Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

グリューナー・フェルトリナー

Mayer am Pfarrplatz Beethoven Symphony No.9 Viennese White 2019

前にオーストリアのグリューナー・フェルトリナーの安いのを試しましたが、
可もなく不可もない印象で、まだまだ実体が掴み切れていないようなので、
今日はまたちょっと違うのを試してみます。ラベルにはベートーヴェンの顔?


IMG_2693
作り手は、首都ウィーンに1683年から続く老舗、Mayer am Pfarrplatz。
オーストリアらしく敷地内にあるホイリゲ(ワイン居酒屋)でも有名です。

なんでも、ここにかつてベートヴェン(1770-1827)が住んでいたそうで、
あの第九(交響曲第9番)を作曲したという屋敷が敷地内にあるということで、
ベートーヴェン・ハウスとして人気の観光地にもなっているとのこと。
なるほど、だからワインもベートーヴェンを前面に押し出してるんですね。


ワイナリーの公式ページホイリゲの公式ページもあります。

残念なのはワイン情報はショップサイトしかないことです。
このサイトによると、グリューナー・フェルトリナー100%ではなさそうです。
・Grüner Veltliner
・Riesling
・Weißburgunder(ピノ・ブラン)
比率は不明ですが、この3品種と書かれていました。
あとで裏ラベルを見るとGrüner Veltlinerとしか書いてないんですけどね。謎~。
醸造その他の情報もわかりませんでした。

GrunerVeltliner


ウィーン市街北側、ドナウ川近くにある作り手を訪問します。
Beethoven01
木の枝の束のついたホイリゲの看板があるように、この中が居酒屋です。
ワインの醸造をやってるのは左の道を奥に行くとある大きな建物です。


前に描いたドナウ川流域のDAC地図にウィーンがあるので、場所を追記。
Beethoven02
オーストリアのワイン産地としてウィーン(Wien)があります。
同じ地域で、ヴィーナー・ゲミシュター・サッツ(Wiener Gemischter Satz
混植混醸による白)はDACに認定されていますが、WienはDACではないです。
(DAC=Districtus Austriae Controllatus)
ヴァッハウ(Wachau)やヴァグラム(Wagram)の如くDACでない銘醸地があり、
必ずしもDACになってるのがいいわけではないようで、オーストリアあるあるです。


公式ページの畑紹介によると、Grüner VeltlinerはこのGrinzingからだそうです。
Beethoven03
場所を確認するとワイナリーからは車で10分とかからない距離にあります。
教会の近くにあるとのことですが、それ以前に、ウィーンのブドウ畑は、
街の中、それも市街地に隣接しています。これもオーストリアあるある。


ラベル平面化画像。
IMG_2665
ベートーヴェンが住んでいたのは1817年だと裏に書いてますね。
しかし、インポーターラベルが下半分がばっと隠しています…。

頑張って剥がしましたが、きれいに剥がせませんでした。チクショー。
IMG_2666
ねっ、「グリューナー・フェルトリナー2019」って書いてあるでしょ。
元詰めの会社名も書いていますが、これはMayer…と同じ場所にあります。
LandweinでなくÖsterreichischer Qualitätsweinというのも重要な情報です。
本当、無神経なインポーターラベルはいただけませんね。


さあ、スクリュー回転。
IMG_2691
いつものオーストリアの国旗カラーの認定マークが印刷されています。

Alc.12.5%。
薄いイエロー。
IMG_2692

白い花、微かに花梨か青リンゴ。
酸味が生き生きした辛口アタック。
軽くて爽やかな飲み口ながら、
塩味のようなものも感じ、
味がつまらなくなるのを抑えてくれています。

夏にキンキンに冷やしてクッといくのがいいですね。
残念ながら第九は聞こえてきません。(笑)


*****


Weingut Mayer am Pfarrplatz
Beethoven Symphony No.9
Viennese White 2019
Grüner Veltliner
WWWポイント 77点



WhiteWhiteWine01

Winzer Krems Grüner Veltliner 2018

オーストリアのグリューナー・フェルトリナーです。
今まで甘口しか飲んだことのなかった品種ですが、これは単一品種の辛口。
表示も「Qualitätswein, trocken(辛口)」となってます。
経験値上げるためにお試しです。リカマンで1000円以下でしたけど…。(笑)


IMG_1056
透明ビンにスクリューキャップ。シンプルなラベルはいかにもお手頃風情。


公式ページは英語表示もできてしっかりしています。

見覚えのある名前だと思ったら、前にツヴァイゲルトを試したところでした。
オーストリアでは輸出で最も成功してるという大手の協同組合です。
所属の生産者は1,150、畑の総面積は990ヘクタールもありまして、
地域も、クレムスタールDAC、トライゼンタールDAC、ヴァッハウ、ヴァグラム、
カンプタールDACとドナウ川流域の生産地ほとんどをカバーするようです。
公式ページに各種ワインは載っていますが、醸造方法などの記載はなく情報は貧弱。
・グリューナー・フェルトリナー 100%
GrunerVeltliner

産地表示はニーダーエスタライヒ(Niederösterreich)州と広域になっており、
傘下の複数の畑にまたがっていることは想像つきますね。


Winzer Kremsを訪問しておきます。さすが立派な施設と規模です。
Krems01
オーストリアはストビューがないのでGoogle Mapにあった写真を拝借。
名前の通り、クレムス(Krems an der Donau)というドナウ川畔の町にあり、
クレムスタールDACの中心地になっています。

ニーダーエスタライヒ州は「Lower Austria」(下オーストリア)の意味で、
地図上、北(上の方)に位置しますが、国内では比較的標高が低い地域のため、
このように呼ばれるようです。その他DACとともに地図で確認します。
Krems02
やはり、ネットで拾い物の地図ではピンときませんね~。

例によって、Google MapにWinzer Kremsの周辺の産地を転記します。(笑)
Krems00
これら銘醸地はドナウ川流域に集中してるのがわかります。
有名なヴァッハウ(Wachau)やヴァグラム(Wagram)が、
DAC(=Districtus Austriae Controllatus)ではないのですが、
DACは品種をある程度規定してしまいますので、多種多様な品種や、
珍しい品種を使ってる名醸地はなかなかDAC認定しにくい実情があるようです。


ご存知かもですが、オーストリアのワインの情報については
Austrian Wineというオーストリアワインの公式ページがあります。

少々使いにくいですが日本語表示できるのがありがたいです。


ラベル平面化画像。
IMG_1033
透明ボトルは撮影が難しいんですよ。


さあ、抜栓ならぬスクリュー回転。
IMG_1053
いつものオーストリアの国旗カラーの認定マークが印刷されています。

Alc.12.5%。
緑がかったイエロー。
IMG_1054

シトラス、レモン的。青リンゴ。
かすかに甘み乗ったトロッケンです。
メトキシ青いニュアンスも感じます。
酸はあくまで爽やかにやさしく、
軽めの味を支えてくれる感じ。

嫌味なく楽しめるんですが、
値段相応の味わいでもあります。(笑)


*****


Winzer Krems Grüner Veltliner 2018
WWWポイント 77点



WhiteWhiteWine01

Hafner B.A. Cuvée 2017

オーストリアの極甘口ワインをいただきます。
ベーレンアウスレーゼですからそこそこ上のランクですよ。
ドイツと似ているようで、ちょっと違うという不思議な国。
銘醸地が集中する東側にはご縁なく、ザルツブルグ方面ばかりですが、
わりと馴染みがある国です。


IMG_8498


公式ページはドイツ語オンリーかつ、ガッツリとショッピングページ。
で、このベーレンアウスレーゼが見当たりません。
仕方がないので、リカマンのショップサイトを参照。

ブルゲンラント州、ノイジードラーゼー(Neusiedler See)、
いわゆるノイジードル湖のほとりにある家族経営ワイナリー。
スウェーデン王室ご用達だそうで、日本の天皇陛下を招いての晩餐会で、
出されたのがなんと、今日のベーレンアウスレーゼだなんて書いてます。

この辺りは湖からの霧によって貴腐ワインの産地となってます。
今日のベーレンアウスレーゼは、
グリューナー・フェルトリーナー(Grüner Veltliner) 88%
ショイレーベ(Scheurebe) 12%
だそうです。
グリューナー・フェルトリーナーはオーストリアの固有品種で、
全栽培面積の1/3を占め、黒最大のツヴァイゲルトの倍以上でダントツ。
GrunerVeltliner


さて、ワイナリー訪問。この辺りストビューがないのですが…
Halfnar01
どなた様かが360°写真を上げてましたのでラッキー。拝借。


さあ、少しオーストリアのワインの分類をまとめておきましょう。
ドイツと同じく、QualitätsweinとPrädikatsweinがありますが、
ドイツではPrädikatsweinの一番下のランクであったKabinettが、
なんとQualitätsweinのカテゴリーに入っています。
また、KMW糖度(Klosterneuburger Mostwaage)を基準にします。
これは1869年開発の純粋な糖のみの重量%を示す方法だそうです。

Tafelwein :最低KMW10.7°(地理的表示なし)
Landwein:最低KMW14°(地理的表示可)

Qualitätswein:最低KMW15°、アルコール9.0%以上
 ⇒ Kabinett:上記に加え、残糖9g/l・潜在アルコール13%まで。補糖なし。

Prädikatswein
 ⇒ Spätlese:最低KMW19°(完熟したブドウから)
 ⇒ Auslese:最低KMW21°(粒選りしたブドウから)
 ⇒ Beerenauslese:最低KMW25°(過熟または貴腐ブドウから)
 ⇒ Eiswein:最低KMW25°(収穫時に凍結したブドウから)
 ⇒ Strohwein / Schilfwein:最低KMW25°(最低3ヶ月は藁や葦の上で乾燥)
 ⇒ Trockenbeerenauslese:最低KMW30°(貴腐化等で乾燥したブドウから)
  → (Ruster) Ausbruch:アウスブルッフ、自由都市ルスト産のTBAが名乗れる

あと、
・Bergwein:(傾斜が26度を超える斜面のブドウから)
なんてのもあります。


オーストリアの産地とDAC(Districtus Austriae Controllatus)を俯瞰します。
Halfnar02
DACがDACじゃない所より上等かというとそうじゃないんですよね。
DACは品種をある程度規定してしまいますので、多種多様な品種や、
珍しい品種を使ってる名醸地はなかなかDACが導入しにくいのです。
Wachau(ヴァッハウ)、Rust(ルスト)なんかそんな感じですね。


瓶が細いので平面化撮影はあきらめました。
IMG_8502
表ラベルは上下二つに分かれてるし…。

裏ラベル。
IMG_8504
まあ、なんとか読めますね。


さあ、抜栓。おっとノマコルクです。
IMG_8500
キャップシールにはQualitätswein以上のワインに貼られる、
オーストリア国旗カラーのシール(承認番号入り)がありますね。

Alc.11%。
綺麗なゴールド。
青リンゴ、花梨。
梅っぽい酸っぱい甘さです。
スッキリしててクセはないんですが、
少し苦味のような雑味だけが気になります。


*****


Hafner B.A. Cuvée 2017
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01
--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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