Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Château_Beaumont, 2015年 を含む記事

Château Beaumont 2015 Haut-Médoc

以前試したシャトー・ボーモンのセカンドと思しきワインが当たりでした。
ならば、同じ2015年のファーストラベルならもっと美味しいんではないか、
そう思うのが人情ってもんですよね~。(笑)
そうして探し当てました、2015年のシャトー・ボーモン。いざお試し。


IMG_8826
パーカーおじさんは90点をつけてますね。
クリュ・ブルジョワではなかなかの評価ではないでしょうか。


公式ページはセカンドと思しき「Les Tours de Beaumont」が載っておらず、
裏ラベルに書いてあったのでセパージュはわかりました。

<Les Tours de Beaumont 2015>
・カベソー 60%
・メルロー 40%

もちろんファーストは載ってますから、セパージュを確認。

<Château Beaumont 2015>
・カベソー 50%
・メルロー 47%
・プチヴェルド 3%

あれれ?ファーストの方がメルロー多めです。
同じミレジムでこれは珍しいですね。
果して、味にどう反映されるでしょうか?

2015年の樽熟は明記されてませんが、だいたい例年、
1/3新樽で12~14ヶ月なんだそうです。


シャトー訪問は前回やってますので再掲しておきます。
Beaumont02
フランス革命の以前からある歴史の古い立派なシャトーです。

シャトー・ボーモン周辺を俯瞰しながら、オー・メドック他を確認。
Beaumont01
しかし、なんでサン・ジュリアンとマルゴーの間がオー・メドックなんでしょう。
ジロンド川沿いですし、土壌もサン・ジュリアンに似ているそうですし。
リストラックやムーリスみたいにちゃんとしたAOCにすればいいのにな。


エチケット平面化画像。
IMG_8739
裏には親切にセパージュが書いてあります。


さて、抜栓。
IMG_8823
さすがファースト、専用キャップシール。

コルクはセカンド同様合成コルクですが、5年耐用のDIAM5です。
IMG_8820
シャトーのイラスト入りはセカンドと同じです。

Alc.14%。ガーネット。
IMG_8824

黒ベリー、スパイス、ブラックチェリー。
うっとりする香りは樽から来るのでしょうか。
酸味感じる辛口アタック。
味の構造感、凝縮感、申し分ないですね。
先ほどの酸は果実味と理解できます。
若干の軽さはセカンドより多いメルロー故でしょうか。
ファーストらしい重厚感は弱い気がします。
 
余韻でも軽さを与える酸があります。
フィニッシュまで楽しめるんですが、
もう少し重くてもいいような気がします。
 
クリュ・ブルジョワとしてはかなりレベルは高いですが、 
総合的なうまさではセカンドの勝利という結果ですね。
面白いものですね。


*****


Château Beaumont 2015
Haut-Médoc
RRWポイント 92点


Château Beaumont Les Tours de Beaumont 2015 Haut-Médoc

クリュ・ブルジョワのシャトー・ボーモンのセカンド?です。
グランマルシェのセールで買ったのですが、お店をよく見ると、
ファーストのシャトー・ボーモン2015も同じ値段で並んでました。(笑)
こんちくしょー!ですが、こうなったらセカンドからお試しじゃい。


IMG_8683
こっちの方がエチケットのデザインが今風でかっこいいですが、
ファーストは古式ゆかしいデザインです。

これが後から発見したファーストラベル。
IMG_8218
こんちくしょー!(笑)


公式ページを見ると、セカンドは「Château d’Arvigny」となっており、
この「Les Tours de Beaumont」は載っていません。
お店のPOPにはセカンドと書いてあったのに…こんちくしょー!
よってセパージュは不明ですが、裏ラベルに書いてありました。セーフ。
・カベソー 60%
・メルロー 40%
しかし、樽熟はわかりません。
まあ、ファーストの樽熟情報も載ってなかったので仕方なしです。
ネットによると12~14ヶ月ぐらいだと思われます。

シャトー・ボーモンを訪問してみましょう。
サン・ジュリアンとマルゴーの間のキュサック・フォール・メドックにあります。
Beaumont02
このシャトーはフランス革命の以前からある歴史の古いものだそう。

シャトー・ボーモン周辺を俯瞰しながら、オー・メドック他を確認。
Beaumont01
我ながらこれでよくわかりました。要するに、オー・メドックは、
6つの有名AOC(サンテステフ、ポイヤック、サンジュリアン、リストラック、
ムーリス、マルゴー)以外のメドック地域全部ってことですね。
ただし、サンテステフ以北は(バ)メドックです。


エチケット平面化画像。
IMG_8136
シャトー・ボーモンは、シャトー・ベイシュヴェルと同じく、
サントリーも共同出資するグラン・ミレジム・ド・フランス社が所有。
1986年の取得後、品質向上の投資のお陰でクリュ・ブルジョワでも、
トップクラスの評価だそうです。


さあ、抜栓です。
IMG_8680
合成コルクながら横にミレジム入り。

コルク平面化撮影もしました。
IMG_8679
シャトーのイラスト入り。ファーストのエチケットのアングルですね。

Alc.14%。
濃い濃いガーネット。
IMG_8681

ブラックベリー、ブラックチェリー、
生っと香(樽香)あり。
厚みある辛口アタックです。
味の凝縮感、構造感、申し分ないですね。
その下に薄手のビロードの様なタンニンが敷かれている感じ。
まさにエレガント。
お陰で喉越し柔らかく余韻に突入、
フィニッシュまでうまみが楽しめました。

重々しくなくちょうどいい軽さを感じますが、
これはセカンド故なんでしょうが、
それがかえって個人的には本当にちょうどいいです。

かなりいい方に期待を裏切られましたので、
高得点をつけますが、でもやっぱり、ファーストが気になる…。
(笑)


*****


Château Beaumont
Les Tours de Beaumont 2015
Haut-Médoc
RRWポイント 94点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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