Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

シャルドネ

Chandon Brut Australia

シャンドン・オーストラリアです。シャルドネにピノ・ノワールの瓶内二次発酵の本格派スパークリングワインですが、「シャンドン」という名前にピンときますよね。あのドン・ペリニヨンのモエ・エ・シャンドン社(Moët & Chandon)は早くから海外生産に乗り出し、今日のオーストラリア以外にもアルゼンチン、ブラジル、カリフォルニア、中国、インドに拠点を持っています。

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シャンパンメゾン、モエ・エ・シャンドンは1743年の創業の歴史ある作り手ですが、ドン・ペリニヨンを作っていた修道院(オーヴィレール修道院)を取得し、1921年にプレステージ・キュベとして世に送り出し大成功したのはご承知でしょう。現在では他のシャンパーニュメゾン、ルイナール、ヴーヴ・クリコ、クリュッグなどを傘下に収め、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)と合併したりして、なんだかんだでMHDモエ・ヘネシー・ディアジオという世界最大のファッション業界大手企業体となっています。(ちなみに、ヘネシーはコニャック、ディアジオはギネスビールのイギリスの酒造会社。)傘下のブランドは錚々たるもので「えっ!」と驚くものばかり。(ファッションなら、ディオール、フェンディ、ロエベ、セリーヌ。宝飾ではティファニー& Co.やタグ・ホイヤーとか。ワインでもシャトー・ディケム、シュヴァル・ブランはじめお馴染みのところがいっぱいです。)
そのモエ・エ・シャンドンは、前述の通り1959年のアルゼンチンでのシャンドンの創業を皮切りに世界各地にスパークリングワインの生産拠点を広げています。今日のオーストラリアは1986年に出来ています。

MHDモエ・ヘネシー・ディアジオ公式ページはこちら。ブランド総合サイトですね。


シャンドンのスペシャルサイト。各地の「シャンドン」の総合サイト。日本語表示されます。


Domaine Chandon(オーストラリア)の公式ページがこれ。

やはり情報はここが多そうですが、セパージュはシャンドン総合サイトの方にありました。

・シャルドネ 60%
・ピノ・ノワール 40%

当然ながらの伝統的シャンパーニュ製法です。熟成は12ヶ月。ドン・ペリの作り手がやってるんだから間違いないという変な信頼感がありますね。

オーストラリアのドメイン・シャンドン(Chandon Australia)を訪れてみましょう。
CHANDON01
ヴィクトリア州にあります。オーストラリアのG.I.(Geographical Indication)でいう、ポート・フィリップ(Port Phillip)のゾーンのヤラ・ヴァレー(Yarra Valley)のリージョンになります。しかし、広大な敷地に立派な施設です。畑も周辺ですかね。

いつものGoogle Mapでヴィクトリア州を俯瞰して位置関係を見てみましょう。
Australia_Victoria
ポート・フィリップ湾に面してメルボルンの市街地がありますが、その東側の山裾がヤラ・ヴァレーになります。シャンドンはヤラ・ヴァレーのど真ん中という感じです。


ラベル平面化画像。
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シャンパンボトルは凝ったデザインが多いので毎度撮影には難儀します。


さあ、抜栓。
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1959年が創業として刻まれています。これってアルゼンチンで創業した年ですね。世界各地の「シャンドン」は全部合わせて「シャンドン」ということなんでしょうね。星のマークは、七芒星(7つの角のある星)で、6つのワイナリー(アルゼンチン、ブラジル、カリフォルニア、オーストラリア、中国、インド)とフランスを表しているとか。

Alc.12.5%。
ゴールドイエロー、プラチナの光沢。
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泡立ちは例によって動画でご提供。


香り立つライム。
ブリュッと辛口アタック。
程よい酸味と苦味のハーモニー。
グレープフルーツっぽい柑橘のフレーバーもあり。
ナッツの香ばしさ、伝統的方式のコクもあり。

下手な安スパークリングとは一線を画しますね。
安シャンパーニュ探すよりこんなのが確実にうまいですよ。


*****


MHD Moët Hennessy Diageo K.K.
CHANDON
Brut
Australia
WWWポイント79点



WhiteWhiteWine01

Domaine de La Meulière Chablis 2020

シャブリを試すのはほぼ3年ぶりですね。有名な割にはあまり試す機会に恵まれていませんでした。シャルドネなら他にもいろいろあるからなのかもしれませんし、そもそもシャルドネ以外の白品種にまだまだ興味津々だからかもしれません。今回は近所で良さげなシャブリがたまたま目についたというだけのキッカケなんですが、久しぶりに掘り下げてみましょう。

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ドメーヌ・ド・ラ・ムリエールは、シャブリ地区のフレ村(Fleys)に1780年から続く家族経営の作り手で、現在は8代目のニコラさんとヴァンサンさん(Nicolas et Vincent LAROCHE)が運営しています。全体で約 24haを所有し、シャブリ・プルミエ・クリュ、シャブリ、プティ・シャブリを生産しています。

公式ページはワイン紹介がショップ兼用ですがまずまずの情報量。

やはりショップ兼用、2020年が載っていません(笑)。

・シャルドネ 100%

シャルドネはシャブリの規定です。この作り手は樽は使っていないようですね。シャブリの特徴として樽は控えめに使われる傾向があります。シャブリ公式のHPによると、昔パリへ樽で出荷されたシャブリは空樽が返却されて、そこにまたワインを詰めて流通していたそうで、新樽を使う習慣が根付かなかったそうです。逆にムルソー他のブルゴーニュは運ばれた先に樽が残されたため、毎回新樽に詰める習慣ができたということです。ホンマかな?ただ、シャブリでもシャブリ・プルミエ・クリュ(Chablis Premier Cru)とシャブリ・グラン・クリュ(Chablis Grand Cru)となると樽はかなり使われるそうです。

今日の作り手、ドメーヌ・ド・ラ・ムリエールを訪問してみます。
Chablis_Meuliere
フレ(Fleys)という小さな村にあります。入り口から中はよく見えませんがなかなか立派な建物のようです。

AOCシャブリの対象エリアをINAOの地図で確認。あくまで対象コミューンですが。
INAO-Chablis1
フレ(Fleys)はシャブリ(Chablis)の隣の村ですね。域外はブルゴーニュ・ブランになることも示されています。

Google Map上にAOCシャブリのエリアを重ねてみました。
Chablis
シャブリ・グラン・クリュ(Chablis Grand Cru)、シャブリ・プルミエ・クリュ(Chablis Premier Cru)、プティ・シャブリ(Petit Chablis)のエリアがわかるようになっています。スラン川Le Serein)の両岸に広がっているのがわかりますね。シャブリの町の対岸のわずかな斜面がグラン・クリュになります。(シャブリ公式HPにChablis公式の地図があるのでご参考ください。)ドメーヌ・ド・ラ・ムリエールの場所も示しましたが周辺はAOCシャブリの畑ですね。

シャブリのグラン・クリュの畑がわかる地図です。横着して貼っておきます(笑)。
ChablisGrandCru

で、シャブリはどのあたりかというとグラン・オーセロワを見た時の地図が有効です。
Auxerre_周辺
グラン・オーセロワ(Grand Auxerrois)はいくつかの地区に分類することができます。スラン川(Le Serein)両岸に広がるシャブリ地区(Chablisien)を中心に東にトネロワ地区(Tonnerrois)、南にヴェズリアン地区(Vézelien)、西にオーセロワ地区(Auxerrois)、北にジョヴィニアン地区(Jovinien)が広がっています。ちょっと東に離れたシャティヨネ地区(Châtillonnais)もありますが、ここはもっぱら発泡性のクレマン・ド・ブルゴーニュ(Crémant de Bourgogne)を造っています。
シャブリの南西にはAOCサン・ブリ(Saint-Bris)やAOCイランシー(Irancy)があります。今日の作り手ドメーヌ・ド・ラ・ムリエールはイランシーの赤も出しているようです。このあたりは、地理的呼称(DGC=Dénomination Géographique Complémentaire)がついたAOCブルゴーニュが結構あるので地図で確認をしておきましょう。DGC付きと言っても位置づけとしてはレジョナル(地方名)のAOCブルゴーニュのままですが。

フランス全体の中でシャブリ&グラン・オーセロワ地区を把握しておきましょう。
フランス産地
マルで影を付けたところがグラン・オーセロワになります。ブルゴーニュ最北の生産地域とはいうものの、コート・ドールからはずいぶん離れ、シャンパーニュの方が近そうです。


エチケット平面化画像。
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さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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Alc.14%。
キラキライエロー。
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夏みかん、白い花。
ペトロールっぽいものも?
甘味を感じる辛口アタック。
爽やかな酸ですが、やはり甘やかな感じ。
ミネラル感はシャブリらしくしっかりあり。
スッキリさっぱり楽しめました。


*****


Domaine de La Meulière
Chablis 2020
WWWポイント78点



WhiteWhiteWine01

Domaine Philippe Vandelle L'Étoile Chardonnay Tradition 2019

久しぶりのジュラですが、今日は白を試します。AOC Côtes du Jura(ジュラ全域)やAOC Arbois は、赤・白・ロゼ、黄ワイン(Vin Jaune)や藁ワイン(Vin de Paille)と何でも認められていますが、サヴァニャン100%のいわゆる黄ワインのみのAOC Château-Chalon や、黄ワインと藁ワインと辛口白のみのAOC L'Étoile は白のみのAOCということになります。さて、今日のワインはそのAOCレトワールですが、シャルドネを黄ワインのごとく醸してるそうです。

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ドメーヌ・フィリップ・ヴァンデルという家族経営の作り手です。オーギュスト・ヴァンデルさんが1883 年にジュラのレトワール(L'Étoile)に定住しブドウ栽培を始めました。ドメーヌ名のとおり現在は5代目のフィリップさんが息子のヴァレンティンさんと共に運営しています。
16ヘクタールのブドウ畑を持ち、生産されるワインの約半分はAOCレトワール(L'Etoile)の白ワインです。あとは、AOCクレマン・デュ・ジュラ(Crémant du Jura)が30%、AOCコート・デュ・ジュラ(AOC Côtes du Jura)の赤ワインが10%、ヴァン・ジョーヌ(黄ワイン)が7%、マクヴァン・デュ・ジュラ(Macvin du Jura)という即ち酒精強化ワインが5%、ヴァン・ド・パイユ(藁ワイン)が1%という割合です。

公式ページは古風な(?)手作り風の雰囲気ですが情報はしっかりあります。
シャルドネは通常の白とヴァン・ジョーヌ式で作った「Tradition」があり、これは後者です。

・シャルドネ 100%

ヴァン・ジョーヌ(Vin Jaune=黄色いワインの意)はサヴァニャン100%でないといけないので、シャルドネでどうやろうともヴァン・ジョーヌとは呼べません。なので今日のワインは、AOCとしては AOCレトワールAOC L'Etoile)になるわけです。ただ、ヴァン・ジョーヌよろしく産膜酵母がワインの液面を覆った状態で18ヶ月間の樽熟成をするので、ヘーゼルナッツのような香りや独特の風味を纏っています。

ヴァン・ジョーヌ(レトワールでは AOC L'Etoile Vin Jaune)というのは、前述のようにサヴァニャン100%である必要があり、収穫翌年から6年目の12月15日まで(6年以上!)オーク樽で熟成させます。その間、ウイヤージュ(Oullage=目減り分の補充)及びスーティラージュ(Soutirage=澱引き)を一切しないので、ヴォワール(仏:voile)と呼ばれる産膜酵母による皮膜が液面に形成され、適度に酸素に触れながら酸化が進むことになります。この皮膜はフルール・デュ・ヴァン(Fleure du Vin=「ワインの花」の意)と呼ばれたりします。その結果、樽の3分の1程の量にまでワインは減り、名前の由来である「黄色み」を帯びることになります。最後に、クラヴラン(Clavelin)と呼ばれるこの地方特有の 620ml の瓶に詰めて出来上がり。ジュラのワインは、今日のワインもそうですが、750ml ながら肩の張った形状の瓶をよく使ってますね。

ヴァン・ド・パイユ(Vin de Paille=藁ワイン、レトワールでは AOC L'Etoile Vin de Paille)もついでに触れておくと、収穫したブドウを藁の上などで天日乾燥させ糖度を上げた甘口ワインのことです。各地で似たような製法がありますが、ジュラのヴァン・ド・パイユが一番有名ですね。

ドメーヌ・フィリップ・ヴァンデルのHPに興味深い写真があったので拝借。
Vin-Jaune-de-Paille
ヴァン・ジョーヌの産膜酵母がどんなのか見られる展示があるようです。また、ヴァン・ド・パイユが今では「わら」を使わないことがわかってしまいました(笑)。


今日の作り手、ドメーヌ・フィリップ・ヴァンデルを訪問します。
Dom.PhilippeVandeille
レトワール(L'Etoile)のコミューンの真ん中あたりにあります。

AOCレトワール(AOC L'Etoile)の対象コミューンの地図を描きました。
AOC_L'Etoile
今日の作り手ドメーヌ・フィリップ・ヴァンデルがあるレトワール(L'Étoile)の他、プレノワゾー(Plainoiseau)、カンティニー(Quintigny)、サン・ディディエ(Saint-Didier)の全部で4つのコミューンが対象です。エトワール(Étoile)は「星」の意味ですが、レトワール村を取り囲む地形が星のように見えるとか、小さな星の形をしたウミユリ化石が多く見られることが名前の由来のようです。

ジュラ(Jura)全体を俯瞰して産地の位置関係を把握しましょう。
Jura
AOCレトワール(AOC L'Etoile)は、ヴァン・ジョーヌだけのAOC、AOC Château-Chalon と隣接していますね。

ちなみに、Vin Jaune と Vin de Paille は、単独でAOCとはならず以下のように付記されます。
・AOC Côtes du Jura vin Jaune / AOC Côtes du Jura vin de paille
・AOC Arbois vin jaune / AOC Arbois vin de paille
・AOC Arbois Pupillin vin jaune / AOC Arbois Pupillin vin de paille
・AOC L'Etoile vin jaune / AOC L'Etoile vin de paille

AOC Château-Chalon はヴァン・ジョーヌのみのAOCなのでいちいち付記しません(笑)。


エチケット平面化画像。
IMG_0331


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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Alc.13%。
ハチミツイエロー。茶っけもある黄色。
IMG_0350

瓜のお漬物(笑)、白い花、紅茶か養命酒(笑)。
独特な香りってことがわかります?
シャルドネ感ゼロ(笑)。
独特の酸から入る味は香りの通りの風味です(笑)。
シャルドネじゃない何らかの熟成感です(笑)。
香りと酸に大げさに囃し立てられながら、
流れは勝手にフィニッシュへと進んでいきます。

シャルドネでこの独特な味。
ヴァン・ジョーヌが恐いです(笑)。
白ワインと思わなければうまいかも…。


*****


Domaine Philippe Vandelle
L'Étoile
Chardonnay Tradition 2019
WWWポイント75点



WhiteWhiteWine01

Anne Gros La Fun en Bulles Crémant de Bourgogne Brut

ヴォーヌ・ロマネの名門グロ家(Famille Gros)は、ジャン・グロさんの代以降のれん分けが進行し、同時多発グロ(笑)状態なのはご存じの通り。袖ものばかりですが、ミシェル・グログロ・フレール・エ・スールAF(アンヌ・フランソワ―ズ)グロアンヌ・グロと試してきました。そんな中で頭一つ抜けてるなと思ったのが今日のアンヌ・グロです。そこがクレマン・ド・ブルゴーニュを出してるというじゃないですか。これはお試しせねば。

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19世紀から続くヴォーヌ・ロマネ村の名門グロ家が、なんだかんだで暖簾分けして、いくつもグロがあるのはご承知の通りです。

・Domaine Jean Gros(先代にして本家。今はもうない。)
・Domaine Michel Gros(上記ジャン・グロが元。長男の本筋。)
・Domaine AF-Gros(妹。ポマールに嫁いで、ヴォーヌ・ロマネにいません。)
Domaine Anne Gros(従妹。ミシェル・グロの隣の隣。)
・Domaine Gros Frère & Soeur(弟のベルナールさん。)

わかりやすい系図がミシェル・グロの公式ページに載っていたので拝借しました。
MichelGros001
アンヌ・グロさんは、先々代のルイ・グロさんの代までさかのぼり、ジャン・グロさんのご兄弟のフランソワ・グロさんの娘さんということで、ミシェル・グロさんほか現役世代からすると従妹になるわけですね。

アンヌ・グロの公式ページには、さらに詳しい家系図が載ってました。
Famille_Gros
ドメーヌ・アンヌ・グロは父親のドメーヌ・フランソワ・グロを、一人娘のアンヌさんが1988年にそのまま引き継いで自分の名前をつけたものです。最初は「Domaine Anne and François Gros」名で始め、「Domaine Anne Gros」に改名したのは1995年のことです。ドメーヌがジャン・グロをそのまま引き継いだミシェル・グロの隣の隣にあるのは、ルイ・グロさんの代からの暖簾分けで、他ドメーヌのようにジャン・グロからの暖簾分けではないからなんでしょう。


公式ページは若干の手作り感がありますが、概ね情報豊富です。

今日のラ ・ファン・アン・ビュルという泡がラインアップに載っていません。一応、2018年のヴィンテージレポートのようなページに、シャルドネ、ピノ・ノワール、アリゴテから作られていると若干の解説がありました。NVだけど2018年のワインで作っているんですかね。

・シャルドネ 40%
・ピノ・ノワール 40%
・アリゴテ 20%

パーセンテージはインポーター情報です。12ヶ月の瓶熟成。ドザージュは10g/Lだそうです。

AOC Crémant de Bourgogne の規定を見ておきます。範囲はグラン・オーセロワからボジョレーまでブルゴーニュ全域です。白とロゼしかなく、瓶内二次発酵の本格派でも赤なら AOC Bourgogne Mousseux になります。基本、ピノ・ノワールとシャルドネから作られますが、品種は以下が使えます。

<主要品種>
・Pinot Noir
・Chardonnay(30%以上入れること)
・Pinot Blanc
・Pinot Gris

<補助品種>
・Gamay(20%以上は入れないこと)
・Aligoté
・Melon
・Sacy

ガメ、嫌われてますね(笑)。ガメには亜種が多く、赤い果肉を持つタンテュリエ種もあり、それらと区別するために「Gamay Noir à Jus Blanc(白い果汁の黒いガメ)」というのが正式なフルネームになるようです。今日のワインは、ブルゴーニュを代表する高貴品種、ピノ・ノワール、シャルドネにアリゴテのブレンドというのが面白いです。

ちょっと脱線ですが、補助品種のムロンとサシーを見ておきます。これがムロン(Melon)。
Melon-de-Bourgogne
ムロン・ド・ブルゴーニュ(Melon de Bourgogne)というシノニムがロワール川下流域(ペイ・ナンテ)でよく知られていますね。いわゆるミュスカデ(Muscadet)です。INAOは単なるムロン(Melon)というのを正式名称としているようです。謂れは、メロンのように葉っぱに切れ込みがなく丸いためだそうです。メロンの風味がする云々の解説はデタラメです。2013年のDNA分析では、グエ・ブラン(Gouais Blanc=Heunisch Weiß)x ピノ(Pinot)の自然交配とされています。これって、シャルドネやアリゴテ、アルザスのオーセロワなんかと同じなんですよね。兄弟品種というようなことらしいです。

こちらがサシー(Sacy)です。指原莉乃みたいな品種ですね(笑)。
Sacy
フランス原産の品種で、なんとこれも、グエ・ブラン(Gouais Blanc=Heunisch Weiß)x ピノ(Pinot)の自然交配のひとつだそうで。同じく2013年のDNA分析の結果です。さっしー、お前もか(笑)。


さあ、ヴォーヌ・ロマネのアンヌ・グロを訪問します。なかなか間口が広い。
AnneGros01
左隣がドメーヌ・フランソワ・ラマルシュ(Domaine François Lamarche)で、その向こうがミシェル・グロです。この3軒、なぜか門構えがそっくり。一緒に分譲されてたんでしょうか。(笑)

上空からヴォーヌ・ロマネの集落の中心部を見てみます。
AnneGros02
グロ御三家を確認ください。その他チェックマークを入れてますが、DRCやルロワなど、そうそうたる面々です。

さて、クレマン(Crémant)~をまとめておきます。シャンパーニュ以外の伝統的方式(Méthode Traditionnelle)/シャンパーニュ方式(Méthode Champenoise)、いわゆる瓶内二次発酵のフランス産スパークリングワインはクレマン(Crémant)という名称を使って以下の8つのAOC(Appellation d'Origine Contrôlée)にまとめられます。


クレマン・ド・サヴォワ(Crémant de Savoie)が2014年6月制定と一番新しいAOCです。また、(12ヶ月)と書いたもの以外は熟成期間が9ヶ月以上の規定になっています。消費量はクレマン全体の約半分がクレマン・ダルザス(Crémant d'Alsace)で圧倒的1位です。それぞれの産地は名前からどこかわかりますよね?(試したことのあるものは過去記事をリンクしています。)

クレマン軍団(?)の公式ページというのがあり、各クレマンについて詳しく載っています。



エチケット平面化画像。
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女性醸造家のセンスということでしょうか。お洒落です。ワイン名も「泡の楽しみ」という意味で粋ですね。

さあ、抜栓。
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無印ですが、ネックとコルクの裏に「Crémant(de Bourgogne)」と入っています。

Alc.12%。
イエロー。
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泡立ちはいつものように動画で確認ください。


青リンゴ、梨、イースト香。
辛口アタック。
果実感がふんわり乗った厚み感じる味わいです。
ほんのりした苦味がいいバランスで効いています。
香ばしさもあります。

やっぱり有名どころが作ると泡もおいしいですね。
これがシャンパーニュならかなりレベルの高い方でしょう。


*****


Domaine Anne Gros
La Fun en Bulles
Crémant de Bourgogne Brut
WWWポイント80点



WhiteWhiteWine01

J. Laurens les Graimenous Crémant de Limoux Brut 2020

クレマン・ド・リムーをお試しです。ラングドックのAOCリムーは赤・白いくつか試してきていますが、クレマン(Crémant)はお初です。シャンパーニュ以外の伝統的方式、いわゆる瓶内二次発酵のフランス産スパークリングワインはクレマンと呼ばれ8つのAOCがあり、クレマン・ド・リムーはその内のひとつになります。それぞれ品種等個性があって面白いですね。

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ドメーヌ・ジ・ロレンスは、もともとミシェル・デルヴァン(Michel Dervin)さんというシャンパーニュの作り手がリムーのテロワールに惚れ込んで立ち上げたスパークリングワイン専門の小さなワイナリーでした。ジャック・カルベル(Jacques Calvel)さんというリムー出身の現オーナーがスイスで起業して成功していたビジネスをたたみ、ワインへの情熱が忘れられず故郷リムーへ戻って、ミシェル・デルヴァンさんのワイナリーを2002年に引き継いで自身の夢を果たします。HPにはそのジャックさんの言葉として、「このワイナリーとチームが好きだ。私の人生だ。」とかなんとか書いてあります。なんとも夢のある話です。これは楽しみです。

公式ページは、解説や写真も多く、ワインとリムーへの情熱が感じられますね。

クレマンの他、ブランケット・ド・リムー、メトド・アンセストラルと泡専門です。

・シャルドネ 60%
・シュナン・ブラン 30%
・モーザック 5%
・ピノ・ノワール 5%

シャルドネが40%以上、シュナン・ブランが20%以上(シャルドネ、シュナン・ブラン合わせて最大90%)、これに補助品種としてモーザック、ピノ・ノワール合わせて10~40%(モーザックは20%まで)というAOCクレマン・ド・リムーの規定通りですね。リムーの名産モーザック(Mauzac)が制限されているのには歴史的経緯がありますので後で見ます。また、裏ラベルに2020年とありますが、このワインは「ミレジメ(Millésimé)」ということでヴィンテージ表示があります。

一連のAOCリムー(Limoux)では、赤・白・泡が認められています。しかしながら、赤が認められたのが2003年のヴィンテージからと比較的最近で、もともとは白のみ、そのルーツは泡のAOCでした。リムーの発泡性ワインのルーツは1531年まで遡り、シャンパーニュよりも1世紀早く「世界最古の発泡性ワイン」はリムーなんだそうです。時系列でまとめると…。

<1938年制定AOC>
Blanquette Méthode Ancestrale(=Limoux Méthode Ancestrale):弱発泡白
Blanquette de Limoux(=Limoux Blanquette de Limoux):発泡白

<1959年制定AOC>
Limoux blanc:辛口白

<1990年制定AOC>
Crémant de Limoux:発泡白

<2004年制定AOC>
Limoux rouge:辛口赤

以上のような流れですが、始祖はやはり最初の2つ。AOC Limoux +「補助表記(Méthode ancestrale / Blanquette de Limoux)」が正式ですが、旧表示も認められています。

Blanquette Méthode Ancestrale は、モーザック(Mauzac)100%から作られ、「先祖代々の方法(méthode ancestrale)」の名の通り、瓶内で発酵・熟成を完結させるためオリが残った状態で濁りがあり、(糖の添加もないので)アルコールも7%程度と低くなります。

Blanquette de Limoux は(リキュール・ド・ティラージュを添加する)瓶内二次発酵なので多少モダンになりました。ただし、後にさらにモダンな Crémant de Limoux が制定されたとき、Blanquette de Limoux はモーザック(Mauzac)90%以上の使用が義務化されます。これら2つの古い発泡性のAOCは、Crémant de Limoux に置き換えられてもおかしくなかったんですが、製法や品種を古くさいままにすることでなんとか共存することができたというわけです。しかし、ワインを知ろうとする学習者にとっては複雑になって迷惑な話です。(笑)

これがリムーの歴史の象徴ともいえるモーザック(Mauzac)です。
Mausac
南西地方の AOC Gaillac(blanc)/AOC Gaillac premières côtes でもモーザックは主要品種であり、実は起源はそっちの方らしいです。因みに、Mauzac Rose というピンクの果皮の種類と Mauzac Noir という黒ブドウがあるんですが、ローズの方はモーザックの色変異種であるものの、ノワールの方は血縁関係のない全く別の品種だそうです。

Crémant de Limoux は、シャンパーニュ以外のスパークリングに「クレマン」という用語が導入された波に乗って制定されたモダン対応(笑)のAOCです。よって、人気のシャルドネ、シュナン・ブランが主要品種になります。規定は細かいのですが、まとめると、シャルドネが40%以上、シュナン・ブランが20%以上、シャルドネ、シュナン・ブラン合わせて最大90%で、これに補助品種としてモーザック、ピノ・ノワール合わせて10~40%(モーザックは最大20%)を加えます。また瓶内熟成期間は9ヶ月とされ、Blanquette de Limoux も同じく9ヶ月です。

AOC Limoux(blanc)はシャルドネ、シュナン・ブラン、モーザックが使えますが、モーザックは必ず15%は入れないといけません。また、オーク樽での熟成が義務付けられています。これはラングドックのAOCとしては唯一の樽熟が義務付けられた白ワインだそうです。

AOC Limoux(rouge)はメルロー主体と覚えておけばいいですが、メルローは45~70%の範囲であり、最低20%はコ(Côt=マルベック)、シラー、グルナッシュをブレンドします。カベフラ、カベソーも使えますが合計で35%を超えてはいけません。

詳しくは、AOC Limoux の公式サイトというのがありますのでご参考ください。



さて、ドメーヌ・ジ・ロレンスを訪問します。ストビューが2010年と古いですね。
J.Laurens01

AOCリムーを俯瞰する地図でドメーヌ・ジ・ロレンスの所在を見てみましょう。
Limoux_NEW
AOCリムーは、リムーとその周辺、全部で41ものコミューンが対象エリアです。ドメーヌ・ジ・ロレンスはリムーのコミューンのすぐ西隣、ディーニュ・ダヴァル(La Digne-d'Aval)という小さな町にあります。

ラングドック・ルシヨン全体ではリムーはどのあたりでしょうか。
Languedoc_Roussillon_NEW
オード県(Aude)、カルカッソンヌ(Carcassonne)の南側ですね。ちなみにカルカッソンヌはオード県の県庁所在地です。


エチケット平面化画像。
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ミレジム(2020年)は裏ラベルに記載してあります。

で、モトックスのラベルが裏ラベルを丸隠しです。
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2020年を隠したらミレジメの意味がないでしょうが! モトックスさん!


さあ、抜栓。
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コルクも平面化してみましょう。
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AOP Crémant de Limouxと入っています。

Alc.12%。
ゴールドイエロー、水飴。
IMG_9510

泡の立ち具合は動画にてご確認ください。


青リンゴ、柑橘系と白桃。
ブリュッと辛口アタック。
味も柑橘系。
コクは弱めながらAmer(苦み)ある味わいはいいですね。
その感じは余韻にもいい影響を与えます。

なかなか個性もあって美味しいです。
モーザックのブランケット・ド・リムーも試してみたいです。


*****


J. Laurrens
les Graimenous
Brut 2020
Crémant de Limoux AOP
WWWポイント79点



WhiteWhiteWine01

Banshee Ten of Cups Brut Méthode Champenoise California

アメリカのシャンパーニュ、もとい、スパークリングワインを試したことがないな~と思っていたらコストコで良さげなのを発見。アプリで検索するとかなりの高評価になっていたので思わずゲットしました(笑)。「Méthode Champenoise(シャンパーニュ方式)」という表示がいいですね。ちなみにフランスのシャンパーニュ地方以外に「Champagne」は名乗れません。

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作り手の「Banshee Wines」は2009年にサンフランシスコで創業した新しいところです。スパークリングワイン専門ではなくピノ・ノワールから始めたそうです。「最高の味のワインを誰もが楽しめるような価格設定で」というのが創立からのポリシーだそうです。

基本、フランスのシャンパーニュ以外は国際的に「Champagne」は表示できないのは前述の通り。アメリカも2006年に米国~EU間で同様のワインに関する貿易協定を結んでいますので状況は同じなんですが、例外として、それ以前から「Champagne」を謳いブランドに投資してきたと認められたところは「California」など産地を併記することで表示可能になっています。
Korbel
それがこのコーベル(Korbel)です。ただし、日本へ輸入して売る場合は「Champagne」を隠さないといけないようです。というか、「Sparkling Wine」バージョンが輸出用であるようですが。

バンシーの公式ページ。ワイン詳細は例によってショップページ参照になります。

ショップページにはPDFのデータシートがありました。セパージュ%は書いてませんが。

・ピノ・ノワール 50%
・シャルドネ 48%
・ピノ・ムニエ 2%

このパーセンテージはネット情報から。シャンパーニュっぽいセパージュですね(笑)。ベースワインはマロラクティック発酵を行わずフレンチオーク樽で2ヶ月の熟成。瓶内二次発酵後、24ヶ月の熟成を経てデゴルジュマン(澱抜き)となります。今日のワインはブリュット(Brut)なのでドザージュ(加糖)の糖分量は12g/L以下でしょう。


バンシーを訪問しますが、住所はこのテイスティングルームになります。
Banshee01
このテイスティングルームは2013年にソノマ・カウンティのヒールスバーグ(Healdsburg)のダウンタウンに構えたものでワイナリーではなさそうです。

バンシーの畑はソノマ・カウンティ中にあり、ワイン作りはどこでやってるのか不明ですね。
Banshee02
やっぱりカスタムクラッシュなのかな? 今日のワインは「カリフォルニア」なのでソノマ以外からのブドウも使っているかもです。

ソノマのAVA地図に所在を記入。上のバンシーの畑も照らし合わせてみましょう。
Sonoma_County
ヒールスバーグ(Healdsburg)の町はロシアン・リバーの畔にあり、Russian River Valley AVA の北端になります。


ラベル平面化画像。
IMG_9300
ワイン名の「Ten of Cups」とは「カップの10」というタロットカードの1枚です。そう、占いに使うアレ。神聖な愛・家庭円満・調和などの意味があるようです。


さあ、抜栓。
IMG_9467
キャップシールのないむき出しタイプです。

キノコ型のコルクですが、平面化にチャレンジ。
IMG_9468

Alc.12.5%。
麦わら色味あるイエロー。
IMG_9470

スパークリングなので泡の立ち上がりを動画で確認します。


青リンゴ、シトラス、アーモンド、バター。
柑橘系の酸味が際立つ辛口アタック。
ジューCの味わい(もとい、トロピカルフルーツか。笑)
苦味様の旨味も発見できました。
酸は最後まで生き生きサポートしてくれます。

うん、シャンパーニュと名はつかなくても、
シャンパーニュっぽくおいしいです。


*****


Banshee
Ten of Cups Brut
Méthode Champenoise
Sparkling Wine California
WWWポイント79点



WhiteWhiteWine01

Laurent Cognard & Co Montagny 1er Cru & Co 2018

コート・シャロネーズ(Côte Chalonnaise)はいろいろと試していますが、今日のモンタニー(Montagny)というのは実はお初になります。ここは白のみのAOCということで、赤がなかったのが今まで注目できていなかった原因のような気がします。加えて以前にGoogle Map上に描いたコート・シャロネーズの地図をよく見るとモンタニーが切れてしまっています(笑)。今回、この地図も描き直そうと思います。

IMG_9459
作り手はローラン・コニャールさん。モンタニーの中心地となるビュクシー(Buxy)の村でブドウ栽培農家に生まれていますが、1997年に自身のブドウ畑を取得しワイン作りを開始。2006年には5.5haになった畑で本格的なワイナリーとします。現在はモンタニー、メルキュレに18haの畑(内、モンタニー・プルミエ・クリュが6.4ha)を持ち、ドメーヌをビュクシーの町の中心部にあるシャトー・ド・ビュクシー(Château de Buxy)に構えています。

公式ページは必要十分な情報あり。トップページのご本人の満面の笑顔が素敵です(笑)。

ワイン紹介はデータシート付で好感持てます。

・シャルドネ 100%

ブドウはAOCモンタニー対象の4つのコミューンの内のひとつモンタニー・レ・ビュクシー(Montagny-les-Buxy)の1級畑からです。畑名がないのは以下の3つの1級畑のブレンドだからのようです。(「&Co」の意味は分かりませんが。笑)

・Vignes Saint-Pierre
・Champ Toizeau
・Les Chaumelottes(Charmelottes)

手摘み収穫。50%のブドウは樹齢70年超です。新樽率10%以下のフレンチオーク樽(500L)で11~12ヶ月の熟成をしています。

ローラン・コニャールのシャトー・ド・ビュクシーがこれだと思われます。
Dom.CognardMontagny01
ビュクシー(Buxy)の市街地の真ん中です。Google Mapでは「ビュキー」と書いてあるのが不思議です。

ビュクシーの中心地には12世紀の要塞が今も残っており文化遺産になっています。
la-Tour-Rouge
その要塞の城壁の中にローラン・コニャールのシャトー・ド・ビュクシーはあるようです。写真の建物は「赤い塔(la Tour Rouge)」と呼ばれており中にはレストランが入っています。そんなところでモンタニーのワインをいただきながら食事がしてみたいものです。


モンタニー(Montagny)のAOC地図で今日の1級畑(3つありましたね。)を探しましょう。
Montagny00
Vignes Saint-Pierre、Champ Toizeau、Charmelottes の3つ、すぐに見つかりました。色を濃くしてあるので地図上でご確認ください。単一畑といっていいぐらい1ヶ所にまとまっていました。ローラン・コニャール(黄色の四角で示しています。)から歩いても30分とかからない距離です。

さあ、畑の場所を突きとめたので実際に行ってみましょう。(Google Mapで、ですが。笑)
Montagny_1er_Crux3
この上空写真は上で見たAOC地図のグレーの四角で囲った部分になります。今日の3つの畑に該当する部分はハイライトしてあります。1級畑らしい起伏のある斜面のいい感じのところです。ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)のモンタニーの看板が見えますね。

で、モンタニーってどこやねん?にお答えするのが今回描き直したこの地図です。
Cote_Chalonnaise_Cognard
コート・シャロネーズ(Côte Chalonnaise)は、コート・ドールの南端からの続き、アリゴテのみのAOCブーズロン(Bouzeron)に始まり、マコネまでに5つのコミュナルAOC(村名AOC)があります。リュリー(Rully)、メルキュレ(Mercurey)、ジヴリ(Givry)までは赤・白両方のAOCで、1級畑もあります。さらに南側のモンタニー(Montagny)は白(シャルドネ)のみのAOCです。もちろん今日のワインで見たような1級畑があります。

また、地図上にはそれぞれのAOC内のコミューンの境界とそれぞれの名前も描き込んであるんですが、つまりはそれぞれ複数のコミューンが対象になってますのでここでまとめておきます。

 <Bouzeron> Bouzeron、Chassey-le-Camp
 <Rully> Chagny、Rully
 <Mercurey> Mercurey 、Saint-Martin-sous-Montaigu
 <Givry> Dracy-le-Fort、Givry、Jambles
 <Montagny> Buxy、Jully-lès-Buxy、Montagny-lès-Buxy、Saint-Vallerin

コート・シャロネーズの西側は、Bourgogne Côtes du Couchois という地理的呼称付きAOCブルゴーニュのエリアになっています(2000年認定)。標高が200~300mありますから、オート・コート・ド・ボーヌ(Hautes Côtes de Beaune)の南側という捉え方が正しいかもしれません。地図には描き込めていませんが以下の6つのコミューンが対象になります。

 ・Couches
 ・Dracy-lès-Couches
 ・Saint-Jean-de-Trézy
 ・Saint-Maurice-lès-Couches
 ・Saint-Pierre-de-Varennes
 ・Saint-Sernin-du-Plain

コート・シャロネーズ全体も同じく Bourgogne Côte Chalonnaise という地理的呼称付きAOCブルゴーニュです。コート・ド・ボーヌ(Côte de Beaune)によく似た土壌と言われています。長さ25km、幅7kmに渡る広大なエリアですが、一応対象コミューンを列挙しておきます。

Aluze、Barizey、Bissey-sous-Cruchaud、Bissy-sur-Fley、Bouzeron、Buxy、Cersot、Chagny、Chamilly、Chassey-le-Camp、Chenôves、Culles-les-Roches、Dennevy、Dracy-le-Fort、Fley、Fontaines、Genouilly、Givry、Jambles、Jully-lès-Buxy、Mellecey、Mercurey、Montagny-lès-Buxy、Moroges、Remigny、Rosey、Rully、Saint-Boil、Saint-Clément-sur-Guye、Saint-Denis-de-Vaux、Saint-Désert、Saint-Gilles、Saint-Jean-de-Vaux、Saint-Léger-sur-Dheune、Saint-Mard-de-Vaux、Saint-Martin-du-Tartre、Saint-Martin-sous-Montaigu、Saint-Maurice-des-Champs、Saint-Vallerin、Santilly、Sassangy、Saules、Sercy、Vaux-en-Pré


エチケット平面化画像。
IMG_8679


さあ、抜栓。
IMG_9455

コルク平面化。
IMG_9456
ノマコルクのような合成コルクですが、ミレジムを横に打ってあるのは珍しいかも。

Alc.13.5%。
深いゴールドイエロー。
IMG_9457

青リンゴ、梨、ブリオッシュ、ナッツ。
辛口アタック。
生き生きした酸はフルーティさを演出していますが、
けっして軽くはなく、味の芯はしっかりしていてコクありの世界が広がります。

こういうのは冷やし過ぎない方が味わい深いですね。
常温に近づくまでゆっくり飲みながら堪能させてもらいました。


*****


Laurent Cognard & Co
Montagny 1er Cru & Co 2018
WWWポイント79点



WhiteWhiteWine01

Nugan Estate Frasca’s Lane Chardonnay 2021 King Valley

オーストラリアのシャルドネです。結構あちこちでいろいろ見かけているはずなんですが、そういえばオーストラリアのシャルドネって飲んだことがなかったです。キング・ヴァレーという産地もお初ですね。え~っと、どこ州だったかな?

IMG_9422
ヌーガン・エステートは1940年創業の現在3世代に渡る家族経営のワイナリーです。本拠地のリヴァリーナ(Riverina)地区にとどまらず、今日のワインのキング・ヴァレー(King Valley)ほか、ラングホーン・クリーク(Langhorne Creek)、マクラーレン・ヴェール(McLaren Vale)、クナワラ(Coonawarra)にも進出し、オーストラリアの輸出ブランドとしてトップ20に入る規模です。実は5年前にヌーガンのシラーを試していました。日本にもたくさん来ていそうです。

公式ページは、さすがにショップ兼用(いや、ショップ主体?)のしっかりしたものです。

ワイン紹介は勿論ショップ兼用ですが内容は充実しています。

・シャルドネ 100%

「Pick」とあるだけなので手摘みなのかどうか微妙な表現ですね。低温浸漬。樽熟成はフレンチオーク樽で12ヶ月。毎月バトナージュをしてオークとワインを馴染ませるとのこと。これで複雑味も増すそうです。

ヌーガン・エステートの創業の地であり本拠地がリヴァリーナ地区にあります。
Nugan02
リヴァリーナ(Riverina)地区は、ニューサウスウェールズ州のビッグ・リバーズ(Big Rivers)のゾーン内にある結構大きなエリアですが、大きな町はグリフィス(Griffith)ぐらいしかありません。ヌーガン・エステートはそのグリフィスから南へ車で15分くらいの所にあります。

ヌーガン・エステートの拠点を示す地図がHPに載っていました。
Nugan04
いいんですが、あまりにもザクっとしていますね(笑)。

ニューサウスウェールズ州の地図を俯瞰してリヴァリーナのヌーガンの位置を確認。
Australia_New-South-Wales
左上に地図を貼りましたが、オーストラリアの地理的表示 G.I.(Geographical Indication)は「Region」がグループ化して「Zone」となります。ニューサウスウェールズ州のG.I.はグレートディバイディング山脈(Great Dividing Range)に沿った部分と沿岸部に集中しています。それに加えて、リヴァリーナ(Riverina)他のリージョンを内包するビッグ・リバーズ(Big Rivers)というゾーンが西側に広がっているという関係がニューサウスウェールズ州です。
ビッグ・リバーズは、ニューサウスウェールズ州とヴィクトリア州との州境にもなっているオーストラリア最長のマレー川(Murray)と、その支流、ダーリング川(Darling)、マランビジー川(Murrumbidgee)、ラックラン川(Lachlan)の、名前の通りいくつもの「大河」の流域に広がっています。ヌーガンの近くにはマランビジー川が流れていますね。

川と産地の位置関係を見るならネットで拾ったこの地図の方がわかりやすいですね。
Australia_Folley

そうそう、今日のワインはヴィクトリア州のキング・ヴァレー(King Valley)でした。
Australia_Victoria
ヴィクトリア州はメルボルンの周辺にキング・ヴァレーを含め多くのリージョンがひしめき合っています。北側のマレー・ダーリング(Murray Darling)とスワン・ヒル(Swan Hill)は、ニューサウスウェールズ州との州境をまたぎビッグ・リバーズ内のリージョンにも数えられています。

キング・ヴァレー周辺(薄い白色の四角で囲った部分)を拡大してみましょう。
King_Valley
今日のワイン名の「Frasca’s Lane」なる道があり、おそらくヌーガンの所有単一畑であろう畑がありました。残念ながらストビューでは近づけなかったので上空写真をインポーズしておきます。

これら G.I. は、政府公式のワイン・オーストラリアというサイトで一覧で見られます。

オーストラリア全体では65の G.I. がありますが、それらの地図や、ゾーンや州別の地図も完備してあり素晴らしいサイトです。


ラベル平面化画像。
IMG_9201
裏に解説があり、インポーターシールがこれを隠していないことによって、一部新樽を使っていることや、発酵も樽でやっていること、熟成期間が10ヶ月ということもわかります。


さあ、スクリュー回転。
IMG_9419

Alc.13.5%。
キラキラしたゴールドイエロー。
IMG_9420

青リンゴ、バニラ、ブリオッシュ。
キリッとした酸が光る辛口アタック。
柑橘系とパインの果実味があふれます。
スモーキーな複雑味もあり、
フィニッシュにかけて苦味とも取れます。

南国フルーティーな感じは抑えられ、
いい塩梅に樽が効いています。
秀逸なシャルドネでした。


*****


Nugan Estate
Frasca’s Lane Chardonnay 2021
King Valley
WWWポイント79点



WhiteWhiteWine01

Tatié Traditional Method Brut Valle de Limalí

やまやで見慣れないスパークリングを発見。リマリ・ヴァレーと書いてあるのですぐにチリの、それもタバリの泡だとわかりましたが、シャンパーニュのランスにあるティエノーだとも書いてます。どうやらシャンパーニュのメゾンとチリのビニャ・タバリのコラボということらしいです。そうするとワイン名の「TATIÉ」というのは、タバリ(Tabalí)の「TA」+ティエノー(Thiénot)の「TIÉ」で「TA・TIÉ」、TATIÉ!バンザ~イ!

IMG_9276
ビニャ・タバリはサンティアゴの北方リマリ・ヴァレーに2002年に設立された新鋭ワイナリーです。最初のリリースから高い評価を得て、リマリ・ヴァレーにこだわって事業の拡大を続けています。今度はシャンパーニュの有力メゾンの力を借りてメトド・トラディショナル(Método Tradicional=瓶内二次発酵のシャンパーニュ方式)の本格スパークリングワインを始めたということのようですね。

ネット情報があまりないのですが、やまやのカタログにはチョロっと載ってました。
やまや3
熟成期間30ヶ月くらいしか情報がないですけどね。

ビニャ・タバリの公式ページはしっかりしたのがあります。

ワイン紹介はショップページと兼用のようです。

・シャルドネ 60%
・ピノ・ノワール 40%

「Viñedo Talinay」という畑から、ぐらいの情報しかありません。30ヶ月熟成はやまやのカタログのみの情報。ただし、各方面での高評価はめっちゃアピールしています(笑)。
名称未設定-6
初リリースとすればなかなかの高評価なんじゃないでしょうか。

シャンパーニュのメゾン、ティエノー(Champagne Thiénot)のHPもリンクしておきます。




ビニャ・タバリ(Viña Tabalí)を訪問します。ウェーブを描く屋根がカッコいいですね。
Tabali01
畑の真ん中ですが、コキンボ州オバジェ(Ovalle)の町から車で20分くらいのところ。

HPにリマリ・ヴァレー(Valle del Limalí)を俯瞰する地図があったので拝借して加筆。
Limali_Valley
今日のワインの出どころの「Viñedo Talinay」含め所有畑の所在が示してあります。
Ovalle、Punitaqui、Monte Patria、Río Hurtado といったところは Valle del Limarí のサブゾーンになります。

コキンボ州(Coquimbo)をGoogle Mapで俯瞰して位置関係を把握しましょう。
Chile_Coquimbo_Elqui
コキンボ州には北からエルキ・ヴァレー(Valle del Elqui)、リマリ・ヴァレー(Valle del Limarí)、チョアパ・ヴァレー(Valle del Choapa)と3つのサブリージョンがあり、それぞれエルキ川、リマリ川、チョアパ川という川の流域に相当します。コキンボ州全体が「コキンボ(Coquimbo)」という Región(リージョン)になっています。
エルキ・ヴァレーの北のアタカマ州(Atacama)にはウアスコ・ヴァレー(Valle del Huasco)、コピアポ・ヴァレー(Valle de Copiapó)という産地が続いています。この辺りはもともとはピスコ(ブドウで作るチリを代表する蒸留酒)の生産のためのブドウ畑です。南半球なので北へ行くほど温暖になります。

チリの DO(Denominación de Origen)一覧表。北から順に並びチリ国土のように長い(笑)。
Región Subregión Zona Área Término complementario
Región vitícola de Atacama Valle de Copiapó
Valle del Huasco
Región vitícola de Coquimbo Valle del Elqui La Serena Costa
Vicuña Andes
Paiguano Andes
Valle del Limarí Ovalle Costa
Punitaqui Entre Cordilleras
Monte Patria Andes
Río Hurtado Andes
Valle del Choapa Salamanca Andes
Illapel Andes
Región vitícola de Aconcagua Valle del Aconcagua Zapallar Costa
Quillota Costa
Hijuelas Entre Cordilleras
Panquehue Entre Cordilleras
Catemu Entre Cordilleras
Llay-Llay Entre Cordilleras
San Felipe Entre Cordilleras
Santa María Andes
Calle Larga Andes
San Esteban Andes
Valle del Marga-Marga Quilpué Costa
Valle de Casablanca Casablanca Costa
Valle de San Antonio Valle de San Antonio Cartagena Costa
Lo Abarca Costa
Algarrobo Costa
Valle de Leyda San Juan Costa
Santo Domingo Costa
Región vitícola del Valle Central Valle del Maipo Isla de Maipo Entre Cordilleras
Talagante Entre Cordilleras
Melipilla Entre Cordilleras
Alhué Entre Cordilleras
María Pinto Entre Cordilleras
Colina Entre Cordilleras
Calera de Tango Entre Cordilleras
Til Til Entre Cordilleras
Lampa Entre Cordilleras
Santiago Andes
Pirque Andes
Puente Alto Andes
Buin Andes
Valle del Rapel Valle del Cachapoal Rancagua Entre Cordilleras
Peumo Entre Cordilleras
Coltauco Entre Cordilleras
Requínoa Andes
Rengo Andes
Machalí Andes
Valle de Colchagua Paredones Costa
Pumanque Costa
Litueche Costa
Lolol Costa
Nancagua Entre Cordilleras
Santa Cruz Entre Cordilleras
Apalta Entre Cordilleras
Palmilla Entre Cordilleras
Peralillo Entre Cordilleras
Marchigüe Entre Cordilleras
La Estrella Entre Cordilleras
San Fernando Andes
Los Lingues Andes
Chimbarongo Andes
Valle de Curicó Valle del Teno Vichuquén Costa
Licantén Costa
Rauco Entre Cordilleras
Romeral Andes
Valle del Lontué Sagrada Familia Entre Cordilleras
Molina Andes
Valle del Maule Valle del Claro Empedrado Costa
Curepto Costa
Talca Entre Cordilleras
Pencahue Entre Cordilleras
San Rafael Entre Cordilleras
San Clemente Andes
Valle del Loncomilla San Javier Entre Cordilleras
Villa Alegre Entre Cordilleras
Parral Entre Cordilleras
Linares Entre Cordilleras
Longaví Entre Cordilleras
Retiro Entre Cordilleras
Colbún Andes
Valle del Tutuvén Cauquenes Entre Cordilleras
Región vitícola del Sur Valle del Itata Portezuelo Costa
Coelemu Costa
Chillán Entre Cordilleras
Quillón Entre Cordilleras
Valle del Biobío Yumbel Entre Cordilleras
Mulchén Entre Cordilleras
Valle del Malleco Traiguén Entre Cordilleras
Región vitícola Austral Valle del Cautín Perquenco
Galvarino
Valle de Osorno Osorno
San Pablo
Purranque
La Unión
Futrono
それぞれの名称からWikipediaのページにリンクが張ってあります。スペイン語ですが(笑)。


ラベル平面化画像。
IMG_9267
生産者は「Viña Tatié」となっていて、表ラベルはタバリとティエノーのダブルネームになっています。「チリのテロワールとフランスの専門技術」の融合を表す新ブランドということでしょう。


さあ、抜栓。
IMG_9270
タティエ名ばかりでビニャ・タバリは一切書いていませんね。

Alc.11.5%。
淡いレモンイエロー。
IMG_9274
少々泡は少なめでしょうか?

動画で泡を確認してみましょう。


バター、トースト香すごい。
リンゴ香が少々、後から来ます。
ブリュッと辛口アタック。
レモン味にコクがある感じ。
やはりシャンパーニュの趣きがあります。
ちょっとシンプルで仕掛けのない残念さありますが。


*****


Viña Tatié
(Viña Tabalí)
Tatié Traditional Method Brut
Valle de Limalí
WWWポイント78点



WhiteWhiteWine01

Josh Cellars Reserve Buttery Chardonnay 2020 Central Coast

バタリー・シャルドネ(バターのようなシャルドネ)って(笑)。と、名前につられて購入。過去、ブレッド&バターなんていう正統派なワインもありましたが、パウンドケーキというふざけた(?)のもありました。とにかくアメリカはこんなストレートなネーミングが好きなようです。おいしくて、いい感じに名が体を表していればいいんですが。

IMG_9246
ジョッシュ・セラーズ(Josh Cellars)というのが作り手ですが、トップクラスのソムリエとしてスタートしワイン業界で20年以上活躍してきたバーモント州生まれのジョセフ・カーさんが、2002年にカリフォルニアで長年の夢であった自身のワインを「ジョセフ・カー・ワインズ」名でリリース。2005年には伝説的なソノマのワインメーカー、トム・ラーソンさんをチームに迎え「ジョシュ・セラーズ」名のシリーズを始めました。このうちの一つが今日のバタリー・シャルドネです。ワイナリーの住所はメンドシーノ・カウンティの Hopland となっていますが所在が不明。カスタムクラッシュ(ワイナリーや畑を持たない作り手が、ブドウを持ち込んでワイン造りの設備を借りて作るシステム)でやってるんじゃないかと思われまます。

公式ページは立派ですが所在は不明(笑)。ワイン紹介もあっさり過ぎて情報あまりないです。

仕方がないのでインポーター情報などを頼ります。

・シャルドネ 100%

名前の通りのバター感を強調しているなら醸造法が知りたいところですが、「フレンチオーク にて熟成」以上の情報なし。添加物の安定剤(アカシア)も気になるところですが、もう少し情報出してほしいところですね。

ワイナリー訪問は果たせませんでしたが、このワインは「Central Coast」となっています。カリフォルニアの地図でセントラル・コーストAVAを確認してみましょう。
California_AVA
ナパもソノマもメンドシーノ・カウンティもすべてノース・コースト(North Coast)AVAですので、近隣のブドウ畑ではなさそうですね。どこで醸造してるのかぐらい知りたいところでした。


ラベル平面化画像。
IMG_9119a
ラベルまでゴールドでバター感を演出でしょうか(笑)。

インポーター(三国ワイン)のシールは小型で裏ラベルを隠しません。
IMG_9119
やはり安定剤(アカシア)が気になります。


さあ、抜栓。
IMG_9242

コルク平面化。
IMG_9243

Alc.13.5%。
はちみつゴールド。ホントにこってりした色です。
IMG_9244

トップノーズが樽香!トースト!ナッツ!
リンゴが後から来るとは。
辛口アタックがすでにスモーキー。
ライム的な味わいをかき消すような香ばしさです。
これぞ樽ドネなんでしょうね。 
正直どうやってここまでの「濃い味」を実現したのか作り方が知りたいです。
安定剤(アカシア)の仕業?

名前の通りの面白い味わいですが、
ある意味合わす食事が少々難しいと感じました。


*****


Josh Cellars
Reserve
Buttery Chardonnay 2020
Central Coast
WWWポイント75点



WhiteWhiteWine01
--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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