Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

コルヴィーナ

Monte del Frà Bardolino DOC Chiaretto 2018

ヴァルポリチェッラばかりに気を取られて見落としがちですが、その西隣、ガルダ湖周辺にバルドリーノ(Bardolino DOC)というDOCがあります。ここもコルヴィーナ主体にロンディネッラやモリナーラをブレンドしますからよく似てますね。しかしながらバルドリーノではキアレットChiaretto)というロゼも同じDOCとして認められており、ブドウの規定は同じです。コルヴィーナのロゼ、これは試しておかないとなりませぬ。

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作り手のモンテ・デル・フラ(Azienda Agricola Monte del Frà)はヴェネト州ヴェローナのソンマカンパーニャ(Sommacampagna)にあるクストーザ(Custoza)というところで1958年に創業しています。140haもの所有畑がある大手になっていますが、ボノモ家(Bonomo)による家族経営です。

公式ページは情報も充実しており、大手らしい出来です。

ワイン情報もデータシート完備でいいんですが、この辺りの産地アルアルなのかもしれませんが、セパージュの%情報が書かれていません。これはインポーター情報に頼ります。
・コルヴィーナ 65%
・ロンディネッラ 30%
・モリナーラ 5%
どれも黒ブドウですが、24時間の低温浸漬によるスキンコンタクト+白ワインの製法でロゼに仕上げるそうです。

Bardolino DOC(1968年DOC認定)の規定では、ロゼChiaretto でも品種は同じです。
・Corvina and/or Corvinone 35~80%(Corvinone は20%を超えない)
・Rondinella 10~40%
・Molinara 15%以下

Bardolino Superiore DOCG が2001年にDOCG化しており、品種規定は同じ、熟成1年が義務付けられています。ただし、スペリオーレにはロゼ(Chiaretto)はありません

またそれぞれ、サブゾーンとして Classico があり、Affi、Bardolino、Cavaion、Costermano、Garda、Lazise の6コミューンが対象です。

これが、Corvina。18世紀ごろからCorvina Veroneseとも呼ばれてます。
Corvina
1627年の文献にコルヴィーナという名が初出しており、当然イタリア原産です。DNA分析では、Refosco dal Peduncolo Rosso や Rondinella と親子関係があり、Dindarella、Garganega、Marzemino、Oseleta とは遠い親戚だそうです。
また、Corvinone というよく似た名前の品種がコルヴィーナの代わりに使用可なのですが、フェノール特性が同じながら、房や果実がコルヴィーナより大きく果皮の色も濃いそうです。

これが40%まで混ぜていい Rondinella。同じくイタリア原産。
Rondinella
2006年のDNA鑑定では、Corvina (Veronese) と何らかの品種の自然交配という結果が出ています。コルヴィーナの子供ですか。親子でブレンドするわけですね。

今日のワインにも5%だけ入ってる Molinara
Molinara
ロンディネッラは最低10%はブレンドしないといけないようですが、モリナーラは15%を超えないようにとなってるだけで、入れなくてもOKなんでしょう。モリナーラは色や糖度の弱さからブレンドでしか使われない裏方のような品種ですが、ミネラル分の特性がいいことから今日のワインのように一部では根強く使われているようです。


作り手訪問。なかなか立派な施設です。
Verona_Bardolino02
周辺も一面畑ですが、全部自社畑なんだそうです。


バルドリーノDOCの位置関係を確認するのにお馴染みのヴェローナ周辺地図を見ます。
Verona_Bardolino
Bardolino DOC と Bianco di Custoza DOC はオーバーラップしていますが、作り手のモンテ・デル・フラはちょうどその辺り、Sommacampagna と Custoza の間ぐらいに位置します。

この地図をGoogle Mapに重ねてみます。モンテ・デル・フラの場所も印をしました。
Verona_Bardolino00
ずいぶんわかりやすくなったと思ってるのは作った本人だけでしょうか。(笑)

と思っていたら、モンテ・デル・フラの公式ページにこんな地図がありました。
Verona_Bardolino01
自社畑の場所とワインのラインアップが紐づけで示してあります。素晴らしい。さすが本家、完璧です。(当たり前か)今日のワインに黄色枠で印を追記しています。
Amarone della Valpolicella も出していて、評判もいいようです。いずれ試してみたいですね。


ラベル平面化画像。
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インポーターシールは控えめで裏ラベルを隠していません。エライ。
ところで「Chiaretto」って英語の「Claret」のことらしいですね。クラレットといえばボルドーの赤ワインですからロゼではないんですが…。


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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コルクに印刷されているのはこのロゴマークですね。
Verona_Bardolino03

Alc.12.5%。(pH:3.92、Brix:6.2)
玉ねぎの皮のようなオレンジ色。ピンクっぽいロゼとは趣きが違います。
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ラズベリー、キイチゴ、プラム、ゆずっぽさも香ります。
甘みを感じますが辛口アタック。
ベリー系の果実味が甘みを連想させてるみたいです。
しっかりした味わいがありますね。
水臭いロゼとは一線を画す感じがします。
喉越しの苦味もいい具合にタンニンが残ってるんでしょうか。
余韻もしっかりあります。
何にでも合わせられそうないいワインですね。

色は薄いですが、赤ワインの味わいがあります。
薄いロゼは白ワインとして評価したりしていましたが、
これは赤ワインとして評価しておきましょう。


*****

Monte del Frà
Bardolino DOC Chiaretto 2018
RRWポイント 88点


MASI Costasera Amarone Classico 2013 Amarone della Valpolicella Classico DOCG

マァジのアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコです。名門マァジの看板アマローネですから決してお安くはないのですが、実はコストコにもこれが売っていて、一般価格よりかなりお手頃であることに気づきました。思わずカートに投入しましたが、やはりコストコは要チェックですね~。近所にあるので常に偵察を怠らないようにしないとです。(笑)


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マァジは最高クラスのアマローネを作る1772年創立の歴史ある作り手です。50年ほど前(1964年)に、ダブルファーメンテーション(二重発酵)という古来のリパッソ製法をマァジが復活させたというのはカンポフィオリンを試した時に見ましたね。

各論に入る前に、Amarone della Valpolicella DOCG他を整理しておきます。「アマローネ」や「ヴァルポリチェッラ」が品種なのか地名なのか何なのかってことですよね。

Valpolicella DOC1968年にDOCとして成立します。

42年後の2010年に、以下の3つが単独のDOCGとしてValpolicella DOCから分離します。
Amarone della Valpolicella DOCG
(ぶどう収穫後、数ヶ月<最低12月1日まで>乾燥=アパッシメント。Alc.14%以上。)
Recioto della Valpolicella DOCG(アマローネの残糖50g/Lの甘口。Alc.12%以上。)
Valpolicella Ripasso DOCG(二重発酵=リパッソ製法。)

これら3つは製法としては確立されていたのでしょうが、DOCGとしては2010年からですから比較的新しいですね。Valpolicella DOC成立の時点で、品種は、Corvina / Corvinone が45~95%、 Rondinella が5~30%、その他が Max.25%(単品種で10%超えない)と規定され、サブゾーンとして「Classico」と「Valpantena」があり、これら品種規定とサブゾーンは3つのDOCGにそのまま引き継がれます。

結論、アマローネ、レチョート、リパッソは「製法」であり、ヴァルポリチェッラは「産地名」及びDOC名称ってことですね。品種の規定(上記)はValpolicella DOC以下みんな同じです。


公式ページは大手らしく見やすくよくできています。

今日のワインも当然紹介されていますが情報が薄いので、パーカーおじさんが92点をつけたときの記事を参考にします。
・コルヴィーナ 70%
・ロンディネッラ 25%
・モリナーラ 5%
アパッシメント(特別室で乾燥)を100日以上行い、ブドウの水分を35%以上飛ばします。このCostaseraはアマローネの持つ良さをすべて兼ね備えながら、他のアマローネより柔軟性があり多様な食事に合わせられるなんてふうに評されています。

これが、Corvina。18世紀ごろからCorvina Veroneseとも呼ばれてます。
Corvina
1627年の文献にコルヴィーナという名が初出しており、当然イタリア原産です。DNA分析では、Refosco dal Peduncolo Rosso や Rondinella と親子関係があり、Dindarella、Garganega、Marzemino、Oseleta とは遠い親戚だそうです。
また、Corvinone というよく似た名前の品種がコルヴィーナの代わりに使用可なのですが、フェノール特性が同じながら、房や果実がコルヴィーナより大きく果皮の色も濃いそうです。

これが30%まで混ぜていい Rondinella。同じくイタリア原産。
Rondinella
2006年のDNA鑑定では、Corvina (Veronese) と何らかの品種の自然交配という結果が出ています。コルヴィーナの子供ですか。親子でブレンドするわけですね。

今日のワインに5%だけ入ってる Molinara
Molinara
2003年までValpolicella DOCにはブレンド必須の品種だったようですが今は不問です。色や糖度の弱さからブレンドでしか使われませんので衰退していってるようですが、ミネラル分の特性がいいことから今日のワインのように一部では根強く使われているようです。

これがGoogle Mapに上がっていたマァジのアパッシメントの風景。
Masi02
100日以上ここに置いておくんですね。前にアレグリーニの人に聞きましたが、この乾燥室にエアコンは設置してはいけないそうですね。ファンはOKです。


MASIはサンタンブロージョ・ディ・ヴァルポリチェッラ(Sant'Ambrogio di Valpolicella)という町の外れにあります。早速行ってみましょう。
MASI01
敷地は大きそうですが、細い路地にあるので全景が1枚に収まりません。


さあ、ヴェローナ周辺の産地を確認しますが、やはりこの地図が最適ですね。
マァジの本拠地の場所とカンポフィリオンの場所を書き込んでいます。
Masi00
まず広大な Valpolicella DOC のエリアを確認。派生した3つのDOCG(Amarone della Valpolicella 、Recioto della Valpolicella、Valpolicella Ripasso)は当然ながら同じエリアになりますね。

恒例ですが、このエリアをGoogle Map上に転写します。
NasiX
Amarone della Valpolicella DOCG のエリア(Valpolicella DOC と同じ)の中に、サブゾーンとして「Classico」と「Valpantena」があるわけです。
「Classico」の対象コミューン(コムーネ)は以下の5つです。
・Fumane
・Marano (di Valpolicella)
・Negrar (di Valpolicella)
・San Pietro in Cariano
・Sant'Ambrogio (di Valpolicella)(・・・マァジの所在です。)


ラベル平面化画像。
IMG_4255
インポーター情報では「21世紀にアパッシメント技術においてマァジ社が専門家であることが証明されており、アパッシメント技術を用いて造られる全てのMASIワインのバックラベルには、それを証明するロゴが印字されています。」だそうで。


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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あまり凝ってはいません。(笑)

Alc.15%。(pH:4.10、Brix:8.9)
濃い濃いインキーなガーネット。
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黒ベリー、チェリー、ドライフルーツ、スパイス。
辛口アタック。
甘みと酸もしっかり主張してます。
タンニン分もすぐに喉元に収斂性をもたらします。
味の厚みはそこそこかなと思ったら、
複雑味がそれこそ深遠で圧巻でした。
余韻もいいバランス続きます。

果実味しっかりの味わいは、
まだまだ熟成のポテンシャルを感じさせます。
裏ラベルに35年の熟成も可能って書いてましたね。
2013年はまだ早いかな…。


*****


MASI
Costasera Amarone Classico 2013
Amarone della Valpolicella Classico DOCG
RRWポイント 94点


Bertani Valpolicella Ripasso DOC 2016

マァジがリパッソ製法を復活させ作ったカンポフィオリンが美味しかったので、
ヴァルポリチェッラ・リパッソDOCならもっと美味しいのかと物色した結果、
今度はマァジじゃなくてベルターニにしてみました。
ベルターニも1857年にヴェローナ地区で初めて設立された老舗ですからね。


IMG_2050
Valpolicella Ripasso DOCValpolicella DOCから2010年に分かれて出来ました。
古来のリパッソ製法(アマローネの搾り滓の上でワインを再発酵させる)なのに、
比較的新しいDOCです。
マァジがリパッソを復活させたのが1964年ですから、そこからしても50年ほど。
DOCになるまでずいぶん時間がかかったようです。


公式ページは洒落たデザイン。

情報もそこそこしっかりしてます。
・コルヴィーナ・ヴェロネーゼ 85%
・メルロー 10%
・ロンディネッラ 5%
当然リパッソ製法で作られ、熟成は50hlのフレンチオーク樽で9ヶ月です。


さあ、ヴェローナの北、山間のGrezzanaの町にあるベルターニ訪問。
Bertani01
この周辺とValpolicella Classica地域にあるTenuta Novareに合計200haの畑を所有。


ヴェローナの地図でベルターニの位置関係とDOC/DOCGの分布を確認。
Bertani02
Google Map転記をしようと思いましたが、地域が結構オーバーラップしていて断念。
上の地図の境界線をトレースしてインポーズしましたので、上の地図で確認の上、
Google Map上で照らし合わせて見てください。(笑)

今日のヴァルポリチェッラ・リパッソはTenuta Novareからと書いてあったので、
恐らくこの辺りではという所に行ってみました。Novareという地域ではあります。
Bertani03
この道の先に~Bertaniというワイナリーがあるんですが、そこなのかな?
URLも別にあって、独立した別のワイナリーのように見えます。


ラベル平面化画像。
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なかなか丸い図案は撮影が難しいです。

裏ラベルにはこんな風にインポーターシールが貼ってました。
IMG_1831
剥がすと下のようになります。モンテ物産のロゴ以外何が違うんでしょう?
なぞ~。(笑)


さあ、抜栓。
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キャップ、コルク、専用品です。

コルク平面化。
IMG_2047
ヴァルポリチェッラ・リパッソ専用。人工コルク、DIAM5を採用です。

そうそう、ボトルの口の部分には「BERTANI」名入り。
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ついでにValpolicella Ripasso DOCの認定証も写しておきます。

Alc.13.5%。
クリア感あるガーネット。
IMG_2049

黒ベリー、アメリカンチェリーのジャム、リコリス。
かすかにアニマル風味(笑)。
甘みに感じる酸を乗せた辛口アタック。
味の芯も甘みのベールに覆われてますね。
お陰で味の中心を探るのが難しいくらいです。
アヒージョに合わせたら気にならなくはなったんですが、
この甘さがじゃまして、なかなか楽しみにくいやつですね。
アマローネの搾り滓がかなり甘いとデータシートには書いてありましたが、
醸した後でもこれだけ甘いのは問題ですね。

マァジに作り方教えてもらった方がいいかも。(笑)
こうなるとベルターニのアマローネが気になりますね。
甘いのかな~?


*****


Bertani
Valpolicella Ripasso DOC 2016
RRWポイント 84点



MASI Campofiorin 2015 Rosso Verona IGT

マァジのカンポフィオリンです。IGTヴェローナになります。
マァジは最高クラスのアマローネを作る200年以上の歴史ある作り手です。
50年ほど前(1964年)に、ダブルファーメンテーション(二重発酵)という
古来のリパッソ製法をマァジが復活させ作った、お手頃なラインがこれです。


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しかし、日本のインポーターはなぜ「MASI」を「マァジ」と書くのでしょうか。
マアジやマージと書くところもありますが、「マジ」とは誰も書かない…。
イタリアには「MASI」という自転車ブランドもあります。これは「マジ」と書きます。
まさか、ワイン業界が自転車業界に遠慮したのか、先に商標登録されちゃったとか?


公式ページはこれです。見やすく、かなり良くできています。

ヴェネト州にプロセッコ専門のを含む3つの他のワイナリーも所有してますね。
加えて、スーパー・ヴェネチアンとも呼ばれるAmarone della Valpolicellaの枠を超えた、
カンポフィオリンのような意欲的なシリーズを出すだけにとどまらず、
トスカーナ(Poderi del Bello Ovile)やアルゼンチン(Masi Tupungato)にも進出。
只者じゃない感じの大規模な作り手です。

Campofiorinの専用サイトも用意されてます。別の作り手かと見まがうくらいです。

どうりで、ワイナリーはマァジの本拠地とは別にあるようです。
このサイト、データシートまで完備してるのですが、ブレンド比率他は不明。
ネット情報では、
・コルヴィーナ 70%
・ロンディネッラ 25%
・モリナーラ 5%
熟成は、2/3がスラヴォニアンオークの大樽で、1/3が600Lの新樽で最低18ヶ月。
またボトル詰め後出荷まで3ヶ月待ちます。

マァジが復活させたダブルファーメンテーション(二重発酵)、即ち古来のリパッソ製法は、
普通に醸造したワインに25%の半乾燥(約6週間の乾燥)のブドウを加え再発酵させます。
(この半乾燥をさせるのが、いわゆるアパッシメント~Appassimentoという工程です。)
18~20度で15日間ほどかけるのですが、ここでマロラクティック発酵も同時に起こります。

使用品種といい、製法もリパッソなので、Valpolicella Ripasso DOCが名乗れそうですが、
実は、作る場所がヴァルポリチェッラ対象地域から外れてるんですね。
MASI04
ヴェローナ周辺のDOC/DOCGはこんな感じになってます。
MASICampofiorinを赤マルで示しましたので位置関係をご確認。

まずは、Sant'Ambrogio di ValpolicellaにあるMASI本拠地へ行ってみましょう。
MASI01
周囲は一面畑ですが、施設はなかなか大きなところですね。

さあ、カンポフォリオンを作るTenuta Canovaに行ってみます。
MASI02
ここも周りが畑で雰囲気がいい。テイスティングツアー行ってみたいです。

例によってGoogle Map上で見てみましょう。
MASI03
MASIからCampofiorinまで車で20分とかからない感じですね。


ラベル平面化画像。Campofiorinの下にはラテン語で「天使の蜜」とあります。
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IGT Verona Rossoですね。品種名を名乗るには85%以上の使用が必要です。
IGT Veronaの他にも、IGT Provincia di VeronaやIGT Veroneseとも言うようです。

インポーターシールはこれ。大事なCampofiorinの歴史が隠れてます。
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頼むぜ、ほんと、インポーターさんたち!


さて、抜栓。
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MASIロゴ入り。コルクにはカンポフォリオン名が入ってます。

Alc.13%。
ガーネット。
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ブラックベリー、ブルーベリージャム。
甘みをかすかに感じさせますが、辛口アタック。
厚みのある味は、奥に酸も感じさせますが、
完璧なハーモニーを演出してます。
余韻も同じバランスでじんわり続くのは素晴らしい。

マァジが作るヴァルポリチェッラ・リパッソがこのうまさだと、
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラならもっとうまい?
こりゃあ、課題がまたひとつ増えましたね。(笑)


*****


MASI
Campofiorin 2015
Rosso Verona IGT
RRWポイント 94点


Corte Giara Valpolicella Ripasso 2015

アレグリーニと、そのセカンドブランドのコルテ・ジャーラ、
生産者来日イベントのお陰もあり、どちらもかなり制覇しました。
アマローネは、アレグリーニコルテ・ジャーラもなかなかでしたが、
唯一気になっていて、まだ試せてなかったのが「リパッソ」です。
今日はボトルを買い込んでお試しです。


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ヴァルポリチェッラ・リパッソ(Valpolicella Ripasso)は、
普通のヴァルポリチェッラを、アマローネ用にアパッシメント(陰干)した
ブドウの絞りかすに投入し、2回目の発酵をさせて作ります。
お手頃のヴァルポリチェッラにアマローネの風味をつけたってことですね。


アレグリーニからでは「Palazzo della Torre」というのが、
リパッソ風に作られているわけですが、にも書いたように、
「DOC Valpolicella Ripasso」ではなく「IGT Veronese」なのです。
搾りかすでなく陰干しブドウを直接投入してるからですかね。
真相は不明ですが、「DOC Valpolicella Ripasso」を飲もうと思えば、
アレグリーニではなく、コルテ・ジャーラを選ぶしかないようです。


コルテ・ジャーラの公式ページではデータシート(2016)も完備です。
セパージュは、
・コルヴィーナ 70%
・ロンディネッラ 30%
(ヴァルポリチェッラ・リパッソの規定では、コルヴィーナ45~95%、
コルヴィーナの50%までコルヴィノーネで代替可、ロンディネッラは5~30%)
熟成はステンレスタンクで4ヶ月、スラヴォニアンオークの大樽で11ヶ月。

生産者来日イベントでアレグリーニのお兄さんに確認したように、
コルテ・ジャーラも、アレグリーニと同じ場所で同じスタッフが作ります。
なので、実質これがアレグリーニのヴァルポリチェッラ・リパッソですね。


過去何度も訪問してますので、ワイナリー訪問は割愛。


エチケット平面化画像です。
IMG_7831



さあ、抜栓。
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Alc.13.5%。
濃いガーネット。透明感はあります。
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カシス、チェリー。
茎っぽさも感じます。搾りかす効果でしょうか。
酸味感じる辛口アタック。
果実味のある、そこそこ厚みのある味ながら、
その上に乗っかってくる酸味が特徴的です。
刺す様な酸ではなく柔らかくこなれた感じ。
フィニッシュまでいいバランスは続きます。
その酸味は最後までつきまといますが、
全体的にオッケーです。


*****


Corte Giara Valpolicella Ripasso 2015
RRWポイント 89点


Tinazzi Opera N°3 Vinum Italicum 2016

ティナッツィというヴェネト州のワイナリーです。
伝統的なアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラも作ってますが、
意欲的な面白いワインも作っているようで、今日の1本と相成ります。
その名も「オペラ第3楽章、イタリアのワイン」です。
Vinum Italicum(イタリアのワイン)はラテン語です。


IMG_7908
なんと、イタリアを代表する(とTinazziが考える)3品種のブレンド。
Tinazziの本拠地ヴェネト州のコルヴィーナ、プーリア州のプリミティーヴォ、
シチリア島のネロ・ダーヴォラの3品種です。


公式ページはぱっと見よくできてますが個々のワイン情報が弱いです。
今日のワインも肝心のセパージュ%が不明です。
しかたないのでネット情報に頼ります。
・コルヴィーナ・ヴェロネーゼ 40%
・プリミティーヴォ 30%
・ネロ・ダーヴォラ 30%
プリミティーヴォはプーリアに所有のワイナリー「Feudo Croce」から。
ネロ・ダーヴォラはシチリア島のワイナリー「Vignali Roccamora」
とのコラボでブドウを入手しているそうです。
樽熟は不明のまま。
ただ「Tinazzi」という名前、古代ヴェローナで伝統的に使われていた、
発酵・熟成用の樽のような容器の名前なんだそうで。


ワイナリー訪問。
Tinazzi01
なかなか今風の建物ですね。

ティナッツィはヴェネト州ガルダ湖近くが本拠地で同州に他2ヵ所を所有。
Tinazzi02
加えて、プーリア州にも2つのワイナリーを展開。かなり手広いです。


ラベル平面化画像。
IMG_7838
ラベル自体が小さいのでボトルの浮彫もいっしょに写しました。


さて、抜栓。
IMG_7921
一応、ワイナリー名入りのコルクです。

Alc.15%。
濃いガーネット、透けにくい感じがします。
IMG_7906

黒ベリー、プラム、ミント、
かすかにブレタノマイセスかな?
なめし革、下草の香りと言っておきましょう。
酸味が先にやってくる辛口アタックです。
甘みも後からやって来ますね。
味の深みはあるんですが酸味が邪魔をしてきます。
かすかな苦味、バランス、余韻、
じっくり味わうといい具合なんですが、
最後までその酸がつきまとうのが気になります。

しかし、イタリア各地方の代表品種のブレンドとは、
とてもおもしろい試みで、そこは評価しますよ。



*****


Tinazzi
Opera N°3 Vinum Italicum 2016
RRWポイント 87点


Corte Giara Amarone della Valpolicella 2015

アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラの2013年とともに、
セカンドラベル、コルテ・ジャーラのバージョンもいただきました。
これは2015年物です。
ファーストとセカンド飲み比べならミレジムは合わせてほしいな~。(笑)
前にコルテ・ジャーラの同じものの2014年を飲んでいますが、
これがバリうまだったのが、アマローネにはまるキッカケでした。


CGA01


公式ページはアレグリーニとは別にあるんでしたね。
セパージュは、
・コルヴィーナ・ヴェロネーゼ 70%
・ロンディネッラ 30%
樽熟は、オーク樽(半分大樽、半分セカンド小樽)で15ヶ月、
+ボトルで6ヶ月です。
アレグリーニのお兄さんに確認したところでは、
アレグリーニのアマローネ…と同じ畑、同じ施設、同じスタッフで
作っているということでしたね。
違いはセパージュ(2種のみ)、アパッシメント(100日 vs. 120日)
と樽熟期間(15ヶ月 vs. 18ヶ月)です。


エチケット平面化画像。
IMG_7688
表の丸いラインはうまく撮影できず、だいぶんフォトショしました。


さて、いただきます。
CG0
せかっくなのでファーストとセカンドの色比較。
あきらかにセカンドのコルテ・ジャーラは薄い色をしていますね。

Alc.15%。
カシス…コーヒー?
ハッカっぽい風味ののった辛口アタックです。
ボディは厚めでいいのですが、
やはりファーストでも感じた苦味があります。
これは体調かな?
コーヒーっぽい風味を感じさせながら余韻へ。

う~ん、前に飲んだ2014年ものほどの感動がありません。
(抜栓後1日経ってるからかしら?)


*****


Corte Giara Amarone della Valpolicella 2015
RRWポイント 89点


Allegrini Amarone della Valpolicella Classico 2013

またまたアレグリーニです。
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコですが、
ミレジムが1年さかのぼっての2013年です。違いはあるでしょうか。


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前回と同じ2014年ならやめとこうかと思いましたが、
2013年ならどうだろうと気になって、のこのこ試飲しにきました。(笑)


公式ページには2014年のみで2013年の情報はもう載っていません。
2013年のセパージュをネット情報で確認すると、
・コルヴィーナ・ヴェロネーゼ 90%
・ロンディネッラ 5%
・オセレタ 5%
で間違いないようです。

2014年はこうでした。
・コルヴィーナ・ヴェロネーゼ 45%
・コルヴィノーネ 45%
・ロンディネッラ 5%
・オセレタ 5%
なんと、コルヴィノーネを全く混ぜないのが2013年です。

コルヴィノーネはアレグリーニの解説によると、
高貴なコルヴィーナと同じような特徴を持つ補助品種で、
房も実もコルヴィーナより大柄で生育も良いそうです。
ただ、水分と固形部分のバランスが悪くなりがちだそうで、
アパッシメントすることが前提のようです。
う~ん、2013年はコルヴィーナが豊作で、
コルヴィノーネを混ぜる必要がなかったんですかね?
あ~ん、先にこれを飲んでいたら、アレグリーニから来たお兄さんに
この質問をぶつけたんだけどな~。(笑)


今回はラベル平面化撮影できました。
IMG_7687


さて、いただきます。
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コルクはパッとしませんね。

Alc.15.5%。
カシス、チェリー。
かすかな甘み感じるアタック。
ハッカっぽいフレーバーも。
厚みある味ですが苦味を感じます。
喉越しからの余韻は心地いいんですが、
かすかな酸味が隠れてたのにも気づきます。
今回2013年では、
いろんな要素を新発見した気がしますが、
総じて雑味とも思えるので気分は微妙です。
なんだかな~。


*****


Allegrini
Amarone della Valpolicella Classico 2013
RRWポイント 90点


Allegrini La Poja 2012

アレグリーニが続きます。
このラ・ポヤというワイン、ヴァルポリチェッラの主要品種である、
コルヴィーナ(ヴェロネーゼ)100%で作ってみました~というわけで。
ちょっと新感覚プレミアムワイン風情の一品です。
ボトルも変わっていて、細身で背が高いのが面白いです。


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おっと!グラス写真撮る前に飲み干してしまった!おいしかった!(笑)


公式ページによると、このワインもIGTヴェロネーゼですが、
コルヴィーナ100%ですから、DOCにそぐわないのもわかりますね。
樽熟は20ヶ月のあと大樽に移してさらに8ヶ月。
出荷前ボトルで10ヶ月と贅沢にやってます。


「La Grola」という畑に植えたコルヴィーナ・ヴェロネーゼを使ってるそう。
どんなとこだか、その畑に行ってみましょうか。
poja01
丘陵になっていて、てっぺんに植えてあるそうです。
そのてっぺんの区画が「La Poja」で、一番いいブドウが取れるそうです。
段々畑の一番上の白い土壌(石灰質?)から取ったすごいブドウなんだと、
アレグリーニから来たお兄さんは力説していました。(笑)

この畑、アレグリーニの本拠地から車で10分のところにあります。
poja02p


これが裏ラベル。なかなかなお値段ですな。
IMG_7619


さて、いただいてみましょう。
Alc.14.5%。
濃いめのガーネット。
弱めの黒ベリー香。
さすが味は厚みがありますね~。
酸味がちらっとその味の底支えをしています。
バランスはとってもいい感じです。
うまい。


*****


Allegrini La Poja 2012
RRWポイント 91点


Allegrini Palazzo Della Torre 2015

アレグリーニが続きます。
アマローネがアレグリーニのフラッグシップだとすると、
このワインはアレグリーニの「名刺代わり」なんだそうで。
コルヴィーナ主体にアマローネの乾燥させたブドウを混醸する、
「リパッソ」という作り方をしています。(このワインは30%投入。)
なぜDOCヴァルポリチェッラでなくIGTヴェロネーゼなんでしょうね?


IMG_7615
「Palazzo della Torre」というのは本拠地の畑の名前でしたね。
ここの前の道が「Via della Torre」(塔の道)という名前です。

アレグリーニの一部でもあるこの塔、ルネッサンス期から残っているそうで、
この塔から、道も建物も畑も因んで名付けているわけですね。
Alleg01
塀の向こうは「Palazzo della Torre」の畑です。


さて、公式ページによると、このワインのセパージュは、
・コルヴィーナ(ヴェロネーゼ) 40%
・コルヴィノーネ 30%
・ロンディネッラ 25%
・サンジョヴェーゼ 5%
どれもヴァルポリチェッラに使える品種です。
なぜIGTヴェロネーゼなのかは、樽熟関連でしょうか。
セカンドのオーク樽で15ヶ月。ブレンド後さらに2か月。
プラス、出荷前にボトルで7ヶ月寝かせます。
う~ん、充分な気がします。
今後の宿題として、またじっくり調べるとしましょう。


裏ラベル。値段もわかりますね。
IMG_7616


さあ、いただきます。
Alc.13.5%。
濃いガーネット。
コンポート様の黒ベリー、煮詰めたスパイス。
チョコ、バニラ、タバコだって言ってましたが、
そこまでは感じませんでした。
酸味が薄っすら乗った味わいのあるアタックです。
ボディはやや軽め。
爽やかに飲めて「名刺代わり」というのはなんとなくわかります。
「アマローネの兄弟分」はちょっと言い過ぎと思いました。(笑)


*****


Allegrini Palazzo Della Torre 2015
RRWポイント 89点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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