Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

■ 白ワイン品種 ■

Umani Ronchi Le Busche 2017 Marche Bianco IGT

以前モンテプルチアーノを試したウマニ・ロンキの白をコストコで発見。
IGTマルケで、ヴェルディッキオとシャルドネのブレンドとPOPにあります。
マルケ州のヴェルディッキオか…。王道だし夏場に合うな~っと思ってゲット。
帰って公式サイトを見ると、なんとシャルドネ100%とあります。エェ~ッ!?


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ウマニ・ロンキの古くからのラインナップで、1986年がファースト・リリース。
当初、シャルドネとヴェルディッキオのブレンドだったのは間違いないようですが、
(+少々のソーヴィニヨン・ブラン)90年代後半からシャルドネ100%だそうで。
同社は他にヴェルディッキオ100%を、Castelli di Jesi Verdicchio DOCなど、
いろいろラインナップしてるので、逆にこれはシャルドネ押しに変更したようです。
コストコさん、POPの内容は正確にお願いしますよ~。信用ならんな~。
しかし、ヴェルディッキオでないのは何となく悲しい。また課題が増えました。(笑)


公式ページはよく出来ていて情報量もしっかり。

・シャルドネ 100%
トノー樽で発酵、6ヶ月の熟成後瓶詰め、さらにボトルで6ヶ月寝かしてリリースです。

ブドウは、ヴェルディッキオの畑、カステッリ・ディ・イエージ(Castelli di Jesi)
からだそうで、そこは96%がヴェルディッキオで、2%シャルドネが植えてあるそう。
(残り2%はソーヴィニヨン・ブラン)
Verdicchio dei Castelli di Jesi DOCCastelli di Jesi Verdicchio Riserva DOCGはここからですね。
このDOC/DOCGを詳しく調べようと思っていましたが、また次の機会に。(笑)

代わりに、Marche IGT(Indicazione Geografica Tipica)について触れておきます。
マルケ州対象のIGT(=IGP;Identificazione Geografica Protetta)になりまして、
1995年制定、指定品種を使えば赤・白・ロゼ・泡、なんでもありです。
指定の品種もDOCほどの条件はなくユルユルです。白品種をアルファベット順で挙げます。

Albana、Biancame、Bombino Bianco、Chardonnay、Fiano、Friulano、Grechetto、
Maceratino、Malvasia、Manzoni Bianco、Montonico Bianco、Moscato、Mostosa
Passerina、Pecorino、Pinot Bianco、Pinot Grigio、Riesling、Sauvignon Blanc、
Trebbiano、Verdicchio、Vermentino、Welschriesling (Riesling Italico)

国際品種、イタリア土着品種、なんでもありですね。もちろんシャルドネもOK。
品種を表記する場合は85%以上使う必要があります。シャルドネ100%のワインなら、
Marche Chardonnay IGTと表記できます。 
なのに、今日のワインはわざわざMarche Blanco IGTと書いています。なぜに?
だからヴェルディッキオと勘違いして買っちゃう人がいるわけです。(笑)


マルケ州の州都アンコーナから南に車で15分でウマニ・ロンキに到着です。
UmaniRonchi01
もともとは、内陸のヴェルディッキオの産地であるイエージ(Jesi)の近く、
Cupramontanaが発祥の地らしいです。

所有畑はマルケ州とアブルッツォ州に3拠点、計210haにもなるそうです。
UmaniRonchi02
公式ページの地図がわかりやすいので拝借しました。本拠地の場所も追記。


ラベル平面化画像。
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Marche Biancoとしてるのは昔の名残りでしょうが、シャルドネ100%ならそう書いてよ。(笑)


さあ、抜栓。
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コルクは名前入り。シンボルマークがキャップとコルク横にも。ミレジムなし。

Alc.13%。(pH:3.64、Brix:6.0)
かすかに緑がかったゴールドイエロー。
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ライム、青い葉っぱ、花かも。
辛口アタック。
ちょっとはしゃいだ酸が出てきます。
やはり青いライムの味わいです。
苦味がかすかにあるのがいい感じ。
和食に合うシャルドネでした。

しかし、ヴェルディッキオ飲みたかったな。
上等ヴェルディッキオを探すのが課題になりました。(笑)


*****


Umani Ronchi
Le Busche 2017
Marche Bianco IGT
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

Domaine des Comtes Lafon Meursault Clos de la Barre 2017

ムルソー最高峰とも言われるコント・ラフォンの、クロ・ド・ラ・バール2017。
村名ですが、ラフォン家の庭の如く隣接するコント・ラフォンのモノポールです。
最新ヴィンテージがお試しできるとあって、コロナ禍の中行ってきました。(笑)


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19世紀から続くムルソーの名門ドメーヌであり、コシュ・デュリと共に双璧を担う、
ブルゴーニュ最上の白の偉大な造り手というのが、コント・ラフォンの枕詞です。

以前、コント・ラフォンがマコネで作るレ・ゼリティエ・デュ・コント・ラフォン
(Les Héritiers du Comte Lafon Mâcon-Milly-Lamartine 2014)を試しましたが、
それほどの驚きはなかったんですよね。やはり本家を試さないとですね。(笑)


公式ページは質素な感じ。まあ、情報があるだけマシかな。

・シャルドネ 100%
アペラシオンごとの醸造の説明はなく、新樽率や熟成期間は年毎に変わるようです。
だいたい18~22ヶ月のようで。

畑の説明はしっかりあり、クロ・ド・ラ・バールは敷地のすぐ裏に2.1ha広がり、
石垣で囲まれたコント・ラフォンのモノポールであることを自慢げに書いています。
内0.8haは1950年植樹の樹齢70年のVVです。残り、0.8haは1975年植樹の樹齢55年、
0.5haは1999~2004年植樹の比較的若木になります。
あと、酸味が顕著なので5~7年寝かせて酸を落ち着かせるようにと書いています。
ということは、今日はまだ3~4年早いんでしょうか。
因みに、パーカーおじさんは今年1月にこの2017年を試し、92+点をつけています。

そう言えば、Les Héritiers du Comte LafonのMâcon-Milly-Lamartine 2014を試したときも、
酸味がどうも気になって、いい評価ができませんでした。これも早かったのかな?


ムルソーの市街地にあるドメーヌへ行ってみます。
ComtesLafon01
このまま、塀伝いに右方向へ行くと、塀は畑の石垣に繋がっています。

クロ・ド・ラ・バール(Clos de la Barre)の畑も見てみましょう。
ComtesLafon02
左奥の木立がコント・ラフォンで、その他三方は石垣で囲われています。
よく見えませんが、門柱に「CLOS」「De La BARRE」とあるようです。
歴史あるモノポールの畑という雰囲気がありますね。


さて、ムルソーのAOC地図上に示すとここになります。
ComtesLafon03
ムルソー村名畑の範囲は県道D974号線まで達していないのがわかりますね。
特級はなく1級畑も限定的。またブラニーやサントノの扱いが難しいんですが、
次回、コント・ラフォンの赤、サントノ・デュ・ミリューの記事で触れます。

例によって、Google Mapに転記します。
ComtesLafon04
村名畑は県道D974号線まで達してませんが、畑は県道の向こう側まで続きます。
AOCブルゴーニュの畑になりますが、Google Map転記して初めてわかります。
やはりこれをやらないと、実感わかず、頭に入ってこないんですよね~。(笑)


エチケット平面化画像。シンプル~。
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近代的な醸造法を取り入れるばかりか、全畑ビオディナミらしいですが、
認証マークさえ載せてません。これだけのビッグネームには不要ですね。


さあ、いただいてみましょう。ネック画像3本合成してしまいましたが、
デザイン、認証シールやコルクのミレジムを確認できるようこうしています。
IMG_0140
Bubble TagのQRコードでつながるページはワイン名が確認できるのみです。
コルクはおそらくDIAMでしょうね。

Alc.13%。(自宅じゃないのでpHや糖度は計っていません。笑)
淡いゴールドイエロー。
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洋梨…。
樹木、スパイスか菊系の花。複雑な香りです。
辛口アタック。
ハーブのような風味があります。
味の中心は、甘みと苦味の混ざったミントのタブレットを思わせます。
例えが下手クソですが、非常に複雑な味わいってことで。
「独特」もしくは「違う」という価値を感じます。
酸は淡く、きれいに喉元へ運んでくれます。
全然酸味はきつくないですね。むしろ効果的。
白ながら余韻もしっかり味わえます。
最高レベルの白ってこういうことなんだと勉強になります。

パーカーおじさんも、若くても十分楽しめたと評していますが、
10年くらい寝かせれば複雑味が増してさらに良くなるはずとのこと。
でしょうね。(笑)


*****


Domaine des Comtes Lafon
Meursault Clos de la Barre 2017
WWWポイント 80点



WhiteWhiteWine01

Chateau Ste. Michelle Riesling 2017 Columbia Valley

コストコでワシントン州のシャトー・サン・ミッシェルのリースリングを発見。
ここはカベソーを試して、コロンビア・ヴァレーの実力を知った作り手です。
折りしも、この前飲んだアルザスのリースリングがイマイチだったので、
おいしいリースリングであることを期待して、リベンジ・リースリングです。(笑)


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シャトー・サン・ミッシェルは前身が1912年に遡る、この地のパイオニア。
アメリカの禁酒法時代(1920~1933年)を切り抜け、ワイナリーを再開。
(なので、創業を1934年としてあるものもあります。)1967年伝説的な醸造家、
Andre Tchelistcheff氏をコンサルとして招き、近代的なワインメイキングで評価を得、
サン・ミッシェル・ヴィントナーズを名乗って今の発展の礎を築いたそうです。
1976年フレンチ・スタイルのシャトーを建て、シャトー・サン・ミッシェルに改名。
旧世界の伝統的ワイン造りと新世界の革新的技術を織り交ぜるのがポリシーだそう。
即ち、ワシントンを今の一大産地にしたのがシャトー・サン・ミッシェルということ。
ゴイゴイスー。


公式ページはしっかりしててカッコいいんですが、ワイン情報はショップ兼用。
このパターンは、現行ヴィンテージ、もしくは在庫のあるものしか載ってません。
アメリカのワイナリー公式サイトあるあるです。(笑)
今日のリースリングはやっぱりですが2019年しか載っていません。
・リースリング 100%
と、畑はコロンビア・ヴァレー各地からのブレンドとしか書いてないんですけどね。(笑)
9ドルですし、Everyday Riesling だと書いてあり、とにかくベーシックラインですね。

そうそう、コストコでは、この2017年と2018年が置いてあったんですが、
2018年はスクリューキャップでした。なぜか迷わずコルクの2017年を購入。(笑)


リースリングはドイツ原産というのが有力です。その親子関係は未だ不明らしく、
父方は Heunisch weiß(仏:Gouais Blanc)は判明してますが、母方が不明。
Riesling
世界中で栽培される人気の品種ですが、ドイツが最大面積(22,580ha、2010年)。
フランス、アルザスのリースリングも有名ですが、3,513ha しかありません。
オーストリアでも1,863ha しかないです。ドイツの次というのが、実はアメリカ
なんと、4,852ha もあります。(3位は多分オーストラリアで 4,114ha。)
アメリカがドイツに次いで2番目のリースリング大国というのも驚きですが、
そのアメリカの中で1番なのが、なんと今日のワシントン州(2,558ha)なのです。
2位のカリフォルニア州は 1,550ha なので、ぶっちぎりの1位ですね。
リースリングなら、アメリカ、それもワシントン。覚えておきましょう。(笑)


さて、ワイナリーを再訪。シアトルの市街から車で30分ほど北へ行ったところ。
SteMichelle01
さすがワシントンのパイオニアであり、トップ「シャトー」。立派です。
ただ、この本拠地、コロンビア・ヴァレーからはけっこう遠いのです。

いつものようにGoogle MapにAVAを転記して俯瞰してみましょう。
一応、シアトル周辺もPuget Sound(ピュジェット湾)というAVAであり、
ブドウは産するようですが、最大生産地はやはりコロンビア・ヴァレーです。
SteMichelle03
シアトルのあるPuget Sound AVA以外は、カスケード山脈を挟んで内陸側、
コロンビア川流域の、いわゆるコロンビア・ヴァレーAVAになります。
その中に内包されて狭域のAVAがあるという関係になっています。
(AVA=American Viticultural Area)

コロンビア川はカナディアンロッキーを水源にワシントン州を広範囲に流れ、
Horse Heaven Hills AVAのあたりで、オレゴン州との州境となり西へ向かい、
オレゴン州最大の都市ポートランド(オレゴンの州都はセイラム - Salem)で
Willamette Valley AVAから来たウィラメット川と合流し太平洋に注ぎ込みます。
やはり川が銘醸地を知る鍵ですね。

ネットで拾った地図(PDFはここ)も貼っておきます。
Wash01
また、ワシントン州のワイン公式サイトというのもあるのでご参考まで。


ラベル平面化画像。
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表ラベルの下に、「100% Vinifera Rootstock」とあるのは何でしょうね?
100%ヨーロッパ種(ヴィティス・ヴィニフェラ)の台木ということですから、
フィロキセラに耐性のあるアメリカ産の台木を使わず、欧州産にこだわってる?

裏ラベルの情報に目を移すと、いろいろわかります。
コロンビア・ヴァレーの冷涼なところと温暖なところのブレンドだそうで。
また、甘さの表示を見ると、辛口と甘口の中間になってますね。
別に「Dry Riesling」というのもラインアップにあるので、そっちが辛口で、
今日のただの「Riesling」は若干甘口よりなんでしょうね。

こういった大事な裏ラベル情報を隠す不届き者がいます。
コストコさん、自社で輸入するのはいいけれど、ちょっと気を使って!
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けっこう剥がすの大変でした。きれいに剥がれなかったし…。


さあ、抜栓。
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キャップシール、コルクに名前入り。スクリューキャップよりいいですよね。

コルク平面化。
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URLと、誇らしげに「ワシントン州で創設のワイナリー」とあります。

Alc.11.5%。(pH:3.30、Brix:7.1)
ライトイエロー。
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いきなりの超ペトロール!
この香りに邪魔されて他の香りが取れないくらい。(笑)
ここですでに、ずいぶんアルザスとは趣が違います。
なんとなく青リンゴ、柑橘系も軽くありますね。
やはり甘みを少し感じる辛口アタックです。
洋梨か 果実味たっぷりに感じます。
酸は前に出ず全体を爽やかに保ってくれています。
ミネラル感もほんのり。
甘さは全然気にならないレベルで、絶妙のバランス。

リースリングの王道という印象です。
ラインガウに迫るか?


*****


Chateau Ste. Michelle
Riesling 2017
Columbia Valley
WWWポイント 80点



WhiteWhiteWine01

Trimbach Riesling 2017

アルザスはトリンバックのベーシックなリースリングをいただきましょう。
アルザスはおいしいピノ・ノワールも多いのでついつい赤を飲んでますが、
生産の90%以上は白という白ワイン王国です。やはり定期的に白を、
それもリースリングかゲヴュルツを飲んでおきたいな~と思うわけです。


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アルザスのワインはAOCは3つです。簡単だな~。ありがたい。(笑)
・AOC Alsace
・AOC Alsace Grands Crus
・AOC Crémant d'Alsace
この内、AOCアルザス・グラン・クリュは51の特級畑(lieux-dits)のもので、
それぞれ独立したAOCなので合計53のAOCがあるという解説もありますが、
アルザス全体の4%ほどの量しかないので一括りでいいと思います。(笑)
ただ、使える品種がアルザスの高貴品種とされる、RieslingGewürztraminar
Pinot GrisMuscatの4種でないといけない決まりがあります。

また、AOCアルザスは単一品種の場合、品種名がラベルに記載されます。
これはマルセル・ダイスさんのお陰で(笑)今は表示義務はありません。(されてますが。)

AOCクレマン・ダルザスは瓶内二次発酵のシャンパーニュ方式の発泡ワインです。
Pinot Blanc、Pinot Gris、Pinot Noir、RieslingとChardonnayが使えますが、
シャルドネだけは逆にAOC Alsace/Alsace Grands Crusに使ってはいけません。

さあ、ここまでで「アルザスは捉えた!」となればいいんですが、実はもうひとつ。
アルザスワインの公式ページによると、2011年にAOC Alsaceに改正がありました。
Alsaceの後にコミューン名(Villages)や畑名(Lieux-dits)が足せるようになってます。
現在つけられるコミューンは以下の13だそうです。
・Blienschwiller
・Côtes de Barr
・Côte de Rouffach
・Klevener de Heiligenstein
・Saint Hippolyte
・Ottrott
・Rodern
・Vallée Noble
・Val Saint Grégoire
・Scherwiller
・Wolxheim
・Coteaux du Haut-Koenigsbourg
・Bergheim
困ったことに、産地の個性を示すために、これらは使える品種が限定されます。
まあ、覚える気はないですが(笑)以下の表が載ってたので貼っておきます。
Tri03
ん? Savagnin RoseってAOC Alsaceで使えないことになってます?

かなり脱線したので、白ブレンドの Edelzwicker(Edel=Noble、Zwicker=Blend)や
甘口白の Sélection de Grains Nobles や Vendanges Tardives については割愛。(笑)


さあ、トリンバックの公式ページです。
TrimbachD
かっこいいんですが、ワイン情報がほぼありません。
・リースリング 100%
シーフード他、辛口アジアンフード、寿司や刺身に合うなんて書いてます。


何度も行ってますが、リボヴィレ(Ribeauvillé)の町のトリンバックへ。
Tri01
町側と裏の畑側の2ショットを挙げておきます。
アルザスらしいデザインの建物に背後の斜面の畑。いい雰囲気です。


前に描いた地図でアルザスとトリンバック他のおおよその位置を見ます。
アルザスはライン川流域ですが、下流側がバ・ラン県(Bas-Rhin)、
上流側がオー・ラン県(Haut-Rhin)に分かれ、リボヴィレはオー・ランです。
ストラスブールとコルマールは、バ・ラン県、オー・ラン県各々の県庁所在地です。
Tri02
リボヴィレ(Ribeauvillé)のトリンバックと共に、いつもお馴染みの、
ベルクハイム(Bergheim)のマルセル・ダイス、リクヴィール(Riquewihr)
のヒューゲルを書き込んでます。この3者、意外に近いものです。
マルセル・ダイスからトリンバック経由でヒューゲルへ車で行っても、
12分しかかかりません。


エチケット平面化画像。
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ネックシールの平面化、とっても苦労しています。(笑)

で、エノテカさんの裏ラベルがこれ。
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おふざけあそばせ!と思わず声が出るほど腹立たしいです。(笑)


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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両端にディスク型のコルクを使用した集成コルク。耐用は2~3年らしいです。
これって、ブショネ対策にはならないですよね。(笑)

Alc.12.5%。(pH:3.36、Brix:5.8)
イエロー。
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黄桃、洋梨。ペトロールはかすかですね。
味も洋梨的にフルーティな感じ。
酸がきれいにパレットに広がります。
甘みはごくごくかすかに感じる程度。
後味は酸が優勢で少し苦味残ります。

美味しくいただけるんですが、なんだか面白みに欠ける気がします。
やはりアルザスよりドイツのリースリングが好みかな。


*****


Trimbach
Riesling 2017
Alsace
WWWポイント 77点



WhiteWhiteWine01

Yalumba The Virgilius Viognier 2017

前回のコンドリューとの比較試飲のためにゲットしたヤルンバのトップキュヴェ。
オーストラリアのヴィオニエのベンチマーク、その名もThe Virgilius Viognier。
当時はまだまだ珍しかったヴィオニエを、1980年にオーストラリアで初めて、
エデン・ヴァレーに3エーカー植えたのが始まり。まさにそこからのワインです。
1980年と言えばフランスでもほぼローヌのみで細々と栽培されていた頃です…。


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ヤルンバは1849年創業のオーストラリア最古の家族経営ワイナリーです。
20年に及ぶヴィオニエ研究の末、1998年にThe Virgilius Viognierをリリース。
名前は古代ローマの詩人ウェルギリウスのことだと思いますが真相は不明。(笑)

いずれは試したいと思っていたワインですが、コンドリューの抜栓に合わせ、
ヴィオニエ頂点対決を実現するために、対戦相手として召喚いたしました。(笑)
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シャプティエのコンドリューの名前は「Invitare(招待する)」というラテン語から。
古代ローマの詩人ウェルギリウスとはいい組み合わせと思うのは僕だけでしょうか。

ヴィオニエはフランス・ローヌ地方北部のコンドリューの村が原産です。
1990年代になって世界中で栽培されるようになるまでは、絶滅危惧種(笑)でした。
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2010年のデータですが、フランス以外のヴィオニエの栽培面積比較です。
・オーストラリア 1,402 ha
・アメリカ合衆国 1,374 ha
・南アフリカ 892 ha
・アルゼンチン 816 ha
・チリ 753 ha
・ニュージーランド 163 ha
・カナダ 83 ha
・ポルトガル 82 ha
・イスラエル 50 ha
・ウルグアイ 45 ha
・スイス 31 ha
オーストラリア、アメリカがダントツですね。次が南アフリカか…。
南米を合計するとナンバーワンになりますね。
因みに本国フランスは2011年データですが、5,419 ha。さすが本家。


公式ページは何度も行ってますが、よく出来ています。

ワイン情報もミレジム毎にデータシートがあります。
・ヴィオニエ 100%
全房を直接フレンチオーク樽に圧搾・搾汁。発酵後、10ヶ月間のシュールリーで樽熟。
樽は、Barrique(225L)、Puncheon(500L)、Demi-muid(600L)の併用だそうで。


さて、バロッサ・ヴァレーにあるヤルンバへ行ってみましょう。
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北パラ川沿いのアンガストンという町の近くですが、敷地がかなり広い。
ストビューでは入口までしか行けません。学校の時計台のような建物らしいです。

Google Map上で場所を確認。アデレードから北東へ車で1時間ほどの距離。
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ヴィオニエを植えたというのがEden Valley。お隣のリージョンですね。
英語ではエデンじゃなくイーデン・ヴァレーと発音します。

オーストラリア広域地図で産地と共にヤルンバの位置関係を見ます。
Australia2
所有畑はたくさんあるようで、バロッサ・ヴァレー、エデン・ヴァレーの他、
ちょっと離れてクナワラ、ラットンブリーにも畑があるようです。


ラベル平面化画像。
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裏ラベルには、35年に渡るヴィオニエへの取り組みが結実した頂点とあります。

そんなメッセージをインポーターシールがだだ隠しです。
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頼みますよ、サントリーさん。ヤルンバ専用サイトなんか作っていて、
かなり気合いが入ってるんですけどね~。(笑)


さあ、スクリュー回転。「Y」マーク入り。
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オーストラリアですから上等ワインでもスクリュー・キャップですね。

Alc.13.5%。(pH:3.74、Brix:6.1)
淡い緑がかったイエロー。
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白い花、バターかスパイス、かすかに白桃。
珍しく涙の細かいのがはっきりあります。
きれいな酸がある辛口アタック。
苦味様の複雑味をまとった、洋梨、黄桃、夏ミカン…。
でも果実味というには弱めかな。
フルーティさと苦味が絶妙のバランスで、
余韻を楽しせてくれる感じです。
白ワインの最高点(80点)をつけておきます。

さて、シャプティエのCondrieu Invitare 2016との勝負ですが、結論は互角。
写真を見てわかるようにコンドリューの方が色が濃いですが、
味わいは逆にヤルンバの方が濃い目・強めの主張がありました。
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ヴィオニエの共通項は感じつつも、その味わいの方向性は大きく違いました。
でも、どちらもおいしく、どちらも「正解」と言えると思います。
コンドリューのテイスティング結果は前回の記事にて詳しく書いています。


*****


Yalumba
The Virgilius Viognier 2017
WWWポイント 80点



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M. Chapoutier Condrieu Invitare 2016

ヴィオニエはちょこちょことお手頃なのを過去にも試してはいますが、
やはり「本家コンドリューを試さないという選択肢はないやろ?」ということで、
Condrieu AOC限定でネットを物色して、これをゲットしました。
ヴィオニエの芳香やリッチな味わいは経験済みですが、さて本物はどうでしょう。


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作り手はお馴染みのシャプティエ。ローヌじゃ間違いないところですね。
ただ、コンドリューAOCは140haほどの栽培面積で生産量も限られており、
人気も高いため、なかなかのお値段になっています。
ヴィオニエ100%で作れるAOCCondrieuChâteau-Grilletのみで、
過去にいくつか試したローヌの作り手のヴィオニエのモノセパージュは、
これらAOC対象地域でないので、Vin de Franceのカテゴリーでした。
ローヌのヴィオニエ100%でもCôtes-du-Rhône AOCにもならないんですね。

そんな本物コンドリューを味わう機会ですから、前々からやってみたかった、
ヴィオニエ頂点対決を実現しますよ! 対する挑戦者は、もちろん新世界、
オーストラリアのヤルンバのトップキュヴェ、The Virgilius Viognierです。
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オーストラリア最古の家族経営ワイナリーにしてヴィオニエの先駆者、ヤルンバ。
その頂点がオーストラリア、いや新世界のヴィオニエのベンチマークと言われる、
ザ・ヴェルギリウス・ヴィオニエ。お値段でもコンドリューに迫ります。(笑)
こちらの方の記事は次回別途に書きますが、勝負の行方はどちらでも触れます。


ヴィオニエはフランス・ローヌ地方北部のまさにコンドリューの村が原産地です。
ヴィオニエのみで作れるAOCはCondrieu AOCとChâteau-Grillet AOCのみで、他は、
コート・ロティのシラーとのブレンドのように補助品種として規定されています。
Vio01
世界中に広まったヴィオニエですが、過去1968年には14haまで生産量も落ち、
絶滅寸前だったといいます。1985年頃でも32haしかなく、ほぼローヌのみで、
フランス外に出ていない品種でした。その後評論家に注目され、人気が高まり、
1990年代になって世界中で栽培されるようになったそうです。
(フランス国内でも2018年のデータで6,740haもの栽培面積がありますね。)


シャプティエの公式ページでワイン情報を確認。

・ヴィオニエ 100%
樽熟はシュール・リーで8ヶ月。樽はローヌ伝統の600Lの大樽で、新樽率は15%。
残り85%は1~2年落ちです。
パーカーおじさんは、この2016年に93点をつけています。なかなかの評価ですね。


タン・レルミタージュのシャプティエは何度も行ってるので、訪問は割愛。
代わりにコンドリューの町に行ってみましょう。崖の上の畑から見下ろします。
ローヌ川も見えますね。畑はローヌ川右岸の花崗岩質の急な斜面にあります。
Condrieu01
ついでにシャトー・グリエ(Château-Grillet AOC)を訪問しておきます。
コンドリューAOCの中のヴェラン(Vérin)という村にあるシャトーですが、
シャトー単独でひとつのAOCになっています。言い方を変えると、
このシャトーがシャトー・グリエAOCのモノポールということになります。
わずか4ha弱の畑で、作られるのもヴィオニエのモノセパージュだけです。
周りはコンドリューAOCに囲まれてるので、もうコンドリューでいいじゃん!
(笑)と思ってしまいますが、2011年にあのシャトー・ラトゥールのオーナー、
フランソワ・ピノー氏がここを取得しています。価値があるんでしょうね~。


探せばやはり、コンドリューAOCの公式ページがありました。

シンプルですが情報は豊富。登録生産者は64ありました。もちろんシャプティエも。
以下のリンクをクリックするとCondrieuの詳しいマップがダウンロードできます。
地質分布や、畑名も載ってますが、あまり利用価値はなさそう。(笑)
Condrieuの詳しいマップ

公式ページに載っていた地図を使って、こんなまとめ地図を作ってみました。
Condrieu02
Condrieu AOCは以下の7つのコミューンが対象です。
(VérinとSaint Michel sur Rhôneの一部はChâteau-Grillet AOCですが。)
・Condrieu
・Vérin
・Saint Michel sur Rhône
・Chavanay
・St Pierre de Bœuf
・Malleval
・Limony
コンドリューのコミューンからずいぶん南側に広がってるんですね。
今日のワインのデータシートから、シャプティエのコンドリューの畑は、
Condrieu、Chavannay、Limonyの3つのコミューンにあることが判明。
コンドリュー全域に渡り3ヶ所に分かれてるようです。


最後にローヌ全体地図で位置関係を大きく捉えておきましょう。
Ventoux03
コンドリューとシャトー・グリエの位置関係が不正確ですね。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2937
またインポーターラベルが微妙な貼り方をしてますね。


さあ、抜栓です。
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見慣れたキャップシールです。コルクもコンドリュー専用です。

コルク平面化。
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きっちりミレジムが横に打ってあります。

Alc.13.5%。(pH:3.59、Brix:6.0)
ゴールドイエロー。
IMG_3121

白い花、花梨、黄桃か南国フルーツ。
香りはきつくないけど、多めです。
辛口アタック。
きれいな滑らかな酸のベールを感じながら、
ネーブル的な柑橘系の味わいが広がります。
軽く爽やかかと思うと、芯にボリューム感がある感じ。
絶妙なうまさと言っておきましょう。
白ワインの最高点をつけておきます。

さて、ヤルンバのThe Virgilius Viognierとの勝負ですが、結論は互角。
写真を見てわかるようにコンドリューの方が色が濃いですが、
味わいは逆にヤルンバの方が濃い目・強めの主張がありました。
IMG_3130
ヴィオニエの共通項は感じつつも、その味わいの方向性は大きく違いました。
でも、どちらもおいしく、どちらも「正解」と言えると思います。
ヤルンバのテイスティング結果は次回の記事にて詳しく書きます。


*****


M. Chapoutier
Condrieu Invitare 2016
WWWポイント 80点



WhiteWhiteWine01

Domaine du Nozay Sancerre 2018

久々に大阪の真ん中にあるタカムラへ赴き、これを含め何本かゲットしてきました。
やはりネットより店頭で物色するのが楽しいですね。いろいろと発見もあるし。
夏向けにサンセールのソーヴィニヨン・ブランなんかいいなと選んだ1本です。
新世界もいいけれど、本場フランス、それもビオディナミ・サンセールです。(笑)


IMG_3090
ドメーヌ・デュ・ノゼはサンセール市街から北へ車で10分くらいにあります。
Château de Nozayという17世紀のお城がドメーヌになっていますが、
現当主シリルさん(Cyril de Benoist)の祖父が先祖の土地として買い戻し、
先代になるご両親、フィリップ・ド・ブノワさんとマリー・エレーヌ夫妻
(Philippe de Benoist、Marie-Hélène)がソーヴィニヨン・ブランを植えたのが、
ドメーヌ・デュ・ノゼの始まりです。

お母様のマリー・エレーヌさんはオベール・ド・ヴィレーヌ(Aubert de Villaine)
氏の妹さんだそうです。そう、DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)
の共同経営者で、ブーズロンでドメーヌ・ド・ヴィレーヌ(Domaine de Villaine)
をやってるお方。
なので、シリルさんの弟のピエールさんはおじさん(オベール・ド・ヴィレーヌ)
のところのドメーヌ・ド・ヴィレーヌで働いてるとか。
世界は狭いというか、サンセールでDRCの親戚筋に出くわすとは…。(笑)


公式ページは文字多めですが(笑)そこそこの情報量。

・ソーヴィニヨン・ブラン 100%
は当然として、畑はシャブリのようなキンメリジャン土壌だそうで、
貝殻質からくるミネラルが特徴だとしています。
畑は2011年からビオ認証(AB=Agriculture Biologique )され、2017年からは、
ビオディナミ認証(Demeter)もされてますので、今日の2018年はビオディナミ。
「卓越したワインを生むビオディナミのすごさを確信しています。」とか書いてあり、
かなり盲信(失礼!)のご様子。個人的にはビオはちょっと心配。(笑)


サンセールの北、Sainte-Gemme-en-Sancerroisにドメーヌはあります。
全然近寄れず、いい写真も上がってなかったので公式ページからの写真です。
Nozay00
サンセールへ続く県道D54号線沿いに入り口はありますが、そこから入れず。
一応入り口に小さな看板は出ていました。(笑)

サンセール市街の真ん中にテイスティングルーム兼ショップがありました。
Nozay01
10分ぐらいの距離ならシャトーの方で試飲はしたいものですね。
サンセールだと駐車するのも難儀そうだし。


AOCサンセールとドメーヌ位置関係の把握のため、この地図を用意しました。
(ロワール渓谷のワインの公式ページ、「VINS DU VAL DE LOIRE」から)
Sancerre00
AOCごとの赤・白・ロゼ表示の通り、サンセールには赤もロゼもあります。
ロワール川対岸のプイィ・フュメやカンシー(Quincy)は白だけですね。
この地図で十分わかりやすいではあるんですが、やはり横着はいけません…。

例によってGoogle Map転記を敢行(笑)。ドメーヌ位置もご確認を。
SancerreA1
サントル・ニヴェルネ(Centre Nivernais)ってフランスでは言わないのか、
日本の解説書でしか見ないんですよね。サントル(Centre)は真ん中なので、
まさにフランスのド真ん中という意味はわかります。
ニヴェルネ(Nivernais)はヌヴェール(Nevers)周辺の昔のフランスの地方名で、
現在ではニエーヴル県(Nièvre)に相当します。

これが中央フランスのワインの公式ページ。「Centre-Loire」と言ってます。

サントル・ロワール。これも個人的には変です。ロワールの真ん中じゃないから…。
やっぱり、フランスの真ん中(Centre de la France)っていうのが正しい気がします。


ついでにロワール渓谷全体のワイン地図を貼っておきます。
Sancerre03
にも上げたんですが、オリジナルサイズでデカすぎたので、今回は縮小版。


エチケット平面化画像。
IMG_3084
シャトー・デュ・ノゼのヘタうまイラストですね。
星と月のマークにビオディナミ・ワインと誇らしげに書いてます。(笑)

裏ラベルはインポーターラベルがこんなだったので別撮りしています。
残念ながら、きれいに剥がせず。隠れてたのはドメーヌ名のみでしたが。
IMG_3083
ユーロリーフとデメテールのマークがまぶしいです。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_3086

コルク平面化。
IMG_3088
ミレジムが横に入っていて優秀。しかし、何だこのゾウは?
ビオディナミと関係あるんでしょうか。公式ページには全く説明なし。

Alc.12.5%。(pH:3.25、Brix:5.4)
イエローゴールド。
IMG_3087

グレープフルーツ、花梨、白桃。
爽やかな果実味の酸を感じる辛口アタック。
レモンのお菓子(笑)の甘さも。
質量を感じる味の芯はキラキラとミネラルをまとってます。
糖度はあまり高くないんですが、甘みを感じます。
苦味様の何かも後味に残ります。
ビオのせいなのか、ソーヴィニヨンの青みからくるのか。
しかし、明らかにビオからくる問題はなさそうです。

サンセールの深みのあるソーヴィニヨンは感じられました。
やはり、本場はいいもんですね。


*****


Domaine du Nozay
Sancerre 2018
Vin Biodynamique
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

Feudo Arancio Inzolia 2018 Sicilia DOC

フェウド・アランチョというのはよく見かけますね。種類もいろいろ。
シチリア島の作り手ですが、ネロ・ダーヴォラやこのインツォリアのみならず、
カベソー、メルロー、ピノ・ネロ、シャルドネなど国際品種何でもやってます。
まあ、そういう節操のない感じに加え、趣味の悪い(失礼!)ラベルと、
1000円程のお値段で、何となく敬遠してましたが、本日初アランチョです。(笑)


IMG_3109
フェウド・アランチョは2001年にシチリア島の西、Sambuca di Siciliaに設立。
インポーター情報では、フェウド・アランチョは「最高のコスパ・ワインの提供」と
「料理と相性の良いワインを造る」というコンセプトの下設立されたらしいです。
北イタリア、トレント近くが本拠地のGruppo Mezzacorona傘下のようですが、
公式ページを見る限り、シシリー、シチリア島のワインというアイデンティティーを
かなり前面に押し出してるように思えます。


公式ページは、さすが大手、カッコよくできています。

一応、各ワインのデータシートもあります。
・インツォリア 100%
当然のように樽はなく、シュール・リーで4ヶ月の熟成です。

インツォリアはシチリア島原産のシチリアを代表する白品種です。
Feudo04
アンソニカ(Ansonica)という名前でトスカーナでも栽培されていますが、
シチリアDOCの主要品種となるほどシチリアでは重要な品種のようです。

今日のワインはSicilia DOCですが、2011年にIGTから昇格したDOCです。
(IGT=Indicazione Geografica Tipica、DOC=Denominazione di Origine Controllata)
同時に従来のIGTカテゴリーとして、IGP Terre Sicilianeが新設されています。
Sicilia DOCは、Bianco(白)の場合、指定品種を50%以上使う必要があります。
Inzolia(=Ansonica)、 Catarratto、Chardonnay、Grecanico Dorato(=Garganega)、
Grilloがその指定品種です。
今日のワインのようにInzoliaを表示するには、Inzoliaが85%以上必要です。
今日のは100%インツォリアなのでOKですね。


さあ、Sambuca di SiciliaにあるFeudo Arancioを訪問しますよ。
Feudo02
すごい。さすがに立派な施設と周辺の畑です。

敷地総面積が280ha。ここ周辺の所有畑は内240haにのぼるそうです。
その上、創設から2年後の2003年、島の東側のワイナリーを取得します。
ラグーザ県のアカーテ(Acate)というところにあります。これが入り口。(笑)
Feudo05
ここはさらに大きく、総敷地面積が690ha、畑が450haあるそうです。
2拠点の畑を合わせると700ha近くを所有していることになります。
今日のインツォリアはアカーテの畑からとありますから、ここからですね。

シチリア島を俯瞰して、全体の位置関係や距離感を見ましょう。
Feudo03
創業の地のSambuca di SiciliaとAcateは車で3時間の距離になります。
また、Sambuca di Siciliaの市街地からフェウド・アランチョへ行く途中、
アランチョ湖という小さな湖を発見。なるほどここから来た名前ですね。


ラベル平面化画像。
IMG_2911
イスラームな雰囲気のラベルデザイン。
地中海の真ん中にして最大の島、シチリア。古来より交通と通商の要地で、
諸勢力が交替し、地中海における「文明の十字路」と言われるくらいです。
いつぞやの何らかの文明のデザインをモチーフにしてるんでしょうね。


さあ、抜栓。
IMG_3106
無印キャップシールですが、ネックには紋章がついてました。(冒頭写真参照)

コルク平面化。
IMG_3107
名前、デザイン入り。2年耐用のDIAM2を採用してますね。

Alc.13%。(pH:3.53、Brix:6.0)
ゴールドイエロー。
IMG_3108

みずみずしい梨、レモンのシャーベット、白い花。
酸味を感じる辛口アタック。
ライム味のかき氷が溶けたあとのような味わいです。(笑)
しかし、中にミネラル感や青い苦味様の風味があり、
味に膨らみを持たせてくれています。
薄っぺらくないのはいいですね。

キンキンに冷やして飲むのに最高です。
行ったことないけど、シチリア島が思い浮かびます。(笑)


*****


Feudo Arancio
Inzolia 2018
Sicilia DOC
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

Domaine Vocoret & Fils Chablis 2018

夏です。シャブリです。かどうかは別として、キンキンに冷やしていただきます。
過去にもいくつか試してますが、どれもおいしゅうございました。
ま、グラン・クリュやプルミエ・クリュだったというものあるんでしょうが。
ノーマルシャブリでおいしい作り手を探すっていうのも課題にしましょう。


IMG_3020
今日のヴォコレはシャブリの名門で、4世代に渡る歴史あるドメーヌです。
グラン・クリュ、プルミエ・クリュはじめシャブリの粘土質石灰岩の斜面に、
トータル40haの畑を所有。プチシャブリも含め18種類もラインナップしてます。
ヴォコレのワインは長命で熟成能力が高いとも評価されています


公式ページはそこそこいい感じ。大手なんだなと思わせます。

シャブリしかやってないので、個々のワイン情報は畑名以外あまりないです。
・シャルドネ 100%
発酵はステンレスタンク。熟成もステンレスタンクで10ヶ月。
樽を使わない伝統的なシャブリということです。
年毎の出来にもよるそうですが、シャブリでも5年以上の熟成能力があるとのこと。


ドメーヌ訪問。シャブリの市街に隣接、結構大きな敷地です。
Vocoret01

今日は普通のシャブリなので、畑まで特定はできませんが、
シャブリの畑の分布をGoogle Map上で見ます。ドメーヌの所在も記入。
Vocoret02
トレースするのは大変なので、下の地図を透過画像にして上に重ねています。
まあ、見にくいので(笑)上下を見比べながらご確認ください。

最後に「シャブリってブルゴーニュなのに、どこなの?」がわかる地図を。
Vocoret03
左下の地図がわかりやすいですが、コート・ドールなどから見ると、
グラン・オーセロワと共に「飛び地」かというくらい離れています。


エチケット平面化画像。
IMG_2899

インポーターラベルは裏ラベルを隠してませんでした。
IMG_2900b


さあ、抜栓。
IMG_3018
キャップシールのデザイン、かっこいいです。

コルク平面化。
IMG_3019
汎用品ですが、テクニカルコルクのDIAM5です。

Alc.12.5%。(pH:3.32、Brix:5.4)
イエロー。
青リンゴ、ライム、ナッツ。
甘みに感じる酸の乗った辛口アタック。
柑橘系の味わいにミネラル感がたっぷり。
苦味っぽいのがチラッとあるのがまたいい感じです。
酸はずっと感じますが最後まで爽やかさを与えてます。

うん、やはりそこそこうまい。
樽のあるシャルドネより好きかも。


*****


Domaine Vocoret & Fils
Chablis 2018
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

Boland Cellar Chenin Blanc 2019

久しぶりの南アフリカのシュナン・ブランです。
デパートのワインフェアかなんかで、よりどり何本何千円みたいなのの1本。
南国フルーツ盛り合わせみたいなのから、落ち着いたロワールみたいのまで、
いろんなパターンがあるのがわかってきました。さてさて、本日のは…。


IMG_2935
ボーランド・セラーは1941年創業のパール(Paarl)にあるワイナリー。


公式ページには、ローカルのブドウ生産者とのコラボ云々、やたらと強調してるので、
KWVのような協同組合が母体なのかもしれませんが、はっきりは書いてません。

それより、ローエンドと思われる今日のワインが載ってなさそうです。

仕方がないので、インポーターのピーロートの紹介ページを参照します。

・シュナン・ブラン 100%
コピペですが、「5つの異なる気候のゾーンの葡萄から造られる。
除梗し、選果。12時間漬け込んだ後、フリーラン果汁と果皮を分け発酵。
最低3ヵ月間シュールリーを行い、ブレンドし瓶詰めされる。」とのこと。


パールの市街のすぐ北側に位置するボーランド・セラーを訪問。
BolandCellar0
立派なところなのですが、残念ながらストビューでは入り口まで。


今日のワイン、W.O.(Wine of Origin)はコースタル・リージョン(Coastal Region)。
W.O. Western Capeに内包され、名前の通り海岸沿いの地域になります。
Coastal01
この地図では少しざっくりしすぎてますね。

もう少し詳しい地図で見るとこう。サブリージョンを網羅しています。
Coastal02
右欄にコースタル・リージョンに含まれる地域がまとめてあります。
「5つの異なる気候のゾーンの葡萄から造られる」と説明がありましたが、
これら10個ある地域のうちの5つってことなんでしょうかね。不明~。


ラベル平面化画像。
IMG_2827
裏ラベルはインポーター貼り替えタイプですね。


さあ、スクリュー回転です。無印キャップ~。
IMG_2932
ネックにはお馴染み南アフリカのシールサーチのナンバーがあります。
数字を入れ、SWSA (Sustainable Wine South Africa) 認証ワインと確認できます。

Alc.13%。(pH:3.49、Brix:5.8)
ライトイエロー。
IMG_2934

梨、ライム。
トロピカルフルーツと言うよりは、
柑橘系を多目に感じます。
サラッとした甘み思わせますが辛口アタック。
果実果実をアピールせず落ち着いた味ですね。
程よい酸も立体感を与えています。

南アのシュナンにはもっとはっちゃけたのを期待しましたが、
今日のはロワールのシュナン・ブランに近いかも…。


*****


Boland Cellar
Chenin Blanc 2019
WWWポイント 77点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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