

INAOの地図が色付きでわかりやすいです。「ラングドック~なんちゃら」に絞った地図です。
Fonjoya002
AOC Terrasses-du-Larzac は緑色の部分。AOC Languedoc Saint-Saturnin は8番です。Google Mapは自作ですから自分はわかりやすいのですが、普通の方々はこのINAOの地図の方が見やすいんでしょうね。(笑)

しかし、ラングドックのAOCはたくさんあって、なかなか一筋縄ではいきませんね。Coteaux-du-Languedoc → Languedoc のような名称変更もするし…。
ラングドック・ワインの公式ページなるものがあって、そこにはこれらAOCを以下のように分類していました。わかるようなわからないような微妙な感じですが、我が「ラングドック・ルシヨン Google Map 転記地図」と照らし合わせてお楽しみください。(笑)

<Crus du Languedoc>
・AOC Corbières-Boutenac
・AOC La Clape
・AOC Minervois-La Livinière
・AOC Pic-Saint-Loup
AOC Terrasses-du-Larzac

<Grands Vins du Languedoc>
・AOC Cabardès
・AOC Clairette-du-Languedoc
・AOC Corbières
・AOC Faugères
・AOC Fitou
・AOC Limoux
・AOC Malepère
・AOC Minervois
・AOC Muscat-de-Frontignan
・AOC Muscat-de-Lunel
・AOC Muscat-de-Mireval
・AOC Muscat-de-Saint-Jean-de-Minervois
・AOC Picpoul-de-Pinet
・AOC Saint-Chinian

<Appellation Régionale>
・AOC Languedoc

<Dénominations Régionales>
・AOC Languedoc Cabrières
・AOC Languedoc Grès de Montpellier
・AOC Languedoc La Méjanelle
・AOC Languedoc Montpeyroux
・AOC Languedoc Pézenas
・AOC Languedoc Quatourze
・AOC Languedoc Saint-Christol
・AOC Languedoc Saint-Drézéry
・AOC Languedoc Saint-Georges-d'Orques
AOC Languedoc Saint-Saturnin
・AOC Languedoc Sommières
・AOC Saint-Chinian Berlou
・AOC Saint-Chinian Roquebrun


今日の「Fonjoya」の公式ページに自分のところのテロワールのイメージ図がありました。あまりにもザクっとしてて笑えましたが、それでいてわかりやすいのでここに貼っておきます。
Fonjoya05
複雑な土壌から構成され、自ら「テロワールのモザイク」と評しています。畑は高度200~350mの南向き斜面に広がり、Mont Baudille 山 (標高848m) と Rocher des Vierges 山 (標高536m) に端を発し高原に浸透した地下水が供給する水源や河川の恩恵があるそうです。

それぞれのAOCを代表する風景も載ってましたので拝借しました。
Fonjoya03

これも、AOC Terrasses-du-Larzac の写真だそうで。
Fonjoya04
テロワールのイラストと合わせて「ええ感じ」なのはよくわかりました。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_4158
謎なのは、表に Coteaux-du-Languedoc Saint-Saturnin AOP なんて旧名称で書かれ、裏ラベルではちゃんと Languedoc Saint-Saturnin AOP となっていることです。ミレジム表示は裏ラベルにしかないので、おそらくこの表ラベルは旧デザインの在庫がたくさんあったんだと邪推します。日本に売るなら構わないだろうってことでしょう。(笑)

インポーターシールは剥がしましたが、こうなってました。
IMG_4157
遠慮して貼ったんでしょうが、作り手の名前と、こともあろうかミレジムを隠しています。
アウトです。


さあ、抜栓。
IMG_4542

コルク平面化。
IMG_4544
シンボルマークは「6」に見えますが、たぶん「F」と「J」なんだと思われ。

Alc.13%。(pH:4.47、Brix:7.4)
濃いガーネット。
IMG_4543

ブラックベリー、チェリー。
辛口アタック。
軽いです。
ワンコインほどではないですが、ひたすら軽い。
樽感なんかは期待していませんが、
嫌味な酸や雑味なんかも見当たらず、ただただ平凡。
タンニン分が薄っすらと収斂性を与えてくれるのが救いです。
水っぽいんですが飲みやすくはあります。

たぶん現地じゃ5ユーロくらいだと思います。
ワインくじのハズレとは言え、通常価格2000円はいかがなもんでしょう。


*****

Fonjoya Delta
Les Mastels Réserve 2018
AOC Languedoc Saint-Saturnin
RRWポイント 82点


Chocolate Moose Cabernet Sauvignon Oak Aged 2019 Pay d’Oc

IGPペイ・ドックのカベソーなんですが、カルディでジャケ買いしました。チョコレート・ムースと書かれ、ムース(ヘラジカ)の顔がドーンとこちらをにらみつけています。「moose」は確かにヘラジカなんですが、チョコレート・ムースのムースは正しくは「mousse」と書きます。シャレで引っかけてるんでしょうが、何かワインの味と関係があるシャレなんでしょうか? それとも単にインパクト重視?(笑)


IMG_4268
作り手は…表ラベルに「Les Producteurs Réunis à F34360 Cébazan」とあります。セバザン?なんだか聞いたことがあります。前に、これもカルディで買ったカベルネ・フランのモノセパージュと同じワイン生産者共同組合ですね。

この共同組合の公式ページはなく、セバザン市のHP内に紹介があるだけです。
困るんですよね~。情報がなくって。とりあえず、カルディのHPを貼っておきます。

しかし、これさえほとんど情報なし。(笑)
・カベソー 100%
でしょうね。「Oak Aged」とうたってますからオークで熟成はしてるんだろうと思います。ただし、「樽」とは一言も書いてません(笑)。ステンレスタンクにオークチップ投入ってやつかもしれません。

Les Producteurs Réunis de Cébazanというのは、Union Caves Coopératives de Cébazanというワイン生産協同組合のことだと思うので、そこは前にも訪れています。
StChinian03
サン・シニアン(Saint-Chinian)の近くのセバザン(Cébazan)という町にあります。

南仏の田舎だしショボいな~と思っていたんですが、今回改めて訪問すると、隣に近代的で立派な本体と思しき施設がありました。な~んだ、古い方は旧社屋か。そりゃそうですよね。
Moose01
AOC Saint-Chinian、AOC Minervois、そしてIGP Pays d'Ocを主力にやってるそうです。テイスティングもできる直売所もあるようです。

今日はこれ以上広がりようがないので(笑)、今日のワインの IGP Pay d’Oc から掘り下げていきましょう。まず、IGPペイ・ドックとAOCラングドックの対象範囲を比べます。
Languedoc_PaysdOc_INAO
いつものINAOの地図で、左側に IGP Pays d'Oc、右にAOC Languedoc を置いています。まず、IGPの方は、ガール(Gard)県、エロー(Hérault)県、オード(Aude)県、ピレネー・ゾリアンタル(Pyrénées-Orientales)県の4県全域が対象です。AOCラングドックは対象コミューン(地図上の区画はコミューンです。)がかなり細かく決まっていることがわかります。まあ、これは普通によくあるIGPAOCの差ですね。
また、AOC Languedoc というのは、2007年まで AOC Coteaux-du-Languedoc と呼ばれたものが名称変更したもので、同時に、元々 AOC域内で AOC Coteaux-du-Languedoc~なんちゃらと呼ばれていたAOCが、単独AOCや AOC Languedoc~ なんちゃらというAOCに名称変更になっています。(実はこれらAOCの新旧の名称の混在が僕の理解を阻害していました。笑)
ひとつ気になるのは、このINAOの地図を見る限り、AOC Languedoc がルシヨン(Roussillon)地域(ピレネー・ゾリアンタル県)を含んでいることです。「AOCラングドック」=「ラングドック・ルシヨン」ってことになります。まあ、AOCルシヨンなんてのがないからいいのかな。(笑)


長らく課題になっていた(笑)ラングドック・ルシヨンのGoogle Map転記が完成しました。
Languedoc_Roussillon00
今度はちゃんとルシヨンもカバー。書き込みが多くて少々カオスになってますが。(笑)赤・白・ロゼ・泡・VDN(Vin Doux Naturel=天然甘口ワイン)区分も記号で入れています。
先ほどのINAOのAOCラングドックの対象範囲は、ほぼこの地図上のAOCの集合と一致してることがわかります。
唯一、AOC Malepère だけがAOCラングドック対象地図から外れていそうですね。なぜだか考えてみましたが、おそらく、AOCマルペールのみ2007年にAOC昇格する前が、VDQS Côtes de Malepère であり、AOCよりワンランク落ちるVDQSだったため今も仲間外れになっているんじゃないかと想像します。
* VDQSVins Délimités de Qualité Supérieure)とは、2011年まであったフランスのワインの規格で、2011年に全ての産地がAOCに昇格し、事実上廃止されています。(EUのワイン法にこれに当たるカテゴリーがなかったため廃止になったそうです。)

作り手の所在(Union Cavesの印)も書き込んでいます。エロー県のAOCサン・シニアン(Saint-Chinian)のところを探してください。サン・シニアン周辺の農家の協同組合であれば、今日のワインは AOC Saint-Chinian を名乗れそうなものですが、実はカベソーのモノセパージュは認められていません。因みにAOCサン・シニアンの赤の規定は、グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、Lladoner Pelut(=Garnacha Peluda)の4種で60%を占めねばならず、他に使用可なのがカリニャン、サンソーです。けっこう古くからのAOCは規定が細かいです。カベソーやメルローなど人気の高い品種を使うとIGPペイ・ドックとなってしまい、その土地の良さを出していても一括りの広域IGPになってしまうのは、なんだかもったいないですね。


エチケット平面化画像。
IMG_4216
チョコっぽい色にチョコレート・ムースの名前。これで味がチョコ風味だったら「一本取られたわい。」となりますが、そこにムース(ヘラジカ)の絵というオチは減点です。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_4265
見事な無印(笑)。コルクもこれだけの表示なので平面化はしません。
1年保証のDIAM1ですが、DIAMなだけ偉いです。

Alc.13.5%。(pH:4.33、Brix:7.1)
黒いくらい濃いガーネット。
IMG_4266

黒ベリー、プラム…。
確かにチョコっぽい?(笑)
若い樽香もかすかにあります。
「Oak Aged」ですからね。(笑)
苦味走った辛口アタック。
軽めですがカベソーらしさは出てます。
果実味も充分。
タンニンもいい具合に効かせてあります。

確かに1000円ワインっぽい味ではありますが、
レベルは高めで十分楽しめます。
がんばれ!ぼくらのペイ・ドック!!


*****

Les Producteurs Réunis de Cébazan
Chocolate Moose
Cabernet Sauvignon Oak Aged 2019
Pay d’Oc
RRWポイント 87点


Domaine Py Cuvée Jules 2019 Corbières

フランス各地のAOCを見ていると、赤・白・ロゼの3種ともが認められたところが意外とたくさんあることに気づきますが、ロゼとなると、プロヴァンスやマルサネやタヴェルなど有名どころしか試す機会がなかなかないんですよね。なので今日はラングドックはコルビエールAOCロゼをいただいてみましょう。


IMG_4210
作り手のドメーヌ・ピィは2003年創業とまだ新しい家族経営のワイナリーですが、モンターニュ・ダラリック(Montagne d'Alaric)の麓に所有する154haの畑(内、50haは AOC Corbières 認定畑。)から1万ヘクトリットルのワインを生産する規模を誇っています。また、このワインのユーロリーフのマークからもわかるようにビオワインを作っています。2008年にオーガニックに移行したんだそうです。


公式ページはシンプルながらカッコいい感じです。

ワイン紹介もしっかり。こだわりを持って作っているのが伺えます。
・シラー 50%
・グルナッシュ 40%
・サンソー 10%
と、これら黒ブドウ3種からこのロゼが作られます。
3種それぞれ別々に浸漬(マセラシオン)し、マストに色がついてきたら果汁のみを抜き取り、これまた別々に発酵させ後にブレンドします。いわゆる「セニエ法」というロゼの製法ですが、品種別に発酵させて後でブレンドするのがこのドメーヌのやり方で、テロワールがより表現されるとか。あとはシュール・リーで熟成させ、アロマを抽出し品質を安定させます。軽くろ過して完成です。

ロゼの製法には、セニエ法(Saignée=フランス語で「血抜き」の意)の他にも、直接圧搾法という破砕後すぐに搾汁する方法もありますが、セニエ法より色が薄くなるのは想像がつきますね。
また、混醸法という、黒ブドウと白ブドウを混ぜて発酵させる方法もあります。混ぜてから発酵というのが大事で、出来上がってから赤・白を混ぜては「ロゼ」が名乗れません。(シャンパンおよびスパークリングワインは「アッサンブラージュ(ブレンド)法」が認められており、この限りではありません。)


さあ、ドメーヌ・ピィを訪問。
py01
カルカッソンヌ(Carcassonne)から AOC Corbières-boutenac のあるブートナック(Boutenac)に向かう道すがらのドゥザン(Douzens)という小さな町にあります。

オード県を俯瞰した地図で、コルビエールAOCとドメーヌの位置関係を見ます。
py02
オード県だけでもこれだけのAOCがあるんですね。ラングドック、課題が多いです。


エチケット平面化画像。
IMG_4149
ユーロリーフが誇らしげです。


さあ、抜栓。
IMG_4206

コルク平面化。
IMG_4207
ドメーヌ名入りですが、無名の集成コルク。

Alc.13%。(pH:3.90、Brix:6.2)
薄いシルバーピンクって感じ。
IMG_4208

ラズベリー、カシス、チェリー。
軽く甘みを感じたあとしっかりした酸が来ます。
風味はプラムっぽいかな。
複雑味やタンニン成分はあまり感じません。
やっぱりロゼは爽やかさ楽しんでスルスル飲むものか…。


*****


Domaine Py
Cuvée Jules 2019
Corbières
RRWポイント 83点


Lou Dumont 天地人 紅の豚 Pay d’Oc 2018

達筆の毛筆の書。一見、「どこぞの焼酎の地酒かいな?」と思ってしまいますが、よくよく見ると「紅の豚」と書かれ、落款はトトロ風のデザイン。そう、これはジュヴレ・シャンベルタンの日本人醸造家仲田晃司氏のルー・デュモンスタジオジブリのコラボレーションのワインであります。


IMG_4154
ルー・デュモンは、岡山県出身の仲田晃司氏がブルゴーニュに興したネゴシアン&ドメーヌ。1995年に単身渡仏し、フランス語を勉強しながらワイン作りの修行をした後、2000年にニュイ・サン・ジョルジュからスタートしたそうです。2003年にはジュヴレ・シャンベルタンに醸造所を構えています。
今日のワインは、スタジオジブリのプロデューサーであり、書家としても活躍中の鈴木敏夫氏のラジオ番組に仲田氏が出演した際、映画「紅の豚」の大ファンである仲田氏のために、鈴木氏が特別に書き下ろした書をラベルにしたものだそうです。数あるジブリ作品の中から「紅の豚」とは、チョイスがいいですね。(当時のラジオ番組ポッドキャストで聞けます。興味深し…。)


公式ページはお洒落でカッコいいんですが、Flashベースでこの先心許ないですね。

載ってるワインは当然のようにブルゴーニュのみ。ペイドックのコラボものが載っているわけありませんでした。(笑)インポーターのヌーヴェル・セレクションによると、仲田氏のご友人が醸造長を務めるブルゴーニュのネゴシアンがペイドックで作っているワインだそうですね。
・メルロー 70%
・シラー 20%
・カベソー 6%
・カベフラ 4%
というセパージュ。「メルロー60%、シラー20%、カベフラ10%、グルナッシュ10%」とするサイトが多いですが、インポーター情報を優先しておきます。ステンレスタンクで発酵後、約半年間熟成とのこと。


前も一度来てますが、ジュヴレ・シャンベルタンのルー・デュモンを訪問しておきます。
PR2
今日のワインはペイドックであり、ここで醸したものでもないのですが。(笑)
県道974号線にも近い市街地。ご近所も名だたるドメーヌがひしめいています。いい場所です。


今日のワインは、ペイドックの作り手や畑の追求のしようがないので、ブルゴーニュ、ジュヴレ・シャンベルタンを確認しながら、ペイドックIGPとの位置関係を確認してみましょう。
PR3
下の地図はINAOのサイトから拝借した IGP Pays d'Oc の対象範囲を示す地図です。ジュヴレ・シャンベルタンから、例えばエロー県のモンペリエまでですと車で5時間といった距離です。


今日はお勉強はこれぐらいにして、ワインを飲もうとポルコ・ロッソが申しております。
PR1
飲まねぇ豚はただの豚だ。」…だそうで。おっ、早速「紅の豚」を開けてるんですね。(笑)
(劇中では白ワインですが、今日の赤ワインに変更させてもらいました。ボトル形状が違うとか、ホテル・アドリアーノのサーモンのムニエルに赤は合わないとか、細かいことは言わない。笑)


エチケット平面化画像。
IMG_4092
ラベル右下の落款は、宮崎駿氏によるデザインなんですってね。
しかし、鈴木敏夫氏、達筆ですね~。


さあ、抜栓。
IMG_4151
キャップシールはルー・デュモンのマーク(LD)入り。
「カッコいいとは、こういうことさ。」(笑)

コルク平面化。
IMG_4152
これは汎用品ですね。

Alc.13%。(pH:4.13、Brix:6.9)
ガーネット。
IMG_4153

カシス、ブルーベリー。フルーティな香り。
マセラシオンカルボニック香?
酸味からの辛口アタック。
軽めの味わいなので、
難しく考えずにスルスルいけますが、ふと考えると、
あまり特筆すべき実体も見当たらない。
セパージュはがっつりペイドックって感じですが、
重くない味わいを酸でうまく仕上げてあるのは、
なんとなくブルゴーニュに通じるものを感じます。

折しもボジョレーヌーヴォーの季節。
当たりのボジョレーのような味と評します。(笑)


*****


Lou Dumont
天地人 紅の豚 Pay d’Oc 2018
RRWポイント 84点


Jean-Claude Mas IIIB & Auromon 2015 Limoux

ラングドックにも、シュッドウエストのアラン・ブリュモンのように間違いのない作り手っていうのがいるはずです。たぶんこのジャン・クロード・マスもそんな作り手のひとつだと思われます。ラングドック中で手広くやってるようですが、今日はそのうちのAOCリムーの良さげなヤツを見つけたのでお試しです。お手頃価格でしたから、おいしかったら偉いワイン認定です。(笑)


IMG_3946
ジャン・クロード・マスさんは、エロー県のペズナ(Pézenas)の近くで1892年からブドウ栽培を始めたマス家の現当主で、ラングドック中の数々のワイナリーを取得し、各界から高評価を受ける高品質ワインを低価格で作り出しているそうで…偉い!
やっぱりですが、今日のワインもリアルワインガイド誌で「絶対的本物の旨安ワイン 極めつけのおすすめ30本 旨安大賞」に選ばれたんだそうです。(笑)

公式ページに所有ワイナリーを示すイラスト地図がありました。
PaulMas01
広範囲に渡って錚々たるものですね。


今日のワインは Domaine Astruc というリムーに所有するワイナリー(2002年取得)で作られるらしいのですが、なぜかこの公式ページではこのワインが紹介されていません。
PaulMas00
ワイン名の「IIIB」 はドメーヌ最上級を表すローマ数字の「Ⅲ」と樽熟成の「B(バリック)」からつけられているそうで、そんな上級ワインが載ってないのは不可解ではあります。
仕方がないので、例によってインポーター情報から。
・メルロー 80%
・シラー 15%
・カベソー 5%
総量の65%を7ヶ月の樽熟成(アメリカンオーク60%、フレンチオーク40%)、残り35%はステンレスタンクで熟成されます。


ワイナリー訪問。リムー市街から車で10分ほどに Domaine Astruc はあります。
PaulMas04
風情はないですが、なかなか敷地も大きく立派なところです。

オード県を俯瞰してAOCリムー(Limoux)に記入したドメーヌの所在を確認。
PaulMas02
AOC Limoux Rouge として AOC Limoux に赤が加わったのが2003年で、それまでは AOC Limoux Blanc というモーザック(Mauzac)、シャルドネ、シュナン・ブランを使う白ワインのAOCでした。もっとも、その前身として AOC Crémant de Limoux(Blanc / Rosé)、AOC Limoux Blanquette de LimouxAOC Limoux Méthode Ancestrale といった発泡性のワインがAOCとしてありました。赤はまだ歴史が浅いというわけです。

そうそう、ジャン・クロード・マスさんの本拠地はエロー県ペズナ(Pézenas)の近く。
PaulMas03
一応書き込みましたので見つかりましたか?モンペリエとベジエ(Béziers)の間あたりです。ここにある Château Paul Mas を拠点に Les Domaines Paul Mas を運営しているということなるようですが、とにかくややこしいですね。


エチケット平面化画像。
IMG_3758
上品な印刷のラベルは安物感がなくていいです。


さあ、抜栓。
IMG_3943
キャップシールは汎用ながら、コルクはジャン・クロード・マスさんサイン入り。

コルク平面化。
IMG_3944
ミレジムは横にちゃんと打ってありました。

Alc.14%。(pH:4.23、Brix:7.4)
ガーネット。
IMG_3945

黒ベリー、ブラックチェリー、黒胡椒。
ロースト効いた樽香もあります。
辛口アタック。
味の厚みはそこそこありますね。
すぐに収斂性のタンニンが喉元に絡んでくるのはいい感じです。
開いてくると次第に、複雑味やストラクチャーが感じられてきました。
かすかな酸も加勢して極上のバランスが完成したようです。
そして余韻へ突入。果実味も出てきました。
これがなかなか続いて満足度高し。偉いワインです。


*****


Jean Claude Mas
IIIB & Auromon 2015 Limoux
RRWポイント 94点


Domaines Auriol Maison Vialade Marselan 2018 Pays d’Oc IGP

MARSELANと、ひと際目立つように書かれたエチケット。マルセラン? 何だったっけかな? 品種らしいことは覚えていたので気になってググってみました。すると、1961年にINRA(フランス国立農学研究所)によって、カベソーとグルナッシュ(!?)を交配して生み出された品種ということが判明。これは試さないという選択肢はないやろうということで。(笑)


IMG_3728
Maison Vialade名になっていますが、1995年にClaude Vialadeさんによって設立された、Domaines Auriol が作り手です。オード県のAOCコルビエール(Corbières)の地域にあるレジーニャン(Lézignan-Corbières)に拠点を置く大規模な家族経営の企業になっています。


公式ページは大手らしく立派。ワイン情報もしっかりしています。

自社畑以外に買いブドウの扱い量も多くラインアップが豊富です。(自社畑が73ha、70もの契約栽培農家に合計1,500haあるそうです。)今日のマルセランはAOCコルビエール地域の Fabrezan 近くの傾斜地とオード県西部の2ヶ所からと、近くの畑ですが自社畑かどうかは不明。
・マルセラン 100%
ボルドーでは最近補助品種に認められたそうですが、これはモノセパージュですね。
100%機械収穫とわざわざ書いてます。正直ですね~(笑)。完全除梗。品種のポテンシャルを引き出すために規則的に頻繁なルモンタージュ(remontage=ポンピングオーバー)を行ってるとのこと。自然酵母使用で、酸化防止剤(亜硫酸ガス)も最小限。清澄はせず、動物由来の添加物は一切ないというヴィーガン・ワイン(Vegan Wine)になっています。熟成は記述なしなので少なくとも樽はないでしょうね。


さあ、マルセラン(マルスラン)です。前述のように1961年にINRA(フランス国立農学研究所)の Paul Truel(1924-2014)さんによって交配されました。最初の栽培地がエロー県(Hérault)のマルセイヤン(Marseillan)だったことからマルセランと名付けられたそうです。
Marselan00
カベソーとグルナッシュのハイブリッドってなんだかおいしそうですが、ソフトなタンニンと熟成のポテンシャルという特徴を得ているものの、本来の交配の目的は、晩熟の品種同士の掛け合わせで遅霜の被害を避け、諸病害への耐性を獲得することにあったようです。
ラングドック、ローヌを中心に2,599haも栽培されているそうですが、他欧州、南米、カルフォルニア、中国でも少量ながらあるようです。

両親の画像を見比べてみてもあまり得るものはないんですが、一応雰囲気だけでも。(笑)
Marselan01
2019年、AOC Bordeaux / Bordeaux Supérieurの生産者団体はこのマルセランを含む新たな7品種の導入をINAOに申請し認可されています。その7品種とは以下です。

【黒品種】
・Arinarnoa(アリナルノア)<タナとカベソーの交配品種>
・Touriga Nacional(トウリガ・ナシオナル)<ポルトガルの代表品種>
・Castets(カステ)<歴史は古いが忘れ去られていたボルドー品種>
・Marselan(マルセラン)<本日のカベソーとグルナッシュの交配品種>

【白品種】
・Alvarinho(アルヴァリーニョ、スペイン語:Albariño)<スペイン、ポルトガルから>
・Petit Manseng(プティ・マンサン)<南西地方に多いですね>
・Liliorila(リリオリラ)<バロック(Baroque)とシャルドネの交配品種>

ただし、あくまで補助品種であり、作付面積は5%以内に限定され、ブレンドも10%まで。
やっぱりマルセラン100%があったりするラングドック・ルシヨン(Pays d’Oc IGP)の方が楽しいですね!


さて、作り手を訪問しておきます。レジーニャン(Lézignan-Corbières)郊外。
Marselan02
Google Mapの写真は古いですが、今は社屋のロゴマークは最新になっています。

作り手の所在(Lézignan-Corbières)をオード県(Aude)を俯瞰する地図で見てみましょう。
Marselan03
やはりラングドックは広大でAOCも多いので、県ごとに拡大地図を作るとわかりやすいですね。いずれエロー県(Hérault)他も描かねばなりませぬ。(笑)

これは以前描いたPay d'Oc IGPの地図ですが、ルシヨンのピレネー・オリアンタル県(Pyrénées-Orientales)がカバーできていません。(笑)
Marselan04
やはり、何枚かつなぎ合わせて作るかな。今後の課題…。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_3712
ユーロリーフ、ヴィーガンのマークが誇らしげです。
裏ラベルにはフランス語でマルセランの説明があります。


さあ、抜栓。
IMG_3725

コルク平面化。
IMG_3726
オリジナルのマーク入り。ノマコルクのようですね。

Alc.13.5%。(pH:3.85、Brix:7.5)
濃いガーネット。
IMG_3727

黒ベリー、カシス、チェリー。
カベソー譲りか、青菜っぽくも。
酸味が乗った辛口アタック。
お陰で厚みの弱い軽めの味わいに感じます。
和食に合わせやすい赤という印象。
タンニンは効いていますがサラッとしています。
余韻も褒められたもんじゃないんですが、なんとなく楽しめました。
カベソーとグルナッシュが親とは思えない軽快さがありますね。
なんだか不思議な感じ。


*****


Domaines Auriol
Maison Vialade
Marselan 2018
Pays d’Oc IGP
RRWポイント 86点


Delas Viognier 2018 Vin de Pays, Pays d’Oc

ヴィオニエのモノセパージュを試しますが、コンドリューではありません。(笑)
シャンパーニュのルイ・ロデレール所有のローヌの作り手、ドゥラスなんですが、
ラベルを見ると Pays d’Oc IGP(ひと昔前の Vin de Pays d'Oc)になってますね。
このあたりも考察しながら、ヴィオニエを楽しみたいと思います。


IMG_3575
ドゥラスは創設が1835年という北ローヌ、タン・レルミタージュにある老舗。
当初は創設者2人の名を取って「Audibert et Delas」と呼んでいたそうですが、
1924年後継者のHenriとFlorentinのDelas兄弟が、Delas Frères(ドゥラス兄弟)
に改名をして、今もこれが会社名になっています。

1993年、なんとシャンパーニュのルイ・ロデレールを所有するルゾー家が、
ドゥラスを買収します。以降、ルイ・ロデレールが誇る卓越した技術と、
160年のローヌでの歴史を融合し、新たなローヌのスタイルを確立させ、
世界が注目のワイナリーへと進化を遂げているそう。(インポーター資料より…笑)


公式ページはルイ・ロデレール譲りか、おしゃれにできています。

ワイン情報も、今日のペイ・ドックのヴィオニエまでしっかり載っています。
・ヴィオニエ 100%
低温浸漬、スキンコンタクト。MLFはなし。ステンレスタンクで寝かせます。

注目は、畑がポン・デュ・ガール(Pont du Gard)近くだと書いてることです。
石灰岩粘土質の土壌の斜面にあるそうです。これはいい手掛かりですよ。


タン・レルミタージュ(Tain-l'Hermitage)にあるドゥラスを訪問しておきます。
Ventoux00
今日のヴィオニエはペイ・ドック。ポン・デュ・ガールのあるガール県から。
この北ローヌからはずいぶんと離れています。そちらへ行ってみましょう。

ポン・デュ・ガール(Pont du Gard)というのはローマの水道橋の遺跡。
ヴェール・ポン・デュ・ガール(Vers-Pont-du-Gard)という町にあります。
確かにそこにはブドウ畑がたくさんありそうです。まず、位置関係を見ます。
PaysdOc01
ドゥラス(Delas)のヴァントゥー(Ventoux)を試した時に使った地図に、
ヴェール・ポン・デュ・ガールを追記。アヴィニョンとニームの間ですね。
北ローヌのドゥラスの場所も記してありますので、距離感も感じましょう。

しかしこれが、ラングドック・ルシヨン全域のIGP、Pays d’Oc になるんですかね?
まず、Côtes-du-Rhône AOC にならないか確認をしてみましょう。
INAOのサイトでコート・デュ・ローヌの白の規定を見ると、主要品種が、
Grenache Blanc、Clairette、Marsanne、Roussanne、Bourboulenc、Viognier
ヴィオニエありますね。(補助品種は Ugni BlancとPicpoul Blanc が使えます。)
主要品種が合計80%以上という規定もありますが、1品種だけもいいでしょうから、
ヴィオニエ100%のコート・デュ・ローヌはOKな気がしますね。

となると、対象地域に入らないとか。INAOのサイトの対象地域の地図を参照。
(INAO=Institut National de l'Origine et de la Qualité)
AOC_CotesduRhone_A_201201
微妙ですが、よく見ると、ヴェール・ポン・デュ・ガールは外れています。
対象171コミューンのリストも見ましたが、やはり入ってませんね。
これに外れると、ちょうどいいIGPでもないと Vin de France になってしまいます。

しかし、今日の畑のヴェール・ポン・デュ・ガールはガール県(Gard)。
Pays d’Oc IGP なら、対象コミューンなんてケチ臭いことは言いません。(笑)
PaysdOc03
ガール県のAOCは、Lirac、Tavel他、Costières de Nîmes とかローヌ絡みですが、
それに外れると IGP となり、名の通った Pays d’Oc で行こうってことです。
Vin de France になるよりはいいという選択なんでしょう。(笑)

ヴェール・ポン・デュ・ガール(Vers-Pont-du-Gard)の町にズームイン。
PaysdOc02
ガルドン川に有名な三層の水道橋、ポン・ドゥ・ガールがかかっています。
誰の畑か知りませんが(笑)、すぐ近くの畑をストビューで見てみました。
安いワインでも出どころがわかるというのは楽しいもんです。


エチケット平面化画像。
IMG_3212
裏ラベルはドゥラスの説明だけですが、これを隠さないシールはえらい。


さあ、抜栓。
IMG_3572
キャップシール、コルクとも DELAS の名前入り。

コルク平面化。
IMG_3573
ノマコルク採用。サトウキビ由来のバイオプラスチック合成コルクです。

Alc.13%。(pH:3.97、Brix:6.2)
軽く緑がかったゴールドイエロー。
IMG_3574

梨、黄桃、花梨。
辛口アタック。
酸はあっさりと効いています。
味わいも厚み控えめでさっぱり。
愛想無いとも言えるかも…。
ミネラル感はあり、花も感じます。
ヴィオニエらしさは楽しめました。


*****


Delas
Viognier 2018
Vin de Pays, Pays d’Oc
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01
--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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