Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

>> その他の赤品種

Domaines Auriol Maison Vialade Marselan 2018 Pays d’Oc IGP

MARSELANと、ひと際目立つように書かれたエチケット。マルセラン? 何だったっけかな? 品種らしいことは覚えていたので気になってググってみました。すると、1961年にINRA(フランス国立農学研究所)によって、カベソーとグルナッシュ(!?)を交配して生み出された品種ということが判明。これは試さないという選択肢はないやろうということで。(笑)


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Maison Vialade名になっていますが、1995年にClaude Vialadeさんによって設立された、Domaines Auriol が作り手です。オード県のAOCコルビエール(Corbières)の地域にあるレジーニャン(Lézignan-Corbières)に拠点を置く大規模な家族経営の企業になっています。


公式ページは大手らしく立派。ワイン情報もしっかりしています。

自社畑以外に買いブドウの扱い量も多くラインアップが豊富です。(自社畑が73ha、70もの契約栽培農家に合計1,500haあるそうです。)今日のマルセランはAOCコルビエール地域の Fabrezan 近くの傾斜地とオード県西部の2ヶ所からと、近くの畑ですが自社畑かどうかは不明。
・マルセラン 100%
ボルドーでは最近補助品種に認められたそうですが、これはモノセパージュですね。
100%機械収穫とわざわざ書いてます。正直ですね~(笑)。完全除梗。品種のポテンシャルを引き出すために規則的に頻繁なルモンタージュ(remontage=ポンピングオーバー)を行ってるとのこと。自然酵母使用で、酸化防止剤(亜硫酸ガス)も最小限。清澄はせず、動物由来の添加物は一切ないというヴィーガン・ワイン(Vegan Wine)になっています。熟成は記述なしなので少なくとも樽はないでしょうね。


さあ、マルセラン(マルスラン)です。前述のように1961年にINRA(フランス国立農学研究所)の Paul Truel(1924-2014)さんによって交配されました。最初の栽培地がエロー県(Hérault)のマルセイヤン(Marseillan)だったことからマルセランと名付けられたそうです。
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カベソーとグルナッシュのハイブリッドってなんだかおいしそうですが、ソフトなタンニンと熟成のポテンシャルという特徴を得ているものの、本来の交配の目的は、晩熟の品種同士の掛け合わせで遅霜の被害を避け、諸病害への耐性を獲得することにあったようです。
ラングドック、ローヌを中心に2,599haも栽培されているそうですが、他欧州、南米、カルフォルニア、中国でも少量ながらあるようです。

両親の画像を見比べてみてもあまり得るものはないんですが、一応雰囲気だけでも。(笑)
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2019年、AOC Bordeaux / Bordeaux Supérieurの生産者団体はこのマルセランを含む新たな7品種の導入をINAOに申請し認可されています。その7品種とは以下です。

【黒品種】
・Arinarnoa(アリナルノア)<タナとカベソーの交配品種>
・Touriga Nacional(トウリガ・ナシオナル)<ポルトガルの代表品種>
・Castets(カステ)<歴史は古いが忘れ去られていたボルドー品種>
・Marselan(マルセラン)<本日のカベソーとグルナッシュの交配品種>

【白品種】
・Alvarinho(アルヴァリーニョ、スペイン語:Albariño)<スペイン、ポルトガルから>
・Petit Manseng(プティ・マンサン)<南西地方に多いですね>
・Liliorila(リリオリラ)<バロック(Baroque)とシャルドネの交配品種>

ただし、あくまで補助品種であり、作付面積は5%以内に限定され、ブレンドも10%まで。
やっぱりマルセラン100%があったりするラングドック・ルシヨン(Pays d’Oc IGP)の方が楽しいですね!


さて、作り手を訪問しておきます。レジーニャン(Lézignan-Corbières)郊外。
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Google Mapの写真は古いですが、今は社屋のロゴマークは最新になっています。

作り手の所在(Lézignan-Corbières)をオード県(Aude)を俯瞰する地図で見てみましょう。
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やはりラングドックは広大でAOCも多いので、県ごとに拡大地図を作るとわかりやすいですね。いずれエロー県(Hérault)他も描かねばなりませぬ。(笑)

これは以前描いたPay d'Oc IGPの地図ですが、ルシヨンのピレネー・オリアンタル県(Pyrénées-Orientales)がカバーできていません。(笑)
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やはり、何枚かつなぎ合わせて作るかな。今後の課題…。(笑)


エチケット平面化画像。
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ユーロリーフ、ヴィーガンのマークが誇らしげです。
裏ラベルにはフランス語でマルセランの説明があります。


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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オリジナルのマーク入り。ノマコルクのようですね。

Alc.13.5%。(pH:3.85、Brix:7.5)
濃いガーネット。
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黒ベリー、カシス、チェリー。
カベソー譲りか、青菜っぽくも。
酸味が乗った辛口アタック。
お陰で厚みの弱い軽めの味わいに感じます。
和食に合わせやすい赤という印象。
タンニンは効いていますがサラッとしています。
余韻も褒められたもんじゃないんですが、なんとなく楽しめました。
カベソーとグルナッシュが親とは思えない軽快さがありますね。
なんだか不思議な感じ。


*****


Domaines Auriol
Maison Vialade
Marselan 2018
Pays d’Oc IGP
RRWポイント 86点


Kir·Yianni Kali Riza 2017 Xinomavro Vieilles Vignes PDO Amyndeon

なかなか旅行に出かけにくい今日この頃、JALやANAの貯まったマイルも残ったまま。有効期限を延長する措置は取ってくれるようですが、それでも消化しきれるような気がしないので、まずはANAのマイルを専用のショップサイトでモノ(ワイン)に変えようと思いつきました。
見るとワインだけでも世界各国から150種類と結構選べそうです。久しぶりにギリシャワイン、クシノマヴロをいってみようとこれをポチッとな。


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キリ・ヤーニは数世紀に渡り家族経営でワインを作ってきた名門ブタリス家のヤーニス・ブタリス氏が1997年に立ち上げたワイナリーです。
ヤーニス氏は1960年代後半、35haの畑に土着の黒品種であるクシノマヴロ(Xinomavro)を植樹。当時としては画期的なことで、これを機にギリシャワインの新しい時代が始まったんだそうです。
また氏は、ギリシャワイン協会の立ち上げなどギリシャワイン業界に多大な貢献を果たし、「現代ギリシャワインの父」とも呼ばれてるそうな。キリ・ヤーニが作るワインの品質は国際的にも評価され、ギリシャ最高峰のワイナリーの1つとして知られているんだそうで。知りませんでしたが。(笑)


公式ページはさすがしっかりしています。ギリシャ語以外に英・独・仏語に対応。

ワイン情報もヴィンテージ毎に完備。(2016年まででしたが。笑)
・クシノマヴロ 100%
熟成はシュールリーで、2~3年落ちのフレンチオーク樽で14ヶ月です。
瓶詰め後、ボトルで1年寝かすというのもやってます。
このワインのクシノマヴロは、PDO(=Protected Designation of Origin)Amyndeon とあるように、アミンデオン地区の古樹(Vieilles Vignes)からのものです。

クシノマヴロはギリシャ北東部の土着品種で、ナウサPDOとアミンデオンPDOが主な生産地です。ネメアPDOのアギオルギティコと並ぶギリシャの代表的な黒品種になっていますね。
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Xino」は「」。「Mavro」は「」の意味だそうで、名前からして酸味が多く色の濃い品種だと想像できそうです。その特徴からネッビオーロやピノ・ノワールの近親ではないかと疑われていますが判明はしていません。2013年のDNA鑑定ではグエ・ブラン(Gouais Blanc)と何らかの品種との自然交配であるという結果が出ているようです。(いや、これは結果出てるとは言わんじゃろ?笑)


ワイナリーの所在は、やはりクシノマヴロの銘醸地として名高い、ギリシャ北部のナウサとアミンデオン。まずは本拠地らしきナウサのワイナリーに訪問してみましょう。
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ナウサの町のすぐ北に広がる畑の中にあります。キリ・ヤーニのシンボルマークの塔(小屋?)が畑の中にありました。ストビューでワイナリー本体には近づけず、また大した建物ではないのか外観の写真も上がっていませんでしたので、上空写真で感じ取ってください。(笑)

今日のワインはPDOアミンデオン(アミンテオ)ですから、キリ・ヤーニのアミンデオンの拠点に行ってみます。アミンデオの町の北東すぐのところで、ヴェゴリティダ湖の畔になります。
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ギリシャ語から英語のアルファベットに直すからか、AmynteoやAmyndeonなど表記が一定じゃないですね。PDOとしてはAmynteoが一般的のようですが、キリ・ヤーニはAmyndeonを使っています。

PDO Amynteo(Amyndeon)を地図上で確認します。(色付きのエリア)
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いつものギリシャ全体のPDO地図もインポーズしてあります。ナウサ含めたギリシャ北部のPDOの位置関係をご確認ください。またキリ・ヤーニのアミンデオンとナウサの拠点の場所も示しておきました。(黒字)


ラベル平面化画像。
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おいおい、インポーターシールの貼り方よ。ギリシャ語だからいいかってなもんですかね。うまく剥がせなかったのでオリジナルの裏ラベルの画像はないですが、キリ・ヤーニのURLがしっかり隠されていました。


さあ、抜栓。
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キャップシールには例のシンボルマークの塔。

コルク平面化。
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シンプル~。

Alc.13.5%。(pH:3.41、Brix:7.0)
ガーネット。
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黒ベリー、ダークチェリー。
鉄や青草の感じも。
酸味がちな辛口アタックです。
刺すような酸ではなく、お菓子系の酸味なんですが、
結構特徴的な酸が目立ちます。
「Xino」は「酸」でしたからね~。(笑)
VVだけあって複雑味・深みはしっかり出ています。
喉越しから余韻にかけてドラマチックなんですが、
やはり最初の酸味が始終騒がしい感じがします。

前に飲んだクシノマヴロの方がおいしかった気がします。
少し残念な感じでした。


*****


Kir-Yianni
Kali Riza 2017
Xinomavro Vieilles Vignes
PDO Amyndeon
RRWポイント 85点


Domaine Yves Girard-Madoux Vin de Savoie Mondeuse 2017

以前、ビュジェ(Bugey AOC)を試したのは無難にピノ・ノワールでしたが、
Bugey AOCでは、ガメとモンドゥーズ(Mondeuse)の単一品種もありました。
モンドゥーズは隣のサヴォワを代表する品種だそうで、以来気になってました。
本家サヴォワのモンドゥーズをお取り寄せしましたので、試してみましょう。


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以前 Roussette-de-Savoie を試した時、Vin-de-Savoie(もしくはSavoie)は、
16ヶ村だけ後ろに村名を付け、コミューン単独のAOCを名乗れることを知りました。
今日の作り手は、その内の1つ、シニャン(Chignin)村にあります。
1960年代から続く Vignoble de la Pierre というところですが、4代目現当主の
イヴ・ジラール・マドゥーさんは Domaine Yves Girard-Madoux と名乗ってます。
リュット・レゾネを実践し地元のレストランでも人気が高いとか…。


AOC Vin-de-Savoie(もしくはSavoie)は、白・赤・ロゼ・発泡ロゼとあり、
赤に限ると、ガメ、ピノ・ノワール、モンドゥーズ・ノワールが主要品種です。
他の補助品種もありますが、この3種が作付けの90%以上ないといけません。
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Tressot Noir と Mondeuse Blanche との自然交配で生まれたのがモンドゥーズ。
Mondeuse Blanche はシラーの母親にあたります。(父は Dureza。)
ほぼサヴォワ(Savoie)とビュジェ(Bugey)でしか栽培されていません。


公式ページはフランス語のみですが、内容は充実。

・モンドゥーズ 100%
粘土石灰質土壌の平均樹齢30年のモンドゥーズをステンレスタンクで発酵・醸造。
全房、除梗のみ、除梗・破砕の3種類の混合なんて書いてますが、今ひとつ意味不明。(笑)
インポーター情報も貼っておきます。


さあ、サヴォワ県シニャン村の作り手訪問。
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背後が山の斜面で、向かいの Vin-de-Savoie Apremont や Abymes が見渡せます。


位置関係や他の産地をGoogle Map上に描いたサヴォワ地図で確認しましょう。
(Domaine Yves Girard-Madoux も書き込んでます。シニャン村を探せ!)
Mondeuse01
通常の Vin-de-Savoie と Roussette-de-Savoie はサヴォワほぼ全域が対象ですが、
前述の Vin-de-Savoie+村名を名乗れるところ(16ヶ村)を以下に列記します。

・Vin-de-Savoie Abymes
・Vin-de-Savoie Apremont
・Vin-de-Savoie Arbin
・Vin-de-Savoie Ayze
・Vin-de-Savoie Chautagne
・Vin-de-Savoie Chignin(今日の作り手)
・Vin-de-Savoie Chignin-Bergeron
・Vin-de-Savoie Crépy(もとは Crépy のみ)
・Vin-de-Savoie Cruet
・Vin-de-Savoie Jongieux
・Vin-de-Savoie Marignan
・Vin-de-Savoie Marin
・Vin-de-Savoie Montmélian
・Vin-de-Savoie Ripaille
・Vin-de-Savoie Saint-Jean-de-la-Porte
・Vin-de-Savoie Saint-Jeoire-Prieuré

以上、ABC順に並んでますので、地図と照らし合わせて楽しんでください。(笑)
ややこしいことに、各地独自の品種規定なんかがあります。割愛しますが。(参考:INAO

また、Roussette-de-Savoie+村名の4ヶ村も挙げておきます。
これは品種がルーセット(=アルテス)に限定されますから助かります。

・Roussette-de-Savoie Frangy
・Roussette-de-Savoie Marestel
・Roussette-de-Savoie Monterminod
・Roussette-de-Savoie Monthoux

クレピー(Crépy)はシャスラ(Chasselas)主体(大抵100%)の白なんですが、
現在は「Vin de Savoie Crépy」と、Vin-de-Savoie軍団の軍門に下ったようなので、
セイセル(Seyssel)のみが単独名のAOCということになりますね。

セイセルは、基本 Roussette (=Altesse) 主体の辛口白ですが、ややこしいことに、
ローカル品種のモレット(Molette)100%にすると Seyssel Molette が表示できます。
また、セイセルはスパークリングの方が主流で Seyssel Mousseux という単独AOCです。
モレット(Molette)主体のシャンパーニュ方式(瓶内二次発酵)ですが、
ルーセットを10%以上ブレンドすることというイミフな規定があります。(笑)


エチケット平面化画像。
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お洒落なデザイン。モンドゥーズの「M」がいっぱいです。
しかし、真ん中は何故にスイス国旗?
インポーターシールは最初からこの位置です。えらい。


さあ、抜栓。
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まあ、汎用品ですね。

コルク平面化。
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みんな大好きノマコルク。(笑)サトウキビ由来のバイオプラスチック製です。

Alc.12.5%。(pH:3.85、Brix:6.2)
濃い紫系ガーネット。
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チェリー、プラム、黒糖かリコリスか…何か。
酸味が特徴的ですが辛口アタック。
酸味のせいか軽めの味わいに感じます。
薄っぺらくはないんですが、
重み・厚みは最小限ですね。
タンニンも効いてるのがわかります。
余韻はあっさり終わりました。

ピノ寄りの味わいに感じました。
だからか、中華に合わせて正解でした。


*****


Domaine Yves Girard-Madoux
(Vignoble de la Pierre)
Vin de Savoie Mondeuse 2017
RRWポイント 88点


Viña Indómita Cinsault Reserva 2017

チリのインドミタです。インポーターがリカマングループの都光酒販なので、
リカマンの店頭にしこたま置いてます。カリニャンのモノセパージュなど、
面白いのは過去いくつか試しましたが、今日もまた面白いのを発見しました。
サンソー(Cinsault)のモノセパージュ(単一品種)です。さて、どんなお味?


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サンソーはフランスのラングドック・ルシヨンを原産とする古い品種ですが、
南仏中心に広く栽培されている割には、補助品種として使われるのが通常で、
モノセパージュはすごく珍しいですね。

過去に飲んだプロヴァンスやタヴェルのロゼにはガッツリ入ってましたし、
シャトーヌフをはじめとするローヌのワインにもちょこちょこ入ってます。
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でも100%サンソーは原産地のラングドックでもなかなか見当たらないです。

サンソーとピノ・ノワールを交配してピノタージュを生んだ南アフリカでは、
そこそこサンソー100%があるらしいですが、お目にかかったことはありません。
南アフリカ全体の2%がサンソーだそうです。まだまだ珍しい訳です。

そんな中発見したチリのサンソー100%。これは楽しみです。と思っていたら、
過去記事を読むとサンソー100%を飲んでました。なんとカリフォルニア。(笑)


過去も行ってますが、公式ページはそこそこしっかりしてます。

ところが、このサンソーのバリエタルが載っていません。
もう今は作ってないんでしょうかね。ネットでいろいろ調べてると、
昔はサンソーとパイス(País)のブレンドも出していたみたいですね。
パイスはメキシコではミシオン(Misión)と呼ばれる、スペイン人の征服者が、
新大陸に持ち込んだ最初の品種です。これも興味深いですが…。

とにかく、南部イタタ・ヴァレーのサンソー100%以外情報なしです。

前も行ってますが、サンティアゴ-バルパライソ間の高速道路沿い、
カサブランカ・ヴァレーにビニャ・インドミタはあります。
Cinsault02
今日のサンソーはイタタ・ヴァレーとのことですが、ビニャ・インドミタは、
このカサブランカとマイポの他、南部のビオ・ビオ・ヴァレーに畑があります。
イタタ・ヴァレーはビオ・ビオ・ヴァレーと同じビオ・ビオ州ですが、
ビオ・ビオ・ヴァレーのサブリージョンではなく並立の位置づけです。
イタタ・ヴァレーにも畑があるんでしょうね。

これは公式ページにあったビオ・ビオ・ヴァレーにある畑の写真。
Cinsault03
イタタとビオ・ビオは隣接してるので同じような雰囲気でしょうか。

チリのワイン・リージョンをおさらいしておきましょう。
Cinsault05
こうチリワインばっかり飲んでいるとだいたい制覇していますね。(笑)
マジェコ(Malleco)やチョアパ(Choapa)はまだですね。今後の課題。

同じような地図ですが、産地と州境で把握しておきましょう。
Cinsault04
あとは川ですね。主要な産地はヴァレー(渓谷)というだけあって、
大河の流域になってますからね。

どうでもいいですが、イタタ・ヴァレーを貫くイタタ川に行ってみます。
Cinsault06
やはり、ごっつい川ですね。


ラベル平面化画像。
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さあ、無印のスクリュー回転。
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1000円でおつりが来るお値段ですから、こんなもんでしょう。(笑)

Alc.13.5%。(pH:3.48、Brix:7.0)
クリア感あるルビー。微妙にオレンジ帯びてます。
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フランボワーズ、梅、茎っぽさ。
独特の酸味から入る辛口アタック。
カリフォルニアのサンソー100%を思い出しました。(笑)
味わいはブルゴーニュのピノを思わせる貫禄があります。
最初の酸味は始終居座るんですが、嫌味ではないです。
タンニンもピノっぽいベールのような効き方をしてきます。

酸の評価が難しいですが、ピノ的に楽しめますね。
なので、サンソーとピノ・ノワールを掛け合わせたピノタージュは、
もっとピノっぽくてもいいような気がします。(笑)


*****


Viña Indómita
Cinsault Reserva 2017
D.O. Itata Valley
RRWポイント 89点


Luzón Colección Garnacha Tintorera 8 meses 2017

このルソンというDOフミージャの作り手のモナストレルは昔試しています。
同じ作り手ですが、ガルナチャ・ティントレラのバリエタルを店頭で発見。
アリカント(アンリ)ブーシェのシノニムで、タンテュリエ(teinturier)
という果肉に色がついている特徴の品種という知識の記憶が蘇ります。
ちょくちょくブレンドの補助品種として見かけますが、モノセパージュとは。
「これは試さないという選択肢はないやろ?」ということで…。(笑)


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ルソンは、1841年来ワインを作っているというDOフミージャ(Jumilla)
では最古の部類の作り手です。と、公式ページには解説がありますが、
ネットを見ていると、1916年から地元の共同組合をルーツに始まったと
解説してあるのもありました。2005年にフエンテス・グループ傘下に入り、
施設の近代化をしてるなどと信憑性の高い内容なのですが、どっちが本当?(笑)
多分どっちの話もつながってるのかもしれませんね。古い地元のワイナリーが、
時代を経ていろんな発展をしてきた、ということにしておきましょう。


公式ページはモダンで、まあまあよくできています。

・ガルナチャ・ティントレラ 100%
ワイン名にある「8 meses」はスペイン語で「8ヶ月」の意味で、
フレンチとアメリカン混成のオーク樽で8ヶ月の熟成をしてるのが自慢のようです。
木樽で熟成が6ヶ月以上なら「Crianza」がうたえますが、+2ヶ月してることを、
どうしても言いたかったんでしょうね。なので、オチョ・メセス。

さて、Garnacha Tintoreraについて少し解説しておきます。
アリカント・アンリ・ブーシェ(Alicante Henri Bouschet)、もしくは、
Alicante Bouschetで知られる、1866年にPetit BouschetとGrenacheが交配された、
フランスが原産の品種ですが、ポルトガルのアレンテージョで多く栽培されてます。
今日のワインのようにスペインも多そうです。チリやカリフォルニアにもあります。
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前述のように、タンテュリエ(teinturier)の品種は果肉・果汁が色付きです。
スペイン語のティントレラ(tintorera=染物屋、クリーニング屋の意)は、
フランス語でタンテュリエ(teinturier)で、名前の由来がわかりますね。


さて、ワイナリー訪問。以前行ってますが…。
Luzon01
フミージャ(Jumilla)の市街のすぐ南、車で10分ほどです。

DO(Denominación de Origen)Jumillaをスペイン地図で位置確認。
Luzon02
隣のDO Yeclaと同じくムルシア州のDOですね。実際ワインも似ています。
モナストレル(Monastrell=ムールヴェードル、Mourvèdre)が主要品種でしたね。
近隣のDO Valencia、DO Almansa、DO Alicanteも同様です。

DO Jumillaについてちょっと疑問があります。
日本語の複数のサイトでは、モナストレル最低50%以上使用が必要となっています。
でも今日のワイン、モナストレルは一切入ってませんがDO Jumilla認証です。
DO Jumillaの公式サイトにもそんな決まりは書いていませんので謎ですね~。
モナストレルを表示するには85%以上使う必要があるというのは正しいようです。

多分、認定品種なら何をいくら使ってもいいんじゃないかと思います。
因みに以下が認定品種。 モナストレル(=Mourvèdre)、テンプラニージョ(=Cencibel)、
ガルナチャ・ティントレラ(=Alicante Henri Bouschet)、グルナッシュ(=Garnacha)、
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー、プチヴェルド。
とにかく、ガルナチャ・ティントレラは認定品種でOKということで。(笑)


ラベル平面化画像。
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スペイン語と英語で最小限の解説があります。

インポーターシールはごく小さいのが欄外に(笑)控えめに貼ってありました。
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これでいいんです。オリジナルを隠さないのはえらいです。


さあ、抜栓。
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キャップシールはラベルと同じ字体のロゴ。

コルク平面化。こっちは筆記体のロゴです。
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テクニカルコルク、DIAM3を採用です。

Alc.14.5%。(pH:3.54、Brix:7.6)
濃いガーネット。涙は輪郭が不明瞭ながら、さすがに色付きです。
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黒ベリー、ダークチェリー、スパイス。
自然な樽香が香ばしいです。8ヶ月の効果ですね。
生野菜っぽいのも出てきました。
辛口アタック。
タンニンの収斂性と共に厚みのある味が来ます。
しっかりした構造感がありますね。
余韻も渋みが絡んで長く楽しめる感じ。

これといった欠点はなく、
楽しめる赤のお手本に思えます。


*****


Bodegas Luzón
Colección Garnacha Tintorera
8 meses 2017
RRWポイント 92点


Mas des Combes Gaillac Rouge 2015

ちょっと前に南西地方の課題の一つ、フロントンをクリアしましたので、
今日はタルン川沿いにもう少し上流へ。AOCガイヤックの赤を試します。
土着品種のフェール・セルヴァドゥやデュラスがたっぷり入ってますよ。(笑)


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ドメーヌの起源は1540年に遡るといいます。現当主はレミ・ラロックさん。
1988年にドメーヌを引き継いだ時は18haだった畑を、34haまでにしています。
奥さんと子供2人による家族経営。ガイヤックの町の6km北側にあります。
やはり、AOCガイヤックの品種にこだわってやってるそうです。


公式ページはまあ普通。平均点ですが、あるだけ有難いです。

ワイン情報は2018年のものしかないですが、まあ大して変わりないでしょう。
・フェール・セルヴァドゥ 30%
・シラー 25%
・メルロー 25%
・デュラス 20%
熟成は樽はなし。ステンレスタンクで15~18ヶ月です。

フェール・セルヴァドゥ、デュラスというローカル品種合わせて50%ですね。
まず、これが規定通りなのか、AOC Gaillacの決まりを見てみましょう。
AOC Gaillacは赤・白・ロゼがあり、1938年最初にAOCになったのは白のみ。
遅れること32年、赤とロゼがAOCに認められたのは1970年になります。

赤・ロゼのAOC規定はこうです。
主要品種:Duras、Fer (Servadou)、シラー
補助品種:カベフラ、カベソー、ガメ、メルロー、Prunelard
(Prunelard - プリュヌラールはマルベックの父親にあたるローカル品種)
主要品種は合わせて60%以上でないといけません。今日のは75%でクリア。
主要品種の中で、DurasとFer Servadouは合計40%以上。単独10%以上。
この2品種は必須ということ。これもクリアしていますね。
あと、さっき出てきたPrunelardは10%を超えてはいけません。
なんだか、ややこしい決まりにしてるんですね。

さて、
これを見てもピンときませんが、一応これらローカル品種の写真を確認。(笑)
Fer_Servadou
フェール・セルヴァドゥ(Fer Servadou)はフェール(Fer)だけだったり、
Braucol(ブローコル)やMansois(マンソワ)というシノニムもあります。
「fer」はフランス語で「鉄」の意味です。果皮が厚くて堅いからだそうで。
この品種を使うAOCの代表はマルシヤック(Marcillac)らしいですが、
マルシヤックがAOCになったのは1990年なので、ガイヤックの方が先では?

デュラス(Duras)は逆に正真正銘ガイヤックが代表です。
ただ、さっきの規定ではデュラス100%ではAOC Gaillacになりません。
フェール・セルヴァドゥを少なくとも10%はブレンドしないといけません。


ドメーヌ訪問は、ガイヤックの市街から北へ車で15分ほどになります。
ガイヤックの町はタルン川が貫いています。一応スクショをば。
Gaillac
小さな町ですから、ずずっと行くと、すぐ一面ブドウ畑が広がります。

おおっ、ドメーヌの敷地に続く小道には入れず、入り口ショットです。
Bombes01
Google Mapに上がっていた写真を貼っておきます。素朴な石造りですね。
2015年には新しいセラーを建てられたそうですが、これは確認できず。


いつもの地図でガイヤック及び作り手の所在を確認しようと思いましたが、
如何せん、昔作ったので不正確でガイヤック以東のAOCもカバーできてません。
Fronton01
これ作り直すの面倒だな~とは思いますが、いずれはやらねばなりませぬ。(笑)

今日は折衷案でガイヤック周辺だけをズームして作ってみました。
Fer Servadouを使うAOC マルシヤック(Marcillac)も入っています。
Duras
例によって、南西地方も各AOCを効率よく理解するには「川」が鍵です。
ガロンヌ川、ロット川、そしてガイヤックのあるタルン川に注目しましょう。
黄色のAOCは白も認められたところです。あとはだいたい赤・ロゼのみです。
(Cahorsは赤のみ。MadiranやBergeracのPécharmantも赤のみですね。)


エチケット平面化画像。
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インポーターシールはバーコードを隠していましたので剥がしました。


さあ、抜栓。
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汎用の合成コルクです。これは仕方ないですね。

一応、平面化。
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「セラー元詰め」。いろんな表現があるもんですね。

Alc.12.5%。
クリアな透け感もあるガーネット。涙はくっきりしないけど細かいです。
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ブラックベリー、プルーン、白胡椒。
ぷっとブレタノマイセスが香った気も...。
辛口アタック。
不思議な風味の酸に包まれて味がやって来ます。
タンニンもしっかりあるんですが、いつもと雰囲気が違います。
味の深みがなく軽いのかと思うと、そうでもないです。
そこそこ味の立体感があって楽しめます。
酸とタンニンが余韻でも刺激的なんですが不思議に悪くない。

しかし、この明らかに「初めて味わう品種」って感じ、
試してみるもんですね。面白い。


*****


Mas des Combes
Gaillac Rouge 2015
RRWポイント 86点


Domaine Baud Génération 9 En Rougemont Côtes du Jura Poulsard 2018

そうだ、フランス・ジュラのワインを飲もう。ということでネットでお取り寄せ。
ジュラなら黄ワイン(Vin Jaune)や藁ワイン(Vin de Paille)やらも興味を引きますが、
ここは赤でしょうということで、ジュラの稀少品種プルサール100%を入手。
外出自粛が続く中「いろんなワインをお取り寄せでお家で飲もう」シリーズです。(笑)


IMG_0055
ジュラ広域のCôtes du Jura AOCですが、プルサール(Poulsard)のモノセパージュ。
トゥルソー(Trousseau)やピノ・ノワールとブレンドすることが多いそうですが、
お試しにはブレンドよりこんな単一品種の方が面白そうです。
しかし、ヴァン・ジョーヌを入れるクラヴラン(Clavelin、620ccの小ぶりの瓶)
ではないですが、肩の張った少し変わった形の瓶ですね。一応、750mlです。


作り手は、ジュラのワインの中心地であるアルボワ(Arbois)ではなく、
L'ÉtoileとChâteau-Chalonの間にあるDomaine Baud Génération 9というところ。
九代目ドメーヌ・ボーって意味ですが、1742年から数えて本当に9代目だそうで。
ジェネラシオン・ヌフって、三代目 J SOUL BROTHERSみたいですね。(笑)

公式ページは情報多く、なかなかちゃんとしてます。

ただ、今日のワインは、
・プルサール(Poulsard) 100%
で、伝統的な作り方くらいしかわかりません。
プルサールは果皮が薄く、アントシアニン(色素)も少なく、黒ブドウと言っても、
オレンジ色に輝くクリアな赤ワインになります。モノによってはほぼロゼだったり。

あまり違いは判りませんが、写真でジュラの黒品種を見ておきましょう。
Baud04
この作り手のfacebookで黒ブドウの写真を見つけ、プルサールかなと思いましたが、
このサンプル写真で見比べても判別付かず。(笑)


さて、Château-ChalonとL'Étoileの間にあるドメーヌ訪問してみましょう。
Baud01
こじんまりしてるようで、広い店舗や地下カーヴが備わってます。

所有畑は全部で22ha。AOCの内訳は以下の通り。
・AOC Côtes du Jura:15.5ha
・AOC Château-Chalon:3.5ha
・AOC L'Étoile:3ha
Château-Chalonはサヴァニャン100%のいわゆる黄ワイン(Vin Jaune)のみ、
L'Étoileも黄ワインと藁ワイン(Vin de Paille)と辛口白で、白ばっか。
ということで、黒品種はAOC Côtes du Jura(ジュラ全域)のどこかになります。

ただ、この作り手は白品種の方が圧倒的(76%)です。以下が作付け面積比。
・シャルドネ(=Melon d'Arbois)57%
・サヴァニャン(Savagnin)20%

・トゥルソー(Trousseau)10%
・プルサール(Poulsard)7%
・ピノ・ノワール(=Savagnin Noir)7%

(=)はジュラ地方でのシノニムです。
これらから、Vin Jaune、Vin de Pailleの他、泡のCrémant du Jura(白・ロゼ) 、
Macvin du Jura(VDL、Vin de Liqueur)という即ち酒精強化ワインも作っています。
クレマン・デュ・ジュラとマクヴァン・デュ・ジュラはAOCです。


さあ、恒例Google Map書き込みマップ。まずドメーヌを見つけてください。
Baud02
AOC ArboisやChâteau-Chalon、L'Étoileの範囲は真ん中の地図を参照。
アルボワ・ピュピラン(Arbois Pupillin)なんてAOCもありますね。
で、今回なんとブルゴーニュのコート・シャロネーズとマコネも入ってます。(笑)
ボーヌからアルボワまで車で1時間の距離でした。案外ジュラって近い?

やはり最後はフランス地図を眺めておきましょう。(笑)
Baud03
どうも地域ごとに区切って覚えると地域間の距離や位置関係が掴めません。
グラン・オーセロワがブルゴーニュなんだったら、ジュラの方が近い!(笑)
まあ、この地域分類は、品種や文化含めた歴史的なものなんでしょうけど。


エチケット平面化画像。
IMG_2586
裏ラベルに公式ページと同じ説明があります。プルサールの色を出すために、
しっかり毎日のルモンタージュ・ピジャージュが欠かせないようですね。
インポーターはヌーヴェル・セレクション。作り手紹介のページがあります。


さあ、抜栓。
IMG_0052
キャップシール、コルクは汎用品。ボトルにあった金メダル貼っておきます。

汎用品ですが一応コルク平面化。
IMG_0053

Alc.14%。
クリアに透き通ったルビー。オレンジ味ありますね。しかし、薄い。
IMG_0054

ブルーベリー、カシス、シナモン風味。
紅茶っぽい感じも?
辛口アタック。
シナモン風味は味でも感じられました。
香りと味が通じるパターンですね。
厚みはないですが、ペラペラではない程よい味わい。
酸味がかすかできれい、お陰で口当たりがいいです。
微妙にタンニンもあるのがわかります。
アントシアニンは少ないのにね。

ピノ・ノワール的ですが、しっかり赤ワインしてます。
ブラインドでロゼとは間違わないはず。(笑)
おもしろい。


*****


Domaine Baud Génération 9
En Rougemont
Côtes du Jura Poulsard 2018
RRWポイント 90点


Vinovalie Haut-Capitore Fronton 2016

南西地方のカオールやマディランなんかは比較的店頭なんかで見つかりますが、
トゥールーズに近いフロントンやガイヤックはなかなかお目にかかりません。
フロントンのネグレットやガイヤックのデュラスなんて知識の中にしかなく、
ふと試してみたくなりますが、今や便利な世の中、すぐお取り寄せできます。(笑)
折りしもの外出自粛、今日はフロントンAOCネグレット(Négrette)をお取り寄せ。


IMG_2566
フロントンは、トゥールーズから流れてくるガロンヌ川と、タルン川の間、
フロントンを含むオート・ガロンヌ県(Haute-Garonne)の9村(commune)と、
タルヌ・エ・ガロンヌ県(Tarn-et-Garonne)の11村の計20村が対象で、
1975年にCôtes du Frontonnaisの名前ですでにAOC認定されてましたが、
2005年にFronton AOCと名称変更になっています。
地元特産のネグレットを50%以上、70%以下の範囲の使用が規定されてます。
オラが村の自慢の品種なのに70%以上入れたらダメなんて変ですね。(笑)


作り手はVinovalieという協同組合の親玉みたいなところで、公式ページはこれ。

フロントン、ガイヤックに3つとカオールに1つの4つの協同組合の集合体らしいです。

どこが本拠地やねん!とあちこち回ったので、まとめておきます。
Fronton05
本部以外は元が醸造施設のようですが、本部の周りが畑だったりもします。

ちょっと脱線気味なので(笑)今日のワインを作ったCave de Frontonへ行きます。Fronton04
ここが周辺の畑含めフロントンAOCのワインを受け持ってるようですね。
Cave de Frontonは1946年設立で、やはりネグレットの赤とロゼが主力だそうです。
多種多様なワインをやってる中、公式ショップサイトにワイン情報がありました。

セパージュは、
・ネグレット
・カベフラ
とあるだけで比率は不明。熟成はオーク樽使用で12ヶ月。
しかし、フロントンAOCの規定では、ネグレットの使用は70%までですし、
カベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニヨンは合計で25%以上使ってはいけません。
あれ?計算が合いませんよね。あと最低5%何かを混ぜないと足りません。

なので、インポーターサイトのセパージュ情報に頼ります。
・ネグレット 50%
・カベルネ・フラン 20%
・カベルネ・ソーヴィニョン  20%
・シラー 10%
あれ?カベフラとカベソー合わせて25%を超えてますね。
2005年のFronton AOC制定から更新があったかもしれないので、INAOのサイトを確認。
ネグレット70%以下の条件はなくなっており、ネグレット100%もOKになったようです。
ただ、カベフラとカベソーを合わせて25%の条件はまだあるようです。
Frontonの公式ページというのも見てみますが、そこらへんがはっきり書いてません。
探し方が悪いのかもですが、謎ですね~。ま、気にしない。(笑)

Negrette
ネグレットです…。


はい、いつもの地図で南西地方におけるフロントンの位置関係を確認。
Fronton01
ガロンヌ川とタルン川をまず押さえましょう。タルン川上流がガイヤックですね。
フロントンはトゥールーズに近いのでトゥールーズのワイン(Vin des Toulousains)
の別名があります。

ネットの拾い物地図ですが、Fronton AOCができる前(2005年以前)らしく、
Fronton02
FrontonがCôtes du Frontonnaisになってますね。

これはちゃんとフロントンAOCになったやつです。
Fronton03
しかし、南西地方もいろいろ謎が多いですね。ちょっとづつクリアしましょう。


エチケット平面化画像。
IMG_2560
裏ラベルでは「オーク樽熟成」を強調。これがトップ・キュヴェらしいです。


さあ、抜栓。
IMG_2563
ネックにVinovalie名入りですが、コルクは汎用品ですね。

コルク平面化。
IMG_2564
汎用品を平面化するのもどうかと思いましたが。(笑)

Alc.13%。
ガーネット。
IMG_2565

カシス、ダークチェリー、スモモ。
若干赤ベリー寄りの香りです。
オーク樽12ヶ月の効果か樹皮の香りを感じます。
酸味乗った風味の辛口アタック。
味のストラクチャーはしっかりしていて、
最初の酸もいい具合にハーモニーしています。
軽い印象を与えるフルーティさも感じられます。
タンニンはごく弱いんですが余韻でいい感じに効いてます。
嫌味・雑味もなく好印象ですね。

個性はあるんですが、楽しく飲めるいいワインでした。


*****


Vinovalie Cave de Fronton
Haut-Capitore Fronton 2016
RRWポイント 92点


Clos Culombu Rouge 2018 Corse Calvi AOC

コルシカ島のローカル品種シャカレッロ主体のワインをいただきます。
作り手はクロ・クロンビュ。コルシカ島の北西、カルヴィの町の近く、
その名もAOCコルス・カルヴィの中心地にあります。
Clos Culombuは1973年設立で、アメリカ大陸を発見したコロンブスが、
そのカルヴィ生まれという説にちなみ名付けられたんだとか。


IMG_2165
Etienne Suzzoniとあるのは現当主のエチェンヌ・スッツォーニさんのお名前。
プロヴァンスとコルスは一括りにされますが、コルシカ島は過去イタリア領
(正確にはジェノバ王国)だったので、お名前といい、ボトルデザインといい、
なんとなくイタリア~な雰囲気が漂ってる気がします。(笑)


公式ページは意外にモダンな感じ。ただ英語表示ではうまくワイン紹介が表示されず。

一応、ミレジム毎のデータシート(JPEGですが。笑)あり。
セパージュは、
・シャカレッロ 60%
・ニエルーチョ 20%
・シラー 10%
・ミヌステッロ 10%
とあります。
シャカレッロ(Sciaccarello)はコルシカ島固有の品種かつ代表品種です。
ニエルーチョ(Nielluccio)もAOCコルスの主要品種ですがサンジョヴェーゼのこと。
この2つとグルナッシュがAOC Corse(もしくはCorse Calviとか地名付きAOC)
の主要品種と定められていて、50%以上ないといけません。
さらに、シャカレッロとニエルーチョはいずれかが1/3以上入ってないといけません。
ミヌステッロ(Minustello)はMorrastelとも呼ばれ、コルスの他ラングドックにもあり、
スペイン(リオハ)のGracianoと同じものです。
シラーとこのミヌステッロが10%づつ入っており、これらは補助品種と認められてますが、
10%を超えてはいけません。
とにかく、AOC Corse(Calvi)の規定はクリアしていますね。
収穫は手摘み・機械併用。熟成はコンクリートタンクで5ヶ月です。

シラー以外の変な名前の3品種の外観を見ておきます。
Sciaccarello
ふむふむ。


さあ、カルヴィの町の近く、Lumioというところにあるドメーヌ訪問。
CorseB
ストビューでは近づけませんが、建物は最近建てたようですね。
周囲が畑で、周りの景色も素晴らしい。

コルシカ島ではこの辺りです。結構海にも近いです。
CorseA
コルシカ島、どう見てもフランスよりイタリアに近いです。

コルシカ島のAOC地図上に所在を示しました。まさにAOC Corse Calvi。
CorseK
以前試したコルスのワインはAOCアジャクシオ(Ajaccio)でした。


エチケット平面化画像。
IMG_2106
シンプルで、シルバーでカッコいいデザインだと思います。
ユーロリーフのビオワインです。ABもECOCERTも取得してるそうです。


さあ、抜栓。
IMG_2163
キャップシールもシルバー。

コルク平面化。
IMG_2161
向き違いで2回お名前繰り返し。

Alc.14%。
しっかりルビー。涙は形がない感じ。
IMG_2164

カシス、ブラックベリー、リコリス、フレッシュミント。
いい香りです。
甘みをかすかに感じますが、辛口アタック。
ベリーの果実感ありありの味わいです。
軽すぎず厚みもそこそこあります。
喉越しで苦味っぽいのがあるのに気づきました。
後味は凡庸ながら、結論、悪くないだろう。(ぺこぱ風に。笑)


*****


Etienne Suzzoni
Clos Culombu 2018
Corse Calvi AOC
RRWポイント 90点


The Scholium Project 1MN Bechtold Ranch 2016

リカマンの店頭で変なワインを見つけました。
作り手はスコリウム・プロジェクト。プ、プロジェクト!?
ラベルにもカリフォルニア赤ワインとしか書いていません。
怪しい。怪しすぎる。こういうワインは調べて試してみなきゃです。(笑)


IMG_1175
味もそっけもない幾何学模様のラベル。ワインとして楽しまれるのを拒否するかのようです。


公式ページはお世辞にもよく出来た作りではありません。

コンタクトページで所在を調べようとしたら、メールフォームのみ。
「私達は小さなチームなので全員忙しい。電話もらっても誰も出られません。
メールには頑張って答えます。」とのメッセージ。
ネットで調べると、オーナーのAbe Schoener(エイブ・ショーナー)さんが、
何だかんだあって(笑)2006年に独立して作ったワイナリーらしいです。
旧来のカリフォルニアワインではなく、自分が美味しいと思うワインを実験的に追求し、
それを一般的にリリースしてしまう驚きのワインメーカーなんだそうで。(笑)

ショップサイトへ行くと今日のワイン情報がありました。

ローダイ(Lodi)にある樹齢140年の自根のサンソー(Cinsault)100%だそうです。
除梗を一切しない全房発酵。オーク樽で12ヶ月の熟成。
「ローダイのワインと思うな。ヴォルネイだと思え。」なんて書いてます。
ブルゴーニュのピノみたいな味になってるんでしょうかね。(笑)

この畑を受け継いだ時「Malvasia Nera」が植えられていると説明を受けたそうですが、
ローダイ周辺に入植したドイツ系移民がMalvasia Neraと呼んでいた品種が、実は、
サンソーであると2年後にわかったそうです。
それに因んでワイン名を「最初のマルヴァジーア・ネラ」と言う意味で、

First Malvasia Nera = 1MN

と名付けたらしいっす。ギャフン!わかんね~って!(笑)
ネットには、この作り手の詳しい解説もありましたのでリンクしておきます。

INFO 情報 情報


さて、ワイナリー訪問を試みます。
ナパ近くのソラノ郡、Suisun Valleyにあるとの情報からここがヒット。
Scholium01
Google Map上は「閉鎖」となっているのが気になりますが…。

Suisun Valleyは1982年にAVA(American Viticultural Area)に認定されてます。
The Scholium Projectの場所と一緒に位置関係を見ておきましょう。
Scholium02
しかし、カリフォルニアはいろんな産地がありますね。課題多し。


ラベル平面化画像。
IMG_0935
このデザイン、情報で、初見で買おうと思う人少ないと思います。

その上、これです。キャップシールなしでコルクむき出し。
IMG_1172
で、また変な模様が。ここにはミレジムを打ってくださいね。(笑)

コルクも平面化しました。
IMG_1173
で、また、意味不明の図形。数学の問題を思いだします。

さあ、お味はいかに? ヴォルネイのピノのようでしょうか?(笑)
Alc.12.81%。(細かっ。)クリア感あるガーネット。
IMG_1174

香り立つチェリー、プラム、カシス。
フレッシュ&ふくよかな黒ベリーって感じ。
不思議な酸と甘みをかすかに感じましたが、辛口アタック。
奥に苦味もあり、ハーブ感も絡んだ複雑な味ですね。
余韻も不思議な爽やかさで続きます。
酸多めだからかと思いますが。
程よくLingeringな余韻。
苦味の後味が残りますが、でも嫌じゃない。

面白いな~。ワインの可能性を感じます。
スコリウム・プロジェクト、覚えておきましょう。


*****


The Scholium Project
1MN Bechtold Ranch 2016
RRWポイント 88点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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