Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

アリアニコ

Nosia Eremo delle Fate Aglianico 2018 Beneventano DOC

カルディの偵察中に目に留まったワインです。「アリアニコか~、どこ産かな~?」と裏ラベルを見ると「Beneventano Denominazione di Origine Controllata」とあります。ええっ!? ベネヴェンターノDOC!? ベネヴェンターノって確か IGT(Indicazione Geografica Tipica)だったはず。いつから DOC に昇格したんでしょう? IGTの間違いだとは思いましたが、こんな間違いする~? 意図的に DOC と書いているのだとしたらタチが悪いなと思いつつスルーしていたんですが、このネタ、記事に書きたくってお買い求めしてしまいました。(笑)

IMG_4727
こんな間違いを意図してやってるとしたら相当ワルの確信犯です。そんな不届き者はと裏ラベルを見ると作り手は「Nosia」とあります。インポーターのオーバーシーズのサイトで調べると、「ノジア(旧ヴィノジア)」と書いてあり、なんと昔タウラージを試したことのある Vinosia のことでした。2004年設立の新しい作り手です。

これが問題部分の拡大写真。堂々と Beneventano D.O.C. と書いてます!
Eremo01
念のため、よ~くよ~く調べましたが、 IGT Beneventano が DOC に昇格した形跡はまったくありません。

IGT(Indicazione Geografica Tipica)は、EUワイン法による IGP(Indicazione Geografica Protetta)のことで、いわゆる「保護地理表示ワイン」。2009年のEUワイン法改正以降イタリアでもEU方式を採用していますが、旧呼称の使用も認められています。でないと、DOC も DOCG も DOP になっちゃいますからね。


ノジア(旧ヴィノジア)の公式ページは工事中でした。Coming Soon ですって。
Eremo07
だいたいURLが「https://www.vinosia.com/」のままです。いずれ変えるんでしょうね。
今日のワインは、ネット情報により、
・アリアニコ 100%
樽はなしって感じのようです。

さあ、恒例なので作り手訪問です。
場所はわかるんですが、ストビューがないので外観が拝めません。上空写真を貼っておきます。
Eremo03
場所はパテルノポリというタウラージのすぐ近く。ベネヴェントやアヴェリーノの町からでも車で1時間くらいの距離です。

前にヴィノジアのタウラージを試した時に、ワイナリーの外観写真を発見してました。
Eremo06
上の上空写真、ここで間違いなさそうですね。


さて、今日はついでにカンパーニア州のおさらいをしておきます。
Eremo05
イタリアをブーツに例えると、「むこうずね」の部分ですね。このパターンでいくと、かかとがプーリア州、土踏まずがバジリカータ州、つま先がカラブリア州となります。(笑)
この地図、英語表記になってるので注意してください。Piedmont とか、Tuscany とか。

カンパニア州の公式サイトからDOC/DOCGの地図をいただきました。
Eremo04
しかし今日の課題は、IGT / IGP です。そこまでカバーしてる地図ってないんですよね。

こうなったら自分で描くしかないです。例によってGoogle Map上に描いてみました。
Eremo02
わかる範囲ですべての IGP を記入していますが、抜けはあるかもしれません。また大抵は IGP Benevento / Beneventano のようにベネヴェント県全域といった広域が対象ですが、IGP Dugenta のようにコミューンで限定される IGP もあります。
また IGP は、赤・白・ロゼ、品種もほぼ何でもOKみたいなパターンが多いです。カンパーニア州ではDOCも赤・白OKがほとんどですね。赤はアリアニコ、白はファランギーナやフィアノが多いですかね。タウラージDOCGはアリアニコの赤のみですぞ。


ラベル平面化画像。
IMG_4539
「Eremo delle Fate」というのは「妖精の庵」という意味のようです。


さあ、抜栓。
IMG_4724

コルク平面化。
IMG_4725
至って普通の汎用品でした。

Alc.12.5%。(pH:4.35、Brix:7.9)
ガーネット。
IMG_4726

カシス、チェリー…酸の香りがします。
ゼラニウムのにおい。これは嫌な予感。
やはり特徴的な酸味ある辛口アタック。
味の厚みはあって、いい感じなんですが。
後味までこの酸は暗躍しますね。
そのうち、またゼラニウム臭が気になってきます。

カルディのお安いレンジなのはわかりますが、
おいしいタウラージを造るヴィノジアなら、
もう少し頑張ってほしいところです。


*****


Nosia
Eremo delle Fate Aglianico 2018
Beneventano DOC
RRWポイント 82点


Donato D’Angelo Calice Aglianico del Vulture 2012

バジリカータ州のアリアニコのDOC、Aglianico del Vulture をいただきます。
百貨店のワインの特設コーナーで面白そうなのを選んだうちの1本です。
カンパーニア州のタウラージだと経験上ハズレは少なく確実な気はしますが、
タウラージはなかったので(笑)、おいしいアリアニコ探しということで…。


IMG_3430
作り手のドナート・ダンジェロは2001年創業と比較的新しいところですね。
バジリカータ州の Aglianico del Vulture DOC のエリアに20haの畑を所有。

アリアニコ100%を2種(Aglianico del Vulture DOC)、フィアノ(Fiano)の白、
カベソーとアリアニコのブレンド(50%/50%)、計4種類のみをラインアップ。
白とブレンドは Basilicata IGT(Indicazione Geografica Tipica)になり、
いずれにしてもバジリカータ州の地場の作り手って感じですね。


公式ページは情報もしっかりしていて、なかなかよくできています。

・アリアニコ 100%
は、この「Calice」と「Donato D’Angelo」の2種ありますが、作り方は同じで、
どちらも木樽で18ヶ月熟成。違いはアリアニコの樹齢で、それぞれ10年と20年です。


リオネーロ・イン・ヴルトゥレ(Rionero In Vulture)の町にある作り手訪問。
Donato_d’Angelo01
隣の8番地に Casa Vinicola D'Angelo という別のワイナリーがあるんですが、
名前からして親戚のようですが、どちらの公式サイトにもその説明がありません。
隣は1920年創業で4代目らしいですから、そっちが本家なのかもしれません。


バジリカータ州は「土踏まず」。バジリカータ州での作り手の位置関係を確認。
Donato_d’Angelo03
左下に貼った地図は公式ページから。所有畑のある3つのコムーネがわかります。
バリーレ(Barile)、リパカンディダ(Ripacandida)、マスキート(Maschito)で、
今日のワインは、リパカンディダとマスキートにある畑からだそうです。


アリアニコはギリシャ原産と言われてますが、古代ローマ時代から栽培され、
カンパーニア州やバジリカータ州などイタリア南部に広まりました。
Donato_d’Angelo04
バジリカータ州のDOC、 Aglianico del Vultureアリアニコ100%が規定です。
北のバローロにも比するというカンパーニア州の Taurasi DOCG が有名ですが、
こちらはアリアニコ85%以上という規定です。あれれ、ですよね。
Taurasi は1970年DOCになっていますが、Aglianico del Vulture は1971年で、
ほぼ同時期にDOCになってる割には、規定に微妙な違いがあるんですね。
(Taurasi は、その後1993年にDOCGに昇格しています。)

また、Aglianico del Vulture DOC は、Aglianico del Vulture Superiore のみが、
2010年にDOCGに昇格しています。
Aglianico del Vulture Superiore DOCG はアリアニコ100%なのは変わりません。
これら3つの差は熟成の規定の差が大きいです。以下にまとめておきます。

・Aglianico del Vulture DOC:9~10ヶ月以上
・Aglianico del Vulture Superiore DOCG:3年以上(内、木樽12ヶ月、ボトル12ヶ月)
・Taurasi DOCG:3年以上(内、木樽12ヶ月)

Aglianico del Vulture (Superiore) の方が Taurasi より若干厳しいのが面白いですね。
Aglianico del Vulture Superiore DOCG については、さらに上級の Riserva があります。

・Aglianico del Vulture Superiore Riserva DOCG:
 5年以上(内、木樽24ヶ月、ボトル12ヶ月)

という風に見ていくと、バジリカータ州の Aglianico del Vulture の方が、
Taurasi より、アリアニコにリスペクトがあるような気がしてきます。(笑)


こちらはネットで拾った(若干修正)アリアニコ括りのDOC/DOCG地図になります。
Donato_d’Angelo02
カンパーニア州中心部と、それに隣接するカンパーニア州の北部が中心ですね。
プーリア州にもアリアニコをガッツリ使うDOCはありますが、必須の品種ではありません。


ラベル平面化画像。
IMG_3183
インポーターシール、重ねてますが裏ラベルの情報は隠してないのでセーフ。(笑)
アリアニコ100%、火山性土壌、15~20ヶ月の熟成といった情報が書かれてます。


さて、抜栓。
IMG_3426
キャップは無印ですが、コルクにはワイナリー名入り。

コルク平面化。エチケットと同じイラストですね。
IMG_3427
DIAM3採用。8年寝かせてますからね。コルク裏には酒石がありました。

Alc.13.5%。(pH:3.99、Brix:7.3)
クリア感あるガーネット。エッジはさすがに褐変。
IMG_3428

黒ベリー、ダークチェリー。青野菜っぽさも。
芳ばしい熟成香。いい樽香、うっとりします。
若干酸味を帯びた辛口アタック。
アリアニコらしい、ドライながら厚み・深みある味です。
タンニンがシルキーで、かすかな収斂性も心地いいです。
余韻で酸味が目立つんですが、後味はじんわり楽しめますね。

おお、やっぱり、
Aglianico del Vulture DOC にはおいしいのありました。
これは上等タウラージ に迫るでは?


*****


Donato D’Angelo
Calice Aglianico del Vulture 2012
RRWポイント 93点


Vesevo Taurasi DOCG 2012

南イタリアのバローロとも言われるタウラージDOCGです。
以前、Beneventano IGTのアリアニコをいただいたVesevoのタウラージ。
レベルの高い作り手と思います。タウラージも過去飲んだのはどれもおいしく、
Vesevo+タウラージという組み合わせは最強じゃないかと期待が高まります。


IMG_1853
タウラージDOCGは、1970年DOCとして制定、1993年にDOCGに昇格。
アリアニコを85%以上使うのが規定。15%は何を混ぜてもいいのが?ですが。(笑)
熟成は3年。内1年は木樽を使用します。上級のリゼルバも設定されていて、
こちらは4年、内木樽で1.5年と、気の遠くなるような熟成期間です。(笑)


Vesevoはイタリアのワイナリー大手ファルネーゼ傘下でしたね。
ファルネーゼとカンパーニア州の生産者が2000年に共同経営で設立しました。
近くのヴェスヴィオ火山(Vesuvio)のラテン語名を名前にしています。
よって、ワイナリー&ワイン情報はファルネーゼ公式ページ内にあります。

木樽での熟成を規定より長い16ヶ月やってるそうです。
インポーター(稲葉)のサイトにもこの作り手の情報はあります。


恒例の訪問ですが、前回ワイナリー訪問しようとしたときも発見できませんでした。
公式サイトに住所も地図も載ってるんですが、どうも不正確な情報のようです。
仕方がないので、タウラージDOCGと共に凡その位置を示すのみにしておきます。
Vesevo01
カンパーニア州都ナポリの東、アヴェリーノ地方。標高は400mから500mと高め。
ヴェスヴィオ火山が近くにありますね。

これはネットで拾ったアリアニコ品種のDOC/DOCG地図なんですが、
なんとななくタウラージの位置がおかしいです。少し南にずれてるような。
よく見ると拡大地図は斜めに切り取ってありますね。気をつけないと。
Vesevo02
FianoGrecoなど白のDOCGも書いてあるのは位置関係がわかり助かりますが。
また、アリアニコ・デル・ヴルトゥーレ(Aglianico del Vulture)はDOCGではありません。
2010年にDOCGに昇格したのは「Aglianico del Vulture Superiore」です。
共にカンパーニア州ではなくバジリカータ州(土踏まずの部分)になります。


ラベル平面化画像。
IMG_1813
裏ラベルには、伊・英語両方で、VesevoがVesuvio火山の古い名前だとか、
火山の噴火によってミネラル豊富な土壌の恩恵があるとか書かれています。


さあ、抜栓です。
IMG_1849
シンプルに「TAURASI」とだけ書かれています。

コルクを平面化しても「TAURASI」だけでした。
IMG_1851
5年耐用のDIAM5を採用。長熟タイプですからね。

Alc.14%。
濃い濃いガーネット。粘性の涙がはっきりしてます。
IMG_1852

黒ベリー、カシス、ブラックチェリー、リコリス。
ヌルッと樽香もきます。
辛口アタック。
深み・厚み・構造感…。
タウラージ の深淵に入ったような満足感がある味です。
乾いたような味わいはアリアニコの個性ですね。
過去に飲んだアリアニコとも共通の特徴です。
この感じ、嫌いじゃないです。
喉越しで霞のような酸を感じますが、
これはこれで重々しくさせなくていいです。
余韻からフィニッシュでタンニンの収斂性も楽しめます。

やはりタウラージにハズレなしって気がします。
バローロとは別モノですが、バローロより好きかも。


*****


Vesevo
Taurasi DOCG 2012
RRWポイント 94点


Filadoro Taurasi DOCG 2010

タウラージを抜栓しようと思います。
バローロとも並び称される、南イタリアのパワフル長熟ワインです。
グランマルシェ閉店セールの戦利品のひとつですが、その中では、
「こりゃいいものをゲットした」と大事にストックしてあったものです。


IMG_9461
なかなかお洒落なラベル。イタリア人のセンスの良さを感じさせます。
タウラージはアリアニコ85%以上を使い、3年の熟成が規定です。
(内、1年は木樽にて熟成。)


公式ページはひと昔前のクオリティ。イタリア語オンリーだし。(笑)
それでもデータは完備してあるので、とりあえずOKです。
フィラドーロは三世代に渡りブドウ栽培を専業とする小さな農家でした。
大手のFeudi di San Gregorioに高品質なブドウを売っていたそうですが、
2008年より元詰めをスタート、ワイン生産者として再スタートしたそうです。
醗酵は自然酵母を使用。
・アリアニコ 100%
熟成は、フレンチオークのバリックで12ヶ月。
瓶詰め後、さらに24ヶ月かけます。規定通りの丸3年ですね。


ワイナリー訪問。
FILARADORO01
ラピオ村とタウラージ村を結ぶ道のちょうど中間あたりにあります。

タウラージDOCGと合わせて、位置確認をします。
Campania
カンパーニア州、アヴェッリーノ県の東側、イルピニア地方になります。
この辺りには、地元のグレコやフィアノ種を使った白のDOCGもあります。


ラベル平面化画像。たてながっ!
IMG_9355
ミレジム表示が刻印しかなく、消えかけています。
こんな時はインポーターシールがあって良かったって感じです。


さあ、抜栓です。
IMG_9462
このデザイン、一応ワイナリーのシンボルマークなんだ…。

コルクも平面化撮影しておきます。
IMG_9459
10年耐用のDIAM10。10は他ではバローロでしか見たことがありません。
20~30年はもつという長熟ワインですからね~。

Alc.13.5%。
濃いインキーなガーネット。
IMG_9460

黒ベリー、青野菜、アリアニコらしいドライな香りです。
重さを感じさせる辛口アタック。
味の厚み、構造感ありあり。
これは圧倒的です。
バローロに比するとはよく言ったもんです。
喉越しも味わいの厚みがすごい。
余韻もドラマチック。

こういうワインに出会えるととっても満足。


*****


Filadoro Taurasi DOCG 2010
RRWポイント 94点


Vesevo Beneventano IGT Aglianico 2015

久しぶりに、お手頃なアリアニコを選んでみました。
「Beneventano IGT」はあとで調べるとして、
アリアニコって書いてますからアリアニコ主体でしょう。(笑)
イタリアの「IGT」は、ワイン造りの自由度が高いという意味で、
必ずしもDOCより質が劣るというものでないですからね。


IMG_8353
アリアニコはギリシャから古代ローマ時代にもたらされた品種。
かつてのラテン語名の「vitis hellenica(ヴィティス・エレニカ)」は、
「ギリシャのブドウ」の意味で、アリアニコの語源となったと言います。
現代ではカンパーニア州、バジリカータ州でよく栽培されてます。


「Vesevo」という作り手、イタリアのワイナリー大手ファルネーゼと、
カンパーニアの生産者が、2000年に共同経営で設立したんだそう。
近くのヴェスヴィオ火山(Vesuvio)のラテン語名を名前にしています。
よって、ワイナリー&ワイン情報はファルネーゼ公式ページ内にありました。
インポーター(稲葉)のサイトにも情報はあります。
セパージュは、アリアニコ100%のようです。
樽熟は新樽率30%のフレンチオークで8ヶ月です。
ここは上級ワインとしてタウラージも作ってるようですね。

さて、ファルネーゼですが、イタリア各地に12ものワイナリーを展開。
本拠地はアブルッツォ州の「FANTINI」のようです。
過去にここのCasale Vecchioをいただいています。
また、プーリア州のLuccarelliというのもファルネーゼグループでした。
そして、バジリカータ州のアリアニコ、Vigneti del Vultureをいただきましたが、
ここもファルネーゼということが判明。
けっこう過去からファルネーゼのお世話になってます。
詳しくはこちらのページで傘下のワイナリーが確認できます。


ワイナリー訪問しようとするも、住所の先にはそれらしいのが発見できず。
しかたがないので、「Beneventano IGT」だけでも見ておきましょう。
Campania01
地域的にはカンパーニア州のベネヴェント県全域です。
アリアニコを75%以上使えば名乗れるようです。
(白ならファランギーナ種を同じく75%以上使用。)


ラベル平面化画像。
IMG_8002
ヴェスヴィオ火山のラテン語名を名前にしていることが書かれてます。


さて、抜栓です。
IMG_8391
お手頃ワインですから、あっさり汎用品なのは仕方ないですね。

コルク平面化撮影。
IMG_8350
テクニカルコルクのDIAM2です。2年耐用ですから早飲み仕様ですね。
しかし、2015年ですから2年は優に経っています。(笑)

Alc.13%。
濃いガーネット、クリア感少ないです。
IMG_8352

黒ベリー、カシスリキュール、セロリっぽい…。
ドライな辛口アタック。
味の厚みはまあまあです。
甘みや果実味の対極にあるようなクールな味が、
アリアニコの身上だと思っていましたが、
今回もそんな感じです。

あっさりしたタンニンからの、
これまたドライな余韻も悪くないですね。
うん、やっぱりまたタウラージ飲もう。


*****


Vesevo
Beneventano IGT
Aglianico 2015
RRWポイント 90点


Tormaresca(Antinori) Bocca di Lupo 2012

プーリア州からのアリアニコです。
で、ここにもいたアンティノリ所有のワイナリーです。
知らずに飲んで、ブログ書くにあたってわかりました。


IMG_6092
一見してアンティノリを示すものはありません。

アンティノリの公式ページから拝借、イタリア進出地図です。
Puglia05
トスカーナ、ピエモンテだけじゃなくプーリアにもありましたか。
1998年かららしいので、さほど古いところではなさそうです。


トルマレスカの公式ページは、ハイセンスな凝った作りです。
今日の「ボッカ・ディ・ルポ」というのは、
トルマレスカが持つ2つのワイナリーのうちのひとつであり、
「Tenuta Bocca di Lupo」という名前の独立したワイナリーです。
サイトも単独でかなりの情報量になっていて、見ごたえありです。

きれいなワイナリー。美しい写真に見とれますね。
Puglia02


もう一つのワイナリーはアドリア海沿岸にあり、
「マッセリア・マイメ(Masseria Maime)」という名前。
こちらも興味深いのですが、本日のワインからは脱線なので、
またの機会に。(こちらのを飲む機会があればですが…)


で、このワインは、DOCカステル・デル・モンテ(Castel del Monte)です。
このDOCを調べると、カステル・デル・モンテという世界遺産の古城があり、
その周辺を産地とするDOCです。
Puglia01
これがそのお城。小高い丘の上にあり、周りは一面畑です。
このDOCのワイン、使用できるブドウが多種多様なものが許されており、
品種を名前のあとにつけて表示する慣例があるようです。
今日のアリアニコも「DOC Castel del Monte Aglianico rosso」となるようです。

このお城から、ボッカ・ディ・ルポのワイナリーまでは45分くらいです。
Puglia03

プーリア州含めた位置関係はこんな感じ。
Puglia04


このワインについて公式ページを見ますが、2014年しか載ってません。
IMG_6093
アリアニコ100%はわかります。
樽は裏ラベルによると仏樽で15ヶ月であろうと思われます。


さて、いただきます。
Alc.15%。
濃い目ですが透けるルビーです。
黒ベリー、ドライフルーツ。
辛口アタック。
アルコール感がすぐに喉に感じます。
微々たる甘みと、喉に収斂性を少し感じます。
全体バランスはGOOD。
香り以外アリアニコ感がないのが不思議な感じですが、
おかげで飲みやすいです。


*****


Tormaresca(Antinori)
Bocca di Lupo 2012
DOC Castel del Monte Aglianico
RRWポイント 91点


Vinosia Santandrea Taurasi DOCG 2013

アリアニコをいくつか試し、そのクセもわかってきましたが、
やはり真打ちのタウラージをいただかなくてはなりません。
2003年設立のヴィノジアが造るモダンなタウラージを試します。


IMG_5816
エチケットもちょっとおしゃれです。

「南のバローロ」とも呼ばれる長熟で力強いタウラージ(Taurasi DOCG)。
85%以上のアリアニコ使用が定義されていますが、
今日のこのワイン同様、アリアニコ100%というのが多いようです。

ヴィノジア(Vinosia)というワイナリーは、
カンパニア州アヴェリーノ県にある比較的新しいところですが、
古参のタウラージ生産者と肩を並べる高評価なのだそうです。
公式ページはしっかり出来ていて情報も豊富ですが、ちょっと文字が多い。(笑)


で、住所を頼りにGoogle Map訪問してみると、
それらしき建物が見つかりません。
Vinosia01
一応、真ん中の建物らしいんですがショボすぎますね。

仕方がないので公式ページにあった写真を拝借します。
Vinosia03
町中じゃなくて、畑の真ん中にあるようですね。

もう少し遠巻きの写真もありました。
Vinosia04
雰囲気はいいですね。タウラージ~って感じで。(笑)

だいたいの位置も確認しましょう。
Vinosia02
ナポリから車で1時間半って感じです。

裏ラベルにも同じ住所が書いてますので間違いはないんですがね。
IMG_5726


木樽で1年以上、計3年の熟成がタウラージDOCGには規定されますが、
今日のはフレンチオークのバリックで14か月の熟成だそうで、
一応クリアしてると同時に、バリックというのがモダンな感じです。

さて、抜栓。
Alc.14%。(タウラージは最低12%以上規定)
濃いガーネット。
黒ベリー、プラム、
かすかな青野菜からの樽香ですね。
辛口アタックのあと、程よい酸味が来ます。
パレットに広がるタンニンは穏やかな収斂性です。
構造感ある味わいですね。
以前飲んだアリアニコで知った独特の風味は感じますが、
嫌味じゃない感じに収まってるのが上手というか、有難いです。
後味の最後まで酸とタンニンは続きますが、
いいまとまりがあって楽しめます。
やはりタウラージはうまかった。


*****


Vinosia Santandrea Taurasi DOCG 2013
RRWポイント 92点


Di Majo Norante CONTADO Aglianico del Molise DOC 2013

アリアニコを知りたくてバジリカータ州のをいただき、
(DOC Aglianico del Vulture)釈然としない結果でした。
今度はモリーゼ州の(DOC Aglianico del Molise)をいただきます。


IMG_5523


本命とも言える、カンパニア州のタウラージにまだ手を出さず、
外堀から埋めていきます。(そんな必要ないんですが。)

しかしながら、「ディ・マーヨ・ノランテ」というこの作り手、
モリーゼでは最も有名で評価も高いそうです。
モリーゼといえばモンテプルチアーノですが、
モリーゼのトップ生産者の醸すアリアニコ、これはいけそうです。


Google Mapのストビューでワイナリー訪問してみます。
DMN01
周りはブドウ畑で雰囲気はいいですが、社屋は正直ショボい感じ。

場所はここ。モリーゼ州でもかなり海岸側です。
DMN02
おまけに、ほぼプーリア州との州境。


公式ページのワイン説明は若干物足りない感じ。
「DOC Aglianico del Molise」の規定はアリアニコ85%以上ですが、
今日のはアリアニコ100%のようです。

樽熟は、スキンコンタクトしつつのMLFを1ヶ月とありますが、
中小サイズの樽・ステンレスタンクを使う比率の明記なしで、
「Riserva」と言いながら熟成期間が不明。
「ボトルで6ヶ月寝かします」と、こんなところは書いてあるし。


ラベルデザインはカッコいいです。
IMG_5493



さあ、抜栓。
Alc.14%。
濃い赤紫、褐変気味です。
涙は太く粘性ありあり。
黒ベリーにチェリーかあんずジャム。
前に飲んだバジリカータのアリアニコと共通の独特な香り。
香草かスパイスも感じますね。
酸味が先のアタックです。
果実味はあっていいですね。
タンニンは柔らかく、いいバランスですが、
その後、独特の風味のある余韻となります。

前のよりはおいしいのがわかりましたが、
アリアニコはアリアニコというのもわかりました。
共通点が特徴として認識できたわけです。
う~ん。あまり好みの品種じゃないかも。

タウラージ も同じかな?
結局、
上等なタウラージを試すという課題が残ったような気がします。(笑)


*****


Di Majo Norante
CONTADO Aglianico del Molise DOC 2013
RRWポイント 87点


Vigneti del Vulture PIPOLI Aglianico del Vulture DOC 2015

ちょっとづつ難解なイタリアワインを紐解いています。
そう言えば、アリアニコって飲んだことなかったなと、
店頭で値段を見ながら適当にこれをチョイス。


IMG_5416


アリアニコといえば、カンパニア州のタウラージが有名ですが、
(DOCG Taurasi)バローロと並び称されるだけあって、
なかなかいいお値段のものが多いですね。
お隣のバジリカータ州、アリアニコ・デル・ヴルトゥーレなら、
(DOC Aglianico del Vulture)お手頃なのがありました。(笑)

イタリアを長靴に例えると、
カンパニア州は「すね」、いわゆる弁慶の泣き所で、
バジリカータ州は「土踏まず」のあたりですね。


このワインの生産者「Vigneti del Vulture」の場所を確認。
Vulture02
ずいぶん、土踏まずより内陸になります。
Aglianico del VultureというDOCがこの辺りのようですね。

公式ページをつきとめましたが、
イタリア語表示のみ、かつワインの詳細情報が載っていません。
よく調べると、前身であったヴルトゥーレの農協が破産し、
大手ファルネーゼ・グループが出資して、
このワイナリーとしてワイン生産を継続しているのだそうです。

どおりで、
ファルネーゼのサイトワインの詳細情報が載ってました。
収穫は手摘みで、低温マセレーションしていることや、
熟成が、60%をステンレスタンクで、40%をバリック樽で、
10ヶ月行なわれていることがわかります。

Google Mapでワイナリーに近づいてみましたが、無理で、
Vulture01
仕方なく畑を挟んだ反対側からのショットを上げておきます。


エチケットはシンプルにデザインされています。
ヴルトゥーレ火山の溶岩が流れる様子が図案化されています。
IMG_5373
裏はあまり情報なし。
インポーターはリーファー輸送したのがわかります。


さて、抜栓。
Alc.13%。
黒ベリーながら、あんずのような独特の香り。
スパイスっぽいのも感じます。
アタックでも、この独特の香りにも通じる味で、
苦みっぽくもあります。
酸・タンニンのバランスはいいのでおいしいのですが、
舌の根元にこの苦味っぽい酸が残る感じがします。
余韻も十分あるのですが、
この変な酸のお陰でちょっと楽しめないのが残念。

アリアニコ、慣れればきっとうまいはずの味。
ポテンシャルは感じましたので、
他にも何種類かチャレンジしてみないといけません。
(笑)


*****


Vigneti del Vulture
PIPOLI Aglianico del Vulture DOC 2015
RRWポイント 87点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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