Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

 -- シュッドウエスト

Château Rousseau Pallard 2018 Côtes du Marmandais

このワイン、成城石井で「バイヤー注目の産地」のPOP付きで1,000円ほどで売ってました。
価格で選んだのではなく(笑)、AOC Côtes du Marmandais という南西地方の産地(未お試しAOCです!)とローカル品種のアブリューAbouriou)が40%もブレンドされてるというポイントに惹かれました。さあ、例によってお手頃ワインで産地・品種を深堀しますよ~。


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作り手は、やっぱりですが、Cave du Marmandais というコート・デュ・マルマンデのアペラシオンを代表する協同組合になります。2003年設立と新しいですが、1947年設立の Cave de Beaupuy と1956年設立の Cave de Cocumont の2つの協同組合が合併したのが2003年ということなので、歴史や実績はそれなりにありそうです。


公式ページは今風。情報量も多そうです。

今日のワイン「シャトー・ルソー・パラール」のようにシャトー名がついているのは、個別の作り手によるもので、これはルソー・パラールの町のシモネー家(La famille Simonnet)によるものだそうです。シモネー家は18世紀からの農家で、野菜やタバコを主に栽培していましたが、1968年にポール・シモネーさんによりワイナリーに転向したのが始まりだそうです。
いろいろ情報が満載で、協同組合とはいえ、いい公式サイトですね。2018年の今日のワインのセパージュはこうでした。
・メルロー 67%
・アブリュー 33%(成城石井のPOPにあった40%じゃなかった。笑)
粘土石灰質土壌の畑からだそうですが、残念ながら醸造法の記述はありませんでした。

さあ、アブリューAbouriou)です。この辺り、ロット・エ・ガロンヌ県(Lot-et-Garonne)が原産の黒ブドウで、現在はAOCコート・デュ・マルマンデを特徴づけるローカル品種になってますが、2004年に研究と保存のための栽培が始まるまで絶滅の危機に瀕していたそうです。
Abouriou0
というわけで、AOCコート・デュ・マルマンデ他、南西地方のいくつかのアペラシオンで補助品種として使用が認可されたのが2016年とごく最近です。(その他は AOC Buzet、AOC Estaing、AOC Brulhois で補助品種として使用可です。)
INAOのサイトAOC Côtes du Marmandais (rouge) のセパージュの規定を確認してみましょう。(このAOCはロゼやソーヴィニヨン・ブラン主体の白もあります。)

<主要品種> カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー
<補助品種> アブリュー、コ(=マルベック)、フェール・セルヴァドゥ(Fer Servadou)、ガメ、シラー

主要品種は最大75%まで、補助品種は50%までと使用の制限があります。つまり補助品種は25~50%は必ずブレンドする必要があるということです。アブリューやフェールなんかがガッツリ入ってるっていうのはいいですね。(笑)

今日のワインの主要品種はメルローなので一応写真を眺めておきましょう。
Merlot0
実はアブリューは、2009年のDNA分析によって Magdeleine Noire des Charentes の子に当たることがわかっています。このマグドレーヌ・ノワール・デ・シャラントというのはメルローやマルベックの母方に相当する品種なので、今日のブレンドは「異母(異父)兄弟」品種のブレンドってことになりますね。なんだかよくわかりませんが興味深い。(笑)


AOC Côtes du Marmandais の場所は以前ベルジュラックの地図を描いたときに見ています。
Mezzo01
ベルジュラックの南側、Côtes de Duras に接していますね。また、ガロンヌ川をまたいだ両岸にひろがっていることも確認しました。

正確な地域の範囲や対象コミューンはINAOのサイトに詳細地図があります。
Marmandais01
ガロンヌ川沿いのマルマンド(Marmande)の町がこの地域の中心地です。

ここまでわかったら、いつものようにGoogle Mapに転記するしかないですね(笑)
Marmandais02
今日の作り手(Cave du Marmandais)は2つの共同組合が合併したのものだと書きましたが、それぞれの場所と外観写真を書き込んでいます。ガロンヌ川をはさんでますが、それぞれの所在のボーピュイ(Beaupuy)からコキュモン(Cocumont)の町までの間は車で20分ほどの距離です。所属の栽培農家が100軒、総畑面積が1,000haと、おそらく地域最大規模でしょうね。

今日のワイン、シャトー・ルソー・パラールは、ルソー・パラール(Rousseau Pallard)の町のシモネー家(La famille Simonnet)が作っていると判明してましたが、現地へ行ってもシャトーが建ってるわけでもなく、シモネー家の表札が上がってるわけでもなく(笑)、場所は特定できませんでした。なので、その辺りの畑をスクショしてお茶を濁しておきます。
Marmandais03

いい雰囲気です。もしかしたらシモネーさんちのアブリュー畑かもしれません。(笑)


エチケット平面化画像。
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裏ラベルにちゃんと「シャトー・ルソー・パラールの所有者シモネー家」ってありました。
でも元詰めは、所属の協同組合 Cave du Marmandais となってます。そりゃそうですよね。コキュモン(Cocumont)の町の方の醸造所だということもわかりました。
しかし、でっかい「RP」は一瞬ロバート・パーカーかと思ってしまいます。(笑)


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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集成コルクですが、Cave du Marmandais の名前・マーク入り。

Alc.13.5%。(pH:4.14、Brix:7.0)
ガーネット。
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甘い香りから来ます。酸味かな?
カシス、ブルーベリー、ミント、スパイス…。
クールな印象の辛口アタック。
なんとなくアブリューの品種の個性が出てるんじゃないでしょうか。
メルローらしい味の厚みはありますね。
それより何も出過ぎない絶妙なバランスがとても心地よいです。
酸はありますが、クールな全体像を底支えするのに徹している感じ。
結果的に果実味モリモリに感じてきました。
タンニンは、か細いくらいにソフト。
余韻はあっさりなんですが、フィニッシュ後になんだか満足感。(笑)

いい。ただのメルローとは違ってて、いいです。
アブリュー。覚えておきましょう。(虎舞竜みたい。笑)


*****


Cave du Marmandais
Château Rousseau Pallard 2018
Côtes du Marmandais
RRWポイント 92点


Vinovalie Tarani Malbec 2017 Comté Tolosan IGP

スーパーの店頭で、IGP Comté Tolosan という南西地方の広域IGP(Indication Géographique Protégée)が目に付いて何となくカゴへ投入(笑)。マルベックですからカオール辺りかなとか考えつつ、南西地方の掘り下げ用のネタにいいなということで。1000円以下だったので楽しめたら儲けものです。(笑)


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作り手は、以前フロントンAOCを試した時と同じところで、Vinovalieという協同組合でした。


公式ページは前にも見てますが、大手だけあってオシャレです。

今日の「Tarani」というワインは載ってるんですが、赤ブレンドの Rouge のみで、マルベックや、スーパーで並んでいたカベソーのモノセパージュは見当たりません。
・マルベック 100%
でしょうし、樽はまあ、ないでしょう。(笑)

マルベックは南西地方の土着品種で、コ(コット)やオーセロワというシノニムがあります。
Tolosan00
新世界ではアルゼンチンで広まりましたが、フランス南西地方でもカオール中心に「黒いワイン」として個性を放っています。


以前訪問しましたが、Vinovalieの各拠点です。
Fronton05
フロントン、ガイヤックに3つとカオールに1つの4つの協同組合から成ります。まあ、どれも立派な建物です。これら地域を中心に手広くたくさんの種類をラインアップしています。


さて、シュッドウェスト(南西地方)と、今日の Comté Tolosan IGP をおさらいしておきましょう。まず、南西地方ワインの公式ページというのがあるのでリンクを貼っておきます。

2009年までは「Vin de Pays du Comté Tolosan」であった広域IGP(Indication Géographique Protégée)で、12の県に渡る広大な地域です。ほぼ南西地方の全域ですね。

INAOのサイトにわかりやすい地図があったので貼っておきます。
Tolosan03
Comté Tolosanの後に地域名をつけたサブリージョンがいくつかありますね。
赤・白・ロゼがOKで、品種も南西地方のローカル品種から国際品種までほぼ何でもOK。(笑)

いつもの南西地方の地図もついでに貼っておきます。
Tolosan01
範囲が広くAOCだけでも大変ですから、IGPなんか相手にしてられませんね。(笑)

が、IGPも眺めるなら、こっちの地図の方がさらに細かいIGPまで載っています。
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しかし、こういう地図は今ひとつ臨場感がありませんね。

少々横着ですが、そのままGoogle Mapに重ねてみます。
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うん、なんとなく実感が湧いてきました。(笑)
Comté Tolosan IGP なんて Pays d'Oc IGP(ラングドック・ルシヨン)より広大ですね。


エチケット平面化画像。
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「タラニ」のネーミングですが、紀元1世紀のガリアの陶芸家の名前だそうです。ガイヤックあたりで多数出土したアンフォラ(ワインの発酵・熟成に使用される容器)にはタラニの碑文が見つかるとのことで、ローマ時代この辺りにワイン貿易があったことの証明になっています。なるほどね。


さあ、スクリュー回転。
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まあ、1000円ですから。(現地じゃ4.5ユーロみたいです。600円?)

Alc.12.5%。(pH:3.85、Brix:6.9)
濃いガーネット。
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カシス、ブラックベリー、プラム、青草、鉄、黒胡椒…。
酸味の風味乗った辛口アタック。
コクはあっていい感じですが、酸は引きずる感じです。
やはり上等ワインの貫禄はなく頼りない味わいです。
ただ、飲み屋の飲み放題ゲロまずワインとは別格で、
ちゃんとマルベックの良さを楽しめるのが救いです。


*****


Vinovalie
Tarani Malbec 2017
Comté Tolosan IGP
RRWポイント 85点


Château des Eyssards Semental 2016 Bergerac

前に予期せずしてシャトー・デ・ゼサールのお手頃レンジを試しましたが、
その時に本当に試したかったのが同じ作り手のこのスペシャル・キュヴェ。
カベソーが完璧な出来の年に少量しか作らない、こだわりの1本だそうです。
気になって仕方がないので、やっぱり京阪百貨店のワイン売り場でゲット。(笑)
ベルジュラックの真の実力がこれで見られたらいいな~と抜栓いたします。


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シャトー・デ・ゼサールは、現当主はパスカル&ローラン・キュイセ兄弟ですが、
祖父の代1929年に北仏からベルジュラックへ移住、ブドウ畑を得たのが始まり。
父の代に規模拡大し、パスカル&ローラン兄弟が1982年から本格的に参加。
パスカルさんの娘も加わり、家族で作るワインはコスパも高く評価もいいようです。


前回も確認しましたが、ここは公式サイトというものがなさそうです。
毎回、作り手の背景やワイン情報を求め公式サイトに頼ってるのでホント困ります。
最後は心許ないインポーターやショップの情報に頼ることになりますからね。

ただ、ここはfacebookで情報の発信はしているようです。更新も割と頻繁です。
今日のワインの写真が、そのfacebookに上がってましたので貼っておきます。
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記事には「来週から忙しくなるので、プライムリブとSemental 2016で、
力つけるゾ~!」って書いてました。やっぱり情報ないよ~。(笑)

はい、インポーター情報を総合して、このワインの詳細をまとめます。
・カベソー 100%
ベルジュラックはメルロー主体が多いので、カベソー100%は珍しいですね。
裏ラベルやインポーターシールにもありましたが、フレンチオーク新樽率50%で、
12ヶ月の熟成だそうです。やはりベルジュラックにしては贅沢な感じです。
「セメンタル」はエチケットからもわかりますが、スペイン語で種牛のこと。
男性的でパワフルであることを表すそうです。


作り手訪問。残念、ストビューでは入口までしか近寄れません。
Mezzo02
上空から見る限りは、建屋も立派で、周囲の畑もなかなかなものですよ。
場所はベルジュラックの町から南西に車で30分ほどのところ。
甘口白のAOC、ソシニャック(Saussignac)のエリアになります。

例によって、ベルジュラック周辺を中心にGoogle Map上に表します。
Mezzo01
AOC Bergeracはドルドーニュ川流域でかなり広範囲に広がってます。
いくつかの甘口白のAOCをサブリージョン的に内包していますね。

シュッドウェスト(南西地方)全体の地図でベルジュラックの位置を確認。
Fronton03
南西地方と同義のようなガスコーニュ地方からはちょっと外れにあり、
どっちかというとボルドーじゃないのっていう位置にありますよね。
それが今日のようなワインにボルドーっぽさとして表れてるんだと思います。


エチケット平面化画像。
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お手頃レンジのMezzoもそうでしたが、至ってシンプルなデザイン。
裏ラベルに、新樽率50%フレンチオーク樽で12ヶ月熟成とあります。
パワフルなグルメワインで赤身のビーフとよく合うなんてコメントも。
タンニンはソフトに仕上げてあり、熟成もできますが早飲みにも向いているそう。
結局ウェブページはないですが、ラベルでしっかり解説してるんですね。

インポーターラベルは裏ラベルを隠してない偉いやつです。
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ここにも少々のワイン情報が書いてます。この気遣いはいいですね。


さあ、抜栓。
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コルクのデザインはわかりにくいですが…

平面化するとこう。やはり牛さんです。
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ミレジムが横に打ってあるのもいいですね。

Alc.15%。(pH:3.62、Brix:7.5)
濃い濃いインキ―なガーネット。
粘性の涙は色付き。細かいけどトロッと横と繋がってる感じ。
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ブラックベリー、ブラックチェリー。
果実味を残しながらも重い香り。
熟成香はスギか何かのシロップのような…。
辛口アタック。
収斂性のタンニンとかすかな酸が、
分厚い護衛のように付き添い、
最後に到達する味は厚み・構造感しっかり感じます。
喉元にアルコールのフルボディ感じながら続く余韻は長いです。
こんなベルジュラックもあるんだ~と、なんだかうれしい。


*****


Château des Eyssards
Semental 2016 Bergerac
Cabernet Sauvignon
RRWポイント 94点


Château des Eyssards Mezzo Bergerac Rouge 2016

京阪百貨店のワイン売り場にて、ベルジュラックながら結構いいお値段のを発見。
その場は見送ったのですが、ベルジュラックも見直さないとな~なんて思い、
適当にネットで良さげなのをお取り寄せ。1,408円(税込)なのでとってもお手頃。
後でわかったんですが、お高くて見送ったベルジュラックと同じ作り手。超偶然~。


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シャトー・デ・ゼサールは、現当主はパスカル&ローラン・キュイセ兄弟ですが、
祖父の代1929年に北仏からベルジュラックへ移住、ブドウ畑を得たのが始まり。
父の代に規模拡大し、パスカル&ローラン兄弟が1982年から本格的に参加。
パスカルさんの娘も加わり、家族で作るワインはコスパも高く評価もいいようです。


公式ページはどうやらなさそうです。残念。インポーター情報に頼る前に、
とりあえず、facebookがあったので、ちらちらと覗いていると、
こんな写真がありました。リアル・ワイン・ガイド「2015年旨安ワイン」?
AA
今日のMezzoというワイン、Real Wine Guide誌の安旨大賞受賞だそうで。
うれしかったんでしょうね。(なぜか2018年5月の記事でした。)

これもfacebookからですが、これが見送った方の上等ワイン、Semental。
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ベルジュラックにしては珍しく、メルローではなくカベソー100%だそうで、
完璧な収穫があった時しか作らないそう。見た感じお肉に合いそうです。(笑)
今日のワインがおいしかったら、やっぱり買ってみようかしら…。

とにかく今日のワインの方の情報をインポーターサイトなどで確認しておきます。
・メルロー 80%
・カベフラ 20%
熟成はステンレスタンクと樽を50%づつ併用で、10ヶ月です。
樽は3年落ちを使うそうです。


作り手訪問。残念、ストビューでは入口まで。周囲はきれいな畑ですね。
Mezzo02
上空から見る限りは、建屋も立派で、周囲の畑もなかなかなものですよ。
場所はベルジュラックの町から南西に車で30分ほどのところ。
ソシニャック(Saussignac)という町の近く。聞いたことある名前ですね。

例によって、ベルジュラック周辺を中心にGoogle Map上に表します。
今日の作り手の所在も示しました。AOC Saussignacのエリアになるんですね。
Mezzo01
AOC Bergeracはドルドーニュ川流域でかなり広範囲に広がってます。
その中に甘口白のAOCなどを内包してます。クリック拡大でご確認を。


エチケット平面化画像。
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表ラベルは至ってシンプル。裏もベルジュラックAOCくらいしかわかりません。
インポーターラベルに「キュヴェ プレスティージュをベースにスタンダードを
ブレンドした限定キュヴェ」なんて書いてますが、このMezzoというのが、
日本市場向けの限定バージョンらしいですね。


さあ、抜栓。
IMG_2839
「Mezzo」専用、ノマコルクです。

コルク平面化。
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筆記体だからでしょうか、「Mezza」に見えます。(笑)

Alc.14.5%。(pH:3.64、Brix:7.5)
濃いガーネット。粘性の涙は細かく、色付き。
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ブラックベリー、チェリー。
シナモンかスパイスも。
甘み様の風味が乗ってますが、辛口アタック。
ごく微量のブレタノマイセスを感じますが、
まったく気にならない程度。
味の厚みは十分、構造感もしっかり感じますね。
若干酸が出てきたかと思うと、
収斂性のタンニンと拮抗して、いい感じ。
バランスの良さを現してると思われます。
余韻も引き続きのいいバランスで長いです。

そこらへんのベルジュラックとは一線を画す気がします。
う~ん、上等バージョンもやっぱり買ってみようかな?


*****


Château des Eyssards
Mezzo Bergerac Rouge 2016
RRWポイント 90点


Mas des Combes Gaillac Rouge 2015

ちょっと前に南西地方の課題の一つ、フロントンをクリアしましたので、
今日はタルン川沿いにもう少し上流へ。AOCガイヤックの赤を試します。
土着品種のフェール・セルヴァドゥやデュラスがたっぷり入ってますよ。(笑)


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ドメーヌの起源は1540年に遡るといいます。現当主はレミ・ラロックさん。
1988年にドメーヌを引き継いだ時は18haだった畑を、34haまでにしています。
奥さんと子供2人による家族経営。ガイヤックの町の6km北側にあります。
やはり、AOCガイヤックの品種にこだわってやってるそうです。


公式ページはまあ普通。平均点ですが、あるだけ有難いです。

ワイン情報は2018年のものしかないですが、まあ大して変わりないでしょう。
・フェール・セルヴァドゥ 30%
・シラー 25%
・メルロー 25%
・デュラス 20%
熟成は樽はなし。ステンレスタンクで15~18ヶ月です。

フェール・セルヴァドゥ、デュラスというローカル品種合わせて50%ですね。
まず、これが規定通りなのか、AOC Gaillacの決まりを見てみましょう。
AOC Gaillacは赤・白・ロゼがあり、1938年最初にAOCになったのは白のみ。
遅れること32年、赤とロゼがAOCに認められたのは1970年になります。

赤・ロゼのAOC規定はこうです。
主要品種:Duras、Fer (Servadou)、シラー
補助品種:カベフラ、カベソー、ガメ、メルロー、Prunelard
(Prunelard - プリュヌラールはマルベックの父親にあたるローカル品種)
主要品種は合わせて60%以上でないといけません。今日のは75%でクリア。
主要品種の中で、DurasとFer Servadouは合計40%以上。単独10%以上。
この2品種は必須ということ。これもクリアしていますね。
あと、さっき出てきたPrunelardは10%を超えてはいけません。
なんだか、ややこしい決まりにしてるんですね。

さて、
これを見てもピンときませんが、一応これらローカル品種の写真を確認。(笑)
Fer_Servadou
フェール・セルヴァドゥ(Fer Servadou)はフェール(Fer)だけだったり、
Braucol(ブローコル)やMansois(マンソワ)というシノニムもあります。
「fer」はフランス語で「鉄」の意味です。果皮が厚くて堅いからだそうで。
この品種を使うAOCの代表はマルシヤック(Marcillac)らしいですが、
マルシヤックがAOCになったのは1990年なので、ガイヤックの方が先では?

デュラス(Duras)は逆に正真正銘ガイヤックが代表です。
ただ、さっきの規定ではデュラス100%ではAOC Gaillacになりません。
フェール・セルヴァドゥを少なくとも10%はブレンドしないといけません。


ドメーヌ訪問は、ガイヤックの市街から北へ車で15分ほどになります。
ガイヤックの町はタルン川が貫いています。一応スクショをば。
Gaillac
小さな町ですから、ずずっと行くと、すぐ一面ブドウ畑が広がります。

おおっ、ドメーヌの敷地に続く小道には入れず、入り口ショットです。
Bombes01
Google Mapに上がっていた写真を貼っておきます。素朴な石造りですね。
2015年には新しいセラーを建てられたそうですが、これは確認できず。


いつもの地図でガイヤック及び作り手の所在を確認しようと思いましたが、
如何せん、昔作ったので不正確でガイヤック以東のAOCもカバーできてません。
Fronton01
これ作り直すの面倒だな~とは思いますが、いずれはやらねばなりませぬ。(笑)

今日は折衷案でガイヤック周辺だけをズームして作ってみました。
Fer Servadouを使うAOC マルシヤック(Marcillac)も入っています。
Duras
例によって、南西地方も各AOCを効率よく理解するには「川」が鍵です。
ガロンヌ川、ロット川、そしてガイヤックのあるタルン川に注目しましょう。
黄色のAOCは白も認められたところです。あとはだいたい赤・ロゼのみです。
(Cahorsは赤のみ。MadiranやBergeracのPécharmantも赤のみですね。)


エチケット平面化画像。
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インポーターシールはバーコードを隠していましたので剥がしました。


さあ、抜栓。
IMG_2762
汎用の合成コルクです。これは仕方ないですね。

一応、平面化。
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「セラー元詰め」。いろんな表現があるもんですね。

Alc.12.5%。
クリアな透け感もあるガーネット。涙はくっきりしないけど細かいです。
IMG_2763

ブラックベリー、プルーン、白胡椒。
ぷっとブレタノマイセスが香った気も...。
辛口アタック。
不思議な風味の酸に包まれて味がやって来ます。
タンニンもしっかりあるんですが、いつもと雰囲気が違います。
味の深みがなく軽いのかと思うと、そうでもないです。
そこそこ味の立体感があって楽しめます。
酸とタンニンが余韻でも刺激的なんですが不思議に悪くない。

しかし、この明らかに「初めて味わう品種」って感じ、
試してみるもんですね。面白い。


*****


Mas des Combes
Gaillac Rouge 2015
RRWポイント 86点


Vinovalie Haut-Capitore Fronton 2016

南西地方のカオールやマディランなんかは比較的店頭なんかで見つかりますが、
トゥールーズに近いフロントンやガイヤックはなかなかお目にかかりません。
フロントンのネグレットやガイヤックのデュラスなんて知識の中にしかなく、
ふと試してみたくなりますが、今や便利な世の中、すぐお取り寄せできます。(笑)
折りしもの外出自粛、今日はフロントンAOCネグレット(Négrette)をお取り寄せ。


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フロントンは、トゥールーズから流れてくるガロンヌ川と、タルン川の間、
フロントンを含むオート・ガロンヌ県(Haute-Garonne)の9村(commune)と、
タルヌ・エ・ガロンヌ県(Tarn-et-Garonne)の11村の計20村が対象で、
1975年にCôtes du Frontonnaisの名前ですでにAOC認定されてましたが、
2005年にFronton AOCと名称変更になっています。
地元特産のネグレットを50%以上、70%以下の範囲の使用が規定されてます。
オラが村の自慢の品種なのに70%以上入れたらダメなんて変ですね。(笑)


作り手はVinovalieという協同組合の親玉みたいなところで、公式ページはこれ。

フロントン、ガイヤックに3つとカオールに1つの4つの協同組合の集合体らしいです。

どこが本拠地やねん!とあちこち回ったので、まとめておきます。
Fronton05
本部以外は元が醸造施設のようですが、本部の周りが畑だったりもします。

ちょっと脱線気味なので(笑)今日のワインを作ったCave de Frontonへ行きます。Fronton04
ここが周辺の畑含めフロントンAOCのワインを受け持ってるようですね。
Cave de Frontonは1946年設立で、やはりネグレットの赤とロゼが主力だそうです。
多種多様なワインをやってる中、公式ショップサイトにワイン情報がありました。

セパージュは、
・ネグレット
・カベフラ
とあるだけで比率は不明。熟成はオーク樽使用で12ヶ月。
しかし、フロントンAOCの規定では、ネグレットの使用は70%までですし、
カベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニヨンは合計で25%以上使ってはいけません。
あれ?計算が合いませんよね。あと最低5%何かを混ぜないと足りません。

なので、インポーターサイトのセパージュ情報に頼ります。
・ネグレット 50%
・カベルネ・フラン 20%
・カベルネ・ソーヴィニョン  20%
・シラー 10%
あれ?カベフラとカベソー合わせて25%を超えてますね。
2005年のFronton AOC制定から更新があったかもしれないので、INAOのサイトを確認。
ネグレット70%以下の条件はなくなっており、ネグレット100%もOKになったようです。
ただ、カベフラとカベソーを合わせて25%の条件はまだあるようです。
Frontonの公式ページというのも見てみますが、そこらへんがはっきり書いてません。
探し方が悪いのかもですが、謎ですね~。ま、気にしない。(笑)

Negrette
ネグレットです…。


はい、いつもの地図で南西地方におけるフロントンの位置関係を確認。
Fronton01
ガロンヌ川とタルン川をまず押さえましょう。タルン川上流がガイヤックですね。
フロントンはトゥールーズに近いのでトゥールーズのワイン(Vin des Toulousains)
の別名があります。

ネットの拾い物地図ですが、Fronton AOCができる前(2005年以前)らしく、
Fronton02
FrontonがCôtes du Frontonnaisになってますね。

これはちゃんとフロントンAOCになったやつです。
Fronton03
しかし、南西地方もいろいろ謎が多いですね。ちょっとづつクリアしましょう。


エチケット平面化画像。
IMG_2560
裏ラベルでは「オーク樽熟成」を強調。これがトップ・キュヴェらしいです。


さあ、抜栓。
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ネックにVinovalie名入りですが、コルクは汎用品ですね。

コルク平面化。
IMG_2564
汎用品を平面化するのもどうかと思いましたが。(笑)

Alc.13%。
ガーネット。
IMG_2565

カシス、ダークチェリー、スモモ。
若干赤ベリー寄りの香りです。
オーク樽12ヶ月の効果か樹皮の香りを感じます。
酸味乗った風味の辛口アタック。
味のストラクチャーはしっかりしていて、
最初の酸もいい具合にハーモニーしています。
軽い印象を与えるフルーティさも感じられます。
タンニンはごく弱いんですが余韻でいい感じに効いてます。
嫌味・雑味もなく好印象ですね。

個性はあるんですが、楽しく飲めるいいワインでした。


*****


Vinovalie Cave de Fronton
Haut-Capitore Fronton 2016
RRWポイント 92点


Domaine Cauhapé Chant des Vignes 2018 Jurançon Sec

先日AOCイルレギーのワインを試した時、自作マップの足らずを延長しました。
その時「まだまだ南西地方の端っこの方のワインは試してないな~」と気づき、
甘口白で有名と聞いているジュランソンをいただいてみようと思いつきました。
ところが、ゲットしたのがAOC Jurançon Secという辛口白ワイン。
いつもながら中途半端に課題が残った感じになってしまいましたが(笑)、
まずは辛口のジュランソン・セック、お試しです。


IMG_2515
ドメーヌ・コアペという作り手、やはり甘口で世界的に高評価なんだそうですが、
「辛口でも素晴らしいものが作れるということを示したい」との思いから、
辛口ワイン造りにも本格的に力を入れているそうです。そりゃ、楽しみです。
ちなみに辛口のセック(Sec)に対し甘口白はモワルー(Moelleux)と言います。


公式ページは必要十分。写真も多くて楽しいです。ただしフランス語のみ。
Jurancon03
今日の辛口白、裏ラベルにもセパージュはありましたが、
・グロ・マンサン(Gros Manseng) 60%
・カマラレ(Camaralet) 40%
となっています。
グロ・マンサンはプティ・マンサン(Petit Manseng)とともに、南西地方、
特にジュランソン、ベアルンでの主要品種ですね。
カマラレはこの地域の補助品種。補助品種にはクルビュ(Courbu)というのもあります。
除梗後、スキンコンタクト12時間、発酵後、ステンレスタンクで5ヶ月熟成。
このとき澱は取り除かず、いわゆるシュール・リー(Sur Lie)で行います。

一応、グロ・マンサンの写真を貼っておきます。
GrosManseng
だからと言ってね~。


ジュランソンの作り手を訪問しますよ。まわり何もないすごい田舎です。(笑)
Cauhape01
立派な門がありますが、奥までの一本道はストビューでは行けませんでした。

AOCイルレギー入れて延長した自作マップでジュランソンの位置関係を確認。
Jurancon01
ポー川(Gave de Pau)とオロロン川(Gave d'Oloron)の間になります。
ベアルン(Béarn)も同じ2川に挟まれていますが、もう少し下流です。
とにかく川に注目すれば生産地の位置関係や広がりが理解しやすいです。

南西地方の正しい(?)地図もお口直しに貼っておきます。
Jurancon02
しかし、南西地方と一括りにできないぐらい広範囲かつ多様性がありますね。


エチケット平面化画像。
IMG_2234a
サインが入ってますが、現当主のHenri Ramonteuさんです。
公式ページに氏の考え方や意気込みが書かれていました。


さあ、抜栓。
IMG_2510
キャップシール、コルク、専用品でカッコいいです。

コルク平面化。
IMG_2511
ブドウと手はドメーヌのマークですね。「JURANÇON」も誇らしげ。

Alc.14%。
イエロー。かすかに緑っ気。
IMG_2512

グレープフルーツ、ネーブル、リンゴ。
甘みのように感じましたが辛口アタックですね。
フルーティさを湛えた穏やかな酸味がそう感じさせたのかも。
香りに呼応して、絞ったグレープフルーツという味がします。
けっして奥深い味わいではないんですが薄っぺらくはなく、
トロりとした舌触りがおもしろいです。
奥の方に微妙な苦味も発見しました。

世の一般的な国際品種の白とは明らかに違いますね。
そういう意味で新発見な味わいです。


*****


Domaine Cauhapé
Chant des Vignes 2018
Jurançon Sec
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

Famille Berrouet Herri Mina 2016 Irouleguy

「エリ・ミナ」という名の、フランス南西地方、AOCイルレギーのワインです。
実は昔、漫画「ソムリエール」で登場、興味を持ったので探したことがあります。
当時は手に入れられず断念したのですが、今更ながらネットでゲットしました。
このワイン、ペトリュスの醸造責任者を44年間努めたジャン・クロード・ベルエ
(Jean‐Claude Berrouet)さんが家族(息子)と作っているワインのひとつです。


IMG_2489
ジャンさんが作る、Château SamionVieux Château Saint Andréといった、
ポムロール周辺のペトリュスにも通じるようなメルローのワインは試しました。
どちらもすこぶるうまく、両方ともリピート買いしてストックしています。

しかし、このエリ・ミナは遠く離れたAOCイルレギーということもあり特別です。
なぜなら、ジャンさんのルーツはバスク地方にあり、幼少期をそこで過ごしているのです。
「Herri Mina」はバスクの言葉で「郷愁」、故郷に対するホームシックの意味です。

ジャンさんは1992年サン・ジャン・ピエ・ド・ポール(Saint-Jean-Pied-de-Port)に
わずか4.5エーカー(1.8ha)の土地を取得、1998年に白ワインをリリースします。
2004年からはカベルネ・フラン100%の赤もリリース。まさに漫画で見たこれです。
HerriMina03
(漫画「ソムリエール」第5巻、第31話「郷愁」より)
漫画のストーリーも、落語家に弟子入りしたフランス人が頑なに里帰りしないのを、
このワインで遥か祖国への郷愁を掻き立てさせる...というようなものです。(笑)

しかしながら、ジャンさんが家族でプライベートワイン的に作ってるものなので、
シャトー・サミオン他もそうですが、情報の載った公式サイトが存在しません。
ネット情報では、
・カベルネ・フラン 100%
AOCイルレギーではカベフラもカベソーも使えますが、通常はタナ主体で、
カベフラ100%というのは珍しいようです。
樽熟はフレンチオークのバリックで20ヶ月です。


裏ラベルに「SARL Étienne BRANA」元詰めと書いてあります。
ワインはFamille Berrouet名ですが、醸造は地元のワイナリーに任せてそうです。
よって、ネットで大捜索をしたところ、概要が見えてきました。
エティエンヌ・ブラナという地元のワイナリーの息子ジャン・ブラナさんは、
地元の学校でジャン・クロード・ベルエさんの親友だったそうです。
ジャン・ブラナさんは今も醸造のアドバイスをもらったりする仲だそうで、
親交を続ける地元の親友のおかげで作れたワインということが言えそうです。

サン・ジャン・ピエ・ド・ポールのエティエンヌ・ブラナを訪問。
HerriMina02
ここで醸して瓶詰めしてるんですね。もしかしたら畑のお世話も...。(笑)
カベフラの畑はわずか0.9haで4樽(1,200本)しか作られないそうです。

一応Étienne BRANAの公式ページを貼っておきます。

ただし、エリ・ミナのことは全く書いていませんので悪しからず。(笑)


いつものGoogle Mapで南西地方とAOCイルレギーを俯瞰しておきます。
HerriMina01
過去に作った地図はAOCイルレギーが切れていたので、今回大幅に延長。(笑)
スペインとの国境をまたぐ、バスク地方とAOCイルレギーとの位置関係に注目。

汎用の地図も上げておきます。
HerriMina04
南西地方は範囲が広すぎる上に、各地で品種や特徴もいろいろ違うし、
ひと括りにするのはどうかと思ってきますね。


エチケット平面化画像。
IMG_2436
紋章の周りの一節は「秋が来ない夏の夢」という意味が書かれていて、
詩人であったジャン・クロード・ベルエの御父上の詩からの引用だそう。
まさに思い入れたっぷりのプライベートワインですね。


さあ、抜栓です。
IMG_2482

コルクも平面化すると…
IMG_2483
エリ・ミナ、ドメーヌ元詰めとなっています。(笑)

Alc.13.5%。
赤味強めのガーネット。
IMG_2487

カシス、チェリー。
マロンのペーストの香ばしさのような感じも。
辛口アタック。
程よい酸味があります。
厚みのある味ではないですが、
上品な(あっさりした)メルローのように感じます。
カベフラなら相当うまいカベフラです。
産地は南の方なのにクールな風味があり、
ロワールの当たりのカベフラも連想します。
余韻はあっさりながら、いいバランスが続きます。

ポムロールのメルローとは別ジャンルのうまさを感じます。
ジャンさん、プライベートワインでも手抜かりなしです。


*****


Famille Berrouet
Herri Mina 2016
AOC Irouléguy
RRWポイント 92点


Comté d'Aquitaine Bergerac Merlot 2016

南西地方に分類されますが、ボルドー右岸に隣接したベルジュラック。
品種もスタイルもボルドーに似ていて、お手頃にボルドー風が楽しめます。
今日のこれ、やまやの店頭で発見ですが、お値段なんと680円+税です。(笑)


IMG_2124
ボルドーを訪れた去りし日、なぜか電車でドルドーニュ川沿いを移動、
その名もベルジュラックという町で夕食取って一泊しました。
フォアグラの元が闊歩するのどかな田舎で、夕食もフォアグラ三昧でした。
それに合わせるベルジュラックのワイン、味は覚えてないけど満足でした。


公式ページはこれ。ボルドーの大手ネゴシアン、ジネステ社が売ってるワインでした。

まあ、仕方ないですが、今日のワインは見当たらず。(笑)

ジネステ社はフランス有数のワイングループ、Groupe Taillanの傘下です。

こういうお安く、大量に売られるワインも、おいしけりゃオールOKなんですが…。


・メルロー 100%
以外何にも情報ないので、ワイナリー訪問はできません。
AOC Bergeracですから、ベルジュラック周辺で作ってるんでしょう。
そのAOC Bergeracの範囲をいつもの地図で確認します。
Vins _du_Sud-Ouest
ドルドーニュ川沿いに他にもAOCがありますが、ベルジュラックは広範囲。

全く無関係ですが、昔ベルジュラックで撮った写真を貼っておきます。
Bergerac01
シラノ・ド・ベルジュラックのお話が有名な町ですから、ル・シラノ。
Google Mapで探しましたが、このレストラン今は見当たりません。


ところで、このワイン名「Comté d'Aquitaine」ですが、アキテーヌ郡という意味。
その昔、ボルドーが中心のアキテーヌというひとつの地域圏でした。(以下の5県)
Aquitaine01
イングランド王家が所有したり、百年戦争でフランスが奪還したりと、
なんだかんだあったところで、ボルドーの歴史で勉強したような気が…。
とにかくこのワイン、ベルジュラックながら、ボルドーも含めた、
広域の名前を名乗ることで箔をつけようとしてる感じですかね。(笑)

フランス語の綴りもわかるように以下の地図も貼っておきます。
Aquitaine02


エチケット平面化画像。
IMG_2116
Gilbert & Gaillardの金メダル取ってますね。


さあ、抜栓。
IMG_2121
集成コルクはしかたないですが、キャップシールの装飾は立派ですね。

汎用コルクですが一応平面化しておきます。
IMG_2122

Alc.13%。
ガーネット。
IMG_2123

カシス、プラム、黒糖風味もあります。
水臭い辛口アタック。(笑)
酸味もかなり。
味の芯はかろうじて見つかりましたが、
余韻の導入部分で酸が再度主張してきます。
なんとか楽しもうとはするんですが、
やはり値段なりのクオリティと言わざるを得ませんね。
なんだかんだでスルスル飲んでしまったんですが。(笑)


*****


Comte d’Aquitaine
Bergerac Merlot 2016
RRWポイント 82点


La Gascogne d’Alan Brumont Gros Manseng Sauvignon 2018

アラン・ブリュモンのお手頃「ラ・ガスコーニュ」シリーズの白です。
このシリーズの赤はお膝元マディランの主要品種タナにカベソーのブレンドでした。
白はやはり、ジュランソンのグロ・マンサン&プチ・マンサンでおなじみの、
グロ・マンサン(Gros Manseng)にソーヴィニヨン・ブランのブレンドです。
面白いじゃないですか、アランさん。


IMG_1807
いかにもローエンドって感じのラベルデザインでスーパーで売ってます。
1000円そこそこですが、やっぱり腐ってもアラン・ブリュモンです。
こういうのを気軽に楽しめるというのはいいことです。


公式ページにはちゃんとこのワインも紹介されています。

しかし、日本のインポーター(三国ワイン)の方が情報は少し多いです。
セパージュは、
・グロ・マンサン 50%
・ソーヴィニヨン・ブラン 50%
のようです。機械収穫って正直に書いてます。(笑)
樽はなく、タンクでシュール・リーの6ヶ月熟成です。

一応、これがグロ・マンサン。
GrosManseng
と言われてもね~。


作り手訪問ですが、Google Mapでは何度行っても建設中です。(笑)
Brumont01
アドゥール川沿い、マディランとサン・モン(Saint-Mont)の間に、
このドメーヌ・アラン・ブリュモンと所有シャトーのモンテュスがあります。

ネットで拾った南西地方の地図で全体を見渡します。
Brumont03
一応、AOCIGPは色分けしてありますね。まあまあ、わかりやすい。
マディランはコート・ド・ガスコーニュIGP(Côtes de Gascogne)に包括されます。
グロ・マンサン&プチ・マンサンのジュランソンも近いですね。
これも試してみたい。甘口のモワルーと辛口のセックがあるようです。

恒例のGoogle Map転記バージョンです。
Brumont02
産地を理解するために「川」にしっかり色を付けてあります。
アドゥール川(Adour、ガスコーニュ語ならAdor)は見つかりましたか?


エチケット平面化画像。
IMG_1794
裏ラベルはインポーター貼り替え版ですが、ちょっと解像度が悪いですね。
三国ワインさん頼みますよ。


さあ、スクリュー開栓。
IMG_1804
まあ、無印なのは仕方なし。

Alc.12.5%。
ゴールドイエロー。
IMG_1805

ライムというか夏ミカン。青リンゴ。
甘みを感じたかと思ったら実は酸味だったというアタック。
ソーヴィニヨンの性格が出てる気がしますね。
半分ソーヴィニヨンですからね。
この酸を楽しめればいい味だと思います。
味わいも夏ミカンっぽく、
ミントっぽい爽やかさも発見しました。
サクッと白をいただくには大変よろしい。


*****


Alain Brumont
La Gascogne d’Alan Brumont
Gros Manseng Sauvignon 2018
Côtes de Gascogne IGP
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01
--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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