ギリシャ最高峰のワイナリーとも言われるキリ・ヤーニをいただきます。実は2年ほど前にも同じキリ・ヤーニのPDOアミンデオン(アミンテオ)のクシノマヴロ100%のワインを試しています。今日のこれは、同じくギリシャの高貴な固有品種であるクシノマヴロ主体ながら国際品種とのブレンド仕様、そしてキリ・ヤーニの本拠地PDOナウサのエリアからになります。
公式ページはさすがしっかりしています。ギリシャ語以外に英・独・仏語に対応。
残念ながら2017まででしたが、ヴィンテージごとのワインの詳細情報が載っています。
クシノマヴロ(Xinomavro)はギリシャ北東部の土着品種で、PDOナウサ(PDO Naoussa / ΠΟΠ Νάουσα)とPDOアミンデオン(PDO Amyndeon / ΠΟΠ Αμύνταιο)が主な生産地です。PDOネメア(PDO Nemea / ΠΟΠ Νεμέα)のアギオルギティコ(Agiorgitiko)と並ぶギリシャの代表的な黒品種になっています。
「Xino」は「酸」、「Mavro」は「黒」の意味だそうで、名前からして酸味が多く色の濃い品種だと想像できそうです。その特徴からネッビオーロやピノ・ノワールの近親ではないかと疑われていますが判明はしていません。2013年のDNA鑑定ではグエ・ブラン(Gouais Blanc)と何らかの品種との自然交配であるという結果が出ているようです。(いや、これは結果出てるとは言わんじゃろ?笑)
キリ・ヤーニ訪問。やはりクシノマヴロの銘醸地として名高いギリシャ北部のナウサです。
ナウサの町のすぐ北に広がる畑の中にあります。ストビューが到達してなかったのでGoogle Mapに上がっていた写真を拝借。キリ・ヤーニのシンボルマークの塔(小屋?)が畑の中にありました。キリ・ヤーニはPDOアミンデオンのアミンデオ(Αμύνταιο)にも拠点を持っています。
ギリシャ全体のPDO地図でキリ・ヤーニとPDOナウサ他の位置関係を把握しましょう。
ラベル平面化画像。
裏ラベルは英・仏・独3ヶ国語対応ですね。
モトックスのシールはバーコードを隠すだけでした。
さあ、抜栓。
キャップシールにも例の小屋が描かれています。
コルク平面化。
キリ・ヤーニを英語表記とギリシャ語表記で。
う~ん、
クシノマヴロ100%よりバランスいい感じがします。
キリ・ヤーニは数世紀に渡り家族経営でワインを作ってきた名門ブタリス家のヤーニス・ブタリスさんが1997年に立ち上げたワイナリーです。ヤーニスさんは1960年代後半、ナウサにある35haの畑に土着の黒品種であるクシノマヴロ(Xinomavro)を植樹。当時としては画期的なことで、これを機にギリシャワインの新しい時代が始まったんだそうです。また氏は、ギリシャワイン協会の立ち上げなどギリシャワイン業界に多大な貢献を果たし、「現代ギリシャワインの父」とも呼ばれてるそうな。キリ・ヤーニが作るワインの品質は国際的にも評価され、ギリシャ最高峰のワイナリーの1つとして知られているんだそうで。
公式ページはさすがしっかりしています。ギリシャ語以外に英・独・仏語に対応。
残念ながら2017まででしたが、ヴィンテージごとのワインの詳細情報が載っています。
・クシノマヴロ 50%
・メルロー 30%
・シラー 20%
手摘み収穫。低温浸漬後、温度制御タンクで発酵。MLF後フレンチオーク樽に移され6ヶ月間の熟成をされます。
クシノマヴロ(Xinomavro)はギリシャ北東部の土着品種で、PDOナウサ(PDO Naoussa / ΠΟΠ Νάουσα)とPDOアミンデオン(PDO Amyndeon / ΠΟΠ Αμύνταιο)が主な生産地です。PDOネメア(PDO Nemea / ΠΟΠ Νεμέα)のアギオルギティコ(Agiorgitiko)と並ぶギリシャの代表的な黒品種になっています。
「Xino」は「酸」、「Mavro」は「黒」の意味だそうで、名前からして酸味が多く色の濃い品種だと想像できそうです。その特徴からネッビオーロやピノ・ノワールの近親ではないかと疑われていますが判明はしていません。2013年のDNA鑑定ではグエ・ブラン(Gouais Blanc)と何らかの品種との自然交配であるという結果が出ているようです。(いや、これは結果出てるとは言わんじゃろ?笑)
キリ・ヤーニ訪問。やはりクシノマヴロの銘醸地として名高いギリシャ北部のナウサです。
ナウサの町のすぐ北に広がる畑の中にあります。ストビューが到達してなかったのでGoogle Mapに上がっていた写真を拝借。キリ・ヤーニのシンボルマークの塔(小屋?)が畑の中にありました。キリ・ヤーニはPDOアミンデオンのアミンデオ(Αμύνταιο)にも拠点を持っています。
ギリシャ全体のPDO地図でキリ・ヤーニとPDOナウサ他の位置関係を把握しましょう。
アルバニア、北マケドニア、ブルガリアと国境を接するマケドニア(Macedonia)という北部の地方にPDOナウサはあります。マケドニアには以下の4つのPDOがあります。
・PDO Goumenissa(ΠΟΠ Γουμένισσα)
・PDO Naoussa(ΠΟΠ Νάουσα)
・PDO Amyndeon(ΠΟΠ Αμύνταιο)
・PDO Slopes of Meliton(ΠΟΠ Πλαγιές Μελίτωνα)
しかしながら、今日のワインには PDO Naoussa(ΠΟΠ Νάουσα)とは書かれていません。裏ラベルをよく見ると、PGI Imathia(ΠΓΕ Ημαθία)とあります。PGIとは「Protected Geographical Indication」のことでEUワイン法に準拠した広域の地理的保護表示になります。なぜPDOナウサでないかというと、PDOアミンデオン同様、PDOの規定がクシノマヴロ100%でないといけないからです。今日のワインはクシノマヴロとメルロー・シラーのブレンドでしたね。
PGI Imathia(ΠΓΕ Ημαθία)はイマティア県全域が対象で、当然ナウサはその県内にあります。
しかしながら、今日のワインには PDO Naoussa(ΠΟΠ Νάουσα)とは書かれていません。裏ラベルをよく見ると、PGI Imathia(ΠΓΕ Ημαθία)とあります。PGIとは「Protected Geographical Indication」のことでEUワイン法に準拠した広域の地理的保護表示になります。なぜPDOナウサでないかというと、PDOアミンデオン同様、PDOの規定がクシノマヴロ100%でないといけないからです。今日のワインはクシノマヴロとメルロー・シラーのブレンドでしたね。
PGI Imathia(ΠΓΕ Ημαθία)はイマティア県全域が対象で、当然ナウサはその県内にあります。
※参考:
Wines of Greece
ラベル平面化画像。
裏ラベルは英・仏・独3ヶ国語対応ですね。
モトックスのシールはバーコードを隠すだけでした。
さあ、抜栓。
キャップシールにも例の小屋が描かれています。
コルク平面化。
キリ・ヤーニを英語表記とギリシャ語表記で。
Alc.14.5%。
褐変味のあるガーネット。
黒ベリー、プラム、チェリー、酸の香り。
辛口アタック。
ドライで果実味は弱いですが、
コク、奥行きのある味は絶妙のバランスです。
大人しめの酸が戻ってきますが、
フィニッシュまで邪魔はしないのでOK。
クールにいい感じです。
う~ん、
クシノマヴロ100%よりバランスいい感じがします。
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Kir-Yianni
Ktima Kir-Yianni
Yianakoholi hills 2018
Ktima Kir-Yianni
Yianakoholi hills 2018
RRWポイント | 91点 |
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